JP2005292604A - 像加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 像担持体のサイズにかかわらず、常に適切な定着温度を確保できる像加熱装置を提供する。
【解決手段】 発熱層を備えた回転体100と、前記回転体100とニップを形成する加圧部材と、前記回転体100の内部に収容され、前記発熱層が発熱する交番磁場を発生させる励磁手段150とを備え、前記回転体100と前記加圧部材との間で挟持搬送される像担持体を加熱する像加熱装置であって、前記励磁手段150が、前記回転体100の長手方向に沿って配置されたコア151と、前記コア151の長手方向に巻回される励磁コイル152とで構成されるとともに、前記回転体100の長手方向中心部から両端部に向けて前記発熱層との離間距離が次第に異なるように構成され、且つ、前記回転体100の長手方向に沿う軸心周りに回転可能に構成される。
【選択図】 図7

Description

本発明は、複写機などの画像形成装置の加熱定着部に使用される像加熱装置に関し、詳述すると、発熱層を備えた回転体と、前記回転体とニップを形成する加圧部材と、前記回転体の内部に収容され、前記発熱層が発熱する交番磁場を発生させる励磁手段とを備え、前記回転体と前記加圧部材との間で挟持搬送される像担持体を加熱する像加熱装置に関する。
誘導加熱により発熱する発熱層を有する回転体を備えた像加熱装置では、回転体の長手方向端部で放熱面積が大きいために、中央部と比較して端部での温度低下が大きくなり、ニップにおいて長手方向に均一な温度分布を得ることができない。そのため、中央部で十分な定着温度が確保されていても、端部では像担持体の一例である記録紙と記録紙上のトナー像に十分な熱エネルギーを供給することができず、定着不良やオフセットが生じるという問題があった。
そこで、回転体の長手方向に沿って配置されたコアの長手方向に巻回される励磁コイルと発熱層との間の距離を変化させて、励磁コイルと回転体の距離を中央部から端部に向かうに従って近くなるように設定することにより、ニップで均一な温度分布を確保する技術が提案されていた。
特許第3347537号公報
しかし、上述の従来技術によれば、幅狭の記録紙が連続して供給されるような場合に、ニップの中央部では記録紙に吸熱されるものの、端部側では記録紙が通過しないために全体として発熱と放熱のバランスが崩れることになる。この場合、ニップの中央部で十分な定着温度が確保されるように加熱すると、端部側が過昇温して、次に幅広の記録紙が通過する際に端部側で高温のオフセットが生じるという不都合があり、さらには励磁コイルのコア温度がキュリー点を超える虞もあった。
コア温度がキュリー点を超えると、当該キュリー温度を下回るまで交番磁場の磁束密度が大幅に低下するために、発熱層を発熱させることができなくなり、その間は装置が稼動できなくなるのである。
一方、幅狭の記録紙が連続して供給されるような場合に、ニップの端部側が過昇温とならないように制御すると、逆に中央部側の温度が所定の定着温度を下回り、定着不良が生じるという問題もあった。
本発明は、上述の従来欠点に鑑み、像担持体のサイズにかかわらず、常に適切な定着温度を確保できる像加熱装置を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による像加熱装置の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、発熱層を備えた回転体と、前記回転体とニップを形成する加圧部材と、前記回転体の内部に収容され、前記発熱層が発熱する交番磁場を発生させる励磁手段とを備え、前記回転体と前記加圧部材との間で挟持搬送される像担持体を加熱する像加熱装置であって、前記励磁手段が、前記回転体の長手方向に沿って配置されたコアと、前記コアの長手方向に巻回される励磁コイルとで構成されるとともに、前記回転体の長手方向中心部から両端部に向けて前記発熱層との離間距離が異なるように構成され、且つ、前記回転体の長手方向に沿う軸心周りに回転可能に構成されている点にある。
