JP2006007902A - タイヤ状態監視装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両側受信機の搭載位置の自由度を向上させる。さらに、タイヤの回転によってタイヤ側送信機の位置が変わっても、タイヤ側送信機が送信した電波が車両側受信機で確実に受信できるようにする。
【解決手段】 タイヤを備えた車輪5に、タイヤの空気圧に応じた検出信号を出力するセンサ部21と、検出信号を送信する制御部23とを備えた車輪側送受信機2を設け、車体7側に、車輪側送受信機2に対して所定の電波を送信する信号送信手段4と、車輪側送受信機2から検出信号を受信する信号受信手段3、4と、信号受信手段3、4を介して受け取った検出信号に基づいてタイヤの空気圧を求める車体側制御装置3とを設ける。車輪側送受信機2の制御部23は、信号送信手段4から送信される所定の電波の受信強度に基づいて検出信号の送信タイミングを設定して検出信号を信号受信手段3、4に向けて送信する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、タイヤ空気圧等のタイヤ状態を監視するタイヤ状態監視装置に関する。
従来、タイヤ空気圧検出装置としてダイレクト式のものがある。このタイプのタイヤ空気圧検出装置では、タイヤが取り付けられた車輪側に、圧力センサ等のセンシング部が備えられた送信機が直接取り付けられている。また、車体側には、アンテナを有する受信機が備えられており、センサからの検出信号を示す電波が送信機から送信されると、アンテナを介して受信機にその電波が受信され、タイヤ空気圧の検出が行われるようになっている。
例えば、図13に示す搭載例を表した部分断面斜視図のように、ダイレクト式のタイヤ空気圧検出装置では、タイヤJ1内に設置される車輪側送信機J2は、ホイールJ3のエアバルブJ4に組み込まれる。したがって、車両が走行中はタイヤJ1の回転に伴って車輪側送信機J2も回転し、タイヤJ1内に設置される車輪側送信機J2と車体側に取り付けられる車体側受信機との位置関係が常に変動して、一定でなくなるため、車体側受信機での受信レベルがタイヤJ1の回転に伴って変動してしまう。
このとき、タイヤJ1の回転によって車体側受信機での受信レベルが必要レベルに満たない位置が存在すると、車輪側送信機J2がその位置で電波を送信したとしても、車体側受信機でそれを受信することができなくなる。これが、タイヤ空気圧検出装置における車体側受信機での受信率を低下させる原因となる。
このような受信率の低下を防止するために、車体側受信機のアンテナの設置場所を工夫する方法や、車輪側送信機が1回の送信タイミングで複数フレーム続けて電波を送信する方法を採用することが考えられる。
前者は、アンテナの設置場所を工夫することで、タイヤ回転中の車輪側送信機の位置がタイヤ一周のどの位置となっても、車体側受信機で車輪側送信機が送信した電波を受信できるようにする方法である。また、後者は、1回の送信タイミングで複数フレーム続けて電波を送信することにより、車輪側送信機が車体側受信機が受信できる位置にあるときに電波が送信される確率を上げ、車体側受信機で車輪側送信機が送信した電波を受信できるようにする方法である。
しかしながら、前者の場合、アンテナの設置場所を決めるために、電波の受信レベルの評価などを行わなければならない。また、タイヤの回転に応じて車輪側送信機が送信する電波が減衰されるため、車輪側送信機の位置がタイヤ一周のどの位置となっても、車輪側送信機が送信した電波を車体側受信機で受信できるようにするのは困難である。例えば、ホイールを挟んで車体側受信機の反対側に車輪側送信機が位置するような場所から電波が送信された場合、ホイールが金属で形成されていることから、そのホイール内を電波が通過できず、ほとんど車体側受信機まで届かなくなるような場合もある。特に、電波の最大出力強度などが法規制などによって制限を受ける状態であれば、なおさら車体側受信機で受信できる範囲も狭くなりかねない。
さらに、車体側受信機に備えられるアンテナを各車輪毎に備えるのではなく、各車輪共通の1つのアンテナとする場合、各車輪それぞれに対して車輪側送信機が送信する電波を最適に受信できる場所を選択してアンテナを設置しなければならないが、そのような場所は非常に狭く、電波の受信レベルの評価に時間がかかるなどの問題も発生する。
