JP2005291023A - 消音装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電気的な制御を要することなく低回転領域におけるエンジン吸気騒音を低減するとともに高回転領域における吸入抵抗の増大を抑制する。
【解決手段】 エンジンの吸気管40内に設けられた消音用絞り弁50と、消音用絞り弁50とエンジン回転数を調整するためのアクセルレバーとを機械的に連結する第2ケーブル60とを備える。消音用絞り弁50は、エンジン回転数を増大させるアクセルレバーの操作によって絞り量を減じる一方、エンジン回転数を降下させるアクセルレバーの操作によって絞り量を増大させるように第2ケーブル60を介してアクセルレバーと連結されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、エンジンの吸気に伴う騒音を低減するための消音装置に関するものである。
従来、例えば下記特許文献1に開示されているように、エンジン(内燃機関)の吸気口から放射されるエンジン吸気騒音を低減するための消音装置が知られている。同文献に開示された消音装置では、エンジンの吸気管内に開口付き円板からなる弁体を設け、この弁体によって吸気騒音を低減させるようにしている。つまり、エンジン回転数が低いときには運転室において低周波のこもり音が発生するため、エンジン回転数が予め設定された所定値以下のときに、反射弁を流路方向に対して直交させるように回動させることで、吸気口から放射される吸気騒音を低減させるようにしている。そして、エンジン回転数が所定値を超えると、反射弁が流路方向に対して平行な方向を向くように回動し、これにより吸気管を全開状態として高エンジン回転領域での吸気抵抗が増大しないようにしている。
特開2002−48020号公報
前記特許文献1に開示されたものでは、低回転領域で発生する低周波の吸気騒音を低減できる利点があるものの、エンジン回転数を検出する装置が必要であるばかりでなく、この検出値によって弁体を制御するための制御手段も必要であり、吸気騒音を低減するために相当なコスト上昇が生ずることとなる。また、電気的な制御を行うために故障や誤動作を生ずる虞もある。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電気的な制御を要することなく低回転領域における吸気騒音を低減するとともに高回転領域における吸入抵抗の増大を抑制することにある。
前記の目的を達成するため、本発明は、エンジンの吸気に伴う騒音を低減するための消音装置を前提として、前記エンジンの吸気管内に設けられた消音用絞り弁と、前記エンジンの回転数を調整するためのアクセルレバーと前記消音用絞り弁とを機械的に連結する連結部材とを備え、前記消音用絞り弁は、前記エンジン回転数を増大させるアクセルレバーの操作によって絞り量を減じる一方、前記エンジン回転数を降下させるアクセルレバーの操作によって絞り量を増大させるように前記連結部材を介してアクセルレバーと連結されている。
この発明では、消音用絞り弁が連結部材を介してアクセルレバーと機械的に連結されているために、アクセルレバーを操作すると、それに応じて消音用絞り弁が動き、吸気管内の絞り量が変わる。このとき、エンジン回転数を上げるようにアクセルレバーを操作したときには消音用絞り弁は連結部材を介して絞り量を低減するように動く一方、エンジン回転数を下げるようにアクセルレバーを操作したときには消音用絞り弁は連結部材を介して絞り量を増大させるように動く。つまり、エンジン回転数の低いときには吸気管を絞ることでこもり音を消音する一方、エンジン回転数が高くなるようにアクセルレバーを操作すると、それに応じてエア吸入量が増大するが、それに伴って消音用絞り弁の絞り量が低減されるので、吸入抵抗が低減される。
前記連結部材は、エンジンに保持されたアウタケーブルと、このアウタケーブルに進退移動可能に挿通され且つアクセルレバーと消音用絞り弁とを繋ぐインナケーブルとを備えている構成とすることができる。
また、前記消音用絞り弁は、前記吸気管と略同内径の環状本体部と、この本体部を当該本体部の軸と直交する方向に貫通する回動軸を有する回動レバー部と、前記本体部の内側に配置されて前記回動レバー部の回動軸回りに回動し且つ回動角度によって流路面積を変える弁体とを備えている構成とすることができる。
