JP2006207620A - プロペラシャフト支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 プロペラシャフト支持構造部におけるセンタベアリング収納部への泥水や異物の浸入阻止を図ることで、該ベアリングの前記泥水や異物による錆付き、焼付き等による損傷防止を効果的に行う。
【解決手段】 環状支持部材2の内環2A内側でセンタベアリング3を介してプロペラシャフト1が支持され、センタベアリング3の軸方向における位置決めをなすストッパピース4の前端の大きなフランジ42aが前記内環2Aの前端開口2dを外側から覆い、また該ストッパピース4の大きなフランジ42aと小さなフランジ42b間の環状溝部42dに前記内環2Aの前端開口2d内周部に設けられた環状の弾性シール部片2A1が僅かな隙間L3を有して対面し、内環2Aの内側への泥水や異物の浸入を阻止して該内環2Aの内側に収納されたセンタベアリング3の錆付きや焼付き等による損傷防止がなされる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自動車のプロペラシャフトをセンタベアリングにより軸支するプロペラシャフト支持構造の改良技術に関する。
通常プロペラシャフトは、筒状の内環と外環が弾性部材で接続された環状支持部材によりセンタベアリングを介して回転可能に軸支されており、センタベアリングはそのアウタレースが環状支持部材の内環で支持されるが、内環の前後開口が開放されていると、泥水や異物等が該開口から内環内部へと浸入して、該内環内部に収納されたセンタベアリングに至り、該ベアリングの錆付きや焼付きを引き起こして、センタベアリングの軸受としての機能を損ね、また異音の発生の原因ともなる。
そこで、このような弊害を防ぐために、前記内環の開口を部分的に覆うことが提案され、その具体的な構造としてプロペラシャフトに圧入嵌合されてセンタベアリングを軸方向所定位置に位置決めするストッパピースの一端にフランジを設け、このフランジにより前記内環の開口を覆うようにした構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−177416号公報(第3頁、第1図)
図10に図示される上述の特許文献1に記載のプロペラシャフト支持構造は、筒状を呈する内環02Aと外環02Bとを備え、これらが弾性部材02Cにより互いに接続された環状支持部材02の内環02A内側で、センタベアリング03を介してプロペラシャフト01が回転可能に軸支されており、センタベアリング03はその軸方向位置が、金属製の円筒状ストッパピース04Aの一端(後端)が該ベアリング03の一側方に当接することで規制されるようになされている。
そして、前記センタベアリングの軸方向位置規制をなす金属製の円筒状ストッパピース04Aはその円筒の内周部がプロペラシャフト01に圧入嵌合され、その外周部が前記内環02Aに装着保持されるシール部材0S1に回転摺動接触して、その他端(前端)に嵌着されたステンレス製のフランジ05Aにより前記環状支持部材02の内環02Aの開口02dを覆うことで該開口を通して泥水や異物等が内環02Aの内部に浸入することを阻止して前記センタベアリングの保護を図る構造とされている。
ところで、前記環状支持部材による内環開口からの該内環内部への泥水等の侵入は、該開口がストッパピースのフランジにより覆われることで阻止される構造とされ、これにより一定の評価を受ける泥水や異物等の侵入阻止効果は奏し得るところである。しかしながら、このような内環開口を単に覆う構造においては、車両の走行時における道路状況や気象状況によって泥水や異物等の侵入阻止が十分に達成できない惧れがあり、内環内部に浸入した泥水や異物等によりセンタベアリングが錆付きや焼付きを起こして軸受機能を損ねる惧れがあり、このような弊害防止のためにはさらに特別の対策が必要とされる。
上述したような状況の中で、プロペラシャフトの支持がセンタベアリングを介した支持部材によりなされるものにおいて、該支持部材に格別の改良構造を施すことで、該支持部材内部への外部からの泥水や異物の浸入防止が図られて、該支持部材内部に収納されるセンタベアリングの浸入泥水や異物との直接接触による錆付きや焼付きによる損傷等が略完全に排除されて、該センタベアリングの保護がきわめて効果的になされる上述のプロペラシャフト支持構造の提供が待たれるところである。
本発明は、上述した課題解決のためのプロペラシャフト支持構造の改良技術の提供に関するものであり、弾性部材により互いに接続される内環と外環とを備えた環状支持部材の内環内側で、センタベアリングを介してプロペラシャフトを軸支するプロペラシャフト支持構造であって、前記プロペラシャフトに円筒状のストッパピースが圧入嵌合され、該ストッパピースの後端が前記センタベアリングのインナレースに当接して該センタベアリングを軸方向所定位置に位置決め固定すると共に、その前端のフランジが前記内環内部に通じる前端開口を覆うようになされたものにおいて、前記内環の前端開口内周部には該開口を僅かな隙間を有して略閉鎖する環状弾性シール部片が設けられ、該環状弾性シール部片による前記前端開口の僅かな隙間を有した略閉鎖とする状態は、前記ストッパピースの前記前端のフランジの内側近傍の該ストッパピース外周部周面への前記環状弾性シール部片内周端の僅かな隙間を有した対面によりなされることを特徴とする。