また、後者の場合、1回の送信タイミングで複数フレーム続けて電波を送信したとしても、車体側受信機で受信できる確率は向上できるものの、確実なものではない。また、電波を何度も続けて送信しなければならず、車輪側送信機が電池駆動式のものである場合には、電池の寿命の観点からも不利である。
本発明は上記点に鑑み、車両側受信機の搭載位置の自由度を向上させることを目的とする。さらに、タイヤの回転によって車輪側送信機の位置が変わっても、車輪側送信機が送信した電波が車両側受信機で確実に受信できるようにすることを他の目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、タイヤを備えた複数個の車輪(5)それぞれに備えられ、タイヤの空気圧に応じた検出信号を出力するセンサ部(21)と、センサ部(21)の検出信号を信号処理をするとともに、信号処理された検出信号を送信する制御部(23)とを備えた車輪側送受信機(2)と、車体(7)側に備えられ、車輪側送受信機(2)に対して所定の電波を送信する信号送信手段(4)と、車体(7)側に備えられ、車輪側送受信機(2)から送信される検出信号を受信する信号受信手段(3、4)と、車体(7)側に備えられ、信号受信手段(3、4)を介して検出信号を受け取り、検出信号に基づいて車輪(5)に備えられたタイヤの空気圧を求める車体側制御装置(3)とを備え、車輪側送受信機(2)の制御部(23)は、信号送信手段(4)から送信される所定の電波の受信強度に基づいて検出信号の送信タイミングを設定し、送信タイミングにしたがって検出信号を信号受信手段(3、4)に向けて送信するようになっていることを特徴としている。
このように、車輪側送受信機(2)で信号送信手段(4)から送信される電波の受信強度に基づいて送信タイミングを設定することで、常に特定のタイヤ回転位置から信号受信手段にデータ送信を行うことができる。このため、信号受信手段(3、4)は、特定の位置から送信される車輪側送受信機(2)の送信電波を受信できればよく、タイヤ全周に渡る車輪側送受信機(2)からの送信電波の受信感度を考慮する必要がなくなる。これにより、受信アンテナを備える車体側制御装置(3)の搭載位置の自由度を大きくすることができる。
また、車体側受信手段を受信性能に充分余裕がある位置に搭載することが可能となるため、車両走行によりタイヤが回転しても、車輪側送受信機(2)からのデータ受信率を向上させることができる。
また、請求項2に記載の発明のように、車輪側送受信機(2)の制御部(23)は、所定の電波の受信電圧が所定値を超えたときを検出信号の送信タイミングとして設定することができ、あるいは請求項3に記載の発明のように、車輪側送受信機(2)の制御部(23)は、所定の電波の受信電圧が最大値となったときを検出信号の送信タイミングとして設定することができる。
また、請求項4に記載の発明では、車輪側送受信機(2)は、送信手段(4)から受信した所定の電波のエネルギーを電気エネルギーに変換して駆動電力を得るように構成されていることを特徴としている。
このように車輪側送受信機(2)が電池レス駆動タイプの場合、使用可能な電気量が電池駆動タイプのものと比べて非常に小さくなることから、電波の減衰を考慮すると、より受信可能範囲が狭まるが、車輪側送受信機(2)からのデータ送信を特定のタイヤ回転位置で行うことで、車体側受信手段(4)における車輪側送受信機(2)からのデータ受信率を向上させることができる。
また、請求項5に記載の発明では、電気エネルギーを蓄電する蓄電手段(25)を備え、車輪側送受信機(2)の制御部(23)は、蓄電手段における充電電圧が所定値を超えたことを検出信号の送信タイミングを設定する条件に含めていることを特徴としている。
これにより、車輪側送受信機(2)の制御部(23)が動作するのに充分な電気エネルギーが蓄電手段(25)に蓄電されてから、車輪側送受信機(2)から信号受信手段にデータ送信を行うことができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態におけるタイヤ空気圧検出装置の全体構成を示すブロック図である。図1の紙面上方向が車両1の前方、紙面下方向が車両1の後方に一致する。この図を参照して、本実施形態におけるタイヤ空気圧検出装置について説明する。
