JP2006196372A - パワーリレー - Google Patents
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Abstract
【課題】通電コイルの通電時に漏れ磁束を導いて、制御接点を開離させたときに発生するアークを引き延ばしする構造のパワーリレーにおいて、発生したアークで可動接点を設けた板バネが損傷しても、制御接点の接離動作に大きな影響を与えない構造とした、パワーリレーを提供する。
【解決手段】継鉄2に設けた通電コイル6を通電して、可動接点42と固定接点41とから成る制御接点4を開離させて電流を遮断した際に、継鉄2に生じた磁束の一部を、制御接点4に導くことによって、可動接点42と固定接点41との間に生じた放電アークを引き延ばしする構造とし、可動接点42は、作動片3に接触する板バネ8上に構成され、該板バネ8には、可動接点の少なくとも左、右いずれかの側端に、アークの引き延ばしを終端させる突出片Pを形成している。
【選択図】図1
【解決手段】継鉄2に設けた通電コイル6を通電して、可動接点42と固定接点41とから成る制御接点4を開離させて電流を遮断した際に、継鉄2に生じた磁束の一部を、制御接点4に導くことによって、可動接点42と固定接点41との間に生じた放電アークを引き延ばしする構造とし、可動接点42は、作動片3に接触する板バネ8上に構成され、該板バネ8には、可動接点の少なくとも左、右いずれかの側端に、アークの引き延ばしを終端させる突出片Pを形成している。
【選択図】図1
Description
本発明は、制御接点を開離して電流を遮断させたときに発生するアークを磁力によって引き延ばしを行なう構造としたパワーリレーの改良に関するものである。
従来のこの種のパワーリレーは、通電コイルへの通電を切換え、作動片を開閉させて、可動接点と固定接点との接離を行うものであるが、そのとき接点間で発生するアーク放電により、制御接点やその周辺部が損傷してしまうことがある。
次の特許文献には、接点間に生ずるアーク放電を、通電コイルの通電時に発生する磁束を作用させて吹き消すために引き延ばしを行う自己保持型のリレーが記載されている。
実開昭51−63143号公報
ところが、このようなアークを引き延ばしようとすると、移動したアークによって接点以外の他の部位が損傷してしまう。
すなわち、このようなリレーでは、制御接点を開離す動作をなしたときには、可動接点に弾性力を作用させて、固定接点から引き離すために板バネ上に設けられているのが通例であるが、アーク放電が頻繁に発生すると板バネを損傷させてしまうことがあり、そのような場合には、バネ定数が変化し、制御接点を正常に接離できず、パワーリレーの信頼性を阻害するという問題があった。
すなわち、このようなリレーでは、制御接点を開離す動作をなしたときには、可動接点に弾性力を作用させて、固定接点から引き離すために板バネ上に設けられているのが通例であるが、アーク放電が頻繁に発生すると板バネを損傷させてしまうことがあり、そのような場合には、バネ定数が変化し、制御接点を正常に接離できず、パワーリレーの信頼性を阻害するという問題があった。
本発明は、上記問題を解決するために提案されたもので、その目的は、アークの引き延ばしの終端点を、板バネの側端に設けた突出片に特定させることで、板バネが損傷しても、制御接点の接離動作に大きな影響を与えることのない、パワーリレーを提供することにある。
また、第2の目的は、上記した突出片に代えて、アークの引き延ばしを板バネから更に離れた、2つの固定端子に導いて、板バネを損傷から保護する機能を備えた、パワーリレーを提供することにある。
上記目的を達成するために提案される、請求項1に記載の第1の本発明のパワーリレーは、通電コイルを巻装し、磁石を内蔵した継鉄と、上記通電コイルへの通電を切換えて上記継鉄に生じる磁束によって開位置と閉位置との間で往復運動をなす作動片と、この作動片の運動を受けた可動接点で、固定接点を接離して電流の開閉を行う制御接点とを備え、上記作動片を開位置に移動させて、上記制御接点を開いて電流を遮断する際には、上記通電コイルによって継鉄に生じた磁束の一部を上記制御接点側に導くことによって、上記可動接点と固定接点との間に生じたアークを引き延ばし消弧するようにしたパワーリレーにおいて、上記可動接点は、上記作動片に接触する板バネ上に構成され、該板バネには、上記可動接点の少なくとも左、右いずれかの側端に、上記アークの引き延ばしを終端させる突出片を形成していることを特徴とする。
