JP2006226191A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ナノ粒子をフィルタで効率良く捕集することが可能な内燃機関の排気浄化装置を提供する。
【解決手段】 内燃機関の浄化装置は、内燃機関の排気ガスに含まれるナノ粒子を捕集するものであり、内燃機関から排出される排気ガスを導く排気通路と、排気通路の一部を迂回する迂回通路と、迂回通路へ流入する排気ガスの流量を調節する流量調節手段と、内燃機関の運転状態を検知する運転状態検知手段と、を有している。ここで、前記迂回通路の長さは、迂回される前記排気通路の一部の長さよりも長く設定され、さらに、運転状態検知手段が所定の運転状態を検知すると、流量調節手段は、排気ガスの全部又は一部を迂回通路へ流入させる。排気ガスを迂回通路に流入することにより、その排気ガス中のナノ粒子の滞留時間を長くすることができる。これにより、ナノ粒子を、凝集させてPMと同程度の大きさの微粒子に大径化、もしくはPMに吸着凝集させて大径化することができるので、その下流側にあるフィルタで効率良く捕集することが可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】 内燃機関の浄化装置は、内燃機関の排気ガスに含まれるナノ粒子を捕集するものであり、内燃機関から排出される排気ガスを導く排気通路と、排気通路の一部を迂回する迂回通路と、迂回通路へ流入する排気ガスの流量を調節する流量調節手段と、内燃機関の運転状態を検知する運転状態検知手段と、を有している。ここで、前記迂回通路の長さは、迂回される前記排気通路の一部の長さよりも長く設定され、さらに、運転状態検知手段が所定の運転状態を検知すると、流量調節手段は、排気ガスの全部又は一部を迂回通路へ流入させる。排気ガスを迂回通路に流入することにより、その排気ガス中のナノ粒子の滞留時間を長くすることができる。これにより、ナノ粒子を、凝集させてPMと同程度の大きさの微粒子に大径化、もしくはPMに吸着凝集させて大径化することができるので、その下流側にあるフィルタで効率良く捕集することが可能となる。
【選択図】図1
Description
本発明は、内燃機関の排気通路に配置され、排気ガス中の粒子状物質を捕集する内燃機関の排気浄化装置に関する。
ディーゼルエンジンなどの内燃機関より排出される排気ガスには、粒子状物質が含まれている。そのため、この粒子状物質を排気ガスより取り除くための排気浄化装置を内燃機関の排気通路に取り付けることが必要となる。排気浄化装置には、フィルタが設けられ、このフィルタによって、粒子状物質が捕集される。このフィルタでは、捕集された粒子状物質に対し、酸化処理などの処理を施している。
粒子状物質は、様々な大きさの微粒子からなり、50nm以下の大きさを有する微粒子、より詳しくは内燃機関の潤滑油成分に由来し、潤滑油燃焼後の形態、あるいは潤滑油凝集成分もしくは燃焼成分と未燃焼成分の凝集体であるとされる微粒子(以下、単に「ナノ粒子」と称す)と、50nmよりも大きく、一般にスス(soot)、可溶有機分(SOF)、酸化硫黄(サルフェート)を成分とする微粒子(以下、単に「PM」と称す)とに大別することができる。この粒子状物質は、排気ガスと共にフィルタに流入し、フィルタによって捕集され、酸化処理がされる。
しかし、ナノ粒子は、その大きさが50nm以下と小さいため、フィルタで捕集することができずに、排気ガスと共にフィルタを通り抜けてしまうことがある。ナノ粒子の発生の原因としては、近年の燃料噴射圧の高圧化による燃料の微粒化や、内燃機関が、アイドル(軽負荷)状態となることによる燃焼温度の低下、車両減速状態となることによる気筒内圧力の低下によって発生するオイルの吸出し等が挙げられる。