図1に示すように、タイヤ空気圧検出装置は、車両1に取り付けられるもので、車輪側送受信機2、車体側制御装置(ECU)3、車体側通信機4および表示器5を備えて構成されている。
車輪側送受信機2は、車両1における各車輪6に取り付けられるもので、車輪6に取り付けられたタイヤの空気圧や温度を検出すると共に、その検出結果を示す検出信号のデータを送信フレーム内に格納して送信するものである。また、車体側制御装置3および車体側通信機4は、車両1における車体7側に取り付けられるもので、車輪側送受信機2から送信される送信フレームを受信する。さらに車体側制御装置3は、車輪側送受信機2から受信した送信フレーム中に格納された検出信号に基づいて各種処理や演算等を行うことでタイヤ空気圧を求める。車体側通信機4は、車輪側送受信機2に所定の交流信号を送信する。なお、本実施形態の車体側制御装置3が本発明の信号受信手段に相当し、本実施形態の車体側通信機4が本発明の信号送信手段に相当している。
本実施形態では、車体側通信機4と車輪側送受信機2との間の通信にはLF帯が使用され、車体側制御装置3と車輪側送受信機2との間の通信には300M帯が使用されている。
図2は、車輪側送受信機2と車体側通信機4のブロック構成を示している。図2に示すように、車輪側送受信機2は、センサ部21、検波回路22、制御部23、電池24を備えた構成となっている。
センサ部21は、例えばダイアフラム式の圧力センサや温度センサを備えた構成とされ、タイヤ空気圧に応じた検出信号や温度に応じた検出信号を出力するようになっている。検波回路22は、受信アンテナ22aを備えており、受信アンテナ22aを介して車体側通信機4から受信した交流信号をA/D変換し、直流信号を制御部23に出力する。本実施形態の車輪側送受信機2では、電池24から制御部23等に電源供給されるように構成されている。
図3は、検波回路22の回路構成を示している。図3に示すように、検波回路22は、ダイオード22b、コンデンサ22c、抵抗22dとを有している。車体側通信機4から受信した交流信号は、ダイオード22bで半波整流され、コンデンサ22cで平滑化され、直流信号となる。さらに、コンデンサ22cに蓄えられた電荷を抵抗22dで放電されるので、車体側通信機4から受信する交流信号の受信レベル変動に対する出力信号の追従性を向上させることができる。これにより、コンデンサ22cの端子に瞬時における検波出力電圧が発生する。
制御部23は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えた周知のマイクロコンピュータを用いることができ、ROM内に記憶されたプログラムに従って、所定の処理を実行するようになっている。また、制御部23には送信用アンテナ23aが設けられている。
制御部23は、センサ部21からの検出信号を受け取り、その信号を必要に応じて信号処理したのち、これを検出結果を示すデータとして、いずれの車輪6に取り付けられた送受信機2であるかを示すID情報と共に、1つの送信フレーム内に格納する。その後、制御部23は、送信フレームを車体側制御装置3に向けて送信するようになっている。この車体側制御装置3に送信フレームを送る処理は、上記プログラムに従って所定の周期毎に、所定の送信タイミングで実行されるようになっている。
制御部23は、検波回路22から入力する直流電圧の電圧レベルをモニタし、この電圧レベルに基づいて送信フレームの送信タイミングを設定する処理を実行する。送信フレームの送信タイミングの設定処理については後述する。
このように構成される車輪側送受信機2は、例えば、各車輪6のホイールにおけるエア注入バルブに取り付けられ、センサ部21がタイヤの内側に露出するように配置される。これにより、該当するタイヤ空気圧を検出し、各車輪側送受信機2に備えられた送信用アンテナ4aを通じて、所定の送信タイミングで送信フレームを送信するようになっている。
