JP2005291816A - レーダ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】レーダ数が少ない場合にも、高分解能な反射強度分布を用いて到来目標を精度よく識別するレーダ装置を提供する。
【解決手段】複数地点に設置した複数のレーダ器で同一目標を観測して得られる目標の高分解能な反射強度分布を用いて目標の識別と目標の姿勢を推定するレーダ装置であって、各レーダ器1で測定した目標までの距離情報を用いて目標の位置を推定する目標位置推定部2と、候補目標の高分解能な反射強度分布の観測角特性を予め蓄積するデータベース4と、推定した目標位置において候補目標の姿勢を仮定して、各レーダ器で得られる高分解能な反射強度分布の組を用意し、到来目標の反射強度分布と比較することにより到来目標の機種と姿勢を推定する識別処理部3とを備えた。
【選択図】図1
【解決手段】複数地点に設置した複数のレーダ器で同一目標を観測して得られる目標の高分解能な反射強度分布を用いて目標の識別と目標の姿勢を推定するレーダ装置であって、各レーダ器1で測定した目標までの距離情報を用いて目標の位置を推定する目標位置推定部2と、候補目標の高分解能な反射強度分布の観測角特性を予め蓄積するデータベース4と、推定した目標位置において候補目標の姿勢を仮定して、各レーダ器で得られる高分解能な反射強度分布の組を用意し、到来目標の反射強度分布と比較することにより到来目標の機種と姿勢を推定する識別処理部3とを備えた。
【選択図】図1
Description
この発明は、複数地点に設置した複数のレーダで同一目標を観測して得られる反射強度分布を用いて目標の識別と目標の姿勢を推定するレーダ装置に関するものである。
従来、この種のレーダ装置として、複数地点に設置したレーダで同一目標を観測して得られる目標のRCS(Radar Cross Section)値を用いて目標の識別と目標の姿勢を推定するものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上述した従来のレーダ装置では、レーダ数が少ない場合に識別性能が低くなるという問題があった。
この発明は、このような従来の問題点を解決するためになされたもので、レーダ数が少ない場合でも到来目標を精度よく識別することができるレーダ装置を提供することを目的とする。
この発明に係るレーダ装置は、複数地点に設置した複数のレーダ器で同一目標を観測して得られる、目標の散乱点を分離できる空間分解能を有する反射強度分布を用いて、目標の識別と目標の姿勢を推定するレーダ装置であって、各レーダ器で測定した目標までの距離情報を用いて目標の位置を推定する目標位置推定部と、候補目標の反射強度分布の観測角特性を予め蓄積するデータベースと、推定した目標位置において候補目標の姿勢を仮定して、前記データベースに蓄積されたデータに基づいて各レーダ器で得られる反射強度分布の組を用意し、到来目標の観測結果である反射強度分布と比較することにより到来目標の機種と姿勢を推定する識別処理部とを備えたことを特徴とするものである。
この発明によれば、レーダ数が少ない場合にも、目標の散乱点を分離できる空間分解能を有する反射強度分布を用いて到来目標を精度よく識別することができる。
実施の形態1.
(レンジプロフィール)
以下、図1〜図5に従いこの発明の実施の形態1について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。図1に示すレーダ装置は、複数地点に設置したレーダ器で同一目標を観測して得られる目標の高分解能な反射強度分布としてレンジプロフィールを用いて目標の識別と目標の姿勢を推定するレーダ装置であって、複数地点に設置したレーダ器1(1−1,1−2,・・・,1−Mを総称する)と、各レーダ器1で測定した目標までの距離情報を用いて目標の位置を推定する目標位置推定部2と、候補目標の高分解能な反射強度分布の観測角特性を予め蓄積するデータベースとしてのレンジプロフィールデータベース4と、受信信号を処理して高分解能な反射強度分布を生成すると共に、推定した目標位置において候補目標の姿勢を仮定して、各レーダ器1で得られる高分解能な反射強度分布の組を用意し、到来目標の反射強度分布と比較することにより到来目標の機種と姿勢を推定する識別処理部としてのレンジプロフィール識別処理部3とを備えている。ここで、本明細書で言及する「高分解能な反射強度分布」とは、目標の形状に対して目標の散乱点を分離できる程度に高い空間分解能を有する反射強度分布である。
(レンジプロフィール)
以下、図1〜図5に従いこの発明の実施の形態1について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。図1に示すレーダ装置は、複数地点に設置したレーダ器で同一目標を観測して得られる目標の高分解能な反射強度分布としてレンジプロフィールを用いて目標の識別と目標の姿勢を推定するレーダ装置であって、複数地点に設置したレーダ器1(1−1,1−2,・・・,1−Mを総称する)と、各レーダ器1で測定した目標までの距離情報を用いて目標の位置を推定する目標位置推定部2と、候補目標の高分解能な反射強度分布の観測角特性を予め蓄積するデータベースとしてのレンジプロフィールデータベース4と、受信信号を処理して高分解能な反射強度分布を生成すると共に、推定した目標位置において候補目標の姿勢を仮定して、各レーダ器1で得られる高分解能な反射強度分布の組を用意し、到来目標の反射強度分布と比較することにより到来目標の機種と姿勢を推定する識別処理部としてのレンジプロフィール識別処理部3とを備えている。ここで、本明細書で言及する「高分解能な反射強度分布」とは、目標の形状に対して目標の散乱点を分離できる程度に高い空間分解能を有する反射強度分布である。
ここで、レンジプロフィールデータベース4は、候補目標の高分解能な反射強度分布の観測角特性として候補目標のレンジプロフィールの観測角特性を予め蓄積し、レンジプロフィール識別処理部3は、推定した目標位置において候補目標の姿勢を様々に仮定して、各レーダ器1で得られるレンジプロフィールの組を用意し、到来目標のレンジプロフィールと比較することにより到来目標の機種と姿勢を推定する。
図2は、レンジプロフィール識別処理部3の内部構成を示すブロック図である。図2に示すように、レンジプロフィール識別処理部3は、目標位置推定部2により推定された目標位置において候補目標の姿勢を様々に仮定して各レーダ器の観測角を目標と各レーダ器の位置関係から算出する観測角算出部3aと、観測角に対応する候補目標のレンジプロフィールをレンジプロフィールデータベース4から読み出すレンジプロフィール読み出し部3bと、レンジプロフィールに基づいて到来目標の機種と姿勢の推定結果を出力する判定部3cとを有する。
次に、上記構成を備える実施の形態1に係るレーダ装置の動作について説明する。
