JP2006161602A - 内燃機関の可変動弁機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 カムキャリアとコントロールシャフト132との間に熱膨張差が生じると、スペーサ調節シャフト168とヘリカルスプライン168aとによりスプラインリング184が回転して可変スペーサ164の厚さが熱膨張差に対応した変化を生じる。このことで基準面と仲介駆動機構120との間隔が調節されて、コントロールシャフト132とカムキャリアとの熱膨張差によって生じるスライダギアの位置ずれを無くすことができる。したがって強度の観点からコントロールシャフト132の材質を選択し、軽量化の観点からカムキャリアを含むシリンダヘッドの材質を選択したとしても、エンジン温度の違いによるバルブ特性の調節誤差を抑制することができる。こうして課題が解決される。
【選択図】 図3
Description
請求項1に記載の内燃機関の可変動弁機構は、内燃機関のシリンダヘッド側に形成された基準面により軸方向における位置が決定された仲介駆動機構にてカム側からのバルブ駆動力をバルブ側に伝達し、コントロールシャフトが前記仲介駆動機構に設けられたバルブ特性操作部に係合して該バルブ特性操作部を軸方向に移動することで内燃機関のバルブ特性を調節する可変動弁機構であって、前記基準面と前記仲介駆動機構との間に配置されて軸方向での長さを可変としていることにより前記基準面と前記仲介駆動機構との間の間隔を可変とする間隔可変手段と、内燃機関温度を前記間隔可変手段の軸方向での長さに反映させることで、内燃機関温度の違いによるバルブ特性の調節誤差を抑制するバルブ特性調節誤差抑制手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の内燃機関の可変動弁機構では、請求項1において、前記バルブ特性調節誤差抑制手段は、前記シリンダヘッドと前記コントロールシャフトとの熱膨張差により生じる前記基準面と前記コントロールシャフトとの間の軸方向での相対的位置変動と、内燃機関温度変化による前記間隔可変手段の軸方向での長さ変化とを同一にすることにより、前記相対的位置変動を相殺することを特徴とする。
請求項3に記載の内燃機関の可変動弁機構では、請求項1又は2において、前記間隔可変手段は、前記基準面と前記仲介駆動機構との間に配置されて相対回転により間隔が変化する2つのスペーサを備え、前記バルブ特性調節誤差抑制手段は、内燃機関温度変化により前記2つのスペーサを相対回転させることにより前記間隔可変手段の軸方向での長さを変化させることを特徴とする。
請求項6に記載の内燃機関の可変動弁機構では、請求項5において、内燃機関は直列に配列された複数気筒を有し、前記スペーサ調節シャフトは前記複数気筒に共通した1本が設けられていると共に、該共通のスペーサ調節シャフトに、各気筒毎に相対回転手段が配置されていることを特徴とする。
請求項8に記載の内燃機関の可変動弁機構では、請求項7において、前記スペーサ調節シャフトは、前記コントロールシャフトと同一の材料を用いて形成されていることを特徴とする。
図1は、上述した発明が適用された多気筒内燃機関としてのガソリンエンジン(以下、「エンジン」と略す)2における可変動弁機構の構成を示している。尚、図1は1つの気筒における縦断面を表している。図2はエンジン2の上部構成の内、主としてカムキャリア150上の構成を説明する平面図である。
シリンダブロック4には、複数気筒、本実施の形態では4つの気筒2aが形成され、各気筒2aには、シリンダブロック4、ピストン6及びシリンダヘッド8にて区画された燃焼室10が形成されている。尚、気筒数は1〜3でも良く、5以上の気筒数でも良い。又、本実施の形態のごとく直列4気筒でなくても、V型でも良く、その他の配置でも良い。
ここで可変スペーサ164は、第1螺旋スペーサ180、第2螺旋スペーサ182、スプラインリング184及び位相決めネジ186から構成されている。
仲介駆動機構120は、図3に示したごとく各仲介駆動機構120の中央に設けられた入力部122、入力部122の一端側に設けられた第1揺動カム124、第1揺動カム124とは反対側に設けられた第2揺動カム126及びこれらの内部空間に配置されたスライダギア128(図11〜13)を備えている。
スライダギア128は略円柱状をなし、外周面中央には右ネジ型の螺旋状に形成された入力用ヘリカルスプライン128aが形成されている。この入力用ヘリカルスプライン128aの一端側には小径部128bを挟んで左ネジ型の螺旋状に形成された第1出力用ヘリカルスプライン128cが形成されている。この第1出力用ヘリカルスプライン128cとは反対側には小径部128dを挟んで左ネジ型の螺旋状に形成された第2出力用ヘリカルスプライン128eが形成されている。尚、これら出力用ヘリカルスプライン128c,128eは外径が同じであるが、入力用ヘリカルスプライン128aに対しては、入力用ヘリカルスプライン128aの溝部分よりも外径が小さく形成されている。
(イ).エンジン温度の変化によりカムキャリア150とコントロールシャフト132との間に熱膨張差が生じた場合には、バルブ特性調節誤差抑制機構170の働きにより、可変スペーサ164の厚さが対応して変化する。このことで基準面220と仲介駆動機構120との間隔が調節されて上記熱膨張差による基準面220と仲介駆動機構120との相対的位置変動が相殺される。この結果、コントロールシャフト132とシリンダヘッド8(ここではシリンダヘッド8の一部であるカムキャリア150)との熱膨張差によって生じるスライダギア128の位置ずれを無くすことができる。