また、前記内環の前端開口内周部に設けられる環状弾性シール部片は、該内環を被覆しかつ該内環と前記外環とを互いに接続する弾性部材に一体成形されるものであることを特徴とする。
さらに、前記内環の前端開口内周部に設けられた環状弾性シール部片は、該内環開口の内周部に圧入嵌合されるものであることを特徴とする。
また、前記内環の前端開口内周部に設けられた環状弾性シール部片の前記内周端は、前記ストッパピースの前記外周部周面である2つのフランジ間の環状溝部外周部周面に前記僅かな隙間を有して対面して設けられることを特徴とする。
本発明の請求項1に係る発明は、前記プロペラシャフト支持構造であって、前記プロペラシャフトに円筒状のストッパピースが圧入嵌合され、該ストッパピースの後端が前記センタベアリングのインナレースに当接して該センタベアリングを軸方向所定位置に位置決め固定すると共に、その前端のフランジが前記内環内部に通じる前端開口を覆うようになされたものにおいて、前記内環の前端開口内周部には該開口を僅かな隙間を有して略閉鎖する環状弾性シール部片が設けられ、該環状弾性シール部片による前記前端開口の僅かな隙間を有した略閉鎖とする状態は、前記ストッパピースの前記前端のフランジの内側近傍の該ストッパピース外周部周面への前記環状弾性シール部片内周端の僅かな隙間を有した対面によりなされているから、次のような効果を奏する。
すなわち、内環の前端開口は環状の弾性を有するシール部片により僅かな隙間をもった略閉鎖状態とされるから、内環の内部への泥水や異物の浸入が略完全に阻止されて、内環内部のセンタベアリングの泥水や異物等による腐食や錆付き、焼付き等による損傷が効果的に防止される。
また、環状弾性シール部片は、そのシール部片内周端がストッパピースの外周部周面に僅かな隙間を有して対面される構造であるからきわめて単純な構造であり、低コストで提供される。
本発明の請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記内環の前端開口内周部に設けられる環状弾性シール部片は、該内環を被覆しかつ該内環と前記外環とを互いに接続する弾性部材に一体成形されるものであるから、センタベアリング支持部材の内環と外環とを互いに弾性部材により接続する成形工程において前記環状弾性シール部片が一体成形され、該弾性シール部片の成形はきわめて容易であり、しかも一体成形であるから、弛んだり、脱落したりすることはなく、該弛みや脱落による異音の発生もなく、また、該シール部片は弛んで移動することがないので安定したシール機能が確保される。
本発明の請求項3に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記内環の前端開口内周部に設けられた環状弾性シール部片は、該内環開口の内周部に圧入嵌合されるから、その組付けに際して該環状弾性シール部片のストッパピース外周部周面への僅かな隙間を有して対面する位置の調整が可能であり、該弾性シール部片の最適な対面位置の選択設定が可能となり、結果として内環内部への泥水や異物の侵入防止効果の向上が図られる。
本発明の請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の発明において、前記内環の前端開口内周部に設けられた環状弾性シール部片の前記内周端は、前記ストッパピースの前記外周部周面である2つのフランジ間の環状溝部外周部周面に前記僅かな隙間を有して対面して設けられたから、フランジ間の環状溝部における水切り作用と環状弾性シール部片によるシール作用が相俟ってさらに確実性の高いシール効果が得られ、内環内部への泥水や異物の侵入防止効果のさらなる向上を図ることができる。
図1ないし図9に基づいて本発明の実施例について説明する。
図1は、本実施例のプロペラシャフト支持構造を示す一部断面とした側面図であり、該図から理解できるようにこの支持構造部において、プロペラシャフト1は、該図における左方の継手部1dに連なる小径軸部1aから、右方の大径軸部1cへと段階的に異なる軸径を有している。
プロペラシャフト1は、前記異なる軸径の小径軸部1a相当部のやや太めの軸径部1a1において、プロペラシャフト1の周囲を囲むように配設される後述される環状支持部材2によりセンタベアリング3を介して回転可能に図示されない車体シャシ部に弾性支持されており、プロペラシャフト1の図示における右方の中、大径軸部1b,1cは前記環状支持部材2の後方延長部により覆われており、該軸部1b,1cにはそれぞれ水切り用の環状溝1b1,1c1が備えられている。そして、小径軸部1aの図示における左方には既述の継手部1dが連続している。
拡大図である図2(a)(b)も併せ参照して、プロペラシャフト1を環状支持部材2によりセンタベアリング3を介して回転可能に支持するための該センタベアリング3は、ラジアルボールベアリングであり、該ベアリング3によるプロペラシャフト1の前記回転可能な支持は、端的には、そのインナレース3aのプロペラシャフト1への固定と、アウタレース3bの環状支持部材内環2Aへの固定によりなされるベアリング3の取付け保持によりなされるものであり、具体的には以下のベアリング3の取付け保持構造によるものである。
