JP2005539005A - ヘパラナーゼ阻害物質としてのフランチアゾール誘導体 - Google Patents

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Abstract

Figure 2005539005

本発明は式(I)の化合物又はその医薬として受容しうる塩又はプロドラッグ:(I)式中の基Q,R,R,R及びRは種々の置換基を表す、及びヘパラナーゼの阻害物質としての使用を提供する。

Description

本発明は、ヘパラナーゼの阻害物質として有用である新規フランチアゾール誘導体、その合成方法、それを含む医薬組成物及び特に癌の治療のための医薬における使用に関する。
細胞外マトリックス(ECM)は、多細胞生物において細胞を取り巻く構造体であるのみならず、その生理機能、分化、統合及び修復の重要な調節物質又は仲介物質として作用している。受容体リガンドは、ECMの成分により、保存され、濃縮され、加工されそして細胞表面に呈示されるが、そのECMは、遊離又はタンパク質と結合したヘパラン硫酸プロテオグリカン、遊離又はタンパク質と結合したコンドロイチン、コラーゲン、フィブロネクチンなどの種々の細胞接着インテグリンを含んでいる。ECMはまた隣接する細胞による分解と合成の絶えまない変化の中にある。
ECMは腫瘍の増殖及び転移に対する主要なバリアーである。腫瘍細胞がこのバリアーを通過するには、ECM成分を十分に分解して横断するための十分な空間を設ける必要がある。ECMはまた、急速に増殖する腫瘍によって増大する栄養要求を満たすために、新たな血管形成(血管新生)のための道を得る上でも分解される必要がある。
ECMの複雑な組成物を分解するために広範囲の分解酵素が腫瘍細胞により分泌される。しかし、最近の研究により、たった一つのECM分解酵素を阻害しても癌の治療において有意な効果を生じるらしいことが示された。例えば、ECMタンパク質成分を分解する或るプロテアーゼの阻害物質が、抗癌剤として前臨床及び臨床試験において試験されている。
炭水化物はECM全体の総量の大きな部分を占める。従って、腫瘍細胞は、ECMを通過する際に、大量の炭水化物分解酵素を分泌する。事実、このヘパラナーゼのような腫瘍細胞により分泌される炭水化物分解酵素のレベル上昇と転移能力との間には十分な相関がある(例えば、Vlodavsky et al.,(1994)Invasion Metastasis 14:290−302;(1999)Nature Medicine 5:793−802)。ヘパラナーゼはヘパラン硫酸並びにヘパリン及びヘパラン硫酸プロテオグリカンを分解する酵素である。
グリコシダーゼ作用により生成する炭水化物フラグメントは、その多くが増殖刺激性であるために、癌の表現型を促進する。例えば、ヘパラナーゼ活性は、種々の増殖因子の効能を増強することができる、ヘパラン硫酸フラグメントを放出し、このヘパラン硫酸フラグメントは適当な細胞表面受容体に結合したときに細胞増殖刺激を誘発することができる(例えば、Folkman and Shing(1992)Adv.Exp.Med.Biol.313:355−64)。
ECM炭水化物分解の阻害物質は強力な抗癌剤である。例えば、硫酸化オリゴ糖へパリナーゼ阻害物質はある動物モデルにおいて腫瘍の転移を阻止する(Vlodavsky et al.,(1994) Invasion Metastasis 14:290−302; Parish et al.,(1999)Cancer Res.59:3433−41)。さらに、へパリナーゼ活性は、血管新生を刺激し腫瘍増殖を促進することができる増殖因子の放出を生じる(Bashkin et al.,(1989)Biochemistry 28:1737−43)。
ヘパラナーゼ活性は、循環を離れ、炎症及び免疫応答の両者を誘発する免疫系の活性化細胞の能力と相関する。血小板、顆粒球、T及びBリンパ球、マクロファージ及びマスト細胞と内皮下ECMとの相互作用はヘパラナーゼ活性によるヘパラン硫酸の分解と関連する(Vlodavsky et al.,(1992)Invasion Metastasis,12,112−127)。ヘパラナーゼ阻害物質は自己免疫性及び炎症性疾患の進行を阻止又は抑制することができる可能性がある。
ヘパリン擬似化合物(Heparinanimetic compound)が最近血栓性及び増殖性障害を調節する抗凝固剤及び抗増殖剤として開発されつつある(Demir et al.,Clin.Appl.Thromb.Hemost.2001 Apr;7(2):131−40)。即ち、ヘパラナーゼ阻害物質の第二の機能は、血液凝固の症状、例えば血栓性塞栓疾患、動脈血栓及び再梗塞、を含む心臓血管系疾患において役目を果たす。
WO01/35967は鬱血性心不全、例えば、原発性心筋症の治療又は予防のためにヘパラナーゼ阻害物質を使用することを開示している。この阻害物質により治療又は予防される関連疾患としては末梢浮腫、肺及び肝の鬱血、呼吸困難、胸膜水腫及び腹水が含まれる。腎臓の症状、例えば、夜間頻尿も治療することができる。
CAS登録No.338786−69−9は化合物2−[4−[5−(2,4−ジクロロフェニル)フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸を開示しているが、この化合物の薬理学的有用性については示されていない。
本発明は、ヘパラナーゼの阻害物質として使用することができる化合物のクラスを提供する。これ等の化合物は癌、血管新生、炎症性及び自己免疫疾患及び心臓血管系疾患の新しい治療法を確立する機会を提供する。
本発明は式(I)の化合物又は医薬として受容されるその塩若しくはプロドラッグを提供する:
化学構造式(I)
Figure 2005539005