上述の構成によれば、前記回転体の長手方向中心部から両端部に向けて励磁手段と発熱層との離間距離が次第に異なるように構成されているので、中心部から両端部にかけて発熱層との離間距離が長くなるように構成されると中心部に較べて両端部の発熱温度が低くなるように設定でき、中心部から両端部にかけて発熱層との離間距離が短くなるように構成されると中心部に較べて両端部の発熱温度が高くなるように設定できる。そのような励磁手段を前記回転体の長手方向に沿う軸心周りに回転させることにより、中心部から両端部にかけて発熱層との離間距離が長くなる配置と短くなる姿勢に切替えることが可能になるので、状況に応じてニップの温度分布の調整ができるようになるのである。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一特徴構成に加えて、前記励磁手段を前記回転体の長手方向に沿う軸心周りに回転駆動する駆動機構を備え、前記駆動機構は、前記像担持体のサイズに基づいて前記励磁手段が所定姿勢に維持されるように回転駆動するものである点にある。
上述の構成によれば、駆動機構によりニップを通過する像担持体のサイズに応じて励磁手段の姿勢を変更できるので、ニップの温度分布を常に適切な状態に維持でき、コアが過昇温するような事態も未然に防止できるようになるのである。
以上説明した通り、本発明によれば、像担持体のサイズにかかわらず、常に適切な定着温度を確保できる像加熱装置を提供することができるようになった。
以下に本発明による画像処理装置の実施の形態を説明する。画像処理装置としての複写機1は、図1に示すように、原稿画像情報を読み取る画像読取手段としての露光機構2、プリント機構3及び記録紙搬送機構4が配置された本体の上面に複写すべき原稿(複写原稿)を載置するコンタクトガラス5と操作表示部6が設けられ、前記コンタクトガラス5上に自動原稿搬送装置7が配置されるとともに、本体一側面側に給紙カセット8が配置されて構成される。
前記露光機構2は、コンタクトガラス5上に載置された原稿を露光走査するための露光ランプ21及び原稿からの反射光を反射する第1ミラー22を備えた第1スライダー2Aと、第1ミラー22によって反射された光をレンズ25に導くための第2及び第3ミラー23、24を備えた第2スライダー2Bと、集光レンズ25によって得られた光情報を電気信号に変換するためのCCD等の固体撮像素子26、固体撮像素子26によって得られた画像情報等が入力される制御ユニット27並びに制御ユニット27からの画像データを光信号に変換するレーザユニット28を備えて構成される。
第1スライダー2A及び第2スライダー2Bは、図示しないスキャン駆動モータによって副操作方向に往復駆動される。第2スライダー2Bは、第1スライダー2Bの走査移動速度の1/2の速度で、第1スライダー2Aの移動距離の1/2の距離を移動するように構成してある。
前記プリント機構3は、図示しないメイン駆動モータによって矢印の方向に回転駆動される感光体ドラム31を備え、感光体ドラム31の周囲には、その回転方向の順に、感光体ドラム31の表面の感光層を帯電させる帯電器32、感光層上に形成された静電潜像をトナー顕像として顕像化する現像装置33、感光層上に形成されたトナー顕像を記録紙に転写する転写用放電器34、感光体ドラム31から記録紙を分離するための分離用放電器35、転写後の感光体ドラム31上に残留しているトナーを除去するクリーニング装置36及び感光体ドラム31表面の電荷を除去する除電器37が夫々配され、帯電器32により一様に帯電された感光層に前記レーザユニット28から出力されるレーザ光が照射され、静電潜像が形成される。
前記記録紙搬送機構4は、給紙カセット8内の記録紙を給紙する給紙ローラ41、給紙ローラ41によって送られてきた記録紙を所定のタイミングで感光体ドラム31に搬送するためのレジストローラ42及び感光体ドラム31上に形成されたトナー顕像が転写されかつ感光体ドラム31から剥離された記録紙を加熱定着部44まで搬送する搬送ベルト43を備えている。前記加熱定着部44によって定着処理が施された転写紙は、図示しない排出機構を介して排出トレイ上に排出される。
前記加熱定着部44は、図2に示すように、発熱層101を備えた回転体100と、前記回転体100とニップを形成する加圧部材104と、前記回転体100の内部に収容され、発熱層101が発熱する交番磁場を発生させる励磁手段150とを備え、前記回転体100と加圧部材104との間で挟持搬送される像担持体としてのトナー画像が形成された記録紙を加熱するように構成されている。