すなわち、センタベアリング3のインナレース3aが、プロペラシャフト1の前記小径軸部1aのやや太めの軸径部1a1に圧入嵌合され、その図示右側面3a2がプロペラシャフト1の中径軸部1bの段部形成面1b2に当接され、また、図示左側面3a1がプロペラシャフト1に圧入嵌合される後に詳しく説明されるその外周部表面がモールド成形被覆部42で被覆されたストッパピース4の図示右方端(後端)端部面4bに当接されることで、プロペラシャフト1に対して位置決め固定されると共に、該センタベアリング3のアウタレース3bが、前記環状支持部材2の筒状をなす内環2Aの内周部に嵌合固定されることでなされる。
アウタレース3bの環状支持部材内環2Aの内周部への嵌合固定は、アウタレース3bの外周部が環状支持部材2の内環2Aの内径を段階的に変える後述されるその所定の内径部に圧入嵌合されると共に、該内環2Aの内径を段階的に変えるその所定の形成段部にアウタレース3bのその図示における左側面3b1が当接されることでなされ、このインナレース3aとアウタレース3bの固定によりプロペラシャフト1の支持のために位置付け保持されたセンタベアリング3は、前記環状支持部材2に対して回転可能なプロペラシャフト1の弾性支持を実現する。
ところで、環状支持部材2は、通常、鋼等の金属からなる内環2Aと外環2Bを備え、これら内環2Aと外環2Bは筒状を呈しており、該筒状の内環2Aと外環2Bが互いに屈曲断面を備えた厚めの膜状の環状ゴム弾性部材2Cにより一体的に加硫成形されて、該環状ゴム状弾性部材2Cを介して接続された構造を備えており、筒状の外環2Bは図示されない車体のシャシ部への取付部2Dを介して該シャシ部に固定され、その筒状の内環2Aは、既述したようにその内径が段階的に変化しており、すなわち、内環2Aは、小径部2a、中径部2b、大径部2cと順次その内径を段階的に変えた筒状とされており、その上述の所定の内径部とされる中径部2bの内側において上述のセンタベアリング3のアウタレース3bの外周部が嵌合固定されるようになされている。
そして、環状支持部材2の筒状の内環2Aの大径部2cは、プロペラシャフト1の中径軸部1bと大径軸部1cの外周を覆うようにして図示右方(後部方向)へと延出され、また、小径部2aは、プロペラシャフト1の小径軸部1aの図示左方側を覆うようにして左方(前部方向)へと延出され、この延出する端部は、実質的に筒状内環2Aの前端開口2dを形成しており、該前端開口2dの内周部2d1(図2(b)参照)には該内環2Aの軸心方向に向かって延びる該内環2Aの前記ゴム弾性部材2Cの被覆部の一部からなる環状弾性シール部片2A1が設けられている。
筒状の内環2Aの前端開口2d内周部2d1に設けられた環状弾性シール部片2A1は、その筒状内環2Aの軸心方向に向かって延びる延長端のリップ状内周端2A11が、前記ストッパピース4の前端近傍の外周部4A周面に、より具体的にはストッパピース4の前端近傍の後述される2つの大小フランジ42a,42b間の環状溝部42d外周部42d1周面に前記リップ状内周端2A11が僅かな隙間L3を有して対面するようになされている。
環状弾性シール部片2A1の前記リップ状内周端2A11と2つの大小フランジ42a,42b間の環状溝部42dの外周部42d1周面との対面による隙間L3は、環状溝部42dの外周部42d1の全周面上において均一な隙間L3とされており、この隙間L3による内環2Aの前端開口2dのシール作用は、ストッパピース4の2つの大小フランジ42a,42bによる後に詳しく説明されるシール作用と、該2つのフランジ42a,42b間の環状溝部42dによる水切り作用等が相俟って前記内環2Aの前端開口2dの高いシール効果のシール部を形成する。
なお、内環2Aの前端開口2d内周部2d1に設けられた環状弾性シール部片2A1の別の態様として、内環2Aの被覆ゴム弾性部材2Cの一部からなる弾性シール部片2A1とすることなく、図3(a)(b)および図4の斜視図において図示されるように、内環2Aの前端開口2d内周部2d1と同径の外径を備える心金とされる所定巾の金属製のリング状部材2A22に、ゴムや合成樹脂からなる環状弾性片2A23が一体的に被覆成形されることで形成された該内環2Aとは別部材からなる環状弾性シール部片2A2とすることができる。
環状弾性シール部片2A2は、その弾性片2A23が金属製リング状部材2A22の内周部に沿ってかつ該内周部を一体的に被覆する状態で該リング軸心部に向って所定長さで内方へ延びる真円もしくは略真円の環状部片として形成され、そのリップ状内周端2A21の端縁は丸みをおびている。そして、金属製リング状部材2A22の外周部には、すなわち、内環2Aの前端開口2d内周部2d1への圧入嵌合に供される該リング状部材2A22である心金外周部にはゴムや合成樹脂からなる環状弾性片2A23の被覆部は存在しない。
リング状部材2A22とされた心金を備える環状弾性シール部片2A2は、筒状の内環2Aの前端開口2d内周部2d1に該開口2d外側から該心金外周部が強固にかつ必要に応じて適宜接着剤等の塗布により圧入嵌合されることで該開口2d内周部2d1に上述の状態、すなわち、前記環状弾性シール部片2A1と同様、ストッパピース4の大小フランジ42a,42b間の環状溝部42d外周部42d1周面に該環状弾性シール部片2A2のリップ状内周端2A21が僅かな、しかも均一な隙間L3を有して対面するように取付けられる。
