JP2005296092A - カテーテル洗浄装置、カテーテル洗浄方法およびカテーテル洗浄用ワイヤー - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡素な構成でカテーテルの内壁面から付着物を確実に除去する。
【解決手段】 ワイヤー1の後端部を超音波振動子8に接続するとともに、ワイヤー1の先端部11をカテーテル取付部31を介してカテーテルホルダー3内に挿入し、ゴム栓34をカテーテル取付部31に装着する。そして、洗浄液4を洗浄液導入部33を介してカテーテルホルダー3に供給するとともに、ワイヤー1をカテーテル2に送り込む。そして、超音波振動子8によりワイヤー1を縦振動させる。これによって、その振動エネルギーがカテーテル2全体に与えられ、カテーテル2の内壁面2aから付着物が遊離して除去されるとともに、洗浄液4によってカテーテル2から洗い流される。
【選択図】 図1
【解決手段】 ワイヤー1の後端部を超音波振動子8に接続するとともに、ワイヤー1の先端部11をカテーテル取付部31を介してカテーテルホルダー3内に挿入し、ゴム栓34をカテーテル取付部31に装着する。そして、洗浄液4を洗浄液導入部33を介してカテーテルホルダー3に供給するとともに、ワイヤー1をカテーテル2に送り込む。そして、超音波振動子8によりワイヤー1を縦振動させる。これによって、その振動エネルギーがカテーテル2全体に与えられ、カテーテル2の内壁面2aから付着物が遊離して除去されるとともに、洗浄液4によってカテーテル2から洗い流される。
【選択図】 図1
Description
この発明は、カテーテルの内壁面を洗浄するカテーテル洗浄装置および洗浄方法、ならびにカテーテル洗浄に適したカテーテル洗浄用ワイヤーに関するものである。
ワイヤーを用いて、医療現場で多用されているカテーテルから異物を除去する技術が従来より提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の発明では、例えば直径0.2mmのワイヤーが用いられている。このワイヤーは比較的剛性の細いワイヤで、金属、ポリマー材料、その他適当な材料のいずれかで形成されるとともに、その先端を丸く整形処理している。これによって、ワイヤーがカテーテルの内壁面を傷つけるのを防止している。そして、ワイヤーをカテーテルに挿入してカテーテル内に存在する異物(カテーテルを閉塞されている物体)を機械的に崩して除去する。また、ワイヤー挿入と同時に、カテーテルに洗浄液を供給して突き崩された細片をカテーテルから洗い流している。
また、別のアプローチとして、カテーテル内に超音波振動子を挿入する技術が提案されている(例えば特許文献2参照)。この特許文献2に記載の発明では、洗浄液が供給されている医療機器の管路(本発明の「カテーテル」に相当)に、超音波振動子を挿入し、該超音波振動子から洗浄液に超音波振動を与えている。このように洗浄液に超音波振動が付与されることで、いわゆるキャビテーション現象が発生し、これによりカテーテルの内壁面に付着する付着物を剥離させている。
上記した特許文献1に記載の発明は、ワイヤーにより異物を機械的に破砕することでカテーテルの閉塞を解消することを狙ったものであり、カテーテルの内壁面に付着する付着物を効果的に取り除くことは難しい。また、特許文献1には、洗浄液を供給するための注射器やシリンジなどの洗浄液供給手段内に超音波源を配置し、カテーテル内の洗浄液に超音波振動を与えているが、カテーテルの外部から超音波振動を加えているため、カテーテルの内壁面に付着する付着物を効果的に除去することは困難であった。
