JP2005296329A - カーテン吊り具 - Google Patents

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幸彦 丹羽
Eiji Morise
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Abstract

【課題】 カーテン吊り具に新規な機能を与える。
【解決手段】 パイプフック10の挿入部12には内部空洞12aが設けられているので、この中に物体を収容したり、内部空洞12aの壁面に薬剤等を塗着できる。例えば消臭剤、芳香剤、防虫剤等の揮発性の機能剤を収容できる。また、シリカゲル、活性炭、木炭、竹炭等の吸着剤を収容することもできる。消臭剤、芳香剤、防虫剤なら、その揮発成分が内部空洞12aの開口15から室内に拡散して、それぞれの機能による効果をもたらす。吸収剤なら、悪臭物質やシックハウス症候群の原因物質等を吸着して、こうした物質による害を低減したり、水分を吸収することによる防湿効果も期待できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カーテン吊り具の技術分野に属する。
カーテンをカーテンレールに装着するためにカーテン吊り具が使用される。このカーテン吊り具は、例えば棒状の挿入部をカーテンに設けられたタックによる筒状の部分やカーテンに取り付けられた紐等による環状の部分に挿入することでカーテンと連結してから、フックをカーテンランナに吊下される。
特開平10−257961号公報
従来のカーテン吊り具は、カーテンをカーテンレールに吊り下げる機能は充分に果たすものの、それ以外の機能を持たなかった。
請求項1記載のカーテン吊り具は、カーテンランナに吊下するためのフックと、カーテンに設けられた環状ないし筒状の部分に挿入される挿入部とを備えるカーテン吊り具において、前記挿入部を内部空洞の筒体としたので、内部空洞に機能剤(請求項3に例示される揮発性の機能剤や請求項5に例示される吸着剤)を配置(例えば充填)したり、請求項6に記載の光触媒等を塗着することができる。よって、内部空洞に配される機能剤や塗着される物質(これも一種の機能剤と言える。)次第で、様々な機能を発揮できる。
なお、機能剤というわけではないが、内部空洞に例えば蓄電池を挿入し、カーテンに取り付けた太陽電池(或いはカーテン地に太陽電池の機能を備えてもよい)によって発電された電気を該蓄電池に充電して、これを例えば照明等の電源にすることも可能である。
例えば請求項2に記載の揮発性の機能剤を配せば、この機能剤が揮発(蒸発又は昇華)した成分が室内に拡散することによる効果が得られる。カーテンは、朝夕2回は開閉されるのが普通であるから、そうした開閉動作が揮発成分を拡散させる動作ともなる。
揮発性の機能剤の具体的な例としては請求項3記載の消臭剤、芳香剤、防虫剤を上げることができるが、これらに限るものではない。例えばシックハウス症候群の原因物質と反応して無害化する化学剤等でもよい。また、複数種類の機能剤を混用してもよい。
揮発性の機能剤(消臭剤、芳香剤、防虫剤等)には液体のものがあるが、それは例えばスポンジやシリカゲルのような多孔質材や綿のような繊維材に担持させて内部空洞に収容すればよい。この担持体は、例えば棒状にして内部空洞に挿入してもよいし、粒状又は粉状なら網や袋に詰めてから内部空洞に入れればよい。機能剤がナフタリンのような固体なら、これを棒状、粒状又は粉状にして同様に内部空洞に収容すればよい。
内部空洞に請求項4に記載の吸着剤を配せば、悪臭物質やシックハウス症候群の原因物質等を吸着して室内から除去するので、こうした物質による害を無くする(少なくとも低減する)ことができる。
吸着剤の具体的な例としては請求項5記載のシリカゲル又は炭(活性炭、木炭、竹炭等)を上げることができるが、これらに限るものではない。また、複数種類の吸着剤を混用してもよい。或いは、吸着剤に揮発性の機能剤(消臭剤、芳香剤、防虫剤等)を担持させてもよい。吸着剤についても、揮発性の機能材と同様に棒状、粒状又は粉状にして、上述と同様に内部空洞に収容すればよい。
また、内部空洞には機能剤(請求項3に例示される揮発性の機能剤や請求項5に例示される吸着剤)を塗着することもできる。
好適な例としては請求項6に記載の光触媒の塗着がある。光触媒(例えば二酸化チタン)は主に紫外線によって活性化されて、有機物を分解したり悪臭物質を分解することで周知である。この性質から、布地(ここではカーテン)が接触すると、これを劣化させてしまうが、内部空洞に塗着されているのでカーテンに接触することはなく、かかる不具合は発生しない。その一方で、カーテンという太陽光が直射する場所(窓際)に配されるので、光触媒効果を充分に発揮できる。
ところで、本発明のカーテン吊り具は挿入部を内部空洞の筒体としたので、挿入部が従来のものに比べれば自ずと太くなっている。しかし、これは欠点、弱点ではなく、利点となる。
従来のカーテン吊り具においては挿入部がカーテンのタックよりも細かったので、タックに挿入した挿入部が安定しなかった。そのため、タックの内側を狭めて挿入部を安定させる目的でタックを二重の折り返しにしてミシン掛けしたり、タックを横切る方向にミシン掛けして挿入部を通す分だけを残す等の加工が必要であった。
しかしながら、本発明のカーテン吊り具は上記のように、挿入部が従来のものに比べれば太くなっているので、これをタックに挿し込むだけで充分に安定する。つまり、タックを二重の折り返しにするとか、タックを横切る方向にミシン掛けするとか、挿入部を安定させるための加工をカーテンに施す必要がなくなる。これにより、カーテンの加工工程を簡素化できる(コストダウンになる)。
また、二重の折り返しにしない分だけカーテンの有効幅を大きくできる。タックのサイズ(折り返し分)は、カーテン地の厚薄によって一律ではないものの、一般的には最小でも2cm程度である。これを二重の折り返しにすると布地の幅としては約4cmをタックとして費やすことになる。例えば1m50cm幅のカーテン地に7ヶ所のタックを設けるなら、タック分は28cmということになる。一方、二重の折り返しにしなければ、同14cmであるから、この分はカーテンの有効幅を大きくできる。