図1,2等を参照して、プロペラシャフト1の環状支持部材2の筒状内環2Aへのセンタベリング3を介した回転可能な支持部には、そのセンタベアリング3を挟むようにして該ベアリング3の左右両側からシール部材S1,S2が挿入されており、図示左側のシール部材S1は、その外周部の装着金具S1aが環状支持部材2の筒状内環2Aの小径部2aに圧入されることで挿入保持され、また、図示右側のシール部材S2は、その左方側から右方外周部に向けて屈曲した形状とされた装着金具S2aが環状支持部材2の筒状内環2Aの大径部2cに圧入されると同時にセンタベアリング3のアウタレース3b右側面3b2に当接されることで挿入保持されている。
そして、図示右側のシール部材S2は、前記挿入保持された状態において、プロペラシャフト1の中径軸部1bの外周に直接その合成樹脂、ゴム等からなる環状弾性リップ内周S2bが圧接接触するが、図示左側のシール部材S1は、前記挿入保持された状態において、その環状弾性リップ内周S1bがプロペラシャフト1には直接圧接接触することなく、プロペラシャフト1に圧入嵌合される後述のストッパピース4の外周部4Aに圧接接触している。
プロペラシャフト1に圧入嵌合されるストッパピース4の外周部4Aとシール部材S1の環状弾性リップ内周S1bとの圧接接触は、ストッパピース4のプロペラシャフト1への圧入嵌合による該シール部材S1の環状弾性リップ内周S1bの貫通によるものであり、シール部材S1の環状弾性リップ内周S1bとストッパピース4の外周部4Aの前記圧接接触は、より具体的には後述されるストッパピース4の外周部4Aを形成する該ストッパピース4の一体モールド成形被着されたリング状被覆部42の筒部被覆部42cが前記シール部材S1の環状弾性リップ内周S1bと回転摺動接触することでなされており、センタベアリング3における高いシール性を確保している。
また、リング状被覆部42の筒部被覆部42cのシール部材弾性リップ内周S1bとの前記摺動接触相当部には、図7,8等に図示されるように通常、その摺動接触における潤滑性の向上を図るために低摩擦係数の樹脂によるコート層42c2が形成されている。
ストッパピース4は、既述のように一体モールド成形のリング状被覆部42を備えるものであるが、ここで、ストッパピース4の構造について少し詳しい説明を加えておく。
図5ないし図9に図示されるように、ストッパピース4は、鋼材等の金属材料により形成されるピース本体41と(図5,6参照)、該ピース本体41の左方端端部面(前端端部面)41aの一部を除く外周部41A全面に被覆される被覆部42(図7参照)とからなり、ピース本体41は、その左方端の環状鍔部41cと該鍔部41cから段部41dを介して延長する筒部41eとを備えた円筒形状をなし、またその内周部41fは被覆されることのない直線的に延びる内面を形成するが、その右方端(後端)41b近傍の内周面がやや拡径41gされた構造とされている。
ストッパピース本体41の左方端端部面41a、すなわち、環状鍔部41aの外側面には所定幅で所定深さの同一形状の2個所の溝部41a1が備えられ、この2つの溝部41a1は、互いに円筒の中心軸線を挟んだ対称的な位置で(図5(b),図6参照)、しかも円筒の中心に向かう指向性をもって延び、その開放端を互いに対向させるようにして備えられている。
2個所の溝部41a1は、2個所に限定される理由はなく、複数の溝部とすることができ、その数は適宜選択されるところであるが、これらの溝部41a1は、円筒の左方端端部面41aの面上において互いに等間隔とされ、しかもいずれの溝部41a1も円筒の中心に向かう指向性をもって延びるように形成される。また、ピース本体41の前記左方端端部面4aの内周側41a2には、比較的大きな面取り部41a3が形成されており、この面取り部41a3は、その面取り深さが前記2つの溝部41a1の前記所定の深さと一致する深さとされている。そして、ピース本体41の内周部41fの内径は、前記プロペラシャフト1の小径軸部1aの外径に略等しくされている。
ピース本体41には、その外周部41Aにモールド成形の以下に述べられる図7に図示される被覆部42が被着される。モールド成形による被覆部42は、合成樹脂またはゴムからなり、その図示左方端にフランジ42a,42bを備えるリング状の被覆部42であり、ストッパピース本体41の左方端端部面41aの一部、すなわち、鋼材等の金属からなるピース本体41の環状鍔部外側部の非被覆部41a4(露出部)とされる部分を除く外周部41A全面に被着されるものであり(図8,9等参照)、該被覆部の被着は通常周知の射出成形法によりなされる。
ストッパピース本体41の外周部41Aに前記状態においてモールド成形される合成樹脂またはゴム製のリング状被覆部42は、好ましくは発水性を有する樹脂により形成され、図7に図示されように、環状リングの外周部42Aの図示左方端寄りの位置に、つまりストッパピース本体41の左方端鍔部41cとその近傍外周部を実質的に覆う被覆部42に、径方向に延出する2つの環状フランジ42a,42bを備えている。
また、ストッパピース本体41の中央部から図示右方端寄りの位置を覆う被覆部42は、すなわち、ストッパピース本体41の筒部41eの延長部外周4e1を実質的に覆う被覆部は筒状の略均一の肉厚の筒部被覆部42cとされている。この筒部被覆部42cの外周42c1が後述されるプロペラシャフト1の支持構造部へのストッパピース4の圧入嵌合時にシール部材S1の内周を形成する合成樹脂、ゴム等からなる環状弾性リップ内周S1bに回転摺動可能に接触する。このために、このシール部材S1の弾性リップ内周S1bとの摺動接触相当部の前記外周42c1には潤滑性の高い低摩擦係数の樹脂によるコート層42c2が形成される。