(1)レーダ器1−m(m=1、2、・・・,M)は、図3に示すように、複数地点に配置されているものとする。各レーダ器1−mの位置(xm、ym、zm)(m=1、2、・・・,M)は既知である。各レーダ器1−mは、同一目標に対してそれぞれパルスを送受信する。得られた受信信号から、各レーダ器1−mで観測した目標のレンジプロフィールsm(m=1、2、・・・,M)と、各レーダ器1−mから目標までの距離Rm(m=1、2、・・・,M)を得る。ここで、レンジプロフィールsmは次式で定義されるベクトルである。ただし、s(r)はr番目のレンジビンにおけるRCSの観測量である。Kはレンジビン数である。
(1)レーダ器1−m(m=1、2、・・・,M)は、図3に示すように、複数地点に配置されているものとする。各レーダ器1−mの位置(xm、ym、zm)(m=1、2、・・・,M)は既知である。各レーダ器1−mは、同一目標に対してそれぞれパルスを送受信する。得られた受信信号から、各レーダ器1−mで観測した目標のレンジプロフィールsm(m=1、2、・・・,M)と、各レーダ器1−mから目標までの距離Rm(m=1、2、・・・,M)を得る。ここで、レンジプロフィールsmは次式で定義されるベクトルである。ただし、s(r)はr番目のレンジビンにおけるRCSの観測量である。Kはレンジビン数である。
各レーダ器1−mで得られた目標のレンジプロフィールsmと目標までの距離Rmは、目標位置推定部2に送られる。
(2)目標位置推定部2は、各レーダ器1−mで測定した目標までの距離Rmと、既知の情報である各レーダ器1−mの位置(xm、ym、zm)から、目標位置を推定する。目標位置をPt(xp、yp、zp)とすると、各レーダ器1−mと目標位置Ptの距離Rmは次式で表される。
目標位置Ptは、式(1)の非線形の連立方程式を最小2乗法により解くことにより決定する。目標位置推定部2で推定された目標位置Ptと、目標のレンジプロフィールsmは、レンジプロフィール識別処理部3へ送られる。
(3)観測角算出部3aは、目標位置Ptにおいて候補目標N(N=1、2、・・・,N)の姿勢(ix、iy、iz)を様々に仮定して、各レーダ器1−mの観測角(θm、φm)(m=1、2、・・・,M)を目標と各レーダ器1−mの位置関係から算出する。ここで、(ix、iy、iz)は目標の姿勢を表し、それぞれ目標の機首方向、横方向、高さ方向の単位ベクトルを表す。(θm、φm)は各レーダ器1−mの観測角で、エレベーション角φmとアジマス角θmで表される。観測角(θm、φm)は、目標を基準とした各レーダ器1−mの方向であり、図4に示されるように、(ix、iy、iz)座標系における(ix、iy)平面内でix軸から半時計回りに測ったアジマス角φm、および、(ix、iy)平面からiz軸方向に測ったエレベーション角θmで定義する。
(4)そして、レンジプロフィール読み出し部3bが、この観測角(θm、φm)に対応する候補目標NのレンジプロフィールsN、(θm、φm)を、各候補目標Nについて様々な観測角に対するレンジプロフィールを蓄積するデータベース4から読み出してきて、次式のベクトルとして用意する。
式(3)のS(N、(ix、iy、iz)、Pt)は、目標位置Ptにおいて候補目標Nが姿勢(ix、iy、iz)であるときに各レーダ器1−mで得られるレンジプロフィールsN、(θm、φm)を要素とするベクトルである。
(5)判定部3cは、まず、目標位置推定部2から送られた各レーダ器1−mで観測した目標のレンジプロフィールsmを要素とするベクトルSobsを次式で与える。
(6)次に、候補目標Nが到来目標と一致して、かつ、姿勢(ix、iy、iz)が等しいときにSobsとS(N、(ix、iy、iz)、Pt)が理想的には一致することを踏まえ、次式の評価関数を最小化する候補目標N、姿勢(ix、iy、iz)の組をそれぞれ到来目標の機種と姿勢の推定結果とする。
(他の実施例)
(相関値)
上記実施の形態1では、式(5)の評価関数を導入し、SobsとS(N、(ix、iy、iz)、Pt)の誤差を最小化するように候補目標と姿勢を決定したが、次式の評価関数を導入し、相関値を評価指標として識別を行うようにしても良い。
(相関値)
上記実施の形態1では、式(5)の評価関数を導入し、SobsとS(N、(ix、iy、iz)、Pt)の誤差を最小化するように候補目標と姿勢を決定したが、次式の評価関数を導入し、相関値を評価指標として識別を行うようにしても良い。
ここで、xcollは、次式で表されるように、SobsとS(N、(ix、iy、iz)、Pt)の対応する要素(s1とsn,(θ1,φ1),s2とsn,(θ2,φ2),sMとsn,(θM,φM))ごとに最大相関値を計算し、これを足し合わせた値を返すオペレータである。
このとき、式(6)の評価関数を最大化する候補目標と姿勢を識別結果として出力する。
(他の実施例)
(データベース)
上記実施の形態1では、候補目標のレンジプロフィールの観測角特性を予め蓄積するレンジプロフィールデータベース4を設けるようにしたが、候補目標の形状を用意しておき、GTD(Geometrical Theory of Diffraction)等の数値計算により逐次レンジプロフィールを計算するような構成にしても同様の効果が得られる。
(データベース)
上記実施の形態1では、候補目標のレンジプロフィールの観測角特性を予め蓄積するレンジプロフィールデータベース4を設けるようにしたが、候補目標の形状を用意しておき、GTD(Geometrical Theory of Diffraction)等の数値計算により逐次レンジプロフィールを計算するような構成にしても同様の効果が得られる。
(他の実施例)
(マルチスタティック)
上記実施の形態1では、複数のレーダ器でパルスを送受信し、同一目標を観測するモノスタティックレーダシステムの例で説明したが、図5に示すように、1つのレーダ器で送信を行い、全てのレーダ器で同時に受信を行うマルチスタティックレーダシステムにおいても、同様の効果が得られることは容易に推測できる。
(マルチスタティック)
上記実施の形態1では、複数のレーダ器でパルスを送受信し、同一目標を観測するモノスタティックレーダシステムの例で説明したが、図5に示すように、1つのレーダ器で送信を行い、全てのレーダ器で同時に受信を行うマルチスタティックレーダシステムにおいても、同様の効果が得られることは容易に推測できる。
(効果)
以上のように、この発明の実施の形態1によれば、レーダ数が少ない場合にも、高分解能なレンジプロフィールを用いて到来目標を精度よく識別することができる。また、各レーダ器で測定した目標までの距離情報を用いて目標の位置を推定するようにしたので、角度分解能が低いレーダ器を用いた場合にも目標位置を精度良く推定でき、識別率が向上する。
以上のように、この発明の実施の形態1によれば、レーダ数が少ない場合にも、高分解能なレンジプロフィールを用いて到来目標を精度よく識別することができる。また、各レーダ器で測定した目標までの距離情報を用いて目標の位置を推定するようにしたので、角度分解能が低いレーダ器を用いた場合にも目標位置を精度良く推定でき、識別率が向上する。
実施の形態2.
