JP2005297826A - コンソールボックス - Google Patents

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Yoshihiro Yokota
佳弘 横田
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Abstract

【課題】前部座席と後部座席間でのウォークスルーを可能とする一方、後部座席の乗員が好適に使用し得るようにする。
【解決手段】コンソールボックス10は、前部座席FS1(FS2)間のフロアFL1に設置された支持台32に枢着される支持部材34に枢支されており、この支持部材34の姿勢変位のもとに、前部座席FS1(FS2)側の第1位置と後部座席RS側の第2位置との間をスウィング移動し得る。そしてコンソールボックス10は、第1位置および第2位置の夫々において、支持台32に配設したロック機構50により固定保持される。このロック機構50の操作は、後部座席RS側から操作可能な操作ペダル54または前部座席FS1(FS2)側から操作可能な操作レバー56により行なわれる。
【選択図】図3

Description

本発明は、コンソールボックスに関し、更に詳細には、前部座席および後部座席を有する車両の乗員室内において、常には前記前部座席の間のフロアに設置されるコンソールボックスに関するものである。
例えば、ミニバンやワンボックス等の多人数乗車を可能にした乗用車では、該車両の乗員室の室内高を大きく設定して、この乗員室内での乗員の移動を容易に行ない得るようになっている。また、左右に離間した前部座席(運転席、助手席)と、この前部座席の後方に設置した後部座席との間でも乗員の移動を可能とするため(一般的に「ウォークスルー」と称する)、従前では、前部座席の間のフロアに設置されていたコンソールボックスを非装備とするタイプが一般的となっていた。しかしながらコンソールボックスには、前部座席を利用する乗員の所持品や種々小間物を収容し得る収納室が画成されていたため、このコンソールボックスを装備しない乗用車の場合は前部座席周辺の収納スペース不足が発生する問題が生じていた。
そこで、前述した収納スペース不足を解消するため、可動タイプのコンソールボックスを前部座席間のフロアへ設置するようにして、乗員のウォークスルーに際して該コンソールボックスを前部座席間から退避させ得るようにした提案がなされている。このような可動タイプのコンソールボックスに関しては、例えば特許文献1および特許文献2等に開示されている。特許文献1に開示のコンソールボックスは、前部座席間と後部座席との間に乗員室の前後方向へ敷設したガイドレールに沿って移動可能となっており、後部座席の座面中央部を上方へ回動させることで画成される座席空間へ該コンソールボックスを収容させることで、前部座席と後部座席との間のウォークスルーを可能としたものである。一方、特許文献2に開示のコンソールボックスは、前後へのスライド変位および側方への回動変位が可能となっており、このコンソールボックスを前部座席と後部座席との間へ退避させることで、前部座席と後部座席との間のウォークスルーを可能としたものである。
特開平11−321465号公報 特開平11−157391号公報
ところで、特許文献1に開示のコンソールボックスでは、後部座席の座面中央部を回動させた状態でなければ、該コンソールボックスを後方側へ移動させることが困難である。従って、例えば前部座席の乗員が後部座席へ移動しようとする場合、この前部座席から該後部座席の座面中央部を回動させることが殆ど不可能であるから、後部座席に乗員がいない場合にはウォークスルーに充分な位置までコンソールボックスを後方へ移動させることが困難となり、ウォークスルーが困難または行ない難い欠点を内在している。また、後部座席の座面中央部を回動可能な構造とする必要があるから、該後部座席の構造が複雑となってコストアップを招来する問題もある。更には、乗員が移動するフロア上にガイドレールが敷設されているため、このガイドレール内へ塵埃、ゴミ、土または砂等が入り込み易く、コンソールボックスのスライド不良を招来する欠点等も指摘される。
