JP2005292058A - 移動物体の追尾目標角度の確定方法及びこれを用いた回転台 - Google Patents

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良雄 飯村
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Abstract

【課題】構成が簡単で安価な人体自動追尾機能を有する回転台を得る。
【解決手段】
2点からの距離の差が一定の軌跡は双曲線であり、超音波受信器から一定距離以上遠方においては、回転台の目標方向は漸近線に一致することに着目し、回転台側に設置した一対の超音波受信器により2点からの移動物体までの距離の差を検出することで漸近線の傾きを求める。移動物体が複数ある場合は、移動物体毎に超音波発振周波数を変える。移動物体側から一定周期で超音波を間欠的に送出し、超音波受信器側では受信波の周期性の有無を検出し、周期性が失われた場合、移動物体は停止しているとみなす。
【選択図】 図1

Description

本発明は移動物体の追尾目標角度の確定方法及びこれを用いた回転台に関するものである。
従来より、夜間作業用の投光器、手術用照明灯、劇場や宴会場のスポットライト等は、使用者・演技者の動きを追いかける動作が必要なため、リモコンによる方向変換あるいは自動追尾が可能な回転台にそれらを取付けて使用されている。
自動追尾が可能な回転台について言えば、マイコン技術が発達する以前は距離や回転角の算出・演算という概念はなく、一対のセンサの信号量を等しくするようにセンサ対を首振り運動させるものの提案が主であった。
これまでに距離や回転角の算出・演算という概念を導入した自動追尾機能を持った回転台の例が、特許文献1、特許文献2によって提案されている。これらの装置においては、移動物体に超音波発信器を設置し、天井や壁面に3個以上の超音波受信器を設置し、移動物体と3個以上の超音波受信器間の距離の絶対値を測定することにより移動物体の位置の確定を行っている。超音波の発振時刻と受信時刻の差と超音波の伝播速度から距離計算するため、発振時刻を受信器側に知らせる手段が必要になる。この手段として電波送受信器が併用されている。
更に、特許文献1においては多数の超音波受信器を設置し、検出時間が最も小さいものから順に、あるいは検出超音波のエネルギーが最も大きいものから順に選択することで、移動物体が位置を変えることにより超音波発信器の超音波送出方向が変化しても移動物体を見失うことなく正しく位置確定する方法が述べられている。
特許第2746526号公報
特公平6−36323号公報
しかしながら上記従来技術においては、
1.発振時刻を受信器側に知らせる手段として電波送受信器を併用しているため装置の構成が複雑で高価になる。
2.移動物体が複数の場合この傾向は更に顕著になる。
3.移動物体を見失うことをなくするために多数の超音波受信器の設置が必要になるため、装置の構成が複雑で高価になる。
等の欠点があった。
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点をなくし、構成が簡単でかつ安価な回転台を得ることである。
上記目的は、
1.2点からの距離の差が一定の軌跡は双曲線であり、一対の受信器から一定距離以上遠方においては、回転台の目標方向は双曲線の漸近線に一致することに着目し、回転台側に設置した1対の受信器により2点からの移動物体までの距離の差を検出することで追尾目標角度を求める。
2.移動物体が複数あるとき、無線発振手段の信号波に移動物体毎の特徴を付与し、無線受信手段側でこの特徴を検出し複数の移動物体を識別する。
3.移動物体側から一定周期で信号波を間欠的に送出し、受信器側では受信波の周期性の有無を検出し、周期性が失われた場合、移動物体は停止しているとみなす。
ことにより達成される。
本発明によれば、電波送受信器等の発振時刻を知らせる手段および多数の超音波受信器が不要になるので構成が簡単で安価な回転台を得ることができる。
本発明回転台の制御方法の一実施形態を図1〜図6を用いて説明する。