(クロスレンジプロフィール)
以下、図6〜図7に従いこの発明の実施の形態2について説明する。
図6は、この発明の実施の形態2に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。また、図7は、この発明の実施の形態2に係るクロスレンジプロフィール識別処理部13の内部構成を示すブロック図である。図6及び図7において、図1及び図2と対応する部分には同一符号を付しその詳細説明を省略する。
(クロスレンジプロフィール)
以下、図6〜図7に従いこの発明の実施の形態2について説明する。
図6は、この発明の実施の形態2に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。また、図7は、この発明の実施の形態2に係るクロスレンジプロフィール識別処理部13の内部構成を示すブロック図である。図6及び図7において、図1及び図2と対応する部分には同一符号を付しその詳細説明を省略する。
図6に示すレーダ装置は、複数地点に設置したレーダ器で同一目標を観測して得られる目標の高分解能な反射強度分布としてクロスレンジプロフィールを用いて目標の識別と目標の姿勢を推定するレーダ装置であって、複数地点に設置したレーダ器11(11−1,11−2,・・・,11−Mを総称する)と、図1に示す実施の形態1と同様な目標位置推定部2と、データベースとしてのRCS(Radar Cross Section)データベース14と、識別処理部としてのクロスレンジプロフィール生成部12及びクロスレンジプロフィール識別処理部13とを備えている。
ここで、データベース14は、高分解能な反射強度分布の観測角特性として、候補目標のRCSの観測角特性を予め蓄積し、クロスレンジプロフィール生成部12は、受信信号を処理してクロスレンジプロフィールを生成し、クロスレンジプロフィール識別処理部13は、推定した目標位置において候補目標の姿勢を仮定して、各レーダ器11で得られるクロスレンジプロフィールの組を用意し、到来目標のクロスレンジプロフィールと比較することにより到来目標の機種と姿勢を推定する。
また、クロスレンジプロフィール識別処理部13は、図7に示すように、図2に示す実施の形態1と同様な、観測角算出部3a及び判定部3cを有すると共に、レンジプロフィール読み出し部3bの代わりに、RCSデータベース14から観測角に対応する候補目標のRCSの観測角特性を読み出すRCS読み出し部13aを有する。
前述した実施の形態1では、レンジ分解能の高いレーダを用いることで目標のレンジプロフィールを観測したが、レンジ分解能が低いレーダではレンジプロフィールが得られない。しかし、目標が移動する場合、複数パルスを送受信してドップラー周波数を観測することにより、レンジに直交するクロスレンジ方向の長さに対する反射強度分布(クロスレンジプロフィール)を観測できる。クロスレンジプロフィールの観測方法は、文献High-Resolution Radar Second Edition(著者Donald R. Wehner, 出版社Artech House Publishers, pp. 341〜433)を参照のこと。
次に、上記構成を備える実施の形態2に係るレーダ装置の動作について説明する。
(1)複数地点に配置されたレーダ器11−m(m=1、2、・・・,M)は、t=0(s)からt=T(s)の間に、それぞれ同一目標に対してパルスを照射して反射波を受信する処理をH回繰り返す。これにより、各レーダ器11−mで収集した受信信号gm(h)(h=1、2、・・・,H)と、各レーダ器11−mから目標までの距離Rm(h)(m=1、2、・・・,M、h=1、2、・・・,H)を得る。ここで、Tを合成開口時間、Hをヒット数、hをヒット番号と呼ぶ。なお、各レーダ器11−mの位置(xm、ym、zm)(m=1、2、・・・,M)は既知であるとする。各レーダ器11−mで得られた受信信号gm(h)と目標までの距離Rm(h)は、目標位置推定部2に送られる。
(1)複数地点に配置されたレーダ器11−m(m=1、2、・・・,M)は、t=0(s)からt=T(s)の間に、それぞれ同一目標に対してパルスを照射して反射波を受信する処理をH回繰り返す。これにより、各レーダ器11−mで収集した受信信号gm(h)(h=1、2、・・・,H)と、各レーダ器11−mから目標までの距離Rm(h)(m=1、2、・・・,M、h=1、2、・・・,H)を得る。ここで、Tを合成開口時間、Hをヒット数、hをヒット番号と呼ぶ。なお、各レーダ器11−mの位置(xm、ym、zm)(m=1、2、・・・,M)は既知であるとする。各レーダ器11−mで得られた受信信号gm(h)と目標までの距離Rm(h)は、目標位置推定部2に送られる。
(2)目標位置推定部2は、実施の形態1と同様の処理をH回の送受信についてそれぞれ行い、目標位置Pt(h)(h=1、2、・・・,H)を推定する。なお、目標位置Pt(h)は、t=0(s)からt=T(s)の間に目標が移動した軌跡の推定値を表すので、以降の説明では軌跡Pt(h)と呼ぶことにする。目標位置推定部2で推定された軌跡Pt(h)と、受信信号gm(h)は、クロスレンジプロフィール生成部12へ送られる。