(ロ).可変スペーサ164の厚さ調節は、螺旋状テーパー面180b,182bを有する螺旋スペーサ180,182の組み合わせにより可能とされている。このことによりエンジン温度変化により2つの螺旋スペーサ180,182間にて相対回転させることにより、比較的簡易な構成で操作も比較的容易に、可変スペーサ164の軸方向での長さ、すなわち厚さを容易に変化させることができる。
(ニ).スペーサ調節シャフト168は複数気筒に共通した1本が設けられ、この1本のスペーサ調節シャフト168に各気筒毎のヘリカルスプライン168a及び可変スペーサ164が配置されている。このことにより1本のスペーサ調節シャフト168にて全気筒に対応できるので、簡易な構成で、コントロールシャフト132の強度を維持しつつ、高精度なバルブ特性制御を可能とする可変動弁機構の実現が可能となる。
本実施の形態のエンジン上部の構成を図20の平面図に示す。本実施の形態は、前記実施の形態1に比較して、仲介駆動機構320は吸気カムシャフト245と排気カムシャフト246との間に配列されており、図2に比較して垂直軸にて180°回転した配置となっている点が異なる。したがってスライドアクチュエータ300は前記実施の形態1に比較して仲介駆動機構320に対しては軸方向の反対側に配置されている。更に、カムキャリアを用いずに、シリンダヘッド350の本体上に図20に示した各機構が設けられている点も前記実施の形態1と異なる。
(イ).前記実施の形態1の(イ)〜(ニ)の効果を生じる。
[実施の形態3]
本実施の形態のバルブ特性調節誤差抑制機構470を図21の背面側斜視図、図22の平面図、及び図23の右側面図に示す。尚、バルブ特性調節誤差抑制機構470以外の構成については前記実施の形態1の構成と同じである。
(イ).一層、簡易な構成で前記実施の形態1の(イ)〜(ニ)の効果を生じさせることができる。
(a).前記実施の形態1,2においてスプラインリング184は全周にヘリカルスプライン184aを形成していたが、実際にスペーサ調節シャフト168のヘリカルスプライン168aと噛合するのは一部の位相範囲のみであるので、該当する部分のみに限定してヘリカルスプライン184aを形成しても良い。
Claims (8)
- 内燃機関のシリンダヘッド側に形成された基準面により軸方向における位置が決定された仲介駆動機構にてカム側からのバルブ駆動力をバルブ側に伝達し、コントロールシャフトが前記仲介駆動機構に設けられたバルブ特性操作部に係合して該バルブ特性操作部を軸方向に移動することで内燃機関のバルブ特性を調節する可変動弁機構であって、
前記基準面と前記仲介駆動機構との間に配置されて軸方向での長さを可変としていることにより前記基準面と前記仲介駆動機構との間の間隔を可変とする間隔可変手段と、
内燃機関温度を前記間隔可変手段の軸方向での長さに反映させることで、内燃機関温度の違いによるバルブ特性の調節誤差を抑制するバルブ特性調節誤差抑制手段と、
を備えたことを特徴とする内燃機関の可変動弁機構。 - 請求項1において、前記バルブ特性調節誤差抑制手段は、前記シリンダヘッドと前記コントロールシャフトとの熱膨張差により生じる前記基準面と前記コントロールシャフトとの間の軸方向での相対的位置変動と、内燃機関温度変化による前記間隔可変手段の軸方向での長さ変化とを同一にすることにより、前記相対的位置変動を相殺することを特徴とする内燃機関の可変動弁機構。
- 請求項1又は2において、前記間隔可変手段は、前記基準面と前記仲介駆動機構との間に配置されて相対回転により間隔が変化する2つのスペーサを備え、前記バルブ特性調節誤差抑制手段は、内燃機関温度変化により前記2つのスペーサを相対回転させることにより前記間隔可変手段の軸方向での長さを変化させることを特徴とする内燃機関の可変動弁機構。
- 請求項3において、前記2つのスペーサは、共に螺旋状テーパー面を有して該螺旋状テーパー面にて相互に接触していることにより、前記2つのスペーサ間での相対回転にて前記間隔可変手段の軸方向での長さを可変とすることを特徴とする内燃機関の可変動弁機構。
- 請求項3又は4において、前記バルブ特性調節誤差抑制手段は、
前記シリンダヘッドとは熱膨張率が異なる材質を用いて、前記コントロールシャフトに沿って設けられ、一端が前記コントロールシャフトの駆動端側にて前記シリンダヘッド側に固定されているスペーサ調節シャフトと、
該スペーサ調節シャフトに設けられて、内燃機関温度変化による軸方向での前記基準面との相対的位置変化に基づいて前記2つのスペーサを相対回転させる相対回転手段と、
を備えていることを特徴とする内燃機関の可変動弁機構。 - 請求項5において、内燃機関は直列に配列された複数気筒を有し、前記スペーサ調節シャフトは前記複数気筒に共通した1本が設けられていると共に、該共通のスペーサ調節シャフトに、各気筒毎に相対回転手段が配置されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁機構。
- 請求項5又は6において、前記スペーサ調節シャフトは、前記コントロールシャフトと同一の熱膨張率の材質であることを特徴とする内燃機関の可変動弁機構。
- 請求項7において、前記スペーサ調節シャフトは、前記コントロールシャフトと同一の材料を用いて形成されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁機構。
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