JP2006100763A - 固体撮像装置の製造方法及び接合装置 - Google Patents

固体撮像装置の製造方法及び接合装置 Download PDF

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Abstract

【課題】チップサイズパッケージタイプの固体撮像装置のように、接合されたウェーハとガラス板とで構成された積層構造物を切断等するにあたり、接着不良箇所によって不良品となることを防止できる固体撮像装置の製造方法を提供する。
【解決手段】ウェーハ11の表面に多数の固体撮像素子11Aを形成し、透明ガラス板12下面の固体撮像素子に対応する箇所に、個々の固体撮像素子を囲む形状のスペーサ13を形成する。ウェーハと透明ガラス板とを相対させて位置合わせし、このウェーハと透明ガラス板とをスペーサを介して接合する。このとき、ウェーハの下面の略全面を固定テーブル52で支持し、透明ガラス板の上面の略全面をASKER C硬度で20〜40の部材54を介して加圧板56で支持し、移動テーブルの裏面より押圧力を加える。そして、接合されたウェーハと透明ガラス板とを個々の固体撮像装置に分割する。
【選択図】 図14

Description

本発明は、固体撮像装置の製造方法及び接合装置に関し、特に、チップサイズパッケージ(CSP)タイプの固体撮像装置の製造に好適な固体撮像装置の製造方法及び接合装置に関する。
デジタルカメラや携帯電話に用いられる、CCDやCMOSからなる固体撮像装置は、益々小型化が要求されている。このため、固体撮像素子チップ全体をセラミックス等のパッケージに気密封止した、従来の大型パッケージから、最近では、固体撮像素子チップの大きさと略等しい大きさの、チップサイズパッケージ(CSP)タイプに移行しつつある。
このような中で、ウェーハ(半導体基板)上に多数形成された、各固体撮像素子の受光部を包囲する位置に対応させて、透明ガラス板にスペーサを形成するとともに、この透明ガラス板をスペーサ部分でウェーハに接着してウェーハとの間に空隙部を形成し、しかる後に透明ガラス板及びウェーハを、スクライブラインに沿ってダイシングし、個々の固体撮像装置に分離する方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照。)。
図18は、このような透明ガラス板1とウェーハ2とを示す斜視図である。同図において、ウェーハ2には、個々の固体撮像装置に対応する固体撮像素子3、3…とパッド4、4…とが形成されている。一方、透明ガラス板1の下面には、図19に示されるように、スペーサ5の層が形成されている。
特開2002−231921号公報
しかしながら、この特許文献1に記載された技術では、透明ガラス板とウェーハとを貼り合わせる際に、透明ガラス板やウェーハの厚さムラに起因して、接合不良となる問題があった。図20は、この現象を示すもので、透明ガラス板1とウェーハ2とを貼り合わせた状態の要部拡大断面図である。図20に示されるように、矢印Dで示される箇所において、スペーサ5の層とウェーハ2との間に接着不良箇所を生じている。
このような状態では、この接着不良箇所より異物が空隙部6内に入り込むことを避けられない。たとえば、ダイシング装置等を使用して、ダイシングした場合、この接着不良箇所より研削液が空隙部6内に浸入することとなる。図21は、この現象を示すもので、透明ガラス板1とウェーハ2とが貼り合わされた状態でダイシングされている状態を示す要部拡大断面図である。ただし、ガラス板1とウェーハ2とが図20と異なり、上下逆転した状態となっている。なお、ガラス板1の下面に貼着されているのは、粘着フィルム1Aであり、ダイシング後の固体撮像装置の飛散を防止するために導入されている。
図21において、回転するダイシングブレード7がウェーハ2の裏面より積層体に切り込んでいる。このダイシングが円滑に行えるように、ノズル8、8より研削液(クーラント)9がダイシングブレード7の周縁に供給されている。