請求項2では、請求項1において、突出片は、先端を尖塔形状に形成していることを特徴とする。
請求項3では、請求項1において、突出片は、それぞれの先端を尖塔形状に形成した複数の小突出片を有していることを特徴とする。
請求項4では、請求項1において、突出片は、固定接点側に突出し、かつ可動接点から板バネの側端に延びるリブ条を形成していることを特徴とする。
請求項5では、請求項1〜4のいずれかにおいて、突出片は、可動接点の下方側に形成されていることを特徴とする。
請求項6では、請求項1において、板バネは、突出片に代えて、可動接点側に内面を向けたアーチ状の磁性体を設けていることを特徴とする。
同時に提案される請求項7に記載の第2の本発明のパワーリレーは、通電コイルを巻装し、磁石を内蔵した継鉄と、上記通電コイルへの通電を切換えて上記継鉄に生じる磁束によって開位置と閉位置との間で往復運動をなす作動片と、この作動片の運動を受けた可動接点で、固定接点を接離して電流の開閉を行う制御接点とを備え、上記作動片を開位置に移動させて、上記制御接点を開いて電流を遮断する際には、上記通電コイルによって継鉄に生じた磁束の一部を上記制御接点側に導くことによって、上記可動接点と固定接点との間に生じたアークを引き延ばし消弧するようにしたパワーリレーにおいて、上記固定接点は、上記板バネに対向して配置された第1の固定端子に設けられており、かつ、上記板バネには、上記第1の固定端子との離隔距離が、該板バネの側端になるにつれて大きくなるように、第1の固定端子から遠ざかる方向に湾曲したアークホーンが形成され、更に、上記第1の固定端子との離隔距離が上記アークホーンの先端との離隔距離よりも小さくなるように配置され、上記板バネと同電位とされた第2の固定端子を設けていることを特徴とする。
請求項1〜5に記載の第1の本発明のパワーリレーによれば、制御接点を開離したときに固定接点との間でアークが発生する可動接点を設けた板バネの側端にはアークを導いて終端させる突出片を形成しているので、そこにアークを導くことで板バネ本体の損傷を防止できる。
また、突出片は、板バネ本体の可動接点を設けた箇所から離れた側端にあるので、損傷を受けてもバネ定数を大きく変化させて、板バネの正常な接点接離動作に影響を与えることも少ない。
請求項2、3では、突出片の先端が尖塔形状となっているため、電界強度が高まり、アークが突出片に移動しやすくなる。特に請求項3では、先端を尖塔形状とした複数の小突出片を有しているので、アークを引き延ばす箇所を分散させることができ、有益である。
請求項4では、アークの引き延ばし方向に沿って形成したリブ条は、アークの引き延ばしの際にガイドとして機能するので、アークをすみやかに突出片まで引き延ばしさせることができる。
請求項5では、突出片を可動接点の下方側に形成しているので、突出片が損傷しても、板バネのバネ定数に大きな変化を与えることがない。
請求項6では、突出片に代えてアーチ状の磁性体を設け、アーチ状の内面を可動接点側に向けているので、そこにアークを誘い込むことができる。
また、磁性体を取り付けることによって、アークの移動を迅速にし、接点部の荷重が増加し、そのためバウンスを低減させることができる。
また、磁性体を取り付けることによって、アークの移動を迅速にし、接点部の荷重が増加し、そのためバウンスを低減させることができる。
請求項7に記載した第2の本発明のパワーリレーでは、第1の本発明の要件である突出片に代えて、アークホーンと、これと同電位とされた第2の固定端子とを所定の条件で設けているので、アークをアークホーンによって板バネの側端まで導いた後、第1の固定端子と第2の固定端子との間に飛び移らせて消弧させることができる。
また、アークホーンは板バネを折り曲げて形成することができるため、他の部材を取り付ける必要がない。
また、アークホーンは板バネを折り曲げて形成することができるため、他の部材を取り付ける必要がない。
以下に、本発明の実施の形態を図面とともに説明する。