この場合において、前記弁体は、本体部の内径に対応した外径を有する平板状に形成されるとともに、その中央部に吸気管の流路面積に対して所定面積比の開口部が設けられている構成としてもよい。
以上説明したように、本発明に係る消音装置によれば、アクセルレバーの操作に応じて連結部材を介して消音用絞り弁が吸気管内における絞り量を変えるように動くので、電気的な制御を要することなく低回転領域における吸気騒音を低減しつつ高回転領域における吸気抵抗の増大を抑制することができる。また、制御手段が不要となるので低コストで吸気騒音を低減することができる。さらに制御手段の故障や誤作動を招くこともないので、確実に吸気騒音を低減することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る消音装置が適用された作業機械を部分的に示している。この作業機械は、例えばミニショベルとして構成されるものであり、図1はミニショベルの上部旋回体10を後方から見たものである。
上部旋回体10は、その中央部が運転スペース12となっていて、その後寄り下方はエンジン14(図2参照)等が収納されている機械室16となっている。運転スペース12には、運転者が着座するシート18、図略のコントロールボックス、アクセルレバー20等が設置されたシートスタンド22(図2参照)が設けられている。シート18は機体略中央部に配置され、コントロールボックス及びアクセルレバー20はこのシート18の機体右側に配置されている。
図2に示すように、アクセルレバー20は、上端部が把持部として形成されているレバー本体24と、このレバー本体24に設けられ、機体幅方向に延びる回動支軸26とを備えている。この回動支軸26は、シートスタンド22に取り付けられたブラケット28の挿通孔28aに挿通されており、これによりアクセルレバー20は、前後方向に回動自在に軸支されている。なお、図2は便宜的に各部材が分解された状態で示している。
エンジン14は、同図に示すようにシートスタンド22の下方に横置きされており、このエンジン14は、その後部に図示しないガバナを操作するためのガバナレバー30を備えている。エンジン14は、そのガバナレバー30をその基部の回りに一方向に回転させることによってエンジン回転数を上昇させる一方、他方向に回転させることによってエンジン回転数を低下させることができるようになっている。
アクセルレバー20のレバー本体24における下端部には第1接続部32が設けられていて、この第1接続部32は、第1ケーブル34を介してガバナレバー30と接続されている。第1ケーブル34は二重構造となっていて、そのアウタケーブル34aは、ブラケット36を介してエンジン14に保持されている。第1ケーブル34のインナケーブル34bは、両端部がアウタケーブル34aから突出し且つこのアウタケーブル34aに対して軸方向に相対移動可能に挿通されている。そして、インナケーブル34bの一端部はアクセルレバー20の第1接続部32に、また他端部はガバナレバー30にそれぞれ結合されている。そして、アクセルレバー20を前後方向に回動させることにより、インナケーブル34bがアウタケーブル34aに対して軸方向に相対移動し、ガバナレバー30がその基部回りに回動するようになっている。
図3に示すように、エンジン14の上部には、吸気管40が配設されている。この吸気管40は、第1吸気管42と第2吸気管44とに分割されており、これら第1吸気管42及び第2吸気管44の間にはエアクリーナ46が設けられている。第1吸気管42には外気を取り込むための吸気口47が開口されていて、この第1吸気管42は、外気をエアクリーナ46へ導くようになっている。第2吸気管44は、エアクリーナ46で濾過された空気をエンジン14の吸入ポートへと導くものである。
第2吸気管44には、エンジン14の吸気に伴う騒音を低減するための消音用絞り弁50が設けられている。この消音用絞り弁50は、図4に示すように、第2吸気管44の内径と略同じ内径を有する環状の本体部52と、この本体部52に回動自在に取り付けられた回動レバー部54と、本体部52の内側に配置された円板状の弁体56とを備えており、いわゆるバタフライバルブによって構成されている。
