JP2006016448A - エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、高温動作時の信頼性確保、熱により樹脂の酸化による黄変という問題を解決するために、エポキシ樹脂の接着性、電気特性、機械特性、耐候性といった特性をほとんど損なうことなく、大幅に耐熱性を改良した、耐候性と耐熱性を兼ね備えた樹脂を提供することである。
【解決手段】 エポキシ樹脂(A)、エポキシ硬化剤(B)、反応性不飽和結合を分子内に1つ以上有する化合物(C)、及び硬化促進剤(D)からなるエポキシ樹脂組成物。
【選択図】なし

Description

本発明はエポキシ樹脂組成物に関するものである。さらに詳しくは、耐熱性の優れたエポキシ樹脂に関する。
エポキシ樹脂は一般に、接着性、電気特性、機械特性に優れているため、接着剤、塗料、電気・電子材料として幅広く使用されている。特に近年は電気・電子材料分野、先進複合材料分野を中心にめざましく需要が拡大している。たとえば、発光ダイオ−ド(LED)の封止樹脂として、多くはビスフェノ−ルA型エポキシに代表されるエポキシ樹脂が使用されている(特許文献1)。
近年の発光波長の短波長化、鉛フリ−ハンダへの変換対応のために、封止樹脂にさらなる耐候性、耐熱性が求められているが、これらエポキシ樹脂組成物では耐熱性が充分でなく、高温動作時の信頼性確保に問題が生じるだけでなく、熱による樹脂の酸化により黄変を生じるという問題がある。このような耐候性と耐熱性を兼ね備えた樹脂は非常に高価なシリコン樹脂等に限られているため、安価で耐候性、耐熱性に優れたエポキシ樹脂の開発が望まれている。
特開平6−316626号公報
本発明は、エポキシ樹脂の接着性、電気特性、機械特性、耐候性といった特性をほとんど損なうことなく、耐熱性を大幅に向上させたエポキシ樹脂を提供するものである。
本発明者等は上記問題を解決するため鋭意検討し、エポキシ樹脂と反応性不飽和基を分子内に有する化合物を併用し、エポキシ基の硬化反応と反応性不飽和基の重合反応を利用することにより、上記問題が解決できることを見いだし本発明に到達した。すなわち本発明は、エポキシ樹脂(A)、エポキシ硬化剤(B)、反応性不飽和結合を分子内に1つ以上有する化合物(C)、及び硬化促進剤(D)からなるエポキシ樹脂組成物を要旨とする。
本発明のエポキシ樹脂組成物は、その硬化樹脂の機械特性や耐候性を損なうことなく、優れた耐熱性を付与するという効果を奏する。
本発明において、エポキシ樹脂(A)としては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、フタル酸、ダイマー酸などの多塩素酸類およびエピクロロヒドリンを反応させて得られるグリシジルエステル型エポキシ樹脂、ジアミノジフェニルメタン、イソシアヌル酸などのポリアミン類とエピクロロヒドリンを反応させて得られるグリシジルアミン型エポキシ樹脂、オレフィン結合を過酢酸などの過酸で酸化して得られる線状脂肪族エポキシ樹脂、水添型芳香族エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂、飽和環状脂肪族エポキシ樹脂などが挙げられるが、光半導体封止材に使用する場合は、耐候性の点から、分子内に不飽和結合のないエポキシ樹脂が好ましい。
分子中に不飽和結合のないエポキシ樹脂としては、上記水添型芳香族エポキシ樹脂(A1)、脂肪族エポキシ樹脂(A2)、飽和環状エポキシ樹脂(A3)などが挙げられる。
(A1)としては、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂、水添ビスフェノールF型エポキシ樹脂、水添フェノールノボラック型エポキシ樹脂、水添クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、水添ビフェニル型エポキシ樹脂などが挙げられる。
(A2)としては、例えば、ブチルグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテルなどが挙げられる。