前記回転体100は円筒状で、用紙搬送方向に直交する水平方向に延びており、内面に、発熱層101を有し、その上にシリコンゴム等からなる弾性層102を有し、さらにその上に離型層103を有して構成されている。
前記発熱層101は鉄、銅、アルミウム、ステンレス等から成り、前記弾性層102はシリコンゴム、フッ素ゴム、フルオロシリコンゴム等の耐熱性が良く、熱伝導率が良い材質から成り、離型層103はフッ素樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂シリコンゴム、フッ素ゴム、シリコンゴム、PFA,PTFE,FEP等の離型性がよく耐熱性の良い材質から成る。
前記加圧部材104は、その軸線方向に回転可能な円筒状のローラであり、前記回転体100に対して平行に延びており、その外周面が前記回転体100の外周面と所定の圧力で圧接しており、前記回転体100の回転に伴って図2に示す矢印の方向に回転する。
図2、図3、図4に示すように、前記励磁手段150は、前記回転体100の長手方向に沿って配置され、ボビン153に装着され、弧状に形成されたコア151と、前記コア151の長手方向に巻回される励磁コイル152とで構成され、以って、前記回転体100の長手方向中心部から両端部に向けて前記発熱層101との離間距離が次第に異なるように構成され、さらに、前記回転体100の長手方向に沿う回転軸200周りに、回転可能に構成されている。また、図2、図3、図4は前記励磁手段150の構成を模式的に表すものであり、例えば、励磁コイルの巻き数等を限定的に示すものではない。
詳述すると、前記励磁コイル152は、例えば銅からなり、高周波電流が印加されることにより発生する高周波磁界により、発熱層101に渦電流が誘導され、発生するジュール熱により加熱されるように構成される。前記励磁手段150と前記発熱層101の距離が近いほど前記発熱層101に発生する熱量は大きくなり、前記励磁手段150と前記発熱層101の距離が遠いほど、前記発熱層101に発生する熱量は小さくなる。
図7に示すように、回転機構500は、ギアを回転させるモータ501と、モータ501の動力を前記励磁手段150に伝え、所定の比率で組み合わされる第一ギア502、第二ギア503と、前記励磁手段150の長手方向に延びる前記回転軸200を備えて構成され、前記回転軸200が180度回転することで、前記励磁手段150は、ニップのほぼ全域に到る幅広の用紙を定着処理する場合の位置である第一位置と、ニップの一部を通過する幅狭の用紙を定着処理する場合の位置である第二位置のいずれかに切替自在に位置決めされる。
複写機1を作動制御するCPUを含む制御手段の一部で構成される回転制御手段400は、前記操作表示部6から入力された用紙サイズ情報をもとに所定のプログラムに基づき、前記回転機構500を駆動して、前記励磁手段150を前記第一位置又は前記第二位置に制御する。
前記回転制御手段400は用紙サイズ情報に基づき、前記励磁手段150の位置を前記第一位置と前記第二位置のいずれかに切り替え制御する。また、用紙サイズ情報に加えて温度情報取得手段450からの温度情報に基づいて前記励磁手段150の位置を決定するものでもよい。即ち、前記温度情報取得手段450が回転体表面の長手方向の温度分布を測定する複数の温度センサを備え、取得した温度情報を前記回転制御手段400に転送するよう構成される。
図3に示すように、前記第一位置においては、前記励磁手段150は、前記回転体100の長手方向の中心部の前記励磁手段150と前記発熱層101との距離が、前記回転体100の長手方向の両端部の前記励磁手段150と前記発熱層101との距離よりも遠くなるように構成されている。
図5に第一位置での熱分布特性を示す。前記励磁コイル152と前記発熱層101の距離が近いほど前記発熱層101に発生する熱量は大きくなり、前記励磁コイル152と前記発熱層101の距離が遠いほど、前記発熱層101に発生する熱量は小さくなる。従って、前記回転体100の長手方向の中心部での発熱量は、前記回転体100の長手方向の両端部での発熱量よりも小さくなる。またここで、前記回転体100の長手方向の両端部では、前記回転体100の長手方向の中心部に比べ放熱面積が大きく、放熱量も大きくなるので、前記回転体100の温度は長手方向の中央部から両端部にかけてほぼ一定となる。これにより、印刷用紙の中央部と両端部での定着温度のばらつきが解消されるのである。
