JP2006200497A - 排気浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】触媒ケースの内部を、仕切板が変形することによる問題が生じないようにした排気浄化装置を提供する。
【解決手段】排気管9の途中に設けた触媒ケース10内にNOx吸蔵還元触媒11を備えてなる排気浄化装置であって、NOx吸蔵還元触媒11の前側に、触媒ケース10内部を外側流路15と内側流路16とに区画して排気ガス7をNOx吸蔵還元触媒11に導くための環状仕切壁17を設け、触媒ケース10の入口部26に、排気ガス7を外側流路15に連通する外側入口27及び内側流路16に連通する内側入口28の両方又は一方に供給するように切り換えが可能な排気分配バルブ29を設ける。
【選択図】図1
【解決手段】排気管9の途中に設けた触媒ケース10内にNOx吸蔵還元触媒11を備えてなる排気浄化装置であって、NOx吸蔵還元触媒11の前側に、触媒ケース10内部を外側流路15と内側流路16とに区画して排気ガス7をNOx吸蔵還元触媒11に導くための環状仕切壁17を設け、触媒ケース10の入口部26に、排気ガス7を外側流路15に連通する外側入口27及び内側流路16に連通する内側入口28の両方又は一方に供給するように切り換えが可能な排気分配バルブ29を設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、ディーゼルエンジン等の内燃機関に用いる排気浄化装置に関するものである。
従来より、排気管の途中に装備した排気浄化用触媒により排気浄化を図ることが行われており、この種の排気浄化用触媒としては、排気空燃比がリーンの時に排気ガス中のNOxを酸化して硝酸塩の状態で一時的に吸蔵し、排気ガス中の酸素濃度が低下した時に未燃HCやCO等の介在によりNOxを分解放出して還元浄化する性質を備えたNOx吸蔵還元触媒が知られている。
この種のNOx吸蔵還元触媒としては、白金・バリウム・アルミナ触媒や、イリジウム・白金・バリウム・アルミナ触媒等が前述した如き性質を有するものとして既に知られている。
そして、NOx吸蔵還元触媒においては、NOxの吸蔵量が増大して飽和量に達してしまうと、それ以上のNOxを吸蔵できなくなるため、定期的にNOx吸蔵還元触媒に流入する排気ガスの酸素濃度を低下させてNOxを分解放出させる必要がある。
例えば、ガソリン機関に使用した場合であれば、機関の運転空燃比を低下(機関をリッチ空燃比で運転)することにより、排気ガス中の酸素濃度を低下し且つ排気ガス中の未燃HCやCO等の還元成分を増加してNOxの分解放出を促すことができるが、NOx吸蔵還元触媒をディーゼル機関の排気浄化装置として使用した場合には機関をリッチ空燃比で運転することが困難である。
このため、NOx吸蔵還元触媒の上流側で排気ガス中に燃料(炭化水素)を添加することにより、この添加燃料を還元剤としてNOx吸蔵還元触媒上で酸素と反応させることで排気ガス中の酸素濃度を低下させる必要がある。
しかしながら、このように燃料添加により排気ガス中の酸素濃度を低下させてNOx吸蔵還元触媒の再生を図る方式では、燃料の添加量が多く必要となって燃費の悪化が顕著になるという問題があった。
排気浄化装置に対する燃料添加の低減を図るようにした先行技術としては、本発明の出願人による特許文献1がある。この特許文献1では、NOx吸蔵還元触媒を並列に装備して交互に排気ガスの流量を絞り込むことで片方ずつNOx吸蔵還元触媒の再生を図るようにしている。
特許文献1のように、並列配置したNOx吸蔵還元触媒により再生すべき側のNOx吸蔵還元触媒を流れる排気ガスの流量を制限すれば、従来より少ない添加量の燃料をNOxと効率良く反応させて、NOx吸蔵還元触媒に流入する排気ガスの酸素濃度を低下させることができるので、燃費の悪化を最小限に抑制することができる。
