JP2006103751A - 収縮包装体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】両表面層が異なるヒートシール温度を有する熱収縮性フィルム1を用い、ヒートシール温度が高い表層を外側に配置した状態で被包装物に密着しており、包装体の両端の少なくとも一方がY字型ツマミ部8が形成されたガゼット形状の密封シール部3を有している収縮包装体。
【選択図】図6
Description
この方法では、脱気用の孔がないために食品包装をする場合に衛生状態を保ちやすく、また側方の密封シール部が包装体の上面にずれ上がることがなく、更に押さえ跡による外観低下が起こり難いために、高い商品性と展示効果が発揮されるものである。
さらには、包装体を開封するにはフィルムと被包装物の隙間に指を突き立ててフィルムを破らなければならなかったり、強靭なフィルムの場合にはハサミや調理ナイフで切り裂く等、衛生的にも使い勝手の面でも問題があるものである。
1.両表面層が異なるヒートシール温度を有する熱収縮性フィルムを用いて包装してなる収縮包装体であって、最内層に対してヒートシール温度が高い最外層を有する筒状の熱収縮性フィルムが熱収縮して被包装物に密着し、かつ該筒状フィルムの両端の少なくとも一方が側面から内側に折込まれたガセット形状の密封シール部を有していることを特徴とする収縮包装体。
2.密封シール部の先端が外方に向かってY字状に分かれていることを特徴とする請求項1に記載の収縮包装体。
3.密封シール部が下方に位置することを特徴とする1.または2.に記載の収縮包装体。
4.熱収縮性フィルムがガスバリア性を有することを特徴とする1.〜3.のいずれかに記載の収縮包装体。
5.熱収縮性フィルムの熱収縮率が、横方向で10%以上かつ縦方向で20%以上であることを特徴とする1.〜4.のいずれかに記載の収縮包装体。
ここで、両表面層のヒートシール温度差とは、各々の表面層を構成する主体樹脂のヒートシール指標温度差が好ましくは10℃以上、より好ましくは20℃以上、さらに好ましくは30℃以上である。このヒートシール指標温度が高い表面を最外層に配置して包装されたものであればよい。本発明において、ヒートシール指標温度とは結晶性樹脂の場合は、示差走査熱量計(DSC)によって10℃/分の昇温速度で測定された再融解ピーク温度であり、非結晶性樹脂の場合は同じくDSC法によってJIS−K7121に準拠して10℃/分の昇温速度によって測定されたガラス転移温度+30℃の温度をいう。
この密封シール部の端部のツマミは両端に形成させる必要はなく、一端だけでも良い。この予備包装体を得た段階で、場合によってはY字状に分かれたツマミ部が見られないこともあるが、次の熱収縮完了後にツマミ部が形成されるか、またはそれでもツマミ部が形成されていなくても後述するようにわずかな力でY字状のツマミが形成することができる。
脱気の方法としては、最後の密封シール部を形成する寸前に、例えばスポンジ等の柔軟な材料で被包装物を押さえつけて内部の気体を押出すやり方の他、真空ポンプによる吸引のような周辺との圧力差を利用して脱気する方法があるが適宜選択すればよい。
得られた包装体は、前述の如く、場合によっては一見してツマミ部が形成されていない場合があるが、密封シール部端部のガゼット折込部に指を挿入すれば簡単にY字状のツマミが形成されるものである。開封時のツマミの利用の仕方はさまざまであるが、端部のY字型ツマミを各々両手でつまみ、上下に開くようにして開封するか、又は同様につまんで捻るようにして密封シール部に裂け目を生じさせることによって開封する等、容易に開封が可能となるが、ノッチのような切り欠きを適宜設けてもよい。
同様に図7〜図9は丼形状の容器を使用した場合の本発明の収縮包装体の例を示したもので、図10は蓋付容器を被包装物とした予備包装体を熱収縮させて得られた本発明の収縮包装体の例を示したものである。