図2に戻り、車体側通信機4は、タイヤの数、すなわち車輪側送受信機2の数に対応した個数備えられている。各車体側通信機4は、車体7における車輪側送受信機2に対応する場所に設置されている。車体側通信機4は、車輪側送受信機2に対して所定の交流信号(キャリア信号)を送信する。本実施形態の車体側通信機4は、キャリア信号を常時連続して送信するように構成されている。車体側通信機4は、単独で動作するように構成してもよく、あるいは車体側制御装置3で制御されるように構成してもよい。なお、本実施形態の所定の交流信号が本発明の「所定の電波」に相当している。
車体側制御装置3は、受信用アンテナ3aを備えており、車体7側におけるタイヤ側送受信機2からの送信信号を受信可能な位置に設けられている。車体側制御装置3は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えた周知のマイクロコンピュータで、不揮発性のEEPROM等で構成されたメモリなどを備えており、ROM内に記憶されたプログラムに従って、所定の処理を実行するようになっている。
車体側制御装置3は、車輪側送受信機2から送信されてきた送信フレームを受け取り、それに格納された車輪6を示すID情報に基づいて、送られてきた送信フレームがいずれの車輪6に装着された車輪側送受信機2のものかを特定する。
また、車体側制御装置3では、受け取った送信フレームに格納された検出結果を示すデータに基づいて各種信号処理および演算等を行うことにより各車輪6それぞれのタイヤ空気圧を求めると共に、求めたタイヤ空気圧に応じた電気信号を表示器5に出力するようになっている。具体的には、車体側制御装置3は、タイヤ空気圧が所定のしきい値を下回ったか否かを判定し、その判定結果に基づき、タイヤ空気圧の低下したことを示す信号を表示器5に出力するようになっている。
表示器5は、ドライバが視認可能な場所に配置され、例えば車両1におけるインストルメントパネル内に設置される警報ランプや警告表示器(ディスプレイ)、もしくは警報ブザーによって構成される。この表示器5は、例えば車体側制御装置3からタイヤ空気圧の低下を示す信号が送られてくると、その旨を示す警報を行うことでドライバにタイヤ空気圧の低下を伝えるようになっている。以上のようにしてタイヤ空気圧検出装置が構成されている。
次に、車輪側送受信機2から車体側制御装置3に送信フレームを送信する際の送信タイミングの設定方法について説明する。
図4は車輪側送受信機2および車体側通信機4の位置関係を示しており、図4(a)は車両側面からみた図であり、図4(b)は車両前後方向からみた図である。図4に示すように、車体側通信機4は車体7側における車輪側送受信機2の近傍、具体的には車体7のタイヤハウス内に設けられている。
上述のように、車輪側送受信機2と車体側通信機4との間の通信にはLF帯が用いられているので、車体側通信機4から送信される信号を車輪側送受信機2で良好に受信できる通信可能範囲は、車体側通信機4を中心とする限られた領域となる。図4(a)に示すように、車体側通信機4をタイヤハウスのうちタイヤ最上部と対向する位置に設置した場合に、車輪6の中心と車体側通信機4とを結ぶ直線を引いたとすると、その直線に対して車輪周方向の前後における所定角度P(例えば100度)が通信可能範囲となる。
図5は、車輪側送受信機2で受信する車体側通信機4からの交流信号の受信レベルを示している。図5に示すように、車輪6の回転角度に応じて車輪側送受信機2における受信レベルが変動している。車輪側送受信機2における受信レベルは、車輪6が回転して車輪側送受信機2が角度Pの範囲に位置しているときに高くなり、車輪側送受信機2が車輪6の最上部に位置するとき、すなわち車輪側送受信機2が車体側通信機4に最も接近するときに最も高くなる。
上述のように、車輪側送受信機2では、車体側通信機4から受信した交流信号を検波回路22で直流に変換し、この直流電圧の電圧レベルを制御部23にてモニタしている。図6は、制御部23でモニタした受信電圧Vrpを示している。図6に示す受信電圧Vrpの変動は、上記図5で示した車輪側送受信機2で受信する車体側通信機4からの交流信号の受信レベルの変動に対応している。車輪側送受信機2の制御部23は、受信電圧Vrpに基づいて車体側制御装置3に送信フレームを送信する際の送信タイミングを決定する。具体的には、制御部23は、受信電圧Vrpが所定値V1を超えたときに、車体側制御装置3に送信フレームを送信する。この所定値V1は予め設定された値であり、制御部23のROMやRAM等のメモリに格納されている。