これに対し、特許文献2に記載の発明では、超音波源、つまり超音波振動子を直接カテーテル内に挿入しているため、カテーテルの内壁面に付着する付着物を確実に除去することができる。しかしながら、超音波振動子をカテーテル内に挿入するためには、超音波振動子に電気的に接続されるリードも同時にカテーテル内に挿入しなかればならず、装置の複雑化は避けられず、また装置コストの増大の主要因となる。また、カテーテルの内壁面のうち超音波振動子と対向する箇所しか付着物の除去を行うことができず、作業効率の面で改良の余地が多く残されている。さらに、カテーテルは医療器具であるため、次のような考慮が必須となる。つまり、感染防止の観点からカテーテルと接触した器具については、いわゆる使い捨て方式を採用するのが望ましいが、この場合、超音波振動子やリードなどの電子部品まで使い捨て部品となるため、ランニングコストの面で大きな問題となっている。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、簡素な構成でカテーテルの内壁面から付着物を確実に除去することができる技術を提供することを第1の目的とする。
また、この発明は、カテーテル洗浄に必要となるランニングコストを低減することを第2の目的とする。
この発明は、カテーテルの内壁面を洗浄するカテーテル洗浄装置であって、上記第1の目的を達成するため、カテーテルに挿入されたワイヤーに振動手段が接続され、振動駆動手段により振動手段を作動させることでワイヤーを縦振動させてカテーテルの内壁面に付着した付着物を該内壁面から除去する。
また、この発明は、カテーテルの内壁面を洗浄するカテーテル洗浄方法であって、上記第1の目的を達成するため、カテーテルにワイヤーを挿入する挿入工程と、挿入工程後、または挿入工程を実行しながら、ワイヤーを縦振動させてカテーテルの内壁面に付着した付着物を該内壁面から除去する除去工程とを備えている。
このように構成された発明(カテーテル洗浄装置および洗浄方法)では、カテーテルに挿入されたワイヤーに対して縦振動が加えられる。このため、ワイヤー全体から振動エネルギーが発生してカテーテルの内壁面に与えられる。そして、振動エネルギーによりカテーテルの内壁面から付着物が遊離して除去される。
ここで、振動手段をカテーテルから離間して設けてもよく、このような配置構成を採用することで従来装置に比べて振動手段の設計自由度を高めることができる。また、振動手段がカテーテルの外部に配置されることで、特許文献2に記載の発明において大きな問題となっていた振動手段の汚染が発生しない。その結果、振動手段を繰り返して使用することができ、従来装置に比べてランニングコストの面で有利である。
また、ワイヤーを用いてカテーテルの洗浄処理を行う装置では、カテーテルと振動手段との間にワイヤー移動手段を設け、該ワイヤー移動手段によりワイヤーの長手方向にワイヤーを移動させるように構成してもよい。このワイヤー移動手段を設けることでカテーテルに対するワイヤーの送り込みや引き抜きを効率的に行うことができ、作業効率を高めることができる。
また、ワイヤー移動手段が、カテーテル内でワイヤーが縦振動している間に、ワイヤーを縦振動の半波長以上だけ長手方向に移動させるように構成してもよい。このように縦振動しているワイヤーを少なくとも縦振動の半波長移動させると、ワイヤーからの振動エネルギーを長手方向に均一化することができ、カテーテルの長さ方向における洗浄処理の均質化をより確実に図ることができる。
また、ワイヤーの取扱いを容易にするため、次のような構成をさらに設けるようにしてもよい。すなわち、ワイヤーのうちワイヤー移動手段と振動手段との間に位置するワイヤー中間部を収容するワイヤー収容手段と、ワイヤー移動手段によるワイヤーの移動に伴ってワイヤー収容手段を動作させて、ワイヤー収容手段からのワイヤー中間部の送り出し、およびワイヤー収容手段へのワイヤー中間部の収容を行う収容駆動手段とをさらに備えるようにしてもよい。
また、この発明にかかるカテーテル洗浄装置の他の態様は、ワイヤーの先端側をカテーテルに挿入してカテーテルの内壁面を洗浄するカテーテル洗浄装置であって、上記第1の目的を達成するため、ワイヤーの後端部に接続可能なワイヤー装着部を有し、該ワイヤー装着部に接続されたワイヤーを振動させる振動手段と、振動手段を作動してワイヤーを振動させる振動駆動手段とを一体的に備えている。
