JP2005318921A - 超音波診断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本来有効なデータとノイズデータ等との分別を的確に行う。
【解決手段】2次元ローパスフィルタ212で算出された平均値Yは、第一の閾値判定を行うために判定部(1)216に与えられる。加算部214は、エンハンステーブル208から次々に出力されるパワーデータXと、2次元ローパスフィルタ212で算出された平均値Yの符号反転値とを加算して、パワーデータXとその平均値Yとの差分を求め、さらに、絶対値演算部218において差分の絶対値|X−Y|が求められ、第二の閾値判定を行うために判定部(2)220に与えられる。論理和ゲート222は、「A=0」かつ「B=0」ならば出力値Cとして「C=0」を出力し、それ以外であれば「C=1」を出力する。その結果、切替部224から、2次元ローパスフィルタ212の出力値Yのうち血流に相当する有効なデータのみが表示処理部へ出力される。
【選択図】図2
【解決手段】2次元ローパスフィルタ212で算出された平均値Yは、第一の閾値判定を行うために判定部(1)216に与えられる。加算部214は、エンハンステーブル208から次々に出力されるパワーデータXと、2次元ローパスフィルタ212で算出された平均値Yの符号反転値とを加算して、パワーデータXとその平均値Yとの差分を求め、さらに、絶対値演算部218において差分の絶対値|X−Y|が求められ、第二の閾値判定を行うために判定部(2)220に与えられる。論理和ゲート222は、「A=0」かつ「B=0」ならば出力値Cとして「C=0」を出力し、それ以外であれば「C=1」を出力する。その結果、切替部224から、2次元ローパスフィルタ212の出力値Yのうち血流に相当する有効なデータのみが表示処理部へ出力される。
【選択図】図2
Description
本発明は超音波診断装置に関し、特に超音波画像の画質を向上させる技術に関する。
超音波を送受波して得られる血流のドプラ信号からパワー情報を取得して、血流に関するパワー表示を行う超音波診断装置が知られている。このパワー表示処理は、一般に、パワードプラあるいはカラーアンギオなどと呼ばれている(特許文献1参照)。
ドプラ信号処理では、一般に、超音波を送受波して得られたエコー信号(RF信号)を直交検波し、検波の結果得られるI信号およびQ信号を利用して周波数解析が行われる。ところが、生体からの反射信号には、低周波でパワーの大きいクラッタ成分が混入している。パワー表示処理などにおいては、このクラッタ成分を十分に除去する必要があるため、例えば、周波数解析を行う前に直交検波後のI信号およびQ信号からハイパスフィルタを利用するなどしてクラッタ成分を除去していた。
さらに、パワー表示処理などにおいては、画質を向上させるために各種フィルタなどを利用してノイズ除去が行われる。従来から、ローパスフィルタによる空間平滑化や時間平滑化を行い、平滑化されたデータに対して閾値処理などを施してノイズを除去する手法が知られている。
ところが、ノイズ除去処理において、平滑化後に閾値処理を行うのみでは、本来有効なデータとノイズデータ等との的確な分別が困難であり、例えば、ノイズが除去されずに飛び地状の領域として画像に残留し、あるいは、対象組織画像の領域に黒抜けを生じさせるなど、画質の劣化に繋がりかねない。
そこで本発明は、本来有効なデータとノイズデータ等との分別を的確に行うことを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の好適な態様である超音波診断装置は、対象組織を含む空間内に超音波を送受波してエコーデータを取得する送受波部と、取得されたエコーデータから得られるデータ列に基づいて対象組織に関する組織情報を生成する信号処理部と、前記組織情報から超音波画像を形成する画像処理部と、を有し、前記信号処理部は、前記データ列の各データに対して平滑化処理を実行する平滑化処理部と、前記データ列の平滑化処理前データと平滑化処理後データとの差分を演算する差分演算部と、前記平滑化処理後データおよび前記差分に基づいて、前記データ列の各データが対象組織に対応するものか否かを判断する判定部と、を含む、ことを特徴とする。
上記構成において、対象組織に関する組織情報とは、例えば、対象組織から得られるエコーデータの振幅情報やエコーデータから得られるドプラ情報などである。そして、組織情報から形成される超音波画像とは、例えば、振幅情報から得られる断層画像、ドプラ情報から得られるカラードプラ画像、パワードプラ画像などである。