ところが、前述したように、スペーサ5の層とウェーハ2との間の接着不良箇所があると、ここより研削液9が空隙部6内に浸入し、製品としての品質を維持できない状態となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、チップサイズパッケージ(CSP)タイプの固体撮像装置のように、接合された基板(ウェーハ)と板状物(ガラス板)とで構成された積層構造物を切断等するにあたり、接着不良箇所によって不良品となることを防止できる固体撮像装置の製造方法及び接合装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、ウェーハの上面に多数の固体撮像素子を形成する工程と、前記ウェーハに接合される透明平板下面の前記固体撮像素子に対応する箇所に、個々の固体撮像素子を囲む形状の所定厚さの枠状のスペーサを形成する工程と、前記ウェーハと前記透明平板とを相対させて位置合わせする工程と、位置合わせされた前記ウェーハの下面と前記透明平板の上面のうち、1の面の略全面を固定テーブルで支持するとともに、他の1の面の略全面を弾性部材を介して押圧部材で支持し、該押圧部材で押圧力を加えることにより前記ウェーハと前記透明平板とを前記スペーサを介して接合する工程と、接合された前記ウェーハと前記透明平板とを個々の固体撮像素子に分割する工程と、を備えることを特徴とする固体撮像装置の製造方法を提供する。
本発明によれば、ウェーハと透明平板とをスペーサを介して接合する工程において、ウェーハの下面と透明平板の上面のうち、1の面の略全面を固定テーブルで支持するとともに、他の1の面の略全面を、弾性部材を介して押圧部材で支持して押圧力を加える。したがって、この緩衝部材により、透明ガラス板やウェーハの厚さムラが吸収され、接合不良となる問題は生じず、製品の品質を維持できる。
本発明において、前記弾性部材の日本ゴム協会標準規格(SRIS)に規定するASKER C硬度が20〜40であることが好ましい。このような弾性部材により、透明ガラス板やウェーハの厚さムラが吸収され、接合不良となる問題は生じず、製品の品質を維持できる。
また、本発明において、前記押圧部材の裏面より流体圧による押圧力を加えることが好ましい。このような加圧方式を採用すれば、押圧部材の押圧面がウェーハ又は透明平板と平行になり易く、本発明の効果を一層発揮できる。
また、本発明において、前記押圧部材が該押圧部材周縁に設けられたシール部材を介して該押圧部材背面側の圧力容器と係合され、該圧力容器と前記押圧部材との間に押圧流体が供給されるようになっており、前記接合する工程において、前記ウェーハの下面と前記透明平板の上面のうち、前記他の1の面の略中心点を回転中心として前記押圧部材が傾斜可能となっていることが好ましい。
このような構成の加圧方式を採用すれば、押圧部材の押圧面がウェーハ又は透明平板と平行になり易く、かつ、ウェーハと透明平板とをずれさせるような水平方向の力が加わらず、本発明の効果を一層発揮できる。
すなわち、流体圧による加圧方式が採用され、かつ、押圧部材が傾斜可能となっていても、押圧部材の回転中心が押圧面より離れた位置にあると、押圧部材が傾斜する際に、ウェーハと透明平板とをずれさせるような水平方向の力を加えてしまい、位置合わせ精度不良となりやすい。
これに対し、本発明の構成によれば、押圧部材の回転中心が押圧面上にあるので、ウェーハと透明平板とがずれてしまう不具合も生じない。したがって、固体撮像装置を正確な位置合わせ精度で製造することができる。
なお、本明細書において、「固体撮像素子」とは、多数の固体撮像素子(CCD等)が2次元のアレイ状に集合したものを指し、1のアレイ状の集合が1の固体撮像装置に対応するものである。
また、本発明は、相対させて位置合わせされた2枚の平板部材を加圧して接合する接合装置であって、前記平板部材の一方の略全面を支持する固定テーブルと、前記平板部材の他方の略全面を弾性部材を介して支持する押圧部材と、該押圧部材の背面側に設けられ、該押圧部材の周縁に設けられたシール部材を介して該押圧部材を支持する圧力容器と、該圧力容器と前記押圧部材との間に押圧流体を供給し、前記固定テーブルと前記押圧部材により前記2枚の平板部材に加圧力を加える押圧力供給手段と、前記平板部材の他方の表面の略中心点を回転中心として前記押圧部材を傾斜可能に支持する押圧部材支持手段と、を備えたことを特徴とする接合装置を提供する。