(A3)としては、分子内に二重結合を含まない脂環式エポキシ樹脂であり、例えば、2−(3,4−エポキシ)シクロヘキシル−5,5−スピロ−(3,4−エポキシ)シクロヘキサン−m−ジオキサン、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、ビニルシクロヘキサンジオキシド、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペート、ビス(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル)アジペート、エキソーエキソビス(2,3−エポキシシクロペンチル)エーテル、2,2−ビス(4−(2,3−エポキシプロピル)シクロヘキシル)プロパン、2,6−ビス(2,3−エポキシプロポキシシクロヘキシル−p−ジオキサン)、2,6−ビス(2,3−エポキシプロポキシ)ノルボルネン、リノール酸二量体のジグリシジルエーテル、リモネンジオキシド、2,2−ビス(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロパン、ジシクロペンタジエンジオキシド、o−(2,3−エポキシ)シクロペンチルフェニル−2,3−エポキシプロピルエーテル、1,2−ビス[5−(1,2−エポキシ)−4,7−ヘキサヒドロメタノインダンキシル]エタン、シクロヘキサンジオールジグリシジルエーテルおよびジグリシジルヘキサヒドロフタレート等があげられる。
これらの中でも、耐候性や入手の容易さの観点から、水添型芳香族エポキシ樹脂(A1)がより好ましく、特に好ましいのは水添ビスフェノ−ルA型エポキシ樹脂である。
(A)の配合量は、樹脂組成物の全重量に基づき10〜80重量%であり、耐候性および耐熱性の観点から、好ましくは20〜70重量%、より好ましくは30〜60重量%である。また(A)は上記エポキシ樹脂単独でも、2種類以上を併用することもできる。
本発明にいて、エポキシ硬化剤(B)としては、通常、エポキシ樹脂の硬化剤として使用されている、フェノール樹脂系硬化剤(B1)、ポリアミン系硬化剤(B2)、酸無水物系硬化剤(B3)等が使用できる。
(B1)としては、例えば、フェノ−ルノボラック樹脂、ビスフェノ−ルノボラック樹脂、ポリp−ビニルフェノ−ル等が挙げられる。
(B2)としては、例えば、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ジシアンジアミド、ポリアミドアミン(ポリアミド樹脂)、ケチミン化合物、イソホロンジアミン、m−キシレンジアミン、m−フェニレンジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、N−アミノエチルピペラジン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジエチルジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルフォン等が挙げられる。
(B3)としては、例えば、無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、テトラヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、3,6−エンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサクロルエンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸、メチル−3,6−エンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸等が挙げられる。
これらの中でも、電気・電子材料用途に使用する場合は、電気特性、機械特性の観点から酸無水物系硬化剤が好ましく、耐候性の観点から、ヘキサヒドロフタル酸無水物とメチルヘキサヒドロフタル酸無水物が特に好ましい。これらエポキシ硬化剤は、2種類以上を併用してもよい。
硬化剤と樹脂組成物中のエポキシ基との当量比は、硬化物の耐熱性、耐候性の観点から1/0.8〜1/1.2が好ましく、より好ましくは1/0.9〜1/1.1である。
本発明において、反応性不飽和結合を分子内に1つ以上有する化合物(C)の反応性不飽和結合の例としては、(メタ)アクリル基(CH=CHCO−又はCH=C(CH)CO−)、ビニル基(CH=CH−)、ビニルオキシ基(CH=CHO−)、ビニルオキシカルボニル基(CH=CHOCO−)、(メタ)アリルオキシ基(CH=CHCHO−、CH=C(CH)CHO−)、(メタ)アリルオキシカルボニル基(CH=CHCHOCO−又はCH=C(CH)CHOCO−)、プロペニルオキシ基(CHCH=CHO−)、及びプロペニルオキシカルボニル基(CHCH=CHOCO−)等が挙げられる。また(C)は分子内に異なる反応性不飽和結合を有していてもよい。
