JP2006201630A - 焼き付き現象補正方法、自発光装置、焼き付き現象補正装置及びプログラム - Google Patents

焼き付き現象補正方法、自発光装置、焼き付き現象補正装置及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】焼き付き現象の補正のために画質が大幅に低下する問題がある。
【解決手段】焼き付き現象の補正方法として、自発光素子の駆動条件に関する入力信号に基づいて、補正対象画素と基準画素との間に発生する劣化量差を逐次算出する処理と、算出された劣化量差を補正対象画素毎に累積加算し、各補正対象画素についての累積劣化量差を算出する処理と、入力信号による自発光素子の発光により、累積劣化量差の大きさが縮小する方向に更新されるか、それとも拡大する方向に更新されるかを判定する処理と、累積劣化量差の大きさが縮小する方向に更新されると判定された場合、対応する入力信号に対する補正動作の実行停止を指示する処理と、累積劣化量差の大きさが拡大する方向に更新されると判定された場合、累積劣化量差の大きさが縮小する補正量の算出を指示する処理と、算出された補正量で対応する入力信号を補正する処理とを有するものを提案する。
【選択図】図1

Description

発明の一つの形態は、自発光装置に発生する焼き付き現象の補正方法に関する。また、発明の一つの形態は、焼き付き現象補正装置に関する。また、発明の一つの形態は、焼き付き現象補正装置を搭載した自発光装置に関する。また、発明の一つの形態は、自発光装置に搭載されたコンピュータに焼き付き補正機能を実行させるプログラムに関する。
フラットパネルディスプレイは、コンピュータディスプレイ、携帯端末、テレビなどの製品で広く普及している。現在、主には液晶ディスプレイパネルが多く採用されているが、依然、視野角の狭さや応答速度の遅さが指摘され続けている。
一方、自発光素子で形成された有機ELディスプレイは、前述した視野角や応答性の課題を克服できるのに加え、バックライト不要の薄い形態、高輝度、高コントラストを達成できる。このため、液晶ディスプレイに代わる次世代表示装置として期待されている。
ところで、有機EL素子その他の自発光素子は、その発光量と時間に比例して劣化する特性があることは一般的にも知られている。
一方で、ディスプレイに表示される画像の内容は一様ではない。このため、自発光素子の劣化が部分的に進行し易い。例えば時刻表示領域(固定表示領域)の自発光素子は、他の表示領域(動画表示領域)の自発光素子に比べて劣化の進行が速い。
劣化が進行した自発光素子の輝度は、他の表示領域の輝度に比して相対的に低下する。一般に、この現象は“焼き付き”と呼ばれる。以下、部分的な自発光素子の劣化を“焼き付き”と表記する。
現在、“焼き付き”現象の改善策として様々な手法が検討されている。例えば、以下のような処理技術が開示されている。
特開2003−228329号公報 この文献には、表示パネルを構成する各画素に対する入力データを一定周期で画素毎に積算し、それらの最大値から各画素の積算値を減算して各画素についての補正量を設定する方法が開示されている。また、非使用状態において補正量の大きさに比例する時間だけ各画素を一定輝度で発光することで各画素の表示特性を揃える方法が開示されている。すなわち、補正専用のパターンを表示して各画素の表示特性を揃える方法が開示されている。
確かに、補正専用のパターンを表示する方法は、焼き付き現象の改善に効果的である。
しかし、この方法は、入力画像を全く無視した補正方法である。このため、補正動作の実行が非使用状態時に限られる問題がある。また、非使用状態が補正に十分な期間存在しなかった場合、焼き付き現象の補正残りが発生する可能性がある。また、焼き付き現象の補正のためだけに電力を消費する問題がある。
発明者らは、以上の技術的課題に着目し、以下の技術手法を提案する。
すなわち、複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置の焼き付き現象を、自発光装置の使用状態のまま補正する方法として、
(a)自発光素子の駆動条件に関する入力信号に基づいて、補正対象画素と基準画素との間に発生する劣化量差を逐次算出する処理と、
(b)算出された劣化量差を補正対象画素毎に累積加算し、各補正対象画素についての累積劣化量差を算出する処理と、
(c)入力信号による自発光素子の発光により、累積劣化量差の大きさが縮小する方向に更新されるか、それとも拡大する方向に更新されるかを判定する処理と、
(d)累積劣化量差の大きさが縮小する方向に更新されると判定された場合、対応する入力信号に対する補正動作の実行停止を指示する処理と、
(e)累積劣化量差の大きさが拡大する方向に更新されると判定された場合、累積劣化量差の大きさが縮小する補正量の算出を指示する処理と、
(f)算出された補正量で対応する入力信号を補正する処理と
を有するものを提案する。
なお、自発光装置は、有機EL(エレクトロルミネッセンス)パネル、PDP(プラズマディスプレイパネル)、CRT(cathode ray tube)、FED(電界放出ディスプレイ)パネル、LEDパネル、プロジェクターを含むものとする。
発明に係る方法は、累積劣化量差の大きさが拡大する方向に更新される場合には対応する入力信号を補正し、累積劣化量差の大きさが縮小される方向に更新する場合には対応する入力信号に対する補正を停止する。
すなわち、焼き付き現象を改善できる画素はそのまま表示し、焼き付き現象が改善しない画素は補正したものを表示する。
