JP2006123729A - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

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Hiroshi Fujita
裕志 藤田
Yoshikazu Takahashi
良和 高橋
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Hitachi Astemo Ltd
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Abstract

【課題】減速機構の位置決め部材が移動した場合でも位置決め部材が変換機構の作動に悪影響を及ぼすことを防止できる電動式パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】操舵補助力を発生する電動モータ46と、車輪24と連結する操舵軸12と、電動モータ46の回転を減速する減速機構40、50、52と、減速機構40、50、52の出力回転を操舵軸12の軸方向の移動に変換する変換機構30、32と、操舵軸12が貫通するとともに減速機構40、50、52を収容するギヤハウジング42と、減速機構40、50、52を位置決めする位置決め部材60と、を有する電動式パワーステアリング装置10において、ギヤハウジング42は、位置決め部材60が退避する退避手段62を備えている構成とした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電動モータにより操舵補助力を発生する電動式パワーステアリング装置に関する。
図5に示すように、従来の電動式パワーステアリング装置100は、電動モータ102と、電動モータ102の駆動により車両の左右方向(図5中矢印X方向)に移動するラック軸104と、電動モータ102の回転軸102Aの回転力を減速させる減速機構106と、減速機構106の出力回転をラック軸104の軸方向移動(図5中矢印X方向)に変換する変換機構108と、を有している。
この減速機構106は、電動モータ102の回転軸102Aと共に回転する入力プーリ110と、ラック軸104の外周側に設けられたボールナット116の外周部に取り付けられボールナット116と共に回転する出力プーリ112と、入力プーリ110と出力プーリ112とに掛け渡されたベルト114と、で構成されている。なお、出力プーリ112は、ロックナット120によりボールナット116上で位置決めされている。
また、変換機構108は、電動モータ102の駆動力により回転しラック軸104を軸方向に移動させるボールナット116、ボールナット116とラック軸104との間に配置されるボール118と、で構成されている。
また、ラック軸104には、ステアリングシャフト(図示省略)の先端部に設けられたピニオンギヤ(図示省略)と噛み合うラックギヤ(図示省略)が形成されている。このステアリングシャフトは、ステアリングホイールと連結されている。
この電動式パワーステアリング装置100によれば、ステアリングホイールの回転によりピニオンギヤ及びラックギヤを介してラック軸104が軸方向(図5中矢印X方向)に移動されるとともに、電動モータ102の回転駆動力が減速機構106及び変換機構108を介してラック軸104に伝達され、ステアリングホイールの操舵が補助される。
また、電動モータ102は、モータハウジング122を介して、ラック軸104の一部、減速機構106及び変換機構108をそれぞれ収容するギヤハウジング124に支持されている。また、このギヤハウジング124は、ラック軸104を収容するラックハウジング126にボルト128によって固定されている。
特開2003−220959号公報
ところで、ボールナットの軸方向端部の近傍にギヤハウジングが位置している場合には、振動等によりロックナットが緩んでボールナット上を移動しギヤハウジングにくい込んでしまうおそれがある。ロックナットがギヤハウジングにくい込むと、ロックナットの一部がボールナット上に位置しているため、ボールナットの回転を止めてしてしまう問題がある。