上記構成では、平滑化処理後データおよび差分に基づいてデータ列の各データが対象組織に対応するものか否かを判断するため、単に閾値判定による判断に比べて、より的確に対象組織のデータを認識できる。
また上記目的を達成するために、本発明の好適な態様である超音波診断装置は、血流を含む空間内に超音波を送受波してエコーデータを取得する送受波部と、取得されたエコーデータから得られるドプラ情報に基づいて、前記血流に関するパワー情報を含むパワーデータ列を生成する信号処理部と、前記パワーデータ列から血流のパワー表示画像を形成する画像処理部と、を有し、前記信号処理部は、前記パワーデータ列の各データに対して平滑化処理を実行する平滑化処理部と、前記パワーデータ列の平滑化処理前データと平滑化処理後データとの差分を演算する差分演算部と、前記平滑化処理後データおよび前記差分に基づいて、前記パワーデータ列の各データが血流に対応するものか否かを判断する判定部と、を含む、ことを特徴とする。
望ましくは、前記判定部は、前記平滑化処理後データが第一閾値以上又はそのデータに関する前記差分が第二閾値以上の場合にそのデータが血流に対応するデータであると判断する、ことを特徴とする。
また上記目的を達成するために、本発明の好適な態様である超音波診断装置は、血流を含む空間内に超音波を送受波してエコーデータを取得する送受波部と、取得されたエコーデータから得られるドプラ情報に基づいて、前記血流に関するパワー情報を含むパワーデータ列を生成する信号処理部と、前記パワーデータ列から血流のパワー表示画像を形成する画像処理部と、を有し、前記信号処理部は、前記パワーデータ列の各データに対して第一平滑化処理を施す第一平滑化処理部と、前記パワーデータ列の各データに対して第二平滑化処理を施す第二平滑化処理部と、前記パワーデータ列の平滑化処理前データと第二平滑化処理後データとの差分を演算する差分演算部と、前記第一平滑化処理後データおよび前記差分に基づいて、前記パワーデータ列の各データが血流に対応するものか否かを判断する判定部と、を含む、ことを特徴とする。
望ましくは、前記判定部は、前記第一平滑化処理後データが第一閾値以上又はそのデータに関する前記差分が第二閾値以上の場合にそのデータが血流に対応するデータであると判断する、ことを特徴とする。望ましくは、前記信号処理部は、前記ドプラ情報からクラッタ成分を除去するクラッタ除去部を含む、ことを特徴とする。
本発明により、本来有効なデータとノイズデータ等との分別を的確に行うことができ超音波画像の画質が向上する。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明に係る超音波診断装置の好適な実施形態が示されており、図1はその全体構成図である。
プローブ100は、生体101内に超音波を送波して、生体101内からエコーデータを取得する超音波探触子である。このプローブ100は、複数の振動素子を有しており、各振動素子から出力される超音波パルスの送波タイミングなどが適宜制御され、電子走査方式による超音波ビームの走査が実現される。電子走査方式としては、例えばリニア走査やセクタ走査などが挙げられる。本実施形態に係る超音波診断装置は、血流のパワー(エコー値の大きさに依存)を計測するのに適しており、計測にあたっては、超音波ビームの走査によって形成される走査面が血流を含むように、プローブ100の生体101表面への当接位置や当接姿勢が調整される。
送信ビームフォーマ102は、プローブ100に対して送信信号を供給する。送信信号は、送信波形生成器104から出力される送信パルスを利用して、走査制御部106による電子走査制御に基づいて生成される。また、受信ビームフォーマ108は、プローブ100から出力される各振動素子ごとのエコーデータに対して増幅や整相加算などの処理を行う。受信ビームフォーマ108の動作は走査制御部106によって制御される。
走査制御部106は、送信ビームの形成及び受信ビームの形成を行うための送受信制御を実行する。つまり、走査制御部106は、送信ビームフォーマ102および受信ビームフォーマ108を制御して超音波ビームをステアリングさせて送受波の走査面を形成する。その結果、受信ビームフォーマ108から、走査面内の各超音波ビームごとのエコーデータ(整相加算後のエコーデータ)が出力される。