この結果、自発光装置の使用中も、原画像の画質をある程度維持したまま、自発光装置の焼き付き現象を改善できる。
また、自発光装置を使用状態のまま焼き付き現象を補正できるため、非使用状態の期間不足を原因とする補正残りの発生を無くすことができる。
また、焼き付き補正のためだけに非使用状態中に電力が消費される事態を無くすことができる。
以下、発明に係る技術手法を採用する焼き付き現象補正技術の実施形態例を説明する。
なお、本明細書で特に図示又は記載されない部分には、当該技術分野の周知又は公知技術を適用する。
また以下に説明する実施形態は、発明の一つの実施形態であって、これらに限定されるものではない。
(A)形態例1
(a)焼き付き現象補正装置の構成
図1に、焼き付き現象補正装置(以下、「補正装置」という。)の構成例を示す。
なお、以下に示す補正処理は、同色で発光する画素について実行されるものとする。なお、発光色は、一般に赤、青、緑の三色をいう。もっとも、白色光源を使用する場合には白をいう。
また、入力信号には、輝度を指定する階調値、自発光素子に印加される駆動電流値その他の自発光素子の駆動条件に関する信号が与えられるものとする。
補正装置1は、劣化量差算出部3、累積劣化量差算出部5、補正効果予測部7、累積劣化量差蓄積部9、補正動作選択部11、補正量決定部13、劣化量差補正部15を主要な構成要素とする。
劣化量差算出部3は、補正処理前の入力信号に基づいて各画素(補正対象画素)と基準画素との劣化量差ΔRを算出する処理デバイスである。劣化量差ΔRの算出には、任意の手法を適用できる。例えば、補正対象画素に対応する入力信号値と基準画素に対応する入力信号値との差分を算出する方法を適用できる。
この形態例の場合、補正対象画素の劣化が基準画素に対して進んでいる場合、劣化量差ΔRはプラスで表現されるものとする。反対に、補正対象画素の劣化が基準画素に対して遅れている場合、劣化量差ΔRはマイナスで表現されるものとする。算出された劣化量差ΔRは、劣化量差算出部3から累積劣化量差算出部5に与えられる。
なお、基準画素は、自発光装置を構成する実在の画素でも良いし、仮想的な画素として設定しても良い。実在の画素には、例えば累積劣化量が最大の画素、累積劣化量が最小の画素を適用する。また、仮想の画素には、例えば累積劣化量の平均値を与える画素を適用する。
累積劣化量差算出部5は、画素毎の累積劣化量差ΣΔRを算出する処理デバイスである。累積劣化量差算出部5は、入力信号に基づいて算出された劣化量差を加算情報として扱う。一方、累積劣化量差算出部5は、補正効果予測部7から与えられる劣化量差(補正効果)を減算情報として扱う。累積劣化量差算出部5は、劣化量差ΔRの加算又は減算により累積劣化量差ΣΔRの更新処理を実行する。
補正効果予測部7は、補正量決定部13で決定された補正量の補正効果を予測する処理デバイスである。補正効果は劣化量差ΔRとして予測される。補正効果予測部7は、補正効果を累積劣化量差ΣΔRに反映させるために設けられている。
累積劣化量差蓄積部9は、算出された累積劣化量差ΣΔRを保存する記憶デバイスである。なお、保存される累積劣化量差ΣΔRは、累積劣化量差算出部5によって逐次更新される。すなわち、累積劣化量差ΣΔRは累積劣化量差算出部5に読み出され、前述した加減算処理により逐次更新される。
補正動作選択部11は、次回発光期間の入力信号によって累積劣化量差ΣΔRの大きさが縮小する方向に更新されるか、それとも拡大する方向に更新されるかを判定する処理デバイスである。
この形態例の場合、補正動作選択部11は、次回発光期間の入力信号による更新後の累積劣化量差ΣΔRAとその更新前の累積劣化量差ΣΔRBとを比較し、その大小関係によって累積劣化量差ΣΔRの更新方向を判定する。
更新前の累積劣化量差ΣΔRBは、累積劣化量差蓄積部9から補正動作選択部11に読み出される。また、更新後の累積劣化量差ΣΔRAは、累積劣化量差算出部5から補正動作選択部11に読み出される。
補正動作選択部11は、更新後の累積劣化量差ΣΔRA≧更新前の累積劣化量差ΣΔRBのとき、累積劣化量差が拡大する方向に更新されると判定し、更新後の累積劣化量差ΣΔRA<更新前の累積劣化量差ΣΔRBのとき、累積劣化量差が縮小する方向に更新されると判定する。
図2に、この判定条件と補正動作の関係を示す。この補正動作選択部11が、請求項における更新方向判定部と補正動作指示部に対応する機能を実行する。
補正量決定部13は、入力信号に対する補正量を画素毎に決定する処理デバイスである。補正量決定部13は、累積劣化量差がある期間内に解消される方向で補正量を決定する。補正量の演算手法は任意である。
なお、決定された補正量は、補正効果予測部7と劣化量差補正部15に与えられる。
劣化量差補正部15は、与えられた補正量によって入力信号を補正する処理デバイスである。補正後の入力信号は、自発光素子が配列された表示パネルの駆動信号として出力される。ここでの補正処理は、補正量の加減算の他、入力信号のゲインの増減、補正量との置換などにより実現する。
(b)焼き付き補正処理例
図3に、補正装置1で実行される一連の処理動作を示す。
次発光期間の入力信号が入力される度、補正動作選択部11が、前発光期間の累積劣化量差ΣΔRBを確認する(S1)。
これと並行して、次発光期間の入力信号について、劣化量差算出部3が補正対象画素と基準画素の劣化量差を算出する。この後、劣化量差算出部3は、前発光期間に算出された累積劣化量差に新たに算出された劣化量差を加算し、次発光期間に対応する累積劣化量差ΣΔRAを算出する。