リング状被覆部42の図示左方端寄り位置で径方向に延出する2つの環状フランジ42a,42bは、その図示左側の環状フランジ42aが径方向延出長さが長く、所謂大きなフランジとされ、また、図示右側の環状フランジ42bはその径方向長さが小さく、所謂小さなフランジとして構成されている。
そして、大きなフランジ42aは、ピース本体41の左方端の鍔部41c外周を覆い、その外側面42a1はピース本体41の左方端端部面41aと実質同一面を形成して外方へ延び、その内側面42a2は小さなフランジ42bと所定の間隔を保持して対向して外方へ延びている。小さなフランジ42bはピース本体41の鍔部41cと長い筒部41eとが形成する段部41dのやや内側寄りで、その外側面42b1を大きなフランジ42aの前記内側面42a2に対向させて外方へ延びている。この大小両フランジ42a,42bに挟まれた環状溝部42dはラビリンス形成部とされる。
大きなフランジ42aは、その外側面42a1、すなわち、図示左方側の側部面に、ストッパピース4の内周側へ向って延長する端面被覆部42a3を備えており、この被覆部42a3は、ストッパピース本体41の鍔部41cの外側面の一部、すなわち、ピース本体41の左方端端部面41aの一部を覆いつつ延びる。つまり、図8,9に図示されるように、ストッパピース本体41の左方端端部面41aの前記溝部41a1内を被覆しつつ延びることで該端部面41aの一部である溝部41a1を覆う被覆部42a3を形成している。
また、この溝部41a1内を被覆しつつ延びる端面被覆部42a3は、その延長端にピース本体端部面41a内周側41a2の面取り部41a3を被覆する面取り被覆部42a4に連接され、この面取り被覆部42a4は該端部面41aの内周側41a2の面取り部41a3に沿って環状に延長する被覆部42a4とされている(図8,9参照)。
そして、図8(a)に図示されるように、ピース本体41の左方端端部面41aの溝部41a1は前記2つの溝部であるから、ストッパピース4におけるその左方端端部面4aの端面視は、該図に図示されるように、円筒中心を挟んで対設される対称とされる一対の円弧状の開孔42a6を備える構造をなしており、この一対の開孔42a6相当部はピース本体41の左方端端部面41aの実質的な露出部41a4とされている。
そして、2つの溝部41a1内を延びる端部被覆部42a3は、その外側面が、ピース本体41の左方端端部面41aの前記露出部41a4と同一面もしくは該露出部41a4よりやや内側に位置するように該溝部41a1内で端部被覆部42a3を形成する。この溝部41a1内における端部被覆部42a3の構成は、後述のストッパピース41の組込み時のプロペラシャフト1への圧入嵌合において、ピース本体41の左方端端部面41aにおける溝部41a1内端部被覆部42a3と該ピース本体41の露出部41a4を含めた該端部面41a全面への圧入治具押当部の当接を許容する点において格別の寄与をなすものである。
また、面取り部41a3を全面的に被覆する環状被覆部42a4は、図9に図示のように面取り部41a3に沿うものであるがその被覆部42a4の肉厚は外側面部側が肉厚、すなわち、該被覆部42a4の横断面が略三角形の形状を呈する如くなされ、円筒からなるストッパピース41の内周部41fにおいて盛上がるようにやや突出して突出部42a5を形成しており、この被覆部42a5の形状は、後述されるストッパピース4の圧入嵌合時にプロペラシャフト1の外周テーパ部1eとの圧接構造を構成し、該圧接部のシール性を向上させるようになされている。
上述した構造を備えるストッパピース4は、既述のように、また図1,2等に図示されるように、環状支持部材2への組み付けにおいてプロペラシャフト1の外周部に圧入嵌合されているが、該圧入嵌合によりその右方端(後端)端部面4bがセンタベアリング3の左側面3a1に当接するとともに、その左方端(前端)の被覆部42の大小のフランジ42a,42bを既述の筒状内環2A内部への前端(左方端)開口2dに位置付けている。
そして、大きなフランジ42aは、前記開口2dを外部から実質的に覆うように、該フランジ42aの内側面42a2が前記開口2dの端部に狭い隙間L1を有して対面し、また、該開口2d内周部の内環2A軸心方向に向かって延びる既述の環状弾性シール部片2A1(もしくは2A2)の前側側面に対面して位置付けられている。
また、小さなフランジ42bは、その外周部42b2が前記開口2dのやや内側に該開口2dの内径と狭い隙間L2を有して対面するように位置付けられており、大きなフランジ42aと小さなフランジ42b間の谷間である環状溝部42dの外周部42d1周面には、既述の環状弾性シール部片2A1(もしくは2A2)の延長端であるリップ状内周端2A11(もしくは2A21)が僅かな隙間L3を有して対面するようになされている。
ここで、ストッパピース4のプロペラシャフト1を支持するための環状支持部材2への組み込みについて簡単に説明を加えておく。
ストッパピース4の環状支持部材2における組み込みは、端的には、その左方端端部面4aの非被覆部とされる一部を除く外周部4A全面にモールド成形のリング状被覆部42が被着された円筒状のストッパピース4を、プロペラシャフト1の小径軸部1aに、図1,2等の図示左方側から圧入嵌合することでなされ、該圧入嵌合は、センタベアリング3のインナレース3aの左側面3a1にストッパピース4の図示右方端端部面4bが当接するまで押し込められてなされる。