[式中
Qは(CH[CH(R)](CH(式中nは0又は1、そしてm及びpは独立して0、1又は2である)であり;
は水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル又はC3−6アルキニルであり;
は水素、ハロゲン、任意にヒドロキシ若しくはC1−6アルコキシで置換されているC1−6アルキル、又はハロゲン、C1−6アルキル、CF、OCF、OR、CN及びメチレンジオキソから選択される1又はそれ以上の置換基により任意に置換されているフェニルであり;
、R及びRは独立して水素、ハロゲン、任意にヒドロキシ若しくはC1−6アルコキシで置換されているC1−6アルキル、CF、OR、COR、NHCOR、NHCONHR、NHSO、CONHR、CN、SO又はNR1011であり;
は水素、C2−6アルケニル、C3−6アルキニル、任意にヒドロキシ若しくはC1−6アルコキシで置換されているC1−6アルキル、ハロゲン、又はCF、OCF、CN、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ及びメチレンジオキソから選択される1又はそれ以上の置換基により任意に置換されているアリール又はヘテロアリールであり;
はC1−6アルキル、OR又はハロゲン、CF、OCF、CN、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ及びNHCORから選択される1又はそれ以上の置換基により任意に置換されているフェニルであり;
はそのいずれかがアリール又はヘテロアリールで任意に置換されているC1−6アルキル、C2−6アルケニル又はC1−6アルコキシ(そのアリール又はヘテロアリールはハロゲン、CF、OCF、OR、CN、C1−6アルキル、メチレンジオキソ及びNR1011から選択される1若しくはそれ以上の置換基により任意に置換されている);その環がNR12、S及びOから選択される二つまでのヘテロ原子を含むC3−6シクロアルキル;又は任意にハロゲン、CF、OCF、OR、CN、C1−6アルキル、メチレンジオキソ及びNR1011から選択される1又はそれ以上の置換基で置換されているアリール又はヘテロアリールであり;
はC1−6アルキル、C1−6アルキルフェニル或いはフェニルであって、そのアルキルは酸素で中断することができ、そのフェニルはハロゲン、C1−6アルキル、CF、OCF、CN、C1−6アルコキシ及びメチレンジオキソから選択される1又はそれ以上の置換基により任意に置換されているC1−6アルキル、C1−6アルキルフェニル又はフェニルであり;
10及びR11は独立して水素又はC1−6アルキル、或いはそれらが結合する窒素と共に任意にNR12、O及びSから選択される追加のヘテロ原子を含む5−乃至6−員環ヘテロ環を形成する水素又はC1−6アルキルであり;
12は水素又はC1−6アルキルであるが;
式中の化合物は、
i)2−[4−[5−(2,4−ジクロロフェニル)フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸ではない]。
式(I)の化合物において:
、R及びR置換フェニル基は望ましくはフラン環の5−位にあり、
nは望ましくは0であり、
Qは望ましくはCHであり、
は望ましくは水素又はハロゲンであり、Rはより望ましくは水素であり、
望ましくはR、R及びRの少なくとも一つは水素以外である。
、R及びRは望ましくは独立して水素、ハロゲン、ヒドロキシ若しくはC1−6アルコキシで任意に置換したC1−6アルキル、CF、OR、NHCOR又はCONHRである。より望ましくはR、Rは独立して水素、ハロゲン、又はNHCORであり、Rは水素である。さらにより望ましくはR、Rの一つがNHCORであり、他の一つが水素又はハロゲンである。R、R及びRの一つがNHCORである場合には、この基は望ましくはフェニル環の4−位にある。
は望ましくは水素、C2−6アルケニル、C3−6アルキニル、任意にヒドロキシ若しくはC1−6アルコキシで置換されているC1−6アルキル、又はハロゲン、CF、OCF、CN、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ及びメチレンジオキソから選択される1又はそれ以上の置換基により任意に置換されているフェニルである。より望ましくはRは水素又はC1−6アルキル、例えばC1−6アルコキシである。
は望ましくはヒドロキシ又はC1−6アルコキシである。
は望ましくはそのいずれかがフェニル(このフェニルはハロゲン、CF、OCF、OR、CN、C1−6アルキル、メチレンジオキソ及びNR1011から選択される1又はそれ以上の置換基により任意に置換されている)で任意に置換されているC1−6アルキル、C2−6アルケニル又はC1−6アルコキシ;その環がNR12、S及びOから選択される二つまでのヘテロ原子を含むことができるC3−6シクロアルキル;任意にハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、CF、OCF、OR、CN、メチレンジオキソ及びNR1011から選択される1又はそれ以上の置換基で置換されているフェニル;或いはO、N及びSから選択される3個までのヘテロ原子を含む5−から10−員環の単環又は2環性のヘテロアリール基であって、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、又はハロゲンで置換することができる、ヘテロアリール基である。さらに望ましくはRは、そのいずれかがフェニル(このフェニルはハロゲン、CF、OCF、OR、CN、C1−6アルキル、メチレンジオキソ及びNR1011から選択される1又はそれ以上の置換基により任意に置換されているで任意に置換されている、C1−6アルキル、C2−6アルケニル又はC1−6アルコキシ;ハロゲン、C1−6アルキル、CF、OCF、OR、CN及びメチレンジオキソから選択される1又はそれ以上の置換基で任意に置換されるフェニル;或いはO、N及びSから選択される3個までのヘテロ原子を含む5−から10−員環の単環又は2環性のヘテロアリール基であって、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、又はハロゲンで置換することができる、ヘテロアリール基である。さらにより望ましくはRはそのいずれかがフェニル(このフェニルはハロゲン、CF、OCF、OR、CN、C1−6アルキル、メチレンジオキソ及びNR1011から選択される1又はそれ以上の置換基により任意に置換されている)で任意に置換されている、C1−6アルキル又はC2−6アルケニル;ハロゲン、C1−6アルキル、CF、OCF、OR、CN及びメチレンジオキソから選択される1又はそれ以上の置換基で任意に置換されているフェニル;或いはO、N及びSから選択される3個までのヘテロ原子を含む5−から10−員環の単環又は2環性のヘテロアリール基であって、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、又はハロゲンで置換することができる、ヘテロアリール基である。特に望ましくはRは、そのいずれかがフェニル(このフェニルはハロゲン、C1−6アルキル、CF、OCF、OR、CN、メチレンジオキソ及びNR1011から選択される1又はそれ以上の置換基で任意に置換されている)で任意に置換されている、C1−6アルキル又はC2−6アルケニル;或いはハロゲン、C1−6アルキル、CF、OCF、OR、CN、メチレンジオキソ及びNR1011から選択される1又はそれ以上の置換基で置換されているフェニルである。
言及可能な特別なグループの化合物は、Rがハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、CF、OCF、OR、CN及びメチレンジオキソから選択される1又はそれ以上の置換基で任意に置換されるフェニルである化合物である。
がアリール又はヘテロアリール、例えばフェニルで任意に置換されているC2−6アルケニルである場合には、それはCアルケニル基であることが望ましい。
NR1011基において、R10及びR11置換基がそれらが結合する窒素と共に5−乃至6−員環を形成する場合には、当該環は、例えば、モルフィン、ピペラジン又はN−メチルピペラジンである。
用語「アルキル」は、それ自身について又はより大きな基、例えば「アルコキシ」の一部として本明細書で使用されるとき、直鎖及び分枝の基の両者を含む。この用語アルキルは1以上の水素原子がフッ素で置換されている基も含む。
用語「アルケニル」及び「アルキニル」は、それ自身について又はより大きな基の一部として本明細書で使用されるとき、直鎖及び分枝の基の両者を含む。この用語は1以上の水素原子がフッ素で置換されている基も含む。
本明細書で使用される用語「アリール」は、2環系を含む置換若しくは非置換の5−から10−員環芳香族環系を含み、限定はしないがフェニル及びナフチル、望ましくはフェニルを含む。
本明細書で使用される用語「ヘテロアリール」は、酸素、窒素及び硫黄から選択される3個までのヘテロ原子を含む、5−から10−員環で置換若しくは非置換の単環性又は2環性芳香族環を含む。縮合ヘテロアリール環系は炭素環を含むことができ、そして一つだけヘテロ環を必要とする。例としては、ベンゾフラン(例えば、2−ベンゾフラン)、ベンゾチオフェン(例えば、2−ベンゾチオフェン)、ベンゾオキサゾール(例えば、2−ベンゾオキサゾール)、ベンゾチアゾール(例えば、2−ベンゾチアゾール)、ベンソピラン、キノリン、イソキノリン、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、オキサジアゾール、イミダゾール、テトラゾール、フラン、チオフェン、オキサゾール及びトリアゾールがある。
発明の化合物は望ましくは800未満、より望ましくは600未満の分子量を有する。
言及可能な本発明の特別な化合物は、実施例に示されている化合物である。本発明の特別な化合物の望ましいリストは下記を含む:
2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(2,4−ジクロロフェニルカルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸、
2−[4−[5−[2−クロロ−4−[3−(4−ブロモ)フェニルアクリロイルアミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸、
2−[4−[5−[2−クロロ−4−[3−(2,4−ジクロロ)フェニルアクリロイルアミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸、
2−[4−[5−[2−クロロ−4−[3−(3,5−ビストリフルオロメチル)フェニルアクリロイルアミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸、
2−[4−[5−[2−クロロ−4−(3−フェニルアクリロイルアミノ)フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸、
2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(4−トリフルオロメトキシフェニルカルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸、
2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(ベンゾチオフェン−2−カルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸、
2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(6−クロロ−4H−クロメン−3−カルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸、
2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(3,4−ジクロロフェニルカルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸、
2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(3−メトキシフェニルカルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸、
2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(4−トリフルオロメトキシフェニルカルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸、
並びにその医薬として受容しうる塩及びプロドラッグ。
式(I)の化合物の適当な医薬として受容し得る塩は無機及び有機塩基に由来する塩を含む。適当な無機塩基の例としては、アンモニア、リチウム、ナトリウム、カルシウム、カリウム、アルミニウム、鉄、マグネシウム、亜鉛などの水酸化物、炭酸塩、及び重炭酸塩がある。塩はまた、適当な有機塩基で形成することができる。そのような有機塩基は当業者によく知られており、アルギニン及びリシンなどのアミノ酸;モノ−、ジ−、及びトリエタノールアミンなどのモノ−、ジ−、及びトリヒドロキシアルキルアミン;コリン;メチルアミン、ジメチルアミン、及びトリエチルアミンなどのモノ−、ジ−、及びトリアルキルアミン;グアニジン;N−メチルグルコサミン;N−メチルピペラジン;モルホリン;エチレンジアミン;N−ベンジルフェネチルアミン;トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン;メグルミンなどを含むことができる。
塩は当業者によく知られている方法を使用する通常の方法で、例えば、式(I)の化合物の溶液を、塩基の溶液、例えば、水酸化カリウム若しくはナトリウム、又は重炭酸カリウム若しくはナトリウムで処理することにより調製することができる。
本発明は既述の化合物のプロドラッグも含む。プロドラッグは、活性成分又は薬物の不活性な又は保護された誘導体であって、それが体内において活性成分又は薬物に変換される誘導体である。プロドラッグの例としては、C1−6アルキルエステルを含む医薬として受容し得るエステル、及び2級C1−3アルキルアミドを含む医薬として受容し得るアミドがある。
プロドラッグは当業者によく知られている方法を使用する通常の方法で、例えば、エステル又はアミド結合を形成するのに適した条件下での遊離酸の反応より調製することができる。
本明細書で記述されるように、本発明の全ての態様において、式(I)の化合物への言及はその医薬として受容される塩及びプロドラッグ、例えば、エステルを包含する。
この発明の化合物の一部は、水性溶媒及び有機溶媒などの溶媒から結晶化または再結晶することができる。そのような場合には溶媒和物を形成することがある。この発明はその範囲内に水和物を含む化学量論的溶媒和物並びに凍結乾燥などの処理により生成することがある種々の量の水を含む化合物を含む。
式(I)の化合物の一部は光学異性体、例えば、ジアステレオマー及び全ての比の異性体の混合物、例えば、ラセミ混合物の形態で存在することがある。本発明はそのような形態の全て、特に純粋な異性体を含む。種々の異性体を通常の方法により他の異性体から分離又は分割することができ、あるいは所与の異性体のいずれも通常の合成方法により若しくは立体特異的合成若しくは不斉合成により得ることができる。化合物がアルケン部分を含む場合には、当該アルケンはシス若しくはトランス異性体又はその混合物として存在することができる。本発明の化合物の異性体が実質的に他の異性体を含まずに提供される場合には、望ましくは他の異性体は5%w/w未満であり、より望ましくは他の異性体は2%w/w未満であり、特に望ましくは他の異性体は1%w/w未満である。
式(I)の化合物は医薬組成物で使用することが意図されているので、当該化合物はそれぞれ実質的に純粋な形態、例えば少なくとも60%純度で提供されることが好ましく、少なくとも75%の純度で提供されることがより適切であり、少なくとも85%の純度で提供されることが望ましく、少なくとも98%純度(%は重量/重量)で提供されることが特に望ましいことは容易に理解されるであろう。化合物の不純な調製物は医薬組成物に使用するより純粋な形態のものを調製するために使用することができる。本化合物のこのような低純度調製物は、少なくとも1%、より適切には少なくとも5%、望ましくは少なくとも10%の式(I)の化合物を含有していなければならない。
式(I)の化合物は、既知又は市販の出発物質から当業者に既知の方法により調製することができる。出発物質が市販品から入手できない場合には、その合成は本明細書で記述されており、或いは当業者に既知の方法により合成することができる。
本発明はまた、
下記式(II)の化合物を、
Figure 2005539005

