JP2006201246A - メモリ性液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 適切な反射型偏光板の方向、偏光板の方向及びメモリ性液晶の液晶分子の配列方向を有する透過反射型の液晶表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 第1の基板(11a)と、第2の基板(11b)と、第1の基板上に配置され、それぞれ直交する第1の透過軸と第1の反射軸とを有し、及び第1の透過軸に平行な振動面を有する直線偏光を透過し且つ第1の反射軸に平行な振動面を有する直線偏光を反射する反射型偏光板(16)と、第2の基板上に配置され、第1の透過軸と平行又は垂直な第2の透過軸を有し、及び第2透過軸に平行な振動面を有する直線偏光を透過する偏光板(15)と、第1及び第2の基板間に挟持され第1の安定状態又は第2の安定状態の何れか一方の状態を維持し第1の安定状態における液晶分子の配列方向を第2透過軸からほぼ45°の傾きを有するように配置したメモリ性液晶層(10)を有するメモリ性液晶表示装置(100)。
【選択図】 図3

Description

本発明は、メモリ性液晶を用いた液晶表示装置に関するものである。
メモリ性液晶は、複数の光学的な状態を有し、電圧を印加しなくても特定の状態を維持し続ける特性(メモリ特性)を有する。したがって、メモリ性液晶を液晶表示装置に用いた場合、電圧を印加しなくても所定の表示を維持し続けるように制御することが可能である。このような特性を利用し、強誘電性液晶等のメモリ性液晶を用いた表示パネルにおいて、表示を変更する必要がある部分にのみ走査電極の駆動を行い、表示を変更する必要が無い部分については走査電極の駆動を行わないように制御することが知られている(例えば、特許文献1)。
また、透過する光を90度旋光するツイストネマティック液晶(TN液晶)を挟持する基板の一方に偏光板を配置し、他方に反射軸と透過軸とを備える反射型偏光板を配置し、反射型偏光板の外側に半透過吸収層を配置し、半透過吸収層の外側に補助光源を配置して、反射表示と透過表示を行う半透過反射型液晶表示装置が知られている(例えば、特許文献2)。
半透過反射型液晶表示装置では、補助光源をOFFした反射表示時に、TN液晶へHレベルの電圧を印加したON状態(TN液晶が透過状態)で黒表示となるように偏光板を配置すると、補助光源をONした透過表示時には、TN液晶へHレベルの電圧を印加したON状態(TN液晶が透過状態)で白表示となってしまう。これは、補助光源をOFFしてTN液晶を透過状態とすると、OFFされた補助光源の表面色が外部から観察されて黒表示となり、補助光源をONしてTN液晶を透過状態とすると、補助光源からの光が外部から観察されて白表示となるからである。即ち、TN液晶へ同じレベルの電圧を印加していても、補助光源のON/OFFによって、黒/白表示が反転してしまうという問題がある。そこで、補助光源のON/OFFに応じて、TN液晶に印加する電圧を(例えば、HレベルからLレベルに)切換えて、黒/白表示の反転を防止していた。
特開平2−131286号公報(第11、12頁、第12図) 特許第3485541号公報
しかしながら、メモリ性液晶を用いた半透過反射型の液晶表示装置において、用途に応じた反射型偏光板の方向、偏光板の方向及びメモリ性液晶の液晶分子の配列方向に関する提案はなされていなかった。
そこで、本発明は、適切な反射型偏光板の方向、偏光板の方向及びメモリ性液晶の液晶分子の配列方向を有する半透過反射型のメモリ性液晶表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るメモリ性液晶表示装置は、第1の基板と、第2の基板と、第1の基板上に配置され、それぞれ直交する第1の透過軸と第1の反射軸とを有し、及び第1の透過軸に平行な振動面を有する直線偏光を透過し且つ第1反射軸に平行な振動面を有する直線偏光を反射する反射型偏光板と、第2の基板上に配置され、第1の透過軸と平行又は垂直な第2の透過軸を有し、及び第2の透過軸に平行な振動面を有する直線偏光を透過する偏光板と、第1及び第2の基板間に挟持され、第1の安定状態又は第2の安定状態の何れか一方の状態を維持し、第1の安定状態における液晶分子の配列方向を第2透過軸からほぼ45°の傾きを有するように配置したメモリ性液晶層と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係るメモリ性液晶装置では、反射型偏光板側に設けられた補助光源をさらに有することが好ましい。
さらに、本発明に係るメモリ性液晶装置では、第1の透過軸と第2の透過軸が平行になるように反射型偏光板と偏光板を配置することが好ましい。
さらに、本発明に係るメモリ性液晶装置では、メモリ性液晶層が第1の安定状態に維持された場合に白表示を行うように設定されることが好ましい。
さらに、本発明に係るメモリ性液晶装置では、反射型偏光板側に設けられた補助光源をさらに有し、補助光源をオンさせた状態でメモリ性液晶層が第1の安定状態に維持された場合に、黒表示を行うように設定されることが好ましい。
さらに、本発明に係るメモリ性液晶装置では、第1の透過軸と第2の透過軸が垂直になるように反射型偏光板と偏光板を配置することが好ましい。
さらに、本発明に係るメモリ性液晶装置では、メモリ性液晶層が第1の安定状態に維持された場合に、黒表示を行うように設定されることが好ましい。
