JP2006014698A - 動物表面の殺菌方法および殺菌装置 - Google Patents

動物表面の殺菌方法および殺菌装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 動物表面の生体殺菌に適した動物表面の殺菌方法および殺菌装置を提供する。
【解決手段】 0.1ppm〜200ppmの二酸化塩素を含有する二酸化塩素含有水溶液1を用いる動物表面の殺菌方法。本殺菌方法において、二酸化塩素含有水溶液1がさらに500ppm以下の界面活性剤を含有すること、二酸化塩素含有水溶液1を、直径200μm以上の水滴状または水柱状にして、動物表面2aに噴射することができる。二酸化塩素を発生させる二酸化塩素発生装置11と、二酸化塩素を含有する二酸化塩素含有水溶液1を形成する装置と、二酸化塩素含有水溶液を動物表面2aに噴射する噴射装置とを含む動物表面の殺菌装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、動物表面の殺菌方法および殺菌装置に関し、詳しくは二酸化塩素を含有する水溶液を用いる家畜用動物表面の殺菌方法および殺菌装置に関する。
従来、多くのと畜場においては、牛、馬、豚、羊、鳥などの家畜用動物に対する特別な生体殺菌は実施されていない。一部のと畜場においては、家畜用動物を運搬する車両がと畜場に入場する際に、次亜塩素酸、酸性電解水などを用いて、家畜用動物および車両の殺菌が行なわれている。具体的には、家畜用動物を乗せた車両が、と畜場の入り口を通過する際に、次亜塩素酸ナトリウムなどの水溶液を車両全体に噴射させて、家畜用動物および車両の殺菌を行なっている。
一方、家畜用動物を係留している係留所からと畜・解体作業が開始されるまでの間には、家畜用動物に対する特別な生体殺菌は行なわれていない。家畜用動物の洗浄および糞尿の洗い出しを目的として、係留所内で家畜用動物に対して水が散布される程度であり、糞尿が完全に洗い出されないため、家畜用動物表面には微生物が繁殖している。係留所から出された家畜用動物は、水で洗浄された後、と畜・解体作業が開始されるが、家畜用動物表面を水で洗浄しただけでは、家畜用動物表面に繁殖した微生物の数はほとんど減少しない。
ここで、次亜塩素酸を用いて家畜用動物表面を殺菌しようとすると、次亜塩素酸には残留性があるため、数ppm以上の次亜塩素酸が動物の口に入ると、その動物の内臓内の微生物が殺菌され、その動物は腹痛を起こすなどして肉質低下の原因となる。また、牛、豚などの家畜用動物表面には脂分が多く、この脂分により次亜塩素酸の殺菌効果が阻害されるため、0.1ppm〜2ppm程度の低濃度の次亜塩素酸水溶液では十分な殺菌が行なえず、数十ppm以上の高濃度の次亜塩素酸水溶液が必要となる。一方、このような高濃度の次亜塩素酸水溶液を用いると、使用後に残留した次亜塩素酸の処理や、殺菌の際に生じるトリハロメタン類の処理が問題となる。
また、一般に殺菌剤として使用されている酸性電解水は、次亜塩素酸と同じ殺菌手法であるため、次亜塩素酸の場合と同様に、家畜用動物の肉質の低下、トリハロメタン類の処理が問題となる。
また、オゾン水は、オゾンの毒性と残留性により、次亜塩素酸の場合と同様に、家畜用動物の肉質の低下が問題となる。また、オゾン水は、非常に強力な殺菌力を持つため、使用後のオゾン水の処理が不可欠である。
上記のように、家畜用動物の表面の生体殺菌を行なうための適切な殺菌剤がないため、と畜場において、係留所からと畜・解体作業が開始されるまでの間には、家畜用動物に対する特別な生体殺菌は行なわれていない。
一方、最近、生鮮食品の殺菌洗浄方法として、二酸化塩素の水溶液を用いる殺菌洗浄方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。しかし、この二酸化塩素を、動物表面の生体殺菌に用いることができるかどうかについては、これまでに全く知見が得られていない。
