JP2005308111A - 電動機駆動車両の駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ハブ減速機の一部の構造を変更することで、ハブ減速機の小型化及び構造の簡素化を実現する。
【解決手段】
出力軸5と、駆動輪4とを備えた車両の駆動装置1において、出力軸5の外周部に設けられたサンギヤ5aと、サンギヤ5aとスプライン係合した複数のピニオンギヤ10と、複数のピニオンギヤ10とスプライン係合した環状のリングギヤ40と、複数のピニオンギヤ10を支持し、外周部に駆動輪4が固定されたキャリア30と、ピニオンギヤ10をキャリア30に相対回転可能に支持するピニオン軸受20とを備えている。ピニオン軸受20は、ピニオンギヤ10の軸方向側方に配置されている。ピニオン軸受20は、ピニオンギヤ10の軸方向の一方にのみ配置されており、ピニオン軸受20がサンギヤ5aに対して出力軸5と反対側に配置されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両の駆動装置におけるハブ減速機に関する。
従来、車両の動力源として内燃機関を採用するのが一般的であったが、近年、環境問題がクローズアップされたことに伴い、排気ガスによる大気汚染や騒音の少ない電気自動車が注目され始めている。電気自動車は、電力により回転する電動機を動力源としているため、排気ガスの排出がなく内燃機関に比べて騒音も小さい。よって、自動車だけに限らず、フォークリフトなど従来から内燃機関と電動機の両方を駆動装置として採用している分野についても、作業環境の改善などを目的として電動機の採用される割合が年々高くなってきている。
それらの動力源において発生した動力は、動力伝達機構等を介して、最終的に駆動輪へ伝達され車両の走行に利用される。その場合、車両は、停止状態からの発進、走行状態からの停止というように、使用中に発進、停止を繰り返す。走行する場所の斜度等にもよるが、車両の発進時には走行中よりも大きなトルクが必要となる。また、走行中に速度を変える必要がある場合、動力源の回転数を変えて伝達する必要も出てくる。よって、動力源から駆動輪までの動力伝達経路中に、トルクの増大及び変速を目的として減速装置を設けているのが一般的である。
車両の減速装置としては、例えば、自動車においては、トランスミッションや差動装置等が採用されている。トランスミッションは、エンジンのクランクシャフトの回転を数段階に変速する装置である。車両の発進時は、必要トルクが大きくなるため、歯車で回転を減速しつつトルクを増大し、発進時に必要なトルクを確保している。差動装置は、車両の旋回時に発生する左右の駆動輪の回転差を吸収しつつ減速するためのものである。また、フォークリフト等の電動機駆動車両においても、同様に減速装置や差動装置等を設けている。
通常、減速装置や差動装置は、電動機内部に複数の歯車を有しているため、装置自体が大きくなる傾向にあった。よって、減速装置の設置スペースを削減するために、減速装置に遊星歯車式を採用し、かつ駆動輪のホイールハブ周辺に減速装置を埋め込んだハブ減速機が知られている。
ハブ減速機は、例えば特許文献1に記載されたものが挙げられる。このハブ減速機では、出力軸の端部にリングギヤを固定し、複数のピニオンギヤ及びキャリアを介して、サンギヤ及び駆動輪を回転させている。
実開平4−3147号公報
特許文献1のように、従来のハブ減速機は、ピニオンギヤの内部に軸受を設け、ピンを挿嵌しキャリアにて支持している。この構造では、ピニオンギヤの内部に軸受を設けているため、ピニオンギヤの小径化が困難である。また、キャリアは、複数のピニオンギヤを軸方向両端で支持しているため、キャリアの構造が複雑となり部材の加工が困難である。
本発明の目的は、ハブ減速機の一部の構造を変更することで、ハブ減速機の小型化を可能にするとともに、構造を簡素化することにある。