図4に、前記第二位置における、前記励磁手段150は、前記回転体100の長手方向の中心部での前記励磁手段150と前記発熱層101との距離が、前記回転体100の長手方向の両端部での前記励磁手段150と前記発熱層101との距離より近くなるように構成されている。
図6に第二位置での熱分布特性を示す。前記回転体100の長手方向の中心部での発熱量は、前記回転体100の長手方向の両端部での発熱量よりも大きくなる。また、小サイズの用紙がニップを通過すると、中央部の小サイズ用紙が通過する部分では、定着の為に放熱され、両端部では用紙が通過しないため、用紙に対しての放熱は行われない。それにより、中央部分で充分な定着温度に加熱しながらも、用紙の通過しない両端部での異常な高温加熱処理が防止され、好ましくは前記回転体100の温度は、長手方向の中央部から両端部にかけてほぼ一定となる。
選択された用紙サイズが、例えば、A3縦やA4横等の幅広の用紙であれば、前記回転機構500により、前記励磁手段150は前記第一位置にセットされ、印刷が行われる。また、選択された用紙サイズが、例えば、A4縦やB5横等の幅狭の用紙であれば前記回転機構500により、前記励磁手段150は前記第二位置にセットされ、印刷が行われる。
以下に本発明の別実施形態を説明する。上述した実施形態では、前記加熱定着部44は、加圧ローラによりトナー画像が形成された記録紙を加熱するように構成されていたが、図8に示すように、エンドレスベルト状の定着フィルムを用いたフィルム定着方式(フィルム加熱方式)で構成されても良い。該定着フィルム1000は左側の駆動ローラ1100と右側の従動ローラ1200と、この両ローラ1100、1200間の下方に固定配設した加圧部材104との間に張設しており、従動ローラは定着フィルムを外側に張る方向にテンションを与えるテンションローラを兼ねている。
上述した実施形態では、前記励磁手段150の形状は、図2、図3、図4に示すように、前記回転体100の長手方向中心部から両端部に向けて前記発熱層101との離間距離が次第に異なるように構成されていたが、これに限定されるものではなく、前記回転体100の長手方向中心部から両端部に向けて前記発熱層101との離間距離が段階的に異なるように構成されてもよい。また、これらの離間距離の異ならせ方は、実験データ等に基づき適宜決定されるものであり、特に制限されるものではない。
画像形成装置のブロック説明図 加熱定着部の説明図 励磁手段の形状の説明図 励磁手段の形状の説明図 第一位置での熱分布を示す説明図 第二位置での熱分布を示す説明図 回転機構周辺の要部を示すブロック図 別実施形態での加熱定着部の説明図
符号の説明
1:複写機
6:操作表示部
44:加熱定着部
100:回転体
101:発熱層
102:弾性層
103:離型層
104:加圧部材
150:励磁手段
151:コア
152:励磁コイル
200:回転軸
400:回転制御手段
500:回転機構

Claims (2)

  1. 発熱層を備えた回転体と、前記回転体とニップを形成する加圧部材と、前記回転体の内部に収容され、前記発熱層が発熱する交番磁場を発生させる励磁手段とを備え、前記回転体と前記加圧部材との間で挟持搬送される像担持体を加熱する像加熱装置であって、
    前記励磁手段が、前記回転体の長手方向に沿って配置されたコアと、前記コアの長手方向に巻回される励磁コイルとで構成されるとともに、前記回転体の長手方向中心部から両端部に向けて前記発熱層との離間距離が異なるように構成され、且つ、前記回転体の長手方向に沿う軸心周りに回転可能に構成されている像加熱装置。
  2. 前記励磁手段を前記回転体の長手方向に沿う軸心周りに回転駆動する駆動機構を備え、前記駆動機構は、前記像担持体のサイズに基づいて前記励磁手段が所定姿勢に維持されるように回転駆動するものである請求項1記載の像加熱装置。
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