回転台1は、取付け台22に固定的に取付けられた一対4個の超音波受信器3a、3b、3c、3dと水平方向回転台8、水平方向回転台8に取付けられ面上に基準点4aのマーキング(⇒)を有する垂直方向回転台4、電力を供給するための電源コード2から構成される。
水平方向回転台8には垂直方向回転用モータ5、水平方向回転用モータ6、垂直方向回転台4の回転角度センサ23、水平方向回転台8の回転角度センサ24及び前記超音波受信器3a〜3dの出力から算出した追尾目標角度と前記回転角度センサ23、24の出力とを比較することにより前記モータ5とモータ6の回転を制御する制御回路7が内蔵されている。
移動物体50に超音波発信器51を持たせ、回転台1を支持台9に取付け、垂直方向回転台4にライト10を取付け電源コード2からライト10の電源を引くことにより自動追尾機能付き投光器システムが構成される。
図2は回転台1の回路図で、電源コード2にはライト10、超音波受信器3a〜3dの出力から追尾目標角度算出してモータ5とモータ6の回転を制御する制御回路7が並列に接続されている。
制御回路7において、超音波受信器3a〜3dの出力は検波回路40a、40b、40c、40dを経て閾値を設けたコンパレータ41a、41b、41c、41dに入り、パルス波形となってマイクロコンピュータ71に入力される。
マイクロコンピュータ71において、対を成す超音波受信器3a、3b及び3c、3dの受信波形から時間差測定42、42'をし、時間差をもとに距離差算出43、43'をし距離差と超音波受信器3a、3b間の距離及び3c、3dの距離から目標角度算出44、44'をする。
モータ駆動回路45、45'には垂直方向回転用モータ5、水平方向回転用モータ6、垂直方向回転台4の回転角度センサ23、水平方向回転台8の回転角度センサ24とが接続されており、マイコン71で算出した目標角度と回転角度センサ23、24の出力に応じて移動物体の方向に回転あるいは移動物体の方向に向かって停止させる制御が行われている。
図3、図4は左右一対の超音波受信器3a、3bと超音波発信器51を持った移動物体50までの距離の差から目標追尾角度が精度良く求められることを説明するものである。
図3において、一対の超音波受信器3a、3bのx−y座標における位置を(c、o)、(−c、o)、超音波発信器51と超音波受信器3a、3bまでの距離の差を2aとすると、距離の差2a=一定の軌跡は双曲線になり、b=√(c−a)とおくとy=(b/a)√(x−a)と表される。また、双曲線には漸近線が存在しy=(b/a)xと表される。
x−y座標における超音波発信器51の位置を(X、Y)、漸近線y=(b/a)xとy=Yの交点の座標を(X'、Y)、x−y座標の原点(0、0)すなわち一対の超音波受信器3a、3bの中点と超音波発信器51のなす角をα、漸近線の傾きをα'とすると、漸近線の特性から遠方においては、α=α' X=X'となる。
ここで実際に数値を代入してΔX=X−X'及びΔα=α−α'を計算してみる。
計算結果を図4に示す。図4から分かるように、一対の超音波受信器3a、3b間の距離を0.5m(c=25cm)とすると、
y>=1m の範囲において
ΔX=X−X'=0.015m=15mm 以下
Δα=α−α'= 0.6 deg 以下
でる(図4中の矢印参照)。
したがって、移動物体が蟻(上下0.01m、左右0.002m)程度の大きさの場合には適用できないが、移動物体が人体程度の大きさ(上下1.6m、左右0.5m)を有する場合は、距離の絶対値を測定することなく距離の差を測定するだけでも十分な追尾精度を得ることができる。すなわち、発信器側の発振時刻を知る手段を省いても十分な精度を得ることができる。
図5−1は超音波発信器51の送出信号波形、左右一対の超音波受信器3a、3bに入力した信号の検波回路40a、40bの出力波形、同コンパレータ41a、41b出力波形を示したものである。図5−1において、超音波発振器51は周期T=60msec、持続時間T1=0.5msecの間欠発振を繰り返している。発振された超音波の一部は壁や天井で反射して残響となるため超音波受信器3a、3bの波形は尾を引いた形になり、検波出力とコンパレータ出力にもその影響が現れる。この残響の影響は周期Tを十分長くすることで回避できる。残響消滅確認後、コンパレータ出力の立ち上がりを捕まえることにより、時間差Td求めることができる。