請求項1に記載のハブ減速機は、出力軸と、駆動輪とを備えた車両の駆動装置において、出力軸の回転を減速しつつ駆動輪に伝達するためのものである。出力軸の外周部に設けられたサンギヤと、サンギヤとスプライン係合した複数のピニオンギヤと、複数のピニオンギヤとスプライン係合した環状のリングギヤと、複数のピニオンギヤを支持し、外周部に駆動輪が固定されたキャリアと、ピニオンギヤをキャリアに相対回転可能に支持するピニオン軸受とを備えている。ピニオン軸受は、ピニオンギヤの軸方向側方に配置されている。
このハブ減速機では、ピニオンギヤの軸方向側方にピニオン軸受が配置されているため、ピニオン軸受をピニオンギヤの内部に設ける必要がなく、ピニオンギヤの小径化が可能となる。したがって、ハブ減速機自体の小型化も可能となる。
請求項2に記載のハブ減速機は、請求項1において、ピニオン軸受がピニオンギヤの軸方向の一方にのみ配置されている。
このハブ減速機では、ピニオンギヤの軸方向の一方にのみピニオン軸受が配置されているため、ピニオンギヤの軸方向両端にピニオン軸受を設けている場合に比べて、複数のピニオンギヤを支持しているキャリアの構造が簡素化できる。
請求項3に記載のハブ減速機は、請求項2において、ピニオン軸受がサンギヤに対して出力軸と反対側に配置されている。
このハブ減速機では、ピニオン軸受がサンギヤに対して出力軸と反対側に配置されているため、車両の幅方向外側にピニオン軸受とキャリアとが配置されることとなり、キャリアの配置が容易となる。
請求項4に記載のハブ減速機は、請求項1から3において、ピニオンギヤが、第1部と、第2部とを有している。第1部は、サンギヤ及びリングギヤがスプライン係合する部分である。第2部は、ピニオン軸受が挿嵌される部分である。
このハブ減速機では、ピニオンギヤがピニオン軸受に挿嵌される第2部を有しているため、ピニオン軸受にピニオンギヤを確実に挿嵌することができる。
請求項5に記載のハブ減速機は、請求項4において、ピニオンギヤが、第1部と第2部との間に、ピニオン軸受が軸方向に当接する第1軸方向面を有している。
このハブ減速機では、ピニオンギヤが第1軸方向面を有しているため、ピニオン軸受をピニオンギヤに挿嵌した際に、ピニオンギヤに対するピニオン軸受の軸方向の位置が決まり、ピニオン軸受の位置が安定する。
請求項6に記載のハブ減速機では、請求項4または5において、ピニオンギヤが第2部の第1部と反対側に配置されたボルト部と、ボルト部に取り付けられ、ピニオン軸受が第2部から脱落するのを防止するための脱落防止部材とをさらに有している。
このハブ減速機では、ピニオンギヤが脱落防止部材を有しているため、ピニオンギヤに対してピニオン軸受を固定することができ、ピニオン軸受がピニオンギヤから脱落するのを防止することができる。
請求項7に記載のハブ減速機は、請求項1から6のいずれかにおいて、キャリアがピニオン軸受が取り付けられピニオンギヤの少なくとも一部を収容するための収容部を有している。
このハブ減速機では、キャリアが収容部を有しているため、ピニオン軸受を取り付けることができ、ピニオンギヤとキャリアとを相対回転可能に連結することができる。
請求項8に記載のハブ減速機は、請求項7において、収容部がピニオン軸受と軸方向に当接する第2軸方向面を有している。
このハブ減速機では、収容部が第2軸方向面を有しているため、キャリアに対するピニオン軸受の軸方向の位置が決まり、ピニオン軸受の位置が安定すると共にキャリアの回転も安定する。
請求項9に記載のハブ減速機は、請求項7または8において、収容部が移動防止部材を有している。移動防止部材は、キャリアに対するピニオン軸受の軸方向の移動を防止するためのものである。
このハブ減速機では、収容部が移動防止部材を有しているため、ピニオン軸受がキャリアから脱落するのを防止することができる。
本発明に係るハブ減速機であれば、一部の構造を変更することで、ハブ減速機の小型化及び構造の簡素化が可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
(1)駆動装置の構造