本発明の接合装置によれば、上記の固体撮像素子の製造のみならず、2枚の平板部材を接合する際に広く適用できる。すなわち、既述したように、押圧部材の回転中心が押圧面上にあるので、2枚の平板部材同士がずれてしまう不具合も生じない。したがって、2枚の平板部材を正確な位置合わせ精度で接合することができる。
以上説明したように、本発明の固体撮像装置の製造方法によれば、ウェーハと透明平板とをスペーサを介して接合する際に、接着不良箇所を生じるような不具合は生じず、製品の品質を維持できる。
以下、添付図面に従って、本発明に係る固体撮像装置の製造方法の好ましい実施の形態について詳説する。なお、各図において、同一部材には同一の番号又は記号を付している。
図1及び図2は、本発明に係る固体撮像装置の製造方法によって製造されたチップサイズパッケージ(CSP)タイプの固体撮像装置の外観形状を示す斜視図、及び要部断面図である。
固体撮像装置21は、固体撮像素子11A、及び固体撮像素子11Aと電気的に接続するための複数の接続端子であるパッド11B、11B…が設けられた矩形状の固体撮像素子チップ11Cと、固体撮像素子11Aを取り囲むように固体撮像素子チップ11C上に取り付けられた枠形状のスペーサ13と、このスペーサ13の上に取り付けられて固体撮像素子11Aを封止する透明ガラス板12とからなる。
なお、固体撮像素子チップ11Cは、後述する半導体基板(ウェーハ)11(本発明の基板に相当)が分割されたものである。また、スペーサ13は、接着剤13Aを介して透明ガラス板12と、接着剤13Bを介してウェーハ11と、それぞれ接合されている。
固体撮像素子11Aの製造には、一般的な半導体素子製造工程が適用される。固体撮像素子11Aは、ウェーハ11に形成された受光素子であるフォトダイオード、励起電圧を外部に転送する転送電極、開口部を有する遮光膜、層間絶縁膜、層間絶縁膜の上部に形成されたインナーレンズ、インナーレンズの上部に中間層を介して設けられたカラーフィルタ、カラーフィルタの上部に中間層を介して設けられたマイクロレンズ等で構成されている。
固体撮像素子11Aはこのように構成されているため、外部から入射する光がマイクロレンズ及びインナーレンズによって集光されてフォトダイオードに照射され、有効開口率が上がるようになっている。
パッド11B、11B…は、たとえば、導電性材料を用いて固体撮像素子チップ11Cの上に印刷により形成されている。また、パッド11Bと固体撮像素子11Aとの間も同様に印刷によって配線が施されている。
更に、固体撮像素子チップ11Cを貫通する貫通配線24が設けられており、パッド11Bと外部接続端子26との導通が取られている。
ウェーハ11としては、単結晶シリコンウェーハを用いるのが一般的である。
スペーサ13は、無機材料、たとえば、シリコンで形成されている。すなわち、スペーサ13の材質としては、ウェーハ11及び透明ガラス板12と熱膨張係数等の物性が類似した材質が望ましい。このため、スペーサ13の材質としては、シリコンが好適である。
透明ガラス板12には、CCDのフォトダイオードの破壊を防止するために、透明なα線遮蔽ガラスが用いられている。
次に、本発明に係る固体撮像装置の製造方法が適用されるCSPタイプ固体撮像装置の製造工程の概略について説明する。
図3は、固体撮像装置の製造工程を示すフローチャートである。第1の工程では、図4及び図5に示されるように、透明ガラス板12の上に、多数のスペーサ13が形成されるとともに、ウェーハ11に、個々の固体撮像装置21に対応する固体撮像素子11A、11A…とパッド11B、11B…とが形成される。
すなわち、図4は、透明ガラス板12とウェーハ11とを示す斜視図であり、図5は、スペーサ13の層を示す透明ガラス板12の断面図である。
透明ガラス板12とウェーハ11のサイズは、固体撮像装置21のチップサイズ(3〜35mm角が一般的)にもよるが、たとえば、外径約102mm(4インチ)とできる。透明ガラス板12の厚さは、たとえば、0.3〜0.7mmとでき、ウェーハ11の厚さは、たとえば、0.3〜0.7mmとできる。
なお、図4において、透明ガラス板12とウェーハ11の両側部の円内には、位置合わせ用のマークがそれぞれ形成されている。