この累積劣化量差ΣΔRAは、補正動作選択部11において確認される(S2)。
更新前後の累積劣化量差が確認されると、補正動作選択部11は、次発光期間の累積劣化量差ΣΔRAが前発光期間の累積劣化量差ΣΔRBより小さいか否かが判定される(S3)。この判定処理は補正対象画素ごとに実行される。
ここで肯定結果が得られた場合、補正動作選択部11は、補正量決定部13に補正処理の停止を指示する(補正量をゼロに制御する指示を含む。)。劣化量差補正部15は、次発光期間に対応する入力信号を補正せず、そのまま次発光装置に出力する(S4)。
一方、否定結果が得られた場合、補正動作選択部11は、補正量決定部13に補正処理の実行を指示する。この指示を受けて、補正量決定部13は、累積劣化量差ΣΔRがある期間内に補正されるように補正量を決定する。この後、劣化量差補正部15が入力信号の補正処理を実行する(S5)。
この処理に続き、補正効果予測部7は、補正量を劣化量差に換算し、累積劣化量差算出部5に与える。累積劣化量差算出部5は、換算された劣化量差を累積劣化量差から減算し、補正効果を累積劣化量差に反映する(S6)。
(c)形態例の効果
一連の処理の実行により、そのままでも焼き付き現象を改善できる画素については、原画像のまま自発光装置に表示できる。このため、画質の維持と焼き付き現象の補正とを同時に実行できる。
勿論、原画像をそのまま自発光装置に表示したのでは累積劣化量差が拡大する場合(焼き付き現象が目立ち易くなる場合)には、累積劣化量差が縮小するように補正動作が実行される。
ここで、補正動作の実行は、補正対象画素の入力信号値を変更することを意味する。従って、補正動作が実行された画素の画質は一般に低下する。
しかし、場合分けした各状態の存在確率から、自発光装置を構成する全画素が同時に補正される可能性はほとんど無い。従って、補正動作の部分的な実行によってもある程度の画質は確保される。例えば、約半分程度の画素については原画像の画質のまま表示できる。
また、使用中(画像の表示中)も焼き付き現象の補正動作が実行されるため、非使用状態での補正時間が短くて済む。すなわち、非使用状態が短くても、焼き付き補正動作を完了できる。また、非使用状態での補正期間が短く済むため、無駄な電力消費を無くすことができる。
(B)形態例2
(a)焼き付き現象補正装置の構成
続いて、補正装置の他の構成例について説明する。前述の形態例1では、累積劣化量差の更新前後の変化方向により補正処理の実行と停止を選択する場合について説明したが、この形態例では他の判定手法について説明する。
ここでは、前発光期間までに補正対象画素と基準画素のどちらがより劣化が進んでいるかと、次発光期間の入力信号値の大小関係に基づいて補正動作の実行と停止を選択する場合について説明する。
この形態例では、前発光期間までに生じた劣化の関係を、累積劣化量差の符号(正値/負値)により判定するものとして説明する。
図4に、この方式を採用する補正装置の構成例を示す。
補正装置21は、劣化量差算出部3、累積劣化量差算出部5、補正効果予測部7、累積劣化量差蓄積部9、補正動作選択部23、補正量決定部13、劣化量差補正部15を主要な構成要素とする。
図1との対応部分には同一符号を付して示すように、形態例1との違いは補正動作選択部23のみである。従って、形態例1と同じ構成部分についての説明は省略する。
補正動作選択部23は、入力信号値と累積劣化量差ΣΔRに基づいて補正動作の実行と停止を選択する処理デバイスである。
補正動作選択部23は、累積劣化量差ΣΔRの符号が正値か負値かにより、補正対象画素と基準画素のいずれの劣化が進んでいるかを最初に判定する。
次に、次発光期間の入力信号値の大小関係により累積劣化量差の変更方向を判断する。
例えば、基準画素に対する補正対象画素の累積劣化量差が正の場合に(補正対象画素の方が相対的に劣化していることを意味する。)、補正対象画素についての入力信号値の方が基準画素についての入力信号値よりも小さいとき、補正動作選択部23は、累積劣化量差が自然に縮小されると判断する。すなわち、焼き付き現象が自然に改善される入力信号値であると判断する。
また例えば、基準画素に対する補正対象画素の累積劣化量差が正の場合に、補正対象画素と基準画素の入力信号値が同じか、補正対象画素についての入力信号値の方が基準画素についての入力信号値よりも大きいとき、補正動作選択部23は、累積劣化量差が縮小されないと判断する。すなわち、補正処理が必要であると判断する。このとき、補正対象画素に対応する入力信号値は、基準画素に対応する入力信号値よりも小さくなるように補正量が決定される。
また例えば、基準画素に対する補正対象画素の累積劣化量差が負の場合に(基準画素の方が相対的に劣化していることを意味する。)、補正対象画素についての入力信号値の方が基準画素についての入力信号値よりも大きいとき、補正動作選択部23は、累積劣化量差が自然に縮小されると判断する。すなわち、焼き付き現象が自然に改善される入力信号値であると判断する。
また例えば、基準画素に対する補正対象画素の累積劣化量差が負の場合に、補正対象画素と基準画素の入力信号値が同じか、補正対象画素についての入力信号値の方が基準画素についての入力信号値よりも小さいとき、補正動作選択部23は、累積劣化量差が縮小されないと判断する。すなわち、補正処理が必要であると判断する。このとき、補正対象画素に対応する入力信号値は、基準画素に対応する入力信号値よりも大きくなるように補正量が決定される。