請求項7記載のカーテン吊り具は、このようなタックとの対応を考慮したものであり、前記挿入部の外周長を20mm以上としている。挿入部の外周形状は円筒とは限らない(多角形でもよいので)外周長で規定しているが、外周20mmは円筒の場合なら直径が6mm強ということになる。したがって、円筒形にする場合には直径6mm以上でもよい。カーテン地の厚さやカーテンの種類、用途などによりタック寸法が異なってくるから、それに対応させて挿入部の寸法を異ならせたものを製造し、消費者やカーテン製造者が選択できるようにすればよい。
上述したように、本発明のカーテン吊り具は、内部空洞に機能剤を収容する使い方をされる。塗着する場合はともかく、棒状や粒状又は粉状であると(網や袋に詰めても)、カーテンの開閉等に伴う振動や衝撃で脱落する可能性は皆無ではないので、この対策も必要になる。詰め替えを考慮する必要がなければ内部空洞に接着或いは粘着させてもよい。しかし、揮発性の機能材の場合は消耗するからそうはいかない。
請求項8記載のカーテン吊り具は、請求項1から7のいずれか1項に記載のカーテン吊り具において、前記内部空洞に収容された物の脱落を防ぐための脱落防止手段を備えたので、内部空洞に収容した機能剤の脱落を防止できる。
脱落防止手段の構造に特段の制限はないが、請求項9の封止体や請求項10の突起を採用するとよい。
請求項9記載のカーテン吊り具は、請求項8記載のカーテン吊り具において、前記脱落防止手段は前記内部空洞に嵌着される封止体であることを特徴とする。
封止体は、例えばキャップやプラグであるが、機能剤(消臭剤、芳香剤、防虫剤、シリカゲル、活性炭等)は、密封されていたのでは機能を発揮できないので、穴を設けたり格子状にするとよい。また、挿入部の頭部に穴を設けたり格子状にするのも有効である。
請求項10記載のカーテン吊り具は、請求項8記載のカーテン吊り具において、前記脱落防止手段は前記内部空洞の壁面に設けられた突起であるから、棒状にされたり、袋、網等に収納された機能剤の脱落を突起による圧迫や係止によって防止できる。
次に、本発明の実施例等により発明の実施の形態を説明する。なお、本発明は下記の実施例等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
[実施例]
図1に示すように、カーテン吊り具である本実施例のパイプフック10は、中空な筒体である挿入部12と挿入部12から延出された外腕部14とを備えている。なお、パイプフック10はプラスチックの射出成形品である。
円筒状の挿入部12の外径は約10mm、内径は約8mmである。本実施例では、カーテンCのタックT(図3参照)への挿入を容易にするために略半球状の頭部13を設けてあるが、これをコニカルにしてもよい。また、頭部13にて挿入部12の上端を閉じないで、開放されていてもよい。
挿入部12の下端は開口15となっているが、封止体であるキャップ17を嵌着して閉鎖できる。このキャップ17には挿入部12の内部空洞12aと外気とを連通させるための連通孔17aが複数設けられている。なお、連通孔17aは1個でもよい。
外腕部14は基部16にて挿入部12に連設されており、基部16から挿入部12とほぼ平行に立ち上がった直部19の先端にはフック20が設けられている。なお、フック20と直部19とを一体にせず、フック20を直部19に沿って上下移動可能な構造(アジャスタブルフック)としてもよい。
このパイプフック10は、図3に示すように、円筒状の挿入部12をカーテンCのタックTへ挿入してカーテンCに取り付けられる。そして、フック20をカーテンランナ(図示略)に掛けることで、カーテンCをカーテンレール(図示略)に吊下する。
このパイプフック10は上記のように、挿入部12が従来のものに比べれば格段に太いので、これをタックTに挿し込むだけで充分に安定する。
つまり、挿入部が細かった従来のカーテン吊り具の場合は、例えばタックを二重の折り返しにするとか、タックを横切る方向にミシン掛けするとか、挿入部を安定させるための加工をカーテンに施す必要があったが、本実施例のパイプフック10ならこうした加工は不要であるから、カーテンCの加工工程を簡素化でき、カーテンCの生産性の向上及びコストダウンが可能になる。
また、タックTを二重の折り返しにしなくてよいので、その分だけカーテンの有効幅を大きくできる。すなわち、従来と同幅のカーテン地を使用しても、従来より幅広のカーテンCを製造できる。
このパイプフック10は挿入部12が中空な筒体で、内部空洞12aが設けられているので、この中に物体を収容したり、内部空洞12aの壁面に薬剤等を塗着できる。
例えば消臭剤、芳香剤、防虫剤等の揮発性の機能剤を収容できる。また、シリカゲル、活性炭、木炭、竹炭等の吸着剤を収容することもできる。複数種類の機能剤を混ぜたもの、複数種類の吸着剤を混ぜたものでもよい。
消臭剤、芳香剤、防虫剤なら、その揮発成分が内部空洞12aの開口15から室内に拡散して、それぞれの機能による効果をもたらす。吸収剤なら、悪臭物質やシックハウス症候群の原因物質等を吸着して、こうした物質による害を低減したり、水分を吸収することによる防湿効果も期待できる。
キャップ17は内部空洞12aからこれらの機能剤が脱落するのを防止するが、連通孔17aがあるので機能を阻害しない。
また、内部空洞12aに機能剤(揮発性の機能剤や吸着剤)を塗着することもできる。内部空洞12aに光触媒(例えば二酸化チタン)を塗着すれば、太陽光が直射する窓際に配されるので光触媒効果を充分に発揮するので、有機物を分解したり悪臭物質を分解する効果が期待できる。
キャップ17の場合、内部空洞12aへの機能剤(例えば消臭剤、芳香剤、防虫剤)の詰め替えに際して、これを外して再装着すればよいので作業性が優れる利点がある。
その一方で、小さな部品であるので紛失のおそれもある。この問題に対しては、図2に例示するような突起21を内部空洞12aの壁面に設ければよい。図2に示した突起21は、挿入部12の軸方向に沿ったリブであるが、例えば周方向のリブやリングにすることもできる。また、リブのような板状でなくて、棒状(ピン)であってもよい。
こうした突起21を設けておけば、機能剤を入れた袋23や網23(或いは適宜のサイズに成形された機能剤)などを押し込むだけでその脱落を防止できる。
実施例のカーテン吊り具の説明図。 実施例のカーテン吊り具に突起を設ける例の説明図。 実施例のカーテン吊り具をカーテンに取り付けた状態の説明図。
符号の説明
10・・・パイプフック(カーテン吊り具)、
12・・・挿入部、
12a・・・内部空洞、
15・・・開口、
17・・・キャップ(封止体)、
20・・・フック、
21・・・突起、
C・・・カーテン、
T・・・タック。