[式中、R、R、R及びRは式(I)において定義されている通りである]
下記式(III)の化合物で、
Figure 2005539005

[式中Qは式(I)において定義されている通りであり、RはC1−6アルキル、例えば、CH若しくはC、又は保護基、例えば、CHPhである]
例えば適当な溶媒、例えば、イソプロパノール中で撹拌して処理することを含む式(I)の化合物の調製方法を提供する。次いでOR基を望ましくは脱保護してRが水素である遊離カルボン酸を生じる。式(III)の化合物は市販されている。式(III)の化合物及びその誘導体は、当業者によく知られた方法により調製することもできる。
式(II)の化合物は、下記式(IV)の化合物から、
Figure 2005539005

[式中、R、R、R及びRは式(I)において定義されている通りである]
適当なブロム化試薬、例えば、ジクロロメタン中のテトラブチルアンモニウムトリブロミド及び酢酸を使用することにより調製することができる。
式(IV)の化合物は、下記式(V)の化合物と、
Figure 2005539005

[式中、Rは水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、R、R及びRは式(I)において定義されている通りである]
下記式(VI)の化合物との間で、
Figure 2005539005

[式中、Rは水素又はブロムであり、Rは式(I)において定義されている通りである]
適当な溶媒、例えば1、2−ジメトキシエタンの中で、適当な触媒、例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムを、適当な塩基、例えば炭酸ナトリウムと共に使用してカップリング反応を行うことにより調製することができる。
上記で定義した式(V)の化合物は市販されている。式(V)の化合物及びその誘導体はまた、当業者によく知られた方法により調製することもできる。
式中、Rが水素又はブロムであり、Rが式(I)において定義されている通りである)、式(VI)の化合物は、式(VII)の化合物を、
Figure 2005539005

[式中Rは水素であり、Rは式(I)において定義されている通りである]
例えばメチルグリニャール試薬によりアルキル化し、次いで適当な酸化剤、例えば二酸化マンガンにより酸化して変換することにより調製することができる。
そのほかに、式中Rがブロムであり、Rが式(I)において定義されている通りである、式(VI)の化合物は、式中、RがOHでありRが式(I)において定義されている通りである、式(VII)の化合物を、チオニルクロリドと反応させ、次いで適当な溶媒、例えばTHF中でジアゾメタン又は適当な置換試薬、例えばTMSCHNと反応させ、次いで臭化水素化することにより調製される。式(VII)の化合物は市販品を入手可能である。
さらに、式中R、R及びRの一つ又はそれ以上がNHCORである、式(I)の化合物は、式(VIII)の化合物と、
Figure 2005539005

[式中、R、R及びRの一つ又はそれ以上がNHであり、R及びQは式(I)において定義されている通りであり、Rは式(III)において定義されている通りである]
式(IX)の化合物とを、
Figure 2005539005

[式中、Rは式(I)において定義されている通りである]
適当なカルボン酸活性化、例えば活性エステル形成及び例えば適当な溶媒、例えばTHF、DCM又はDMF中でDCC/HOBt、TBTU/HOAt又はEDC/HOBtを使用する反応;又は例えばTHF/DMF中でシュウ酸クロリドを使用して酸クロリドに変換し次いで適当な溶媒及び塩基、例えばピリジン中で酸クロリドと撹拌することを利用する、アミド結合形成反応において反応させることにより調製することができる。下記例は式(VIII)の化合物中RをNHとして有するものである。
式(IX)の化合物(式中、Rが式(I)において定義されている通りである)は、市販されている。
式(VIII)の化合物(式中、R、R及びRの一つ又はそれ以上はNHであり、R及びQは式(I)において定義されている通りであり、Rは式(III)において定義されている通りである)は、式(X)の他の化合物から、
Figure 2005539005

[式中、R、R及びRの一つ又はそれ以上はNOであり、R及びQは式(I)において定義されている通りであり、Rは式(III)において定義されている通りである]
適当な溶媒、例えば、EtOH、THF中で例えばH/Pd−Cを使用する還元により、又は酢酸/EtOH中の亜鉛末による還元により調製することができる。上記例は式(X)の化合物中RをNOとして有するものである。
式(X)の化合物は、式(XI)の化合物と、
Figure 2005539005