次に、本発明でいう容器とは、トレーのみ、または蓋と本体で構成される容器類を含み、フードパックと称されるヒンジを有する蓋と本体が一体となったものをも含む。さらに、上記にはトレーの内側または蓋と本体の中間に位置する中皿を有していてもよい。容器がガス置換包装に用いられる場合は、特に蓋付の容器の場合にガスの置換が容易に行われるように蓋または本体、あるいは蓋と本体を嵌合した状態で開口部が設けられているのが通常であり、更に小袋タイプの脱酸素剤が収納可能な形状に成形されたものでも良い。これら容器の材質は特に制限はないが、公知の樹脂類、金属、紙、木材(パルプ含)、等から適宜単独または複合化されて使用されるが、透明性および形状の多様性という観点からの成形性が優れる点で、公知の樹脂類が好ましい。
なお、本発明における熱収縮率とは、100mm角のフィルム試料を所定の温度に設定したエアーオーブン式恒温槽に入れ、自由に熱収縮できる状態で10分間処理した後、横方向、縦方向の熱収縮寸法を求め、元の寸法で除した値の百分率で表すものとする。熱収縮温度は、実際の包装時の加熱収縮温度条件を考慮し、80℃から160℃の間の任意の温度で測定すればよい。
なお、両表面層に使用する樹脂は上記の該熱収縮性フィルムを構成する樹脂の例を含め、適宜選択すればよい。
また、本発明で用いる熱収縮性フィルムは架橋処理がされていてもよく、防曇剤、滑剤、可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、酸素吸収剤、抗菌剤、着色剤、各種界面活性剤、アンチブロック剤、無機フィラー、粘着付与剤等を含ませることができ、また、コロナ処理やプラズマ処理、各種コーティング処理を施しておくこともできる。
本発明においてはガスバリア性を有した熱収縮性フィルムは主としてガス置換包装に用いられ、使用するガスとしては、窒素、酸素、二酸化炭素、アルゴン、キセノン、クリプトン、アルコール類やアリルカラシ油、等があり、目的に応じてこれらのうちから単独または混合して使用される。本発明におけるガス置換方法としては、ガスフラッシュ法が一般的であるが、ガス置換率を向上する目的で適当な真空度による減圧処理とガスフラッシュを組み合わせてガス置換を行うことも可能である。
層構成が、ポリアミド系樹脂/EVOH/接着性樹脂/エチレン−αオレフィン共重合体(最内層ヒートシール層)で、各層の厚み比率(%)が40/10/5/45、厚みが25μmのフィルムを用いて包装を行った。このフィルムのヒートシール指標温度差は75℃であった。なお、上記エチレン−αオレフィン共重合体層には非イオン系界面活性剤を主体とする防曇剤を2wt%含むものであった。このフィルムの酸素透過度は200ml/(m2・day・Mpa)、120℃の熱収縮率がタテ22%、ヨコ24%であった。
被包装物には、内容物にダミーとして約100gの粘土を収納した蓋付容器を用いた。該蓋付容器は外寸が130mm(長さ)×110mm(横)×38mm(高さ)(容器本体の高さは21mm)、蓋にはガス置換用の孔が付設してあり、容器は各コーナー部が曲率半径約38mm、弧の長さ53mmの丸みを帯びた形状であり、容器の素材は蓋がポリスチレン製、本体は無機フィラー充填ポリプロピレン製のものを用いた。
更に、得られた包装体を1段あたり4個を2段に積載して計8ケをダンボールに箱詰し、JIS Z0232の包装貨物−振動試験方法に準拠して振動を与えた後、包装体を取り出して三菱瓦斯化学(株)製「エージレス・シールチェック」にてピンホールの有無を調査した。振動試験条件は、ダンボール箱は固定し、加速度0.75G、振動数5〜50Hzで垂直方向に40分間、水平横方向に20分間、水平縦方向に20分の合計80分で行った。
その結果、包装体にはピンホールは認められなかった。