図6(a)〜(c)は、本発明をパワーリレーに適用した場合の構造を示す概略断面図である。ここに、(a)はリレーを上方から見たときの概略断面図、(b)はリレーを前方から見たときの概略断面図、(c)はリレーを側方から見たときの概略断面図である。
X―X,Y―Y,Z―Zは、それぞれ側方、上方、前方から見た場合の切断線を示している。
X―X,Y―Y,Z―Zは、それぞれ側方、上方、前方から見た場合の切断線を示している。
パワーリレーRは、絶縁ベース1上に構成され、その全体を絶縁ケース5で覆われたブロック体になっている。
絶縁ベース1は、厚みのある絶縁性の高い樹脂から形成され、貫通孔11と凹部12とを設けている。この貫通孔11には、「U」字形の断面を有した継鉄2が挿入されて固定されており、絶縁ベース1の下方には、第1の固定端子T1の脚部T1B、第2の固定端子T2の脚部T2B、一対のコイル通電端子T3、T4を突出させている。
また、14は絶縁ベース1に形成された縦長溝であり、可動接点42を固定接点41から開離させた際に発生するアークを、後述する漏れ磁束を作用させて更に引き延ばし、第1、第2の固定端子の本体部T1A、T2A間に飛び移らせたときに、その近傍で発生する金属蒸気や炭素粉を落とし込むことで、絶縁ベース1の絶縁劣化や、第1、第2の固定端子T1,T2の短絡を防止している。
また、14は絶縁ベース1に形成された縦長溝であり、可動接点42を固定接点41から開離させた際に発生するアークを、後述する漏れ磁束を作用させて更に引き延ばし、第1、第2の固定端子の本体部T1A、T2A間に飛び移らせたときに、その近傍で発生する金属蒸気や炭素粉を落とし込むことで、絶縁ベース1の絶縁劣化や、第1、第2の固定端子T1,T2の短絡を防止している。
継鉄2は、例えば純鉄、または半硬質磁性材料によって形成されており、ギャップ23を形成した「U」字形本体の一方側には、通電コイル6を巻装し突起ビン7を取付け、他方側には、永久磁石9を図6(b)に示す磁極を向けて埋設され、更にその上端には、アクチュエータである作動片3を揺動可能に支持するための2つの突起21,21を形成している。
作動片3は、継鉄2と同様に、磁性材料からなる板材であって、継鉄2のギャップ23に吸引され、あるいはその吸引から解放される側である第1の自由端31と、後述する制御接点4に押圧力を加える第2の自由端32との中間部を屈曲させて「く」字形に形成されており、その屈曲部33の付近に、継鉄2の2つの突起21,21を嵌入する切欠き部35,35を形成し、作動片3は、この切欠き部35,35によって、継鉄2と接触した状態で揺動可能に支持されている。
また、作動片3の第2の自由端32側は、樹脂などの絶縁素材からなるカード34によって被覆されており、カード34には、制御接点4側に突出させた突起36が設けられている。
制御接点4は、銅などの導電性の良好な素材を厚板に形成した第1の固定端子T1の衝立状本体部T1A上に設けられた固定接点41と、第1の固定端子T1と同じ素材で製された第2の固定端子T2のアーチ状本体部T2Aの横架部にリベット止め81された板バネ8に上に設けられた可動接点42とで構成され、この板バネ8が、作動片3のカード34に形成された突起36の押圧を受けて湾曲することで可動接点42が、固定接点41に対して接触して、第1の固定端子T1と第2の固定通電端子T2との間で電路を閉じて電流を通じるようになっている。
板バネ8は、銅板などの弾性力を有した、導電性に富んだ非磁性体素材で形成されており、可動接点42を中央に設けている。そして、この可動接点42を中心として、その両側端には、一対の突出片Pを設けている。この突出片Pは、本発明の要部であるので、後述する。
また、作動片3の第2の自由端32側を被覆しているカード34に形成された突起36は、作動片3の自由端31が継鉄2の開口端に吸引されて閉位置に移動すれば、カード34の突起36は板バネ8を押圧して、可動接点42を固定接点41に接触させるが、通電コイル6への通電を切換えて、作動片3の自由端31が、継鉄2の開口端から解放された開位置に移動すれば、それに応じて板バネ8は押圧を解除し、可動接点42を固定接点41より引き離すようになっている。