さらに、本発明に係るメモリ性液晶装置では、反射型偏光板側に設けられた補助光源をさらに有し、補助光源をオンされた状態でメモリ性液晶層が第1の安定状態に維持された場合に白表示を行うように設定されることが好ましい。
さらに、本発明に係るメモリ性液晶表示装置では、反射型偏光板と補助光源との間に配置され、一部領域の光を吸収する光吸収層をさらに有することが好ましい。これにより、補助光源がOFFし、メモリ性液晶が透過状態となった場合にメモリ性液晶表示装置上で観測される補助光源の表面色をより黒く表示することが可能となった。
さらに、本発明に係るメモリ性液晶表示装置では、反射型偏光板と補助光源との間に配置され、可視光領域の一部の光を吸収する光吸収層をさらに有することが好ましい。これにより、補助光源がOFFし、メモリ性液晶が透過状態となった場合にメモリ性液晶表示装置上で観測される補助光源の表面色をより黒く表示することが可能となった。
さらに、本発明に係るメモリ性液晶表示装置では、補助光源の表面には、可視光領域の一部の光を反射する反射層が備えられていることが好ましい。これにより、補助光源がOFFし、メモリ性液晶が透過状態となった場合にメモリ性液晶表示装置上で観測される補助光源の表面色を制御することが可能となった。
さらに、本発明に係るメモリ性液晶表示装置では、反射型偏光板側に設けられた補助光源をさらに有し、第1及び第2の基板の一方の基板上に配置され、メモリ性液晶層に電圧を印加するための走査電極と、第1及び第2の基板の他方の基板上に配置され、メモリ性液晶層に電圧を印加するための信号電極とをさらに有し、反転制御部は、走査電極又は信号電極に印加される駆動波形の極性を反転するように制御することが好ましい。
さらに、本発明に係るメモリ性液晶表示装置では、メモリ性液晶表示装置に電力を供給するための電源部を有し、反転制御部は、電源部で発生した電圧の極性を反転させて、メモリ性液晶の安定状態を一方から他方へ反転させるように制御することが好ましい。
さらに、本発明に係るメモリ性液晶表示装置では、演算回路を有し、反転制御部は、演算回路によって通常表示データを反転表示データに変換することによって、メモリ性液晶の安定状態を一方から他方へ反転させるように制御することが好ましい。
本発明によれば、偏光板及び反射型偏光板の配置と、第1及び第2の強誘電状態における液晶分子の方向を適切に配置することによって、最適な表示、特に黒表示を行うことが可能な液晶パネルを提供することを可能とした。
以下図面を参照して、本発明に係る液晶表示装置100について説明する。
図1に、各実施例に共通する液晶表示装置100の概略ブロック構成図を示す。
液晶表示装置100は、液晶パネル20、制御部21、駆動電圧波形制御回路22、液晶パネル20中に配置される各走査電極13aに電圧波形を印加するための走査駆動電圧波形発生回路23、液晶パネル20中に配置される各信号電極13bに電圧波形を印加するための信号駆動電圧波形発生回路24、太陽電池や2次電池等から構成される電源部25、表示データ記憶部27、RAM30、ROM31、時計回路50等を有するように構成した。
また、液晶表示装置100は、液晶パネル20の背面側に配置した補助光源60、補助光源60のON/OFFを制御するための補助光源制御回路61、ユーザが補助光源60のON/OFFを設定するための補助光源スイッチ62を有するように構成した。なお、図1には明記していないが、液晶表示装置100の各構成要素は電源部25から電力供給を受けることできるように構成した。
制御部21は、RAM30又はROM31に予め記憶されたプログラムに従い、時計回路50から受信した時刻情報等を用いて表示データを作成し、表示データ記憶部27に記憶し、時刻情報と対応した表示データが液晶パネル20に表示されるように、駆動電圧波形制御回路22に制御信号を出力するように構成した。
また、制御部21は、液晶表示装置100の周囲が暗い場合等に、ユーザが補助光源スイッチ62をONすると、補助光源制御回路61を制御し、補助光源60をONするように制御を行うように構成した。
さらに、制御部21は、後述するように、補助光源スイッチ62がONされたことを検知して、駆動電圧波形制御回路22を制御し、強誘電性液晶10の極性反転を行い、補助光源60のON/OFFに拘らず、液晶パネル20の表示が反転しないように制御を行うように構成した。
図2に、各実施例に共通する液晶パネル20の断面図と補助光源60とを示す。
液晶パネル20は、第1の透明ガラス基板11a、第2の透明ガラス基板11b、第1の透明ガラス基板11a上に設けられた走査電極13a、第2の透明ガラス基板11b上に設けられた信号電極13b、走査電極13a上に塗布され且つラビング処理された高分子配向膜14a、信号電極13b上に塗布され且つラビング処理された高分子配向膜14b、シール部材12、第1及び第2の透明ガラス基板11a及び11bの間に挟持されシール部材12によって封入された強誘電性液晶10、第1の透明ガラス基板11aの外側に設けられた反射型偏光板16、及び第2の透明ガラス基板11bの外側に設けられた偏光板15等から構成した。
強誘電性液晶10としては、AZマテリアルズ社製の「Felix 501」を用い、第1及び第2の透明ガラス基板11a及び11bの間にほぼ1.7μmの厚さで挟持した。
反射型偏光板16は、ポリエステル樹脂等の多層フィルムから構成され、それぞれ直交する透過軸と反射軸を有し、透過軸に平行な振動面を有する直線偏光を透過し且つ反射軸に平行な振動面を有する直線偏光を反射する機能を有する。
また、図2中、矢印Aは、外部から液晶パネル20へ入射する外光を示し、矢印Bは補助光源60から液晶パネルへ入射する光を示している。