図1に、本発明に係るハブ減速機を採用している駆動装置1の一例を示す。本実施形態では、動力源として電動機を採用したものについて記載する。駆動装置1は、車両を駆動させるための動力発生機構2と、一対の軸支持機構3と、一対の駆動輪4と、ハブ減速機7とから構成される。動力発生機構2は、動力源としての電動機(図示せず)と、差動装置(図示せず)と、出力軸5とから構成され、それらはハウジング6により収容されている。軸支持機構3は、ハウジング6の左右に配置されており、内部を出力軸5が貫通している。軸支持機構3及び出力軸5の先端には、駆動輪4及びハブ減速機7が配置されている。
(2)軸支持機構の構造
図2に、軸支持機構周辺の断面図を示す。軸支持機構3は、駆動輪4と後述するハブ減速機7と駆動輪4とを回転可能に支持するためのもので、主に、アクスルチューブ60と、ブレーキ50と、軸受部70とから構成される。アクスルチューブ60は、出力軸5や駆動輪4等を回転可能に支持するためのもので、一端がハウジング6に固定されている。アクスルチューブ60は、筒状部材であり、出力軸5が内部を貫通している。出力軸5は、アクスルチューブ60の内周側に設けられた軸受(図示せず)により、アクスルチューブ60に対して回転可能に支持されている。ブレーキ50は、駆動輪4の回転を抑制するためのもので、ブレーキハブ51がその一部を構成している。ブレーキハブ51は、アクスルチューブ60の外周側に配置された環状の部材である。軸受部70は、アクスルチューブ60とブレーキハブ51との間に配置されており、アクスルチューブ60に対してブレーキハブ51を回転可能に支持している。軸受部70は、アクスルチューブ60に対するブレーキハブ51の軸方向の移動を規制する機能も有しており、第1軸受71と第2軸受72とから構成されている。第1及び第2軸受71、72は、例えば軸方向に2つ並列に配置されたテーパローラ軸受等が考えられる。図2においては、第1軸受71は、ブレーキハブ51の軸方向キャリア30側への移動を規制し、第2軸受72は、ブレーキハブ51の軸方向ブレーキ50側への移動を規制する。
上記の軸支持機構3において、アクスルチューブ60と出力軸5との端部には、出力軸5の回転を減速するためのハブ減速機7が連結されている。
(3)ハブ減速機周辺の構造
図3に、本発明に係るハブ減速機周辺の構造図、図4に、図2のA−A断面図を示す。ハブ減速機7は、遊星歯車式を採用しており、主にサンギヤ5aと、ピニオンギヤ10と、リングギヤ40と、キャリア30と、ピニオン軸受20とから構成される。
サンギヤ5aは、出力軸5の端部外周側に形成されたスプライン部である。ピニオンギヤ10は、サンギヤ5aの外周側に複数配置されており、各ピニオンギヤ10は相互に接触しない状態でサンギヤ5aとスプライン係合している。本実施形態は、3つのピニオンギヤ10にて構成されている。
リングギヤ40は、複数のピニオンギヤ10の外周側に配置されており、各ピニオンギヤ10とスプライン係合している。キャリア30は、各ピニオンギヤ10の端部を相対回転可能に支持している。以下、各部材の構造について詳細を説明する。
1)ピニオンギヤの構造
ピニオンギヤ10は、円柱状部材であり、主に大径の第1部11と、小径の第2部13と、ボルト部16とから構成される。第1部11は、サンギヤ5a及びリングギヤ40とスプライン係合する部分であり、外周側に第1スプライン部12を有している。第2部13は、後述するピニオン軸受20が挿嵌される部分であり、第1部11の軸方向の一方にのみ設けられている。第2部13は、第1部11より外径が小さいため、第2部13と第1部11とのつなぎ目には、第1軸方向面14が形成されている。
ボルト部16は、第2部13の第1部11と反対側に配置されており、第2部13より外径が小さい。ボルト部16には、ピニオン軸受20が第2部13から脱落するのを防止するためのナット15が螺合している。ナット15がボルト部16に螺合することで、ピニオン軸受20は第1軸方向面14に当接した状態でピニオンギヤ10に固定される。
2)ピニオン軸受
ピニオン軸受20は、ピニオンギヤ10の第2部13に挿嵌される。ピニオン軸受20は、サンギヤ5aに対して出力軸5と反対側に配置されている。本実施形態では、ピニオン軸受20が軸方向に2つ並列に配置している。各ピニオン軸受20は、内輪21と、外輪22と、ころ23とから構成される。