なお、特許文献1では、フィルタの下流側に放電装置を設け、フィルタを通り抜けたナノ粒子を、放電により帯電させ、その帯電させたナノ粒子を、電極を用いて捕集することで、ナノ粒子の数量を低減している。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、ナノ粒子をフィルタで効率良く捕集することが可能な内燃機関の排気浄化装置を提供する。
本発明の1つの観点では、内燃機関の排気浄化装置は、内燃機関から排出される排気ガスを導く排気通路と、前記排気通路の一部を迂回する迂回通路と、前記迂回通路へ流入する排気ガスの流量を調節する流量調節手段と、前記内燃機関の運転状態を検知する運転状態検知手段と、を有し、前記迂回通路の長さは、迂回される前記排気通路の一部の長さよりも長く設定され、前記運転状態検知手段が所定の運転状態を検知すると、前記流量調節手段は、排気ガスの全部又は一部を迂回通路へ流入させる。
上記の内燃機関の排気浄化装置は、内燃機関の排気ガスに含まれるナノ粒子を捕集するものであり、内燃機関から排出される排気ガスを導く排気通路と、前記排気通路の一部を迂回する迂回通路と、前記迂回通路へ流入する排気ガスの流量を調節する流量調節手段と、前記内燃機関の運転状態を検知する運転状態検知手段と、を有している。ここで、前記迂回通路の長さは、迂回される前記排気通路の一部の長さよりも長く設定され、前記運転状態検知手段が所定の運転状態を検知すると、前記流量調節手段は、排気ガスの全部又は一部を迂回通路へ流入させる。排気ガス中のナノ粒子は、迂回通路に流入することにより、長い時間、滞留することができるので、凝集して、PMと同程度の大きさの微粒子に大径化、もしくはPMに吸着凝集して大径化することができる。これにより、ナノ粒子を、下流側にあるフィルタで効率良く捕集することが可能となる。
上記の内燃機関の排気浄化装置の一態様では、前記運転状態検知手段は、アクセルオフの状態、エンジン回転変化量が負となる状態、ブレーキオンの状態のうち、少なくとも一つの状態を所定の運転状態として検知する。このように内燃機関の運転状態がアイドル状態、もしくは、車両減速状態となるときを所定の状態として検知することにより、そのときに発生するナノ粒子を、迂回通路へ流入させることにより凝集させ、PMと同程度の大きさの微粒子にすることができる。
本発明の他の観点では、内燃機関の排気浄化装置は、内燃機関から排出される排気ガスを導く排気通路と、前記排気通路の一部を迂回する迂回通路と、前記迂回通路へ流入する排気ガスの流量を調節する流量調節手段と、前記排気通路にもうけられ、ナノ粒子を検知するナノ粒子検知手段と、を有し、前記迂回通路の長さは、迂回される前記排気通路の一部の長さよりも長く設定され、前記ナノ粒子検知手段が所定の数量以上のナノ粒子を検知すると、前記流量調節手段は、排気ガスの全部又は一部を迂回通路へ流入させる。
上記の内燃機関の排気浄化装置は、内燃機関の排気ガスに含まれるナノ粒子を捕集するものであり、内燃機関から排出される排気ガスを導く排気通路と、前記排気通路の一部を迂回する迂回通路と、前記迂回通路へ流入する排気ガスの流量を調節する流量調節手段と、前記排気通路にもうけられ、ナノ粒子を検知するナノ粒子検知手段と、を有し、前記迂回通路の長さは、迂回される前記排気通路の一部の長さよりも長く設定され、前記ナノ粒子検知手段が所定の数量以上のナノ粒子を検知すると、前記流量調節手段は、排気ガスの全部又は一部を迂回通路へ流入させる。このように、排気通路にナノ粒子検知手段を設けることにより、ナノ粒子の発生量を直接的に検知することができる。よって、内燃機関の運転状態が、アイドル状態、または車両減速状態となる以外の原因によって発生したナノ粒子も検知することが可能となる。