しかし、特許文献1に示すようにNOx吸蔵還元触媒を並列配置するようにした構造では、装置の占有スペースが増加するために車両への搭載性が悪化するという新たな問題を招くことになる。又、NOx吸蔵還元触媒を二つに分けて並列配置すると、内部担体容積に対して表面積が増加することによって冷却され易くなり、このために触媒反応に必要な熱が奪われて温度が不足するという問題が生じる。
このため、排気浄化装置への燃料添加の低減を図り、且つコンパクトな構成によって車両への搭載性を高めるようにした先行技術としては、本発明の出願人による特許文献2がある。この特許文献2では、排気管の途中に設けた触媒ケース内の前段に酸化触媒付フィルタを後段にNOx吸蔵還元触媒を収容し、これら酸化触媒付フィルタ及びNOx吸蔵還元触媒の夫々を半分ずつ排気ガスが通過するように触媒ケース内を仕切板により第一流路と第二流路とに区画し、触媒ケースの入口部分に排気ガスの主な流れを第一流路及び第二流路の何れか一方に振り分けて他方の排気ガスの流量を絞り込む排気分配手段を設け、第一流路及び第二流路の夫々における酸化触媒付フィルタより上流側に燃料を個別に添加し得るようにした構成としている。
特開2002−97940号公報
特開2004−132222号公報
しかしながら、特許文献2に示された装置の場合は、酸化触媒付フィルタ及びNOx吸蔵還元触媒の夫々を半分ずつ排気ガスが通過するように仕切板で第一流路と第二流路とに区画した構成であるため、このように触媒ケース内を板金からなる仕切板で直径方向に区画した場合、仕切板は熱によって変形し、この変形のために第一流路と第二流路の流路面積が均等でなくなったり、NOx吸蔵還元触媒と仕切板との間に生じた隙間によって排気ガスがパスして流れてしまう可能性がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなしたもので、触媒ケースの内部を、仕切板が変形することによる問題が生じないようにした排気浄化装置を提供しようとするものである。
本発明は、排気管の途中に設けた触媒ケース内にNOx吸蔵還元触媒を備えてなる排気浄化装置であって、NOx吸蔵還元触媒の前側に、触媒ケース内部を外側流路と内側流路とに区画して排気ガスをNOx吸蔵還元触媒に導くための環状仕切壁を設け、触媒ケースの入口部に、排気ガスを前記外側流路に連通する外側入口及び前記内側流路に連通する内側入口の両方又は一方に供給するように切り換えが可能な排気分配手段を設けたことを特徴とする排気浄化装置、に係るものである。
上記排気浄化装置によれば、排気分配手段により排気ガスを外側流路と内側流路の両方又は一方に切り換えてNOx吸蔵還元触媒に導けるようにしたので、外側流路と内側流路の一方に排気ガスを流動させてNOx吸蔵還元触媒の一部でNOxの吸蔵を行わせている間に残りのNOx吸蔵還元触媒の部分で再生することができるので、常にNOx吸蔵還元触媒の半分の面積を使用可能な状態として連続的にNOxの低減を図ることが可能となる。
この時、NOx吸蔵還元触媒の前側に設けた環状仕切壁によって触媒ケース内を外側流路と内側流路とに区画して排気ガスをNOx吸蔵還元触媒に導くようにしたので、環状仕切壁が熱により変形して区画した流路面積が変化したり、或いは環状仕切壁とNOx吸蔵還元触媒との間に隙間が生じて排気ガスがパスして流れるといった問題の発生を防止することができる。
他方、前記触媒ケース内の前記NOx吸蔵還元触媒の前段に酸化触媒付フィルタを備え、該酸化触媒付フィルタの前側に前記環状仕切壁を設けると共に、前段の酸化触媒付フィルタと後段のNOx吸蔵還元触媒との間にも前記環状仕切壁に対応する中間の環状仕切壁を備えたことにより、触媒ケース内を酸化触媒付フィルタの前部からNOx吸蔵還元触媒の後部まで外側流路と内側流路とに区画することができる。これにより、排気分配手段により排気ガスの主な流れを外側流路及び内側流路の何れか一方に振り分けた際に、その一方の流路に面したNOx吸蔵還元触媒の領域に排気ガス中のNOxが硝酸塩の状態で吸蔵されてNOxの低減が図られることになるが、NOx吸蔵還元触媒の前段に装備された酸化触媒付フィルタを排気ガスが通過する際に、排気ガス中のNOxの大半を占めるNOが酸素と選択的に反応してNO2となり、この反応性の高いNO2が後段のNOx吸蔵還元触媒に流れ込んで効率良く硝酸塩の状態で吸蔵されることになるので、NOx吸蔵還元触媒におけるNO2の吸蔵反応が著しく促進され、NOx吸蔵還元触媒を単独で用いる場合よりも高いNOx低減作用が得られる。