一方、特許文献2に開示のコンソールボックスでは、後部座席の運転席後方に乗員が着座している場合にはコンソールボックスの側方への回動変位が不可能となり、後部座席の乗員の有無によってはウォークスルーが実施できない欠点を内在している。また、前部座席(運転席)と後部座席との間に退避させてある場合、前部座席のシートバックのリクライニング機能が使用できない問題もある。更には、後部座席の助手席後方に着座している乗員は、当該のコンソールボックスを殆ど使用できない不便等も指摘される。
そこで本発明では、後部座席側へ変位させた際に、前部座席と後部座席間でのウォークスルーを可能とする一方、後部座席の乗員が好適に使用し得るようにしたコンソールボックスを提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため本発明は、
前部座席および後部座席を有する車両の乗員室内において、常には前記前部座席の間のフロアに設置されるコンソールボックスであって、
前記コンソールボックスは、
一端が前記フロア側に枢着されると共に、他端が該コンソールボックスに枢支される支持部材で支持され、
前記支持部材の姿勢変位のもとに、前記前部座席側の第1位置と前記後部座席側の第2位置との間を移動し得るよう構成したことを特徴とする。
本発明に係るコンソールボックスによれば、後部座席の乗員がコンソールボックスを第2位置へ移動させ得ることは勿論、前部座席の乗員が該コンソールボックスを第2位置に移動させることも可能であるから、後部座席の乗員が前部座席へ移動したり前部座席の乗員が後部座席へ移動することが可能となる利点がある。そして、第2位置へ固定保持されたコンソールボックスは、後部座席の座面の左右中央に位置するため、この後部座席の左右両側に着座した乗員が好適に使用可能となる利点もある。またコンソールボックスは、第1位置および第2位置の何れに位置していてもロック機構により好適な固定保持が図られるため、急発進または急ブレーキにより移動することが防止される。更にコンソールボックスは、後部座席の構造を変更する必要がないため、この後部座席の構造変更に伴うコストアップを招来することがない等の有益な効果を奏する。
次に、本発明に係るコンソールボックスにつき、最適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。本願のコンソールボックスは、前部座席および後部座席を有する車両の乗員室内において、常には相互に離間して設置された前記前部座席(運転席、助手席)の間のフロアに設置され、必要に応じて後部座席側へ変位可能としたものである。
図1は、好適実施例に係るコンソールボックスの使用状態を例示した説明斜視図であって、(a)は前部座席間のフロアに設置した第1位置での使用状態を示し、(b)は後部座席の座面上に保持した第2位置での使用状態を示している。また図2は、前部座席間のフロアに設置した第1位置での使用状態で示したコンソールボックスの概略断面図であり、図3は、後部座席の座面上に保持した第2位置での使用状態で示したコンソールボックスの概略断面図である。更に図4(a)は、本実施例のコンソールボックスの外観を概略的に示した平面図であり、図4(b)は、その側面図である。なお本実施例では、横長タイプ(ベンチタイプ)の後部座席を装備した車両に実施した場合を例示し、よって該後部座席の座面上における左右中央部が第2位置に設定されている。
本実施例のコンソールボックス10は、図1に例示したように、後述のボックス支持機構30に支持された状態で前部座席FS1,FS2間のフロアFL1へ設置され、常にはこのボックス支持機構30に支持されたもとで、前部座席FS1,FS2側の第1位置および後部座席RS側の第2位置との間を移動し得るようになっている。すなわちコンソールボックス10は、図2および図3に例示したように、一端が前部座席FS1,FS2の間のフロアFL1側に枢支されると共に、他端が該コンソールボックス10に枢着される前述のボックス支持機構30を構成する支持部材34で支持され、この支持部材34の姿勢変位(回動変位)のもとに、前部座席FS1,FS2側の第1位置と後部座席RS側の第2位置との間をスウィング移動し得るよう構成されている。これにより、コンソールボックス10を第2位置へ変位させることで、フロアFL1,FL2を介して乗員が前部座席FS1,FS2と後部座席RSとの間を移動(ウォークスルー)し得るようにすると共に、後部座席RSの両側に着座している乗員が当該コンソールボックス10を使用し得るように構成したものである。