組織断層エコー処理部110は、受信ビームフォーマ108から出力されるエコーデータに基づいて、いわゆるBモード画像を形成する。Bモード画像の形成処理には周知の技術が利用され、各エコーデータに対してその振幅の大きさに応じた画素値が割り当てられBモード画像が形成される。形成されたBモード画像は表示処理部116へ出力される。
カラードプラ処理部112は、受信ビームフォーマ108から出力されるエコーデータに基づいて、いわゆるカラードプラ画像を形成する。カラードプラ画像の形成処理には周知の技術が利用される。つまり、血流に対応するエコーデータから血流の速度情報が抽出され、断層画像上において、血流内の各部ごとにその速度に対応した色付け処理が施されカラードプラ画像が形成される。形成されたカラードプラ画像は表示処理部116へ出力される。
パワードプラ処理部114は、受信ビームフォーマ108から出力されるエコーデータに基づいて、パワードプラ画像を形成する。パワードプラ画像とは、断層画像上において、血流内の各部ごとにそのパワー値に対応した色付け処理を施したものである。パワードプラ処理部114内で実行される処理については、後に図2から図4を利用して詳述する。形成されたパワードプラ画像は表示処理部116へ出力される。
表示処理部116は、例えばユーザ操作に基づいて、Bモード画像、カラードプラ画像およびパワードプラ画像のいずれかを表示画像として選択して表示器118へ表示させる。もちろん、ユーザの要求などに応じて、Bモード画像、カラードプラ画像およびパワードプラ画像の少なくとも二つの画像を同時表示させた表示画像を形成してもよい。
図2は、パワードプラ処理部(図1の符号114)の内部構成を示す図である。以下、図1に示した部分には図1の符号を付して、パワードプラ処理部114の内部構成を説明する。
直交検波器200は、受信ビームフォーマ108から出力されるエコーデータに対して直交検波処理を施す。受信ビームフォーマ108から出力されるエコーデータは、超音波ビームごとのエコーデータ(RF信号)である。直交検波器200は、エコーデータに対して検波処理を行い、直交関係にあるI信号およびQ信号を抽出する。
ハイパスフィルタ(HPF)202,204は、それぞれ、I信号およびQ信号に対応したウォールモーションフィルタ(WMF)として機能し、I信号およびQ信号それぞれの低速度成分を抑圧する。一般に、WMFは低周波領域に存在するクラッタを抑圧するたために設けられる。クラッタを効率よく抑圧するためには、HPF202,204それぞれのカットオフ周波数を高域側(高い周波数側)に設定することが望ましい。しかしながら、エコーデータ内に血流部分が含まれる場合、カットオフ周波数を高域側に設定すると、カットオフ周波数よりも低域側(低い周波数側)の血流速度成分が抑圧されてしまう。このため、実際には血流が存在するにも関わらずクラッタと誤認され、パワードプラ画像上において血流部分に「黒抜け」を生じさせる可能性がある。本実施形態では、後述する処理においてこの「黒抜け」の発生が抑えられるため、HPF202,204それぞれのカットオフ周波数を、クラッタを効率よく除去できる程度に、高域側に設定することができる。
パワー演算部206は、I信号およびQ信号の二乗和を算出する。HPF202,204それぞれにおいて低域成分が抑圧されて主に血流部分が抽出されているため、I信号およびQ信号の二乗和は、血流部分より抽出されたパワー情報(血流パワー情報)として出力される。
エンハンステーブル208は、血流部分のパワーを強調する(大きくする)ものであり、入力される血流部分に相当するパワー情報(パワー値)を強調する。エンハンステーブル208は、エンハンス関数210を利用してパワー値を強調する。エンハンス関数210は、横軸を入力パワー値、縦軸を出力パワー値とする関数であり、入力パワー値が小さい領域では出力パワー値が抑えられ、入力パワー値が大きくなるに従って出力パワーを持ち上げている。その結果、血流部分のパワー値が強調される。
エンハンステーブル208から出力される強調処理後のパワー値は、2次元ローパスフィルタ(2DLPF)212および加算器214へ出力される。パワー値は、各超音波ビームごとに次々に出力される。パワー値はアナログ信号として連続的に出力されてもよく、所定のサンプリング間隔ごとのデジタルデータとして出力されてもよい。以降の説明では、パワー値がデジタルデータとして出力されるものとして説明する。