スペーサ13の厚さは、たとえば、0.02〜0.2mmとできる。これらのスペーサ13は、たとえば、次のような方法によって形成される。先ず、透明ガラス板12上にシリコン等の無機材料をスピンコート等の塗布やCVD装置等で積層し、無機材料膜を形成する。次いで、フォトリソグラフイ技術、エッチング処理等を用いて、無機材料膜から多数のスペーサ13のパターンを形成する。
フォトリソグラフイ技術、エッチング処理による場合、先ず、ガラス板12上の全面に無機材料膜を形成し、ついで、フォトリソグラフイ技術により、図4のスペーサ13に該当する部分の表面にフォトレジストの層を形成し、エッチング処理によりスペーサ13のパターンを形成する。
また、スピンコート等以外に、透明ガラス板12上に無機材料膜を形成するために、透明ガラス板12とシリコンウェーハとを貼り合わせてもよい。更に、透明ガラス板12上に無機材料を印刷して、スペーサ13を直接形成してもよい。
なお、既述の図2のように、透明ガラス板12上に接着剤13Aを介してスペーサ13を接合する場合には、この接着剤13Aの透明ガラス板12上への塗布は、図7により後述する接着剤13Bのスペーサ13上への塗布と同様に行えばよい。
第2の工程では、図6に示されるように、透明ガラス板12上のスペーサ13の上面に接着剤13Bが薄く均一に塗布される。接着剤13Bの種類としては、硬化時の反りを防止し、かつ水分等の侵入を防いで高信頼性を得ることができるように、たとえば、エポキシ系、シリコン系等の樹脂系の常温硬化型接着剤が用いられる。また、5〜10μm程度の薄い塗布厚を実現するために、0.1〜10Pa・s程度の粘度の接着剤13Bが使用される。
スペーサ13への接着剤13Bの塗布は、たとえば、図7のフローチャート、及び図8〜図10に示される第2−1〜第2−4工程によって行なわれる。第2−1工程では、図8に示されるように、平坦度の良好なスピナーテーブル45上に転写フイルム46が載置される。この転写フイルム46は、ずれやしわ等が発生しないように、エア吸引等を用いてスピナーテーブル45上に吸着保持される。
転写フイルム46は、ポリエチレンテレフタレート(PET)を使用して平坦に形成された薄膜フイルムであり、透明ガラス板12の外形サイズよりも大きな外形サイズを有している。スピナーテーブル45上に載置された転写フイルム46には、接着剤13Bが所定量供給された後、スピナーテーブル45が高速で回転することにより、接着剤13Bが6〜10μm、好ましくは8μmの厚さで均一に塗布される。
なお、転写フイルム46への接着剤13Bの塗布には、ブレードコータやバーコータ等を用いてもよい。
一般的に、光学用の常温硬化型接着剤は、スペーサ13の材料となるシリコン等の無機物に対して塗れ性が悪く、粘度を高くすることにより塗れ性が改善されることが知られている。しかし、粘度の高い接着剤を使用すると、塗布厚の制御が難しくなる。
そのため、本実施形態では、第2−2工程として、転写フイルム46への接着剤13Bの塗布後に所定時間放置し、接着剤13Bの粘度を高くする経時処理を行なっている。この経時処理は、接着剤13Bの粘度が9.5〜10Pa・s(9500〜10000cps)程度となるように温度と時間を調整することが必要となる。
このように、経時処理によって接着剤13Bの粘度を変化させるようにしたので、転写フイルム46への塗布時には粘度の低い接着剤13Bを使用して、高精度に塗布厚を制御することができる。
なお、親水性のある接着剤を使用している場合には、スペーサ13にプラズマ、又は紫外線を照射して表面改質を行なうこともできる。これにより、シリコン製スペーサへの接着剤の塗れ性を改善することができる。
第2−3工程では、アライメント装置や手作業によって、透明ガラス板12と転写フイルム46との貼り合わせが行なわれる。たとえば、図9に示されるように、アライメント装置は、吸引孔40aからエア吸引を行なって透明ガラス板12を吸着保持するガラス保持テーブル40と、このガラス保持テーブル40の下方に配置され、吸引孔41aからエア吸引を行ない、スポンジ41bを介して転写フイルム46を吸着保持するフイルム保持テーブル41とからなる。フイルム保持テーブル41は、周知のZ軸移動テーブルと同様に上下方向での移動が可能とされている。
フイルム保持テーブル41は、接着剤13Bが塗布された転写フイルム46をスポンジ41b上に載置した状態で上昇し、転写フイルム46を透明ガラス板12上の多数のスペーサ13に均一な力で押し付ける。