ここに、固定接点41、可動接点42の材質には、Ag/Cu、AgCdO/Cu、AgNi/Cu、あるいはAgSnO2/Cu合金などが利用できるが、先のものほど導電性が高く、後のものほど対溶着性に優れている。
ここに、固定接点41、可動接点42の材質には、Ag/Cu、AgCdO/Cu、AgNi/Cu、あるいはAgSnO2/Cu合金などが利用できるが、先のものほど導電性が高く、後のものほど対溶着性に優れている。
図7(a)、(b)は、パワーリレーRの基本動作を説明する断面図である。
このパワーリレーRでは、通電コイル6への通電切換えにより、作動片3の自由端31を継鉄2の開口端に吸引、解放させることで、作動片3を上述した開位置と閉位置との間で往復運動させるが、ここに、図7(a)は、作動片3が閉位置にある状態、図7(b)は、作動片3が開位置にある状態を示している。
図7(a)に従って説明すると、作動片3が閉位置にあるときは、作動片3を被覆するカード34に設けられた突起36は、板バネ8を強く押圧するので、板バネ8に固定された可動接点42と、第1の固定端子T1に設けられた固定接点41とは互いに接触しているが、突起36も板バネ8の弾性復元力を受けているので、この復元力は、作動片3に伝達され、第1の自由端31を継鉄2の開口端から引き離すように作用している。
この状態では、磁石9から生じた磁束ΦM(実線で示す)は、作動片3の第1の自由端31が継鉄2の開口端に密着して形成される左側のループ経路と、作動片3の第2の自由端側32と継鉄2との間に大きなギャップを形成している右側のループ経路とに分かれて循環するが、右側のループ経路にはギャップによる大きな磁気抵抗があるために、磁束の多くは、左側のループ経路を通過する。
そのため、通電コイル6の通電が遮断されていれば、作動片3の第1の自由端31を継鉄2の開口端に吸引させる磁力は、板バネ8の弾性力に打ち勝って作動片3は閉位置に静止保持される。
この状態で、通電コイル6に電流を通電すると、通電コイル6から生じた磁束Φm(破線で示す)は、上記左側のループ経路と、第2の自由端33を経由する大きなループの経路に分かれて循環するが、左側のループ経路では、磁石9から生じた磁束と、通電コイル6から生じた磁束は、その方向が互いに逆となっているので打ち消し合い、その結果、作動片3の第1の自由端31は継鉄2の開口端から解放されて作動片3が開位置に移動する。
ところが一方、通電コイル6から生じた磁束は、作動片3の第2の自由端32と継鉄2との間のギャップ周辺において、磁石9から生じた磁束と方向が互いに同じとなるので、磁石9から生じた磁束に加わる。その結果、作動片3の第2の自由端32は継鉄2に吸引され、この状態は通電が遮断された後も保持される(開位置にラッチされる)。
図7(b)に従って、ラッチリレーRの動作を説明すると、作動片3が開位置にあるときは、作動片3を被覆するカード34に設けられた突起36は、板バネ8を押圧しておらず、そのため板バネ8に固定された可動接点42と、第1の固定端子T1に設けた固定接点41とは、板バネ8の弾性力によって分離される。
また、この状態では、磁石9から生じた磁束ΦMは、作動片3の第1の自由端31と継鉄2の開口端がある磁石9の左側のループ経路と、作動片3の第2の自由端32と、継鉄2との間に小さなギャップがある磁石9の右側のループ経路とに分かれて循環するが、左側のループ経路の磁気抵抗がより大きいので、磁束の多くは、右側のループ経路を通過する。
従って、このとき通電コイル6の通電が遮断されていれば、作動片3の第1の自由端31を継鉄2の開口端に吸引させる磁力は、作動片3の第2の自由端32を継鉄2に吸引させる磁力よりも小さくなって、第2の自由端32を継鉄2に押し付けるので、作動片3が開位置に静止保持される。
この状態で、通電コイル6を上記と逆向きに通電すると、通電コイル6によって生じた磁束Φmは、上記した左側のループ経路と、第2の自由端33を経由する大きなループの経路に分かれて循環するが、左側のループ経路では、磁石9から生じた磁束ΦMと、通電コイル6から生じた磁束Φmとは、その方向が互いに同じとなり加わるので、作動片3の第1の自由端31は継鉄2の開口端に吸引され、その結果、作動片3を閉位置に移動させる。そして、作動片3の第1の自由端31が継鉄2の開口端に吸引されると、その後は、通電を遮断しても、磁石9による磁束によってこの状態が保持され、閉状態が保持される(閉状態にラッチされる)。
