JP2005294860A - フェライトコア - Google Patents

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▲徳▼夫 市川
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Abstract

【課題】 フェライトコア全体の捩れを防止して、精度の高い研磨加工を可能にする。
【解決手段】 フェライトコア裏面6の端部の一部を残して設置面7を形成するように、フェライトコア1の裏面6の中央部に平坦面凹部6Aを形成し、この凹部6Aから設置面7に至る領域を弧状部6B,6Bに形成する。これにより、フェライトコア1の焼成時の熱変形や冷却時の変形をなくすことができ、外脚部2及び中心脚部3の面を高い精度で研磨加工することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明はフェライトコアの加工精度を向上するように改良したフェライトコアに関する。
トランスに用いられるフェライトコアは、図22に示すように、一対の同一形状のフェライトコア1にコイルを巻回した後に、両コア外脚部2と中心脚部3を突き合わせて密着させた状態で用いる。そして、トランスの損失は、外脚部2と中心脚部3との密着性に依存しているので、これらの合せ面4は高精度の研磨加工が施される。この研磨に際して、図21に示すように研磨台5にフェライトコア1の裏面6を密着させて研磨面4を研磨する。また、フェライトコア1は、コア材料となるフェライト粉末を金型等にて成形し、焼成した後に合せ面4を研磨する。
従来のフェライトコアとして、特許文献1から3にそれぞれ開示されたものがある。その概要を図18から図20に示して説明する。先ず図18に示すフェライトコア1は、裏面6を平坦面としその両端部に突出した設置面7を形成し、焼成したときの熱変形や冷却時の変形をなくして、前記研磨台5との密着性をよくし、前記合せ面4の加工精度を高めるようにしている。
また、図19に示すように、フェライトコア1の裏面6を湾曲させ、湾曲した裏面6の両端に設置面7を形成している。図20は前記裏面6のA―A線における断面で、裏面6は平坦面になっている。
特開昭59−14620号公報 特公昭63−55854号公報 特開平6−151204号公報
しかしながら、上記従来例は何れも次のような問題があった。即ち、研磨台5にフェライトコア1を載置した時に、設置面7が研磨台5に密着せず、研磨面4を研磨した時にフェライトコア1が揺れて、精度の高い研磨をすることができないという問題があった。その理由は、金型で成形し、焼成したときの熱変形あるいは冷却時の変形により、フェライトコア1全体に捩れが生じているためであると考えられる。
このように、裏面の平面度が出ていない場合には、裏面を研磨して平面度を出す加工が必要になり、生産性が低下して、その分高価なフェライトコアになるという問題がある。
本発明は、フェライトコア全体の捩れを防止して、精度の高い研磨加工を可能にすると共に、裏面の加工を不要にして生産性を向上し、安価にしたフェライトコアを提供する。
上記課題を解決するための、請求項1記載の発明は、主面側に外脚部と中心脚部を備えたフェライトコアにおいて、該フェライトコア裏面の側縁の一部を残して設置面を形成するように、フェライトコアの裏面に、端部の一部に面取り設置面となる平面を残して、中央部分に平坦面凹部を形成し、この平坦面凹部から前記面取り設置面に至る領域を弧状に形成したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、フェライトコアの裏面の平面内に四個の面取り設置面を形成したことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、フェライトコアの裏面の平面内に二個の面取り設置面を形成したことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、フェライトコア裏面の端部の一部を残して設置面を形成するように、フェライトコアの裏面を平坦面凹部と弧状面の組合せ凹部に形成することにより、フェライトコアの焼成時の熱変形や冷却時の変形をなくしたので、外脚部及び中心脚部の面を高い精度で研磨加工することができ、トランスの損失を最小限にすることができる。また、フェライトコアの裏面の平面度を出す加工が不要になり、生産性を向上すると共に、安価にすることができる。
請求項2又は3に記載の発明によれば、フェライトコアの裏面の平面内に四個又は二個の設置面を形成したので、安定した状態でフェライトコアを研磨台に設置することができ、外脚部及び中心脚部の面を高い精度の研磨加工を可能にして、トランスの損失を最小限にすることができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、フェライトコア1の裏面6を示す図であり、裏面6の四隅に面取り設置面7が形成されるように、裏面を球面状凹部に形成したものである。図において、G1は球面を形成するときの裏面6と球体との接触外径を示す(以下球体と言う)。G2は近似的な球面を形成するときの裏面6とラグビーボール状のものとの接触外径(以下楕円状球体と言い、この楕円状球体で形成される面を楕円状球面と言う)を示す。球体G1で裏面6を成形した場合に、フェライトコア1の正面図3と側面図4において、裏面6の曲率半径R1は同じであり、裏面6は球面状凹部である。また、楕円状球体G2で裏面6を成形した場合は、図3及び図4において裏面6の曲率半径は、楕円状球体の外径に沿ったR2、R3となる。
図5及び図6に示すフェライトコア1は、それぞれ外脚部2及び中心脚部3の形状の異なるフェライトコア1に、裏面6を球面状凹部又は楕円状球面状凹部にしたものであり、図1における裏面6の寸法、長さL1×幅W2が比較的に正方形に近いフェライトコア1であって、裏面6の四隅に面取り設置面7を形成している。