図5−2は超音波発信器51と超音波受信器3a、3bの間に大きな障害物があったり、超音波発信器51が超音波受信器3a、3bの方向から外れるなどして、受信波形が乱れて周期性が失われ周期Tを確認できない場合を示したものである。このような場合は目標角度の算出は行わない。
次に水平方向の動作について図6のフローチャートを用いて説明する。
先ず、残響の影響が消失したことを確認するために、左右両側の超音波受信器3a、3bに信号がない時間T2を測定する(タイマT2リセット→左右コンパレータの立ち上がり看視→T2計測)。次に実験的に求められたT3=20msecとT2を比較し、T2>T3であれば残響の影響が消失したと判断する。T2<=T3であれば残響ありと判断しT2を再計測する。
信号が消失しているために残響がない場合もあるので周期性の確認を行う。T2が発振周期T=60msecよりも大きければ(T2>=T)周期性はないと判断しT2を再計測する。T2が発振周期T=60msecよりも小さければ(T2<T)周期性ありと判断し時間差Tdの計測をする。
超音波受信器3a、3b間の距離が0.5mの時、Tdの最大値は20℃において Td=0.5/343.5=0.00146秒=1.5msec(Max)であるので、信号の消失がなく周期性がある場合はTdMax=1.5msecとなるのでT4=1.5msecとし、Td<T4であれば周期性ありと判断する。Td>=T4であれば周期性なしと判断しT2を再計測する。
次にT2の計測に際し先に受信したのが左側か右側かにより、移動物体が左右どちら側にいるかを判断する。右側が先であれば右側、左側が先であれば左側と判断し、右側あるいは左側用のデータテーブルを参照する。データテーブルから時間差Tdに対応する目標角度を選択し、モータ駆動回路45で使用する目標角度を更新する。
データテーブルには、コンパレータ出力の立ち上がりの時間差をTd(秒)、
超音波の大気中における伝播速度v=331.5+0.6t m/msec(ただし、tは摂氏周囲温度)から求めた 距離の差2a=Td(331.5+0.6t) m
と追尾目標角度=漸近線の傾きtanα'=b/a=√(c−a)/aから求めた 目標角度α'の数値一覧表が入っている。
目標角度が更新されるとモータ駆動回路45は水平方向回転台8の回転角度センサ24の出力と目標角度を比較し、水平方向座標(X、Y)に対応した方向に位置するように水平方向回転用モータ6を回転させる。
このようにして、受信信号に周期性がなければ目標角度の更新は行わず、周期性があれば目標角度は周期Tの頻度で更新され、移動物体を追尾するように水平方向回転用モータ6が回転する。移動物体が停止すれば水平方向回転台8が目標方向に到達した位置で停止する。
移動物体が複数ある場合は、無線発振手段の信号波に移動物体毎の特徴を付与し、無線受信手段側でこの特徴を検出し複数の移動物体を識別すれば良い。例えば、図5−1、5−2において超音波の周波数をf1=40kHzとしたが、移動物体が複数ある場合はf1=40kHz、f2=50kHz、f3=60kHz...等とし、受信側はこれに対応した検波方式を採用すれば良い。垂直方向についても同様であるので、垂直方向の説明は割愛する。
以上のように本発明によれば、距離の絶対値を測定することなく、距離の差から追尾目標角度を精度良く測定できるので電波送受信器等の発信器側の発振時刻を知らせる手段が不要になる。また移動物体が複数ある場合は移動物体毎に発振周波数を変えれば良いので、同様に電波送受信器等の発振時刻を知らせる手段が不要になる。
また、障害物等があって受信信号に乱れがある場合は追尾目標角度の更新が
受信信号の乱れがなくなるまで見送られるので、多数の超音波受信器による移動体の探索が不要になる。
本発明の一実施形態を示す斜視図。 本発明の一実施形態を示す回路図。 測定原理の説明図。 誤差の比較図。 タイミングチャート。 タイミングチャート。 フローチャート。
符号の説明
3a、3b、3c、3dは超音波受信機、51は超音波発信機、4は垂直方向回転台、7は制御回路、8は水平方向回転台、9は支持台である。

