JP2006183246A - 手摺壁用タイルパネルの取付装置 - Google Patents

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与哲 竹内
Masahiro Togawa
雅弘 戸川
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Abstract

【課題】手摺壁用パネルの軽量化が可能で、交換を容易にかつ短時間に行う。
【解決手段】床部躯体の外側部に複数のベランダ支柱11を立設し、床部躯体10の外側部を覆う化粧カバー材16を設け、ベランダ支柱11間で化粧カバー16上にタイルパネルP1を設置する手摺壁用タイルパネルの取付装置であって、タイルパネルP1は、ガラス繊維含有コンクリート製の壁本体1と、壁本体1の表面に一体に形成されたタイル表装部2と、壁本体1の左右側辺に全長にわたって厚み方向の全体を埋め込まれかつ外側部に被嵌合部を有する側枠材3R,3Lとを具備し、ベランダ支柱11に、左右の側枠材3R,3Lの被嵌合部にそれぞれスライド自在に嵌合する縦レール材21を設け、化粧カバー材16上に、タイルパネルP1の下辺部に外嵌して支持するパネル受け材を設けた。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ガラス繊維含有コンクリート製の軽量乾式のタイルパネルを、ベランダや廊下の手摺壁として取り付ける手摺壁用タイルパネルの取付装置に関する。
従来、タイル貼りの手摺壁は、ベランダや渡り廊下の躯体の外側部に、複数の支柱や補強部材を立設配置し、コンクリートを打設して手摺壁を構築し、この手摺壁の外面にタイルを貼り付ける湿式タイル貼りの手摺壁が知られている。このタイル貼りの手摺壁では、部分的にタイルが剥がれ落ちると、足場を組立てて、剥れ落ちたタイル部分を張り替える作業が行われるが、足場を必要とすることから、メンテナンスコストが高く、メンテナンス工期が長引くという問題がある。
またALCパネルをベランダの手摺壁として取り付けるものが特許文献1に開示されている。この手摺壁は、ベランダ床の先端のパラペット部に支柱を立設固定し、前記支柱にALCパネルに形成された貫通穴を挿通固定するものである。
ところで、近年、たとえば特許文献2のように、ガラス繊維補強コンクリート製の壁本体の表面に外装仕上げ材であるタイルを取り付けた乾式の壁パネルを、手摺壁として利用することも考えられる。
特開平11−200479号公報(図3,図4) 特許第2869005号公報
しかし、特許文献1では、支柱が貫通する貫通穴を形成することから、パネルに厚みが必要で、手摺壁およびベランダ床の軽量化が図れないという問題があった。
また特許文献2の壁パネルは、裏面に外周フレームの一部(L字断面のフランジ部分)を埋め込み、外周フレームを角形鋼管柱にボルト・ナットを介して取り付け、外周フレーム内に断熱材を充填するものであり、内面側には下地材を介して内装板が取り付けられている。したがって、このような取付構造では、壁パネルを手摺壁として、メンテナンス時のパネル交換に時間とコストが必要となる。
本発明は上記問題点を解決して、手摺部の軽量化が可能で、メンテナンス時にタイルパネルの交換を容易にかつ短時間に行える手摺壁用タイルパネルの取付装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、床部躯体の外側部に沿って所定間隔をあけて複数の支柱材を立設し、前記支柱材を含む床躯体の外側部を覆うカバー材を設け、前記支柱材間でカバー材上に矩形板状のタイルパネルを設置する手摺壁用タイルパネルの取付装置であって、前記タイルパネルは、ガラス繊維含有コンクリート製の壁本体と、前記壁他体の表面に一体に形成されたタイル表装部と、前記壁本体の左右側辺に全長にわたって厚み方向の全体を埋め込まれかつ外側部に被嵌合部を有する側枠材とを具備し、前記支柱材に、左右の側枠材の前記被嵌合部にそれぞれスライド自在に嵌合する縦レール材を設け、前記カバー材上に、タイルパネルの下辺部に外嵌して支持するパネル受け部材を設けたものである。