スポンジ41bには、スペーサ13を破損させず、かつ転写フイルム46をしっかりとスペーサ13に押し付けることができる程度の硬さを有するものが用いられる。これにより、転写フイルム46上の接着剤13Bとスペーサ13とが確実に接触し、透明ガラス板12と転写フイルム46とが貼り合わされる。
なお、透明ガラス板12上で加圧ローラを移動させて、透明ガラス板12と転写フイルム46とを貼り合わせてもよい。
第2−4工程では、図10に示されるように、透明ガラス板12から転写フイルム46が剥がされて、スペーサ13上に接着剤13Bが転写される。
この工程で使用されるフイルム剥離装置は、載置された透明ガラス板12をエア吸引等によって吸着保持する作業台42と、転写フイルム46の一端が係止される巻取りローラ43と、転写フイルム46の上面に当接して剥離中の転写フイルム46と透明ガラス板12とがなす角度θを一定に保つ剥離ガイド44とからなる。
作業台42は、たとえばXYテーブルに用いられるテーブル移動機構によって、図中左
右方向でスライド自在とされている。
フイルム剥離装置は、作業台42の図中左方へのスライド移動と同時に巻取りローラ43による転写フイルム46の巻き取りを開始し、透明ガラス板12の一端側から順次転写フイルム46を引き剥がしていく。
その際に、転写フイルム46の背面が剥離ガイド44によって規制されるため、透明ガラス板12と転写フイルム46とがなす角度θは常に一定となり、透明ガラス板12の各スペーサ13には一定厚さの接着剤13Bが転写される。
なお、転写フイルム46のサイズが、巻取りローラ43に係止できる程大きくない場合には、転写フイルム46の端部に延長用のフイルムを貼り付けるとよい。
図3のフローチャートに戻り、ウェーハ11における第2の工程について説明する。この工程では、図11に示されるように、ウェーハ11の4箇所に点状に固定用接着剤15が塗布される。この固定用接着剤15としては、放射線硬化タイプの接着剤(たとえば、紫外線硬化タイプの接着剤)が好ましく使用できる。
すなわち、この固定用接着剤15は、塗布後何の処理も行わない状態では、長時間にわたって硬化しない性質であり、かつ、放射線(たとえば、紫外線)の照射により、瞬時に硬化する性質のものが求められる。
固定用接着剤15の各箇所における塗布量としては、次工程(第3の工程)において、ウェーハ11上に透明ガラス板12をアライメントし、密着させた際に、固定用接着剤15が透明ガラス板12に接するのに充分な量とする。
また、その際、点状の固定用接着剤15が広がり過ぎない程度の少量であることが好ましい。さもないと、点状の固定用接着剤15が広がり過ぎて、スペーサ13や固体撮像素子11A及びパッド11Bを覆ってしまい、品質不良となってしまう。
第3の工程では、図12(B)に示されるように、多数の固体撮像素子11A及びパッド11Bが形成されたウェーハ11上に透明ガラス板12がアライメントされ、次いで仮固定される。透明ガラス板12とウェーハ11とのアライメント、仮固定には、アライメント貼付け装置が使用される。
図12(A)に示されるように、アライメント貼付け装置は、エア吸引孔16aからエアを吸引してウェーハ11を位置決め保持する貼り合わせテーブル16と、同様にエア吸引孔17aからエアを吸引して透明ガラス板12を保持し、ウェーハ11に合わせて透明ガラス板12のXY方向及びθ方向(回転方向)の位置調整を行なう位置決めテーブル1
7とを備えている。
この位置決めテーブル17により、ウェーハ11と透明ガラス板12とのオリフラ11f、12f(図4参照)や、適宜設けられた既述のアライメントマーク等を利用してウェーハ11と透明ガラス板12との位置調整を行なう。
なお、この位置決めテーブル17の少なくとも固定用接着剤15に対応する部分は、透明又は半透明(切り欠いた状態でもよい)になっていることが好ましい。
その後、位置決めテーブル17を下降させて、透明ガラス板12をウェーハ11に重ね合わせ、位置決めテーブル17で透明ガラス板12を均一に加圧することにより、透明ガラス板12とウェーハ11との仮貼り合わせが行なわれる。その際、既述したように、固定用接着剤15が透明ガラス板12に接する。