図5に、この判定動作と補正動作の関係を示す。やはり、この補正動作選択部23が、請求項における更新方向判定部と補正動作指示部に対応する機能を実行する。
(b)焼き付き補正処理例
図6に、補正装置21で実行される一連の処理動作を示す。
次発光期間の入力信号が入力される度、補正動作選択部23が、前発光期間の累積劣化量差ΣΔRBを確認する(S11)。
また、補正動作選択部23は、次発光期間の入力信号値を、補正対象画素と基準画素のそれぞれについて確認する(S12)。
次に、補正動作選択部23は、前発光期間の累積劣化量差ΣΔRBが非ゼロか否かを判定する(S13)。
このステップS13で否定結果が得られたとき(すなわち、累積劣化量差ΣΔRB=0のとき)、補正動作選択部23は、入力信号をそのまま補正せずに出力するように指示する(S14)。
これに対し、肯定結果が得られたとき、補正動作選択部23は、累積劣化量差ΣΔRBが負か否かを判定する(S15)。
なお、ステップS15で肯定結果が得られた場合、補正動作選択部23は、補正対象画素の入力信号値が基準画素以下か否か判定する(S16)。
このステップS16で否定結果が得られれば、そのことは累積劣化量差ΣΔRAが縮小されることを意味する。従って、補正動作選択部23は、入力信号をそのまま補正せずに出力するように指示する(S14)。
一方、ステップS16で肯定結果が得られれば、そのことは累積劣化量差ΣΔRAが拡大されることを意味する。従って、補正動作選択部23は、累積劣化量差ΣΔRAが縮小されるように補正対象画素の入力信号値が基準画素より大きい値に変更されるように補正処理の実行を指示する(S17)。そして、算出された補正量により入力信号の補正が実行される。
また、ステップS15で否定結果が得られた場合、補正動作選択部23は、補正対象画素の入力信号値が基準画素以上か否か判定する(S18)。
このステップS18で否定結果が得られれば、そのことは累積劣化量差ΣΔR1が縮小されることを意味する。従って、補正動作選択部23は、入力信号をそのまま補正せずに出力するように指示する(S14)。
一方、ステップS18で肯定結果が得られれば、そのことは累積劣化量差ΣΔR1が拡大されることを意味する。従って、補正動作選択部23は、累積劣化量差ΣΔR1が縮小されるように補正対象画素の入力信号値が基準画素より小さい値に変更されるように補正処理の実行を指示する(S19)。そして、算出された補正量により入力信号の補正が実行される。
この後、補正効果予測部7は、補正量を劣化量差に換算し、累積劣化量差算出部5に与える。累積劣化量差算出部5は、換算された劣化量差を累積劣化量差から減算し、補正効果を累積劣化量差に反映する(S20)。
(c)形態例の効果
このような処理方法を採用する場合にも、そのままでも焼き付き現象を改善できる画像(又は画素)については、原画像のまま自発光装置に表示できる。このため、画質の維持と焼き付き現象の補正とを同時に実行できる。
勿論、原画像をそのまま自発光装置に表示したのでは累積劣化量差が拡大する(焼き付き現象が目立ち易くなる)場合には、累積劣化量差が縮小するように補正動作が実行される。
また、使用中(画像の表示中)も焼き付き現象の補正動作が実行されるため、非使用状態での補正時間が短くて済む。すなわち、非使用状態が短くても、焼き付き補正動作を完了できる。また、非使用状態での補正期間が短く済むため、無駄な電力消費を無くすことができる。
(C)形態例3
(a)焼き付き現象補正装置の構成
この形態例では、劣化量差の算出に劣化率を用いる場合について補正処理の選択動作を説明する。
劣化率とは、発光量の低下を単位時間当たりに換算した値をいい、発光特性の実測値より求められる。例えば、個々の階調値による発光がある期間継続した場合に実測された輝度の低下量を単位時間当たりに換算した値として与えられる。
なお、劣化率(単位時間あたりの劣化比率)は、各画素の発光輝度(例えば、駆動電流量)やその時の発熱温度が影響する特性がある。
これは、発光特性の劣化が、入力信号値に比例して進行しない場合に非常に有効な処理手法であり、発明者らが提案する算出手法である。
(a)焼き付き現象補正装置の構成
図7に、補正装置の他の形態例を示す。図7に示す補正装置31は、階調値−劣化率変換テーブル33、劣化量差算出部35、累積劣化量差算出部5、補正効果予測部7、累積劣化量差蓄積部9、補正動作選択部37、補正量決定部39、劣化量差補正部15を主要な構成要素とする。
(a−1)階調値−劣化率変換テーブル
このうち、階調値−劣化率変換テーブル33、劣化量差算出部35、補正動作選択部37の3つがこの形態例に特有の構成要素である。以下では、これらの構成要素を主に説明する。なお、他の構成は形態例1と同じであるため説明を省略する。
階調値−劣化率変換テーブル33(以下、「変換テーブル33」という。)は、入力信号が階調値で与えられる場合に、これを劣化率に変換するためのルックアップテーブルである。
ここで、テーブル情報は、事前の実験で取得された階調値と劣化率の対応関係に基づいて設定する。発明者らは、テーブル情報を決める実験例として以下の手法を一例として提案する。例えば、ある固定の階調値で自発光デバイスを一定期間点灯し、その際に実測される輝度が最大階調値(8ビットの場合は255)の初期輝度に対してどれだけ低下しているかを実測する作業(すなわち、輝度低下率)を全ての階調値について繰り返す。
なお、階調数が多い場合には、適当な階調値をサンプリングし、その結果から得られる関係式を利用して算出するという方法も考えられる。