上記の内燃機関の排気浄化装置の他の一態様では、前記迂回通路は、迂回される前記排気通路の一部を、らせん状に囲む形状となる。迂回通路を、排気通路の一部に対し、らせん状に巻きつける構造とすることにより、余分なスペースを取らずに迂回通路を長くとることができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態に係る排気浄化装置について説明する。
まず、本発明の第1実施形態に係る排気浄化装置について説明する。
図1は、本発明に係る排気浄化装置を内燃機関に適用した第1実施形態の概略構成を示している。内燃機関1は、4つの気筒2が一列に並べられた直列4気筒型のディーゼルエンジンで、吸気通路3、排気通路4、及び内燃機関1に対して過給を行うターボ過給機5をそれぞれ備えている。吸気通路3には、エアーフィルタ13と、吸気流量を計測するエアフロメータ14と、ターボ過給機5のコンプレッサ5aと、コンプレッサ5aにて圧縮された吸気を冷却するインタークーラ7と、が設けられている。排気通路4には、ターボ過給機5のタービン5bと、排気ガス中の有害物質を削減するための排気浄化装置20と、が設けられている。吸気通路3と排気通路4とはEGR通路6にて接続されて排気ガスの一部が排気通路4から吸気通路3へ還流される。EGR通路6には、吸気通路3に還流させるべき排気ガスを冷却するEGRクーラ17と、排気ガスの還流量を調整するためのEGRバルブ8と、がそれぞれ設けられている。内燃機関1には、各気筒2に対応させて4つのインジェクタ9が設けられている。4つのインジェクタ9はコモンレール10に接続される。コモンレール10は、燃料タンク(不図示)から燃料を汲み上げてコモンレール10に圧送するサプライポンプ11に接続される。
排気浄化装置20は、NOx吸蔵還元触媒19と、内燃機関1の排気ガス中のPMを捕集するとともに、NOxを吸蔵及び還元する機能を有するフィルタ22と、ナノ粒子凝集装置21と、酸化触媒23と、エンジンコントロールユニット(ECU)24と、を備えている。ナノ粒子凝集装置21は、フィルタ22の上流側に設けられており、排気ガス中のナノ粒子をPM程度の大きさに凝集して大径化する機能を有する。酸化触媒23は、フィルタ22の下流側に設けられており、フィルタ22において処理しきれずに通過したPMを酸化する。
ナノ粒子凝集装置21は、排気通路4から分岐した後、再び排気通路4に合流する迂回(バイパス)通路42を有している。迂回通路42の排気ガスが流入する入口には、切り替えバルブ41が備えられており、切り替えバブル41を制御することにより、迂回通路42への開閉が行われると共に、排気ガスの流れ込む流量が調整される。この切り替えバルブ41は、ECU24からの制御信号S4により、制御される。よって、切り替えバルブ41は、本発明における流量調節手段として機能する。
フィルタ22と酸化触媒23との間には排気ガスの空燃比を検知するA/Fセンサ32が設けられ、A/Fセンサ32の出力信号S10はECU24に入力される。また、排気浄化装置20は、NOx吸蔵還元触媒19によって吸蔵されたNOxを還元させるために、還元剤(燃料)を排気通路4に添加する燃料添加インジェクタ28を備えている。燃料添加インジェクタ28はサプライポンプ11と接続される。添加用インジェクタ28による燃料の添加は、NOx吸蔵還元触媒19に吸蔵されたNOxを還元させる必要に応じ、A/Fセンサ32からの入力信号S10に基づいてECU24にて制御される。