特開平10−313839号公報
上記問題点に鑑みて、本発明は、動物表面の生体殺菌に適した動物表面の殺菌方法および殺菌装置を提供すること、より詳しくは二酸化塩素を含有する水溶液を用いる動物表面の殺菌方法および殺菌装置を提供することを目的とする。
本発明は、0.1ppm〜200ppmの二酸化塩素を含有する二酸化塩素含有水溶液を用いる動物表面の殺菌方法である。
本発明にかかる動物表面の殺菌方法において、二酸化塩素含有水溶液はさらに500ppm以下の界面活性剤を含有することができる。また、二酸化塩素含有水溶液を、粒径200μm以上の水粒状または直径200μm以上の水柱状にして、動物表面に噴射させることができる。
また、本発明にかかる動物表面の殺菌方法において、二酸化塩素を発生させる工程、二酸化塩素を含有する二酸化塩素含有水溶液を形成する工程、二酸化塩素含有水溶液を動物表面に噴射する工程を含むことができる。さらに、動物表面に残留した二酸化塩素を紫外線により除去する工程および/または使用済みの二酸化塩素含有水溶液中の二酸化塩素を吸着剤により除去する工程を含むことができる。
本発明は、二酸化塩素を発生させる二酸化塩素発生装置と、二酸化塩素を含有する二酸化塩素含有水溶液を形成する装置と、二酸化塩素含有水溶液を動物表面に噴射する噴射装置とを含む動物表面の殺菌装置である。
上記のように、本発明によれば、動物表面の生体殺菌に適した動物表面の殺菌方法および殺菌装置を提供することができる。
本発明にかかる動物表面の殺菌方法は、図1を参照して、0.1ppm〜200ppmの二酸化塩素を含有する二酸化塩素含有水溶液1を用いる。二酸化塩素の含有量が0.1ppm未満であると動物表面の殺菌力が低下し、200ppmを超えると動物表面を傷めたり、動物の口に入った場合に肉質を低下させるおそれがある。二酸化塩素の含有量は、比較的高濃度で短時間に殺菌する場合(たとえば、係留所からと畜所・解体所への追込み通路において殺菌する場合)は、2ppm〜200ppmが好ましく、比較的低濃度で長時間殺菌する場合(たとえば、係留所において殺菌する場合)は、0.1ppm〜2ppmが好ましい。
ここで、二酸化塩素は、次亜塩素酸およびオゾンに比べて毒性が低く、広いpH領域(pH:2.0〜9.0程度)に渡って、非常に強力な殺菌力(二酸化塩素は塩素の2.6倍の有効塩素濃度)を有していることから、動物表面の生体殺菌に好ましく適用することができる。
本発明にかかる動物表面の殺菌方法において、図1を参照して、二酸化塩素含有水溶液1はさらに500ppm以下の界面活性剤を含有することが好ましい。500ppm以下の界面活性剤を含有することにより、牛、豚などの脂分の多い家畜用動物の表面であっても、界面活性剤により動物表面の脂分をミセル化して除去することにより、動物表面に対する二酸化塩素の高い殺菌力を維持することができる。界面活性剤の含有量は、家畜用動物表面の脂分の量に応じて調節することができる。界面活性剤の含有量が500ppmを超えると、二酸化塩素と界面活性剤との反応により、二酸化塩素の含有量が低下するため、殺菌力が低下する。また、二酸化塩素含有水溶液を動物表面に噴射する際に生じる泡により、二酸化塩素と動物表面との接触が阻害されるため、殺菌力が低下する。
また、本発明にかかる動物表面の殺菌方法において、図1を参照して、二酸化塩素含有水溶液1を、直径200μm以上の水滴状または水柱状にして、動物表面に噴射することが好ましい。直径200μm以上の水滴または水柱を噴射するためには、200μm以上の口径を有するスプレー噴射ノズル、シャワー噴射ノズルなどの噴射ノズル15が用いられる。水滴または水柱の直径が200μm未満であると、水滴または水柱の比表面積(表面積/体積)が増大し、二酸化塩素含有水溶液中の二酸化塩素が大気中に飛散することにより、動物表面に二酸化塩素水溶液が接触するまでに二酸化塩素水溶液中の二酸化塩素の含有量が急激に低減し、殺菌力が低下する。