(3)クロスレンジプロフィール生成部12は、目標位置推定部2で推定された軌跡Pt(h)に基づいて受信信号gm(h)を処理して、各レーダ器11−mで観測したクロスレンジプロフィールCpm(m=1、2、・・・,M)を生成する。クロスレンジプロフィールCpmは次式で定義されるベクトルである。ただし、Cp(r)はr番目のクロスレンジセルにおけるRCSの観測量である。Dはクロスレンジセル数である。
クロスレンジプロフィール生成部12で生成された観測した目標のクロスレンジプロフィールCpmと、目標位置Pt(h)は、クロスレンジプロフィール識別処理部13へ送られる。
(4)クロスレンジプロフィール識別処理部13において、観測角算出部3aは、推定された軌跡Pt(h)において候補目標N(N=1、2、・・・,N)の姿勢(ix、iy、iz)を様々に仮定して、各レーダ器11−mが候補目標Nに対してH回パルスを送受信するときの各送受信における観測角を算出する。
(5)そして、RCS読み出し部13aが、この観測角に対する候補目標NのRCSを、各候補目標Nについて様々な観測角に対するRCSを蓄積するRCSデータベース14から読み出してきて、各レーダ器11−mがH回パルスを送受信して得た受信信号を用意する。そして、推定された軌跡Pt(h)に基づいてこの受信信号を処理して、各レーダ器11−mで得られるクロスレンジプロフィールCpm(N、(ix、iy、iz)、Pt(h))(m=1、2、・・・,M、N=1、2、・・・,H)を生成し、これを次式のようにまとめる。
(6)判定部3cは、まず、クロスレンジプロフィール12から送られた各レーダ器11−mで観測した目標のクロスレンジプロフィールCpmを要素とするベクトルSobsを次式で与える。
次に、候補目標Nが到来目標と一致して、かつ、姿勢(ix、iy、iz)が等しいときにSobsとS(N、((ix、iy、iz)、Pt(h))が理想的には一致することを踏まえ、次式の評価関数を最小化する候補目標N、姿勢(ix、iy、iz)の組をそれぞれ到来目標の機種と姿勢の推定結果とする。
(他の実施例)
(相関値)
上記実施の形態2では、式(12)の評価関数を導入し、SobsとS(N、(ix、i
y、iz)、Pt(h))の誤差を最小化するように候補目標と姿勢を決定したが、次式の評価関数を導入し、相関値を評価指標として識別を行うようにしても良い。
(相関値)
上記実施の形態2では、式(12)の評価関数を導入し、SobsとS(N、(ix、i
y、iz)、Pt(h))の誤差を最小化するように候補目標と姿勢を決定したが、次式の評価関数を導入し、相関値を評価指標として識別を行うようにしても良い。
このとき、式(13)の評価関数を最大化する候補目標と姿勢を識別結果として出力する。
(他の実施例)
(軌跡)
上記実施の形態2では、推定された軌跡において候補目標の姿勢を様々に仮定して各レーダ器で得られるクロスレンジプロフィールの組を用意して識別を行ったが、推定された軌跡には、観測誤差が含まれていることを考慮し、推定された軌跡を含むある領域を設け、その領域内で軌跡を様々に仮定し、仮定した軌跡において候補目標の姿勢を様々に仮定して各レーダ器で得られるクロスレンジプロフィールの組を用意して識別を行うようにしてもよい。
(軌跡)
上記実施の形態2では、推定された軌跡において候補目標の姿勢を様々に仮定して各レーダ器で得られるクロスレンジプロフィールの組を用意して識別を行ったが、推定された軌跡には、観測誤差が含まれていることを考慮し、推定された軌跡を含むある領域を設け、その領域内で軌跡を様々に仮定し、仮定した軌跡において候補目標の姿勢を様々に仮定して各レーダ器で得られるクロスレンジプロフィールの組を用意して識別を行うようにしてもよい。
(他の実施例)
(マルチスタティック)
上記実施の形態2では、複数のレーダ器でパルスを送受信し、同一目標を観測するモノスタティックレーダシステムの例で説明したが、1つのレーダ器で送信を行い、全てのレーダ器で同時に受信を行うマルチスタティックレーダシステムにおいても、同様の効果が得られることは容易に推測できる。
(マルチスタティック)
上記実施の形態2では、複数のレーダ器でパルスを送受信し、同一目標を観測するモノスタティックレーダシステムの例で説明したが、1つのレーダ器で送信を行い、全てのレーダ器で同時に受信を行うマルチスタティックレーダシステムにおいても、同様の効果が得られることは容易に推測できる。
(効果)
以上のように、この発明の実施の形態2によれば、レーダ数が少ない場合にも、高分解能なクロスレンジプロフィールを用いて到来目標を精度よく識別することができる。また、レンジ分解能が低いレーダを用いても到来目標を精度よく識別することができる。
以上のように、この発明の実施の形態2によれば、レーダ数が少ない場合にも、高分解能なクロスレンジプロフィールを用いて到来目標を精度よく識別することができる。また、レンジ分解能が低いレーダを用いても到来目標を精度よく識別することができる。
実施の形態3.