[式中、R及びRは式(I)において定義されている通りである]
式(XII)の化合物とを、
Figure 2005539005

[式中、Rは式(I)において定義されている通りである]
例えば塩酸中の亜硝酸ナトリウムを使用するアニリンのジアゾニウム化合物への変換、並びに例えば塩化銅(II)を使用するフラン環へのカップリングを介して反応させることにより調製することができる。
式(XI)及び(XII)の化合物は市販品されている。これら化合物及びそれらの誘導体は、当業者によく知られた方法により調製することもできる。
式(I)の化合物の合成の間、中間体化合物の中の活性な官能基、例えば、ヒドロキシ、カルボキシ及びアミノ基を保護することができる。この保護基は、式(I)の化合物の合成中のいずれの段階においても除去することができ、あるいは最終の式(I)の化合物上に存在させることもできる。種々の活性官能基を保護することができる方法及び生成した保護誘導体を切断する方法の総合的考察は、例えば、Protective Groups in Organic Chemistry,T.W.Greene and P.G.M.Wuts,(Wiley−Interscience,New York,2nd edition,1991)に示されている。
式(I)の化合物の調製についてのそれ以上の詳細は実施例に示す。
式(I)の化合物は、単一物として、或いは少なくとも2個、例えば5から1,000化合物、より望ましくは10から100個の式(I)の化合物からなる化合物ライブラリーとしても調製することができる。式(I)の化合物のライブラリーは、当業者に既知の方法により、液相又は固相化学を使用する複数平行合成により調製することができる。
従って、このように本発明の他の態様により、式(I)の化合物又はその医薬として受容し得る塩若しくはプロドラッグの少なくとも2個を含む化合物ライブラリーが提供される。
本明細書で記述される式(II)及び式(X)の新規中間体化合物も、本発明の範囲内に入る。本発明の望ましい中間体化合物は、実施例1d)、1e)、2b)、2c)、3b)、3c)、4b)、4c)並びに実施例5〜24に示された化合物の調製に使用された対応する式(II)のブロモケトン及び式(X)のニトロ化合物を含む。
本発明は上述の方法のいずれかにより調製された式(I)の化合物も提供する。
本発明は医薬品に使用するための式(I)の化合物(但しi)を除く)を提供する。
式(I)の医薬として有効な化合物並びにその医薬として受容しうる塩及びプロドラッグは、当業者によく知られている通常の方法に従って式(I)の化合物(「活性成分」)と標準的な医薬用担体又は賦形剤とを組合せることにより調製される通常の投与形態で投与することができる。この手順には、所望の製剤に適するように成分を混合、顆粒化及び打錠又は溶解することを含む。
本発明のその他の態様によれば、式(I)の化合物(但しi)を除く)又はその医薬として受容し得る塩若しくはプロドラッグを、1又はそれ以上の医薬として受容し得る担体又は賦形剤と共に含む医薬組成物が提供される。
本発明の医薬組成物はいずれの経路により投与するためにも製剤化することができ、ヒトを含む哺乳動物に経口、局所又は非経口投与するのに適する形態の組成物を含む。
医薬用製剤は、適当な投与経路、例えば、経口(口腔内又は舌下を含む)、直腸内、鼻腔内、局所(口腔内、舌下又は経皮を含む)、膣内又は非経口(皮下、筋肉内、静脈内又は皮内を含む)の経路のいずれによる投与にも対応することができる。当該製剤は、例えば活性成分と担体又は賦形剤を調合することにより、製薬分野で既知の方法のいずれかによって調製することができる。
経口投与に対応する医薬用製剤は、カプセル若しくは錠剤;粉末若しくは顆粒;水性若しくは非水性液体中の溶液若しくは懸濁;食用泡若しくはホイップ;又は油−イン−水乳液若しくは水−イン−油乳液のような別々の単位(discrete unit)として提供することができる。
経皮投与に対応する医薬用製剤は長時間の間使用者の表皮に密着しているように作られたパッチとして提供することができる。例えば、活性成分はPharmaceutical Research,3(6),318,(1986)の中に一般的に記述されているようなイオントホレーシスによりパッチから送達することができる。
局所投与に対応する医薬用製剤は、軟膏、クリーム、懸濁、ローション、粉末、溶液、ペースト、ゲル、滲湿包帯、スプレー、エアロゾル又はオイルとして製剤化することができ、保存剤、薬物の浸透を補助する溶媒及び軟膏及びクリーム中の皮膚軟化薬などの適当な通常の添加物を含むことができる。
眼又はその他の外部組織、例えば口及び皮膚に適用するためには、製剤は局所用軟膏又はクリームとして適用するのが望ましい。軟膏に製剤化する場合には、活性成分はパラフィン性又は水混和性軟膏基剤のいずれかと共に使用することができる。そのほかには、活性成分は油−イン−水クリーム基剤又は水−イン−油基剤と共にクリームに製剤化することができる。
眼に局所投与する医薬用製剤は、活性成分が適当な担体、特に水性溶媒中に溶解又は懸濁している点眼剤を含む。
口に局所投与する医薬用製剤は、トローチ剤、錠剤及びマウスウオッシュを含む。
直腸投与する医薬用製剤は、坐剤又は浣腸剤として提供することができる。
担体が固体である鼻腔内投与用の医薬用製剤は、例えば20から500ミクロンの粒子サイズの粗い粉末を含む。担体が液体である場合には、鼻スプレー又は点鼻剤として投与するための適当な製剤は、活性成分の水性又は油性の溶液を含む。
吸入により投与する医薬用製剤は、種々の型の定量加圧式エアロゾル、ネブライザー又はインサフレーターにより発生させることができる微粉末ゾル又は霧を含む。
膣内投与する医薬用製剤は、ペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、泡又はスプレー製剤として提供することができる。
非経口投与する医薬用製剤は、抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤及び製剤を目的のレシピエントの血液と等張にする溶質を含有する、水性及び非水性滅菌注射用溶液;及び懸濁剤及び増粘剤を含有する水性及び非水性滅菌懸濁を含む。製剤は単位用量又は複数投与量の容器、例えばシールしたアンプル及びバイアルに入れて提供することができ、使用直前に滅菌液体担体、例えば注射用水の添加のみを必要とする凍結乾燥状態で保存することができる。即時調製注射液及び懸濁は、滅菌粉末、顆粒及び錠剤から調製することができる。
上記で特に言及した成分に加えて、製剤が問題の製剤のタイプに関するこの技術分野で通常使用されるその他の試薬を含むことがあることは理解されるべきであり、例えば経口投与用の製剤は矯臭剤を含むこともできる。
本発明による医薬用製剤は、望ましくは経口投与に対応する。
製剤は適合する通常の担体、例えばクリーム又は軟膏基剤及びエタノール又はローション用のオレイルアルコールも含有することができる。そのような担体は、製剤の約1%から約98%まで存在することができる。通常は製剤の約80%までを構成するであろう。
経口投与用の錠剤及びカプセルは、単位用量提供形態にすることができ、結合剤、例えばシロップ、ゴム、ゼラチン、ソルビトール、トラガカント、又はポリビニルピロリドン;充填剤、例えば乳糖、砂糖、トウモロコシ澱粉、リン酸カルシウム、ソルビトール又はグリシン;打錠滑沢剤、例えばステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコール又はシリカ;崩壊剤、例えばジャガイモ澱粉;或いはラウリル硫酸ナトリウムのような受容しうる湿潤剤などの通常の賦形剤を含むことができる。錠剤は通常の医薬品業においてよく知られている方法に従ってコートすることができる。
経口液剤は、例えば水性若しくは油性懸濁、溶液、乳剤、シロップ又はエリキシルの形態にすることができ、或いは使用前に水若しくはその他の適当な溶剤で再構成するための乾燥製品として提供することもできる。このような液剤は、懸濁剤、例えばソルビトール、メチルセルローズ、グルコースシロップ、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲル又は水素添加食用脂肪;乳化剤、例えばレシチン、モノオレイン酸ソルビタン、又はゴム;非水性溶剤(食用油を含む)、例えばアーモンド油、グリセリンのような油性エステル、プロピレングリコール、又はエチルアルコール;保存剤、例えばp−ヒドロキシ安息香酸メチル又はプロピル又はソルビン酸、並びに必要であれば矯臭剤または着色料などの一般的な添加物を含むことができる。
坐剤は、一般的な坐剤基剤、例えばココアバター又はその他のグリセリドを含むであろう。
非経口投与用では、液体単位投与量形態は、化合物及び滅菌溶剤(水が望ましい)を使用して調製される。使用される溶剤及び濃度に応じて、化合物は溶剤に懸濁又は溶解することができる。溶液を調製する際には、化合物を注射用水に溶解し、滅菌濾過することができ、その後に、適当なバイアル又はアンプルに入れ、封入する。
都合よく、局所麻酔剤、保存剤及び緩衝剤のような試薬を溶剤に溶解することができる。安定性を増加するために、組成物をバイアルに入れた後に凍結し、減圧下で水を除去することができる。次いで凍結乾燥粉末をバイアル中に密封し、注射用の水のバイアルを、使用前に液を再構成するために添付することができる。非経口懸濁剤は、化合物が溶解せずに溶剤中に懸濁しており、滅菌は濾過によって行うことができないこと以外は実質的に同様に調製される。化合物は滅菌溶剤に懸濁される前にエチレンオキシドに暴露することにより滅菌することができる。都合よく、化合物の均一な分布を促進するために界面活性剤又は湿潤剤が組成物中に含まれる。
組成物は、投与方法に応じて、0.1重量%から、望ましくは10〜60重量%の活性物質を含むことができる。
医薬用製剤は、投与当りの活性成分の所定量を含む単位投与量形態で提供することができる。そのような単位は、治療される病気、投与経路並びに患者の年齢、体重、及び状態に応じて、例えば100mg/kgから1mg/kgを含むことができる。望ましい単位投与量製剤は、上記のような活性成分の一日用量若しくは分割用量又は適当なその分量である。
式(I)の化合物の最適量及び個別投与の間隔は、治療する病気の性質及び程度、剤形、投与の経路及び部位、並びに治療する個々の哺乳動物により決定され、そのような最適条件は通常の技術により決定することができることは当業者により認識されるであろう。また、最適治療コース、すなわち、一定の日数の間1日に式(I)の化合物を投与する回数は、通常の方法による治療を決定する試験により当業者により確認することができることも当業者により認識されるであろう。
本発明の化合物はヘパラナーゼを阻害することができるという点で有用である。従って、この化合物は癌の治療、望ましくは転移性腫瘍細胞の治療に使用することができる。そのようなタイプの細胞の例として、黒色腫、リンパ腫、白血病、線維肉腫、横紋筋肉腫及びマスト細胞腫を含む。癌のタイプは結腸直腸癌、前立腺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、乳癌、膵臓癌、腎臓癌、胃癌、膀胱癌及び卵巣癌がある。
本発明の化合物は、また1又はそれ以上の追加の癌の治療又は治療用化合物と組み合わせて使用することもできる。そのような該治療の例としては、外科手術及び放射線治療を含む。治療用化合物の例としては、限定はしないが、シスプラチン、シクロホスファミド、メトトレキサート、5−フルオロウラシル、パクリタキセル、ドセタキセル、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビノレルビン、ドキソルビシン、タモキシフェン、トレミフェン、酢酸メゲストロゾール、アナストロゾール、ゴセレリン、抗−HER2モノクロナール抗体、カペシタビン及び塩酸ラロキシフェンがある。
本発明の化合物はまた、血管新生、並びに固形腫瘍の増殖及び網膜疾患に伴う血管新性を含む血管新生依存性疾患の治療に有用である。
本発明の化合物はまた、1又はそれ以上の血管新生の治療又は治療用化合物と組み合わせて使用することができる。そのようなその他の治療用化合物の例は、限定はしないが、組換え血小板由来増殖因子BB(RegranexTM)を含む。
本発明の化合物はまた、限定はしないが、慢性関節リューマチ、炎症性腸疾患、及び創傷治癒を含む炎症性疾患の治療に使用することができる。
本発明の化合物はまた、限定はしないが、多発性硬化症のような自己免疫疾患の治療に使用することができる。
本発明の化合物はまた、限定はしないが、血液凝固疾患、例えば血栓性塞栓疾患、動脈血栓及び再梗塞のような心臓血管疾患の治療に使用することができる。
用語「治療」は、予防的又は治療的療法のいずれかを意味する。
従って、追加の態様において、本発明は下記を提供する:
(i) 酵素ヘパラナーゼの阻害物質として式(I)の化合物(但しi)を除く)の使用。
(ii)癌の治療、望ましくは転移性腫瘍細胞の治療のための医薬品の製造における式(I)の化合物(但しi)を除く)の使用。そのような細胞のタイプの例としては、黒色腫、リンパ腫、白血病、線維肉腫、横紋筋肉腫及びマスト細胞腫がある。癌のタイプは、限定はしないが、結腸直腸癌、前立腺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、乳癌、膵臓癌、腎臓癌、胃癌、膀胱癌及び卵巣癌を含む。
(iii)血管新生及び固形腫瘍の増殖及び網膜疾患に随伴する血管新生を含む血管新生依存性疾患の治療のための医薬品の製造における式(I)の化合物(但しi)を除く)の使用。
(iv)限定はしないが、慢性関節リューマチ、炎症性腸疾患、及び創傷治癒のような炎症性疾患の治療のための医薬品の製造における式(I)の化合物(但しi)を除く)の使用。
(v)限定はしないが、多発性硬化症のような自己免疫疾患の治療のための医薬品の製造における式(I)の化合物(但しi)を除く)の使用。
(vi)限定はしないが、血液凝固疾患、例えば血栓性塞栓疾患、動脈血栓及び再梗塞のような心臓血管疾患の治療のための医薬品の製造における式(I)の化合物(但しi)を除く)の使用。
(vii)式(I)の化合物(但しi)を除く)の有効量を患者に投与するステップを含む階からなる癌の治療、望ましくは転移性腫瘍細胞の治療方法。
(viii)式(I)の化合物(但しi)を除く)の有効量を患者に投与するステップを含む、固形腫瘍の増殖及び網膜疾患に伴う血管新生を含む血管新生及び血管新生依存性疾患の治療方法。
(ix)式(I)の化合物(但しi)を除く)の有効量を患者に投与するステップを含む、限定はしないが、慢性関節リューマチ、炎症性腸疾患、及び創傷治癒のような炎症性疾患の治療方法。
(x)式(I)の化合物(但しi)を除く)の有効量を患者に投与するステップを含む、限定はしないが、多発性硬化症のような自己免疫疾患の治療方法。
(xi)式(I)の化合物(但しi)を除く)の有効量を患者に投与するステップを含む、限定はしないが、血液凝固疾患、例えば血栓性塞栓疾患、動脈血栓及び再梗塞のような心臓血管疾患の治療方法。
この明細書に引用した特許及び特許出願に限らず、含まれる全ての出版物は完全な記述がここに引用により取り込まれるように、個別の出版物が特定されそして個別に示されているならば引用してここに取り入れた。
本発明をこれから以下の実施例を参照して説明するが、これ等は単に説明のためのものであり、本発明の範囲を限定すると解釈されるべきではない。
実施例1:2−[4−[5−(2,3−ジクロロフェニル)フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸
a)
Figure 2005539005