又、前記環状仕切壁が、触媒ケースの軸中心に対して偏心しており前記触媒ケースの内部に略馬蹄形の外側流路と略円形の内側流路とを形成するようにしたので、排気分配手段により排気ガスを外側流路に導く外側入口と内側流路に導く内側入口を大きい面積で形成することができて流路抵抗を小さくできる。
又、前記外側流路と内側流路の夫々に別個に燃料を添加する燃料添加ノズルを備えたので、外側流路と内側流路の一方の排気ガスの流れを閉塞し、閉塞した側に燃料を添加することにより、比較的少ない燃料の添加量でも排気ガスの空気過剰率を効果的に低下することができ、閉塞した側のNOx吸蔵還元触媒の領域にてNOxが分解放出されて再生が図られる一方、その放出したNOxがNOx吸蔵還元触媒上で前記燃料成分である炭化水素と反応して還元浄化されることになる。NOx吸蔵還元触媒中の酸化触媒成分にて前記燃料が熱分解して生じた炭化水素が酸素と反応して熱分解することによりCOや水素が生じるので、これらCOや水素の増加によりNOx吸蔵還元触媒からのNOxの分解放出反応及び該NOxの還元浄化反応が著しく促進されることになる。
本発明の排気浄化装置によれば、NOx吸蔵還元触媒の前側に設けた環状仕切壁によって触媒ケース内を外側流路と内側流路とに区画して排気ガスをNOx吸蔵還元触媒に導くようにしたので、環状仕切壁が熱により変形して区画した流路面積が変化したり、或いは環状仕切壁とNOx吸蔵還元触媒との間に隙間が生じて排気ガスがパスして流れるといった問題を生じることなく、触媒ケース内を確実に区画できる効果がある。
他方、前記触媒ケース内に備える前記NOx吸蔵還元触媒の前段に酸化触媒付フィルタを配置して、該酸化触媒付フィルタの前側に前記環状仕切壁を設けると共に、前段の酸化触媒付フィルタと後段のNOx吸蔵還元触媒との間にも前記環状仕切壁と同様の環状仕切壁を設けることにより、触媒ケース内を酸化触媒付フィルタの前部からNOx吸蔵還元触媒の後部にかけて外側流路と内側流路とに確実に区画して、NOx吸蔵還元触媒を単独で用いる場合よりも高いNOx低減作用が得られる効果がある。また、前記NOx吸蔵還元触媒の後段に酸化触媒付フィルタを配置した場合にも同様の効果を奏することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は本発明を実施する形態の全体概要構成図であり、図中1はディーゼル機関であるエンジンを示し、図1に示しているエンジン1では、ターボチャージャ2が備えられており、エアクリーナ3から導いた空気4が吸気管5を介し前記ターボチャージャ2のコンプレッサ2aへと送られ、該コンプレッサ2aで加圧された空気4が更にインタークーラ6へと送られて冷却され、該インタークーラ6から図示しないインテークマニホールドへと空気4が導かれてエンジン1の各シリンダに導入されるようにしてある。
また、このエンジン1の各シリンダには、燃料(軽油)がエンジン1の各シリンダ内に噴射されて燃焼されるようにしてあり、エンジン1の各シリンダから排出された排気ガス7がエキゾーストマニホールド8を介し前記ターボチャージャ2のタービン2bへと送られ、該タービン2bを駆動した排気ガス7が排気管9を介し車外へ排出されるようにしてある。
そして、排気ガス7が流通する排気管9の途中には触媒ケース10が設けられており、該触媒ケース10の内部にはNOx吸蔵還元触媒11を収容することにより排気浄化装置を構成している。