次に、本実施形態における車輪側送受信機2の制御部23が行う送信タイミング設定手順を図7のフローチャートに基づいて説明する。
まず、検波回路22から入力する電圧レベルをモニタすることで、車体側通信機4から送信された連続キャリア信号の受信電圧Vrpをモニタする(S10)。次に、受信電圧Vrpが予め設定された所定値V1を上回ったか否かを判定する(S11)。この結果、受信電圧Vrpが所定値V1を上回っていない場合には、S10の受信電圧モニタを繰り返し行い、受信電圧Vrpが所定値V1を上回った場合には、センサ部21にてタイヤの空気圧や温度のタイヤ状態を検出する(S12)。そして、タイヤの空気圧や温度の検出結果であるタイヤ状態情報が含まれた送信フレームを車体側制御装置3に送信する(S13)。
このように、車輪側送受信機2では、車体側通信機4から送信される信号の受信レベルをモニタし、この受信レベルが所定値を超えた場合にデータ送信を行うことで、送信タイミングを走行中回転するタイヤの回転位置と同期させ、常に特定のタイヤ回転位置(タイヤ回転角度)から受信機としての車体側制御装置3にデータ送信を行うことができる。
このため、受信機としての車体側制御装置3は、特定の位置から送信される車輪側送受信機2の送信電波を受信できればよく、タイヤ全周に渡る車輪側送受信機2からの送信電波の受信感度を考慮する必要がなくなる。このため、受信機としての車体側制御装置3(受信アンテナ3a)の搭載位置の自由度を大きくすることができる。
これにより、車体7側に搭載される車体側制御装置3の受信アンテナ3aが一番感度の高くなる位置で受信できるようにすることが可能となる。したがって、タイヤの回転によって送信機2の位置が変わっても、確実に送信機2が送信した電波を受信機3で受信できるようにすることが可能となる。また、受信アンテナ3aの設置位置を決めるために電波の受信レベルの評価などを行わなくても、確実に車輪側送受信機2が送信した電波を車体側制御装置3で受信できるようにするも可能となる。
また、受信機としての車体側制御装置3(受信アンテナ3a)を受信性能に充分余裕がある位置に搭載することが可能となるため、車両走行によりタイヤが回転しても、車輪側送受信機2からのデータ受信率を車輪側送受信機2からのデータ送信回数を多くすることなく向上させることができる。このため、車輪側送受信機2の電源となる電池24の寿命向上を図ることもできる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本第2実施形態では、上記第1実施形態と比較して、主に車輪側送受信機2が電池レス駆動タイプとして構成されている点が異なっている。以下、上記第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図8は車輪側送受信機2と車体側通信機4のブロック構成を示しており、上記第1実施形態の図2に対応している。
本第2実施形態では、車体側制御装置3には受信アンテナが設けられておらず、図8に示すように、車体側通信機4に送信アンテナ4aに加えて受信アンテナ4bが備えられている。このように本実施形態では、車輪側送受信機2からの送信電波は、車体側通信機4で受信される。なお、本実施形態の車体側通信機4が本発明の信号受信手段および信号送信手段に相当している。
本第2実施形態では、車両側送信機4から車輪側送受信機2に対してチャージ電波(電磁波)が送信される。車輪側送受信機2は、車両側送受信機4から受け取ったチャージ電波を電気エネルギーに変換し、これを電源として作動するように構成されている。このような電池レス駆動タイプの場合、使用可能な電気量が電池駆動タイプのものと比べて非常に小さくなることから、本実施形態では、車輪側送受信機2から車体側通信機4への信号送信に300M帯に比較して消費電力が少なくてすむLF帯を用いている。