ここで、前述したコンソールボックス10は、図4〜図6に例示するように、例えばポリプロピレン(PP)等の合成樹脂素材からインジェクション成形されたコンソール本体12と、同じくポリプロピレン等の合成樹脂素材から有底矩形状に成形され、コンソール本体12に対して上方から嵌合装着される収容箱体14と、コンソール本体12の上部後方にヒンジ部材18を介して枢支され、収容箱体14により画成された収容部14Aを開放可能に閉成するコンソールリッド16とから基本的に構成されている。コンソール本体12は、その前面および後面に指先を掛けるための取手部20,22が形成されている一方、必要に応じて外面の全体または部分的に、シボ模様を形成したり別途の表皮材を貼込んで質感向上が図られることもある。またコンソールリッド16は、その上面に発泡体24および表皮材26が配設されていて、アームレスト28として機能するようになっている。なおコンソールボックス10自体は、従来のものと大きな差異はないため、詳細な説明は省略する。
ボックス支持機構30は、前部座席FS1,FS2の間のフロアFL1に設置された支持台32と、この支持台32に枢支された前述の支持部材34とから構成されている。支持台32は、その平面視での形状・サイズがコンソールボックス10のコンソール本体12より一回り大きく設定された逆バケット形状を呈しており、その上面における左右両側に、第1位置へ到来した当該のコンソールボックス10を当て受ける載置面36Aを形成した載置部36,36が突設されている。そして、支持台32の後部には後述するロック機構50が配設されていると共に、当該支持台32の後部および前部には後述する操作部材54,56が配設されている。
支持部材34は、図5および図6等に例示したように、第1支持杆部40Aおよび第2支持杆部40Bが略直角に連設された側面略L字形を呈する2本の支持体40,40と、これら支持体40,40を所要幅に連結する連結杆42,42とから構成されている。そして、各々の支持体40,40の一端、すなわち第1支持杆部40Aの端部が、第1ヒンジ部材44を利用して前述の支持台32の上面に枢着されており、これにより支持部材34は、乗員室の前後方向(図2における左右方向)への回動が可能となっている。また、各々の支持体40,40の他端、すなわち第2支持杆部40Bの端部が、第2ヒンジ部材46を利用してコンソール本体12における天面裏側に枢支されている。なお、コンソール本体12と収容箱体14との間には所要幅の空間48が画成されており、各支持体40,40の第2支持杆部40Bが、この空間48を介して対応の第2ヒンジ部材46,46へ臨むようになる。
また、前述した各々の第2ヒンジ部材46,46は、コンソール本体12の天面裏側において該コンソール本体12の前後方向へ延在するよう配設した所要長のレール部材38,38にスライド可能に配設されている。従ってコンソールボックス10は、前述した支持部材34に対して回動変位およびスライド変位が可能となっており、この支持部材34の姿勢変位に伴って前述した第1位置および第2位置の間でのスウィング変位が可能となっている。なお図2および図3に例示したように、コンソールボックス10が支持台32の載置面36A,36Aに保持されて第1位置に到来している場合の支持部材34の姿勢は、第1支持杆部40Aが略垂直状態で第2支持杆部40Bが略水平状態となっており、また当該のコンソールボックス10が後部座席RSの座面上に保持された第2位置に到来している場合の支持部材34の姿勢は、第1支持杆部40Aが略水平状態で第2支持杆部40Bが略垂直状態となっており、該支持部材34は約90度回動するようになる。
前述したロック機構50は、第1位置および第2位置に到来したコンソールボックス10を、支持部材34の回動変位を規制することで固定保持させるためのものであって、図6および図7に例示するように、コンソールボックス10が第1位置または第2位置に停止した夫々の状態において、支持部材34における各支持体40,40の第1支持杆部40Aへ係合する一対の規制部材52,52と、支持台32の所要位置に配設されて各規制部材52,52に連繋され、所要の操作により各支持体40,40に対する該規制部材52,52の係合を解除する操作部材54,56とから構成されている。ここで、一方の操作部材54は、後部座席RS側からの操作が可能なように支持台32の後側に配設されたペダル形態の操作ペダルであり、他方の操作部材56は、前部座席FS1,FS2側からの操作が可能なように支持台32の前側に配設されたレバー形態の操作レバーである。これによりコンソールボックス10は、第1位置または第2位置に到来すると、支持部材34に係合した規制部材52,52により安定的に固定保持されると共に、操作ペダル54または操作レバー56を操作して支持部材34に対する規制部材52,52の係合を解除することで、第1位置から第2位置への変位および第2位置から第1位置への変位が許容される。