チオニルクロリド(18ml,246.8mmol)を5−ブロモ−2−フランカルボン酸(10g,52.4mmol)のベンゼン(100ml)中溶液/懸濁に加え、そしてこの混合物を還流下70℃に24時間加熱した。溶媒及び過剰のチオニルクロリドを減圧下に除去してオフホワイトの固体(10.41g,95%)として目的化合物を得た。
b)
Figure 2005539005

実施例1a)(5.3g,25mmol)の乾燥ジクロロメタン(50ml)溶液を乾燥THF(50ml)中のTMSジアゾメタン(ヘキサン中2M溶液;25ml,50mmol)の氷冷撹拌溶液に滴下し、生じた混合物を0℃で2.5時間撹拌した。次いでHBrの溶液(48%水溶液;25ml)を加えそして混合物を30分間0℃で撹拌し、室温に温めで酢酸エチル(300ml)で希釈した。有機混合物を0.5M NaOH、食塩液で洗い、乾燥し(NaSO)、そして濃縮して淡黄色ゴム状物を得た。ゴム状物を10mlのジエチルエーテルに溶解することにより結晶化し、氷浴中冷却しつつゆっくりとイソヘキサンを加えて、オフホワイト固体(2.94g)を得た。母液(合計容量約200ml)を蒸発させて橙色固体を得て、これをイソヘキサンから再結晶して目的化合物の二番晶を得た(0.6g)。
Figure 2005539005
c)
Figure 2005539005

DME(25ml)中の実施例1b)(536mg,2mmol)及びPd(PPh(120mg,0.10mmol)を室温で10分間撹拌した。次いで2,3−ジクロロベンゼンボロン酸(1.0g,5.24mmol)を加えて、混合物を80℃に3時間加熱し、さらに18時間室温においた。反応を水(50ml)及び酢酸エチル(100ml)で希釈し、水層を分離し、酢酸エチル(50mlx2)で洗った。合併した有機層を食塩液で洗い、乾燥し(MgSO)、蒸発させて、暗橙色ゴムとして表題化合物を得た。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(10% EtOAc/イソヘキサン)により精製して淡黄色固体を得た(315mg,62%)。
Figure 2005539005
d)
Figure 2005539005

実施例1c)(240mg,0.941mmol)をジクロロメタン(9ml)中のテトラブチルアンモニウムトリブロミド(458mg,0.95mmol)に加え次いで酢酸(0.21ml)を加えた。18時間後NaCO(飽和溶液;7ml)を加え、混合物を10分間撹拌した。水層を分離し、ジクロロメタン(2x10ml)で洗い、合併した有機層を乾燥し(MgSO)、減圧下に蒸発させた。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(1:1DCM/イソヘキサン)により精製して目的産物(159mg,50%)を得た。
Figure 2005539005
e)
Figure 2005539005