請求項2記載の発明は、支柱材間にタイルパネルを上下複数段に並設し、互いに隣接するタイルパネルの前記壁本体の上辺または/および下辺の全長にわたって、外側部にガイド溝を有する連結枠材を厚み方向の全体を埋め込んで設け、上下のタイルパネル間に前記連結枠材の前記ガイド溝に嵌合され、かつ上下のタイルパネル間の隙間を閉鎖するパネル連結材を介在させたものである。
請求項3記載の発明は、床部躯体の外側部に沿って所定間隔をあけて立設された支柱材間に、矩形板状のタイルパネルを床部躯体の外側部を覆って設置する手摺壁パネルの取付装置であって、前記タイルパネルは、ガラス繊維含有コンクリート製の壁本体と、前記壁他体の表面に一体に形成されたタイル表装部と、壁本体の左右の側辺に沿って全長にわたって厚み方向の全体に埋め込まれ外側部に被嵌合部を有する側枠材と、前記壁本体の下辺に沿って全長にわたって厚み方向の全体に埋め込まれた支持枠材と、前記支持枠材の上部の壁本体の背面に支持枠材と平行に厚み方向の全体が埋め込まれた中間取付枠材とを具備し、前記支柱材に、左右の側枠材の前記被嵌合部にそれぞれスライド自在に嵌合する縦レール材を設けるとともに、下端側にタイルパネルの支持枠材を下方から支持するパネル支持具を設け、前記支柱材間で前記中間取付枠材に連結されてタイルパネルを保持する連結支持部材を設けたものである。
請求項4記載の発明は、側枠材は、内側面に形成されてガラス繊維含有コンクリートが充填される充填凹部と、前記充填凹部内で凝固したガラス繊維含有コンクリートと枠材とを抜け止めする抜け止め突部とが形成されたものである。
請求項1記載の発明によれば、床部躯体の外側部に立設された支柱材間に、支柱材に取り付けられた縦レール材に沿ってタイルパネルを上方からスライドさせて嵌め込み、タイルパネルの下辺部をカバー材上のパネル受け材に支持させることで、床部躯体の支柱材間でカバー材上にタイルパネルを容易かつ短時間で組立てることができる。またタイルの一部が剥れた場合でも、タイルパネルを縦レール材の間から抜き出すだけで容易に取り外して交換することができ、足場を不要にできてメンテナンスコストを大幅に削減することができる。さらにタイルパネルの両側部に、側枠材が厚み方向の全体を埋め込まれることで、タイルパネルの強度を向上させて薄肉化が可能となり、また薄肉としてもタイルパネルのソリや変形を防止して、精度のよく手摺壁用のタイルパネルを組み立てることができる。
請求項2記載の発明によれば、上下に隣接する辺にガイド溝を有する連結枠材を厚み方向の全体を埋め込んで、上下段のタイルパネル間にそれぞれの連結枠材を介在させ、これら連結枠材のガイド溝にそれぞれ嵌合するパネル連結材によりタイルパネルを上下段に良好に連結することができる。
請求項3記載の発明によれば、床部躯体の外側部に立設された支柱材間に、支柱材に取り付けられた縦レール材に沿って、タイルパネルを上方からスライドさせて嵌め込み、支柱材下端部のパネル支持具に支持枠材を介して支持させるとともに、中間取付枠材をパネル連結材を介して連結することで、床部躯体の外側部を覆うタイルパネルを容易かつ短時間で組立てることができる。またタイルの一部が剥れた場合でも、タイルパネルを縦レール材に沿って上方に抜き出すだけで容易に取り外して交換することができ、足場を不要にできてメンテナンスコストを大幅に削減することができる。またタイルパネルには、側枠材、支持枠材およびパネル連結材が厚み方向の全体を埋め込まれているので、強度を向上させて薄肉化が可能となり、薄肉としてもソリや変形を防止して、精度のよく手摺壁用のタイルパネルを組み立てることができる。
請求項4記載の発明によれば、側枠材に充填凹部と抜け止め突部とを形成したので、壁本体と側枠材とを強固に一体化でき、タイルパネルの高強度化と薄肉軽量化に寄与することができる。
[実施の形態1]
以下、本発明に係るベランダ手摺壁用のタイルパネル取付装置の実施の形態を図1〜図11に基づいて説明する。
このベランダ手摺壁は、図1に示すように、床部躯体10の外側部に所定間隔をあけて複数のベランダ支柱(支柱材)11が立設され、ベランダ支柱11間に上下2段に嵌め込まれたタイルパネルP1と、縦桟型パネルP0が取り付けられている。