各々の規制部材52は、支持台32に形成した案内孔33,33に沿って該支持台32の幅方向(図6の左右方向)へスライド可能に支持された作動部材58,58に取着され、これら作動部材58,58の移動に伴って支持部材34の支持体40,40に対する係脱が図られるようになっている。各作動部材58は、案内孔33,33を挿通して支持台32の上面へ延出し前述の規制部材52を支持する本体部58Aと、本体部58Aの端縁部に延設されて後述のスライド部材62に係止される係止部58Bとを有しており、支持台32の内部に形成された支持壁35の壁面に連結されたコイルスプリング60,60に連結されている。これにより、常には相互に離間する方向へ引張り付勢され、支持部材34における各支持体40,40の第1支持杆部40Aに規制部材52を係合した状態に保持される(図6、図7)。
台形枠形状を呈するスライド部材62は、図7(a),(b)に例示したように、各図の左側が幅狭、右側が幅広となる向きで支持台32の内側に配設されて、前述した支持壁35の壁面に連結されたコイルスプリング64に連結されており、常には図7(a)の左方向へ引張り付勢されている。そして、スライド部材62がコイルスプリング64の引張り付勢により図7(a),(b)に図示した第1停止位置に停止した状態において、前述した各作動部材58,58の係止部58Bが、当該スライド部材62の最大幅部に係止するようになっている。また、スライド部材62が前述した第1停止位置から図の右方向へ移動すると、係止部58Bが該スライド部材62の傾斜部に沿って摺動することで各作動部材58,58は相互に近接する方向へスライド移動するようになり、図8(a),(b)に図示した第2停止位置まで移動した際には係止部58Bが該スライド部材62の最小幅部に到来するので、支持部材34における各支持体40,40の第1支持杆部40Aに対する規制部材52の係合が解除された状態となる。
前述した操作ペダル54は、支持台32の後部において幅方向へ延在するよう配設された回動支軸70の両端に取着されており、この回動支軸70に設けた第1係止片72が前述したスライド部材62に連設された係止片部66に設けた係止孔68へ係合していることで、これら回動支軸70、スライド部材62および作動部材58,58を介して前述した各規制部材52,52に連繋している。そして、前述したスプリング64の引張り付勢力により、スライド部材62が第1停止位置に停止している際には、図7(a),(b)に例示したように、各々の操作ペダル54,54は略起立姿勢に保持されている。従って、左右何れかの操作ペダル54を足等で上方から押圧すると、図8(a),(b)に例示したように、回動支軸70が図の時計方向へ回動すると共に、これに連動してスライド部材62が第2停止位置へ変位するようになるため、前述したように各作動部材58,58が相互に近接するようスライド移動して、支持部材34に対する規制部材52,52の係合が解除されるようになる。
前述した操作レバー56は、支持台32の前部において該支持台32の設置部37へ回動可能に取付けられており、この操作レバー56に連繋された長尺の連結杆80に設けた係止孔82へ前述した回動支軸70に設けた第2係止片74が係合していることで、これら連結杆80、回動支軸70、スライド部材62および作動部材58,58を介して前述した各規制部材52,52に連繋している。そして、前述したスプリング64の引張り付勢力により、スライド部材62が第1停止位置に停止している際には、図7(a),(b)に例示したように、操作レバー56は指先掛止部57が略水平となった姿勢に保持されている。従って、操作レバー56の指先掛止部57を指先等で上方へ引き上げると、図11(a),(b)に例示するように、連結杆80が移動して回動支軸70が図の時計方向へ回転すると共に、これに連動してスライド部材62が第2停止位置へ変位するようになるため、前述したように各作動部材58,58が相互に近接するようスライド移動して、支持部材34に対する規制部材52,52の係合が解除されるようになる。