図8は、この階調値と劣化率との対応関係を表している。例えば、階調値“n”に対応する劣化率を“X
”として表している。なお、図8は8ビットの場合であるので、nは0〜255までの値として与えられる。
図9に、具体例を示す。この例の場合、大階調値(255)の劣化率は0.03%であり、中間階調値(127)の劣化率は0.01%である。また、発光期間が1の場合の劣化量は、それぞれ300×10-4%と100×10-4%である。
なお、この変換テーブルは、階調値から劣化率を読み出すことも、劣化率から階調値を読み出すことも可能である。
(a−2)劣化量差算出部
劣化量算出部35は、各画素に対応する入力信号値(階調値)から各発光期間の劣化量を算出する処理デバイスである。
劣化量算出部35は、階調値に対応する劣化率を階調値−劣化率変換テーブル33を参照して読み出すと共に、読み出された劣化率に発光時間tを乗算して導出される劣化量の差を算出する処理デバイスである。
図10に、劣化量差算出部35で実行される信号処理例を示す。なお、補正対象画素を画素1、基準画素を画素2として説明する。
まず、劣化量算出部35は、画素1及び2それぞれについて、各階調値と発光期間t1を検出する(S21)。
次に、劣化量差算出部35は、検出された各階調値に対応する劣化率を導出する(S22)。ここでは、画素1に対応する劣化率をα1、画素2に対応する劣化率をα2と示す。
劣化量差算出部35は、導出された各劣化率α1、α2に発光期間t1を乗算し、画素1の劣化量R(α1)と、画素2の劣化量R(α2)を算出する(S23)。
この後、劣化量差算出部35は、R(α1)−R(α2)で与えられる演算処理を実行し、画素1と画素2の2画素間における劣化量差ΔRを算出する(S24)。
このように算出された劣化量差ΔRが累積劣化量差算出部5に与えられ、累積劣化量差ΣΔRの更新に用いられる。
(a−3)補正動作選択部
補正動作選択部37は、前発光期間までの累積劣化量差ΔRと次発光期間の階調値に対応する劣化率α1、α2に基づいて補正動作の実行と停止を選択する処理デバイスである。
まず、補正動作の実行と停止の判断基準を与える補正条件を説明する。
図11及び図12に、補正動作の選択原理を説明する。図10の場合と同様に、補正対象画素を画素1、基準画素を画素2として説明する。また、現在の発光期間をt1、次の発光期間をt2として説明する。なお、以下に示す条件を満たす場合、発光期間t2は、発光期間t1までに発生した累積劣化量差を補正する期間となる。
以下では、発光期間t1及びt2が任意の長さであるとして説明する。もっとも、t1とt2は同じ1フレーム期間でも良い。ここでも、画素1に対応する劣化率をα1、画素2に対応する劣化率をα2とする。
この場合、画素1の発光期間t1における劣化量R(α1)は、α1×t1で与えられ、画素2の発光期間t1における劣化量R(α2)は、α2×t2で与えられる。従って、画素2に対する画素1の劣化量差ΔR1は、R(α1)−R(α2)(=(α1−α2)×t1)で与えられる。
図11に、発光期間t1の劣化率α1がα2より大きい場合(すなわち、画素1の劣化が画素2より進んでいる場合)の特性変化を示す。この場合、劣化量差ΔR1は正値となる。なお、図11は、発光期間t1の開始時において画素1と画素2の劣化量が同じであるものとして表している。
図12に、発光期間t1の劣化率α1がα2より小さい場合(すなわち、画素1の劣化が画素2より遅れている場合)の特性変化を示す。この場合、劣化量差ΔR1は負値となる。この図12も、発光期間t1の開始時において画素1と画素2の劣化量が同じであるものとして表している。
発光期間t2の劣化量差ΔR2も同様に表すことができる。すなわち、ΔR2は、画素1に対応する劣化率β1と画素2に対応する劣化率β2を用い、R(β1)−R(β2)(=(β1−β2)×t2)で表すことができる。
図11及び図12から分かるように、焼き付き現象を改善するには、その原因である劣化量差が小さくなるように更新されること、すなわち、|ΔR1|よりも|ΔR1+ΔR2|の方が小さくなるように更新されることが必要である。
この条件は、|ΔR1|>|ΔR1+ΔR2|で与えられる。
この条件式を満たせば、補正動作を特に実行しなくても原画像をそのまま表示するだけで画素間の劣化量差を縮小することができる。
従って、補正動作の実行と停止の選択は、この条件式を満たすか否かで判定できる。
以下では、補正動作選択部37で実行される処理動作の具体例を示す。
まず、補正動作選択部37は、現発光期間(この場合は、発光期間t1)での補正対象画素の累積劣化量差ΣΔRBが正値か負値か判定する。すなわち、補正対象画素の劣化が基準画素に対して進んでいる状態か、それとも遅れている状態かを判定する。
次に、補正動作選択部37は、次発光期間(この場合は、発光期間t2)において、補正対象画素の劣化率と基準画素の劣化率との大小関係を判定する。
例えば、累積劣化量差が正値の場合に、補正対象画素の劣化率β1が基準画素β2の劣化率より低ければ、劣化量差ΔRは縮小する。
従って、補正動作選択部37は、原画像信号のうちでこの条件を満たす画素を、画質低下を引き起こす補正動作が不要であると判断する。
また例えば、累積劣化量差が正値の場合に、補正対象画素の劣化率β1が基準画素β2の劣化率より大きいとき又は両階調値が同じとき、劣化量差ΔRは拡大するか現状のままである。
この場合、補正動作選択部37は、補正対象画素の劣化率β1を基準画素β2の劣化率より低くするように補正動作を指示する。