このように構成された発明では、ワイヤーの先端側をカテーテルに挿入した状態で、そのワイヤーが振動手段のワイヤー装着部に接続されるとともに、振動手段の作動によりワイヤーが振動する。このため、ワイヤー全体から振動エネルギーが発生してカテーテルの内壁面に与えられる。そして、振動エネルギーによりカテーテルの内壁面から付着物が遊離して除去される。また、この発明では、振動手段および振動駆動手段とが一体的に設けられているため、装置はコンパクトでしかもハンドリング性に優れている。その結果、この装置によってカテーテルの洗浄作業を機動的に行うことができる。
また、このように構成されたカテーテル洗浄装置では、カテーテル内にワイヤーを挿入しながら振動手段を作動させている間に、装置全体をワイヤー振動の半波長以上だけワイヤーの長手方向に移動させると、ワイヤーからの振動エネルギーを長手方向に均一化することができる。こうして、カテーテルの長さ方向における洗浄処理の均質化をより確実に図ることができる。
ところで、上記したように、洗浄処理の均質化を図るために、ワイヤーのみ、あるいは装置全体を長手方向に移動させてもよいが、移動制御の代わりに振動周波数制御を行ってもよい。すなわち、カテーテル内で振動しているワイヤーの振動周波数を変更させることでワイヤーからカテーテルの内壁面への振動エネルギーの伝播態様を変化させて洗浄処理の均質化を図るようにしてもよい。
また、振動手段に対してワイヤーを着脱可能に構成してもよい。この場合、洗浄処理に使用されたワイヤーを振動手段から取り外して新たなワイヤーに交換することができる。つまりワイヤーを使い捨て使用することができ、感染を確実に防止することができる。しかも、使い捨て器具がワイヤーのみとなることから、ランニングコストを大幅に低減させることができる。
ここで、ランニングコストの低減を図る上では、その後端部が上記したカテーテル洗浄装置に設けられた振動手段に対して着脱自在に形成される一方、その先端側がカテーテルに挿入可能となっているカテーテル洗浄用ワイヤーを用いるのが望ましい。また、ワイヤーの先端部にワイヤーガイドをさらに取り付けることでカテーテルにワイヤーを確実に、しかもカテーテルの内壁面を傷つけるのを確実に防止することができる。
また、上記のようにしてカテーテルの内壁面から除去された付着物については、カテーテルに洗浄液を供給して洗い流すようにしてもよい。これによって、カテーテルから付着物を確実に取り除くことができる。
以上のように構成された発明では、カテーテルに挿入されたワイヤーを振動させることにより該ワイヤーからの振動エネルギーをカテーテルの内壁面に与えてカテーテルの内壁面から付着物を除去しているので、簡素な構成でカテーテルの内壁面から付着物を確実に除去することができる。
図1は本発明にかかるカテーテル洗浄装置の一実施形態を示す図である。このカテーテル洗浄装置は、カテーテル洗浄用ワイヤー1の先端側をカテーテル2に挿入してカテーテル2の内壁面を洗浄する装置である。この装置では、カテーテル2を保持するために、カテーテルホルダー3が設けられている。このカテーテルホルダー3は、カテーテル2を取り付けるためのカテーテル取付部31と、ワイヤー1を導入するためのワイヤー導入部32と、洗浄液を導入するための洗浄液導入部33とを備えている。また、ホルダー3の内部には、洗浄液導入部33を介して図示を省略する洗浄液供給部から与えられる洗浄液4をカテーテル取付部31に案内するガイド部が設けられている。このため、洗浄液供給部から洗浄液4が供給されると、洗浄液4はガイド部およびカテーテル取付部31を通ってカテーテル2に供給される。なお、洗浄液4の種類については、カテーテル2の使用状況に応じて適宜選択すればよく、例えば内視鏡で用いられるカテーテル2を洗浄する場合には、洗浄液4として、例えば洗浄用薬液希釈水(例えば、脂質分解酵素および蛋白質分解酵素含有液)、無菌水、蒸留水、RO水、エチルアルコール含有水、生理食塩水などが使用できる。