まずタイルパネルP1について説明する。図2に示すように、ガラス繊維含有コンクリートからなる矩形状の壁本体1と、壁本体1の表面に一定の目地溝をあけて多数のタイル2aが埋め込まれたタイル表装部(外装材)2と、壁本体1で対抗する左右の側辺にそれぞれ全長にわたって厚み方向の全体が埋め込まれた側枠材3R,3Lと、設置時に突合せとなる上下のの辺一方に全長にわたって厚み方向の全体が埋め込まれた連結枠材3Uと、壁本体1の裏面に他の部位より厚く形成された補強部4とが設けられている。
前記補強部4は、背面と外側面が露出するように側枠材3R,3Lが埋め込まれた縦辺補強部4r,4lと、前後の辺に沿ってそれぞれ形成されかつ一方の辺に背面と外側面が露出するように連結枠材3Uが埋め込まれた横辺補強部4u,4dと、横辺補強部4u,4dの中央部を連結する縦方向の中央補強部4sとで構成され、これら各補強部4は、残部の薄肉部1aから傾斜面を介して突出されている。また中央補強部4sには、タイルパネルP1を倒れ止めするための複数の転倒防止用ナット5が埋め込まれている。
前記側枠材3R,3Lと連結枠材3Uとは同一形状で、引抜き成形された直状断面(同一断面形状)のアルミ合金製型材により構成されており、図3〜図6に示すように、内側面でガラス繊維含有コンクリート1aが充填される充填凹部31と、前記充填凹部31内で凝固したガラス繊維含有コンクリート1aを抜け止めする抜け止め突部32と、外側面に形成されてこのタイルパネルP1の組み付け時に使用されるガイド溝33および被係合部37とを具備している。
すなわち各枠材3R,3L,3Uは、タイル表装部2の裏面に面する基板部34と、基板部34の裏面に垂設された垂直板部35と、垂直板部35の先端から内面側に折り曲げられ背面に露出されて基板部34に平行な背面板部36とにより、内側面が開口された充填凹部31が形成される。また基板部34と背面板部36の先端部内側に沿って抜け止め突部32がそれぞれ突設されている。さらにガイド溝33は、前記垂直板部35が基板部34側で基板部34と平行に内側に突出された折り曲げ部35aと基板部34との間に形成されて外側面に開口するように形成されている。そして充填凹部31の反対側(外側面)に、折り曲げ部35aと垂直板部35と背面板部36からなる被係合部37が形成されている。
ここでタイルパネルP1の寸法形状を説明すると、図4に示すように、たとえば外装用タイル2aの厚み:T(7mm)とすると、壁本体1aの厚み:t1=T×1.0〜1.5(7〜10.5mm)の範囲に形成され、また各補強部4r,4l,4u,4d,4sの厚み:t2=T×2.3〜2.9(16.1〜20.3mm)の範囲に形成されている。これは、t1>T×1.0、t2>T×1.8では、タイルパネルP1の十分な強度が確保されないためであり、t1<T×1.5、t2<T×2.2では、タイルパネルP1の重量が大きくなりすぎて、施工性が低下するためであり、また補強部4r,4l,4u,4d,4sの厚み:t2と枠材3R,3L,3Uの厚み方向の高さとは同一に設定されている。さらに枠材を有しない下辺部の厚みt3=T+t1+t2である。またタイルパネルP1の大きさは、たとえば幅約2.0m、高さ約0.5mで、1枚当りの重量は約15kg程度である。
ついで、パネル取付装置について説明する。
図7,図8に示すように、鉄筋やフレームなどが内在されたコンクリート製の床部躯体10に支柱取付用の複数のアンカーボルト12が植設されており、一方ベランダ支柱11の下部に、床部躯体10の外面に当て付けられる垂直取付部13aと、水平支持部13bとからなるアングル状の連結具13が固着され、前記垂直取付部13aのボルト穴にアンカーボルト12が嵌合されてナットにより固定される。またベランダ支柱11で連結具13の上部前面には、アングル状のカバー受け具14が固定され、前記水平支持部13bに貫設されたレベル調整ボルト15によりカバー受け具14が下方から位置規制されている。
前記カバー受け具14上には、床部躯体10の外側面を覆いベランダ支柱用の切欠き部を有する化粧カバー材(カバー材)16が取り付けられる。さらに各ベランダ支柱11には、支柱用切欠き部を覆う樹脂製の切欠きカバー具18が嵌合配置され、さらにベランダ支柱11に外嵌される左右一対の支柱カバー材17が設けられる。また図10に示すように、ベランダ支柱11は上端部で固定具22により縦レール材21が固定されている。