つまり、先ず、前記リング状被覆部42が被着された円筒状のストッパピース4を、プロペラシャフト1の支持構造部の図1,2等における図示左方側から、プロペラシャフト1の小径軸部1aに対して圧入嵌合するように押し込む。このストッパピース4の押し込みは、図示されない押し込み治具の押当部をストッパピース4の左方端(前端)端部面4aに当てがい、該治具を押圧することでなされる。
ストッパピース4の左方端端部面4aのこの押圧による押し込みは、ストッパピース4の図示右方端端部面4bがシール部材S1の環状弾性シールを押し開くようにその内周S1bを貫通して、また、ストッパピース4の更なる押し込み過程において内環2Aの前端開口2d内周部の環状弾性シール部片2A1(もしくは2A2)を小さなフランジ42bで押し開くようにして貫通して、センタベアリング3のインナレース3aの図示左側面3a1に該ピース4の右方端の端部面4bが当接されるまでなされる。そして、ストッパピース4の右方端の端部面4bがセンタベアリング3のインナレース3a左側面3a1に当接すると押し込みは中止され、ストッパピース4のプロペラシャフト1への圧入嵌合は完了する。
前記圧入嵌合の完了により、ストッパピース4のプロペラシャフト1に対する軸方向における位置決めがなされるとともに、センタベアリング3のプロペラシャフト1に対する軸方向の位置決めと固定がなされる。また、プロペラシャフト1に圧入嵌合されたストッパピース4は、そのモールド被覆部42の筒部の外周が、より具体的には、モールド被覆部42の筒部被覆部42c外周42c1の潤滑性の高い低摩擦係数の樹脂コート層42c2が合成樹脂等からなるシール部材S1の環状弾性リップ内周S1bと直接的に回転摺動接触する。
さらに、ストッパピース4の上述のプロペラシャフト1への圧入嵌合の完了は、図2等に図示されるように、ストッパピース4のモールド成形部であるリング状被覆部42の図示左方端寄りの大小2つのフランジ42a,42bの内の径方向延出長さが長い一方の大きなフランジ42aを、その外周縁42a7が環状支持部材2の筒状内環2Aの図示左方端開口2dの外方で該内環2Aの開口2d端の開口径を超える径方向位置まで延びて、このフランジ42aの前記開口2dに面するその内側部42a2が、環状支持部材2の筒状内環2Aの開口2d端との間に比較的狭い隙間L1を設けて対面するとともに、内環2A前端開口2d内周部に設けられた環状弾性シール部片2A1(もしくは2A2)の前側側面に対面するように位置付けする。
また、モールド成形されたリング部材42の径方向延出長さが短い他方の小さなフランジ42bを、その外周縁42b2が、前記環状支持部材2の内環2Aの左方端開口2d近傍の内方で該環状支持部材2の内環2Aの内径に達することのない径方向位置まで延びて、このフランジ42bの外周縁42b2が、環状支持部材2の内環2Aの内径との間に比較的狭い隙間L2を設けて対面するように位置付けする。
そして、大きなフランジ42aと小さなフランジ42b間の環状溝部42dの外周部42d1周面に、既述の内環2Aの前端開口2d内周部2d1における該内環2Aの軸心方向に向かって延びる環状弾性シール部片2A1(もしくは2A2)の延長端であるリップ状内周端2A11(もしくは2A21)が僅かな隙間L3を有して対面する。
また、モールド成形されたリング状被覆部42の大きなフランジ42aの外側部、すなわち、ストッパピース4の左方端端部面4aの一部を覆う、より具体的には、ピース本体41の一端端部面41aの溝部41a1内をストッパピース4の内周側へ向って延びる被覆部42a3のその延長端に設けられた該端部面41aの内周側41a2の面取り部41a3(図8参照)を覆う環状被覆部42a4は、図2,3に図示のように、また、既述のようにその突出部42a5がプロペラシャフト1の外周テーパ部1eの周面に当接し、ストッパピース4とプロペラシャフト1との圧入嵌合部におけるシール効果を高めている。
本実施例のプロペラシャフト1の支持構造部は、上述した構造を備えるから以下のような作用効果を奏するものである。
環状支持部材2の筒状内環2Aの前端開口(図示左方端の開口)2dが、円筒状ストッパピース4のプロペラシャフト1への圧入嵌合において、そのモールド成形リング状被覆部42左方端の大きなフランジ42aにより覆われるから、プロペラシャフト1の軸受部の前方から泥水等がかかった場合においても、センタベアリング3を収納する内環2A内部への泥水等の直接的な侵入は略完全に阻止することができる。
また、たとえ、ストッパピース外周部4Aのモールド成形リング状被覆部42の左方端の大きなフランジ42aと内環2A端部との隙間L1から泥水等が侵入するようなことがあっても、このような泥水等はリング状被覆部42の大きなフランジ42aと小さなフランジ42b間の環状溝部42dによる水切り作用と、該環状溝部42d外周部42d1周面に僅かな隙間L3を有して対面する内環2Aの前端開口2dに設けられた環状弾性シール部片2A1(もしくは2A2)による侵入阻止作用、さらには小さなフランジ42bの外周部42b2の内環2A前端開口2d内周部2d1との隙間L2とされた近接配置による侵入阻止作用により、かつこれらの作用が相俟って、略完全な状態で前記内環2A内部への泥水等の侵入防止が図られる。