これら反応性不飽和結合の中では、反応性、耐候性、耐熱性の観点から、アクリル基、メタアクリル基、ビニル基が好ましい。
また、1分子内に含まれる反応性不飽和結合の数は、通常1以上であり、硬化後の耐熱性および硬化樹脂強度の観点から2〜20であることが好ましく、より好ましいのは、2〜10、特に好ましくは3〜6である。
好ましい(C)としては、例えば、下記一般式(1)〜(4)等の化合物が挙げられる。




[式中Rは、先に例示した様な反応性不飽和結合を含有する炭化水素基である。また式中R〜Rは先に例示した様な反応性不飽和結合を含有する炭化水素基または、水素、水酸基、炭素数1〜15の芳香族炭化水素基、炭素数1〜15のアルキル基を示す。nは1〜12の整数である。]
(C)の具体例としては、ジペンタエリスリト−ルヘキサアクリレ−ト、ジペンタエリスリト−ルペンタアクリレ−ト、ジペンタエリスリト−ルテトラアクリレ−ト、ジペンタエリスリト−ルトリアクリレ−ト、ペンタエリスリト−ルテトラアクリレ−ト、ペンタエリスリト−ルトリアクリレ−ト、ネオペンチルグリコ−ルジアクリレ−ト、トリメチロ−ルプロパントリメタクリレ−ト、エチレンジアミンテトラメタクリレ−ト、ヘキサンジアクリレ−ト、ジペンタエリスリト−ルペンタビニレ−ト、等が挙げられる。
これらのうち、耐熱性、耐候性の観点から好ましいのは、ジペンタエリスリト−ルヘキサアクリレ−ト、ジペンタエリスリト−ルペンタアクリレ−ト、トリメチロ−ルプロパントリアククリレ−トである。
(C)の配合量は、樹脂組成物全体の重量に基づいて0.1〜80重量%であり、耐候性、硬化収縮の観点から、好ましくは2〜40重量%、より好ましくは5〜20重量%、さらに好ましくは7〜15重量%である。また、これら(C)は2種類以上を併用して使用してもよい。
本発明において、硬化促進剤(D)としては、3級アミン(例えば、1,8−ジアザ−ビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7、トリエチレントリアミン、ベンジルジメチルアミン、トリエタノ−ルアミン、ジメチルアミノエタノ−ル、トリス(ジメチルアミノメチル)フェノ−ル等);
イミダゾ−ル(例えば、2−メチルイミダゾ−ル、2−フェニルイミダゾ−ル、2−フェニル−4−メチルイミダゾ−ル、2−ヘプタデシルイミダゾ−ル等);
有機ホスフィン(例えば、トリブリルホスフィン、メチルジフェニルホスフィン、トリフェニルホスフィン、ジフェニルホスフィン、フェニルホスフィン等);
ホスフォニウム(例えば、テトラブチルホスフォニウムブロマイド、テトラブチルホスフォニウムジエチルホスフォロジチオレ−ト等);
テトラフェニルボロン塩(例えば、テトラフェニルホスホニウム・テトラフェニルボレ−ト、2−メチル−4−メチルイミダゾ−ル・テトラフェニルボレ−ト、N−メチルモルホリン・テトラフェニルボレ−ト等);等が挙げられる。
これらのうち、好ましいものは第4級ホスホニウム塩、イミダゾ−ル化合物、ジアザビシクロアルケン化合物およびその塩であり、より好ましいものは第4級ホスホニウム塩である。(D)の添加量はエポキシ樹脂(A)100重量部に対し、通常0.1〜5重量部、好ましくは0.3~2重量部である。
本発明において、さらに耐熱性を向上させるために、分子内に1つ以上のエポキシ基および、1つ以上の反応性不飽和結合を有する化合物(E)を添加するのが好ましい。
(E)の反応性不飽和結合としては、(メタ)アクリル基(CH=CHCO−又はCH=C(CH)CO−)、ビニル基(CH=CH−)、ビニルオキシ基(CH=CHO−)、ビニルオキシカルボニル基(CH=CHOCO−)、(メタ)アリルオキシ基(CH=CHCHO−、CH=C(CH)CHO−)、(メタ)アリルオキシカルボニル基(CH=CHCHOCO−又はCH=C(CH)CHOCO−)、プロペニルオキシ基(CHCH=CHO−)、1−オキサ−2−オキソ−3−ブテニレン基(−OOCCH=CH−)及びプロペニルオキシカルボニル基(CHCH=CHOCO−)等が挙げられる。これらのうち好ましいものは、アクリル基、メタクリル基、ビニル基である。
これら好ましい不飽和基を有する化合物の具体例としては、例えば、ビニルグリシジルエ−テル、2−メチルアリルグリシジルエ−テル等の不飽和グリシジルエ−テル、グリシジルアクリレ−ト、グリシジルメタクリレ−ト等の不飽和グリシジルエステル、3,4−エポキシシクロヘキシルメチルアクリレ−ト、3,4−エポキシシクロヘキシルメチルメタクリレ−ト等の飽和環状脂肪族エポキシ(メタ)アクリレ−ト等が挙げられる。またこれらの単量体の重合物でもよい。