また、このパワーリレーRでは、作動片3の第2の自由端側32を可動接点42の近傍まで延出した構成としているので、通電コイル6を通電して、制御接点4を開離させる際には、磁石9から生じた磁束ΦMと、通電コイル6から生じた磁束Φmとが同一方向に合流し、漏れ磁束となって、固定接点41、可動接点42の間を直交するように誘導され、実施例のリレーRでは、このような原理で、発生したアークを板バネ8の側端に設けた突出片Pまで引き延ばし、消弧している。
ところで、固定接点41と可動接点42とが開離した瞬間には、両者の電位差は、回路の誘導成分により急速に上昇するので、その間の空気による絶縁が破れて、アーク放電が発生するが、この場合に生じるアーク電流は、発熱に伴って、固定接点41、可動接点42から放出される熱電子、蒸発する金属蒸気などの荷電粒子が主体となっている。
この荷電粒子の速度のベクトルと、周囲の磁束のベクトルとは、互いに交叉するので、電荷粒子に働くローレンツ力のベクトルは、フレミング左手の法則に従えば、電荷粒子の速度ベクトルと磁束のベクトルとの外積として、荷電粒子の軌跡が、磁束のベクトルに直交する平面上で円軌道となるように作用する。
また、荷電粒子に対しては、ローレンツ力と同時に、第1の固定端子T1、第2の固定端子T2、板バネ8間の電界も作用しているので、固定接点41と可動接点42との間に発生したそれらの集合体であるアークは、湾曲しながら固定端子T1と板バネ8の側端に移動して引き延ばされ、その後は固定端子T1と板バネ8間の電位差縮小や、アーク放電の湾曲による経路の抵抗増加(消弧作用)により、放電維持に必要な電圧が不足したときに消滅する。
なお、アーク放電の湾曲や移動の方向は、その電流の向きによって異なるので、アーク放電による電流が固定接点41側から可動接点42側に流れているときと、電流が逆向きに流れているときには、湾曲、移動方向も反対になる。
ついで、本発明の要部である板バネの実施形態について説明する。
図1(a)は、突出片Pを有した板バネ8の一例を示し、図1(b)は、図1(a)で示した突出片Pにリブ条Prを付加形成した板バネ8を示している。
図1では、凸形状の突出片Pを板バネ8の可動接点42の左、右側端、つまり板バネ8の両側端に形成しているが、アークが引き延ばしされる、いずれかの一方端側に形成してもよい。左、右の両側端に設ければ、アークの移動方向が特定できない場合にも対応することができる。
このような構造によれば、引き延ばしされたアークは突出片Pに導かれ、その部分が損傷するので、板バネ8自身のバネ定数を大きく変化させて、板バネ8の正常な接点接離動作に支障を与えることがない。
板バネ8は、前述した第2の固定端子に固着され、該第2の固定端子とともに電路を構成するため、導電性に優れた非磁性体である銅板などで形成されているが、突出片Pも板バネ8と同一素材で形成することが望ましい。
同一素材とすれば、板金を切断加工するだけで突出片を一体形成することができる。また、一体形成であれば、他部材を取り付けた場合のように、突出片が分離、落下するようなことがない。
同一素材とすれば、板金を切断加工するだけで突出片を一体形成することができる。また、一体形成であれば、他部材を取り付けた場合のように、突出片が分離、落下するようなことがない。
また、図1(b)では、アークの引き延ばし方向、つまり板バネ8の中央に設けた可動接点42から突出片Pに延びる方向に沿って、固定接点41側に突出させたリブ条Prをさらに形成しているが、このようなリブ条Prを形成しておけば、アークの移動のガイドとなり、すみやかにアークを突出片Pに移動させることができる。
図2(a)、(b)は、突出片の他形状の例を示す図である。
図2(a)は、板バネ8に先端を尖塔形状にした突出片Paを設けているが、このような尖塔形状とすることで、突出片Paの先端では電界強度が高まり、アークが突出片Paに移動しやすくなる。
また、図2(b)では、それぞれの先端を尖塔形状とした複数の小突出片Pb、Pb・・・を鋸歯状に形成しているので、損傷を受ける箇所を分散させて、板バネ8の寿命を長くできる。