内輪21は、ピニオン軸受20の内周側に配置された環状の部材であり、ピニオンギヤ10の第1軸方向面14と当接した状態で、第2部13に固定されている。外輪22は、ピニオン軸受20の外周側に配置された環状の部材であり、後述する第1収容部33aに固定されている。ころ23は、円柱状部材であり、内輪21と外輪22との間に円周方向に複数配置されている。
3)キャリアの構造
キャリア30は、主にキャリア部31と、ハブ部32とから構成される。キャリア部31は、円柱状部材であり、収容部33と、第2軸方向面35と、溝部36と、移動防止部材37と、スラストプレート38とを有している。収容部33は、ピニオンギヤ10の一部を収容するための円柱状の空洞であり、キャリア部31の出力軸5側の面に複数形成されている。収容部33は、さらに第1収容部33aと、それより軸方向外側の第2収容部33bとから構成されている。第1収容部33aは、第2部13を収容しさらにピニオン軸受20が挿嵌される部分であり、ピニオン軸受20の外輪22が固定されている。第2収容部33bは、ピニオンギヤ10のボルト部16及びナット15が収容される部分である。
第1収容部33aは、第2収容部33bより内径が大きく、両収容部33a、33bの間には第2軸方向面35が形成されている。ピニオン軸受20が挿嵌された際、外輪22が第2軸方向面35に当接することにより、キャリア30に対するピニオンギヤ10の軸方向の位置が決まる。
溝部36は、第1収容部33aの入口側に、第1収容部33aの内周面に沿って全周にわたり形成されている。移動防止部材37は、例えばスナップリングのような、切欠部を有しているリング状の部材である。移動防止部材37は、切欠部を有しているため、径方向内側に弾性変形させて外径を小さくすることができる。よって、移動防止部材37を第1収容部33aの内径よりも小さく弾性変形させた状態にすることで、溝部36に装着することができる。移動防止部材37を溝部36に装着することで、ピニオン軸受20がキャリア30から脱落するのを防止することができる。
スラストプレート38は、出力軸5端部とキャリア部31との間に作用するスラスト力を受けるためのもので、出力軸5端部とキャリア部31との間のキャリア部31中央付近に設けられている。
ハブ部32は、キャリア部31の外周側に形成された環状の部材であり、駆動輪4のホイール4aが固定されている。また、ハブ部32は、ブレーキハブ51の端部に固定されている。これにより、キャリア30と駆動輪4とブレーキハブ51とは一体で回転し、ブレーキ50によりその回転を抑制することができる。
以上の部材の配置関係をまとめると、キャリア30は、サンギヤ5aや第1スプライン部11aより軸方向外側(サンギヤ5aに対して出力軸5と反対側)に配置されている。また、ピニオンギヤ10の第2部13は、第1部11から軸方向外側に延び、キャリア30の収容部33内に収容され、さらにピニオン軸受20を介して収容部33の内周面に回転自在に支持されている。
4)リングギヤの構造
リングギヤ40は、リング部41と、支持部42とから構成される。リング部41は、環状の部材であり、内周側に第2スプライン部43が設けられている。リング部41は、複数のピニオンギヤ10の外周側に配置されており、各ピニオンギヤ10とスプライン係合している。支持部42は、リング部41をアクスルチューブ60に対して支持するためのものであり、環状の部材である。
支持部42は、リング部41の軸方向の一方に設けられており、アクスルチューブ60に相対回転不能に固定されている。具体的には、支持部42は、アクスルチューブ60の外周側とスプライン係合しており、アクスルチューブ60に対するリングギヤ40の軸方向キャリア30側への移動を防止するために、アクスルチューブ60端部には固定部61が設けられている。