回動レバー部54は、空気の流れ方向と直交する方向に本体部52を貫通する回動軸58を有し、この回動軸58回りに回動するようになっている。
この回動レバー部54は、図2及び図3に示すように、連結部材の一例としての第2ケーブル60を介してアクセルレバー20と接続されている。この第2ケーブル60は二重構造となっていて、そのアウタケーブル60aは、ブラケット62を介してエンジン14に保持されている。第2ケーブル60のインナケーブル60bは、両端部がアウタケーブル60aから突出し且つこのアウタケーブル60aに対して軸方向に相対移動可能に挿通されている。アクセルレバー20のレバー本体24における下端部には第2接続部64が設けられており、インナケーブル60bの一端部はこのアクセルレバー20の第2接続部64に固定されている。一方、インナケーブル60bの他端部は接続部材66を介して回動レバー部54に結合されている。この接続部材66と回動レバー部54との結合はピン結合となっていて、図3に矢印で示すインナケーブル60bの軸方向の移動に伴って回動レバー部54が回動するようになっている。そして、アクセルレバー20を前後方向に回動させると、インナケーブル60bがアウタケーブル60aに対して軸方向に相対移動し、回動レバー部54をその回動軸58回りに回動させるようになっている。
消音用絞り弁50の弁体56は、図4に示すように、本体部52の内径に対応した外径を有しており、この弁体56には開口部56aが形成されている。弁体56は、回動レバー部54の回動軸58に設けられていて、回動レバー部54と一緒に前記回動軸58回りに回動するようになっている。そして、弁体56は、空気の流れ方向に直交する方向と、空気の流れ方向に平行な方向との間で回動するように設定されており、この回動角度によって流路面積を変えることができるようになっている。そして、消音用絞り弁50は、こもり音の原因となる低エンジン回転数において絞り量を増大すべく、アイドリング時において弁体56を空気の流れ方向に直交させる。このとき空気は開口部56aのみを流通する。一方、エンジン回転数を増大さえるアクセルレバー20の操作とともに弁体56は回動し、絞り量を低減させるようになっている。
弁体56の開口部56aは、吸気騒音と吸気抵抗とに基づいてその開口面積が決められるものであり、この開口面積は吸気管40の流路面積(管内面積)に対して所定の比率となるように設定されている。
ここで、吸気管40の流路面積、即ち絞り弁50以外の場所における空気の流通面積をS1とし、絞り弁50における空気の流通面積をS2とすると、吸気騒音の減音量は、簡易式[10×Log(S1/S2)]によって算出することができる。このため、減音量は流通面積の比(S1/S2)、即ち絞り量が大きくなるに従って増大するので、消音用絞り弁50を絞ることで消音効果を増大させることができる。
このように流通面積比(S1/S2)、即ち絞り量を大きくしたときには、吸気抵抗圧もそれに伴って増大しないかが問題となる。しかしながら、吸気管40の流路面積はエンジン14の最大出力時の吸気量に基づいて設定されているので、低エンジン回転領域において吸気管40においてある程度絞りを入れてもエンジン性能の低下に影響を与えにくい。このように、弁体56の開口部56aは低エンジン回転領域で消音効果を発揮するとともにエンジン性能を低下させない開口面積に設定されている。
一方、消音用絞り弁50の弁体56は、アクセルレバー20がエンジン回転数を増大させる方向へ操作されると、その操作によって絞り量を低減するように回動するようになっている。このとき空気は弁体56の開口部56aのみならず弁体56と吸気管40との間隙にも流通する。また、弁体56が空気の流れ方向に対して平行な方向を向いたときには、開口部56aにはほとんど空気が流通しない場合もあり得る。したがって、エンジン回転数を増大させると、それに応じて絞り量が低減されて吸気抵抗圧も低減される。このとき、エンジン回転数が高くなるのでこもり音は発生しない。