2−プロパノール(9ml)中の実施例1d)(159mg,0.476mmol)及びマロン酸モノチオアミドメチル(69.6mg,0.52mmol)の混合物を室温で48時間撹拌した。次いでNaCO(20ml)を加えて酢酸エチル(2x20ml)で抽出し、合併した有機層を食塩液(10ml)で洗い、乾燥し(MgSO)、蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(1:1DCM/イソヘキサン)により目的産物(147mg,84%)を得た。
Figure 2005539005
f)
Figure 2005539005

水酸化ナトリウムの溶液(3.96g/138ml水)を調製し、その1.38mlを実施例1e)のMeOH(4.1ml)及びTHF(0.9ml)中の溶液に加え、混合物を40分間室温で撹拌した。反応混合物を中和し(0.8ml 1 M HCl)、水(2ml)で希釈し、部分的に蒸発させ、そしてさらに1mlの水を加えて沈殿を生じ、これを濾取し、水(2ml)で洗い、乾燥して2−[4−[5−(2,3−ジクロロフェニル)フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸(31mg)を得た。
Figure 2005539005
実施例2: 2−[4−[5−(2−ベンジルオキシエチルカルバモイル)フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸
a)
Figure 2005539005

2−ブロモ−5−アセチルフラン(945mg,5.0mmol)及びPd(PPh(290mg,0.25mmol)をDME(50ml)中10分間室温で撹拌した。次いでNaCO(2M水溶液;20ml)を加え、10分間撹拌を継続した。2−[4−(2−ベンジルオキシエチルカルバモイル)フェニル−1,2,3−ジオキサボリナン(3.39g,10mmol)のDME(20ml)溶液を加えて、混合物を80℃に18時間加熱した。混合物を冷却し、酢酸エチル(100ml)及び水(100ml)で希釈し、水層を分離し、酢酸エチル(3x50ml)で洗った。合併した有機層を食塩液で洗い、乾燥し(MgSO)、蒸発させて黄色ゴムを得た。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(5% EtOAc/ヘキサン→100% EtOAc)により精製して目的産物(1.8g)を得た。
Figure 2005539005
b)
Figure 2005539005

実施例2a)(1.8g,4mmol)及びテトラブチルアンモニウムトリブロミド(2.25g,4.67mmol)をDCM(40ml)に溶解し、酢酸(1.1ml)を加えて、溶液を室温で18時間撹拌した。混合物をNaHCO(飽和溶液;75ml)及びDCM(75ml)で希釈し、水層を分離し、さらにDCM(2x75ml)で抽出した。合併した有機層を食塩液で洗い、乾燥し(MgSO)、そして蒸発させて橙色ゴムを得、これをフラッシュクロマトグラフィーにより精製して目的産物を得た(600mg)。
c)
Figure 2005539005

実施例2b)(600mg,1.36mmol)及びマロン酸モノチオアミドメチル(181mg,1.36mmol)を2−プロパノール(40ml)中で18時間撹拌した。生成した沈殿を濾過して、濾液をDCM及びNaHCO(飽和溶液)で希釈した。水層を分離し、DCMで抽出し、合併した有機抽出液を乾燥し(MgSO)、蒸発させて固体産物を得た。産物をprepHPLCにより精製して目的産物を得た(36mg)。
Figure 2005539005
d)
Figure 2005539005

実施例2c)(34mg,0.071mmol)をMeOH(3ml)及びTHF(3ml)の混合物に溶解し、水酸化ナトリウム(15mg/水1ml)を加えた。反応を室温で30分間撹拌し、HCl(1M)で中和し、沈殿を生じるまで濃縮した。沈澱を濾取し、水で洗い、真空中で乾燥し2−[4−[5−(2−ベンジルオキシエチルカルバモイル)フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸(21mg)を得た。
Figure 2005539005
実施例3:2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(2,4−ジクロロフェニルカルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸
a)
Figure 2005539005

2−クロロ−4−ニトロアニリン(25g,0.14mol)を水(50ml)に懸濁し、濃塩酸(60ml)を加えて、混合物を80℃に15分間加熱した。混合物を0℃に冷却し、亜硝酸ナトリウム(11.04g,0.16mol)を水(50ml)に溶解して、滴加した。滴加が終了したら、反応を0℃で1時間撹拌した。2−アセチルフラン(15.94g,0.14mol)及び塩化銅(II)(3.41g,0.02mol)を加えて、反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応を酢酸エチル(3x100ml)で抽出し、合併した有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、乾燥し(NaSO)、濃縮した。生成した油状物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶出液として10%酢酸エチル/石油エーテルを使用)により精製して黄色固体の生成物を得た(22.54g,37%)。
Figure 2005539005
b)
Figure 2005539005

テトラブチルアンモニウムトリブロミド(32.79g,68.0mmol)を実施例3a)(12.00g,45mmol)、ジクロロメタン(250ml)及び酢酸(1ml)の溶液中に加えた。終夜室温で撹拌した後、反応を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、乾燥し(NaSO)、濃縮した。暗色油状物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶出液として5%酢酸エチル/石油エーテルを使用)により精製して黄色結晶性固体の生成物を得た(7.24g,56%)。
Figure 2005539005
c)
Figure 2005539005

マロン酸モノチオアミドメチル(3.33g,25mmol)を実施例3b)(8.53g,25mmol)のイソプロパノール(120ml)溶液に加えた。終夜撹拌した後、反応を濃縮した。生成物を酢酸エチル(100ml)に懸濁し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗い、乾燥し(NaSO)、濃縮して、橙色固体の生成物を得た(6.56g,68%)。
Figure 2005539005
d)
Figure 2005539005

亜鉛末(6.67g,102mmol)を実施例3c)のエタノール/酢酸(1:1,150ml)中の懸濁液に加えた。1時間後、反応を濃縮し、残留物をジクロロメタン(500ml)と撹拌し、そしてセライト層を通して濾過した。濾液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(注意:発泡)、食塩液で続けて洗い、乾燥し(NaSO)、濃縮して、橙色固体の生成物を得た(5.90g,99%)。
Figure 2005539005
e)
Figure 2005539005

2,4−ジクロロベンゾイルクロリド(3.55ml,25.3mmol)を実施例3d)(5.90g,16.9mmol)のピリジン(125ml)中の溶液に加えた。4時間撹拌した後、反応を濃縮して、残留物をジクロロメタン(100ml)に溶解した。この溶液を2M塩酸で抽出し、食塩液で洗い、乾燥し(NaSO)、濃縮した。残留物を酢酸エチルとかき混ぜて、橙色固体の生成物を得た(6.45g,71%)。
Figure 2005539005
f)
Figure 2005539005

水酸化ナトリウム(2.40g,60mmol)の水溶液(30ml)を実施例3e)(6.45g,12mmol)のTHF/MeOH(1:1,90ml)中の溶液に加え、反応を60℃に3時間加熱した。反応を室温に冷却して、2M塩酸で酸性にした。生成した沈澱を濾取して橙色固体の生成物を得た(6.02g,99%)。
Figure 2005539005
実施例4:2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(4−トリフルオロメトキシフェニルカルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸
a)
Figure 2005539005

4−ニトロアニリン(5g,36.20mmol)を水(10ml)に懸濁し、濃塩酸(15ml)を加えて、混合物を80℃に15分間加熱した。混合物を0℃に冷却し、亜硝酸ナトリウム(2.74g,39.82mmol)を水(10ml)に溶解して、滴加した。滴加が終了したら、反応を0℃で1時間撹拌した。2−アセチルフラン(4.77g,43.44mmol)及び水(4ml)中の塩化銅(II)2水和物(0.80g,4.71mmol)を加えて、反応を室温で終夜撹拌した。反応を酢酸エチル(100ml)及び水(50ml)に分配した。有機層を取り、水層をさらに酢酸エチル(2x100ml)で抽出した。有機層を合併し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、乾燥し(NaSO)、濃縮した。残留物を酢酸エチル及び石油エーテルでかき混ぜ、濾取して橙色/褐色固体の生成物を得た(2.87g,34%)。
Figure 2005539005
b)
Figure 2005539005

テトラブチルアンモニウムトリブロミド(6.58g,13.65mmol)を実施例4a)(2.87g,12.41mmol)、ジクロロメタン(50ml)及び酢酸(0.5ml)の溶液中に加えた。室温で4時間撹拌した後、反応を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、乾燥し(NaSO)、濃縮した。暗褐色固体をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶出液としてジクロロメタン/ペトロール7:3を使用)により精製して鮮黄色固体の生成物を得た(1.75g,45%)。
Figure 2005539005
c)
Figure 2005539005