(レーダ画像)
以下、図8〜図9に従いこの発明の実施の形態3について説明する。
図8は、この発明の実施の形態3に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。また、図9は、この発明の実施の形態3によるレーダ画像識別処理部22の内部構成を示すブロック図である。図8及び図9において、図1及び図2と対応する部分には同一符号を付しその詳細説明は省略する。
(レーダ画像)
以下、図8〜図9に従いこの発明の実施の形態3について説明する。
図8は、この発明の実施の形態3に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。また、図9は、この発明の実施の形態3によるレーダ画像識別処理部22の内部構成を示すブロック図である。図8及び図9において、図1及び図2と対応する部分には同一符号を付しその詳細説明は省略する。
図8に示すレーダ装置は、複数地点に設置したレーダ器で同一目標を観測して得られる目標の高分解能な反射強度分布としてレーダ画像を用いて目標の識別と目標の姿勢を推定するレーダ装置であって、複数地点に設置したレーダ器11(11−1,11−2,・・・,11−Mを総称する)と、図1に示す実施の形態1と同様な目標位置推定部2と、データベースとしての部分RCS(Radar Cross Section)データベース23と、識別処理部としての画像再生部21及びレーダ画像識別処理部22とを備えている。
ここで、部分RCSデータベース14は、高分解能な反射強度分布の観測角特性として、候補目標の部分RCS(Radar Cross Section)の観測角特性を予め蓄積し、レーダ画像識別処理部22は、推定した目標位置において候補目標の姿勢を仮定して、各レーダ器で得られるレーダ画像の組を用意し、到来目標のレーダ画像と比較することにより到来目標の機種と姿勢を推定する。
また、レーダ画像識別処理部22は、図9に示すように、図2及び図7に示す実施の形態1及び2と同様な、観測角算出部3a及び判定部3cを有すると共に、レンジプロフィール読み出し部3bの代わりに、部分RCSデータベース23から観測角に対応する候補目標の部分RCSの観測角特性を読み出す部分RCS読み出し部22aを有する。
前述した実施の形態2では、レンジ分解能が低いレーダでレンジに直交するクロスレンジ方向の長さに対する反射強度分布(クロスレンジプロフィール)を観測して識別を行ったが、レンジ分解能が高いレーダを用いることにより、目標上の反射強度分布をレンジとクロスレンジを軸とする高分解能な画像として得ることができる。レンジとクロスレンジを軸とする目標のレーダ画像の生成方法は、文献High-Resolution Radar Second Edition(著者Donald R. Wehner, 出版社Artech House Publishers、 pp. 341〜433)を参照のこと。
次に、上記構成を備える実施の形態3に係るレーダ装置の動作について説明する。
(1)レーダ器11−mと目標位置推定部2までの処理は実施の形態2と同じである。
(1)レーダ器11−mと目標位置推定部2までの処理は実施の形態2と同じである。
(2)目標位置推定部2からの目標位置Pt(h)と受信信号gm(h)を受信した画像再生部21は、上記受信信号を処理してレンジとクロスレンジを軸とする目標のレーダ画像Im(m=1、2、・・・,M)を再生し、得られたレーダ画像Imと目標位置Pt(h)をレーダ画像識別処理部22に送る。
レーダ画像識別処理部22は、実施の形態2で、クロスレンジプロフィール識別処理部12が、観測した目標のクロスレンジプロフィールと候補目標のクロスレンジプロフィールを比較していたものを、レーダ画像に代えた処理であるので、説明を省略する。なお、クロスレンジプロフィールに代えてレーダ画像を用いて識別するようにしたので、部分RCS読み出し部22aは、クロスレンジプロフィールに代えて、レンジとクロスレンジを軸とする候補目標のレーダ画像を生成する。このとき、候補目標のレーダ画像は、各候補目標Nについて様々な観測角に対する部分RCSを蓄積している部分RCSデータベースから部分RCSを読み出してきて生成する。ここで、部分RCSは、目標上の各散乱中心のRCSである。
(他の実施例)
(マルチスタティック)
上記実施の形態3では、各レーダ器11−mがそれぞれ独自に送受信を行うモノスタティックレーダシステムの例で説明したが、1つのレーダ器で送信を行い、全てのレーダ器で同時に受信を行うマルチスタティックレーダシステムにおいても、同様の効果が得られることは容易に推測できる。
(マルチスタティック)
上記実施の形態3では、各レーダ器11−mがそれぞれ独自に送受信を行うモノスタティックレーダシステムの例で説明したが、1つのレーダ器で送信を行い、全てのレーダ器で同時に受信を行うマルチスタティックレーダシステムにおいても、同様の効果が得られることは容易に推測できる。
(効果)
以上のように、この発明の実施の形態3によれば、高分解能なレーダ画像を用いることにより目標識別処理のパラメータがさらに増大し、レーダ数が少ない場合にも到来目標を精度よく識別することができる。
以上のように、この発明の実施の形態3によれば、高分解能なレーダ画像を用いることにより目標識別処理のパラメータがさらに増大し、レーダ数が少ない場合にも到来目標を精度よく識別することができる。
実施の形態4.
(特徴量)
以下、図10〜図11に従いこの発明の実施の形態4について説明する。
図10は、この発明の実施の形態4に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。
図10に示すレーダ装置は、複数地点に設置したレーダ器で同一目標を観測して得られる目標の高分解能な反射強度分布の特徴量を用いて目標の識別と目標の姿勢を推定するレーダ装置であって、複数地点に設置したレーダ器1(1−1,1−2,・・・,1−Mを総称する)と、図1に示す実施の形態1と同様な目標位置推定部2と、データベースとしての特徴量データベース33と、識別処理部としての特徴量算出部31及び特徴量識別処理部32とを備えている。
(特徴量)
以下、図10〜図11に従いこの発明の実施の形態4について説明する。
図10は、この発明の実施の形態4に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。
図10に示すレーダ装置は、複数地点に設置したレーダ器で同一目標を観測して得られる目標の高分解能な反射強度分布の特徴量を用いて目標の識別と目標の姿勢を推定するレーダ装置であって、複数地点に設置したレーダ器1(1−1,1−2,・・・,1−Mを総称する)と、図1に示す実施の形態1と同様な目標位置推定部2と、データベースとしての特徴量データベース33と、識別処理部としての特徴量算出部31及び特徴量識別処理部32とを備えている。
ここで、特徴量データベース33は、高分解能な反射強度分布の観測角特性として、候補目標の高分解能な反射強度分布の特徴量の観測角特性を予め蓄積し、特徴量識別処理部32は、推定した目標位置において候補目標の姿勢を仮定して、各レーダ器で得られる高分解能な反射強度分布の特徴量の組を用意し、到来目標の高分解能な反射強度分布の特徴量と比較することにより到来目標の機種と姿勢を推定する。