また、ロックナットが緩んだ場合にギヤハウジングにくい込まないように、ボールナットの軸方向端部とギヤハウジングとの間に所定の寸法以上の隙間を設けると、ロックナットが隙間に落下して挟まり、ボールナットの回転を阻止してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、上記事情を考慮し、減速機構の位置決め部材が移動した場合でも位置決め部材が変換機構の作動に悪影響を及ぼすことを防止できる電動式パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、操舵補助力を発生する電動モータと、車輪と連結する操舵軸と、前記電動モータの回転を減速する減速機構と、前記減速機構の出力回転を前記操舵軸の軸方向の移動に変換する変換機構と、前記操舵軸が貫通するとともに前記減速機構を収容するギヤハウジングと、前記減速機構を位置決めする位置決め部材と、を有する電動式パワーステアリング装置において、前記ギヤハウジングは、前記位置決め部材が退避する退避手段を備えていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、電動モータの回転が減速機構により減速され、減速機構の出力回転が変換機構により変換され、操舵軸が軸方向に移動する。このように操舵軸が軸方向に移動することにより、操舵補助力が発生する。
ここで、減速機構は位置決め部材により位置決めされており、ギヤハウジングには位置決め部材が退避する退避手段が設けられているため、この位置決め部材が振動等により移動したときに、ギヤハウジングの退避手段に退避する。これにより、位置決め部材がギヤハウジングに食い込むことを防止でき、位置決め部材が変換機構などの作動に悪影響を及ぼすことを防止できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電動式パワーステアリング装置において、前記変換機構は、前記操舵軸に形成されたボールねじ溝に配置されるボールと、前記ボールを回転自在に収容するボールナットと、で構成され、前記減速機構は、前記電動モータの回転軸の同軸上に取り付けられる入力プーリと、前記ボールナットの外周に取り付けられる出力プーリと、前記入力プーリと前記出力プーリとを連結するベルトと、で構成され、前記位置決め部材は、前記ボールナットの外周に取り付けられるロックナットであり、前記退避手段は、前記ロックナットが前記ボールナット上を移動して進入する溝部であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、入力プーリと出力プーリとベルトとにより電動モータの回転軸の回転が減速され、ボールとボールナットとにより出力プーリの出力回転が操舵軸の軸方向の移動に変換される。
ここで、位置決め部材はボールナットの外周に取り付けられるロックナットで構成され、退避手段はロックナットがボールナット上を移動して進入する溝部であるため、振動等によりロックナットがボールナット上を移動した場合には、ロックナットはギヤハウジングに設けられた溝部に進入する。これにより、ロックナットがギヤハウジングに食い込むことを防止でき、ロックナットが変換機構などの作動に悪影響を及ぼすことを防止できる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の電動式パワーステアリング装置において、前記ギヤハウジングの前記溝部と前記ボールナットとの間には、前記ロックナットの厚み寸法以下の寸法の隙間が設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、ギヤハウジングの溝部とボールナットとの間には、ロックナットの厚み寸法(軸方向長さ)以下の寸法の隙間が設けられているため、ロックナットがボールナット上を移動し溝部に進入する場合でも、ロックナットが隙間に落下して隙間に挟まれることがない。これにより、ロックナットがボールナット等の他の構成部材の作動に悪影響を及ぼすことを防止できる。
なお、ギヤハウジングの溝部とボールナットとの間には上記した隙間が設けられているため、ギヤハウジングがボールナットの回転に干渉することがない。
本発明によれば、減速機構の位置決め部材が移動した場合でも位置決め部材が変換機構の作動に悪影響を及ぼすことを防止できる。
次に、本発明の一実施形態に係る電動式パワーステアリング装置について、図面を参照して説明する。
図1乃至図4に示すように、電動式パワーステアリング装置10は、車両の左右方向(図1中矢印X方向)に延びるラック軸(操舵軸)12を備えている。このラック軸12の外周の一部には、ピニオンギヤ14と噛み合うラックギヤ16が設けられている。このラック軸12のラックギヤ16には、ステアリングシャフト18の先端部に設けられたピニオンギヤ14が噛み合っている。このステアリングシャフト18には、ステアリングホイール20が接続されている。また、ラック軸12の軸方向両端部には、ボールジョイント26(図1では図示省略)を介してタイロッド22が接続されている。このタイロッド22には、ナックルアーム(図示省略)を介して車輪24が連結されている。