したがって、本実施形態では、車体側通信機4から車輪側送受信機2への信号送信と、車輪側送受信機2から車体側通信機4への信号送信にLF帯を使用しており、それぞれ周波数を異ならせている。
図8に示すように、本第2実施形態の車輪側送受信機2には、内蔵電池24に代えて、電力チャージ回路25が設けられている。電力チャージ回路25は、車両側送受信機4からの電力信号(電磁波)を電気エネルギーに変換して蓄電用コンデンサ25aに蓄電するように構成されている。
図9は検波回路22と電力チャージ回路25の回路構成を示しており、上記第1実施形態の図3に対応している。図9に示すように、電力チャージ回路25は、コンデンサ25aとダイオード22bとを備えている。車両側送受信機4からのチャージ電波は、検波回路22で直流に変換され、その後、電力チャージ回路25のコンデンサ25aに蓄電される。制御部23は、コンデンサ25aの端子電圧(チャージ電圧)Vbatをモニタするように構成されている。
図10(a)は蓄電用コンデンサ25aのチャージ電圧Vbatを示し、図10(b)は車体側通信機4からの信号の受信電圧Vrpを示している。図10(b)は、上記第1実施形態の図6に対応している。図10(a)に示すように、コンデンサ25aのチャージ電圧Vbatは、時間経過とともに上昇する。
本第2実施形態の制御部23は、チャージ電圧Vbatと受信電圧Vrpに基づいて車体側制御装置3に送信フレームを送信する際の送信タイミングを決定する。具体的には、制御部23は、受信電圧Vrpが所定電圧値V1を超え、かつ、チャージ電圧Vbatがチャージ電圧Vbatが最低動作保障充電電圧V2を超えたときに、車体側制御装置3に送信フレームを送信する。最低動作保障充電電圧V2は、制御部23が動作するのに充分な電圧値である。この最低動作保障充電電圧V2は予め設定された値であり、所定値V1とともに制御部23のROMやRAM等のメモリに格納されている。
次に、本実施形態における車輪側送受信機2の制御部23が行う送信タイミング決定方法を図11のフローチャートに基づいて説明する。
まず、電力チャージ回路25におけるチャージ電圧Vbatをモニタする(S20)。そして、チャージ電圧Vbatが最低動作保障充電電圧V2を超えたか否かを判定する(S21)。この結果、チャージ電圧Vbatが最低動作保障充電電圧V2を超えていない場合には、S10のチャージ電圧Vbatのモニタを繰り返し行う。一方、チャージ電圧Vbatが最低動作保障充電電圧V2を超えている場合には、車体側通信機4から送信された連続キャリア信号の受信電圧Vrpをモニタする(S22)。
次に、受信電圧Vrpが予め設定された所定値V1を上回ったか否かを判定する(S23)。この結果、受信電圧Vrpが所定値V1を上回っていない場合には、S10の受信電圧モニタを繰り返し行い、受信電圧Vrpが所定値V1を上回った場合には、センサ部21にてタイヤの空気圧や温度のタイヤ状態を検出する(S24)。そして、タイヤの空気圧や温度の検出結果であるタイヤ状態情報が含まれた送信フレームを車体側制御装置3に送信する(S25)。
以上の本第2実施形態の構成によっても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、チャージ電圧Vbatが最低動作保障充電電圧V2を超えたことを送信タイミング設定の条件に含めることで、車輪側送受信機2の制御部23が動作するのに充分な電気エネルギーが蓄電用コンデンサ25aに蓄電されてから、車輪側送受信機2から車体側通信機4にデータ送信を行うことができる。
また、本第2実施形態のように車輪側送受信機2が電池レス駆動タイプの場合、使用可能な電気量が電池駆動タイプのものと比べて非常に小さくなることから、電波の減衰を考慮すると、より受信可能範囲が狭まることになる。さらに、車体側通信機4からの電源供給が行える範囲でなければならないことから、なおさら受信可能範囲が狭まる。