また、ワイヤー導入部32を介してワイヤー1がカテーテルホルダー3に挿入可能となっている。このワイヤー1の先端部には、ワイヤーガイド11が取り付けられている。また、このワイヤー1の中間部には、後で詳述するワイヤー移動機構5が係合されており、ワイヤー1をその長手方向Xに正逆移動可能となっている。したがって、ワイヤー移動機構5を作動させてワイヤー1を長手方向(+X)に送り出すと、ワイヤー1の先端部11がカテーテル取付部31を通ってカテーテル2に送り込まれる。このとき、ワイヤーガイド11がカテーテル取付部31に沿ってワイヤー1をカテーテル2に確実に案内し、しかもカテーテル2内ではワイヤー1がカテーテル2の内壁面に沿って移動するため、ワイヤー1によるカテーテル2の内壁面の損傷を防止しながらワイヤー1を確実に送り込むことができる。逆に、ワイヤー移動機構5によりワイヤー1を長手方向(−X)に送り戻すと、ワイヤー1がカテーテル取付部31を通ってカテーテル2が引き抜かれる。また、必要に応じてワイヤー移動機構5によるワイヤー1の移動量を調整可能となっている。なお、同図中の符号34はワイヤー導入部32を塞ぐゴム栓であり、カテーテルホルダー3およびカテーテル2に供給された洗浄液がワイヤー導入部32から湧き出すのを防止する機能を担っている。
図2はワイヤー移動機構を示す図である。以下、図1および図2を参照しながらワイヤー移動機構5の構成について詳述する。このワイヤー移動機構5は、上下方向に配置された上ブロック51および下ブロック52を備えている。この下ブロック52には、正逆回転可能なモータ、例えばサーボモータ53が取り付けられている。また、このサーボモータ53の回転軸54には、下送りローラ55が固着されており、サーボモータ53の作動により回転軸54回りに回転駆動される。この下送りローラ55の先端外周部には、超音波振動の減衰防止のためにゴムライニング56が施されるとともに、そのゴムライニング56にワイヤー1と係合可能な形状の溝部561が形成されている。また、図1に示すように、ワイヤー1の送り方向Xにおける下送りローラ55の前後位置(同図の左右位置)にワイヤーガイド57が下ブロック52に取り付けられている。
一方、上ブロック51には、上ローラレバー58の一方端が取り付けられるとともに、その上ローラレバー58の他方端に固定軸59が固定されている。そして、この固定軸59には、下送りローラ55に対向するように上ローラ60がベアリングを介して取り付けられており、上ローラ60が固定軸59に対して回転自在となっている。また、この上ローラ60の先端外周部には、超音波振動の減衰防止のためにゴムライニング61が施されており、上ローラ押えバネ62の付勢力により上ローラレバー58が下方に付勢されることでゴムライニング61が下送りローラ55のゴムライニング56に向けて押し付けられる。これによって、下送りローラ55と上ローラ60とでワイヤー1を上下方向から挟み込み可能となっている。また、下送りローラ55には歯車63が固着されており、サーボモータ53の作動に応じて下送りローラ55と一体的に回転し、その回転駆動力を上ローラ60に伝達する。これにより上ローラ60が下送りローラ55と同期して反対方向に回転し、ワイヤー1をサーボモータ53の作動状況に応じた方向、送り速度および送り力で搬送する。なお、下送りローラ55と同様に、ワイヤー1の送り方向Xにおける上ローラ60の前後位置(同図の左右位置)にワイヤーガイド64が上ブロック51に取り付けられている。
上ローラ60およびワイヤーガイド64等が取り付けられた上ブロック51は、図2に示すように、下ブロック52の上方位置でスライドガイド65に沿って上下移動自在に設けられている。また、上ブロック51には、カム機構を内蔵する開放レバー66が取り付けられており、開放レバー66をオペレータが所定方向に操作することで上ブロック51がスライドガイド65に沿って上昇する。これにより、上ローラ60およびワイヤーガイド64が下送りローラ55およびワイヤーガイド57から上方に離間してワイヤー移動機構5に対するワイヤー1の着脱作業を容易なものとしている。