また、図2乃至図4に示すように、ラック軸12の外周の一部にはボールねじ溝28が形成されている。このボールねじ溝28には複数個のボール(変換機構)30が配置されている。また、ラック軸12の径方向外側には、ボール30を回転自在に支持する筒状のボールナット(変換機構)32が設けられている。
ボールナット32の径方向外側(外周側)には、軸受け部34を介してラックハウジング36に回転自在に支持されている。ラック軸12の大部分は、筒状のラックハウジング36に収容されており、ラックハウジング36の軸方向端部に形成された拡径部36Aに軸受け部34が保持されている。
また、ボールナット32の径方向外側(外周側)には、大径の出力プーリ(減速機構)40がボールナット32と共に回転可能となるように取り付けられている。また、ボールナット32の径方向外側(外周側)には、ロックナット(位置決め部材)60が螺合しており、このロックナット60により出力プーリ40がボールナット32上で位置決めされている。
また、ラック軸12の一部は、筒状のギヤハウジング42に軸方向に移動可能となるように収容されており、ギヤハウジング42に出力プーリ40が収容されている。ギヤハウジング42は、ラックハウジング36にボルト44等の固着具により取り付けられている。
また、ギヤハウジング42には、ロックナット60が進入可能となるような溝部62が形成されている。この溝部62は、ギヤハウジング42をラック軸12の軸方向に凹ませるようにして形成されている。また、溝部62を構成するとともにロックナット60が溝部62に進入したときにロックナット60に挿入する筒状部42Aは、ボールナット32の軸方向端部と対向するような位置に形成されており、筒状部42Aの径はボールナット32の径と同じか、あるいは若干小さくなるように設定されている。さらに、筒状部42Aの軸方向端部とボールナット32の軸方向端部との間の隙間Gの寸法mは、ロックナット60の厚み寸法t(軸方向長さ)以下となるように設定されている。このため、振動等によりロックナット60のボールナット32への螺合が緩んだ場合には、ロックナット60は、ボールナット32上を移動し、隙間Gに落下することなく、そのまま溝部62に進入することが可能となる。
また、出力プーリ40の近傍には、操舵補助力を発生する電動モータ46が配置されている。この電動モータ46は、モータハウジング48及びラックハウジング36の拡径部36Aを介してギヤハウジング42に取り付けられている。電動モータ46の回転軸46Aには、入力軸(図示省略)が同軸上で接続されている。この入力軸の径方向外側(外周側)には、小径の入力プーリ(減速機構)50が入力軸と共に回転可能となるように取り付けられている。また、入力プーリ50と出力プーリ40には、ベルト(減速機構)52が掛け渡されている。なお、入力軸は、ギヤハウジング42の内部に入り込んだモータハウジング48の支持片48Aにより軸受け部54を介して回転自在となるように保持されている。
また、ギヤハウジング42の内部には、上述した入力プーリ50、出力プーリ40、ベルト52、ボールナット32の一部及びラック軸12の一部が位置しており、ギヤハウジング42がこれらを収容した構成となっている。
また、ボールジョイント26の内側端部には、衝撃吸収部材としてのゴム部材56が取り付けられている。ラック軸12が図2矢印X1方向に所定以上の移動をしようとしたときに、このゴム部材56がギヤハウジング42の軸方向端部と接触するように構成されている。
なお、図1に示すように、電動式パワーステアリング装置10には、ステアリングシャフト18に作用するトルクを検出するためのトルクセンサ58と、トルクセンサ58のトルク検出結果が送信される制御部60と、が設けられており、制御部60により電動モータ46の駆動が制御されるようになっている。