図2は前記排気浄化装置の一例を示す切断側面図、図3は図2のIII−III方向矢視図、図4は図2のIV−IV方向矢視図である。前記触媒ケース10に設けられるNOx吸蔵還元触媒11の外周にはクッション材12が充填されており、更にNOx吸蔵還元触媒11外周の前後端部にはシール材13を設けて排気ガス7がパスして流れるのを防止している。14はシール材13の押え板である。
触媒ケース10の内部空間におけるNOx吸蔵還元触媒11の前側には、触媒ケース10の内部を外側流路15と内側流路16とに区画して排気ガス7をNOx吸蔵還元触媒11に分けて導くようにした環状仕切壁17を設けている。この環状仕切壁17とNOx吸蔵還元触媒11との間にシール材18を配置している。前記環状仕切壁17は、図3に示す如く、触媒ケース10の軸中心に対して距離aだけ偏心して設けてあり、これにより前記触媒ケース10の内部に略馬蹄形の外側流路15と略円形の内側流路16とを形成している。この時、前記環状仕切壁17は外側流路15と内側流路16の流路面積が例えば同等になるように設けられる。前記環状仕切壁17の前端には内側流路16を覆う穴の開いた分散板19が設けてあり、又環状仕切壁17の前端と触媒ケース10の内面との間には前記外側流路15を覆う穴の開いた分散板20が設けてある。
前記環状仕切壁17の更に前側には延長壁21が設けてあり、該延長壁21の前端部分には、前記NOx吸蔵還元触媒11側が突出した凹面板22が前記触媒ケース10と同心に配置されており、該凹面板22は前記延長壁21の一部(図2の上側)に固定されていると共に、前記触媒ケース10の軸と直交して延びる固定板23によって触媒ケース10前部の径が絞られた縮径部10aの内面に固定されている。前記凹面板22の凹部内面には耐摩耗材22aが設けられている。前記略馬蹄形の外側流路15における幅が狭くなって部分(図2の下部位置)は、前記延長壁21と閉止板24により閉塞されて排気ガス7が流れないデッドスペース25となっている。
更に、前記固定板23には、触媒ケース10の入口部26と前記馬蹄形の外側流路15の幅が広くなっている部分(図2〜図4の上部位置)とを連通するための外側入口27が形成してあり、更に、前記凹面板22を挟んで前記外側入口27と反対側の位置には触媒ケース10の入口部26と前記内側流路16とを連通するための内側入口28が形成してある。
そして、触媒ケース10の入口部26と前記凹面板22との間には、入口部26からの排気ガス7を前記外側入口27及び内側入口28の両方に連通する第1位置A(実線位置)と、外側入口27に連通して内側入口28を閉塞する第2位置B(一点鎖線位置)と、内側入口28に連通して外側入口27を閉塞する第3位置C(破線位置)に切り換えが可能な例えば円形を有する排気分配バルブ29(排気分配手段)を軸30を中心に回動可能に設けている。
更に、前記外側流路15と内側流路16の夫々の上流側には、例えば図1の軽油タンク31内の燃料32を軽油ポンプ33、軽油調量弁34等を介して噴射するようにした燃料添加ノズル35,36が夫々設けられており、外側流路15及び内側流路16の夫々に対して個別に燃料32を添加し得るようにしてある。
そして、前記排気分配バルブ29のアクチュエータ(図示せず)、軽油ポンプ33、軽油調量弁34は、エンジン制御コンピュータ(ECU:Electronic Control Unit)を成す制御装置37からの指令信号を受けて適宜なタイミングで作動されるようになっている。