図3はワイヤードラム機構の概略斜視図である。このワイヤードラム機構7はワイヤー1の中間部を巻き取るための機構であり、その外周部にワイヤー1が巻き掛けられるドラム部71と、このドラム部71に対して軸受72を介して取り付けられたネジリバネ部73とを有している。ネジリバネ部73には、図示を省略するネジリバネが収容されており、該ネジリバネのネジリ付勢力がドラム部71に与えられてワイヤー1の中間部を巻き取る方向(図3の矢印方向P)に作用している。このように、本実施形態では、ドラム部71およびネジリバネ部73がそれぞれ本発明の「ワイヤー収容部」および「収容駆動手段」として機能しており、ワイヤー1をコンパクトに収容することができ、ワイヤー1の取扱いを容易なものとすることができる。
さらに、このワイヤー1の後端部には、ランジュバン振動子などの超音波振動子8が本発明の「発振手段」として接続されている。この実施形態では、超音波振動子8は固定金具81によりネジリバネ部73の側面に固着されている。また、超音波振動子8の先端部82はホーン形状を有しており、ワイヤー1の後端部を着脱自在となっている。すなわち、図4に示すように、ワイヤー1の後端部には雄ネジ部12が形成される一方、ホーン状先端部82には雄ネジ部12に螺合可能な雌ネジ部(図示省略)が形成されている。このため、超音波振動子8へのワイヤー1の着脱が容易となっており、必要に応じてワイヤー1を簡単に交換することが可能となっている。このように、この実施形態では、ホーン状先端部82が本発明の「ワイヤー装着部」として機能しているが、ワイヤー1の装着態様はネジ方式に限定されるものではなく、種々の装着方式、例えばチャック方式などを採用することができる。
図4は図1のカテーテル洗浄装置の電気的構成を示す図である。このカテーテル洗浄装置では、上記した超音波振動子8を作動させるべく、制御ユニット9にアンプ91が設けられている。このアンプ91は装置全体を制御するコントローラ92と電気的に接続されており、コントローラ92の制御指令に応じて超音波振動子8に電気信号を与えて超音波振動子8を作動させる。こうして作動した超音波振動子8はワイヤー1に対して縦振動を与える。このように、アンプ91が本発明の「振動駆動手段」に相当しており、ワイヤー1の振動周波数や振動エネルギーなどの物理量を正確に制御可能となっている。
また、制御ユニット9には、ワイヤー移動機構5のサーボモータ53を駆動するためのモータ駆動部93が設けられており、コントローラ92の制御指令に応じてサーボモータ53を正逆回転させて長手方向Xに沿ったワイヤー1の移動を制御する。このように、ワイヤー1の移動量を正確に制御することができる。また、カテーテル2に対するワイヤー1の送り込みや引き抜きを効率的に行うことができ、作業効率を高めることができる。
さらに、制御ユニット9には、マンマシンインターフェースとして表示部94および操作部95が設けられている。
次に、上記のように構成されたカテーテル洗浄装置によるカテーテル洗浄動作について図1および図5を参照しつつ説明する。この実施形態では、図1に示すように、省スペース化を図るべく、被洗浄物たるカテーテル2をループ状にセットする。そして、新品のワイヤー1をカテーテル洗浄装置にセットする。すなわち、ワイヤー1の中間部をドラム部71に巻き付けながらワイヤー後端部(雄ネジ部12)をホーン状先端部82に接続する。また、そのドラム部71から引き出したワイヤー1をワイヤー移動機構5を経由させ、さらにワイヤー1の先端部11をカテーテル取付部31を介してカテーテルホルダー3内に挿入し、ゴム栓34をカテーテル取付部31に装着する。そして、開放レバー66を操作することで上ブロック51をスライドガイド65に沿って下降させて上ローラ60およびワイヤーガイド64を下送りローラ55およびワイヤーガイド57に当接させる。これによって、ワイヤー移動機構5によるワイヤー移動が可能となる。なお、この実施形態では、ここまでの洗浄準備動作をオペレータによる手動動作としてしているが、これらの一部を自動的に行うように構成してもよい。