次いで、位置決めテーブル17の裏面(上面)より紫外線を照射し、位置決めテーブル17の透明又は半透明部分、及び透明ガラス板12を透過させて、固定用接着剤15に紫外線をあて、固定用接着剤15を硬化させる。これにより、接着剤13Bが硬化していないものの、固定用接着剤15により透明ガラス板12とウェーハ11とが水平方向に相対移動しないように固定される(仮貼り合わせされる)。
なお、透明ガラス板12とウェーハ11とを貼り合わせるアライメント貼付け装置において、図9のアライメント装置で使用していたスポンジ41bが用いられていないのは、透明ガラス板12とウェーハ11との貼り合わせでは、固体撮像素子10Aとスペーサ13との間で高精度な位置調整を必要とするからである。
第4の工程では、図12のアライメント貼付け装置によって仮貼り合わせされた透明ガラス板12及びウェーハ11は、このアライメント貼付け装置から取り外され、図13に示される加圧貼合わせ装置50に移載され、剥がれないように貼り合わされる。
図13において、(A)は、圧力容器60等の構成を示す断面図であり、(B)は、支持テーブル52等の構成を示す断面図である。
加圧貼合わせ装置50は、透明ガラス板12とウェーハ11との仮貼り合わせされた積層体が載せられる支持テーブル52(固定テーブル)と、この支持テーブル52の上方に配置され、緩衝部材54を介して透明ガラス板12全体を均一な力で押圧する加圧板56(押圧部材)と、加圧板56の上方に設けられ、加圧板56の周縁に設けられたOリング58(シール部材)を介して加圧板56を係合する圧力容器60とからなる。
支持テーブル52は、図示しない装置の架台(躯体)に固定されたテーブル状部材で、上面側のワーク載置部52Aは、透明ガラス板12及びウェーハ11と略同一サイズに形成されている。ワーク載置部52Aは、透明ガラス板12又はウェーハ11を支持した際に透明ガラス板12又はウェーハ11が変形しないように平坦かつ平滑に加工されていることが好ましい。
このワーク載置部52Aの表面には、略全面にわたって複数の真空吸引孔が形成されており、図13の矢印のように減圧することにより、透明ガラス板12又はウェーハ11を密着固定できるようになっている。
加圧板56は、内周サイズが透明ガラス板12及びウェーハ11の外周サイズよりも若干大きい、深さの浅い円形升形状の部材であり、その開口が下を向くように支持されている。そして、加圧板56の円形升の底面(図13では下面)には緩衝部材54が固定されている。
緩衝部材54としては、ASKER C硬度で20〜40の部材が採用されている。緩衝部材54としては、各種の高分子材料が使用できるが、たとえば、シリコンスポンジが好ましく使用できる。緩衝部材54の厚さとしては、1〜3mmの範囲が好ましい。
加圧板56の外周縁には、Oリング58を固定できる溝が全周にわたって形成されており、この溝にOリング58が嵌合されている。
圧力容器60は、内周サイズが加圧板56の外周サイズよりも若干大きい、深さの浅い円形升形状の部材であり、その開口が下を向くように支持されている。この圧力容器60は、図示しない装置の架台(躯体)に昇降機構(図示略)を介して上下移動可能に支持されている。
ただし、圧力容器60は、押圧流体を介して加圧板56を加圧する際の反力を受け、この反力は相当大きいことより、圧力容器60は上下移動するのみで、いわゆる首振り運動のような揺動運動(傾斜動作)はできない構造になっている。
圧力容器60の内径は、加圧板56の外周縁の溝に固定された状態のOリング58の外径より若干小さく形成されている。したがって、加圧板56は、Oリング58を介して圧力容器60に係合するようになっている。また、加圧板56は、圧力容器60の内部を上下移動できるようになっている。
更に、加圧板56は、圧力容器60の内部において、若干量のいわゆる首振り運動のような揺動運動(傾斜動作)ができるようになっている。この揺動運動の中心は、平面方向における加圧板56の中心と、上下方向におけるOリング58の中心との交点(図13のC点)となる。
圧力容器60の底面(図13では上面)の中央には、押圧流体供給用の貫通孔62が形成されており、圧力容器60と加圧板56との間に押圧流体が供給されるようになっている。その際、Oリング58の作用により、圧力容器60と加圧板56との間に供給された押圧流体は、外部に漏洩しない。