液晶パネル20の反射型偏光板16の下部には、低消費電力と薄さを考慮して、有機ELセルを発光素子として用いたバックライトを補助光源60として配置した。なお、他の発光素子を用いた補助光源を用いることもできる。
図2では、便宜上5本の走査電極13aを示したが、本実施形態では、透明導電膜パターンにより構成した40本の走査電極13aを液晶パネル20の全体に渡って配置した。また。図2には明記していないが、透明導電膜パターンにより構成した50本の信号電極13bを、走査電極13aと直行するように液晶パネル20の全体に渡って配置した。したがって、走査電極13aと信号電極13bが交差する各ポイントが、液晶パネル20の各画素(2000画素)となる。
第1の実施例について説明する。
図3に、第1の実施例に係る液晶パネル20における偏光板15及び反射型偏光板16の配置を示す。
図3に示すように、偏光板15の透過軸(a)と反射型偏光板16の透過軸(b)が平行になるように配置した。また、第1の強誘電状態における強誘電性液晶10の液晶分子の長軸の配列方向を、偏光板15の透過軸(a)から左周りにθ(ほぼ45°)だけ傾いた位置とした。さらに、第2の強誘電状態における強誘電性液晶10の液晶分子の長軸の配列方向を、偏光板15の透過軸(a)から左周りにθだけ傾いた位置とした。液晶コーンに沿った2つの位置に、第1の強誘電状態における強誘電性液晶10の液晶分子の長軸の配列方向と第2の強誘電状態における強誘電性液晶10の液晶分子の長軸の配列方向を配置した。なお、第1の実施例における強誘電性液晶10では、θを0°以外となるように設定した。したがって、第2の強誘電状態における強誘電性液晶10の液晶分子の長軸の配列方向は、偏光板15の透過軸(a)及び反射型偏光板16の透過軸(b)とは完全に平行とならない。
強誘電性液晶が複屈折性を利用した場合、強誘電性液晶に入射する光量(Iin)と出射する光量(Iout)との関係は、一般に以下の式(1)で表される。
out=Iin・sin2θ・sin(R/λ)π (1)
ここで、θは偏光板15の透過軸(a)からの傾きを示し、Rはリタデーションを示し、λは強誘電性液晶への入射光の波長を示している。
複屈折性を利用した場合には、上記式(1)から理解できるように、第1の強誘電状態において、θは45°であるが、数式(1)で示したように、出射光量(Iout)は入射光の波長λの影響を受けるため、IoutはIinとは等しくならない。
図4に、第1の実施例に係る液晶パネル20における強誘電性液晶10への印加電圧と光透過率との関係を示す。
図4(a)は補助光源60がOFFしている状態を示し、図4(b)は補助光源60がONしている状態を示している。また、それぞれのグラフの横軸は液晶パネル20の走査電極13aを基準として、走査電極13aと信号電極13bとの間に印加される印加電圧(V)(即ち、強誘電性液晶10に印加される印加電圧)を示し、縦軸は液晶パネル20の光透過率を示している。
図4(a)を用いて補助光源60をOFFした状態について説明する。
印加電圧の極性を変化させて、強誘電性液晶10を第1の強誘電状態に反転させた場合、強誘電性液晶10の液晶分子の長軸の配列方向は、偏光板15の透過軸(a)及び反射型偏光板16の透過軸(b)の何れとも一致しなくなり、透過軸(a)に対してθの角度(ほぼ45°)を持って傾く。液晶パネル20に入射する偏光板15の透過軸(a)と平行な振動面を有する外光Aは、強誘電性液晶10の複屈折性によって、反射型偏光板16の透過軸(b)とほぼ垂直な振動面を有するようになり、反射型偏光板16によって反射される(反射状態)。したがって、補助光源60をOFFした場合、第1の強誘電状態では、液晶パネル20に入射した外光Aが、反射型偏光板16で反射され、再び強誘電性液晶10に入射し、再度強誘電性液量10の複屈折性により光の振動方向が回転され、偏光板15の透過軸(a)と平行な振動面を有するようになるため、光が偏光板15を透過し白表示となる。この時の光透過率を、図4(a)において、Th−OFFとする。
印加電圧の極性を変化させて、強誘電性液晶10を第2の強誘電状態に反転させた場合、強誘電性液晶10の液晶分子の長軸の配列方向が、偏光板15の透過軸(a)及び反射型偏光板16の透過軸(b)と平行より(角度θ2だけ傾く)となるため、液晶パネル20に入射する透過軸(a)と平行な振動面を有する外光Aの多くは、液晶パネル20を透過して(透過状態)、補助光源60の表面から反射される。補助光源60の表面は通常暗色であるので、補助光源60をOFFした場合、第2の強誘電状態では、液晶パネル20に入射した光が、補助光源60の表面で反射されて、液晶パネル20上では黒表示となる。この時の光透過率を、図4(a)において、Tl−OFFとする。
このように、補助光源60をOFFした場合、強誘電性液晶10に印加される電圧を(光透過率が増加し始める電圧値Vを越えて)増加させて、光透過率の増加が飽和する電圧値V(正の閾値)以上とすると、その後電圧を印加せずとも(即ち、0V印加)強誘電性液晶10は第1の強誘電性状態を維持し、液晶パネル20は白表示を維持する。また、強誘電性液晶10に印加される電圧を(光透過率が減少し始める電圧値Vを越えて)減少させて、光透過率の減少が飽和する電圧値V(負の閾値)以下とすると、その後電圧を印加せずとも(即ち、0V印加)強誘電性液晶10は第2の強誘電性状態を維持し、液晶パネル20は黒表示を維持する。
図4(b)を用いて補助光源60をONした状態について説明する。