上記のようにして洗浄準備動作が完了し、オペレータが操作部95のスタートボタン(図示省略)を押動すると、コントローラ92が予めメモリ(図示省略)に記憶された洗浄プログラムにしたがって装置各部を制御して以下の洗浄動作を実行する。すなわち、洗浄液4を洗浄液導入部33を介してカテーテルホルダー3に供給するとともに、サーボモータ53が作動してワイヤー1を送り込み方向(+X)に移動させてカテーテル2に送り込む。そして、ワイヤー1の先端部11がカテーテル2の先端部まで達すると、アンプ91による超音波振動子8の作動を開始する。なお、超音波振動子8を作動させながらワイヤー1を送り込むようにしてもよい。
このように超音波振動子8が作動すると、図5(a)に示すように、超音波振動子8によるワイヤー1の縦振動が実行され、その振動エネルギーがカテーテル2全体に与えられる。その結果、カテーテル2の内壁面2aから付着物が遊離して除去されるとともに、洗浄液4によってカテーテル2から洗い流される。また、この実施形態では、カテーテル2内でワイヤー1が縦振動している間に、ワイヤー1を縦振動の半波長以上だけ長手方向Xに往復移動させている。このワイヤー移動により、同図(b)に示すように、カテーテル2内でのワイヤー1の縦振動状態が長手方向Xにシフトするため、ワイヤー1からの振動エネルギーを長手方向Xに均一化することができ、カテーテル2の長さ方向における洗浄処理の均質化をより確実に図ることができる。なお、ワイヤー1を移動させる代わりに、同図(c)に示すように振動周波数を変更しても上記と同様の作用効果(振動エネルギーの均一化による洗浄処理の均質化)を得ることができる。
洗浄開始から所定時間が経過すると、洗浄液4の供給を停止させるとともに、ワイヤー1の縦振動を停止させる。また、サーボモータ53を逆回転させててワイヤー1をカテーテルホルダー3のワイヤー導入部32近傍まで引き戻す。これにより、ワイヤー1の交換準備が完了して、その旨を表示部94に表示してオペレータに報知する。これを受けたオペレータはゴム栓34を外して使用済のワイヤー1をカテーテルホルダー3から引き抜くとともに、ワイヤー移動機構5および超音波振動子8からワイヤー1を取り外して所定の回収部に廃棄する。また、次の洗浄処理が必要となる場合には、上記した一連の動作を繰り返す。
以上のように、この実施形態によれば、カテーテル2に挿入したワイヤー1を縦振動させることでワイヤー1全体からカテーテル2の内壁面2aに振動エネルギーを与えてカテーテル2の内壁面2aから付着物を遊離させているので、簡素な構成でカテーテル2の内壁面2aから付着物を確実に除去することができる。また、一度に広範囲にわたって付着物を除去することができるため、優れた洗浄効率が得られる。
また、この実施形態では、超音波振動子8をカテーテル2から離間した位置に配置しているので、特許文献2に記載の発明における問題、つまり超音波振動子の汚染は全く発生しない。また、超音波振動子8は洗浄液4とも接液しない。したがって、カテーテル2の洗浄を繰り返して行う場合であっても、超音波振動子8の洗浄などは一切不要となり、従来装置に比べてランニングコストの面で有利である。また、超音波振動子8の形状や大きさなどについても従来装置のような制限を受けることなく、高い設計自由度を有している。
