JP2006200385A - 内燃機関の始動装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】機関の停止に際し、点火の停止に先立ちエンジン回転数を上昇させ(S201〜203)、点火の停止後に機関が回転する回数又は角度を確保する。
【選択図】 図4
Description
図1は、本発明の一実施形態に係る内燃機関(以下「エンジン」という。)1の構成を示している。本実施形態では、エンジン1として、いわゆる直噴型のガソリンエンジンを採用している。
シリンダブロック11には、ピストン12が挿入されており、ピストン12の冠面121とシリンダヘッド13の下面との間に形成される空間が、燃焼室14となる。ピストン12は、コンロッド15及びクランクアーム16を介してクランクシャフト17に連結されており、ピストン12の往復運動に連動して、クランクシャフト17が回転する。本実施形態では、気筒中心軸mを含む図1の断面で、ピストンボスの中心122を気筒中心軸m上に設定しているが、ピストンボスの中心122は、この断面で、コンロッド15とクランクアーム16との連結部cが、この中心122を通り、かつ気筒中心軸mに対して平行な直線上を上死点前に通過する位置にオフセットさせて設定してもよい。
図2は、エンジン1の停止時におけるクランク角センサ42〜44の出力波形を示している。
ECU31には、1〜48の値をとる位置カウンタCNTが設定されており、ECU31は、停止時におけるこの位置カウンタCNTの値によりクランクシャフト17の停止位置を検出する。前述の通り、センサ42,43からの位置信号POS1,POS2は、30deg毎に、かつ互いに15degずつ位相をずらして入力される。位置カウンタCNTは、基準信号REFを入力した次の位置信号(ここでは、POS1)の入力により1にリセットされ(角ANG1)、位置信号POS1,POS2の入力毎に1ずつ加算される。位置カウンタCNTは、センサ42,43からの位置信号POS1,POS2が交互に入力される場合は、各位置信号POS1,POS2の入力により1ずつ加算されるが、エンジン1の停止に際し、回転が完全に停止する直前にクランクシャフト17が逆転した場合は、一方のセンサからの位置信号(ここでは、POS2)が連続して入力されることとなる(角ANG2)。この場合に、位置カウンタCNTから1を減算することで、逆転を加味した停止位置を検出することができる。回転が完全に停止したか否かは、所定の期間に亘り位置信号POS1,POS2のいずれの入力もないことにより判定することができる(角ANG3)。
図3は、アイドル制御ルーチンのフローチャートである。このルーチンは、イグニションスイッチ49のオンにより起動され、その後、所定の周期で実行される。このルーチンに従い、エンジン1のアイドル回転数制御、アイドルストップ及びアイドルストップ後の再始動が行われる。
S105では、所定のアイドルストップ解除条件が成立したか否かを判定する。この解除条件が成立したときは、S106へ進み、成立していないときは、このS105の処理を繰り返す。本実施形態では、アクセルセンサ41により所定の値以上のアクセル開度が検出され、アクセルペダルが踏み込まれたと判断されることを条件に、アイドルストップを解除する。
図4は、停止制御ルーチンのフローチャートである。
S201では、アイドルストップに先立ち、エンジン回転数を上昇させる。本実施形態では、エンジン1の目標回転数として、アイドルストップ条件の成立前における目標アイドル回転数tNidlよりも大きな値の停止前目標回転数tNstpを設定し、これと一致させるようにエンジン回転数を制御することで、エンジン回転数を上昇させる。停止前目標回転数tNstpは、図5に示す傾向のテーブルから検索される停止前基本目標回転数tNstp0に、図6に示す傾向のテーブルから検索される補正値DLTを加算して、設定する(tNstp=tNstp0+DLT)。図5のテーブルにおいて、停止前基本目標回転数tNstp0は、概して目標アイドル回転数tNidlよりも大きな値に設定されており、かつ目標アイドル回転数tNidlとの差δNstpが、冷却水温度Twが低いときほど大きくなるように設定されている。本実施形態では、冷却水温度Twが所定の値Tw1以上であるときに、両者の回転数tNstp0,tNidlを一致させているが、冷却水温度Twがとり得る値全体に渡り、停止前基本目標回転数tNstp0を目標アイドル回転数tNidlよりも大きな値に設定してもよい。他方、図6のテーブルにおいて、補正値DLTは、補機による負荷に応じて設定されている。本実施形態では、この補機として、パワーステアリング装置及びオルタネータを採用している。補正値DLTは、スイッチ46,48からの信号をもとに、両者の補機が作動していると判断されるときは、比較的に大きな値Aに設定され、いずれかの補機のみが作動していると判断されるときは、この値Aよりも小さな値Bに設定され、補機のいずれもが停止していると判断されるときは、最も小さな値C(C<B<A)に設定される。
S203では、実際のエンジン回転数NEが停止前目標回転数tNstpに到達したか否かを判定する。到達した場合は、S204へ進み、到達していないときは、S202及び203の処理を繰り返す。
S205では、インジェクタ22のソレノイドに対する駆動信号の出力を遮断し、全ての気筒における燃料の噴射を停止させる。
本実施形態に関し、図3に示すフローチャートのS101の処理が「停止判定手段」に、図4に示すフローチャートのS201〜203の処理が「回転制御手段」に、同フローチャートのS204の処理が「点火停止手段」に、冷却水温度センサ45が「温度検出手段」に、インジェクタ22が「燃料噴射手段」に相当する。