なお本実施例に例示の構造では、操作レバー56を指先等で操作した場合には、各操作ペダル54,54も連動して揺動するようになっている(回動支軸70が回動するため)。また、操作レバー56と連結杆80とは一方向にのみ係止されるようになっており、操作ペダル54を足等で操作した場合には、該操作レバー56は揺動しないようになっている。但し、ロック機構50の構造を変更することで、操作レバー56と操作ペダル54,54とを、連動するようにしたり或いは非連動とすることも可能である。
(実施例の作用)
次に、前述のように構成された本実施例のコンソールボックスの作用について説明する。
本実施例のコンソールボックス10は、図1(a)、図2および図4に例示したように、通常の使用時には、支持台32の載置部36,36に載置された第1位置に保持させ、前述したロック機構50の規制部材52,52によりスウィング変位が規制された状態で実施に供される。この場合には、前部座席FS1,FS2の間のフロアFL1に位置しているため、これら前部座席FS1,FS2に着座した乗員が好適に使用し得る。すなわち、コンソールリッド16を開閉することで、内部に画成された収容部14Aに対する身辺の小間物等の出し入れをすることができる一方、このコンソールリッド16に設けたアームレスト28も好適に使用することができる。
後部座席RSの乗員が前部座席FS1,FS2へ移動する必要が生じた場合には、先ず図8(a),(b)に例示したように、左右何れかの操作ペダル54を足で踏んで支持部材34に対する規制部材52,52の係合を解除させたもとで、前述した取手部22を利用してコンソールボックス10を全体的に引き上げる。これによりコンソールボックス10は、図3および図9(a),(b)に例示するように、回動が許容された支持部材34の回動変位に伴って後部座席RSの側へスウィング変位するようになる。更に、後部座席RSの座面上近くまで変位したコンソールボックス10を更に後方側へ引張ることで、該コンソールボックス10は後方へスライド移動するようになり、該後部座席RSの座面上に載置されて第2位置で停止するに至る。これにより、前部座席FS1,FS2の間のフロアFL1および後部座席RS前のフロアFL2が連通状態となり、後部座席RSの乗員が前部座席FS1,FS2へ移動可能となる。なお、コンソールボックス10の移動完了後に操作ペダル54から足を離すと、図10(a),(b)に例示するように、該操作ペダル54は元の状態に回動復帰すると共に、支持部材34に対して規制部材52が係合した状態となり、該コンソールボックス10は第2位置に固定保持される。
一方、前部座席FS1,FS2の乗員が後部座席RSへ移動する必要が生じた場合には、先ず図11(a),(b)に例示するように、操作レバー56を片方の手で上方へ引き上げて支持部材34に対する規制部材52,52の係合を解除させたもとで、前述した取手部20を利用してコンソールボックス10を全体的に引き上げる。これによりコンソールボックス10は、図3および図9(a),(b)に例示したように、回動が許容された支持部材34の回動変位に伴って後部座席RSの側へスウィング変位するようになる。更に、後部座席RSの座面上近くまで変位したコンソールボックス10を更に後方側へ押すことで、該コンソールボックス10は後方へスライド移動するようになり、該後部座席RSの座面上に載置されて第2位置で停止するに至る。これにより、前部座席FS1,FS2の間のフロアFL1および後部座席RSのフロアFL2が連通状態となり、前部座席FS1,FS2の乗員が後部座席RSへ移動可能となる。なお、コンソールボックス10の移動完了後に操作レバー56から手を離すと、該操作レバー56は元の状態に回動復帰すると共に、支持部材34に対して規制部材52が係合した状態となり、該コンソールボックス10は第2位置に固定保持される。