Claims (10)

  1. カーテンランナに吊下するためのフックと、カーテンに設けられた環状ないし筒状の部分に挿入される挿入部とを備えるカーテン吊り具において、
    前記挿入部を内部空洞の筒体としたことを特徴とするカーテン吊り具。
  2. 請求項1記載のカーテン吊り具において、
    前記挿入部の内部空洞に揮発性の機能剤を配したことを特徴とするカーテン吊り具。
  3. 請求項2記載のカーテン吊り具において、
    前記揮発性の機能剤は、消臭剤、芳香剤、防虫剤のいずれかであることを特徴とするカーテン吊り具。
  4. 請求項1記載のカーテン吊り具において、
    前記挿入部の内部空洞に吸着剤を配したことを特徴とするカーテン吊り具。
  5. 請求項4記載のカーテン吊り具において、
    前記吸着剤は、シリカゲル又は炭であることを特徴とするカーテン吊り具。
  6. 請求項1記載のカーテン吊り具において、
    前記挿入部の内部空洞に光触媒が塗着されていることを特徴とするカーテン吊り具。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のカーテン吊り具において、
    前記挿入部の外周長は20mm以上であることを特徴とするカーテン吊り具。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載のカーテン吊り具において、
    前記内部空洞に収容された物の脱落を防ぐための脱落防止手段を備えたことを特徴とするカーテン吊り具。
  9. 請求項8記載のカーテン吊り具において、
    前記脱落防止手段は前記内部空洞に嵌着される封止体であることを特徴とするカーテン吊り具。
  10. 請求項8記載のカーテン吊り具において、
    前記脱落防止手段は前記内部空洞の壁面に設けられた突起であることを特徴とするカーテン吊り具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3205985U (ja) * 2016-06-13 2016-08-25 株式会社インテリアおおた カーテン吊下具
JP2018102275A (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 大日本除蟲菊株式会社 薬剤揮散容器の吊り下げ具

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