又、前記触媒ケース10内部のNOx吸蔵還元触媒11の後部位置には、前端が閉塞されたテールパイプ38が、複数の穴39を有するセパレータ40によって触媒ケース10の軸と平行に固定されており、更に前記テールパイプ38は、前記セパレータ40と所要の間隔を有して触媒ケース10の後端部に固定されて空間41を形成する端面板42を貫通して後方に延びている。前記テールパイプ38の周面の前記空間41に対応した位置には複数の穴43が形成されている。又、前記テールパイプ38とは異なる位置において、前端がセパレータ40を貫通して触媒ケース10内に開口し、後端が端面板42で閉塞されたインナパイプ44が設けてあり、該インナパイプ44の後端部側の周面には複数の穴45が形成してある。従って、前記NOx吸蔵還元触媒11から出た排気ガス7は、セパレータ40の穴39を通って空間41に流出し、更に穴43からテールパイプ38内に流出する一方、インナパイプ44を通って該インナパイプ44の穴45から空間41に流出し、更に穴43からテールパイプ38に流出するようになる。
而して、上記した排気浄化装置によれば、通常運転時には、図2に実線で示す如く排気分配バルブ29を第1位置Aに保持する。これにより、入口部26からの排気ガス7は、外側入口27から外側流路15に供給されると共に、内側入口28から内側流路16に供給されるので、NOx吸蔵還元触媒11の全面に排気ガス7が導かれて、排気ガス7中のNOxが硝酸塩の状態で吸蔵されてNOxの低減が図られる。
次に、例えば、図1に示す如く、排気分配バルブ29により排気ガス7を内側入口28側に供給して外側入口27側を閉塞し、排気ガス7の主な流れを内側流路16に振り分けた際には、該内側流路16に面したNOx吸蔵還元触媒11の領域に排気ガス7中のNOxが硝酸塩の状態で吸蔵されてNOxの低減が図られる。
他方、排気分配バルブ29により排気ガス7の流量が絞り込まれた外側流路15に対し、軽油調量弁34により燃料添加ノズル35に選択的に燃料32を導いて噴射させると、該燃料32の比較的少ない添加量によっても排気ガス7の空気過剰率が効果的に低下し、外側流路15に面したNOx吸蔵還元触媒11の領域にてNOxが分解放出されて再生が図られる。
この時、燃料32を添加しなくても、外側流路15は排気ガス7の流量が絞り込まれたことにより、酸素の供給がなくなるために徐々にストイキの状態になるため、NOxが分解放出されて前記外側流路15に対応する領域でのNOx吸蔵還元触媒が再生されることになる。従って、前記燃料添加ノズル35の設置は省略することもできる。しかし、前記したように燃料添加ノズル35によって燃料32を噴射すると、少ない燃料32の噴射によって短時間にストイキの状態を得ることができる。
上記したように、NOx吸蔵還元触媒11の略半分ずつを交互に再生することができれば、NOx吸蔵還元触媒11の片側でNOxの吸蔵を行わせている間に残りの片側を再生することができるので、常にNOx吸蔵還元触媒11の略半分を使用可能な状態として連続的にNOxの低減を図ることが可能となる。
更に、前記した如く、NOx吸蔵還元触媒11の前側に設けた環状仕切壁17によって触媒ケース10内を外側流路15と内側流路16とに区画して排気ガス7をNOx吸蔵還元触媒11に導くようにしたので、環状仕切壁17が熱により変形して区画した流路面積が変化したり、或いは環状仕切壁17とNOx吸蔵還元触媒11との間に隙間が生じて排気ガス7がパスして流れるといった問題を生じることがなくなり、触媒ケース10内を確実に区画して、排気浄化装置を確実に作動させることができる。
又、前記環状仕切壁17を触媒ケース10の軸中心に対し偏心して設けて略馬蹄形の外側流路15と略円形の内側流路16とを形成したので、外側流路15に幅が広い部分を設けることができ、よって、幅の広い外側入口27を設けて流路抵抗を低減することができる。例えば、前記環状仕切壁17を触媒ケース10と同心に設けた場合には、外側流路と内側流路の流路面積を同じにすると外側流路が狭い幅の環状流路となってしまうために、この狭幅の外側流路に連通させる外側入口も狭い幅になってしまうために流路抵抗が増加することになるが、環状仕切壁17を偏心して設けることによりこのような問題の発生を防止することができる。