次に、図7に示すフェライトコア1は、長さL1×W1の形状が、細長いものであり、このフェライトコア1において、球体G1で裏面6を成形した場合には、図8に示すように面取り設置面7は裏面6の両端に形成される。この場合も裏面6は、球体G1で成形される球面になっている。また、楕円状球体G2で成形した場合には、図9に示すように、裏面6の四隅に面取り設置面7を形成することができる。この場合の裏面6は、楕円状球体G2の外径に沿った、楕円状球面凹部になる。
図10及び図11に示す例は、切込み部8を有するフェライトコア1であり、球体G1で裏面6を成形した場合には、図10に示すように面取り設置面7は裏面6の両端に形成される。この場合も裏面6は、球体G1で成形される球面になっている。また、楕円状球体G2で成形した場合には、図11に示すように、裏面6の四隅に面取り設置面7を形成することができる。この場合の裏面6は、楕円状球体G2の外径に沿った、楕円状球面凹部になる。
図13は裏面6の形状が複雑な形状をしたフェライトコア1である。先ず、球体G1で裏面6を成形した場合に、面取り設置面7は図14に示すように裏面6の両端に形成することができ、球体G2で裏面6を成形した場合は、図15に示すように広い面積を有する面取り設置面7を形成することができ、また、楕円状球体G3で裏面6を成形した場合には、図16に示すように四個の面取り設置面7を形成することができる。そして、裏面6は球面状凹部又は楕円状球面凹部になる。図17は図13におけるフェライトコア1の外観図である。
このように、裏面6を球面又は楕円状球面凹部にすれば、複雑な形状のフェライトコア1に対応した裏面6にすることができる。図1から図11及び図13から図17に示したように、裏面6を球面凹部にしたもの、及び楕円状球面凹部にしたフェライトコア1を実際に金型で成形し、焼成したところ、フェライトコア1に捩れが現れず、面取り設置面7は裏面6の同一平面内にすることができ、研磨台5と設置面7とを密着させることができた。
このような効果が得られることの技術的な理由は明確ではないが、次のことが考えられる。コア材料となるフェライト粉末を金型に充填して加圧したときの裏面の面圧Pが、図3及び図4に示すように均一であるので(球面体の原理)、フェライト粉末の充填密度も均一になる。平面に比べて球面の剛性力が高い。湾曲面は湾曲している側の剛性力は高いが、湾曲していない側(図20参照)の剛性力は低く、裏面全体で剛性力が異なるが、球面の場合は裏面の全ての方向からの力に対して剛性力はほぼ均一であり、焼成時の熱変形や冷却時の変形に対して、湾曲面よりも剛性力が均一で、かつ、高いものとなる。楕円状球面の場合も、近似的にほぼ同じであると考えられる。このような球面が持つ特性が互いに有機的に関連して、フェライトコアの捩れが防止されているものと考えられる。
本発明の裏面の凹部の形状を図12を参照して更に詳細に説明する。図12に示すようにフェライトコア1’の裏面の中央部分に形成された平坦面凹部6Aと、この平坦面凹部から端部の面取り設置面に至る領域に形成された弧状部6B、6Bとによって形成された凹部である(いわゆる摺鉢状凹部)。このように構成することにより、前述のような作用効果が得られる。
本発明の実施形態であり、裏面の形状が略正方形に近いフェライトコアと、球体及び楕円状球体との関係を示す平面図である。 図1の球体又は楕円状球体で裏面を成形したフェライトコアの裏面を示す斜視図である。 本発明の実施形態であり、フェライトコアの正面図である。 図3の側面図である。 図1に示す球体又は楕円状球体を用いて裏面を形成したフェライトコアの斜視図である。 外脚部及び中心脚部が異なるフェライトコアの裏面を図1に示す球体又は楕円状球体を用いて形成したフェライトコアの斜視図である。 本発明の実施形態であり、裏面の形状が比較的細長いフェライトコアと、球体及び楕円状球体との関係を示す平面図である。 図7における球体で裏面を形成したフェライトコアの裏面を示す斜視図である。 図7における楕円状球体で裏面を形成したフェライトコアの裏面を示す斜視図である。 切込み部を有する裏面に図7における球体で裏面を形成したフェライトコアの裏面を示す斜視図である。 切込み部を有する裏面に図7における楕円状球体で裏面を形成したフェライトコアの裏面を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態を示すフェライトコアの平面図である。 本発明の実施形態であり、裏面の形状が複雑な形状であるフェライトコアと、球体及び楕円状球体との関係を示す平面図である。 図13における球体で裏面を形成したフェライトコアの裏面を示す平面図である。 図13における球体で裏面を形成したフェライトコアの裏面を示す平面図である。 図13における楕円状球体で裏面を形成したフェライトコアの裏面を示す平面図である。 図13におけるフェライトコアの斜視図である。 従来のフェライトコアの正面図である。 従来のフェライトコアの正面図である。 図19のA―A線における縦断面図である。 フェライトコアの研磨について示した説明用図である。 フェライトコアの使用状態を示した説明用図である。
符号の説明
1…フェライトコア
2…外脚部
3…中心脚部
4…合せ面
5…研磨台
6…裏面
7…設置面
8…切込み部

Claims (3)

  1. 主面側に外脚部と中心脚部を備えたフェライトコアにおいて、該フェライトコア裏面の側縁の一部を残して設置面を形成するように、フェライトコアの裏面に、端部の一部に面取り設置面となる平面を残して、中央部分に平坦面凹部を形成し、この平坦面凹部から前記面取り設置面に至る領域を弧状に形成したことを特徴とするフェライトコア。
  2. フェライトコアの裏面の平面内に四個の面取り設置面を形成したことを特徴とする請求項1に記載のフェライトコア。
  3. フェライトコアの裏面の平面内に二個の面取り設置面を形成したことを特徴とする請求項1に記載のフェライトコア。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018049948A (ja) * 2016-09-21 2018-03-29 株式会社オートネットワーク技術研究所 リアクトル、及びリアクトル用磁性コア

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