また例えば、累積劣化量差が負値の場合に、補正対象画素の劣化率β1が基準画素β2の劣化率より大きければ、劣化量差ΔRは縮小する。
従って、補正動作選択部37は、原画像信号のうちでこの条件を満たす画素を、画質低下を引き起こす補正動作が不要であると判断する。
また例えば、累積劣化量差が負値の場合に、補正対象画素の劣化率β1が基準画素β2の劣化率より小さいとき又は両階調値が同じとき、劣化量差ΔRは拡大するか現状のままである。
この場合、補正動作選択部37は、補正対象画素の劣化率β1を基準画素β2の劣化率より大きくなるように補正動作を指示する。
図13に、この判定動作と補正動作の関係を示す。やはり、この補正動作選択部37が、請求項における更新方向判定部と補正動作指示部に対応する機能を実行する。
(a−4)補正量決定部
補正量決定部39は、補正動作の実行が指示されたとき、累積劣化量差蓄積部9から読み出した累積劣化量差ΣΔRが解消されるように劣化率β1を算出する処理デバイスである。
なお、補正量決定部39は、補正用の劣化率β1に対応する階調値(補正量)を階調値−劣化率変換テーブル33を参照して決定する。すなわち、変換テーブルを逆引きすることにより、劣化率に対応する階調値を導出する。
導出された階調値は、補正量として劣化量差補正部15に与えられる。
(b)焼き付き補正処理例
図14に、補正装置31で実行される一連の処理動作を示す。
次発光期間の入力信号が入力される度、補正動作選択部37が、前発光期間の累積劣化量差ΣΔRBを確認する(S31)。
また、補正動作選択部37は、次発光期間の階調値に対応する劣化率を、補正対象画素と基準画素のそれぞれについて確認する(S32)。
次に、補正動作選択部37は、前発光期間の累積劣化量差ΣΔRBが非ゼロか否かを判定する(S33)。
このステップS33で否定結果が得られたとき(すなわち、累積劣化量差ΣΔR1=0のとき)、補正動作選択部37は、入力信号をそのまま補正せずに出力するように指示する(S34)。
これに対し、肯定結果が得られたとき、補正動作選択部37は、累積劣化量差ΣΔR1が負か否かを判定する(S35)。
なお、ステップS35で肯定結果が得られた場合、補正動作選択部37は、補正対象画素の劣化率β1が基準画素の劣化率β2以上か否か判定する(S36)。
このステップS36で否定結果が得られれば、そのことは累積劣化量差ΣΔRAが縮小されることを意味する。従って、補正動作選択部37は、入力信号をそのまま補正せずに出力するように指示する(S34)。
一方、ステップS36で肯定結果が得られれば、そのことは累積劣化量差ΣΔRAが拡大されることを意味する。従って、補正動作選択部23は、累積劣化量差ΣΔRAが縮小されるように補正対象画素の劣化率が基準画素より大きい値に変更されるように補正処理の実行を指示する(S37)。そして、同劣化率について導出された補正量により入力信号の補正が実行される。
また、ステップS35で否定結果が得られた場合、補正動作選択部23は、補正対象画素の劣化率β1が基準画素の劣化率β2以上か否か判定する(S38)。
このステップS38で否定結果が得られれば、そのことは累積劣化量差ΣΔRAが縮小されることを意味する。従って、補正動作選択部37は、入力信号をそのまま補正せずに出力するように指示する(S34)。
一方、ステップS38で肯定結果が得られれば、そのことは累積劣化量差ΣΔRAが拡大されることを意味する。従って、補正動作選択部37は、累積劣化量差ΣΔRAが縮小されるように補正対象画素の劣化率が基準画素より小さい値に変更されるように補正処理の実行を指示する(S39)。そして、算出された補正量により入力信号の補正が実行される。
この後、補正効果予測部7は、補正量を劣化量差に換算し、累積劣化量差算出部5に与える。累積劣化量差算出部5は、換算された劣化量差を累積劣化量差から減算し、補正効果を累積劣化量差に反映する(S40)。
(D)自発光装置への搭載例
図15に、焼き付き現象補正装置の自発光装置への搭載例を示す。
自発光装置41は、筐体43に焼き付き現象補正装置45と表示デバイス47を搭載する。
ここで、焼き付き現象補正装置45は、前述した補正装置1、21、31のいずれかに対応する。焼き付き現象補正装置45は、外部端子又は内部で発生された映像信号を入力し、補正対象画素と基準画素との間に劣化量差が発生しないように入力信号の補正動作を実行する。
また、表示デバイス47は、表示デバイスとその駆動回路とで構成されるものとする。表示デバイスには、有機EL(エレクトロルミネッセンス)パネル、PDP(プラズマディスプレイパネル)、FED(電界放出ディスプレイ)パネル、LEDパネル、CRTが用いられる。
図14の場合、自発光装置41に、焼き付き現象の補正専用の処理デバイスである焼き付き現象補正装置45が搭載されているものとして表しているが、当該機能がソフトウェア的に全て実行される場合には、これらの機能は自発光装置に搭載されたコンピュータにより実現される。
(c)形態例の効果
このような処理方法を採用する場合にも、画質の維持と焼き付き現象の補正を同時に実行できる。
更に、この形態例の場合、劣化率を用いて各発光期間の劣化量を正確に算出することができる。すなわち、発光特性の劣化が入力信号値に比例して進行しない場合にも、高い精度で補正量を決定でき、焼き付き現象を無くすことができる。
勿論、使用中(画像の表示中)も焼き付き現象の補正動作が実行されるため、非使用状態での補正時間が短くて済む。また、非使用状態での補正期間が短く済むため、無駄な電力消費を無くすことができる。