この押圧流体は、気体(たとえば、エア)でもよく、液体(たとえば、水)でもよい。本実施態様においては、エアコンプレッサー(図示略)より供給される圧縮エアを使用する。
次に、加圧貼合わせ装置50による貼り合わせ手順について説明する。図14は、透明ガラス板12とウェーハ11との加圧貼り合わせ工程を示す要部断面図である。
先ず、既述の図13(B)に示されるように、支持テーブル52を矢印のように減圧することにより、ウェーハ11をワーク載置部52Aの表面に密着固定させる。
次いで、図14(A)に示されるように、圧力容器60(加圧板56も)を下降させて、支持テーブル52の上方にセットする。この際、圧力容器60の内部を矢印のように減圧することにより、加圧板56は引き上げられた状態にあり、緩衝部材54下面と透明ガラス板12上面との間は、所定距離離れた状態にある。
次いで、図14(B)に示されるように、圧力容器60の内部を矢印のように加圧する。これにより、加圧板56は下降し、緩衝部材54を介して透明ガラス板12全体を均一な力で押圧する。なお、加圧板56が下降する際に、加圧板56及びOリング58下方に滞在する空気は、破線矢印のように外部に排出される。
この加圧貼り合わせ装置50による透明ガラス板12及びウェーハ11の加圧は、接着剤13Bが硬化する所定時間継続される。すなわち、第4の工程では、加圧を継続することにより、本貼り合わせが行なわれる。加圧されたウェーハ11と透明ガラス板12とは、互いの厚さのバラツキや反りなどに沿って僅かに変形し、スペーサ13とウェーハ11との接触状態が均一になる。
更に、ウェーハ11と透明ガラス板12との積層体の厚さが楔状に変化している場合には、加圧板56(緩衝部材54)も傾斜してこの形状に倣うことが望ましいが、既述したように、図13のC点を回転中心として加圧板56が傾斜可能となっているので、この形状に倣うことができる。
すなわち、図14(B)においては、C点が被加圧面である透明ガラス板12上面の中心点に一致するので、上記の形状に倣うことができる。また、加圧板56の回転中心が押圧面上にあるので、ウェーハ11と透明ガラス板12とがずれてしまう不具合も生じない。したがって、固体撮像装置21を正確な位置合わせ精度で製造することができる。
第5の工程では、図15に示されるように、透明ガラス板12とウェーハ11のダイシングが実施され、多数の固体撮像装置21が形成される。このダイシングは、ダイヤモンドホイール31(研削砥石)、透明ガラス板12及びウェーハ11が必要以上に加熱されないように、噴射ノズル32から研削液(クーラント)が掛けられながら行なわれる。このダイシングに際し、スペーサ13とウェーハ11との間は接着剤13Bによって確実に封止されているので、研削液がスペーサ13内に浸入することはない。
なお、ダイシングの前に、ウェーハ11の下面にダイシングテープ34が貼付され、ダイシング後に固体撮像装置21が飛散することを防止できるようになっている。
以上説明したように、本発明に係る固体撮像装置の各製造方法によれば、ウェーハ11と透明ガラス板12(透明平板)とをスペーサ13を介して接合する際に、接着不良箇所を生じるような不具合は生じず、製品の品質を維持できる。
以上、本発明に係る固体撮像装置の製造方法の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、各種の態様が採り得る。
たとえば、上記実施形態は、図1及び図2に示されるような正方形平面の固体撮像装置21について述べられているが、図16(斜視図)及び図17(断面図)に示されるような長方形平面の固体撮像装置21’についても好適に適用でき、同様の効果が得られる。この固体撮像装置21’は、固体撮像素子チップ11Cの端面がスペーサ13及び透明ガラス板12と面一とならず、張り出しており、固体撮像素子チップ11Cの表面に、パッド11B、11B…が露出するように設けられた構成のものである。
また、本実施形態では、加圧板56がOリング58を介して圧力容器60に係合され、揺動運動(傾斜動作)ができるようになっているが、他の構成により同様の機能が得られるようにしてもよい。
たとえば、加圧板56を複数本のリンク機構を介して加圧板56と連結する構成によっても同様の作用を果たすことができる。