次に、上記構成を備える実施の形態4に係るレーダ装置の動作について説明する。
本実施の形態4では、観測した目標のレンジプロフィールから得られる特徴量と、候補目標のレンジプロフィールから得られる特徴量を照らし合わせることにより識別を行う点が上記実施の形態1と異なる。
本実施の形態4では、観測した目標のレンジプロフィールから得られる特徴量と、候補目標のレンジプロフィールから得られる特徴量を照らし合わせることにより識別を行う点が上記実施の形態1と異なる。
目標位置推定部2から目標位置Ptと目標のレンジプロフィールsmを受信する特徴量算出部31では、各レーダ器1−mで観測したレンジプロフィールsmから、特徴量としては、以下の目標の大きさと平均電力を算出する。
(目標の大きさ)
図11に示すように、各レーダ器1−mで観測したレンジプロフィールsmに対し、受信信号強度の閾値Tampを設定し、閾値Tampを超えるレンジセルから目標の大きさLmを推定する。
図11に示すように、各レーダ器1−mで観測したレンジプロフィールsmに対し、受信信号強度の閾値Tampを設定し、閾値Tampを超えるレンジセルから目標の大きさLmを推定する。
(平均電力)
各レーダ器1−mで観測したレンジプロフィールsmに対し、受信信号強度の閾値Tampを設定し、閾値Tampを超えるレンジセルの受信信号強度を平均し、平均電力Pmとする。
各レーダ器1−mで観測したレンジプロフィールsmに対し、受信信号強度の閾値Tampを設定し、閾値Tampを超えるレンジセルの受信信号強度を平均し、平均電力Pmとする。
特徴量算出部31は、目標位置Ptと、各レーダ器1−mで観測したレンジプロフィールsmから上記のようにして算出した特徴量を特徴量識別処理部32に送る。
特徴量識別処理部32では、目標のレンジプロフィールから得られる特徴量と、候補目標のレンジプロフィールから得られる特徴量を照らし合わせることにより識別を行う。すなわち、観測された位置において候補目標の姿勢を様々に仮定して、各レーダ器で得られるレンジプロフィールから算出される特徴量を、候補目標のレンジプロフィールから算出した特長量の観測角特性を予め記憶している特徴量データベース33から読み出してくることによって用意し、観測した目標の特徴量との差を最小にする候補目標と姿勢をそれぞれ到来目標の機種と姿勢の推定値とする。
(効果)
以上のように、この発明の実施の形態4によれば、目標のレンジプロフィールから得られる特徴量と、候補目標のレンジプロフィールから算出した特徴量を照らし合わせることにより識別を行うようにしたので、例えば雑音により観測したレンジプロフィールが変化した場合にも、識別の精度が低下するのを抑えることができる。
以上のように、この発明の実施の形態4によれば、目標のレンジプロフィールから得られる特徴量と、候補目標のレンジプロフィールから算出した特徴量を照らし合わせることにより識別を行うようにしたので、例えば雑音により観測したレンジプロフィールが変化した場合にも、識別の精度が低下するのを抑えることができる。
なお、本実施の形態4では、上記実施の形態1の発展形としてその内容を説明したが、上記実施の形態2および3の発展形としても実現できるのは言うまでもない。すなわち、候補目標のレンジプロフィールの他に、クロスレンジプロフィール、レンジとクロスレンジを軸とするレーダ画像のいずれかから算出した特徴量を照らし合わせることにより識別を行うことができる。
実施の形態5.
(周波数)
以下、図12〜図13に従いこの発明の実施の形態5について説明する。
図12は、この発明の実施の形態5に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。
図12に示すレーダ装置は、複数地点に設置したレーダ器で同一目標を観測して得られる目標の高分解能な反射強度分布を用いて目標の識別と目標の姿勢を推定するレーダ装置であって、複数地点に設置したレーダ器41(41−1,41−2,・・・,41−Mを総称する)と、図1に示す実施の形態1と同様な目標位置推定部2と、データベースとしての多周波数特徴量データベース43と、識別処理部としての周波数考慮型識別処理部42とを備えている。
(周波数)
以下、図12〜図13に従いこの発明の実施の形態5について説明する。
図12は、この発明の実施の形態5に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。
図12に示すレーダ装置は、複数地点に設置したレーダ器で同一目標を観測して得られる目標の高分解能な反射強度分布を用いて目標の識別と目標の姿勢を推定するレーダ装置であって、複数地点に設置したレーダ器41(41−1,41−2,・・・,41−Mを総称する)と、図1に示す実施の形態1と同様な目標位置推定部2と、データベースとしての多周波数特徴量データベース43と、識別処理部としての周波数考慮型識別処理部42とを備えている。
ここで、多周波数データベース43は、高分解能な反射強度分布の観測角特性として、候補目標のレーダ信号の周波数に対応した高分解能な反射強度分布及びその特徴量の観測角特性を蓄積し、周波数考慮型識別処理部42は、各レーダ器が周波数の異なるレーダ信号を送受信することを考慮して目標の機種の識別と姿勢の推定を行う。
すなわち、本実施の形態5では、実施の形態1において、レーダ器1をレーダ器41に、識別処理部1を周波数考慮型識別処理部42に、データベース1を多周波数データベース43に代えた点が異なる。
次に、上記構成を備える実施の形態5に係るレーダ装置の動作について説明する。
(1)図13に示すように、各レーダ器41−mが異なる周波数fm(m=1、2、・・・,M)で送受信を行い、目標のレンジプロフィールと目標までの距離を得る。
(1)図13に示すように、各レーダ器41−mが異なる周波数fm(m=1、2、・・・,M)で送受信を行い、目標のレンジプロフィールと目標までの距離を得る。
(2)周波数考慮型識別処理部42では、目標位置において候補目標の姿勢を様々に仮定して、各レーダ器41−mで周波数fmのレーダ信号を送受信して得られるレンジプロフィールを、複数の周波数に関して候補目標のレンジプロフィールの観測角特性を予め記憶している多周波数データベース43から読み出してくることによって用意し、観測した目標のレンジプロフィールとの差を最小にする候補目標と姿勢をそれぞれ到来目標の機種と姿勢の推定結果とする。
このように、本実施の形態5では、各レーダ器で周波数の異なるレーダ信号を送受信して目標識別を行えるようにしたので、周波数を切り替えて送受信を行えるレーダ器は、必要に応じて送受信信号の周波数を選択できる。また、送受信信号の周波数が異なる単体レーダ器をネットワーク化して識別を行うことができる。
なお、本実施の形態5では、上記実施の形態1の発展形としてその内容を説明したが、上記実施の形態2および3の発展形としても実現できるのは言うまでもない。
実施の形態6.