マロン酸モノチオアミドメチル(0.90g,6.77mmol)を実施例4b)(1.75g,5.64mmol)のイソプロパノール(100ml)溶液に加えた。終夜撹拌した後、反応を濾過し、イソプロパノールで洗って鮮黄色固体の生成物を得た(1.83g,94%)。
Figure 2005539005
d)
Figure 2005539005

亜鉛末(3.42g,52.27mmol)を実施例4c)のエタノール/酢酸(1:1,150ml)中の懸濁液に加えた。1時間後、反応を濃縮し、残留物をジクロロメタン(200ml)と飽和炭酸水素ナトリウム溶液(200ml)(注意:発泡)に分配した。水層をさらにジクロロメタン(2x100ml)で抽出した。有機層を合併し、食塩液で洗い、乾燥し(NaSO)、濃縮して、褐色泡/油状の生成物を得た(1.56g,93%)。
Figure 2005539005
e)
Figure 2005539005

4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾイルクロリド(75μl,0.48mmol)を実施例4d)(100mg,0.32mmol)のピリジン(3ml)中の溶液に加えた。終夜撹拌した後、反応を濃縮して、残留物をジクロロメタン(10ml)に溶解した。この溶液を2M塩酸で抽出し、食塩液で洗い、乾燥し(NaSO)、濃縮した。残留物を酢酸エチル/ペトロールとかき混ぜて、濾過し、淡褐色固体の生成物を得た(80.1mg,47%)。
Figure 2005539005
f)
Figure 2005539005

水酸化リチウム(11.9mg,0.50mmol)の水溶液(0.5ml)を実施例4e)(50mg,0.10mmol)のTHF(1.5ml)中の溶液に加え、反応を終夜撹拌した。反応混合物を2M塩酸で酸性にして、沈澱を濾取して褐色固体の生成物を得た(40.4mg,83%)。
Figure 2005539005
実施例5〜24:
以下の化合物は適当な酸クロリドを使用して4e)及び4f)の方法に従って調製された。
Figure 2005539005

実施例5: 2−[4−[5−[2−クロロ−4−[3−(4−ブロモ)フェニルアクリロイルアミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸
実施例6: 2−[4−[5−[2−クロロ−4−[3−(2,4−ジクロロ)フェニルアクリロイルアミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸
実施例7: 2−[4−[5−[2−クロロ−4−[3−(3,5−ビストリフルオロメチル)フェニルアクリロイルアミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸
実施例8: 2−[4−[5−[2−クロロ−4−(3−フェニルアクリロイルアミノ)フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸
実施例9: 2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(4−トリフルオロメトキシフェニルカルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸
実施例10: 2−[4−[5−[2−クロロ−4−(2−メチル−3−フェニルアクリロイルアミノ)フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸
実施例11: 2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(ベンゾチオフェン−2−カルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸
実施例12: 2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(6−クロロ−4H−クロメン−3−カルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸
実施例13:2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(4−クロロフェニルカルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸
実施例14: 2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(4−ブロモフェニルカルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸
実施例15: 2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(3,4−メチレンジオキソフェニルカルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸
実施例16: 2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(3−クロロフェニルカルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸
実施例17: 2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(5−ブロモピリジン−3−カルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸
実施例18: 2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(3,4−ジクロロフェニルカルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸
実施例19: 2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(3−トリフルオロメチル−4−フルオロフェニルカルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸
実施例20: 2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(3−シアノフェニルカルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸
実施例21: 2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(3−メトキシフェニルカルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸
実施例22: 2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(4−トリフルオロメトキシフェニルカルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸
実施例23: 2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(フラン−2−カルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸
実施例24: 2−[4−[5−[2−クロロ−4−[3−(4−メトキシ)フェニルアクリロイルアミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸
Figure 2005539005

Figure 2005539005
生物学的データ
本発明の化合物の生物活性は以下の検定システムにおいて試験することができる:
ヘパラナーゼ検定:この検定は塩基性繊維芽細胞増殖因子(bFGF)のヘパラン硫酸への特異的結合を使用することに基づいている。ヘパラン硫酸は西洋ワサビペルオキシダーゼ結合bFGF抗体を使用するbFGF結合により検出することができる。ヘパラナーゼによる高分子量ヘパラン硫酸の切断により発生した小さな物質は96ウエルプレートの表面に結合することができないので、へパリナーゼ活性はbFGF結合の減少として追跡することができる。
Nunc Maxisorp 96−ウエルプレートをヘパラン硫酸0.04mg/ml PBS中の100μl/ウエルで室温16時間コーティングする。ウエルを吸引し、1% BSA−PBS 200μl/ウエルで1時間ブロックする。0.01% BSA,0.05% Tween20 PBS(洗浄緩衝液)で5回洗った後、ウエル当り100μlの組換えヒト塩基性FGF(0.1% BSA/PBS中90ng/ml)を加えて、プレートを室温で1時間インキュベートする。
洗浄緩衝液で5回洗った後、10μlの試験化合物(10% DMSO中)及び90μlのヒトヘパラナーゼ/100mM酢酸ナトリウム、5mM CaCl,pH5.5を各ウエルに加えて、2時間37℃でインキュベートする。ウエルを再度洗浄緩衝液で洗い、そして100μlのbFGF抗体−西洋ワサビペルオキシダーゼ結合体を加えた。プレートを室温で1時間インキュベートし、洗浄緩衝液で再度5回洗う。100μlのTMBペルオキシダーゼ基質を加えて、10分間発色させる。50μlの1 M HSOで反応を止めて、発色をプレートリーダー上450nmで測定した。
血管新生の検定:被験化合物の血管新生又は抗−血管新生の性質を分析するために市販の血管新生検定(AngioKit catalogue no.ZHA−1000,TCS CellWorks Ltd,Buckingham,U.K)を使用した。この検定において、ヒト内皮細胞を特別に設計した培地中で他のヒト細胞と共培養した。内皮細胞は初め培養マトリックス内に小さな島を形成する。次いで増殖して、マトリックス内を移動して細い細管構造を形成する移動相に入る。これ等は連結して(12〜14日で)毛細血管床によく似た解剖学的細管のネットワークを形成する。これ等の細管はホンウイルブランド因子、血小板内皮細胞接着分子−1(PECAM−1又はCD31)及び細胞間接着分子−2(ICAM−2)に対して陽性に染まる。
検定は24ウエルプレート様式で細管形成の初期にある増殖培養として供給される。被験化合物及び慣らし培地を個別のウエル中の培養に加えることができるように設計されている。細管形成に対して生じる効果を監視することができる。陽性及び陰性の試験試薬がキットの中に提供されている、例えば、血管内皮増殖因子(VEGF)及びスマリン。全ての試薬はキットの部品として含まれており、検定はTCS CellWorks Ltd.により提供されたプロトコールに従って実施した。簡単に記述すると、1日目に、新鮮な増殖培地、培地プラス対照試薬又は培地プラス被験化合物を細胞に加えて、培養を37℃、5% COでインキュベートした。被験化合物はDMSOに溶解したが、培地中のDMSOの濃度が0.1%(v/v)を超えないようにした。特定の培地を4,7及び9日目に交換し、細胞の増殖を監視した。11日目に、細胞をダルベッコのリン酸緩衝食塩液(PBS)で洗い、70%エタノール(−20℃)を使用して30分間室温で固定した。固定の後、細胞を洗い、ブロッキング緩衝液、1% BSA/PBSで処理した。その日にPECAM−1の染色を行うために、当業者によく知られている標準的な免疫組織化学的方法に従い、一次抗体としてマウス抗−ヒトCD31及びヤギ抗−マウスIgGアルカリホスファターゼ結合体を使用して細胞を染色した。細管形成はPECAM−1 陽性染色を画像解析プログラム”Matrox inspector”を使用して非処理対照に対する細管染色パーセンテージを評価して定量的に検定した。
以下の表に本発明の代表的化合物のヘパラナーゼ及び血管新生の阻害活性を示す。
Figure 2005539005

Claims (19)