印加電圧の極性を変化させて、強誘電性液晶10を第1の強誘電状態に反転させた場合、強誘電性液晶10の液晶分子の長軸の配列方向は、偏光板15の透過軸(a)及び反射型偏光板16の透過軸(b)の何れとも一致しなくなる。補助光源60から液晶パネル20に入射する反射型偏光板16の透過軸(b)と平行な振動面を有する光Bは、強誘電性液晶10の複屈折性によって、偏光板15の透過軸(a)とほぼ垂直な振動面を有するようになり、偏光板15によって吸収される。したがって、補助光源60をONした場合、第1の強誘電状態では、補助光源60からの光は、偏光板15で吸収されて、液晶パネル20上では黒表示となる。この時の光透過率を、図4(b)において、Tl−ONとする。
印加電圧の極性を変化させて、強誘電性液晶10を第2の強誘電状態に反転させた場合、強誘電性液晶10の液晶分子の長軸の配列方向が偏光板15の透過軸(a)と及び反射型偏光板16の透過軸(b)と平行より(角度θ2だけ傾く)となるため、補助光源60から液晶パネル20に入射する透過軸(b)と平行な振動面を有する光Bの多くは、液晶パネル20を透過する(透過状態)。したがって、補助光源60をONした場合、第2の強誘電状態では、補助光源60から液晶パネル20に入射する光が、液晶パネル20上で観測されて、液晶パネル20上では白表示となる。この時の光透過率を、図4(b)において、Th−ONとする。
このように、強誘電性液晶10に印加される電圧を(光透過率が増加し始める電圧値Vを越えて)増加させて、光透過率の増加が飽和する電圧値V(正の閾値)以上とすると、その後電圧を印加せずとも(即ち、0V印加)強誘電性液晶10は第1の強誘電性状態を維持し、液晶パネル20は黒表示を維持する。同様に、強誘電性液晶10に印加される電圧を(光透過率が減少し始める電圧値Vを越えて)減少させて、光透過率の減少が飽和する電圧値V(負の閾値)以下とすると、その後電圧を印加せずとも(即ち、0V印加)強誘電性液晶10は第2の強誘電性状態を維持し、白表示を維持する。
図4(a)及び(b)から理解されるように、第1の実施例に係る液晶パネル20では、補助光源60をONとOFFで切換えると、強誘電性液晶10が同じ強誘電状態であっても、黒/白表示が反転されてしまう。例えば、補助光源60をOFFした状態で、第1の強誘電状態に維持されることによって白表示を行っている液晶パネル20のある部分は(図4(a)の第1の強誘電状態)、補助光源60をONした状態では黒表示となってしまう(図4(b)の第1の強誘電状態)。そこで、本実施例では、補助光源60のONとOFFとの切換えに応じて、強誘電性液晶10を極性反転(一方の強誘電状態から他方の強誘電状態へ反転)させるように制御して、液晶パネル20の黒/白表示が変化しないように制御を行う。
ところで、補助光源60をONし強誘電性液晶10を第2の強誘電状態に反転させた場合の液晶パネル20における白表示(図4(b)のTh−ON)は、補助光源60をOFFし強誘電性液晶10を第1の強誘電状態に反転させた場合の液晶パネル20における白表示(図4(a)のTh−OFF)よりも、さらに光透過率が低い(即ち、白表示がさらにグレーよりとなる)。
補助光源60をOFFし強誘電性液晶10を第1の強誘電状態に反転させた場合の液晶パネル20における白表示(図4(a)のTh−OFF)においても、強誘電性液晶10の複屈折性を利用しており、若干反射型偏光板16の透過軸(b)と垂直な振動面を有するように補正されない入射光が発生し、反射型偏光板16によって反射されなくなり、光透過率が低下する。しかしながら、補助光源60をONし強誘電性液晶10を第2の強誘電状態に反転させた場合の液晶パネル20における白表示(図4(b)のTh−ON)では、第2の強誘電状態における液晶分子の配列方向が反射偏光板16の透過軸(b)と角度θ2だけずれているため、補助光源60から液晶パネル20に入射する光Bの多くが偏光板15の透過軸(a)とずれてしまい、偏光板15に反射されて液晶パネル20を透過できず、さらに光透過率が低下するためである。
また、補助光源60をOFFし強誘電性液晶10を第2の強誘電状態に反転させた場合の液晶パネル20における黒表示(図4(a)のTl−OFF)は、補助光源60をONし強誘電性液晶10を第1の強誘電状態に反転させた場合の液晶パネル20における黒表示(図4(b)のTl−ON)よりも、さらに光透過率が高い(即ち、より黒表示がグレーよりとなる)。
補助光源60をONし強誘電性液晶10を第1の強誘電状態に反転させた場合の液晶パネル20における黒表示(図4(b)のTl−ON)においても、強誘電性液晶10の複屈折性を利用しており、若干偏光板15の透過軸(a)と垂直な振動面を有するように補正されない入射光が発生し、偏光板15によって吸収されず、光透過率が増加する。しかしながら、補助光源60をOFFし強誘電性液晶10を第2の強誘電状態に反転させた場合の液晶パネル20における黒表示(図4(a)のTh−OFF)では、第2の強誘電状態における液晶分子の配列方向が反射偏光板16の透過軸(b)と角度θ2だけずれているため、液晶パネル20に入射する外光Aの多くが反射偏光板16で反射されてしまい、液晶パネル20上で観察されて、さらに光透過率が増加するためである。
したがって、第1の実施例に係る液晶パネル20は、補助光源60をONした状態で、黒表示(図4(b)のTl−ON)をきれいに表示することができるので(光透過率がよりゼロに近い黒表示を行うことができるので)、補助光源60を常時利用する場合が多い透過重視の携帯電話用の表示等に利用するのに適している。
図5に、第1の実施例に係る液晶パネル20を携帯電話に利用した例を示す。