(偏波)
以下、図14〜図15に従いこの発明の実施の形態6について説明する。
図14は、この発明の実施の形態6に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。
図14に示すレーダ装置は、複数地点に設置したレーダ器で同一目標を観測して得られる目標の高分解能な反射強度分布を用いて目標の識別と目標の姿勢を推定するレーダ装置であって、複数地点に設置したレーダ器51(51−1,51−2,・・・,51−Mを総称する)と、図1に示す実施の形態1と同様な目標位置推定部2と、データベースとしての散乱行列データベース53と、識別処理部としての偏波考慮型識別処理部52とを備えている。
(偏波)
以下、図14〜図15に従いこの発明の実施の形態6について説明する。
図14は、この発明の実施の形態6に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。
図14に示すレーダ装置は、複数地点に設置したレーダ器で同一目標を観測して得られる目標の高分解能な反射強度分布を用いて目標の識別と目標の姿勢を推定するレーダ装置であって、複数地点に設置したレーダ器51(51−1,51−2,・・・,51−Mを総称する)と、図1に示す実施の形態1と同様な目標位置推定部2と、データベースとしての散乱行列データベース53と、識別処理部としての偏波考慮型識別処理部52とを備えている。
ここで、散乱行列データベース53は、高分解能な反射強度分布の観測角特性として、高分解能な反射強度分布の観測角特性として、候補目標の散乱行列レンジプロフィールの観測角特性を蓄積し、偏波考慮型識別処理部52は、各レーダ器が偏波の異なるレーダ信号を送受信することを考慮して目標の機種の識別と姿勢の推定を行う。
すなわち、本実施の形態6では、実施の形態1において、レーダ器1をレーダ器51に、識別処理部1を偏波考慮型識別処理部52に、データベース1を散乱行列データベース53に代えた点が異なる。
次に、上記構成を備える実施の形態6に係るレーダ装置の動作について説明する。
(1)図15に示すように、各レーダ器51−mが異なる偏波Pm(m=1、2、・・・,M)で送受信を行い、目標のレンジプロフィールと目標までの距離を得る。
(1)図15に示すように、各レーダ器51−mが異なる偏波Pm(m=1、2、・・・,M)で送受信を行い、目標のレンジプロフィールと目標までの距離を得る。
(2)散乱行列データベース53は、散乱行列レンジプロフィールの観測角特性を予め記憶しており、この情報を用いれば、偏波合成により任意の送受信偏波に対するレンジプロフィールを計算可能である。例えば、散乱行列データベース53には、観測角(θm、φm)に対応する候補目標Nの散乱行列レンジプロフィールzN、(θm、φm)を記憶するものとする。
ただし、z(r)はr番目のレンジビンにおける散乱行列である。
偏波考慮型識別処理部52は、目標位置において候補目標の姿勢を様々に仮定して、各レーダ器51−mで偏波Pmのレーダ信号を送受信して得られるレンジプロフィールを、候補目標の散乱行列レンジプロフィールの観測角特性を予め記憶している散乱行列データベース53から読み出してきて生成し、観測した目標のレンジプロフィールとの差を最小にする候補目標と姿勢をそれぞれ到来目標の機種と姿勢の推定結果とする。偏波合成については文献Radar Polarimetry for Geoscience Applications(著者Fawwaz T. Ulaby, Charles Elachi, 出版社Artech House、 pp. 27〜32)を参照のこと。
(効果)
以上のように、実施の形態6によれば、各レーダ器で異なる偏波を送受信して目標識別を行えるようにしたので、偏波を切り替えて送受信を行えるレーダ器は、必要に応じて送受信信号の偏波を選択できる。また、送受信信号の偏波が異なるレーダ器をネットワーク化して識別を行うことができる。さらに、データベースに候補目標の散乱行列レンジプロフィールを蓄積するようにしたので、あらゆる偏波に対するレンジプロフィールを蓄積する必要がなく、データベースの容量を小さくすることができる。
以上のように、実施の形態6によれば、各レーダ器で異なる偏波を送受信して目標識別を行えるようにしたので、偏波を切り替えて送受信を行えるレーダ器は、必要に応じて送受信信号の偏波を選択できる。また、送受信信号の偏波が異なるレーダ器をネットワーク化して識別を行うことができる。さらに、データベースに候補目標の散乱行列レンジプロフィールを蓄積するようにしたので、あらゆる偏波に対するレンジプロフィールを蓄積する必要がなく、データベースの容量を小さくすることができる。
なお、本実施の形態6では、上記実施の形態1の発展形としてその内容を説明したが、上記実施の形態2および3の発展形としても実現できるのは言うまでもない。
実施の形態7.
(複数回観測、多数決)
以下、図16〜図17に従いこの発明の実施の形態7について説明する。
図16は、この発明の実施の形態7に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。
図16に示すレーダ装置は、複数地点に設置したレーダ器で同一目標を観測して得られる目標の高分解能な反射強度分布を用いて目標の識別と目標の姿勢を推定するレーダ装置であって、図1に示す実施の形態1と同様な構成として、複数地点に設置したレーダ器1(1−1,1−2,・・・,1−Mを総称する)と、図1に示す実施の形態1と同様な目標位置推定部2と、データベースとしてのレンジプロフィールデータベース4と、識別処理部としてのレンジプロフィール識別処理部32とを備えると共に、各レーダ器での送受信から識別処理部での識別までの処理を複数回繰り返して得られる複数の識別結果の中で、最も多く目標の機種と判断された候補目標を最終的な到来目標の機種として出力する複数回観測判定部61をさらに備えている。
(複数回観測、多数決)
以下、図16〜図17に従いこの発明の実施の形態7について説明する。
図16は、この発明の実施の形態7に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。
図16に示すレーダ装置は、複数地点に設置したレーダ器で同一目標を観測して得られる目標の高分解能な反射強度分布を用いて目標の識別と目標の姿勢を推定するレーダ装置であって、図1に示す実施の形態1と同様な構成として、複数地点に設置したレーダ器1(1−1,1−2,・・・,1−Mを総称する)と、図1に示す実施の形態1と同様な目標位置推定部2と、データベースとしてのレンジプロフィールデータベース4と、識別処理部としてのレンジプロフィール識別処理部32とを備えると共に、各レーダ器での送受信から識別処理部での識別までの処理を複数回繰り返して得られる複数の識別結果の中で、最も多く目標の機種と判断された候補目標を最終的な到来目標の機種として出力する複数回観測判定部61をさらに備えている。