本発明にかかる動物表面の殺菌装置における好ましい一つの具体的な実施形態は、図1に示すように、二酸化塩素を発生させる二酸化塩素発生装置11と、二酸化塩素を含有する二酸化塩素含有水溶液を形成する装置としての水供給装置12および二酸化塩素含有水溶液貯蔵容器13と、二酸化塩素含有水溶液を動物表面2aに噴射する噴射装置としての送水ポンプ14および噴射ノズル15を含む。ここで、配管ラインのみでも発生させた二酸化塩素の含有量を調節することができれば、二酸化塩素含有水溶液貯蔵容器13は設けなくてもよい。
さらに、本実施形態における殺菌装置において、二酸化塩素含有水溶液に界面活性剤を添加するための界面活性剤供給装置16を設けることができる。二酸化塩素含有水溶液への界面活性剤の供給は、二酸化塩素発生装置11から二酸化塩素含有水溶液貯蔵容器13までの配管ライン中、二酸化塩素含有水溶液貯蔵容器13から送水ポンプ14までの配管ライン中または送水ポンプ14から噴射ノズル15までの配管ライン中などの任意の部分において可能である。
本発明にかかる動物表面の殺菌方法における好ましい一つの具体的な実施形態は、図1および図2を参照して、二酸化塩素を発生させる工程、二酸化塩素を含有する二酸化塩素含有水溶液を形成する工程、二酸化塩素含有水溶液を動物表面に噴射する工程を含む。かかる工程を含むことにより、二酸化塩素含有水溶液を用いて動物表面の生体殺菌を効率よく行なうことができる。以下、工程毎にさらに詳しく説明する。図1および図2において、実線の矢印は二酸化塩素含有水溶液の流れを示す。
まず、二酸化塩素発生装置11において、二酸化塩素を発生させる(二酸化塩素発生工程)。二酸化塩素を発生させる方法には、特に制限はないが、発生効率および食品への使用の観点から、以下の方法が好ましく用いられる。
(1.次亜塩素酸ナトリウムと酸を用いた方法)
この方法は、次亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)と塩酸(HCl)または硫酸(H2SO4)とを用いて、二酸化塩素(ClO2)を発生させる方法であり、以下の反応式で表わされる。
5NaClO2+ 4HCl → 4ClO2+ 5NaCl+ 2H2O (1)
10NaClO2+ 5H2SO4
→ 8ClO2+ 5Na2SO4+ 4H2O+ 2HCl (2)
(2.次亜塩素酸ナトリウムと塩素ガスを用いた方法)
この方法は、次亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)と塩素ガス(Cl2)とを用いて、二酸化塩素(ClO2)を発生させる方法であり、以下の反応式で表わされる。
2NaClO2+ Cl2 → 2ClO2+ 2NaCl (3)
(3.次亜塩素酸ナトリウムと亜塩素酸ナトリウムと塩酸とを用いた方法)
この方法は、次亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)と亜塩素酸ナトリウム(NaClO)と塩酸(HCl)とを用いて、二酸化塩素(ClO2)を発生させる方法であり、以下の反応式で表わされる。
2NaClO2+ NaClO+ 2HCl→ 2ClO2+ 2NaCl+ H2O (4)
次に、上記(1)〜(4)のいずれかの化学反応により得られた二酸化塩素含有水溶液を二酸化塩素含有水溶液貯蔵容器13に貯え、水供給装置12から水を二酸化塩素含有水溶液貯蔵容器13に供給して、0.1ppm〜200ppmの二酸化塩素を含有する二酸化塩素含有水溶液を形成する(二酸化塩素含有水溶液形成工程)。