この場合、加圧板56と圧力容器60とのシーリングも、Oリング58以外に、たとえば、ベローやダイアフラムを介して行うことができる。
本発明に係る固体撮像装置の製造方法によって製造された固体撮像装置の斜視図 本発明に係る固体撮像装置の製造方法によって製造された固体撮像装置の要部断面図 固体撮像装置の製造工程を示すフローチャート 透明ガラス板とウェーハとを示す斜視図 スペーサの層を示す透明ガラス板の断面図 接着剤の層を示す透明ガラス板の断面図 第2工程の詳細を示すフローチャート 転写フイルムへの接着剤の塗布方法を示す説明図 スペーサへの接着剤の転写方法を示す説明図 スペーサからの転写フイルムの剥離方法を示す説明図 ウェーハへの固定用接着剤の塗布位置を示す斜視図 透明ガラス板とウェーハとの仮貼り合わせ状態を示す要部断面図 透明ガラス板とウェーハとの貼り合わせ装置の断面図 透明ガラス板とウェーハとの加圧貼り合わせ工程を示す要部断面図 透明ガラス板とウェーハのダイシング状態を示す要部断面図 本発明に係る固体撮像装置の製造方法によって製造される固体撮像装置の他の態様の斜視図 本発明に係る固体撮像装置の製造方法によって製造される固体撮像装置の他の態様の要部断面図 従来例における透明ガラス板とウェーハとを示す斜視図 従来例における透明ガラス板下面のスペーサの層を示す平面図 従来例における透明ガラス板とウェーハとの貼り合わせ状態を示す要部断面図 従来例における透明ガラス板とウェーハのダイシング状態を示す要部断面図
符号の説明
11…ウェーハ(基板)、11A…固体撮像素子、11B…パッド、11C…固体撮像素子チップ、12…透明ガラス板、13…スペーサ、13B…接着剤、21…固体撮像装置、50…加圧貼合わせ装置、52…支持テーブル(固定テーブル)、54…緩衝部材、56…加圧板(押圧部材)、58…Oリング(シール部材)、60…圧力容器

Claims (5)

  1. ウェーハの上面に多数の固体撮像素子を形成する工程と、
    前記ウェーハに接合される透明平板下面の前記固体撮像素子に対応する箇所に、個々の固体撮像素子を囲む形状の所定厚さの枠状のスペーサを形成する工程と、
    前記ウェーハと前記透明平板とを相対させて位置合わせする工程と、
    位置合わせされた前記ウェーハの下面と前記透明平板の上面のうち、1の面の略全面を固定テーブルで支持するとともに、他の1の面の略全面を弾性部材を介して押圧部材で支持し、該押圧部材で押圧力を加えることにより前記ウェーハと前記透明平板とを前記スペーサを介して接合する工程と、
    接合された前記ウェーハと前記透明平板とを個々の固体撮像素子に分割する工程と、
    を備えることを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  2. 前記弾性部材のASKER C硬度が20〜40である請求項1に記載の固体撮像装置の製造方法。
  3. 前記押圧部材の裏面より流体圧による押圧力を加える請求項1又は2に記載の固体撮像装置の製造方法。
  4. 前記押圧部材が該押圧部材周縁に設けられたシール部材を介して該押圧部材背面側の圧力容器と係合され、該圧力容器と前記押圧部材との間に押圧流体が供給されるようになっており、
    前記接合する工程において、前記ウェーハの下面と前記透明平板の上面のうち、前記他の1の面の略中心点を回転中心として前記押圧部材が傾斜可能となっている請求項1又は2に記載の固体撮像装置の製造方法。
  5. 相対させて位置合わせされた2枚の平板部材を加圧して接合する接合装置であって、
    前記平板部材の一方の略全面を支持する固定テーブルと、
    前記平板部材の他方の略全面を弾性部材を介して支持する押圧部材と、
    該押圧部材の背面側に設けられ、該押圧部材の周縁に設けられたシール部材を介して該押圧部材を支持する圧力容器と、
    該圧力容器と前記押圧部材との間に押圧流体を供給し、前記固定テーブルと前記押圧部材により前記2枚の平板部材に加圧力を加える押圧力供給手段と、
    前記平板部材の他方の表面の略中心点を回転中心として前記押圧部材を傾斜可能に支持する押圧部材支持手段と、を備えたことを特徴とする接合装置。
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