ECU24は、図示しないCPU、ROM、RAM、A/D変換器及び入出力インタフェイスなどを含んで構成され、アクセルセンサ31、ブレーキセンサ32、回転速度センサ33と電気的に接続されている。アクセルセンサ31はアクセルペダル(図示なし)の踏み込み量を示す検知信号S1を、ブレーキセンサ32はブレーキペダル(図示なし)の踏み込み量を示す検知信号S2を、回転速度センサ33は内燃機関1の機関回転速度を示す検知信号S3を、それぞれ、ECU24に供給する。ECU24は、アクセルセンサ31、ブレーキセンサ32、回転速度センサ33のそれぞれより供給される検知信号S1、S2、S3を基に、アクセルの状態、エンジン回転変化量、ブレーキの状態を検知する。ECU24は、これらの状態が、アクセルオフの状態、エンジン回転変化量が負となる状態、ブレーキオンの状態のうち、いずれかの状態であると検知した場合、内燃機関1の運転状態が、アイドル状態もしくは車両減速状態にあると判定する。ナノ粒子は、先に述べたように、内燃機関1の運転状態が、アイドル状態、または車両減速状態となる場合に特に多く発生する傾向がある。ECU24は、検知信号S1、S2、S3を基に、内燃機関1の運転状態が、このようなアイドル状態、または車両減速状態であると判定すると、ナノ粒子が発生していると推測し、ナノ粒子凝集装置21の切り替えバルブ41に制御信号S4を供給して、切り替えバルブ41を開く制御を行う。よって、アクセルセンサ31、ブレーキセンサ32、回転速度センサ33は、本発明における運転状態検知手段として機能する。
図2は、フィルタ22の断面図を示す。フィルタ22は、多数のセル(貫通孔)51を有するハニカム状に形成されている。セル51はそれぞれ両端のうち一方においてプラグ52で栓詰めがされている。プラグ52は、入口端51inにおいて栓詰めされているセル51と、出口端51outにおいて栓詰めされているセル51が交互に配列されるように設けられている。互いに隣り合うセル51の間には、隔壁53が設けられ、微細な孔54が多数形成されている。フィルタ21の入口端51inに導かれたPM55およびナノ粒子56を含む排気ガスは、矢印61で示すように、隔壁53を通過して、出口端51outに導かれる。排気ガスが隔壁53を通過する際、排気ガス中に含まれるPM55は、その慣性力により破線矢印61aに示す経路を辿り、隔壁53に衝突する。このように慣性衝突によって、PM55は隔壁53で捕集される。隔壁53には、白金(Pt)や酸化セリウム(CeO2)等の酸化触媒物質が担持されており、フィルタ22は、酸化触媒物質の作用により捕集したPM55の酸化を促進する機能を有する。しかし、ナノ粒子56は、PM55と較べて質量が小さいので、その慣性力も小さい。よって、矢印62に示すように、ナノ粒子56は、隔壁53で捕集されず、排気ガスとともに出口端51outに導かれて、結局、フィルタ22を通り抜けてしまうことがある。そこで、本発明におけるナノ粒子捕集方法は、フィルタ22の上流側において、ナノ粒子を、滞留によって凝集させ、PMと同程度の大きさの微粒子に大径化を行うことで、フィルタ22で効率良くナノ粒子の捕集を可能とするものである。
図3は、排気通路における滞留時間と、滞留時間に対するナノ粒子の最大の大きさ、即ちピーク粒子径の関係を示すグラフであり、図4は、排気通路における滞留時間と、滞留時間に対するナノ粒子の数量を示すグラフである。図3のグラフが示すように、ピーク粒子径は、排気通路における滞留時間が経過するにつれて、大きくなる。これは、滞留時間が経過するにつれて、滞留しているナノ粒子同士が、衝突や吸着を繰り返すことにより、凝集して大径化するからである。このように、ナノ粒子は、滞留時間の経過と共に凝集する性質を有する。よって、ナノ粒子は、滞留時間が長ければ、その大きさが50nmよりも大きな微粒子、即ち、PMと同程度の大きさの微粒子に凝集し、大径化することができる。図4のグラフが示すように、ナノ粒子の数量は、滞留時間が経過するにつれて、減少している。これは、ナノ粒子が凝集を行い、PMと同程度の大きさの微粒子に大径化することにより、ナノ粒子単体の数量が減少するからである。図4から分かるように、ナノ粒子数は、滞留を始めてから、ある所定の滞留時間Tまでは、急速に減少し続け、それよりも長い時間では、ナノ粒子数の減少数は、緩やかとなる。従って、最低でもナノ粒子を、滞留時間Tの間、排気通路に滞留させることが、ナノ粒子数を減少させる上で効果的である。一般的には、この滞留時間Tとしては、5秒程度である。