2次元ローパスフィルタ212は、2次元の平滑処理を行うフィルタである。2次元ローパスフィルタ212は、エンハンステーブル208から超音波ビームごとに次々に出力されてくるデジタル化されたパワー値(パワーデータ列)の中の対象パワーデータに関して、画像上においてその近傍に位置するパワーデータとの平均値を算出する。平均値を算出するための処理領域は、例えば、超音波ビーム3本分で、各超音波ビームごとに超音波ビーム方向に20データ分の領域(つまり60個分のパワーデータからなる領域)として形成される。
処理領域は、エンハンステーブル208から次々に出力される各パワーデータが中心に位置するように設定される。処理領域が超音波ビーム3本分で各超音波ビームごとに20データ分の領域である場合、対象となるパワーデータが、中央の超音波ビームの深さ方向で10番目あるいは11番目のデータとなるように処理領域が設定される。処理領域はエンハンステーブル208から次々に出力される各パワーデータごとに設定される。
そして、2次元ローパスフィルタ212は、設定された各処理領域内において、各点のパワーデータの平均値Yを演算する。処理領域が60個分のパワーデータからなる場合、その60個のパワーデータの平均が平均値Yとして算出される。2次元ローパスフィルタ212は、次々に入力してくる各パワーデータごとに平均値Yを算出する。
2次元ローパスフィルタ212で算出された平均値Yは、第一の閾値判定を行うために判定部(1)216に与えられ、閾値Th1と比較される。判定部(1)216は、平均値Yが閾値Th1以上であれば、その平均値Yの対象パワーデータ(その平均値Yを算出した際の処理領域の中心に位置するパワーデータ)が血流に相当すると判定して出力値Aとして「A=1」を出力する。逆に、平均値Yが閾値Th1より小さければ「A=0」を出力する。
加算部214は、エンハンステーブル208から次々に出力される各パワーデータ(以下「パワーデータX」と称する)と、2次元ローパスフィルタ212で算出された平均値Yの符号反転値とを加算(つまり、XからYを減算)して、パワーデータXとその平均値Yとの差分を求め、さらに、絶対値演算部218において差分の絶対値|X−Y|が求められ、第二の閾値判定を行うために判定部(2)220に与えられる。
判定部(2)220は、差分の絶対値|X−Y|が閾値Th2以上であれば、パワーデータXが血流に相当する可能性があると判定して出力値Bとして「B=1」を出力する。逆に、差分の絶対値|X−Y|が閾値Th2より小さければ「B=0」を出力する。
判定部(1)216の出力値Aと判定部(2)220の出力値Bは、論理和ゲート222に出力される。論理和ゲート222は、「A=0」かつ「B=0」ならば出力値Cとして「C=0」を出力し、それ以外であれば「C=1」を出力する。
切替部224は、論理和ゲート222の出力値Cに応じた切替動作を行う。切替部224は、「C=1」であれば2次元ローパスフィルタ212の出力値Yを選択して表示処理部(図1の符号116)へ出力し、「C=0」であればノイズであるとみなして出力値「0」を選択して表示処理部へ出力する。その結果、2次元ローパスフィルタ212の出力値Yのうち、血流に相当する有効なデータのみが表示処理部へ出力される。
図3は、図2に示したパワードプラ処理部において実行される血流とノイズの分別判定の具体例を説明するための図である。以下、図2に示した部分には図2の符号を利用して、その具体例を説明する。
図3(A)には、本具体例の対象となるパワードプラ画像(パワーフロー画像)300の模式図が示されている。このパワードプラ画像300は、エンハンステーブル208から次々に出力される各パワーデータを画像上の対応する位置に配置したものである。パワードプラ画像300には、エンハンステーブル208で強調された血流302が示されている。本具体例では、パワードプラ画像300上の対象ライン304における判定処理を説明する。
図3(B)には、対象ライン304上における判定処理過程が示されている。図3(B)の(a)は、エンハンステーブル208から出力されるパワーデータX(細線)および2次元ローパスフィルタ212で算出された平均値Y(太線)が示されている。細かいノイズ等の影響で激しい起伏のパワーデータXが、近傍データとの平滑化処理(平均値処理)の結果、細かいノイズ等が除去されて平均値Yに変換された様子が示されている。
図3(B)の(b)は、図3(B)の(a)に示した平均値Yに対して単に閾値Th1だけで閾値判定した場合の出力を示している。図3(B)の(b)に示されるように、単に閾値判定したのみの場合、血流部分に欠落が発生し、また、血流部分の外側において残留クラッタが抽出されてしまう。この血流部分の欠落が画像上において「黒抜け」となって顕在化し、また抽出された残留クラッタが画像上において高輝度に現れてしまう。本実施形態では、平均値Yの閾値判定のみではなく、平均値YとパワーデータXとの差分を利用して、血流部分の欠落や残留クラッタが除去される。