図5は排気浄化装置の他の例を示したもので、図5では前記図2に示した触媒ケース10内のNOx吸蔵還元触媒11の前段に、パティキュレートフィルタを担体として酸化触媒が一体的に担持された酸化触媒付フィルタ46を配置し、該酸化触媒付フィルタ46の前側に図2と同様に環状仕切壁17を設けている。
酸化触媒を担持しているパティキュレートフィルタは、コージェライト等のセラミックからなる多孔質のハニカム構造のもので、格子状に区画された各流路が閉塞材47にて交互に目封じされており、入口が目封じされていない流路はその出口が目封じされており、各流路を区画する多孔質薄壁を透過した排気ガス7のみが下流側へ排出されて多孔質薄壁の内側表面にパティキュレートが捕集されるようになっており、前記酸化触媒付フィルタ46は前記パティキュレートフィルタの前体に対して目詰まりを起こさない程度にコーティングされている。
そして、前段の酸化触媒付フィルタ46と後段のNOx吸蔵還元触媒11との間には、図5、図6に示す如く、前記環状仕切壁17と同様に偏心して触媒ケース10内を区画するようにした中間の環状仕切壁48を設けている。中間の環状仕切壁48は、図6に示す如く、前記触媒ケース10内面に沿うように設けられる外側リング48aに対して、前記環状仕切壁17と同様に偏心した状態に内側リング48bを支持部材48cを介して固定した構成を有している。そして、中間の環状仕切壁48の外側リング48aと内側リング48bにおける酸化触媒付フィルタ46との間及びNOx吸蔵還元触媒11との間には夫々シール材49が配置されている。図5の構成では酸化触媒付フィルタ46を収容した触媒ケース10と、NOx吸蔵還元触媒11を収容した触媒ケース10とを別個に備えて前後の触媒ケース10同士をボルト50によって一体に組み立てるようにした場合を示している。
従って、上記図5、図6の構成によれば、NOx吸蔵還元触媒11の前段に酸化触媒付フィルタ46を備えたことにより、NOx吸蔵還元触媒11におけるNO2の吸蔵反応、NOxの分解放出反応及び該NOxの還元浄化反応を著しく促進することができ、よって、NOx吸蔵還元触媒11を単独で用いた場合よりも少ない容積で同等の性能を得ることができ、しかも、NOx吸蔵還元触媒11を並列に装備しなくても、単一の触媒ケース10内にNOx吸蔵還元触媒11を酸化触媒付フィルタ46と共に収めて半分ずつ再生を行いながら連続的にNOxの低減を図ることができるので、車両への搭載性の悪化を招くことなく必要最小限の燃料添加によって効率良くNOx吸蔵還元触媒11を再生することができ、コンパクトで高性能な排気浄化装置を実現することができる。
また、特に本形態例においては、前段の酸化触媒付フィルタ46がパティキュレートフィルタに一体的に担持されているので、このパティキュレートフィルタにより排気ガス7中のパティキュレートを捕集することも可能となり、しかも、その捕集されたパティキュレートの燃焼が酸化触媒付フィルタ46によって助勢される上、NOx吸蔵還元触媒11の再生時の添加燃料による炭化水素の酸化反応熱により確実に触媒床温度が上げられるので、パティキュレートを効率良く燃焼除去することが可能となる。
なお、本発明の排気浄化装置においては、NOx吸蔵還元触媒のみを備えた場合、及びNOx吸蔵還元触媒の前段に酸化触媒付フィルタを備えた場合について例示したが、図2のNOx吸蔵還元触媒の後段に酸化触媒付フィルタを配置する場合にも適用できること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
9 排気管
10 触媒ケース
11 NOx吸蔵還元触媒
15 外側流路
16 内側流路
17 環状仕切壁
26 入口部
27 外側入口
28 内側入口
29 排気分配バルブ(排気分配手段)
32 燃料
35,36 燃料添加ノズル
46 酸化触媒付フィルタ
48 中間の環状仕切壁
10 触媒ケース
11 NOx吸蔵還元触媒
15 外側流路
16 内側流路
17 環状仕切壁
26 入口部