図5(a)は、携帯電話2において、補助光源60を利用して、液晶パネル20が、表示を行っている例を示している。なお、省電力のために一定期間、携帯電話が操作されない場合等には補助光源60がOFFされるが、ユーザが携帯電話2に配置されている補助光源スイッチ62をONすると、図5(a)において液晶パネル20の裏側に配置されている補助光源60がONする。
前述したように、単に補助光源60をONさせると、黒/白表示が反転してしまい、図11(b)に示すように表示されてしまう。そこで、携帯電話2では、補助光源スイッチ62がONされると、ONされたことを制御部21が検知して、駆動電圧波形制御回路22を制御し、液晶パネル20の各画素に対応する強誘電性液晶10の極性反転を行い、液晶パネル20の表示を図5(a)に示すように制御する。
なお、前述したように、補助光源60をOFFした状態における黒表示(図4(a)のTl−OFF)は、補助光源60をOFFした状態での黒表示(図4(b)のTl−ON)より光透過率が増加してしまうが、補助光源60がOFFされている状態は、通常携帯電話を利用していない状態であるため、大きな問題とはならない。
図6に、液晶パネル20を駆動するための駆動電圧波形の一例を示す。
図6(a)は、1本の走査電極13aに印加される走査電圧波形の一例を示し、図6(b)は1本の信号電極13bに印加される信号電圧波形の一例を示し、図6(c)は(a)及び(b)の合成電圧波形を示している。
図6には2フレーム分の駆動電圧波形が示されており、図中「ON」は図4(a)で図示した補助光源「OFF」時における白表示、「OFF」は同様に図4(a)における黒表示を示している。ここでは、1回の表示データに基づく表示を実行するために1つの走査期間を利用している。1フレームはリセット期間(Rs)及び走査期間から成り、1走査期間は選択期間(Se)及び非選択期間(NSe)から成る。
リセット期間(Rs)において、強誘電性液晶10は、直前の表示状態に拘らず、前半は白表示(透過状態)となる第1の強誘電状態に、後半は黒表示(非透過状態)となる第2の強誘電状態に、強制的にリセットされる。リセット期間(Rs)において、走査電圧波形(a)は前半では+20Vが、後半では−20Vが印加されている。また、信号電圧波形(b)は所定間隔で+5Vと−5Vの電圧が繰り返し印加されることとした。この結果、強誘電性液晶10の画素には、合成電圧波形(c)に応じた電圧、即ちリセット期間(Rs)の前半に正の閾値V以上の電圧が印加されて第1の強誘電状態に、後半に負の閾値V以下の電圧が印加されて第2の強誘電状態にリセットされる。リセット期間を設けることによって、強誘電性液晶を用いた液晶パネルにおいて、良好な表示を持続することが可能となる。
第1の実施例においては、補助光源60をOFFした状態で、図6に示すような駆動電圧が印加された場合、第1フレームでは、第1の強誘電状態にセットされて白表示を行い、第2フレームでは、第2の強誘電状態にセットされて黒表示を行う場合が示されることとなる。
第2の実施例について説明する。
第2の実施例に係る液晶パネル20の断面図及び補助光源60は、偏光板15及び反射型偏光板16の配置以外は、図2に示した構成と同様であるので、説明を省略する。
第3の実施例においても、強誘電性液晶10としては、AZマテリアルズ社製の「Felix 501」を用い、第1及び第2の透明ガラス基板11a及び11bの間にほぼ1.7μmの厚さで挟持した。
図7に、第2の実施例に係る液晶パネル20における偏光板15及び反射型偏光板16の配置を示す。
図7に示すように、偏光板15の透過軸(a)と反射型偏光板16の透過軸(b)が垂直になるように配置した。また、第1の強誘電状態における強誘電性液晶10の液晶分子の長軸の配列方向を、偏光板15の透過軸(a)から左周りにθ(ほぼ45°)だけ傾いた位置とした。さらに、第2の強誘電状態における強誘電性液晶10の液晶分子の長軸の配列方向を、偏光板15の透過軸(a)から左周りにθだけ傾いた位置とした。液晶コーンに沿った2つの位置に、第1の強誘電状態における強誘電性液晶10の液晶分子の長軸の配列方向と第2の強誘電状態における強誘電性液晶10の液晶分子の長軸の配列方向を配置した。なお、第2の実施例における強誘電性液晶10では、θを0°以外となるように設定した。したがって、第2の強誘電状態における強誘電性液晶10の液晶分子の長軸の配列方向は、偏光板15の透過軸(a)とは完全に平行とならない。
式(1)を用いて前述したように、第1の強誘電状態の場合、θが45°となるが、複屈折性を利用するため、IoutはIinとは等しくならない。
図8に、第2の実施例に係る液晶パネル20における強誘電性液晶10の印加電圧と光透過率との関係を示す。
図8(a)は補助光源60がOFFしている状態を示し、図8(b)は補助光源60がONしている状態を示している。また、それぞれのグラフの横軸は液晶パネル20の走査電極13aを基準として、走査電極13aと信号電極13bとの間に印加される印加電圧(V)(即ち、強誘電性液晶10に印加される印加電圧)を示し、縦軸は液晶パネル20の光透過率を示している。
図8(a)を用いて補助光源60をOFFした状態について説明する。