これらのうち、好ましいものは不飽和グリシジルエステル及び飽和環状脂肪族グリシジルエステルであり、より好ましくはグリシジルメタクリレ−トおよび3,4−エポキシシクロヘキシルメチルアクリレ−トである。これらは2種以上を併用してもよい。
(E)の配合量は、樹脂組成物全体の重量に基づいて0.1〜50重量%が好ましく、耐候性、硬化収縮の観点から、さらに好ましくは2〜20重量%、より好ましくは5〜15重量%である。
本発明において、(C)および(E)の重合反応を促進するために、重合開始剤(F)を添加することが好ましい。(F)としては、有機過酸化物(F1)、アゾ化合物(F2)、ジスルフィド化合物(F3)、金属触媒(F4)、レドックス開始剤(F5)、光増感剤(F6)等が使用できる。
(F1)としては、例えば、過酸化ジ第三ブチル、過酸化ベンゾイル、t−butyl peroxy isoplopyl monocarbonate、Di−t−hexyl peroxide等が、(F2)としては、例えば、アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビスイソ酪酸ジメチル、2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)等が、(F3)としては、例えばテトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド等が、(F4)としては例えばテトラエチル鉛、トリアセチルアセトナトマンガン、ペンタシアノベンジルコバルテ−ト等が、(F5)としては、例えば過酸化水素−塩化鉄、過酸化ベンゾイル−ジメチルアニリン等が、(F6)としては、例えばジアセチルベンゾイン、ジベンゾイルジスルフィド、ベンゾフェノン、チオキサントン等が挙げられる。
これらのうち着色、発泡の観点から、(F1)を使用するのが好ましい。またこれらの開始剤は2種以上を併用してもよい。(F)の添加量は、(E)の100重量に対して0.01〜10重量部が好ましく、より好ましくは0.1〜5重量部、さらに好ましくは0.5〜3重量部である。
本発明のエポキシ樹脂組成物は、溶剤により適宜に濃度を調整できる。また、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、充填剤、離型剤、表面処理剤、難燃剤、粘度調整剤、可塑剤、防黴剤、レベリング剤、消泡剤、着色剤、着色防止剤、酸化防止剤、安定剤、カップリング剤等を配合してもよい。
本発明のエポキシ樹脂組成物を硬化させる場合は、エポキシ硬化反応と反応性不飽和結合の重合反応を同時に行っても、2段階以上、段階的に行ってもよい。なかでも耐熱性の観点から、エポキシ硬化反応後に反応性不飽和結合の重合反応を行うのが好ましい。
本発明において、反応性不飽和結合の重合反応は熱反応でも光反応でもよい。
すなわちエポキシ硬化の前後もしくは同時に、熱によるラジカル重合をおこなってもよいし、UV等の照射によりラジカル重合をおこなっても構わない。エポキシ硬化とラジカル重合の順番は、エポキシ硬化温度、及びラジカル重合開始剤の半減期温度あるいは、UV等の照射タイミングで任意に調整できる。たとえば、エポキシ硬化後に熱ラジカル重合を行う例としては、80〜120℃で1〜5時間エポキシ基を反応させた後に、130〜160℃で1〜5時間ラジカル重合反応させる硬化方法等が挙げられる。
また、エポキシ硬化後に光ラジカル重合を行う例としては、80〜120℃で1〜5時間エポキシ基を反応させた後に、波長250〜400nmの光を1分〜5時間照射して光ラジカル重合させる硬化方法等が挙げられる。
上記のようにして得られた硬化物は、耐熱性、耐候性に優れるため、屋外用途において有利に使用できる。接着剤、塗料、土木建築用材料、光半導体封止材等の電気、電子部品の絶縁材料等、様々な分野で使用できる。
例えば、光半導体封止材の製造法としては、(A),(B),(C)及び(D)、必要により(E),(F)を加えて撹拌・混合する方法や、(A),(B),(C)及び(D)、必要により(E),(F)を溶剤に溶解してから均一に撹拌・混合し、次いで溶剤を除去する方法などが挙げられる。
本発明の光半導体としては、例えば発光ダイオードなどの光半導体を、上記のようにして得られた封止剤の硬化物で封止したものである。光半導体の製造法としては、例えば、リード線などの電極を取り付けた光半導体に、本発明のエポキシ樹脂組成物でトランスファー成形、注型などのモールド方法によって封止し、硬化する方法や、予め光半導体を回路基板に実装し、それを本発明のエポキシ樹脂組成物で封止し、硬化する方法等が挙げられる。