上記電動式パワーステアリング装置10によれば、ステアリングホイール20が操作されてステアリングシャフト18が回転させられると、この回転がピニオンギヤ14及びラックギヤ16によって車両の左右方向に沿ってのラック軸12の直線運動に変換される。これにより、車輪24の転舵が達成される。このとき、ステアリングシャフト18に作用するトルクがトルクセンサ58により検出され、この検出結果が制御部60に送信される。制御部60は、トルクセンサ58の検出結果等に基づいて電動モータ46への印加電圧を制御する。制御部60により制御された電動モータ46の回転軸46Aが回転すると、入力プーリ50、出力プーリ40及びベルト52により減速されて、ボールナット32にその駆動力が伝達される。ボールナット32に駆動力が伝達すると、ボールナット32が回転されるとともに、その出力回転がラック軸12の軸方向移動に変換され、操舵が補助される。
次に、本実施形態に係る電動式パワーステアリング装置10の作用について説明する。
図3に示すように、通常時では、ロックナット60はボールナット32に螺合しており、ロックナット60がボールナット32上を移動することがなく、このロックナット60により出力プーリ40が位置決めされている。
ここで、車体に大きな衝撃や振動等が生じると、ロックナット60のボーナット32への螺合が緩み、ロックナット60がボールナット32上を図3中矢印X2方向に移動する。ロックナット60が移動すると、図4に示すように、ロックナット60はやがてギヤハウジング42に設けられた溝部62に進入し、筒状部42Aにロックナット60が位置するようになる。これにより、ロックナット60がギヤハウジング42に食い込むことを防止でき、ロックナット60がボールナット32の回転をロックしてしまうことを防止できる。
特に、筒状部42Aの軸方向端部とボールナット32の軸方向端部との間の隙間Gの寸法mは、ロックナット60の厚み寸法t(軸方向長さ)以下となるように設定されているため、ロックナット60がボールナット32から溝部62に移動するときに隙間Gに落下して隙間Gに挟まれることがない。これにより、ロックナット60がボールナット32等の他の構成部材の回転に悪影響を及ぼすことを防止できる。
なお、溝部62の筒状部42Aとボールナット32との間には上記した隙間Gが設けられているため、ギヤハウジング42がボールナット32の回転に干渉することがない。
本発明の一実施形態に係る電動式パワーステアリング装置の概略構成を示す概念図である。 本発明の一実施形態に係る電動式パワーステアリング装置の部分断面図である。 本発明の一実施形態に係る電動式パワーステアリング装置を構成する位置決め部材が移動する前の状態を示した部分断面図である。 本発明の一実施形態に係る電動式パワーステアリング装置を構成する位置決め部材が移動した後の状態を示した部分断面図である。 従来の電動式パワーステアリング装置の部分断面図である。
符号の説明
10 電動式パワーステアリング装置
12 ラック軸(操舵軸)
28 ボールねじ溝
30 ボール(変換機構)
32 ボールナット(変換機構)
40 出力プーリ(減速機構)
42 ギヤハウジング
46 電動モータ
50 入力プーリ(減速機構)
52 ベルト(減速機構)
60 ロックナット(位置決め部材)
62 溝部(退避手段)
G 隙間

Claims (3)

  1. 操舵補助力を発生する電動モータと、車輪と連結する操舵軸と、前記電動モータの回転を減速する減速機構と、前記減速機構の出力回転を前記操舵軸の軸方向の移動に変換する変換機構と、前記操舵軸が貫通するとともに前記減速機構を収容するギヤハウジングと、前記減速機構を位置決めする位置決め部材と、を有する電動式パワーステアリング装置において、
    前記ギヤハウジングは、前記位置決め部材が退避する退避手段を備えていることを特徴とする電動式パワーステアリング装置。
  2. 前記変換機構は、前記操舵軸に形成されたボールねじ溝に配置されるボールと、前記ボールを回転自在に収容するボールナットと、で構成され、
    前記減速機構は、前記電動モータの回転軸の同軸上に取り付けられる入力プーリと、前記ボールナットの外周に取り付けられる出力プーリと、前記入力プーリと前記出力プーリとを連結するベルトと、で構成され、
    前記位置決め部材は、前記ボールナットの外周に取り付けられるロックナットであり、
    前記退避手段は、前記ロックナットが前記ボールナット上を移動して進入する溝部であることを特徴とする請求項1に記載の電動式パワーステアリング装置。
  3. 前記ギヤハウジングの前記溝部と前記ボールナットとの間には、前記ロックナットの厚み寸法以下の寸法の隙間が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の電動式パワーステアリング装置。
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