支持部42の外周側には、第1軸受71が設けられており、第1軸受71は、支持部42と軸方向キャリア30側へ当接している。また、第1軸受71は、ブレーキハブ51と軸方向ブレーキ50側へ当接している。一方、第2軸受72は、ブレーキハブ51と軸方向キャリア30側へ当接しており、アクスルチューブ60と軸方向ブレーキ50側へ当接している。したがって、支持部42を固定部61によって軸方向ブレーキ50側へ押圧することにより、軸受部70及びリングギヤ40の軸方向の位置が決まる。
(4)ハブ減速機の動作
ハブ減速機7の動作について説明する。動力源からの回転は、差動装置等を介して出力軸5に伝達される。出力軸5と共にサンギヤ5aが回転すると、サンギヤ5aとスプライン係合している複数のピニオンギヤ10が、サンギヤ5aの回転と反対方向に自転する。各ピニオンギヤ10は、アクスルチューブ60に固定されているリングギヤ40とスプライン係合している。よって、各ピニオンギヤ10は、サンギヤ5aの回転と逆方向に自転しながら、リングギヤ40に対して出力軸5を中心にサンギヤ5aの回転方向に公転する。
各ピニオンギヤ10が公転すると、ピニオン軸受20を介してキャリア30及び駆動輪4も回転する。よって、サンギヤ5aの回転運動は、ピニオンギヤ10の公転運動に変換されるため、出力軸5の回転は減速された状態で駆動輪4に伝達されることとなる。また、キャリア30のハブ部32には、ブレーキハブ51が固定されているため、ブレーキ50によりブレーキハブ51の回転が抑制されると、駆動輪4及びキャリア30の回転も抑制される。
車両の走行中に、駆動輪4にスラスト力が作用した場合、そのスラスト力はハブ部32を介してブレーキハブ51及びキャリア30へ伝達される。ホイールハブ51は、軸受部70により軸方向の移動を規制されているため、駆動輪4及びキャリア30の軸方向の移動も規制される。よって、キャリア30は、駆動輪4に作用するスラスト力により、脱落することはない。
動力発生機構2側から出力軸5にスラスト力が作用した場合、上記の通りキャリア30は軸方向の移動を規制されている。よって、スラストプレート38、キャリア30及びブレーキハブ51により、出力軸5の軸方向の移動も規制される。
ピニオン軸受20は、第1収容部33a及び移動防止部材37により、キャリア30に対して軸方向に一体となっている。また、ピニオン軸受20は、ナット15によりピニオンギヤ10に対して軸方向に一体となっている。よって、キャリア30に支持されるピニオンギヤ10も、キャリア30から脱落することはない。
(5)作用効果
本発明の作用効果を以下にまとめる。
本発明に係るハブ減速機7では、ピニオンギヤ10の軸方向側方にピニオン軸受20が配置されているため、ピニオン軸受20をピニオンギヤ10の内部に設ける必要がなく、ピニオンギヤ10の小径化が可能となる。したがって、ハブ減速機7の小型化も可能となる。また、ピニオンギヤ10の軸方向の一方にのみピニオン軸受20が配置されているため、ピニオンギヤ10の軸方向両端にピニオン軸受を設けている場合に比べて、複数のピニオンギヤ10を支持しているキャリア30の構造が簡素化できる。
ピニオン軸受20がサンギヤ5aに対して出力軸5と反対側に配置されているため、車両の幅方向外側にピニオン軸受20とキャリア30とが配置されることとなり、キャリア30の配置が容易となる。また、ピニオンギヤ10がピニオン軸受20に挿嵌される第2部13を有しているため、ピニオン軸受20にピニオンギヤ10を確実に挿嵌することができる。
ピニオンギヤ10が第1軸方向面14を有しているため、ピニオン軸受20をピニオンギヤ10に挿嵌した際に、ピニオンギヤ10に対するピニオン軸受20の軸方向の位置が決まり、ピニオン軸受20の位置が安定する。また、ピニオンギヤ10がナット15を有しているため、ピニオン軸受20がピニオンギヤ10から脱落するのを防止することができる。
キャリア30が収容部33を有しているため、ピニオン軸受20を取る付けることができ、ピニオンギヤ10とキャリア30とを相対回転可能に連結することができる。また、収容部33が第2軸方向面35を有しているため、キャリア30に対するピニオン軸受20の軸方向の位置が決まり、ピニオン軸受20の位置が安定すると共にキャリア30の回転も安定する。さらに、収容部33が移動防止部材37を有しているため、ピニオン軸受20がキャリア30から脱落するのを防止することができる。