これに対し、本第2実施形態では、車輪側送受信機2からのデータ送信を特定のタイヤ回転位置で行うことができるので、車体側通信機4における車輪側送受信機2からのデータ受信率を向上させることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本第3実施形態では、上記第1、第2実施形態のタイヤ空気圧検出装置における車輪側送受信機2が送信する送信フレームの形態を変更するものである。なお、本実施形態のタイヤ空気圧検出装置の構成は、上記各実施形態と同様であり、車輪側送受信機2の制御部23aで実行される処理のみを変更したものであるため、異なる部分についてのみ説明する。
上記第1、第2実施形態では、制御部23にて、センサ部21の検出信号を1つの送信フレームに格納し、送信タイミングのときに車輪側送受信機2から送信するようにした。これに対して、本実施形態では、送信フレームを複数にパケット分割し、分割した各送信フレームを複数回の送信タイミングにわたって送るようにしている。
図12は、送信フレームを1つにした場合と複数に分割した場合の構成例を示した模式図である。
図12(a)に示すように、送信フレームを1つにした場合、その送信フレームを構成するデータのビット数が例えば100ビットという大きなものとなる。このため、送信フレームの送信に必要とされる時間が例えば10〔msec〕と長くなる。
これに対し、本実施形態では図12(b)に示すように、例えば送信フレームをN個にパケット分割し、各送信フレームを構成するデータのビット数を例えばmビットとしている。この場合、複数に分割された各送信フレームのそれぞれに、パリティビットとパケットナンバーを示すビットが付されることになる。したがって、各送信フレームの合計ビット数は送信フレームを1つにした場合よりも大きくなるが、各送信フレームのビット数はそれよりも小さくなる。このため、各送信フレームの送信に必要とされる時間が例えば0.1×m〔msec〕と短くなる。
このように、送信フレームを複数に分割し、複数回の送信タイミングにわたって送信させることも可能である。そして、この場合、以下の効果を得ることができる。
すなわち、車両1の車速が速くなり、車輪6の回転速度が速くなると、その分、車輪側送受信機2が受信可能範囲に位置している時間が短くなる。このため、1つの送信フレームが長くなると、車輪側送受信機2が受信可能範囲に位置している時間のみでは送信しきれなくなってしまうこともあり得る。したがって、確実に通信が行われるようにするには、車輪側送受信機2が受信可能範囲を通過する時間に対して送信フレームが送信される時間が十分に短いことが必須条件となる。
これに対し、本実施形態のように送信フレームを複数に分割し、複数回にわたって送信されるようにすれば、各送信フレームの送信に必要とされる時間を短くすることができる。これにより、各送信フレームが確実に車両側受信装置3あるいは車体側通信機4で確実に受信できるようにすることが可能となる。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態では、車体側通信機4から所定の交流信号を車輪側送受信機2に対して常時送信するように構成したが、これに限らず、タイヤ空気圧等の情報が必要な場合のみ、車体側通信機4から所定の交流信号を車輪側送受信機2に対して送信するようにしてもよい。この場合、通常時は車輪側送受信機2によるタイヤ空気圧等の検出・送信は行わず、車輪側送受信機2が所定の交流信号を受信したときのみにタイヤ空気圧の検出・送信を行う。
さらに、通常時には車輪側送受信機2によるタイヤ空気圧等の検出・送信をタイヤ回転位置に関わらず定期的(例えば1分毎)に行うようにしてもよい。そして、必要に応じて車体側通信機4から送信される所定の交流信号を車輪側送受信機2が受信した場合には、車輪側送受信機2は所定のタイヤ回転位置でタイヤ空気圧等の検出結果を車体側に送信する。
また、上記実施形態では、車輪側送受信機2について電池駆動タイプ(第1実施形態)と電池レス駆動タイプ(第2実施形態)について説明したが、これに限らず、例えばタイヤの回転による遠心力で自己発電する発電手段を備えたものでよい。