次に、二酸化塩素含有水溶液を送水ポンプ14により殺菌場所10の上部まで送り、二酸化塩素含有水溶液を噴射ノズル15から殺菌場所10に導入された動物2の動物表面2aに噴射して、動物表面2aの殺菌を行なう(二酸化塩素含有水溶液噴射工程)。
と畜場において、搬入された家畜用動物は、一定期間係留所に係留された後、追込み通路を通って、と畜所でと殺され、解体所で解体される。したがって、家畜用動物表面の生体殺菌は、係留所または追込み通路で行なうことができる。
動物表面の生体殺菌の行なう場所が追込み通路である場合は、動物は通常数分〜数十分程度の短時間で追込み通路を通過することから、短時間の殺菌を行なう必要がある。短時間の殺菌方法としては、二酸化塩素の含有量が比較的多い(たとえば、2ppm〜200ppm程度)二酸化塩素含有水溶液を用いて、比較的短時間(たとえば、5秒間〜15分間程度)の二酸化塩素含有水溶液の噴射を行なうことができる。
動物表面の生体殺菌の行なう場所が係留所である場合は、係留所において通常動物が数時間〜数日係留されることから、上記短時間の殺菌だけでなく、長時間の殺菌を行なうことが可能である。長時間の殺菌方法としては、二酸化塩素の含有量が比較的少ない(たとえば、0.1ppm〜2ppm程度)二酸化塩素含有水溶液を用いて、比較的長時間(たとえば、15分間〜3時間程度)の二酸化塩素含有水溶液の噴射を行なうことができる。
ここで、2ppm以下の二酸化塩素の含有量は、水道法における適合基準を満たすものであり、使用後の二酸化塩素含有水溶液は、特別の処理を行なうことなく排水することができる。また、この殺菌方法は、動物表面および係留所の殺菌を行なうとともに、係留所の脱臭にも大きく寄与する。また、動物が豚である場合には、体温上昇による豚のヒステリーを抑えるためのシャワーリング用の水に替えて、二酸化塩素含有水溶液を豚表面に噴射することにより、豚のシャワーリングとともに豚表面の殺菌を行なうことができる。
本実施形態における動物表面の殺菌方法においては、二酸化塩素含有水溶液にさらに500ppm以下の界面活性剤を添加することが好ましい。二酸化塩素含有水溶液への界面活性剤の添加は、二酸化塩素含有水溶液の二酸化塩素発生装置11から二酸化塩素含有水溶液貯蔵容器13までの移動中、二酸化塩素含有水溶液貯蔵容器13から送水ポンプ14までの移動中または送水ポンプ14から噴射ノズル15までの移動中など任意の段階において可能である。界面活性剤は、特に制限はないが、二酸化塩素と反応し難く、泡化が少ないものが、二酸化塩素含有水溶液の殺菌力を維持する観点から好ましい。好ましい界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキル硫酸エステルナトリウム、アルキルスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、モノアルキルリン酸エステルナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステルナトリウム、高級脂肪酸エステルスルホン酸ナトリウムなどの陰イオン系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルなどの非イオン系界面活性剤などが挙げられる。
また、本実施形態における動物表面の殺菌方法においては、口径が200μm以上の噴射ノズル15を用いて、二酸化塩素含有水溶液を直径200μm以上の水滴状または水柱状にして動物表面に噴射することが好ましい。
ここで、動物表面に噴射された二酸化塩素含有水溶液が表面に一時的に残留しても、二酸化塩素は、ガスとなって飛散するか、太陽光により分解する。さらに、本実施形態における動物表面の殺菌方法においては、図2に示すように、たとえば紫外線照射装置を用いて、紫外線の照射により動物表面に残留した二酸化塩素を分解して除去することができる。