  1. 式(I)
    Figure 2005539005

    [式中
    Qは(CH[CH(R)](CH(式中、nは0又は1であり、m及びpは独立して0、1又は2であり;Rは水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル又はC3−6アルキニルである);
    は水素、ハロゲン、任意にヒドロキシ若しくはC1−6アルコキシで置換されているC1−6アルキル、又はハロゲン、C1−6アルキル、CF、OCF、OR、CN及びメチレンジオキソから選択される1若しくはそれ以上の置換基により任意に置換されているフェニルであり;
    、R及びRは独立して水素、ハロゲン、任意にヒドロキシ若しくはC1−6アルコキシで置換されているC1−6アルキル、CF、OR、COR、NHCOR、NHCONHR、NHSO、CONHR、CN、SO又はNR1011であり;
    は水素、C2−6アルケニル、C3−6アルキニル、任意にヒドロキシ若しくはC1−6アルコキシで置換されているC1−6アルキル、又はハロゲン、CF、OCF、CN、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ及びメチレンジオキソから選択される1若しくはそれ以上の置換基により任意に置換されているアリール又はヘテロアリールであり;
    はC1−6アルキル、OR又はハロゲン、CF、OCF、CN、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ及びNHCORから選択される1又はそれ以上の置換基により任意に置換されているフェニルであり;
    はそのいずれかがアリール又はヘテロアリール(当該アリール又はヘテロアリールはハロゲン、CF、OCF、OR、CN、C1−6アルキル、メチレンジオキソ及びNR1011から選択される1又はそれ以上の置換基で置換されている)で任意に置換されている、C1−6アルキル、C2−6アルケニル又はC1−6アルコキシ;その環がNR12、S及びOから選択される二つまでのヘテロ原子を含むことができるC3−6シクロアルキル;或いは任意にハロゲン、CF、OCF、OR、CN、C1−6アルキル、メチレンジオキソ及びNR1011から選択される1又はそれ以上の置換基により任意に置換されているアリール又はヘテロアリールであり;
    は、そのアルキルが酸素で中断することができ、そのフェニルがハロゲン、C1−6アルキル、CF、OCF、CN、C1−6アルコキシ及びメチレンジオキソから選択される1又はそれ以上の置換基により任意に置換されている、C1−6アルキル、C1−6アルキルフェニル又はフェニルであり;
    10及びR11は独立して水素又はC1−6アルキル、或いはそれらが結合する窒素と共に任意にNR12、O及びSから選択される追加のヘテロ原子を含む5−乃至6−員環ヘテロ環を形成する水素またはC1−6アルキルであり;
    12は水素又はC1−6アルキルであるが;
    化合物は、
    i)2−[4−[5−(2,4−ジクロロフェニル)フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸、ではない]
    の化合物又はその医薬として受容しうる塩若しくはプロドラッグ。
  2. QがCHである請求項1に記載の化合物。
  3. が水素又はハロゲンある請求項1又は2に記載の化合物。
  4. 、R及びRは、独立して水素、ハロゲン、ヒドロキシ又はC1−6アルコキシで任意に置換されているC1−6アルキル、CF、OR、NHCOR又はCONHRであり、R、R及びRの少なくとも一つが水素以外である先行する請求項のいずれか一つに記載の化合物。
  5. 、Rの一つがNHCORであり他の一つが水素又はハロゲンであり、Rが水素である先行する請求項のいずれか一つに記載の化合物。
  6. が、ハロゲン、CF、OCF、OR、CN、C1−6アルキル、メチレンジオキソ及びNR1011から選択される1又はそれ以上の置換基により任意に置換されているフェニルで任意に置換することができる、C1−6アルキル、C2−6アルケニル又はC1−6アルコキシ;その環がNR12、S及びOから選択される二つまでのヘテロ原子を含むことができるC3−6シクロアルキル;任意にハロゲン、C1−6アルキル、CF、OCF、OR、CN及びメチレンジオキソから選択される1又はそれ以上の置換基で置換されているフェニル;或いはC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、又はハロゲンで置換することができる、O、N及びSから選択される3個までのヘテロ原子を含む5−から10−員環の単環又は2環性のヘテロアリール基である、先行する請求項のいずれか一つに記載の化合物。
  7. が、そのいずれかが、ハロゲン、CF、OCF、OR、CN、C1−6アルキル、メチレンジオキソ及びNR1011から選択される1又はそれ以上の置換基により任意に置換されているフェニルで任意に置換されている、C1−6アルキル又はC2−6アルケニル;ハロゲン、C1−6アルキル、CF、OCF、OR、CN及びメチレンジオキソから選択される1又はそれ以上の置換基で任意に置換されているフェニル;或いはC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、又はハロゲンで置換することができる、O、N及びSから選択される3個までのヘテロ原子を含む5−から10−員環の単環又は2環性のヘテロアリール基である、請求項6に記載の化合物。
  8. 実施例1から24のいずれか一つに記載の式(I)の化合物又はその医薬として受容し得る塩若しくはプロドラッグ。
  9. 2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(2,4−ジクロロフェニルカルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸、
    2−[4−[5−[2−クロロ−4−[3−(4−ブロモ)フェニルアクリロイルアミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸、
    2−[4−[5−[2−クロロ−4−[3−(2,4−ジクロロ)フェニルアクリロイルアミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸、
    2−[4−[5−[2−クロロ−4−[3−(3,5−ジトリフルオロメチル)フェニルアクリロイルアミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸、
    2−[4−[5−[2−クロロ−4−(3−フェニルアクリロイルアミノ)フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸、
    2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(4−トリフルオロメトキシフェニルカルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸、
    2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(ベンゾチオフェン−2−カルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸、
    2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(6−クロロ−4H−クロメン−3−カルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸、
    2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(3,4−ジクロロフェニルカルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸、
    2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(3−メトキシフェニルカルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸、
    2−[4−[5−[2−クロロ−4−[(4−トリフルオロメトキシフェニルカルボニル)アミノ]フェニル]フラン−2−イル]−1,3−チアゾール−2−イル]酢酸、
    から選択される化合物及びその医薬として受容しうる塩及びプロドラッグ。
  10. 医薬品に使用するための請求項1から9に記載の化合物、但しi)を除く。
  11. 式(II)の化合物:
    Figure 2005539005

    [式中のR、R、R及びRは請求項1において定義したものである]
    を、式(III)の化合物:
    Figure 2005539005

    [式中Qは請求項1において定義したものであり、RはH、C1−6アルキル又は適当な保護基である(必要がある場合には、後に基ORの脱保護により対応するカルボン酸を生じる)]
    と反応させることを含む、請求項1から9のいずれか一つに記載の化合物の調製方法。
  12. 式(VIII)の化合物:
    Figure 2005539005

    [式中R、R及びRの一つ又はそれ以上がNHであり、R及びQは請求項1において定義したものであり、Rは請求項11において定義したものである]
    を、式(IX)の化合物:
    Figure 2005539005

    [式中Rは請求項1において定義したものである]
    と、アミド結合形成反応において反応させることを含む、R、R及びRの一つ又はそれ以上がNHCORである請求項1から9に記載の化合物の調製方法。
  13. 請求項1から9に記載の化合物(但しi)を除く)を、医薬として受容し得る担体又は賦形剤と共に含む医薬製剤。
  14. ヘパラナーゼを阻害するための医薬品の製造における請求項1から9に記載の化合物(但しi)を除く)の使用。
  15. 癌の治療のための医薬品の製造における請求項1から9に記載の化合物(但しi)を除く)の使用。
  16. 癌が:
    (a)黒色腫、リンパ腫、白血病、線維肉腫、横紋筋肉腫、及びマスト細胞腫などの転移性腫瘍細胞型;又は
    (b)結腸直腸癌、前立腺癌、小型細胞肺癌及び非小型細胞肺癌、乳癌、膵臓癌、膀胱癌、腎臓癌、胃癌及び卵巣癌などの悪性腫瘍:
    である、請求項15に記載の使用。
  17. 血管新生又は血管新生依存性疾患、炎症性疾患、自己免疫疾患及び心臓血管疾患から選択される疾患の治療のための医薬品の製造における請求項1から9のいずれかに記載の化合物(但しi)を除く)の使用。
  18. 式(II)の化合物:
    Figure 2005539005

    [式中R、R、R及びRは請求項1において定義したものである]。
  19. Figure 2005539005

    [式中Q及びRは請求項1において定義したものであり、Rは請求項11において定義したものであり、R、R及びRの少なくとも一つはNOであり、その他は請求項1において定義したものである]。
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