このように本実施形態に係る消音装置では、消音用絞り弁50がアクセルレバー20と第2ケーブル60を介して連結されているために、アクセルレバー20を操作すると、それに応じて絞り弁50が動き、吸気管40内の絞り量が変わる。このとき、エンジン回転数を上げるようにアクセルレバー20を操作したときには絞り弁50は第2ケーブル60を介して絞り量を低減するように動く一方、エンジン回転数を下げるようにアクセルレバー20を操作したときには絞り弁50は絞り量を増大させるように動く。つまり、低回転領域で生じるこもり音が消音される一方、吸入量が増大する高回転領域においては吸入抵抗が低減される。
したがって、電気的な制御を要することなく低回転領域における吸気騒音を低減しつつ高回転領域における吸気抵抗の増大を抑制することができる。また、制御手段が不要となるので低コストで吸気騒音を低減することができる。さらに制御手段の故障や誤作動を招くこともないので、確実に吸気騒音を低減することができる。
尚、本実施形態では、消音用絞り弁50を第2吸気管44に設置する構成としたが、これに代え、消音用絞り弁50を第1吸気管42に設置する構成としてもよい。この場合の消音用絞り弁50は本実施形態における消音用絞り弁50と同様に構成することができる。
また、本実施形態では、消音用絞り弁50をいわゆるバタフライバルブによって構成したが、これに限られるものではなく、ボールバルブ等の回動角度によって流路面積を変えることができる種々のバルブによって構成することができる。
本発明の実施形態に係る消音装置が適用された作業機械の上部旋回体を示す斜視図である。 前記上部旋回体においてアクセルレバーとガバナレバーとを連結する構成を各部品ごとに分解した状態で示す斜視図である。 前記上部旋回体においてエンジン周りの主として吸気管を各部品ごとに分解した状態で示す斜視図である。 前記消音装置を構成する消音用絞り弁の全体構成を示す斜視図である。
符号の説明
14 エンジン
20 アクセルレバー
40 吸気管
50 消音用絞り弁
52 本体部
54 回動レバー部
56 弁体
60 第2ケーブル
60a アウタケーブル
60b インナケーブル

Claims (4)

  1. エンジンの吸気に伴う騒音を低減するための消音装置であって、
    前記エンジンの吸気管内に設けられた消音用絞り弁と、
    前記エンジンの回転数を調整するためのアクセルレバーと前記消音用絞り弁とを機械的に連結する連結部材とを備え、
    前記消音用絞り弁は、前記エンジン回転数を増大させるアクセルレバーの操作によって絞り量を減じる一方、前記エンジン回転数を降下させるアクセルレバーの操作によって絞り量を増大させるように前記連結部材を介してアクセルレバーと連結されていることを特徴とする消音装置。
  2. 前記連結部材は、エンジンに保持されたアウタケーブルと、このアウタケーブルに進退移動可能に挿通され且つアクセルレバーと消音用絞り弁とを繋ぐインナケーブルとを備えていることを特徴とする請求項1に記載の消音装置。
  3. 前記消音用絞り弁は、前記吸気管と略同内径の環状本体部と、この本体部を当該本体部の軸と直交する方向に貫通する回動軸を有する回動レバー部と、前記本体部の内側に配置されて前記回動レバー部の回動軸回りに回動し且つ回動角度によって流路面積を変える弁体とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の消音装置。
  4. 前記弁体は、本体部の内径に対応した外径を有する平板状に形成されるとともに、その中央部に吸気管の流路面積に対して所定面積比の開口部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の消音装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102016211193A1 (de) * 2016-06-22 2017-12-28 Continental Automotive Gmbh Turbolader für eine Brennkraftmaschine
CN111075536A (zh) * 2018-10-18 2020-04-28 现代自动车株式会社 用于消声器的可变气门以及具有可变气门的双消声器

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