第1実施形態に係る排気浄化装置20では、ナノ粒子を凝集してPMと同程度の大きさの微粒子に大径化する機能を有するナノ粒子凝集装置21を、フィルタ22の上流側に設けている。図5は、ナノ粒子凝集装置21の斜視図である。切り替えバルブ41は、図示を省略している。図5が示すように、迂回通路42は、排気通路4に対し、らせん状に巻きついて囲む形状となる。この迂回通路42は、ナノ粒子を、滞留させることにより、凝集させる機能を有する。従って、迂回通路42は、先に述べた理由により、最低でも滞留時間Tの間、ナノ粒子を滞留させる必要がある。そこで、迂回通路42の経路の長さは、排気ガスの量、排気通路42の管径から計算されるナノ粒子の滞留時間が、滞留時間T以上となる長さとされる。なお、ナノ粒子凝集装置21では、迂回通路42が、排気通路4に対し、らせん状に巻きついて囲む構造としているが、この迂回通路42の形状は、らせん状には限られない。要は、迂回通路の長さが、ナノ粒子の滞留時間が、滞留時間T以上となる長さであればよい。第1実施形態に係る排気浄化装置20におけるナノ粒子凝集装置21では、迂回通路42を、排気通路4にらせん状に巻きつける構造とすることにより、余分なスペースを取らずに迂回通路42を長くすることができる。
次に、ナノ粒子凝集装置21におけるナノ粒子の凝集の仕組みについて、詳細に述べる。図6は、切り替えバルブ41が開いている状態のナノ粒子凝集装置21の拡大された模式図である。ナノ粒子凝集装置21は、迂回通路42が排気通路4から分岐している分岐部分21aと、迂回通路42が排気通路4に対してらせん状に巻きついているらせん部分21bと、迂回通路42が排気通路4に合流する合流部分21cからなる。
内燃機関1より導かれた排気ガスは、分岐部分21aにおいて、そのまま排気通路4を進む流れと、迂回通路42へ流入する流れとに分かれる。排気ガス中に含まれるナノ粒子も、排気ガスの流れに乗って、排気通路4をそのまま進むナノ粒子Pbと、迂回通路42へ向かうナノ粒子Paとに分かれる。らせん部分21bにおいて、ナノ粒子Paは、排気通路4に対し、らせん状に巻きつけられた迂回通路42を進むので、排気通路4を進むナノ粒子Pbに較べ、排気通路4と迂回通路42の合流部分21cに到達するのに長い時間がかかる。ナノ粒子Paは、迂回通路42を通過する間、迂回通路42に流入した他のナノ粒子またはPMと、衝突や吸着を繰り返すことにより凝集する。これにより、ナノ粒子Paは、合流部分21cに到達するときには、PMと同程度の大きさの微粒子Pacに大径化している。さらに、微粒子Pacは、合流部分21cにおいて、排気通路4をそのまま進んできたナノ粒子Pbも吸着することができる。このように、ナノ粒子凝集装置21は、ナノ粒子を、凝集することによりPMと同程度の大きさの微粒子に大径化、もしくはPMに吸着凝集して大径化させることができる。よって、ナノ粒子凝集装置21の下流側では、ナノ粒子単体の数量を減少させることができる。また、ナノ粒子は、ナノ粒子凝集装置21で凝集してPMと同程度の大きさの微粒子に大径化することにより、フィルタ22で効率良く捕集されることが可能となる。