図3(a)は、突出片を有した板バネの他例を示している。図3(b)は、図3(a)で示した突出片に、アーク移動のガイドとなるリブ条を形成している。なお、図中の符号は図1と同一のものを付している。
これらの例では、突出片Pを可動接点42の下方側に形成しているので、突出片Pはアークによって損傷しても、板バネ8のバネ定数には大きな影響を与えない。
なお、図3(b)はアーク移動ガイド用のリブ条Prを、可動接点42から、可動接点42の下方に突出形成した突出部Pに向かうように形成しているので、アークはリブ条Prに沿って移動し、より一層バネ板のバネ定数を変化させる要因が小さくできる。
次に、突出片に代わる部材により、アークの引き延ばしを終端させる構成について説明する。
図4は、板バネ8にアーチ状の磁性体Mを設けた例を示している。
1組のアーチ状の磁性体Mは、それぞれの半円弧状の内面Maを可動接点42側に向けて設けられている。磁性体Mを半円形状にして内面Maを接点側に向けているので、アークを誘い込むことができ、アークの移動を早めることができる。
また、磁性体Mを取り付けることによって、板バネ8の接点部の荷重が増加するため、バウンスを低減させることができる。
図5は、突出片に代えてアークホーンを設けた例を示し、制御接点を上方から見たものを示している。
ここに、アークホーンHは、板バネ8上かつ可動接点42の側方で、板バネ8の両側端に湾曲して張り出すようにして設けられており、その張り出し部は、側端になるにつれて、固定接点41を設けた第1の固定端子T1との離隔距離L2が漸次大きくなる、つまり第1の固定端子T1より遠ざかるように湾曲している。
また、第1の固定端子T1の側方には、第2の固定端子T2が設けられ、この第2の固定端子T2は、第1の固定端子T1との離隔距離L1がアークホーンの先端との離隔距離L2よりも小さくなるように配置され、かつ板バネ8と同電位になっている。
また、第1の固定端子T1の側方には、第2の固定端子T2が設けられ、この第2の固定端子T2は、第1の固定端子T1との離隔距離L1がアークホーンの先端との離隔距離L2よりも小さくなるように配置され、かつ板バネ8と同電位になっている。
このような構造によれば、固定接点41と可動接点42との間に発生したアークが板バネ8の側端、つまりアークホーンHの先端に移動する(図5では10)と、それ以上は維持できなくなったアークは、第1の固定端子T1と、板バネ8と同電位になっている第2の固定端子T2との隙間に飛び移り、消弧されることになる(図5では10´)。
このようなアークホーンHは、板バネ8を折り曲げて形成することができるため、他の部材を必要とせず簡易に製造できる。また、他部材を使用しないため、使用中に分離、落下する心配もない。
R パワーリレー
2 継鉄
3 作動片
4 制御接点
41 固定接点
42 可動接点
6 通電コイル
8 板バネ
9 磁石
T1 第1の固定端子
T2 第2の固定端子
P 突出片
Pa 尖塔形状端部を有した突出片
Pb 尖塔形状の小突出片
Pr リブ条
H アークホーン
M アーチ状の磁性体
2 継鉄
3 作動片
4 制御接点
41 固定接点
42 可動接点
6 通電コイル
8 板バネ
9 磁石
T1 第1の固定端子
T2 第2の固定端子
P 突出片
Pa 尖塔形状端部を有した突出片
Pb 尖塔形状の小突出片
Pr リブ条
H アークホーン
M アーチ状の磁性体
Claims (7)
- 通電コイルを巻装し、磁石を内蔵した継鉄と、上記通電コイルへの通電を切換えて上記継鉄に生じる磁束によって開位置と閉位置との間で往復運動をなす作動片と、この作動片の運動を受けた可動接点で、固定接点を接離して電流の開閉を行う制御接点とを備え、上記作動片を開位置に移動させて、上記制御接点を開いて電流を遮断する際には、上記通電コイルによって継鉄に生じた磁束の一部を上記制御接点側に導くことによって、上記可動接点と固定接点との間に生じたアークを引き延ばし消弧するようにしたパワーリレーにおいて、
上記可動接点は、上記作動片に接触する板バネ上に構成され、該板バネには、上記可動接点の少なくとも左、右いずれかの側端に、上記アークの引き延ばしを終端させる突出片を形成していることを特徴とする、パワーリレー。 - 請求項1において、