(F)他の形態例
(a)前述の形態例では、発光期間t1と補正期間t2が任意長の場合について説明した。
しかし、発光期間t1と補正期間t2は同じでも良い。例えば、単位フィールド又は単位フレームでも良い。この場合、劣化量は、各入力信号値又はその換算値(例えば劣化率)で算出できる。
(b)前述の形態例では、累積劣化量差ΣΔRを保管するように補間量を決定する方法を選択した。
しかし、各発光期間に前発光期間に発生した劣化量差を解消する場合には、累積劣化量差に代えて前発光期間の劣化量差を用いる仕組みを採用すれば良い。すなわち、劣化量差を管理する仕組みを無くし得る。
(c)前述の形態例3では、変換テーブルとして単位フレームの階調値と劣化率の対応関係を保存する場合について説明した。
しかし、複数フレームに対応する階調値の積算値と劣化率の対応関係を保存しても良い。この場合、発光期間t1と補正期間t2をそれぞれ複数フレームで与える場合に効果的である。
(d)前述の形態例には、発明の趣旨の範囲内で様々な変形例が考えられる。また、本明細書の記載に基づいて創作される各種の変形例及び応用例も考えられる。
焼き付き現象補正装置の形態例を示す図である。 判定条件と補正動作との関係を示す。 焼き付き補正処理例を示すフローチャートである。 焼き付き現象補正装置の他の形態例を示す図である。 判定条件と補正動作との関係を示す。 焼き付き補正処理例を示すフローチャートである。 焼き付き現象補正装置の他の形態例を示す図である。 累積劣化量−補正値変換テーブルを示す図である。 累積劣化量−補正値変換テーブルの具体例を示す図である。 劣化量差の算出処理例を示すフローチャートである。 補正対象画素の劣化が基準画素に対して進んでいる場合の劣化量差の発生と縮小を説明する図である。 基準画素の劣化が基準画素に対して進んでいる場合の劣化量差の発生と縮小を説明する図である。 判定条件と補正動作との関係を示す。 焼き付き補正処理例を示すフローチャートである。 自発光装置の構成例を示す図である。
符号の説明
1 焼き付き現象補正装置
3 劣化量差算出部
5 累積劣化量差算出部
7 補正効果予測部
9 累積劣化量差蓄積部
11 補正動作選択部
13 補正量決定部
15 劣化量差補正部
21 焼き付き現象補正装置
23 補正動作選択部
31 焼き付き現象補正装置
33 階調値−劣化率変換テーブル
35 劣化量差算出部
37 補正動作選択部
39 補正量決定部

Claims (11)

  1. 複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置の焼き付き現象を、自発光装置の使用状態のまま補正する方法であって、
    自発光素子の駆動条件に関する入力信号に基づいて、補正対象画素と基準画素との間に発生する劣化量差を逐次算出する処理と、
    算出された劣化量差を補正対象画素毎に累積加算し、各補正対象画素についての累積劣化量差を算出する処理と、
    前記入力信号による自発光素子の発光により、累積劣化量差の大きさが縮小する方向に更新されるか、それとも拡大する方向に更新されるかを判定する処理と、
    累積劣化量差の大きさが縮小する方向に更新されると判定された場合、対応する入力信号に対する補正動作の実行停止を指示する処理と、
    累積劣化量差の大きさが拡大する方向に更新されると判定された場合、累積劣化量差の大きさが縮小する補正量の算出を指示する処理と、
    算出された補正量で対応する入力信号を補正する処理と
    を有することを特徴とする焼き付き現象補正方法。
  2. 請求項1に記載の焼き付き現象補正方法において、
    次の発光期間に対応する前記入力信号によって、累積劣化量差の大きさが縮小する方向に更新されるか、それとも拡大する方向に更新されるかを判定する処理は、
    更新前の累積劣化量差と更新後の累積劣化量差とを比較する処理と、
    更新後の累積劣化量差の方が小さい場合、累積劣化量差の大きさが縮小する方向に更新されると判定する処理と、
    更新後の累積劣化量差の方が大きい場合又は更新前後の累積劣化量差が同じ場合、累積劣化量差の大きさが拡大する方向に更新されると判定する処理と
    を有することを特徴とする焼き付き現象補正方法。
  3. 請求項1に記載の焼き付き現象補正方法において、
    次の発光期間に対応する前記入力信号によって、累積劣化量差の大きさが縮小する方向に更新されるか、それとも拡大する方向に更新されるかを判定する処理は、
    更新前の累積劣化量差が正値か負値かを判定する処理と、
    更新前の累積劣化量差が正値であると判定された場合に、補正対象画素の入力信号値が基準画素の入力信号値と同じか大きいとき、累積劣化量差の大きさが拡大する方向に更新されると判定する処理と、
    更新前の累積劣化量差が正値であると判定された場合に、補正対象画素の入力信号値が基準画素の入力信号値より小さいとき、累積劣化量差の大きさが縮小する方向に更新されると判定する処理と、
    更新前の累積劣化量差が負値であると判定された場合に、補正対象画素の入力信号値が基準画素の入力信号値より大きいとき、累積劣化量差の大きさが縮小する方向に更新されると判定する処理と、
    更新前の累積劣化量差が負値であると判定された場合に、補正対象画素の入力信号値が基準画素の入力信号値と同じか小さいとき、累積劣化量差の大きさが拡大する方向に更新されると判定する処理と、