また、ワイヤー1から振動エネルギーをカテーテル2の内壁面2aに与えるためには、例えばワイヤー1を振動させればよいが、縦振動と横振動とでは次のような違いが存在する。すなわち、ワイヤー1を横振動させる場合には、振幅が大きくなると、カテーテル2の内壁面2aがワイヤー1により損傷する可能性がある。これに対し、本実施形態のごとくワイヤー1に対して縦振動を与えることでカテーテル2の洗浄処理を行うことでワイヤー1によるカテーテル2の損傷を確実に防止することができる。したがって、特に細管状のカテーテル2を洗浄する場合には、ワイヤー1に縦振動を加えるのがより好適である。
また、本実施形態では、洗浄処理の均質化を図っているため、カテーテル2内でワイヤー1が縦振動している間に、ワイヤー1を長手方向Xに往復移動させる。そして、ワイヤー移動機構5と超音波振動子8との間にワイヤードラム機構7を設け、ネジリバネの付勢力を利用してワイヤー1の移動に応じてワイヤー1の巻き取りおよび送り出しが可能としている。したがって、ワイヤー移動機構5と超音波振動子8との間でワイヤー1が弛んだり、過大な張力がワイヤー1に作用するのを防止することができる。
さらに、本実施形態では、超音波振動子8に対してワイヤー1が着脱自在となっているので、必要に応じてワイヤー1を簡単に交換することが可能となっている。そして、一度洗浄処理に使用したワイヤー1については、回収部に廃棄するようにしている、つまりワイヤー1を使い捨て使用しているので、感染を確実に防止することができる。しかも、使い捨て器具がワイヤー1のみとなることから、ランニングコストを大幅に低減させることができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、ワイヤー1の取扱いを容易にするとともに、洗浄動作に自動化を図るために、ワイヤー移動機構5やワイヤードラム機構7などのワイヤーハンドリング機構を設けているが、このワイヤーハンドリング機構は必須構成要件ではなく、省略してもよい。例えば、超音波振動子8とアンプ91とを一体的に設け、その超音波振動子8にワイヤー1の後端部12を装着するとともに、ワイヤー1の先端側をカテーテル2に挿入して洗浄処理を行うようにしてもよい。このように超音波振動子(振動手段)8およびアンプ(振動駆動手段)91とが一体的に設けられているため、装置はコンパクトでしかもハンドリング性に優れている。その結果、この装置によってカテーテル2の洗浄作業を機動的に行うことができる。
また、上記実施形態では、カテーテル2をループ状にセットして洗浄処理を行っているが、カテーテル2の配置状態はこれに限定されるものではなく、カテーテル2の折れ曲がりを防止することができる限り、如何なる配置状態であってもよい。
以上のように、この実施形態では内視鏡で用いられるカテーテルの洗浄を例示して説明したが、本発明の適用対象は医療現場で用いられるカテーテル全般に適用することができる。
1…(カテーテル洗浄用)ワイヤー
2…カテーテル
2a…(カテーテルの)内壁面
4…洗浄液
5…ワイヤー移動機構(ワイヤー移動手段)
8…超音波振動子(振動手段)
11…ワイヤーガイド
12…(ワイヤーの)後端部
71…ドラム部(ワイヤー収容手段)
73…ネジリバネ部(収容駆動手段)
91…アンプ
X…(ワイヤーの)長手方向
2…カテーテル
2a…(カテーテルの)内壁面
4…洗浄液
5…ワイヤー移動機構(ワイヤー移動手段)
8…超音波振動子(振動手段)
11…ワイヤーガイド
12…(ワイヤーの)後端部
71…ドラム部(ワイヤー収容手段)
73…ネジリバネ部(収容駆動手段)
91…アンプ
X…(ワイヤーの)長手方向
Claims (12)
- カテーテルの内壁面を洗浄するカテーテル洗浄装置において、
前記カテーテルに挿入されたワイヤーに振動手段が接続され、振動駆動手段により前記振動手段を作動させることで前記ワイヤーを縦振動させて前記カテーテルの内壁面に付着した付着物を該内壁面から除去することを特徴とするカテーテル洗浄装置。 - 前記振動手段は前記カテーテルから離間して設けられている請求項1記載のカテーテル洗浄装置。
- 前記カテーテルと前記振動手段との間に設けられ、前記ワイヤーの長手方向に前記ワイヤーを移動させるワイヤー移動手段をさらに備える請求項2記載のカテーテル洗浄装置。