また、図2に示すように、使用後の二酸化塩素含有水溶液中の二酸化塩素を、二酸化塩素吸着材により、吸着および/または分解して、除去することができる。二酸化塩素の吸着材としては、チオ硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウムなどが挙げられる。
(実施例1)
係留所内において、1マス(豚3頭/ロット)毎に6ロットの豚表面の殺菌を行なった。豚表面の殺菌は、二酸化塩素含有量20ppmの二酸化塩素含有水溶液を、口径300μmのスプレー噴射ノズルを用いて、直径約300μmの水滴状にして、10L(リットル)・min-1・m-2の水量で、30秒間噴射することにより行なった。殺菌前の豚表面の一般生菌数は103個・cm-2〜107個・cm-2であったが、殺菌後の豚表面の一般生菌数は102個・cm-2〜105個・cm-2に減少した。結果を表1にまとめた。ここで、殺菌前後における豚表面の一般生菌数は、10個の一般生菌用標準寒天培地(日水製薬社製フードフタンプ)をそれぞれ、豚表面(左右の背中前部、背中中央部、背中後部、前足上部、後足上部の計10箇所)に接触させた後、35℃で48時間培養した後のコロニーの数により求めた。
(実施例2)
二酸化塩素含有量40ppmの二酸化塩素含有水溶液を用いた他は、実施例1と同様にして、豚表面の殺菌を行なった。殺菌前の豚表面の一般生菌数は103個・cm-2〜108個・cm-2であったが、殺菌後の豚表面の一般生菌数は10個・cm-2〜104個・cm-2に減少した。結果を表1にまとめた。
(実施例3)
二酸化塩素含有量20ppm、界面活性剤含有量100ppmの二酸化塩素含有水溶液を用いた他は、実施例1と同様にして、豚表面の殺菌を行なった。界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテルを用いた。殺菌前の豚表面の一般生菌数は104個・cm-2〜107個・cm-2であったが、殺菌後の豚表面の一般生菌数は10個・cm-2〜104個・cm-2に減少した。結果を表1にまとめた。
(実施例4)
二酸化塩素含有水溶液の噴射時間を480秒間とした他は、実施例3と同様にして、豚表面の殺菌を行なった。殺菌前の豚表面の一般生菌数は103個・cm-2〜107個・cm-2であったが、殺菌後の豚表面の一般生菌数は1個・cm-2〜102個・cm-2に減少した。結果を表1にまとめた。
(実施例5)
二酸化塩素含有量40ppm、界面活性剤含有量100ppmの二酸化塩素含有水溶液を用いた他は、実施例1と同様にして、豚表面の殺菌を行なった。界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテルを用いた。殺菌前の豚表面の一般生菌数は104個・cm-2〜108個・cm-2であったが、殺菌後の豚表面の一般生菌数は10個・cm-2〜103個・cm-2に減少した。結果を表1にまとめた。
(実施例6)
二酸化塩素含有水溶液の噴射時間を480秒間とした他は、実施例5と同様にして、豚表面の殺菌を行なった。殺菌前の豚表面の一般生菌数は103個・cm-2〜108個・cm-2であったが、殺菌後の豚表面の一般生菌数は1個・cm-2〜10個・cm-2に減少した。結果を表1にまとめた。
(実施例7)
二酸化塩素含有量40ppm、界面活性剤含有量200ppmの二酸化塩素含有水溶液を用いた他は、実施例5と同様にして、豚表面の殺菌を行なった。殺菌前の豚表面の一般生菌数は103個・cm-2〜108個・cm-2であったが、殺菌後の豚表面の一般生菌数は10個・cm-2〜104個・cm-2に減少した。結果を表1にまとめた。
(実施例8)