図3(B)の(c)は、絶対値演算部218から出力される絶対値|X−Y|を示している。つまり、図3(B)の(a)におけるパワーデータX(細線)と平均値Y(太線)の差分の絶対値に相当する。
本実施形態では、論理和ゲート222において、平均値Yが閾値Th1以上又は差分の絶対値|X−Y|が閾値Th2以上の場合に出力Zとして平均値Yを出力し、それ以外の場合には出力Zとして値「0」を出力する。図3(B)の(d)は、本具体例における出力Zを示している。
図3(B)の(b)と(d)との比較から明らかなように、図3(B)の(b)において血流部分に存在した欠落や血流部分の外側の残留クラッタが、図3(B)の(d)において除去されている。このように、本実施形態では、2次元ローパスフィルタ212の出力値Yのうち、血流に相当する有効なデータが的確に抽出される。その結果、「黒抜け」や高輝度ノイズが除去された極めて高品質な画像を得ることができる。
図4は、本発明の別の好適な実施形態を説明するための図であり、パワードプラ処理部(図1の符号114)の別の内部構成を示す図である。つまり、図4の構成は、図2の構成の変形例に相当する。以下、図2に示した部分には図2の符号を付して、パワードプラ処理部114の内部構成を説明する。
図4において、直交検波器200からエンハンステーブル208までの処理は、図2に示したものと同様であり、エンハンステーブル208から血流部分が強調処理されたパワーデータXが出力される。
図4において、2次元ローパスフィルタ(1)212aは、2次元の平滑処理を行うフィルタであり、その機能は、図2に示した2次元ローパスフィルタ212と同様である。つまり、エンハンステーブル208から次々に出力されてくるパワーデータ列のうちの対象パワーデータに関して、画像上においてその近傍に位置するパワーデータとの平均値Yを算出する。
図4の構成と図2の構成との大きな相違は、図4において、差分判定用の2次元ローパスフィルタ(2)212bが設けられた点である。2次元ローパスフィルタ(2)212bは、2次元の平滑処理を行うフィルタであり、その機能は、図2に示した2次元ローパスフィルタ212と同様である。つまり、エンハンステーブル208から次々に出力されてくるパワーデータ列のうちの対象パワーデータに関して、画像上においてその近傍に位置するパワーデータとの平均値Y´を算出する。
図4に示す変形例では、平均値Yおよび平均値Y´を求めるフィルタを別々に設けたことにより、パワーデータとして利用する平均値Yと差分判定用の平均値Y´を、それぞれに適した異なる平均化処理で算出することが可能になる。例えば、2次元ローパスフィルタ(1)212aでは、平均値を求める際の処理領域を小さく、つまり、平均化処理を弱めに設定して画像の鮮明さを損なわないようにし、一方、2次元ローパスフィルタ(2)212bでは、平均値を求める際の処理領域を大きく、つまり、平均化処理を強めに設定して血流部分とノイズ等との区別をより明確にすることなどが可能になる。
2次元ローパスフィルタ(1)212aで算出された平均値Yは、第一の閾値判定を行うために判定部(1)216に与えられ、閾値Th1と比較される。判定部(1)216は、平均値Yが閾値Th1以上であれば、その平均値Yの対象パワーデータ(その平均値Yを算出した際の処理領域の中心に位置するパワーデータ)が血流に相当すると判定して出力値Aとして「A=1」を出力する。逆に、平均値Yが閾値Th1より小さければ「A=0」を出力する。
加算部214は、エンハンステーブル208から次々に出力される各パワーデータXと、2次元ローパスフィルタ(2)212bで算出された平均値Y´の符号反転値とを加算(つまり、XからY´を減算)して、パワーデータXとその平均値Y´との差分を求め、さらに、絶対値演算部218において差分の絶対値|X−Y´|が求められ、第二の閾値判定を行うために判定部(2)220に与えられる。
判定部(2)220は、差分の絶対値|X−Y´|が閾値Th2以上であれば、パワーデータXが血流に相当する可能性があると判定して出力値Bとして「B=1」を出力する。逆に、差分の絶対値|X−Y´|が閾値Th2より小さければ「B=0」を出力する。
判定部(1)216の出力値Aと判定部(2)220の出力値Bは、論理和ゲート222に出力される。論理和ゲート222は、「A=0」かつ「B=0」ならば出力値Cとして「C=0」を出力し、それ以外であれば「C=1」を出力する。