上記突出片は、先端を尖塔形状に形成していることを特徴とする、パワーリレー。 - 請求項1において、
上記突出片は、それぞれの先端を尖塔形状に形成した複数の小突出片を有していることを特徴とする、パワーリレー。 - 請求項1において、
上記突出片は、固定接点側に突出し、かつ上記可動接点から板バネの側端に延びるリブ条を形成していることを特徴とする、パワーリレー。 - 請求項1〜5のいずれかにおいて、
上記突出片は、上記可動接点の下方側に形成されていることを特徴とする、パワーリレー。 - 請求項1において、
上記板バネは、上記突出片に代えて、上記可動接点側に内面を向けたアーチ状の磁性体を設けていることを特徴とする、パワーリレー。 - 通電コイルを巻装し、磁石を内蔵した継鉄と、上記通電コイルへの通電を切換えて上記継鉄に生じる磁束によって開位置と閉位置との間で往復運動をなす作動片と、この作動片の運動を受けた可動接点で、固定接点を接離して電流の開閉を行う制御接点とを備え、上記作動片を開位置に移動させて、上記制御接点を開いて電流を遮断する際には、上記通電コイルによって継鉄に生じた磁束の一部を上記制御接点側に導くことによって、上記可動接点と固定接点との間に生じたアークを引き延ばし消弧するようにしたパワーリレーにおいて、
上記固定接点は、上記板バネに対向して配置された第1の固定端子に設けられており、かつ、
上記板バネには、上記第1の固定端子との離隔距離が、該板バネの側端になるにつれて大きくなるように、第1の固定端子から遠ざかる方向に湾曲したアークホーンが形成され、
更に、上記第1の固定端子との離隔距離が上記アークホーンの先端との離隔距離よりも小さくなるように配置され、上記板バネと同電位とされた第2の固定端子を設けていることを特徴とする、パワーリレー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2005008135A JP2006196372A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | パワーリレー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2005008135A JP2006196372A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | パワーリレー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2006196372A true JP2006196372A (ja) | 2006-07-27 |
Family
ID=36802266
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2005008135A Withdrawn JP2006196372A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | パワーリレー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2006196372A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| EP2590194A1 (en) | 2011-11-04 | 2013-05-08 | Omron Co., Ltd. | Contact Switching Mechanism and Electromagnetic Relay |
| US8519808B2 (en) | 2009-11-16 | 2013-08-27 | Fujitsu Component Limited | Electromagnetic relay |
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-
2005
- 2005-01-14 JP JP2005008135A patent/JP2006196372A/ja not_active Withdrawn
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