すなわち、本実施の形態7では、実施の形態1において、複数回観測判定部61を加えた点が異なる。
次に、上記構成を備える実施の形態7に係るレーダ装置の動作について説明する。
(1)図17に示すように、各レーダ器1−mでの送受信からレンジプロフィール識別処理部3での識別までの処理を複数回繰り返して、得られた複数の識別結果を複数回観測判定部61が蓄積する。
(1)図17に示すように、各レーダ器1−mでの送受信からレンジプロフィール識別処理部3での識別までの処理を複数回繰り返して、得られた複数の識別結果を複数回観測判定部61が蓄積する。
(2)複数回観測判定部61は、得られた識別結果の中で、最も多く識別結果として選択された候補目標と姿勢を、到来目標の機種と姿勢の識別結果とする。
(効果)
以上ように、実施の形態7によれば、複数回の観測で得られた複数の識別結果を総合して識別結果を得るようにしたので、誤識別を低減することができる。
以上ように、実施の形態7によれば、複数回の観測で得られた複数の識別結果を総合して識別結果を得るようにしたので、誤識別を低減することができる。
なお、本実施の形態7では、実施の形態1の発展形としてその内容を説明したが、実施の形態2ないし6の発展形としても実現できるのは言うまでもない。
1,1−1,1−2,・・・,1−M、11,11−1,11−2,・・・,11−M、41,41−1,41−2,・・・,41−M、51,51−1,51−2,・・・,51−M レーダ器、2 目標位置推定部、3 レンジプロフィール識別処理部、3a 観測角算出部、3b レンジプロフィール読み出し部、3c 判定部、4 レンジプロフィールデータベース、12 クロスレンジプロフィール生成部、13 クロスレンジプロフィール識別処理部、13a RCS読み出し部、14 RCSデータベース、12 画像再生部、22 レーダ画像識別処理部、22a 部分RCS読み出し部、33 部分RCSデータベース、31 特徴量算出部、32 特徴量識別処理部、33 特徴量データベース、42 周波数考慮型識別処理部、43 多周波数データベース、52 偏波考慮型識別処理部、53 散乱行列データベース、61 複数回観測判定部。
Claims (9)
- 複数地点に設置した複数のレーダ器で同一目標を観測して得られる、目標の散乱点を分離できる空間分解能を有する反射強度分布を用いて、目標の識別と目標の姿勢を推定するレーダ装置であって、
各レーダ器で測定した目標までの距離情報を用いて目標の位置を推定する目標位置推定部と、
候補目標の反射強度分布の観測角特性を予め蓄積するデータベースと、
推定した目標位置において候補目標の姿勢を仮定して、前記データベースに蓄積されたデータに基づいて各レーダ器で得られる反射強度分布の組を用意し、到来目標の観測結果である反射強度分布と比較することにより到来目標の機種と姿勢を推定する識別処理部と を備えたことを特徴とするレーダ装置。 - 請求項1に記載のレーダ装置において、
前記データベースは、反射強度分布の観測角特性として、候補目標のレンジプロフィールの観測角特性を予め蓄積し、
前記識別処理部は、推定した目標位置において候補目標の姿勢を仮定して、各レーダ器で得られるレンジプロフィールの組を用意し、到来目標のレンジプロフィールと比較することにより到来目標の機種と姿勢を推定する
ことを特徴とするレーダ装置。 - 請求項1に記載のレーダ装置において、
前記データベースは、反射強度分布の観測角特性として、候補目標のRCS(Radar Cross Section)の観測角特性を予め蓄積し、
前記識別処理部は、推定した目標位置において候補目標の姿勢を仮定して、各レーダ器で得られるクロスレンジプロフィールの組を用意し、到来目標のクロスレンジプロフィールと比較することにより到来目標の機種と姿勢を推定する
ことを特徴とするレーダ装置。 - 請求項1に記載のレーダ装置において、
前記データベースは、反射強度分布の観測角特性として、候補目標の部分RCS(Radar Cross Section)の観測角特性を予め蓄積し、
前記識別処理部は、推定した目標位置において候補目標の姿勢を仮定して、各レーダ器で得られるレーダ画像の組を用意し、到来目標のレーダ画像と比較することにより到来目標の機種と姿勢を推定する
ことを特徴とするレーダ装置。 - 請求項1に記載のレーダ装置において、
前記データベースは、反射強度分布の観測角特性として、候補目標の反射強度分布の特徴量の観測角特性を予め蓄積し、
前記識別処理部は、推定した目標位置において候補目標の姿勢を仮定して、各レーダ器で得られる反射強度分布の特徴量の組を用意し、到来目標の反射強度分布の特徴量と比較することにより到来目標の機種と姿勢を推定する
ことを特徴とするレーダ装置。 - 請求項1に記載のレーダ装置において、
前記複数のレーダ器は、周波数の異なるレーダ信号を送受信し、
前記データベースは、反射強度分布の観測角特性として、候補目標のレーダ信号の周波数に対応した反射強度分布およびその特徴量の観測角特性を蓄積し、
前記識別処理部は、各レーダ器が周波数の異なるレーダ信号を送受信することを考慮して目標の機種の識別と姿勢の推定を行う
ことを特徴とするレーダ装置。 - 請求項1に記載のレーダ装置において、
前記複数のレーダ器は、偏波の異なるレーダ信号を送受信し、
前記データベースは、反射強度分布の観測角特性として、候補目標の散乱行列レンジプロフィールの観測角特性を蓄積し、
前記識別処理部は、各レーダ器が偏波の異なるレーダ信号を送受信することを考慮して目標の機種の識別と姿勢の推定を行う
ことを特徴とするレーダ装置。 - 請求項5ないし7のいずれか1項に記載のレーダ装置において、
前記反射強度分布は、レンジプロフィール、クロスレンジプロフィールまたはレンジとクロスレンジを軸とするレーダ画像のいずれかである
ことを特徴とするレーダ装置。 - 請求項1ないし8のいずれか1項に記載のレーダ装置において、
各レーダ器での送受信から識別処理部での識別までの処理を複数回繰り返して得られる複数の識別結果の中で、最も多く目標の機種と判断された候補目標を最終的な到来目標の機種として出力する複数回観測判定部をさらに備えた
ことを特徴とするレーダ装置。
Priority Applications (1)
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