27 外側入口
28 内側入口
29 排気分配バルブ(排気分配手段)
32 燃料
35,36 燃料添加ノズル
46 酸化触媒付フィルタ
48 中間の環状仕切壁
Claims (4)
- 排気管の途中に設けた触媒ケース内にNOx吸蔵還元触媒を備えてなる排気浄化装置であって、NOx吸蔵還元触媒の前側に、触媒ケース内部を外側流路と内側流路とに区画して排気ガスをNOx吸蔵還元触媒に導くための環状仕切壁を設け、触媒ケースの入口部に、排気ガスを前記外側流路に連通する外側入口及び前記内側流路に連通する内側入口の両方又は一方に供給するように切り換えが可能な排気分配手段を設けたことを特徴とする排気浄化装置。
- 前記触媒ケース内の前記NOx吸蔵還元触媒の前段又は後段に酸化触媒付フィルタを備え、該酸化触媒付フィルタの前側に環状仕切壁を設けると共に、前段の酸化触媒付フィルタと後段のNOx吸蔵還元触媒との間に前記環状仕切壁に対応する中間の環状仕切壁を備えたことを特徴とする請求項1記載の排気浄化装置。
- 前記環状仕切壁は触媒ケースの軸中心に対して偏心しており、前記触媒ケースの内部に略馬蹄形の外側流路と略円形の内側流路とを形成していることを特徴とする請求項1又は2記載の排気浄化装置。
- 前記外側流路と内側流路の夫々に別個に燃料を添加する燃料添加ノズルを備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の排気浄化装置。
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ID=36958706
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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|---|---|
| JP (1) | JP2006200497A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008102560A1 (ja) * | 2007-02-23 | 2008-08-28 | Hino Motors, Ltd. | 排気浄化装置 |
| WO2009011080A1 (ja) * | 2007-07-13 | 2009-01-22 | Hino Motors, Ltd. | 排気浄化装置 |
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-
2005
- 2005-01-24 JP JP2005015228A patent/JP2006200497A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008102560A1 (ja) * | 2007-02-23 | 2008-08-28 | Hino Motors, Ltd. | 排気浄化装置 |
| JP2008208726A (ja) * | 2007-02-23 | 2008-09-11 | Hino Motors Ltd | 排気浄化装置 |
| US8347610B2 (en) | 2007-02-23 | 2013-01-08 | Hino Motors, Ltd. | Exhaust emission control device |
| EP2119885B1 (en) * | 2007-02-23 | 2015-12-02 | Hino Motors Ltd. | Exhaust emission control device |
| WO2009011080A1 (ja) * | 2007-07-13 | 2009-01-22 | Hino Motors, Ltd. | 排気浄化装置 |
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