前記タイルパネルP1を直接取り付ける構成部材は、図9に示すように、支柱カバー材17に固定される縦レール材21と、両端が支柱カバー材17間に固定され前部にパネル受け部(パネル受け材)19aを有する下枠材9と、両端が支柱カバー材17間に固定された上枠材23に取り付けられてタイルパネルPの上辺を覆う上辺カバー材24(図11)である。支柱カバー17の上端部間には笠木受け材25を介して笠木材26が取り付けられる。また下枠材19と上枠材23の間の中央部には、連結ボルト28を介して転倒防止用ナット5に連結される縦桟材27が設けられている。
前記カバー材17は、前(後)面と側面とを有するL形の型材からなる対称直状断面で、一対が縁部の係合部が互いに組み合されて矩形状断面に形成されベランダ支柱11に外嵌されている。
前記縦レール材21は、図5に示すように、正面板51と前後板52と背面板53とで内側面が開口されて側枠材3R,3Lの被嵌合部37に外嵌される嵌合空間54を具備し、前記背面板53と背面板53の後端から背面側に直角に折り曲げられた取付板55が、支柱カバー材17の前面と側面とに当て付けられて連結具(リベット)56により固定されている。57は正面板51の先端部から背面側に折り曲げられたずれ止め部である。
また上下タイルパネルP1,P1の連結部に介在されるパネル連結材41は、図6に示すように、互いに平行な正面閉鎖板42および背面受板43と、正面閉鎖板42と背面受板43とを連結する中間連結板44からなる略H形断面に形成されている。正面閉鎖板42は、上下タイルパネルP1,P1のガイド溝33に嵌合され、上下タイルパネルP1,P1間の隙間(目地溝2bと同一間隔)を閉鎖する。そして、正面閉鎖板42の上下先端部には、ガイド溝33に密に嵌合するずれ止め突部47U,47Dが背面側に形成されている。また背面受け板43は、先端部で正面側に折り曲げられた背面受部48U,48Dが形成され、垂直板部35の外面に当接して上下のタイルパネルP1の間隔を保持するとともに、上タイルパネルP1の荷重を支持している。
上記タイルパネルP1をベランダ手摺壁に取り付ける手順を説明する。
図7,図8に示すように、床部躯体10のアンカーボルト12に連結具13を介してベランダ支柱11を立設固定する。そして連結具13にカバー受け具14を配置し、カバー受け具14上に化粧カバー材16を配置し、レベル調整ボルト15により化粧カバー材16の水平レベルを調整した後、カバー受け具14をベランダ支柱11に固定する。
図9に示すように、分離状態の左右の支柱カバー材17に縦レール材21を下枠材19および上枠材23、笠木受け材25により連結するとともに、縦桟材27を取り付けて矩形枠に形成し、ベランダ支柱11間に、支柱カバー材17を介して前記矩形枠をそれぞれ上方から嵌め込んで、左右の支柱カバー材17を連結し、さらにベランダ支柱11の上端部で固定具22により支柱カバー材17,17を固定する。
次いで、下段タイルパネルP1をまず横枠材3Uが上部となるように配置し、左右の側枠材3R,3Lの被係合部37を上方から縦レール材21,21の嵌合空間54に嵌め入れ、下方にスライドさせて下段タイルパネルP1の下辺部を下枠材19のパネル受け19aに嵌合する。次いで、図10に示すように、パネル連結材41の正面閉鎖板42の下部を、下段タイルパネルP1の横枠材3Uのガイド溝33に嵌合して配置する。
さらに上段タイルパネルP1を横枠材3Uが下部となるように配置し、左右の側枠材3R,3Lの被係合部37を上方から縦レール材21,21の嵌合空間54に嵌め入れ下方にスライドさせる。そして横枠材3Uのガイド溝33にパネル連結材41の正面閉鎖板42を嵌合して設置する。
さらに図11に示すように、上段タイルパネルP1の上辺に嵌合された上辺カバー材24を上枠材23にビス止めする。次いで笠木受け材25に手摺用の笠木材25を取り付ける。