そして本実施例のコンソールボックス10は、前述した支持台32を設けたことによりコンソール本体12の高さ寸法が小さく設定されているため、図3から明らかなように、第1位置での高さレベルと第2位置での高さレベルに大きな差が生じないようになっている。従って、第2位置に固定保持されている場合には、横長の後部座席RSにおける座面の左右中央に位置しているため、この後部座席RSの両側に着座した何れの乗員も好適に使用し得る。すなわち後部座席RSの乗員は、コンソールリッド16を開閉することで、内部に画成された収容部14Aに対する身辺の小間物等の出し入れをすることができる一方、このコンソールリッド16に設けたアームレスト28も好適に使用することができる。
後部座席RSの乗員が第2位置に固定保持されているコンソールボックス10を第1位置へ移動させる場合は、先ず取手部20を利用してコンソールボックス10を前側へ引張って移動させる。次いで、操作ペダル54を足で踏んで支持部材34に対する各規制部材52,52の係合を解除し、このもとで取手部22を利用してコンソールボックス10を更に前側へ移動させる。これによりコンソールボックス10は、回動が許容された支持部材34の回動変位に伴って前部座席FS1,FS2の間へスウィング変位して、支持台32の載置面36Aに載置された第1位置へ変位するようになる。そして、コンソールボックス10が支持台32に載置されたら、操作ペダル54から足を離すことで該操作ペダル54は元の状態に回動復帰すると共に、支持部材34に対して各規制部材52,52が係合した状態となり、コンソールボックス10は第1位置に固定保持される。
また、前部座席FS1,FS2の乗員が第2位置に固定保持されているコンソールボックス10を第1位置へ移動させる場合は、先ず取手部20を利用して一方の手でコンソールボックス10を手前側へ引張って移動させる。次いで、操作レバー56を他方の手で上方へ引き上げて支持部材34に対する各規制部材52,52の係合を解除し、このもとでコンソールボックス10を更に手前側へ引張る。これによりコンソールボックス10は、回動が許容された支持部材34の回動変位に伴って前部座席FS1,FS2の間へスウィング変位して、支持台32の載置面36Aに載置された第1位置へ変位するようになる。そして、コンソールボックス10が支持台32に載置されたら、操作レバー56から手を離すことで該操作レバー56は元の状態に回動復帰すると共に、支持部材34に対して各規制部材52,52が係合した状態となり、コンソールボックス10は第1位置に固定保持される。
このように本実施例のコンソールボックス10では、後部座席RSの乗員がコンソールボックス10を第2位置へ移動させ得ることは勿論、前部座席FS1,FS2の乗員がコンソールボックス10を第2位置に移動させることも可能であるから、後部座席RSの乗員が前部座席FS1,FS2へウォークスルーしたり、前部座席FS1,FS2の乗員が後部座席RSへウォークスルーすることが可能となる。また、第2位置へ固定保持されたコンソールボックス10は、後部座席RSの座面の左右中央に位置するため、この後部座席RSの左右両側に着座した乗員が好適に使用可能である。しかも、コンソール本体12の高さ寸法が小さく設定されているため、後部座席RSの乗員がコンソールリッド16に設けたアームレスト28を好適に使用することができる。
また本実施例のコンソールボックス10は、第1位置および第2位置の何れに位置していてもロック機構50により好適な固定保持が図られるため、第1位置に保持されているコンソールボックス10が急発進により後部座席RS側へ移動することが防止される一方、第2位置に保持されている該コンソールボックス10が急ブレーキにより前部座席FS1,FS2側へ移動することも防止される。
そして本実施例のコンソールボックス10は、後部座席RSの構造を変更する必要がないため、この後部座席RSの構造変更に伴うコストアップを招来することはない。更に、後部座席RSの両側に乗員が着座していたとしても、コンソールボックス10を第2位置へスウィング変位させ得るため、乗員の有無によってコンソールボックス10の移動が規制されることはない。更にまた、コンソールボックス10を第2位置へ変位させたとしても、前部座席FS1,FS2のリクライニング機能を阻害することはない。
(変更例)