印加電圧の極性を変化させて、強誘電性液晶10を第1の強誘電状態に反転させた場合、強誘電性液晶10の液晶分子の長軸の配列方向は、偏光板15の透過軸(a)及び反射型偏光板16の透過軸(b)の何れとも一致しなくなり、透過軸(a)に対してθ(ほぼ45°)の角度を持って傾く。液晶パネル20に入射する偏光板15の透過軸(a)と平行な振動面を有する外光Aは、強誘電性液晶10の複屈折性によって、反射型偏光板16の透過軸(b)とほぼ平行な振動面を有するようになり、液晶パネル20を透過して(透過状態)、補助光源60の表面から反射される。補助光源60の表面は通常暗色であるので、補助光源60をOFFした場合、第1の強誘電状態では、液晶パネル20に入射した光が、補助光源60の表面で反射されて、液晶パネル20上では黒表示となる。この時の光透過率を、図8(a)において、Tl−OFFとする。
印加電圧の極性を変化させて、強誘電性液晶10を第2の強誘電状態に反転させた場合、強誘電性液晶10の液晶分子の長軸の配列方向が偏光板15の透過軸(a)と平行より(角度θ3だけ傾く)となり、液晶パネル20に入射する透過軸(a)と平行な振動面を有する外光Aは、反射型偏光板16の透過軸(b)とほぼ垂直な振動面を有するため、反射型偏光板16によって反射される(反射状態)。したがって、補助光源60をOFFした場合、第2の強誘電状態では、液晶パネル20に入射した外光Aが、反射型偏光板16で反射されて、液晶パネル20上では白表示となる。この時の光透過率を、図8(a)において、Th−OFFとする。
このように、補助光源60をOFFした場合、強誘電性液晶10に印加される電圧を(光透過率が増加し始める電圧値Vを越えて)増加させて、光透過率の増加が飽和する電圧値V(正の閾値)以上とすると、その後電圧を印加せずとも(即ち、0V印加)強誘電性液晶10は第1の強誘電性状態を維持し、液晶パネル20は黒表示を維持する。また、強誘電性液晶10に印加される電圧を(光透過率が減少し始める電圧値Vを越えて)減少させて、光透過率の減少が飽和する電圧値V(負の閾値)以下とすると、その後電圧を印加せずとも(即ち、0V印加)強誘電性液晶10は第2の強誘電性状態を維持し、液晶パネル20は白表示を維持する。
図8(b)を用いて補助光源60をONした状態について説明する。
印加電圧の極性を変化させて、強誘電性液晶10を第1の強誘電状態に反転させた場合、強誘電性液晶10の液晶分子の長軸の配列方向は、偏光板15の透過軸(a)及び反射型偏光板16の透過軸(b)の何れとも一致しなくなる。補助光源60から液晶パネル20に入射する反射型偏光板16の透過軸(b)と平行な振動面を有する光Bは、強誘電性液晶10の複屈折性によって、偏光板15の透過軸(a)とほぼ平行な振動面を有するようになり、偏光板15を透過して(透過状態)、液晶パネル20上で観測される。したがって、補助光源60をONした場合、第1の強誘電状態では、補助光源60からの光は、液晶パネル20上では白表示となる。この時の光透過率を、図8(b)において、Th−ONとする。
印加電圧の極性を変化させて、強誘電性液晶10を第2の強誘電状態に反転させた場合、強誘電性液晶10の液晶分子の長軸の配列方向が偏光板15の透過軸(a)と平行より(角度θ4だけ傾く)となる。補助光源60から液晶パネル20に入射する透過軸(b)と平行な振動面を有する光Bは、透過軸(a)と垂直な振動面を有するため、偏光板15によって吸収され(反射状態)、液晶パネル20の表面で観測されない。したがって、補助光源60をONした場合、第2の強誘電状態では、液晶パネル20上では黒表示となる。この時の光透過率を、図8(b)において、Tl−ONとする。
このように、強誘電性液晶10に印加される電圧を(光透過率が増加し始める電圧値Vを越えて)増加させて、光透過率の増加が飽和する電圧値V(正の閾値)以上とすると、その後電圧を印加せずとも(即ち、0V印加)強誘電性液晶10は第1の強誘電性状態を維持し、液晶パネル20は白表示を維持する。同様に、強誘電性液晶10に印加される電圧を(光透過率が減少し始める電圧値Vを越えて)減少させて、光透過率の減少が飽和する電圧値V(負の閾値)以下とすると、その後電圧を印加せずとも(即ち、0V印加)強誘電性液晶10は第2の強誘電性状態を維持し、黒表示を維持する。
図8(a)及び(b)から理解されるように、第2の実施例に係る液晶パネル20では、補助光源60をONとOFFを切換えると、強誘電性液晶10が同じ強誘電状態であっても、黒/白表示が反転されてしまう。そこで、本実施例では、補助光源60のONとOFFとの切換えに応じて、強誘電性液晶10を極性反転(一方の強誘電状態から他方の強誘電状態へ反転)させるように制御して、液晶パネル20の黒/白表示が変化しないように制御を行う。
ところで、補助光源60をOFFし強誘電性液晶10を第2の強誘電状態に反転させた場合の液晶パネル20における白表示(図8(a)のTh−OFF)は、補助光源60をONし強誘電性液晶10を第1の強誘電状態に反転させた場合の液晶パネル20における白表示(図8(b)のTh−ON)よりも、さらに光透過率が低い(即ち、白表示がさらにグレーよりとなる)。
補助光源60をONし強誘電性液晶10を第1の強誘電状態に反転させた場合の液晶パネル20における白表示(図8(b)のTh−ON)においても、強誘電性液晶10の複屈折性を利用しており、若干偏光板15の透過軸(a)と平行な振動面を有するように補正されない入射光が発生し、偏光板15によって吸収され、光透過率が低下する。しかしながら、補助光源60をOFFし強誘電性液晶10を第2の強誘電状態に反転させた場合の液晶パネル20における白表示(図8(a)のTh−OFF)では、第2の強誘電状態における液晶分子の配列方向が偏光板15の透過軸(a)と角度θ4だけずれているため、液晶パネル20に入射する外光Aの多くが反射偏光板16の透過軸(b12)と垂直にならず、反射偏光板16に反射されず、さらに光透過率が低下するためである。