内環2Aの前端開口2d内周部に設けられる環状弾性シール部片2A1は、環状支持部材の内環2Aと外環2Bをゴム弾性部材2Cを介して加硫一体化する成形時に被覆ゴム弾性部材2Cの一部として形成されるから、その形成が容易であり、しかも該弾性シール部片は弛んでその取付け位置が移動したり外れたりすることがないので、常に安定した状態においてそのシール機能を発揮することができる。
また、別部材として形成され、前記開口2d内周部2d1に圧入嵌合される環状弾性シール部片2A2の採用においては、該シール部片2A2の取付け位置の調整が可能であるから、ストッパピース4の前端近傍の外周部4A周面に対する取付け位置関係、とりわけ2つの大小のフランジ42a,42b間の環状溝部42d外周部42d1周面に対する僅かな隙間L3を有した対面位置の最適な選択を可能とする。
そして、環状支持部材2の内環2Aの右方端(後端)開口2e(図1参照)は、プロペラシャフト1の大径軸部1cにより塞がれるようになされるとともに、大径軸部1cと、これに連なる中径軸部1bにそれぞれ水切り用の環状溝部1b1,1c1が形成されているから、これらの溝部1b1,1c1により前記内環2Aの右方端開口2eを通した該内環2A内部への泥水等の侵入が阻止される。
環状支持部材2の内環2A内部のセンタベアリング3は、その前後(図示左右)をシール部材S1,S2によりシールされているが、さらに上記のように内環2Aの前後(図示左右端)の開口2d、2eで泥水等の侵入が阻止され、とりわけ、その前端開口2dにおけるフランジ42a,42bや環状弾性シール部片2A1(もしくは2A2)による泥水等の侵入阻止作用は確実性の高いものであるから、泥水等のセンタベアリング3への直接的な接触が完全もしくは略完全に阻止され、該泥水等による該ベアリング3の腐食、損傷は確実もしくは略確実に防止される。
ストッパピース4は、そのプロペラシャフト1への圧入嵌合による軸方向における位置決めにおいて、その筒部外周部4Aが、合成樹脂、ゴム等からなるシール部材S1の環状弾性リップ内周S1bに回転摺動可能に接触するが、ストッパピース4はその左方端端部面4aの一部を除く外周部4A全面がモールド一体成形の合成樹脂またはゴムにより被覆され、該被覆部42が、より具体的には、該被覆部42の潤滑性の高い低摩擦係数の樹脂コート層が合成樹脂、ゴム等からなる前記シール部材S1の環状弾性リップ内周S1bと直接回転摺動接触することになるので、本質的には鋼材等からなる金属製のストッパピース4であってもその金属面が直接合成樹脂、ゴム等からなるシール部材S1と回転摺動接触することがないので、金属と合成樹脂、ゴム等からなるシール部材S1との接触による特有の擦れるような不快な異音の発生が解消される。
また、ストッパピース4外周部4Aとシール部材S1との回転摺動接触は、実質的に潤滑性の高い低摩擦係数の樹脂コート層42c2とシール部材S1の合成樹脂、ゴム等からなる環状弾性リップ内周S1b間の直接的な摺動接触によりなされるから、該摺動接触部における摩擦の発生が低く抑えられて熱の発生も少ないので、ストッパピース4やシール部材S1,S2の磨耗が防止され、その耐久性を向上させることができる。さらに、プロペラシャフト1の円滑な回転が確保される。
ストッパピース4の左方端端部面4aの一部を除く外周部4A全面にモールド成形被着されたリング状被覆部42は合成樹脂またはゴム製であるから、該リング状被覆部42は塩水等によっても腐食することがなく、長期に亘って内環2Aの図示左方端開口2dを該被覆部42の左方端の大きなフランジ42aで覆いシール効果を高く維持することができる。また、リング状被覆部42は塩水等との直接接触によっても錆を発生することがなく、金属に起こりがちな錆の発生により腐食して膨れて変形することがないから、該変形により回転時に他の隣接部材と接触して異音を発することはない。
ストッパピース4の左方端の端部面4aは、モールド一体成形の合成樹脂またはゴム製のリング状被覆部42左方端の大きなフランジ42aの外側部42a1からピース4の内周側に向けて延長する被覆部42a3により部分的に覆われ、すなわち、より具体的にはピース本体41の左方端端部面41aの溝部41a1内を延びる被覆部42a3と、この被覆部42a3の延長端に連接する該端部面41a内周側41a2の面取り部41a3を全面的に覆う環状被覆部42a4とで覆われ、とりわけ、泥水や塩水等が溜まりやすい面取り部41a3(図8,9参照)が全面的に前記環状被覆部42a4により覆われるから、面取り部41a3における錆の発生による腐蝕損傷が防止されるので、ストッパピース4の耐久性を向上させることができる。
ストッパピース4の左方端端部面4a、より具体的にはピース本体41の左方端端部面41aの内周側41a2の面取り部41a3を被覆する環状の被覆部42a4は、ストッパピース4の内周部41fにおいて突出する突出部42a5を備えるから、ストッパピース4の圧入嵌合に際し、環状被覆部42a4の突出部42a5がプロペラシャフト1の外周テーパ部1eに圧接して潰れるように変形するので、該圧接部における高いシール効果が得られる。
合成樹脂またはゴム製のリング状被覆部42は射出成形等によるモールド成形でストッパピース本体41に一体被覆されるから、その成形が容易であり、生産性の向上が図られ、製造コストが低減される。また、合成樹脂は比較的軽量であるから、プロペラシャフト1の支持構造部の軽量化に寄与する。さらに、撥水性樹脂の使用により、リング状被覆部42の図示左方端寄りの外周部環状溝部42d(ラビリンス形成部)に入り込んだ泥水等は滞留することなく直ぐに流れ去るので、環状支持部材2の内環2Aの内部への該泥水の浸入は略完全に阻止される。