- 前記ワイヤー移動手段は、前記カテーテル内で前記ワイヤーが縦振動している間に、前記ワイヤーを前記縦振動の半波長以上だけ前記長手方向に移動させる請求項3記載のカテーテル洗浄装置。
- 前記ワイヤーのうち前記ワイヤー移動手段と前記振動手段との間に位置するワイヤー中間部を収容するワイヤー収容手段と、
前記ワイヤー移動手段によるワイヤーの移動に伴って前記ワイヤー収容手段を動作させて、前記ワイヤー収容手段からの前記ワイヤー中間部の送り出し、および前記ワイヤー収容手段への前記ワイヤー中間部の収容を行う収容駆動手段とをさらに備えた請求項3または4記載のカテーテル洗浄装置。 - ワイヤーの先端側を前記カテーテルに挿入して前記カテーテルの内壁面を洗浄するカテーテル洗浄装置において、
前記ワイヤーの後端部に接続可能なワイヤー装着部を有し、該ワイヤー装着部に接続された前記ワイヤーを振動させる振動手段と、
前記振動手段を作動して前記ワイヤーを振動させる振動駆動手段と
を一体的に備えたことを特徴とするカテーテル洗浄装置。 - 前記振動駆動手段は、前記カテーテル内で振動している前記ワイヤーの振動周波数を変更させる請求項1ないし6のいずれかに記載のカテーテル洗浄装置。
- 前記振動手段は前記ワイヤーを着脱可能に構成されている請求項1ないし7のいずれかに記載のカテーテル洗浄装置。
- 請求項1ないし8のいずれかに記載のカテーテル洗浄装置に適したカテーテル洗浄用ワイヤーであって、
その後端部が前記カテーテル洗浄装置に設けられた前記振動手段に対して着脱自在に形成される一方、その先端側が前記カテーテルに挿入可能となっていることを特徴とすることを特徴とするカテーテル洗浄用ワイヤー。 - その先端部にワイヤーガイドが取り付けられた請求項9記載のカテーテル洗浄用ワイヤー。
- カテーテルの内壁面を洗浄するカテーテル洗浄方法において、
前記カテーテルにワイヤーを挿入する挿入工程と、
前記挿入工程後、または前記挿入工程を実行しながら、前記ワイヤーを縦振動させて前記カテーテルの内壁面に付着した付着物を該内壁面から除去する除去工程と
を備えたことを特徴とするカテーテル洗浄方法。 - 前記カテーテルに洗浄液を供給して前記カテーテルの内壁面から除去された前記付着物を前記洗浄液で前記カテーテルから洗い流す洗浄液供給工程をさらに備えた請求項11記載のカテーテル洗浄方法。
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|---|---|---|---|
| JP2004112907A JP2005296092A (ja) | 2004-04-07 | 2004-04-07 | カテーテル洗浄装置、カテーテル洗浄方法およびカテーテル洗浄用ワイヤー |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2005296092A true JP2005296092A (ja) | 2005-10-27 |
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ID=35328371
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| JP (1) | JP2005296092A (ja) |
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-
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- 2004-04-07 JP JP2004112907A patent/JP2005296092A/ja not_active Withdrawn
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