また、補助光源60をONし強誘電性液晶10を第2の強誘電状態に反転させた場合の液晶パネル20における黒表示(図8(b)のTl−ON)は、補助光源60をOFFし強誘電性液晶10を第1の強誘電状態に反転させた場合の液晶パネル20における黒表示(図8(a)のTl−OFF)よりも、さらに光透過率が高い(即ち、より黒表示がグレーよりとなる)。
補助光源60をOFFし強誘電性液晶10を第1の強誘電状態に反転させた場合の液晶パネル20における黒表示(図8(a)のTl−OFF)においても、強誘電性液晶10の複屈折性を利用しており、若干反射偏光板16の透過軸(b)と平行な振動面を有するように補正されない入射光が発生し、反射偏光板16によって反射され、光透過率が増加する。しかしながら、補助光源60をONし強誘電性液晶10を第2の強誘電状態に反転させた場合の液晶パネル20における黒表示(図8(b)のTl−ON)では、第2の強誘電状態における液晶分子の配列方向が偏光板15の透過軸(a)と角度θ4だけずれているため、液晶パネル20に入射する光Bの多くが偏光板15で吸収されずに、液晶パネル20上で観察されて、さらに光透過率が増加するためである。
したがって、第2の実施例に係る液晶パネル20は、補助光源60をOFFした状態で、黒表示(図8(a)のTl−OFF)をきれいに表示することができるので(光透過率がよりゼロに近い黒表示を行うことができるので)、補助光源60を通常利用せずに、外部光を利用して表示を行うことが多い反射重視の腕時計等の表示部に利用するのに適している。腕時計等で補助光源60を通常利用しないのは、電力の消費をさけるためである。
図9に、第2の実施例に係る液晶パネル20を腕時計に利用した例を示す。
図9(a)は、時計1において、補助光源60を利用せずに、液晶パネル20が、外部光を利用して表示を行っている例を示している。外部が暗くなった場合、ユーザが時計1に配置されている補助光源スイッチ62をONすると、図9(a)において液晶パネル20の裏側に配置されている補助光源60がONする。
前述したように、単に補助光源60をONさせると、黒/白表示が反転してしまい、図9(b)に示すように表示されてしまう。そこで、時計1では、補助光源スイッチ62がONされると、ONされたことを制御部21が検知して、駆動電圧波形制御回路22を制御し、液晶パネル20の各画素に対応する強誘電性液晶10の極性反転を行い、液晶パネル20の表示を図5(a)に示すように制御した。
なお、前述したように、補助光源60をONした状態における黒表示(図8(b)のTl−ON)は、補助光源60をOFFした状態での黒表示(図8(a)のTl−OFF)より光透過率が増加してしまうが、補助光源60を利用している状態が通常は時計の周囲が暗い場合が多いので大きな問題とはならない。
また、第2の実施例に係る液晶パネル20を駆動するための駆動電圧波形も、図6に示す第1の実施例に関して示すものと同様であるので、説明を省略する。
また、第1及び第2の実施例では、第1の強誘電状態における強誘電性液晶の液晶分子の長軸の配列方向を偏光板15の透過軸(a)から左周りに傾いた位置としたが、右周りに傾いた位置としても同様の効果が得られる。
上記の実施例において、液晶パネル20を透過状態とした場合、補助光源60の表面の暗色が液晶パネル20上で観測される。そこで、反射型偏光板16と補助光源60との間に、光吸収層を設けることが好ましい。光吸収層を設ければ、液晶パネル20上で観測される補助光源60の表面の色をより黒く表示することが可能となる。
さらに、補助光源60をONして、液晶パネル20を透過状態とした場合に、補助光源60からの光Bを減衰させない為に、光吸収層の表面に多数の微細な開口部を設けることが好ましい。光吸収層の表面に表面に多数の微細な開口部を設ければ、開口部を通して補助光源60からの光Bが透過するので、液晶パネル20上で観測される光量に大きな影響を与えることはない。なお、光吸収層における微小な開口部による開口率は、30%〜70%の範囲内から好ましい値を選択することができる。また微細な開口部は微小な丸孔状であっても良いし、格子状に形成されても良い、また開口部は規則的に形成される必要はなく、ランダムに形成されていても良い。
また、本実施例において、補助光源60の発光側表面に、可視光領域の一部を反射する反射層を設けることもできる。反射層は、可視光領域の一部の波長を反射し、特定の色を反射光として反射する層であっても良いし、可視光領域の全域にわたって、光量の一部を反射し、他を透過するような半透過反射膜であっても良い。例えば、青色光を反射する反射層を設ければ、液晶パネル20を透過状態とした場合、液晶パネル20上で観測される補助光源60からの反射光を青色とすることができる。即ち、液晶パネル20を透過状態とした場合の表示色を変化させることが可能である。
上記の実施例において、強誘電性液晶10の極性反転は、制御部21が、駆動電圧波形制御回路22、走査駆動電圧波形発生回路23及び信号駆動電圧波形発生回路24を用い、表示データ記憶部27に通常表示用の表示デーとはネガポジ反転されたネガポジ反転表示データを予め記憶し、記憶されているネガポジ反転表示データを用いて前記走査電極又は前記信号電極に印加される駆動波形の極性をそれ以前の駆動波形と反転するように制御した。しかしながら、強誘電性液晶10の極性反転は、表示データを利用する他に、電源部25から液晶パネル20に供給される電圧の極性を反転させるようにして、行うことも可能である。その場合、制御部21は、極性を反転させるための任意の電子回路を用いることができる。