二酸化塩素含有水溶液の噴霧の際に、口径100μmのスプレー噴霧ノズルを用いて、直径約100μmの水滴状として噴霧した他は、実施例5と同様にして、豚表面の殺菌を行なった。殺菌前の豚表面の一般生菌数は104個・cm-2〜107個・cm-2であったが、殺菌後の豚表面の一般生菌数は102個・cm-2〜105個・cm-2に減少した。結果を表1にまとめた。
(実施例9)
二酸化塩素含有量1ppmの二酸化塩素含有水溶液を、10L(リットル)・min-1・m-2の水量で、3600秒間噴射した他は、実施例1と同様にして、豚表面の殺菌を行なった。殺菌前の豚表面の一般生菌数は103個・cm-2〜107個・cm-2であったが、殺菌後の豚表面の一般生菌数は10個・cm-2〜103個・cm-2に減少した。結果を表1にまとめた。
(実施例10)
二酸化塩素含有量1ppm、界面活性剤含有量10ppmの二酸化塩素含有水溶液を用いた他は、実施例9と同様にして、豚表面の殺菌を行なった。界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテルを用いた。殺菌前の豚表面の一般生菌数は104個・cm-2〜107個・cm-2であったが、殺菌後の豚表面の一般生菌数は10個・cm-2〜102個・cm-2に減少した。結果を表1にまとめた。
(比較例1)
二酸化塩素含有水溶液に変えて、水道水(二酸化塩素含有量0ppm、界面活性剤含有量0ppm)を用いた他は、実施例1と同様にして、豚表面の殺菌を行なった。殺菌前の豚表面の一般生菌数は104個・cm-2〜108個・cm-2であったのに対し、殺菌後の豚表面の一般生菌数は104個・cm-2〜107個・cm-2と、水洗いにおいては一般生菌数の減少は1桁以内に留まった。結果を表1にまとめた。
Figure 2006014698
表1から明らかなように、0.1ppm〜200ppmの二酸化塩素を含有する二酸化塩素含有水を用いて動物表面を殺菌することにより、動物表面を傷めることなく、動物の肉質を損なうことなく、動物表面の殺菌をすることができる。
上記のように、本発明は、動物表面の生体殺菌の方法として広く利用することができる。
本発明にかかる動物表面の殺菌装置の一具体例を示す模式図である。 本発明にかかる動物表面の殺菌方法の一具体例を示す模式図である。
符号の説明
1 二酸化塩素含有水溶液、2 動物、2a 動物表面、10 殺菌場所、11 二酸化塩素発生装置、12 水供給装置、13 二酸化塩素含有水溶液貯蔵容器、14 送水ポンプ、15 噴射ノズル、16 界面活性剤供給装置。

Claims (7)

  1. 0.1ppm〜200ppmの二酸化塩素を含有する二酸化塩素含有水溶液を用いる動物表面の殺菌方法。
  2. 前記二酸化塩素含有水溶液がさらに500ppm以下の界面活性剤を含有する請求項1に記載の動物表面の殺菌方法。
  3. 前記二酸化塩素含有水溶液を、直径200μm以上の水滴状または水柱状にして、動物表面に噴射する請求項1または請求項2に記載の動物表面の殺菌方法。
  4. 前記二酸化塩素を発生させる工程、前記二酸化塩素を含有する二酸化塩素含有水溶液を形成する工程、前記二酸化塩素含有水溶液を動物表面に噴射する工程を含む請求項1から請求項3のいずれかに記載の動物表面の殺菌方法。
  5. 動物表面に残留した前記二酸化塩素を紫外線により除去する工程をさらに含む請求項4に記載の動物表面の殺菌方法。
  6. 使用済みの前記二酸化塩素含有水溶液中の前記二酸化塩素を吸着材により除去する工程をさらに含む請求項4または請求項5に記載の動物表面の殺菌方法。
  7. 二酸化塩素を発生させる二酸化塩素発生装置と、前記二酸化塩素を含有する二酸化塩素含有水溶液を形成する装置と、前記二酸化塩素含有水溶液を動物表面に噴射する噴射装置とを含む動物表面の殺菌装置。
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