また、リング状被覆部42のモールド成形前のストッパピース本体41自体は、フランジを有せず、単にその外周部41Aの一端(図示左方端)に一条の環状鍔部41cが形成されるという比較的単純な円筒形状であるから、その加工が容易であり、製造コストを低く抑えることができる。
ストッパピース本体41の左方端端部面41aの一部を除く外周部41A全面にモールド成形によるリング状被覆部42を予め被着してストッパピース4が形成され、このストッパピース4が、プロペラシャフト1の小径軸部1aに圧入嵌合されるので、効率の良い組付けを行なうことができ、生産性の向上が図られる。
本発明の実施例に係るプロペラシャフト支持構造部を示す一部断面とした側面図である。 本発明のプロペラシャフト支持構造部の要部を示す図であり、(a)は、該要部の一部断面とした拡大側面図であり、(b)は、該要部の更なる拡大側面図である。 本発明のプロペラシャフト支持構造部の別の態様における要部を示す図であり、(a)は、該要部の一部断面とした拡大側面図であり、(b)は、該要部の更なる拡大側面図である。 図3におけるプロペラシャフト支持構造の態様において用いられる一部品である環状弾性シール部片の斜視図である。 本発明のストッパピース本体を示す図であり、(a)は、その一部を断面で示す側面図、(b)は、その端面図である。 本発明のストッパピース本体を示す斜視図である。 本発明のストッパピースのリング状被覆部を示す図であり、(a)は、側面図、(b)は、斜視図である。 本発明のストッパピースを示す図であり、(a)は、端面図であり、(b)は、一部が断面で示される側面図である。 図8の(a)におけるIX−IX断面図である。 従来の発明のプロペラシャフト支持構造部を示す図であり、(a)は、該支持構造部の一部を断面とした側面図、(b)は、部品図である。
符号の説明
1・・・プロペラシャフト、1e・・・テーパ部、2・・・環状支持部材、2A・・・内環、2A1,2A2・・・環状弾性シール部片、2A11,2A21・・・内周端、2B・・・外環、2C・・・ゴム弾性部材、2a・・・小径部、2b・・・中径部、2c・・・大径部、2d・・・前端開口、2d1・・・開口内周部、2e・・・後端開口、3・・・センタベアリング、3a・・・インナレース、3a1・・・左側面、3a2・・・右側面、3b・・・アウタレース、3b1・・・左側面、3b2・・・右側面、4・・・ストッパピース、4A・・・外周部、4a・・・左方端端部面、4b・・・右方端端部面、41・・・ストッパピース本体、41A・・・外周部、41a・・・左方端端部面、41a1・・・溝部、41a2・・・内周部、41a3・・・面取り部、41a4・・・露出部、41b・・・右方端端部面、41c・・・環状鍔部、41d・・・段部、41e・・・筒部、41e1・・・筒部外周、41f・・・内周部、41g・・・拡径部、42・・・リング状被覆部、42a・・・大きなフランジ、42a1・・・外側面、42a2・・・内側面、42a3・・・端面被覆部、42a4・・・環状被覆部、42a5・・・突出部、42a6・・・円弧状開孔、42b・・・小さなフランジ、42c・・・筒部被覆部、42c2・・・樹脂コート層、42d・・・環状溝部、42d1・・・環状溝部の外周部、L1,L2,L3・・・隙間、S1,S2・・・シール部材。

Claims (4)

  1. 弾性部材により互いに接続される内環と外環とを備えた環状支持部材の内環内側で、センタベアリングを介してプロペラシャフトを軸支するプロペラシャフト支持構造であって、
    前記プロペラシャフトに円筒状のストッパピースが圧入嵌合され、該ストッパピースの後端が前記センタベアリングのインナレースに当接して該センタベアリングを軸方向所定位置に位置決め固定すると共に、その前端のフランジが前記内環内部に通じる前端開口を覆うようになされたものにおいて、
    前記内環の前端開口内周部には該開口を僅かな隙間を有して略閉鎖する環状弾性シール部片が設けられ、
    該環状弾性シール部片による前記前端開口の僅かな隙間を有した略閉鎖とする状態は、前記ストッパピースの前記前端のフランジの内側近傍の該ストッパピース外周部周面への前記環状弾性シール部片内周端の僅かな隙間を有した対面によりなされることを特徴とするプロペラシャフト支持構造。
  2. 前記内環の前端開口内周部に設けられる環状弾性シール部片は、該内環を被覆しかつ該内環と前記外環とを互いに接続する弾性部材に一体成形されるものであることを特徴とする前記請求項1に記載のプロペラシャフト支持構造。
  3. 前記内環の前端開口内周部に設けられた環状弾性シール部片は、該内環開口の内周部に圧入嵌合されるものであることを特徴とする前記請求項1記載のプロペラシャフト支持構造。
  4. 前記内環の前端開口内周部に設けられた環状弾性シール部片の前記内周端は、前記ストッパピースの前記外周部周面である2つのフランジ間の環状溝部外周部周面に前記僅かな隙間を有して対面して設けられることを特徴とする前記請求項1ないし3のいずれかに記載のプロペラシャフト支持構造。
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