以下、実施例および比較例をあげて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
[実施例1]
水添ビスフェノ−ルA型エポキシ樹脂(大日本インキ(株)製:EPICLON EXA−7015:エポキシ当量201g/eq)15.3部、硬化剤として無水メチルヘキサヒドロフタル酸(大日本インキ(株)製:EPICLON B−650:酸無水物当量168g/eq)13.3部、硬化促進剤として、テトラブチルフォスフォニウムジエチルフォスフォロジチオエ−ト(日本化学(株)製:ヒシコ−リンPX−4ET)を0.1部、ジペンタエリスリト−ルヘキサアクリレ−ト(三洋化成工業(株)製:DA−600)を4.0部、グリシジルメタクリレ−ト(日本油脂(株)製:ブレンマ−GH−LC)を1.1部、重合開始剤としてt−butyl peroxy isoplopyl monocarbonate(日本油脂(株)製:パ−ブチルI)を0.04部加え、攪拌混合して樹脂組成物を得た。該樹脂組成物を2枚のガラス板を1mmのスペ−サ−を介して固定した金型に注型し、100℃×3時間、さらに140℃×2時間加熱硬化させ、硬化物を得た。
[実施例2]
水添ビスフェノ−ルA型エポキシ樹脂(大日本インキ(株)製:EPICLON EXA−7015:エポキシ当量201g/eq)15.3部に、硬化剤として無水メチルヘキサヒドロフタル酸(大日本インキ(株)製:EPICLONB−650:酸無水物当量168g/eq)13.3部、硬化促進剤として、テトラブチルフォスフォニウムジエチルフォスフォロジチオエ−ト(日本化学(株)製:ヒシコ−リンPX−4ET)を0.1部、トリメチロ−ルプロパントリメタクリレ−ト(共栄社化学(株)製:ライトエステルTMP)を4.0部、グリシジルメタクリレ−ト(日本油脂(株)製:ブレンマ−GH−LC)を1.1部、重合開始剤としてt−butyl peroxy isoplopyl monocarbonate(日本油脂(株)製:パ−ブチルI)を0.04部加え、攪拌混合して樹脂組成物を得た。該樹脂組成物を2枚のガラス板を1mmのスペ−サ−を介して固定した金型に注型し、100℃×3時間、さらに140℃×2時間加熱硬化させ、硬化物を得た。
[実施例3]
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(大日本インキ(株)製:EPICLON EXA−850CRP:エポキシ当量172g/eq)14.1gに、硬化剤として無水メチルヘキサヒドロフタル酸(大日本インキ(株)製:EPICLONB−650:酸無水物当量168g/eq)14.4g、硬化促進剤として、テトラブチルフォスフォニウムジエチルフォスフォロジチオエート(日本化学(株)製:ヒシコーリンPX-4ET)を0.1g、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(三洋化成工業(株)製:DA−600)を4.0g、グリシジルメタクリレート(日本油脂(株)製:ブレンマーGH−LC)を1.2g、重合開始剤としてt-butyl peroxy isopropyl monocarbonate(日本油脂(株)製:パーブチルI)を0.04g加え、攪拌混合して樹脂組成物を得た。該樹脂組成物を2枚のガラス板を1mmのスペーサーを介して固定した金型に注型し、100℃×3時間、さらに140℃×2時間加熱硬化させ、硬化物を得た。
[比較例1]
水添ビスフェノ−ルA型エポキシ樹脂(大日本インキ(株)製:EPICLON EXA−7015:エポキシ当量201g/eq)15.5部、硬化剤として無水メチルヘキサヒドロフタル酸(大日本インキ(株)製:EPICLONB−650:酸無水物当量168g/eq)12.3部、硬化促進剤として、テトラブチルフォスフォニウムジエチルフォスフォロジチオエ−ト(日本化学(株)製:ヒシコ−リンPX−4ET)0.12部を加え、攪拌混合して樹脂組成物を得た。該樹脂組成物を2枚のガラス板を1mmのスペ−サ−を介して固定した金型に注型し、100℃×3時間、さらに140℃×2時間加熱硬化させ、硬化物を得た。
[比較例2]