すなわち、本実施形態では、アイドルストップに先立ち、エンジン回転数を上昇させ、より高い回転数tNsptからエンジン回転数を低下させることで、点火の停止後、回転が完全に停止するまでの間に、エンジン1が回転する回数を確保することができる。このため、アイドルストップに際し、エンジン1を燃焼ガスの掃気に必要な回数だけ確実に回転させ、全ての気筒でこの掃気を充分に行わせることができ、次回の始動に際し、燃焼を良好に生じさせ、速やかに始動させることができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。
ECU31は、アイドル判定後、所定のアイドルストップ条件の成立によりこの停止制御を実行する。
アイドルストップに先立ち、図5,6に示す傾向のテーブルを参照して、停止前基本目標回転数tNstp0及び補正値DLTを算出し、停止前目標回転数tNstpを設定する(tNstp=tNstp0+DLT:S201)。設定した停止前目標回転数tNstpに基づいて吸気制御弁71等の所定の装置を駆動させ(S202)、エンジン回転数NEが停止前目標回転数tNstpに到達したときは(S203)、点火プラグ23を停止させるとともに(S204)、インジェクタ22を停止させる(S205)。
S302では、検出した停止回転角度Astpに基づいて停止前基本目標回転数tNstp0を補正する。本実施形態では、図9に示す傾向のテーブルからの検索により学習値HOSnを算出し、これをテーブル(図5)上の停止前基本目標回転数tNstp0に加算することによる。図9のテーブルにおいて、学習値HOSnは、停止回転角度Astpが大きいときほど小さな値に設定されており、720deg以上の停止回転角度Astpに対して0に設定されている。全ての気筒で掃気を行わせるのに必要な停止回転角度が確保されているためである。この学習値HOSnによる停止前基本目標回転数tNstp0の補正は、冷却水温度Twの領域毎に行われるのが好ましい。図5において、この補正後の停止前基本目標回転数tNstp0を一点鎖線で示す。停止前基本目標回転数tNstp0の補正は、次回のアイドルストップに際し、停止前目標回転数tNstpの設定(S201)に反映される。
本実施形態によれば、アイドルストップに際し、停止回転角度Astpに基づいて燃焼ガスの掃気が全ての気筒で充分に行われたか否かを判定し、これが充分に行われていないときは、停止前基本目標回転数tNstp0を増大させたことで、次回のアイドルストップ時において、より高いエンジン回転数Nstpでアイドルストップを行い、停止回転角度を確保することができる。このため、エンジン1における経年的な摩擦の増大等によらず、アイドルストップ時における掃気を確実に行い、エンジン1の始動性を維持することができる。
更に、以上では、エンジン1として直噴型のものを採用した場合について説明したが、本発明は、燃料供給用のインジェクタが吸気通路に臨ませて設置され、燃料と空気とを吸気前に予め混合させるものに適用することもできる。この場合は、エンジン1の停止に際し、点火のみを停止させ、燃料の噴射を継続させることで、筒内に混合気を充填させた状態でエンジン1を停止させる。
Claims (9)
- 膨張行程で停止した特定の気筒における点火により回転させて機関を始動させる内燃機関の始動装置であって、
機関を停止させる所定の条件が成立したか否かを判定する停止判定手段と、
この停止判定手段により前記所定の条件が成立したと判定されたときに、機関の回転数を上昇させる回転制御手段と、
この回転制御手段により機関の回転数を上昇させた後、点火を停止させる点火停止手段と、を含んで構成される内燃機関の始動装置。 - 前記回転制御手段は、機関の回転数を所定の目標回転数に上昇させる請求項1に記載の内燃機関の始動装置。
- 前記回転制御手段は、前記所定の条件が成立する前後で、機関の回転数を所定の値だけ変化させる請求項1に記載の内燃機関の始動装置。
- 前記回転制御手段は、吸入空気の流量を増大させて機関の回転数を上昇させる請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の始動装置。
- 前記回転制御手段は、点火時期を進角させて機関の回転数を上昇させる請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関の始動装置。
- 機関の内部又は周囲の温度を検出する温度検出手段を更に含んで構成され、
前記回転制御手段は、この温度検出手段により検出された温度に応じ、前記所定の条件の成立前からの回転数の上昇代を変化させる請求項1〜5のいずれかに記載の内燃機関の始動装置。 - 機関に対し、作動している状態で負荷を生じさせる補機を更に含んで構成され、
前記回転制御手段は、この補機による負荷に応じ、前記所定の条件の成立前からの回転数の上昇代を変化させる請求項1〜6のいずれかに記載の内燃機関の始動装置。 - 機関の停止に際し、前記点火停止手段による点火の停止から機関の実質的な停止までの間にこの機関が回転した停止回転角度を検出する停止回転角度検出手段を更に含んで構成され、
前記回転制御手段は、この機関の次回の停止に際し、この停止回転角度検出手段により検出された停止回転角度に応じ、前回の停止時とは前記所定の条件の成立前からの回転数の上昇代を変化させる請求項1〜7のいずれかに記載の内燃機関の始動装置。 - 燃料を燃焼室内に直接噴射する燃料噴射手段を更に含んで構成され、
機関の停止に際し、前記点火停止手段による点火の停止に併せ、この燃料噴射手段による燃料の噴射を停止させ、かつこの機関の次回の始動に際し、前記特定の気筒に対してこの燃料噴射手段により燃料を噴射させるとともに、この特定の気筒における点火により回転させる請求項1〜8のいずれかに記載の内燃機関の始動装置。
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