上記実施の形態によれば、床部躯体10の外側部に立設されたベランダ支柱11間に、ベランダ支柱11に支柱カバー17を介して取り付けられた縦レール材21に沿って、タイルパネルP1を上方から差し込んで下方にスライドさせ、下枠材19のパネル受け部19aに嵌め込むことで、床部躯体10の外側部の化粧カバー材16上にタイルパネルP1を容易かつ短時間で組立てることができる。またタイル2aの一部が剥れた場合でも、タイルパネルP1を縦縦レール材21に沿って上方に抜き出すだけで容易に取り外しすることができ、足場を不要にできてメンテナンスコストを大幅に削減することができる。またタイルパネルP1には、側枠材3R,3Lと横枠材3Uとを埋め込むことで、タイルパネルP1強度を向上させ、薄肉化が可能となり、かつソリや変形の無い高精度な手摺壁用のタイルパネルP1を組立てることができる。
なお、実施の形態1でタイルパネルP1を上下2段に設置したが、単体で構成しても良く、また3段以上に配置してもよい。3段の場合、中間のタイルパネルP1には、上辺と下辺とに横枠材3Uが埋め込まれることになる。
[実施の形態2]
本発明に係るベランダ手摺壁用のタイルパネル取付装置の実施の形態2を図12〜図20を参照して説明する。なお、実施の形態1と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
この軽量乾式タイルパネルP2は、図12に示すように、床部躯体80の外側面に立設されたベランダ支柱(支柱材)81間に複数枚が立設され、床部躯体80の外側面が覆われている。このタイルパネルP2は、図13に示すように、ガラス繊維含有コンクリートからなる矩形状の壁本体1と、壁本体1の表面に一定の目地溝をあけて多数のタイル2aが埋め込まれたタイル表装部(外装材)2と、壁本体1の少なくとも互いに対抗する左右の側辺にそれぞれ全長にわたって厚み方向の全体が埋め込まれた側枠材3R,3Lと、下辺に全長にわたって厚み方向の全体が埋め込まれた支持枠材3Dと、支持枠材3Dから所定距離離れて下辺と平行に配置された中間取付枠材3Sと、壁本体1の裏面に他の部位より厚く形成された補強部4とが設けられている。
前記補強部4は、背面と外側面が露出するように側枠材3R,3Lが埋め込まれた縦辺補強部4r,4lと、上下辺の一方に背面と外側面が露出するように支持枠材3Dが埋め込まれた上下辺補強部4u,4dと、下辺補強部4dの上方で背面が露出するように中間取付枠材3Sが埋め込まれた中間補強部4tとで構成され、これら各補強部4は、残部の薄肉部1aから傾斜面を介して突出されている。前記側枠材3R,3Lは、先の実施の形態と同一に形成されている。
また前記支持枠材3Dは、図14,図16,図17に示すように、前面板61aがタイル表装部2の背面に面し、外側面板61dと背面板61bが下辺補強部4dの底面と背面にそれぞれ露出される矩形断面(正方形に近似)の支持部本体61が形成されてタイルパネルP2の重量を下方から支持可能に構成されている。また前面板61aから内面側に延長された前面延長部62aと、背面板61bから内面側に延長された背面延長部62bと、枠本体61の内面板61cとでガラス繊維含有コンクリートが充填される充填凹部62が形成されている。さらに、前面延長部62bと背面延長部62bの先端部に沿って充填凹部62内に突出された抜け止め突部63a,63bが形成されている。
前記中間取付枠材3Sは、図21に示すように、背面側からタイルパネルP2を倒れ止めするために、後述する固定ビスを打ち込んで連結可能な取付枠本体71が左右の側枠材3R,3L間にわたって設けられ、この取付枠本体71は、タイル表装部2の背面に面する前面板71aと下辺補強部4dの背面に露出する背面板71bと、上下の側面板71c,71dとで矩形断面に形成されて埋め込まれている。また前面板71aからタイル表装部2の背面に沿って上下両側にそれぞれ延長された前面延長部72a,73aと、背面板71bからパネル背面に沿って上下両側に延長された背面延長部72b,73bと、取付枠本体71の側面板71c,71dとでガラス繊維含有コンクリートが充填される充填凹部72,73がそれぞれ形成されている。さらに前面延長部72a,73aと背面延長部72b,73bの先端部に沿って、充填凹部62内に突出された抜け止め突部74a,74b,75a,75bが形成されている。
上記タイルパネルP2の取付装置を説明する。
前記床部躯体80は、図14に示すように、たとえば建物から突出される片持ち状の水平支持梁80aに、前面フレーム80bと前後フレーム80cが取り付けられ、防水床80dなどが取り付けられる。