Claims (7)

  1. 移動物体に無線発振手段を設置し、この無線発振手段の送出信号を対をなして配置した無線受信手段にて受信し、この無線受信手段と移動物体との距離の差を2aとし、移動物体の追尾目標角度をαとし、前記無線受信手段間の距離を2cとした時、前記距離の差2a、追尾目標角度α、無線受信手段間の距離2cの相関関係を前もって計算あるいは実測等の適宜の方法にて求めて結果を記憶装置に記憶しておき、移動物体の追尾過程における前記距離の差2aの算出結果を前記記憶装置の内容と照合して追尾目標角度を決定することを特徴とする移動物体の追尾目標角度の確定方法。
  2. 移動物体に無線発振手段を設置し、この無線発振手段の送出信号を対をなして配置した無線受信手段にて受信し、無線受信手段と移動物体との距離の差を算出してこれを2aとし、対を成す無線受信手段の中点と移動物体に設置した無線発振手段を結ぶ直線と無線受信手段間を結ぶ直線のなす角すなわち移動物体の追尾目標角度をαとし、無線受信手段間の距離を2c、b=√(c−a)とした時、追尾目標角度αをtanα=b/aの関係式から近似算出したことを特徴とする移動物体の追尾目標角度の確定方法。
  3. 水平方向及び又は垂直方向の回転台からなる回転台、この回転台の支持体、移動物体に設置した無線発振手段、前記回転台の支持体あるいは前記回転台の近傍に取付けられた複数の無線受信手段、この無線受信手段の出力にて前記回転台の基準点を移動物体の方向に回転させて停止させるような制御をする制御回路からなる移動物体追尾機能を有する回転台であって、
    無線受信手段を対をなして水平方向及び又は垂直方向に配置し、前記回転台の水平方向及び又は垂直方向の追尾目標角度を請求項1または請求項2の方法により確定するようにしたことを特徴とする回転台。
  4. 前記無線発振手段と無線受信手段が夫々超音波発信器と超音波受信器であることを特徴とする請求項3記載の回転台。
  5. 前記相関関係の記憶、距離の差の算出、追尾目標角度の算出あるいは記憶内容と距離の差の照合をマイクロコンピュータを用いて行うことを特徴とする 請求項3又は4記載の回転台。
  6. 前記無線発振手段から一定周期で信号波を間欠的に送出し、前記無線受信手段側で受信波の周期性の有無を検出し、周期性が検出できない場合、移動物体は停止しているとみなし追尾目標角度の更新を行わないことを特徴とする請求項3〜5の何れか1項に記載の回転台。
  7. 前記移動物体が複数あるとき、無線発振手段の信号波に移動物体毎の特徴を付与し、無線受信手段側でこの特徴を検出し複数の移動物体を識別することを特徴とする請求項3〜6の何れか1項に記載の回転台。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010086928A (ja) * 2008-10-03 2010-04-15 Panasonic Electric Works Co Ltd 照明装置
JP2011158417A (ja) * 2010-02-03 2011-08-18 Fujitsu Ltd 目標物探知装置および目標物探知方法
KR101934771B1 (ko) * 2017-10-13 2019-03-18 한국건설기술연구원 오염 방지를 위한 led조명 제어 장치 및 그 방법

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