(5)その他の実施形態
本発明はかかる上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
1)動力発生機構
上記実施形態では、動力発生機構2の構成は、主に電動機及び差動装置としたが、これに限定されず、種々の動力発生機構2の場合において採用可能である。
2)ピニオンギヤ
上記実施形態では、ピニオンギヤ10は、サンギヤ5aの外周側に3つ配置されたものを記載したが、これに限定されない。
3)ピニオン軸受
上記実施形態では、1つのピニオンギヤ10に対して、軸方向に2つのピニオン軸受20を並列したものを記載したが、これに限定されない。
本発明に係るハブ減速機を採用している駆動装置の一例。 軸支持機構周辺の断面図。 本発明に係るハブ減速機周辺の断面図。 A−A断面図。
符号の説明
1 駆動装置
2 動力発生機構
3 軸支持機構
4 駆動輪
5 出力軸
5a サンギヤ
7 ハブ減速機
10 ピニオンギヤ
20 ピニオン軸受
30 キャリア
40 リングギヤ
50 ブレーキ
60 アクスルチューブ
70 軸受部

Claims (9)

  1. 出力軸と、駆動輪とを備えた車両の駆動装置において、前記出力軸の回転を減速しつつ前記駆動輪に伝達するためのハブ減速機であって、
    前記出力軸の外周部に設けられたサンギヤと、
    前記サンギヤとスプライン係合した複数のピニオンギヤと、
    複数の前記ピニオンギヤとスプライン係合した環状のリングギヤと、
    複数の前記ピニオンギヤを支持し、外周部に前記駆動輪が固定されたキャリアと、
    前記ピニオンギヤを前記キャリアに相対回転可能に支持するピニオン軸受とを備え、
    前記ピニオン軸受は、前記ピニオンギヤの軸方向側方に配置された、
    ハブ減速機。
  2. 前記ピニオン軸受は、前記ピニオンギヤの軸方向の一方にのみ配置された、
    請求項1に記載のハブ減速機。
  3. 前記ピニオン軸受は、前記サンギヤに対して前記出力軸と反対側に配置された、
    請求項2に記載のハブ減速機。
  4. 前記ピニオンギヤは、前記サンギヤ及びリングギヤがスプライン係合する第1部と、前記ピニオン軸受が挿嵌される第2部とを有する、
    請求項1から3のいずれかに記載のハブ減速機。
  5. 前記ピニオンギヤは、前記第1部と前記第2部との間に、前記ピニオン軸受と軸方向に当接する第1軸方向面を有する、
    請求項4に記載のハブ減速機。
  6. 前記ピニオンギヤは、前記第2部の前記第1部と反対側に配置されたボルト部と、前記ボルト部に取り付けられ、前記ピニオン軸受が前記第2部から脱落するのを防止するための脱落防止部材と、
    をさらに有する、
    請求項4または5に記載のハブ減速機。
  7. 前記キャリアは、前記ピニオン軸受が取り付けられ、前記ピニオンギヤの少なくとも一部を収容するための収容部を有する、
    請求項1から6のいずれかに記載のハブ減速機。
  8. 前記収容部は、前記ピニオン軸受と軸方向に当接する第2軸方向面を有する、
    請求項7に記載のハブ減速機。
  9. 前記収容部は、前記キャリアに対する前記ピニオン軸受の軸方向の移動を防止するための移動防止部材を有する、
    請求項7または8に記載のハブ減速機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190042870A (ko) * 2017-10-17 2019-04-25 현대 파워텍 주식회사 유성기어 세트
CN113131666A (zh) * 2021-04-13 2021-07-16 Abb瑞士股份有限公司 电动机和机器人

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