床部躯体80の前面フレーム80bには、タイルパネルP2の幅に対応する間隔をあけてベランダ支柱81が立設されている。各ベランダ支柱81には、図18に示すように、背面の下端部近傍に取付部材82が固着されており、取付部材82が前面フレーム80bにボルトにより連結固定されている。またベランダ支柱81の底部には、その底面に固着される水平板83aと、ベランダ支柱81の前面と面一状に垂下された垂直板83bと、垂直板83bの先端部から水平に折り曲げられたパネル受け部83cからなるパネル支持具83が取り付けられている。さらに図14,図19に示すように、タイルパネルP2の支持枠材3Dとパネル支持具83とを下方から覆う見切縁材84と、床部躯体80を下方から覆う軒天部材80eが取り付けられる。
ベランダ支柱81には、図15に示すように、左右一対の支柱カバー材17が外嵌され、縦レール材21がそれぞれ取り付けられている。そして縦レール材21の嵌合空間54に左右の側枠材3R,3Lの被係合部37が嵌め込まれて保持されている。
左右の支柱カバー材17間にわたって、タイルパネルP2の中間取付枠材3Sに対応位置に中間取付枠材3Sに連結されてタイルパネルP2を保持する下桟部材(連結支持部材)86が連結固定されている。
次に上記タイルパネルP2をベランダ手摺壁に取り付ける手順を説明する。
床部躯体80の前面フレーム80bに、取付部材82を介してベランダ支柱81が立設固定される。次いで分離状態の左右の支柱カバー材17に、縦レール材21と、下桟部材86および上枠材23、笠木受け材25を連結して矩形枠状に形成する。そしてベランダ支柱81間に、支柱カバー材17を介して前記矩形枠をそれぞれ上方から嵌め込んで、左右の支柱カバー材17を連結し、さらにベランダ支柱11の上端部で固定具22により支柱カバー材17,17を固定する。
そして、タイルパネルP2の側枠材3R,3Lの被係合部37を縦レール材21,21の嵌合空間54に上方から嵌め入れ、下方にスライドさせて下辺部をパネル支持具83のパネル受け部83cに支持させる。次いで、固定ビス87により下桟部材86と中間取付枠材3Sとを連結固定し、さらに見切縁材84と軒天部材85が取り付けられる。下桟部材86と防水床80dとがビスにより連結される。さらにタイルパネルP2の上辺に嵌合させた上辺カバー材24を上枠材23にビス止めする。次いで笠木受け材25に手摺用の笠木材25を取り付ける。
上記実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。
また壁本体1の下辺に支持枠材3Dを埋め込み、支持枠材3Dにガラス繊維含有コンクリートが充填される充填凹部31と抜け止め突部32とを形成したので、支持枠材3Dをガラス繊維含有コンクリートに十分な結合力で結合されて壁本体1内に一体化でき、またベランダ支柱81の下端部にパネル支持具83を介して支持することで、タイルパネルP2の重量を支持して床部躯体80の前面を覆うことができる。また中間取付枠材3Sと下桟部材86とを連結することで、タイルパネルP2を倒れ止めして保持することができ、躯体80の手摺壁として軽量のタイルパネルP2を容易かつ短時間に組み付けることができる。
(a),(b)は本発明に係るベランダ手摺壁用のタイルパネル取付装置の実施の形態1を示し、(a)はベランダの全体正面図、(b)はベランダの全体平面図である。 (a),(b)はタイルパネルを示し、(a)は正面側斜視図、(b)は背面側斜視図である。 同タイルパネル取付装置の縦断面図である。 同タイルパネル取付装置の平面断面図である。 図4の要部拡大図である。 図3のA部拡大図である。 同ベランダ支柱の取付作業を説明する分解斜視図である。 図3のB部拡大図である。 同縦レールの装着作業を説明する分解斜視図である。 同パネル連結材の装着作業を説明する分解斜視図である。 同パネルカバーの装着作業を説明する分解斜視図である。 (a),(b)は本発明に係るベランダ手摺壁用のタイルパネル取付装置の実施の形態2を示し、(a)はベランダの全体正面図、(b)はベランダの全体平面図である。 (a),(b)はタイルパネルを示し、(a)は正面側斜視図、(b)は背面側斜視図である。 同タイルパネル取付装置の縦断面図である。 同タイルパネル取付装置の平面断面図である。 図14に示すC部拡大断面図である。 図14に示す支柱材部分のC部拡大断面図である。 同ベランダ支柱の取付作業を説明する正面側分解斜視図である。 同タイルパネルの装着作業を説明する背面側分解斜視図である。 同タイルパネルの装着作業を説明する正面側分解斜視図である。 図14に示すD部拡大断面図である。