図12は、変更例に係るコンソールボックス10の使用状態を例示した概略斜視図であって、(a)は前部座席間のフロアに設置した第1位置での使用状態を示し、(b)は左右に離間して設置された後部座席の間のフロア上に保持した第2位置での使用状態を示している。すなわちこの変更例では、キャプテンタイプの後部座席RS1,RS2を装備した乗用車に実施した場合を例示し、これら後部座席RS1,RS2の間のフロアFL3上が第2位置に設定されている。この変更例においても、コンソールボックス10は前述した実施例と同一の構成であり、ボックス支持機構30やロック機構50等も基本的には同一に構成されている。但し、ボックス支持機構30における支持部材34の回動(スウィング)角度が、前述した実施例よりも大きい90度以上に設定されており、支持部材34が完全に回動した際には、コンソール本体12の下縁がフロアFL3に接触するようになる。但し、支持部材34の支持強度が充分である場合には、フロアFL3から適宜浮上した位置において固定保持させるようにしてもよい。
このような変更例に係るコンソールボックス10においても、前述した実施例のコンソールボックス10と同等の作用効果が得られる。すなわち、後部座席RS1,RS2の乗員がコンソールボックス10を第2位置へ移動させ得ることは勿論、前部座席FS1,FS2の乗員がコンソールボックス10を第2位置に移動させることも可能であるから、後部座席RS1,RS2の乗員が前部座席FS1,FS2へウォークスルーしたり、前部座席FS1,FS2の乗員が後部座席RS1,RS2へウォークスルーすることも可能となる。また第2位置へ固定保持されたコンソールボックス10は、後部座席RS1,RS2の間に位置するため、これら後部座席RS1,RS2の夫々に着座した乗員が好適に使用可能である。しかも、後部座席RSの乗員がコンソールリッド16に設けたアームレスト28を使用することもできる。またコンソールボックス10は、第1位置および第2位置の何れに位置していてもロック機構50により好適な固定保持が図られるため、当該乗用車の急発進や急ブレーキに際して移動することが防止される。
なお前述した実施例のコンソールボックス10では、支持部材34に対して回動変位およびスライド変位が可能な場合を例示したが、後部座席RSの設置位置、支持部材34の形状・サイズ等の設定により、スライド移動しないように構成することもできる。
また、ボックス支持構造30を構成する支持台34や支持部材34の形状・形態、操作ペダル54や操作レバー56の操作により規制部材52を移動させるロック機構50の構成等は、前述した実施例のものに限定されるものではなく、同様の作用効果が得られる構成であれば適宜に変更し得る。
本発明に係るコンソールボックスは、前部座席および後部座席を有する車両の乗員室内において、常には前部座席の間のフロアに設置されるコンソールボックスであって、前部座席側と後部座席側との間を変位可能としたもので、コンソールボックスを有する全ての自動車に好適に実施可能である。
好適実施例に係るコンソールボックスの各使用状態を例示した説明斜視図であって、(a)は前部座席間のフロアに設置した第1位置での使用状態を示し、(b)は後部座席の座面上に保持した第2位置での使用状態を示している。 前部座席間のフロアに設置した第1位置での使用状態で示したコンソールボックスの概略断面図である。 後部座席の座面上に保持した第2位置での使用状態で示したコンソールボックスの概略断面図である。 (a)は、本実施例のコンソールボックスの外観を概略的に示した平面図であり、(b)は、該コンソールボックスの側面図である。 図4(b)のV−V線断面図である。 図4(b)のVI−VI線断面図である。 (a)は、ロック機構の構成を非操作状態で示した説明図であり、(b)は、(a)のVII−VII線断面図である。 (a)は、操作ペダルを踏むことで支持部材に対する規制部材の係合を解除させた状態を示した説明図であり、(b)は、(a)のVIII−VIII線断面図である。 (a)は、支持部材の回動によりコンソールボックスを第1位置から第2位置へスウィング変位させた状態を示した説明図であり、(b)は、(a)のIX−IX線断面図である。 (a)は、操作ペダルの踏込みを解除することで支持部材に対して規制部材を係合させた状態を示した説明図であり、(b)は、(a)のX−X線断面図である (a)は、操作レバーを引き上げることで支持部材に対する規制部材の係合を解除させた状態を示した説明図であり、(b)は、(a)のXI−XI線断面図である。 変更例に係るコンソールボックスの各使用状態を例示した説明斜視図であって、(a)は前部座席間のフロアに設置した第1位置での使用状態を示し、(b)は後部座席の間のフロア上に保持した第2位置での使用状態を示している。