また、上記実施形態では、車輪側送受信機2の制御部23は、車体側制御装置3あるいは車体側通信機4へのデータ送信タイミングを設定する際に、車体側通信機4から受信する電波の受信電圧が所定値を超えた場合を送信タイミングとして設定したが、これに限らず、例えば、車体側通信機4から受信する電波の受信電圧が最大値となった場合を送信タイミングとして設定してもよい。この場合、車輪側送受信機2の制御部23で予め受信電圧の最大値を設定しておき、車体側通信機4から受信する電波の受信電圧が設定された最大値と一致した場合に受信電圧が最大値となったと判定することができる。あるいは、車輪側送受信機2の制御部23で車体側通信機4から受信する電波の受信電圧の変化をモニタし、この受信電圧の変化を微分して得られる傾きが正側からゼロになった場合に受信電圧が最大値となったと判定することができる。
本発明の第1実施形態におけるタイヤ空気圧検出装置のブロック構成を示す図である。 図1に示す車輪側送受信機と車体側通信機のブロック構成を示した図である。 図2に示す検波回路の回路構成を示した図である。 図1に示す車輪側送受信機および車体側通信機の位置関係を示した図である。 車輪側送受信機で受信する車体側通信機からの交流信号の受信レベルを示す特性図である。 車輪側送受信機における受信電圧を示す特性図である。 車輪側送受信機の制御部が行う送信タイミング決定方法を示すフローチャートである。 第2実施形態の車輪側送受信機と車体側通信機のブロック構成を示した図である。 図8に示す検波回路と電力チャージ回路の回路構成を示した図である。 車輪側送受信機におけるチャージ電圧と受信電圧を示した特性図である。 車輪側送受信機の制御部が行う送信タイミング決定方法を示すフローチャートである。 送信フレームを1つにした場合と複数に分割した場合の送信フレームの構成例を示した模式図である。 従来のタイヤ空気圧検出装置における送信機の搭載例を示した部分断面斜視図である。
符号の説明
1…車両、2…車輪側送受信機、3…車体側制御装置、4…車体側通信機、5…表示器、6…車輪、21…センサ部、22…検波回路、23…制御部、24…内蔵電池、25…電力チャージ回路。

Claims (5)

  1. タイヤを備えた複数個の車輪(5)それぞれに備えられ、前記タイヤの空気圧に応じた検出信号を出力するセンサ部(21)と、前記センサ部(21)の検出信号を信号処理するとともに、信号処理された前記検出信号を送信する制御部(23)とを備えた車輪側送受信機(2)と、
    車体(7)側に備えられ、前記車輪側送受信機(2)に対して所定の電波を送信する信号送信手段(4)と、
    前記車体(7)側に備えられ、車輪側送受信機(2)から送信される前記検出信号を受信する信号受信手段(3、4)と、
    前記車体(7)側に備えられ、前記信号受信手段(3、4)を介して前記検出信号を受け取り、前記検出信号に基づいて前記車輪(5)に備えられた前記タイヤの空気圧を求める車体側制御装置(3)とを備え、
    前記車輪側送受信機(2)の制御部(23)は、前記信号送信手段(4)から送信される前記所定の電波の受信強度に基づいて前記検出信号の送信タイミングを設定し、前記送信タイミングにしたがって前記検出信号を前記信号受信手段(3、4)に向けて送信するようになっていることを特徴とするタイヤ空気圧検出装置。
  2. 前記車輪側送受信機(2)の制御部(23)は、前記所定の電波の受信電圧が所定値を超えたときを前記検出信号の送信タイミングとして設定することを特徴とする請求項1に記載のタイヤ空気圧検出装置。
  3. 前記車輪側送受信機(2)の制御部(23)は、前記所定の電波の受信電圧が最大値となったときを前記検出信号の送信タイミングとして設定することを特徴とする請求項1に記載のタイヤ空気圧検出装置。
  4. 前記車輪側送受信機(2)は、前記送信手段(4)から受信した前記所定の電波のエネルギーを電気エネルギーに変換して駆動電力を得るように構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のタイヤ空気圧検出装置。
  5. 前記電気エネルギーを蓄電する蓄電手段(25)を備え、
    前記車輪側送受信機(2)の制御部(23)は、前記蓄電手段における充電電圧が所定値を超えたことを前記検出信号の送信タイミングを設定する条件に含めていることを特徴とする請求項4に記載のタイヤ空気圧検出装置。
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