符号の説明
P1, P2 タイルパネル
1 壁本体
1a 薄肉部
2 タイル表装部(外装材)
2’ タイル表装シート
2a タイル
2b 表面シート
2c スリット
2d 目地溝充填材
3R,3L 側枠材
3U 横枠材
4 補強部
4r,4l 縦辺補強部
4u,4d 横辺補強部
4s 中央補強部
5 転倒防止用ナット
10 床部躯体
11 ベランダ支柱
13 連結具
14 カバー受け具
16 化粧カバー材
17 支柱カバー材
19 下枠材
19a パネル受け
21 縦レール材
23 上枠材
24 上辺カバー材
25 笠木受け材
26 笠木材
27 縦桟材
28 連結ボルト
31 充填凹部
32 抜け止め突部
33 ガイド溝
41 パネル連結材
3D 支持枠材
3S 中間取付枠材
4t 中間補強部
61 支持部本体
62 充填凹部
63a,63b 抜け止め突部
71 取付枠本体
72,73 充填凹部
74a,74b 抜け止め突部
75a,75b 抜け止め突部
80 床部躯体
81 ベランダ支柱
82 取付部材
84 見切縁材
86a 桟本体
86b 取付板部
87 固定ビス

Claims (4)

  1. 床部躯体の外側部に沿って所定間隔をあけて複数の支柱材を立設し、前記支柱材を含む床躯体の外側部を覆うカバー材を設け、前記支柱材間でカバー材上に矩形板状のタイルパネルを設置する手摺壁用タイルパネルの取付装置であって、
    前記タイルパネルは、ガラス繊維含有コンクリート製の壁本体と、前記壁他体の表面に一体に形成されたタイル表装部と、前記壁本体の左右側辺に全長にわたって厚み方向の全体を埋め込まれかつ外側部に被嵌合部を有する側枠材とを具備し、
    前記支柱材に、左右の側枠材の前記被嵌合部にそれぞれスライド自在に嵌合する縦レール材を設け、
    前記カバー材上に、タイルパネルの下辺部に外嵌して支持するパネル受け部材を設けた
    手摺壁用タイルパネルの取付装置。
  2. 支柱材間にタイルパネルを上下複数段に並設し、
    互いに隣接するタイルパネルの前記壁本体の上辺または/および下辺の全長にわたって、外側部にガイド溝を有する連結枠材を厚み方向の全体を埋め込んで設け、
    上下のタイルパネル間に前記連結枠材の前記ガイド溝に嵌合され、かつ上下のタイルパネル間の隙間を閉鎖するパネル連結材を介在させた
    請求項1記載の手摺壁用タイルパネルの取付装置。
  3. 床部躯体の外側部に沿って所定間隔をあけて立設された支柱材間に、矩形板状のタイルパネルを床部躯体の外側部を覆って設置する手摺壁パネルの取付装置であって、
    前記タイルパネルは、ガラス繊維含有コンクリート製の壁本体と、前記壁他体の表面に一体に形成されたタイル表装部と、壁本体の左右の側辺に沿って全長にわたって厚み方向の全体に埋め込まれ外側部に被嵌合部を有する側枠材と、前記壁本体の下辺に沿って全長にわたって厚み方向の全体に埋め込まれた支持枠材と、前記支持枠材の上部の壁本体の背面に支持枠材と平行に厚み方向の全体が埋め込まれた中間取付枠材とを具備し、
    前記支柱材に、左右の側枠材の前記被嵌合部にそれぞれスライド自在に嵌合する縦レール材を設けるとともに、下端側にタイルパネルの支持枠材を下方から支持するパネル支持具を設け、
    前記支柱材間で前記中間取付枠材に連結されてタイルパネルを保持する連結支持部材を設けた
    手摺壁用タイルパネルの取付装置。
  4. 側枠材は、内側面に形成されてガラス繊維含有コンクリートが充填される充填凹部と、前記充填凹部内で凝固したガラス繊維含有コンクリートと枠材とを抜け止めする抜け止め突部とが形成された
    請求項1乃至3のいずれかに記載の手摺壁用タイルパネルの取付装置。
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