    を有することを特徴とする焼き付き現象補正方法。
  4. 請求項1に記載の焼き付き現象補正方法において、
    次の発光期間に対応する前記入力信号によって、累積劣化量差の大きさが縮小する方向に更新されるか、それとも拡大する方向に更新されるかを判定する処理は、
    更新前の累積劣化量差が正値か負値かを判定する処理と、
    更新前の累積劣化量差が正値であると判定された場合に、補正対象画素の入力信号値から導出される劣化率が基準画素の入力信号値から導出される劣化率と同じか大きいとき、累積劣化量差の大きさが拡大する方向に更新されると判定する処理と、
    更新前の累積劣化量差が正値であると判定された場合に、補正対象画素の入力信号値から導出される劣化率が基準画素の入力信号値から導出される劣化率より小さいとき、累積劣化量差の大きさが縮小する方向に更新されると判定する処理と、
    更新前の累積劣化量差が負値であると判定された場合に、補正対象画素の入力信号値から導出される劣化率が基準画素の入力信号値から導出される劣化率より大きいとき、累積劣化量差の大きさが縮小する方向に更新されると判定する処理と、
    更新前の累積劣化量差が負値であると判定された場合に、補正対象画素の入力信号値から導出される劣化率が基準画素の入力信号値から導出される劣化率と同じか小さいとき、累積劣化量差の大きさが拡大する方向に更新されると判定する処理と、
    を有することを特徴とする焼き付き現象補正方法。
  5. 請求項1に記載の焼き付き現象補正方法において、
    前記基準画素は、同色で発光する複数の自発光素子毎に設定される
    ことを特徴とする焼き付き現象補正方法。
  6. 請求項1に記載の焼き付き現象補正方法において、
    前記基準画素は、補正量の算出用に仮想的に設定された画素である
    ことを特徴とする焼き付き現象補正方法。
  7. 請求項1に記載の焼き付き現象補正方法において、
    前記入力信号は、輝度を指定する階調値である
    ことを特徴とする焼き付き現象補正方法。
  8. 請求項1に記載の焼き付き現象補正方法において、
    前記入力信号は、自発光素子に印加される駆動電流値である
    ことを特徴とする焼き付き現象補正方法。
  9. 複数の自発光素子が基体上にマトリクス状に配置された自発光装置であって、
    自発光素子の駆動条件に関する入力信号に基づいて、補正対象画素と基準画素との間に発生する劣化量差を逐次算出する劣化量差算出部と、
    算出された劣化量差を補正対象画素毎に累積加算し、各補正対象画素についての累積劣化量差を算出する累積劣化量差算出部と、
    前記入力信号による自発光素子の発光により、累積劣化量差の大きさが縮小する方向に更新されるか、それとも拡大する方向に更新されるかを判定する更新方向判定部と、
    累積劣化量差の大きさが縮小する方向に更新されると判定された場合、対応する入力信号に対する補正動作の実行停止を指示し、累積劣化量差の大きさが拡大する方向に更新されると判定された場合、累積劣化量差の大きさが縮小する補正量の算出を指示する補正動作指示部と、
    決定された補正量で対応する入力信号を補正する劣化量差補正部と
    を有することを特徴とする自発光装置。
  10. 複数の自発光素子が基体上にマトリクス状に配置された自発光装置の焼き付き現象補正装置であって、
    自発光素子の駆動条件に関する入力信号に基づいて、補正対象画素と基準画素との間に発生する劣化量差を逐次算出する劣化量差算出部と、
    算出された劣化量差を補正対象画素毎に累積加算し、各補正対象画素についての累積劣化量差を算出する累積劣化量差算出部と、
    前記入力信号による自発光素子の発光により、累積劣化量差の大きさが縮小する方向に更新されるか、それとも拡大する方向に更新されるかを判定する更新方向判定部と、
    累積劣化量差の大きさが縮小する方向に更新されると判定された場合、対応する入力信号に対する補正動作の実行停止を指示し、累積劣化量差の大きさが拡大する方向に更新されると判定された場合、累積劣化量差の大きさが縮小する補正量の算出を指示する補正動作指示部と、
    決定された補正量で対応する入力信号を補正する劣化量差補正部と
    を有することを特徴とする焼き付き現象補正装置。
  11. 複数の自発光素子がマトリクス状に配置された自発光装置に搭載したコンピュータに、
    自発光素子の駆動条件に関する入力信号に基づいて、補正対象画素と基準画素との間に発生する劣化量差を逐次算出する処理と、
    算出された劣化量差を補正対象画素毎に累積加算し、各補正対象画素についての累積劣化量差を算出する処理と、
    前記入力信号による自発光素子の発光により、累積劣化量差の大きさが縮小する方向に更新されるか、それとも拡大する方向に更新されるかを判定する処理と、
    累積劣化量差の大きさが縮小する方向に更新されると判定された場合、対応する入力信号に対する補正動作の実行停止を指示する処理と、
    累積劣化量差の大きさが拡大する方向に更新されると判定された場合、累積劣化量差の大きさが縮小する補正量の算出を指示する処理と、
    算出された補正量で対応する入力信号を補正する処理と
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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