ビスフェノ−ルA型エポキシ樹脂(大日本インキ(株)製:EPICLON EXA−850CRP:エポキシ当量172g/eq)14.0部、硬化剤として無水メチルヘキサヒドロフタル酸(大日本インキ(株)製:EPICLON B−650:酸無水物当量168g/eq)13.0部、硬化促進剤として、テトラブチルフォスフォニウムジエチルフォスフォロジチオエ−ト(日本化学(株)製:ヒシコ−リンPX−4ET)0.13部を加え、攪拌混合して樹脂組成物を得た。該樹脂組成物を2枚のガラス板を1mmのスペ−サ−を介して固定した金型に注型し、100℃×3時間、さらに140℃×2時間加熱硬化させ、硬化物を得た。
<耐候性評価>
厚さ1mmのエポキシ樹脂片を、370nmにおける光量が0.55W/mの紫外蛍光ランプを光源とする促進耐光試験機を用いて評価した。55℃においてエポキシ樹脂片に紫外線を72時間照射する。照射後、島津製作所製のUV−2400分光光度計をもちいて、350nmから650nmまでの波長領域で測定を行い、400nmでの透過率が、比較例2及び比較例2と同程度の場合を(0)、それよりも透過率が大きい場合を(+)、小さい場合を(−)と判定した。
<耐熱性評価>
本発明のガラス転移温度(Tg)および線膨張係数(α)の測定は、熱機械分析装置(TMA)を用いて測定した。
測定サンプルは、25℃において(長さ)18mm×(巾)2mm×(厚さ)0.2mmの大きさの硬化樹脂を使用した。SII社製のTMA/SS6000を使用して、測定サンプルに10mNの荷重をかけ、測定セル内を30℃で30分間保持した後、測定セル温度を30℃から250℃まで10℃/minで昇温した。
また、150℃×72時間の熱処理を行った後、島津製作所製のUV−2400分光光度計をもちいて、350nmから650nmまでの波長領域で透過率測定を行い、400nmでの透過率が比較例2及び比較例2と同程度の場合を(0)、それよりも透過率が大きい場合を(+)、小さい場合を(−)と判定した。
測定結果を表1に示す。実施例1〜3で得られたエポキシ樹脂硬化物は、比較例1〜2に比べて、Tgが高く、線膨張係数(α)が大幅に小さくなり、耐熱性が改良されていることがわかる。

本発明のエポキシ樹脂組成物の硬化物は、電気特性、機械特性、耐候性、耐湿性、耐熱性、に優れているため、熱や光に曝される用途に使用できる。特に塗料、接着剤、光半導体用封止材、電気・電子用部品の材料などに好適である。

Claims (13)

  1. エポキシ樹脂(A)、エポキシ硬化剤(B)、反応性不飽和結合を分子内に1つ以上有する化合物(C)、及び硬化促進剤(D)からなるエポキシ樹脂組成物。
  2. 前記(A)が脂環式エポキシ及び/又は水添ビスフェノ−ル型エポキシ樹脂である請求項1に記載のエポキシ樹脂組成物。
  3. 前記(B)が酸無水物系硬化剤である請求項1〜2のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物。
  4. 前記(C)が、反応性不飽和結合を分子内に3つ以上有する化合物である請求項1〜3のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物。
  5. 前記(C)の反応性不飽和結合がアクリロイル基、メタクリロイル基、およびビニル基の中から選ばれる少なくとも1種である請求項4に記載のエポキシ樹脂組成物。
  6. 前記(C)の配合量が、樹脂組成物の重量に基づいて2〜40重量%である、請求項1〜5のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物。
  7. さらに分子内に1個以上のエポキシ基および1個以上の反応性不飽和結合を有する化合物(E)を含有する請求項1〜6のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物。
  8. 前記(E)の反応性不飽和結合がアクリロイル基、メタクリロイル基、およびビニル基の中から選ばれる少なくとも1種である請求項7に記載のエポキシ樹脂組成物。
  9. 前記(E)がグリシジルメタクリレ−ト又は3,4−エポキシシクロヘキシルメチルアクリレ−トである請求項7又は8に記載のエポキシ樹脂組成物。
  10. 前記(E)の配合量が、樹脂組成物の重量に基づいて0.1〜50重量部である、請求項7〜9のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物からなる封止材
  12. 光半導体用封止材である、請求項11記載の封止材
  13. 請求項12記載の光半導体封止材の硬化物で封止して得られてなる光半導体。




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