符号の説明
10 コンソールボックス
16 コンソールリッド
28 アームレスト
30 ボックス支持機構
32 支持台
34 支持部材
50 ロック機構
52 規制部材
54 操作ペダル(操作部材)
56 操作レバー(操作部材)
FL1,FL3 フロア
FS1,FS2 前部座席
RS/RS1,RS2 後部座席

Claims (9)

  1. 前部座席(FS1,FS2)および後部座席(RS/RS1,RS2)を有する車両の乗員室内において、常には前記前部座席(FS1,FS2)の間のフロア(FL1)に設置されるコンソールボックス(10)であって、
    前記コンソールボックス(10)は、
    一端が前記フロア(FL1)側に枢着されると共に、他端が該コンソールボックス(10)に枢支される支持部材(34)で支持され、
    前記支持部材(34)の姿勢変位のもとに、前記前部座席(FS1,FS2)側の第1位置と前記後部座席(RS/RS1,RS2)側の第2位置との間を移動し得るよう構成した
    ことを特徴とするコンソールボックス。
  2. 前記第2位置へ移動したコンソールボックス(10)は、横長に設置された前記後部座席(RS)の座面上に保持される請求項1記載のコンソールボックス。
  3. 前記第2位置へ移動したコンソールボックス(10)は、左右に離間して設置された前記後部座席(RS1,RS2)間のフロア(FL3)上に保持される請求項1記載のコンソールボックス。
  4. 前記支持部材(34)は、前記フロア(FL1)に設置されて第1位置に変位した前記コンソールボックス(10)を載置する支持台(32)に枢支され、この支持台(32)と共にボックス支持機構(30)を構成する請求項1〜3の何れかに記載のコンソールボックス。
  5. 前記支持台(32)には、前記第1位置および第2位置の夫々に前記コンソールボックス(10)を固定保持するロック機構(50)が配設されている請求項4記載のコンソールボックス。
  6. 前記ロック機構(50)は、前記コンソールボックス(10)が前記第1位置または第2位置に停止した夫々の状態において前記支持部材(34)へ係合する規制部材(52)と、
    前記支持台(32)の所要位置に配設されて前記規制部材(52)に連繋し、所要の操作により前記支持部材(34)に対する該規制部材(52)の係合を解除する操作部材(54,56)とからなる請求項5記載のコンソールボックス。
  7. 前記操作部材(54)は、前記支持台(32)において、前記後部座席(RS/RS1,RS2)側からの操作が可能な位置に配設された操作ペダルである請求項6記載のコンソールボックス。
  8. 前記操作部材(56)は、前記支持台(32)において、前記前部座席(FS1,FS2)側からの操作が可能な位置に配設された操作レバーである請求項6または7記載のコンソールボックス。
  9. 前記コンソールボックス(10)の上面に、アームレスト(28)を兼用するコンソールリッド(16)が配設されている請求項1〜8の何れかに記載のコンソールボックス。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102007058270A1 (de) * 2007-12-04 2009-06-18 Audi Ag Vorrichtung zur Unterbringung von Gegenständen
DE102008052734B4 (de) * 2007-10-26 2015-08-06 Toyota Boshoku K.K. Hinterkonsolenbox
WO2020058143A1 (de) * 2018-09-17 2020-03-26 Motherson Innovations Company Ltd. Mittelkonsole zwischen zwei fahrzeugsitzen und kraftfahrzeug mit solch einer mittelkonsole

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