実施例1と同じフィルムを用いて、筒状フィルムの内側に折り込み部を形成せずに包装を行った以外は実施例1と同様にして収縮包装体を得た。このときの予備包装体のLs/Liは1.09であった。得られた包装体はコーナー部に明らかな突起が認められ、美観に劣り、しかも1つの突起の先端部は硬く尖っていた。この包装体を実施例1と同様な方法で振動試験を行い、ピンホールの発生をしらべたところ、8個中3個の包装体に、突起先端部に起因していると思われるピンホールが認められた。また、この包装体は手で開封することが極めて困難であり、ハサミ等の器具を用いる必要があり、易開封性に問題のある包装体であった。
実施例1と同様にして、層構成が、ポリプロピレン系樹脂/接着性樹脂/ポリアミド系樹脂/非晶性ポリエステル/EVOH/接着性樹脂/エチレン−αオレフィン共重合体(最内層ヒートシール層)で、各層の厚み比率(%)が10/5/20/20/10/5/30、厚みが25μmのフィルムを用いて包装を行った。このフィルムのヒートシール指標温度差は22℃であった。なお、上記エチレン−αオレフィン共重合体層には非イオン系界面活性剤を主体とする防曇剤を各層に対し2wt%含み、またフィルムの酸素透過度は150ml/(m2・day・Mpa)、120℃の熱収縮率がタテ35%、ヨコ33%であった。また、予備包装体のLs/Liは0.73であった。
得られた包装体はタイトな仕上がりであり、容器コーナー部にフィルムの突起状物が残っておらず綺麗な外観を有していた。また、実施例1と同様な条件で振動を与えて耐ピンホール性を調査したところ、包装体にはピンホールは認められなかった。さらに一見密封シール部が線状に綺麗に仕上がってはいるが、折り込み部を指先で引っ掛けるように引っ張るとシール端部が容易にY字型になってツマミを形成することが可能で、実施例1と同様にツマミを捻るように引張るとフィルムが容易に裂けて開封が可能であった。
層構成が、エチレン−αオレフィン共重合体/接着性樹脂/EVOH/接着性樹脂/エチレン−αオレフィン共重合体で、各層の厚み比率(%)が38/7/10/7/38、厚みが25μmのフィルムを用いて実施例1と同様にして包装を行った。なお、上記両表面層のエチレン−αオレフィン共重合体は同一樹脂を用い、またこの各層には非イオン系界面活性剤を主体とする防曇剤が各層に対し1wt%含むものであった。このフィルムの酸素透過度は220ml/(m2・day・Mpa)、100℃の熱収縮率がタテ40%、ヨコ34%であった。この包装における予備包装体のLs/Liは0.82であった。得られた包装体は容器コーナー部にフィルムの突起状物が残っておらず、タイトで綺麗な仕上がりであったが、手での開封は困難で易開封性に問題のあるものであった。
2 トレーもしくは容器本体
3 開口部密封シール部
4 筒状フィルムを形成するためのヒートシール部(縦シール)
5 突起状物
6 ガゼット部
7 蓋
8 Y字状にわかれたツマミ部
Li 被包装物の上面から見た最大投影横寸法
Ls 予備包装体の密封シール部の横寸法
Claims (5)
- 両表面層が異なるヒートシール温度を有する熱収縮性フィルムを用いて包装してなる収縮包装体であって、最内層に対してヒートシール温度が高い最外層を有する筒状の熱収縮性フィルムが熱収縮して被包装物に密着し、かつ該筒状フィルムの両端の少なくとも一方が側面から内側に折込まれたガセット形状の密封シール部を有していることを特徴とする収縮包装体。
- 密封シール部の先端が外方に向かってY字状に分かれていることを特徴とする請求項1に記載の収縮包装体。
- 密封シール部が下方に位置することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の収縮包装体。
- 熱収縮性フィルムがガスバリア性を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の収縮包装体。
- 熱収縮性フィルムの熱収縮率が、横方向で10%以上かつ縦方向で20%以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の収縮包装体。
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