なお、上記の実施例における反射型偏光板の透過軸b及びbが請求項における第1の透過軸に対応し、偏光板15の透過軸a及びaが請求項における第2の透過軸に対応している。
本発明に係る液晶表示装置のブロック構成図である。 本発明に係わる液晶パネルの構成例を示す図である。 第1の実施例に係る液晶パネルの偏光板及び反射型偏光板の関係を示す図である。 第1の実施例に係る液晶パネルの印加電圧と光透過率との関係を示し、(a)は補助光源をOFFした場合、(b)は補助光源をONした場合を示す図である。 (a)本発明に係わる液晶パネルを携帯電話に利用した場合の表示例を示し、(b)は表示が反転した場合を示す図である。 液晶パネルに印加される駆動電圧波形の一例を示す図である。 第2の実施例に係る液晶パネルの偏光板及び反射型偏光板の関係を示す図である。 第2の実施例に係る液晶パネルの印加電圧と光透過率との関係を示し、(a)は補助光源をOFFした場合、(b)は補助光源をONした場合を示す図である。 (a)本発明に係わる液晶パネルを腕時計に利用した場合の表示例を示し、(b)は表示が反転した場合を示す図である。
符号の説明
10 強誘電性液晶
11a、11b 透明ガラス基板
13a 走査電極
13b 信号電極
15 偏光板
16 反射型偏光板
20 液晶パネル
21 制御部
22 駆動信号波形制御回路
23 走査駆動電圧波形発生回路
24 信号駆動電圧波形発生回路
25 電源部
27 表示データ記憶部
50 時計回路
60 補助光源
62 補助光源スイッチ

Claims (14)

  1. メモリ性液晶表示装置であって、
    第1の基板と、
    第2の基板と、
    前記第1の基板上に配置され、それぞれ直交する第1の透過軸と第1の反射軸とを有し、及び前記第1の透過軸に平行な振動面を有する直線偏光を透過し且つ前記第1の反射軸に平行な振動面を有する直線偏光を反射する反射型偏光板と、
    前記第2の基板上に配置され、前記第1の透過軸と平行又は垂直な第2の透過軸を有し、及び前記第2の透過軸に平行な振動面を有する直線偏光を透過する偏光板と、
    前記第1及び第2の基板間に挟持され、第1の安定状態又は第2の安定状態の何れか一方の状態を維持し、前記第1の安定状態における液晶分子の配列方向を前記第2の透過軸からほぼ45°の傾きを有するように配置したメモリ性液晶層と、
    を有することを特徴とするメモリ性液晶表示装置。
  2. さらに、前記反射型偏光板側に設けられた補助光源を有する、請求項1に記載のメモリ性液晶表示装置。
  3. 前記第1の透過軸と前記第2の透過軸が平行になるように、前記反射型偏光板と前記偏光板を配置した、請求項1に記載のメモリ性液晶表示装置。
  4. 前記メモリ性液晶層が前記第1の安定状態に維持された場合に、白表示を行うように設定される、請求項3に記載のメモリ性液晶装置。
  5. さらに、前記反射型偏光板側に設けられた補助光源を有し、
    前記補助光源をオンさせた状態で、前記メモリ性液晶層が前記第1の安定状態に維持された場合に、黒表示を行うように設定される、請求項3に記載のメモリ性液晶表示装置。
  6. 前記第1の透過軸と前記第2の透過軸が垂直になるように、前記反射型偏光板と前記偏光板を配置した、請求項1に記載のメモリ性液晶表示装置。
  7. 前記メモリ性液晶が第1の安定状態に維持された場合に黒表示を行うように設定される、請求項6に記載のメモリ性液晶表示装置。
  8. さらに、前記反射型偏光板側に設けられた補助光源を有し、
    前記補助光源をオンさせた状態で、前記メモリ性液晶層が前記第1の安定状態に維持された場合に、白表示を行うように設定される、請求項6に記載のメモリ性液晶装置。
  9. 前記反射型偏光板と前記補助光源との間に配置され、一部領域の光を吸収する光吸収層を、さらに有する請求項1〜8の何れか一項に記載のメモリ性液晶表示装置。
  10. 前記反射型偏光板と前記補助光源との間に配置され、可視光領域の一部の光を吸収する光吸収層を、さらに有する請求項1〜8の何れか一項に記載のメモリ性液晶表示装置。
  11. 前記補助光源の表面には、可視光領域の一部の光を反射する反射層が備えられている、さらに有する請求項1〜8の何れか一項に記載のメモリ性液晶表示装置。
  12. さらに、前記補助光源のオンに対応して前記メモリ性液晶の安定状態を一方から他方へ反転させるように制御する反転制御部を有し、
    前記第1及び第2の基板の一方の基板上に配置され、前記メモリ性液晶層に電圧を印加するための走査電極と、前記第1及び第2の基板の他方の基板上に配置され、前記メモリ性液晶層に電圧を印加するための信号電極とをさらに有し、
    前記反転制御部は、前記走査電極又は前記信号電極に印加される駆動波形の極性を反転するように制御する、請求項2に記載のメモリ性液晶表示装置。
  13. さらに、少なくとも前記メモリ性液晶表示装置に電力を供給するための電源部を有し、
    前記反転制御部は、前記電源部で発生した電圧の極性を反転させて、前記メモリ性液晶の安定状態を一方から他方へ反転させるように制御する、請求項12に記載のメモリ性液晶表示装置。
  14. さらに、前記反転制御部は、演算回路を有し、
    前記反転制御部は、前記演算回路によって通常表示データを反転表示データに変換することによって、前記メモリ性液晶の安定状態を一方から他方へ反転させるように制御する、請求項12に記載のメモリ性液晶表示装置。
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