切替部224は、論理和ゲート222の出力値Cに応じた切替動作を行う。切替部224は、「C=1」であれば2次元ローパスフィルタ(1)212aの出力値Yを選択して表示処理部(図1の符号116)へ出力し、「C=0」であればノイズであるとみなして出力値「0」を選択して表示処理部へ出力する。その結果、2次元ローパスフィルタ(1)212aの出力値Yのうち、血流に相当する有効なデータのみが表示処理部へ出力される。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、上述した実施形態は、あらゆる点で単なる例示にすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。
114 パワードプラ処理部、212 2次元ローパスフィルタ、216 判定部(1)、218 絶対値演算部、220 判定部(2)、222 論理和ゲート。
Claims (6)
- 対象組織を含む空間内に超音波を送受波してエコーデータを取得する送受波部と、
取得されたエコーデータから得られるデータ列に基づいて対象組織に関する組織情報を生成する信号処理部と、
前記組織情報から超音波画像を形成する画像処理部と、
を有し、
前記信号処理部は、
前記データ列の各データに対して平滑化処理を実行する平滑化処理部と、
前記データ列の平滑化処理前データと平滑化処理後データとの差分を演算する差分演算部と、
前記平滑化処理後データおよび前記差分に基づいて、前記データ列の各データが対象組織に対応するものか否かを判断する判定部と、
を含む、
ことを特徴とする超音波診断装置。 - 血流を含む空間内に超音波を送受波してエコーデータを取得する送受波部と、
取得されたエコーデータから得られるドプラ情報に基づいて、前記血流に関するパワー情報を含むパワーデータ列を生成する信号処理部と、
前記パワーデータ列から血流のパワー表示画像を形成する画像処理部と、
を有し、
前記信号処理部は、
前記パワーデータ列の各データに対して平滑化処理を実行する平滑化処理部と、
前記パワーデータ列の平滑化処理前データと平滑化処理後データとの差分を演算する差分演算部と、
前記平滑化処理後データおよび前記差分に基づいて、前記パワーデータ列の各データが血流に対応するものか否かを判断する判定部と、
を含む、
ことを特徴とする超音波診断装置。 - 請求項2に記載の超音波診断装置において、
前記判定部は、前記平滑化処理後データが第一閾値以上又はそのデータに関する前記差分が第二閾値以上の場合にそのデータが血流に対応するデータであると判断する、
ことを特徴とする超音波診断装置。 - 血流を含む空間内に超音波を送受波してエコーデータを取得する送受波部と、
取得されたエコーデータから得られるドプラ情報に基づいて、前記血流に関するパワー情報を含むパワーデータ列を生成する信号処理部と、
前記パワーデータ列から血流のパワー表示画像を形成する画像処理部と、
を有し、
前記信号処理部は、
前記パワーデータ列の各データに対して第一平滑化処理を施す第一平滑化処理部と、
前記パワーデータ列の各データに対して第二平滑化処理を施す第二平滑化処理部と、
前記パワーデータ列の平滑化処理前データと第二平滑化処理後データとの差分を演算する差分演算部と、
前記第一平滑化処理後データおよび前記差分に基づいて、前記パワーデータ列の各データが血流に対応するものか否かを判断する判定部と、
を含む、
ことを特徴とする超音波診断装置。 - 請求項4に記載の超音波診断装置において、
前記判定部は、前記第一平滑化処理後データが第一閾値以上又はそのデータに関する前記差分が第二閾値以上の場合にそのデータが血流に対応するデータであると判断する、
ことを特徴とする超音波診断装置。 - 請求項5に記載の超音波診断装置において、
前記信号処理部は、
前記ドプラ情報からクラッタ成分を除去するクラッタ除去部を含む、
ことを特徴とする超音波診断装置。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2004137148A JP2005318921A (ja) | 2004-05-06 | 2004-05-06 | 超音波診断装置 |
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2004
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