図7は、ナノ粒子凝集装置21の変形例を示している。第1実施形態に係る排気浄化装置20では、切り替えバルブ41は、迂回通路42の排気ガスが流入する入口に設置され、切り替えバルブ41が開いている状態となるときには、排気通路4と迂回通路42の両方に、排気ガスの流れが生じる。一方、ナノ粒子凝集装置21の変形例では、切り替えバルブ41bを排気通路4と迂回通路42の分岐上に設置しており、迂回通路42に流れる排気ガスの量を調節すると共に、排気通路4に流れる排気ガスの量も調節することができる。従って、ナノ粒子凝集装置21の変形例では、ナノ粒子の発生時に、切り替えバルブ41bを切り替えることにより、排気通路4を完全に閉じ、迂回通路42のみに排気ガスの流れを生じさせることも可能となる。排気ガスの流れを迂回通路42にのみ流す場合、排気ガス中のすべてのナノ粒子も迂回通路42にのみ流入する。迂回通路42に流入したナノ粒子は、迂回通路42を通過する間に、ナノ粒子同士で衝突および吸着を繰り返すことで凝集してPMと同程度の大きさの微粒子に大径化、もしくはPMに吸着凝集して大径化することができる。これによっても、ナノ粒子凝集装置21の下流側におけるナノ粒子単体の数量を減少させることができ、凝集によりPMと同程度の大きさの微粒子に大径化したナノ粒子は、フィルタ22で効率良く捕集されることが可能となる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る排気浄化装置について説明する。
次に、本発明の第2実施形態に係る排気浄化装置について説明する。
図8は、本発明に係る排気浄化装置を内燃機関に適用した第2実施形態の概略構成を示している。第1実施形態では、アクセルセンサ31、ブレーキセンサ32、回転速度センサ33からの信号を基に内燃機関1の運転状態を検知して、ナノ粒子の発生を判定するとしているが、第2実施形態に係る排気浄化装置20aでは、これらのセンサの代わりに、ナノ粒子凝集装置21の上流側に、ナノ粒子の発生を検知するPMセンサ61が設けられる。このPMセンサ61の例としては、例えば、レーザ誘起蛍光法(Laser Induced Incandescence)や光音響分光法(Photo Acoustic Spectroscopy)を用いることでナノ粒子を計測するものが考えられる。レーザ誘起蛍光法を用いたPMセンサ61は、レーザを排気ガスに照射することにより、ナノ粒子の分子の励起を促し、この分子の励起によって放出される蛍光を検知することで、ナノ粒子の発生量を検知する。一方、光音響分光法を用いたPMセンサ61は、レーザを排気ガスに照射することにより、レーザの波長に合ったナノ粒子の熱の放出を促し、この熱によって発生するナノ粒子の周囲の気体の圧力変化を音として捉えることで、ナノ粒子の発生量を検知する。PMセンサ61の検知信号S6もECU24に入力される。よって、PMセンサ61は、本発明におけるナノ粒子検知手段として機能する。
ECU24は、PMセンサ61より供給された検知信号S6より、ナノ粒子の発生量を検知し、ナノ粒子凝集装置21の切り替えバルブ41の制御を行う。この第2実施形態に係る排気浄化装置20aでは、PMセンサ61を用いることにより、ナノ粒子の発生量を直接的に検知することができる。よって、第2実施形態に係る排気浄化装置20aでは、内燃機関1の運転状態が、アイドル状態、または車両減速状態となる以外の原因によって発生したナノ粒子も検知することが可能となる。
なお、第2実施形態に係る排気浄化装置20aでは、ナノ粒子の発生を検知するのに、PMセンサ61単独で検知するとしているが、この形態には限られない。例えば、第1実施形態に係る排気浄化装置20において、ナノ粒子凝集装置の上流側にPMセンサ61を、さらに設けることにより、アクセルセンサ31、ブレーキセンサ32、回転速度センサ33と併用してもよい。これにより、内燃機関1の運転状態がアイドル状態もしくは車両減速状態となるときに発生するナノ粒子の量を検知することができる。よって、ECU24は、ナノ粒子の量に合わせて、ナノ粒子凝集装置21の迂回通路42に流入する排気ガスの量を、切り替えバルブ41を制御することで調節することができる。
[切り替えバルブ制御処理]
次に、第1実施形態および第2実施形態に係る切り替えバルブ制御処理の詳細について図9および図10を用いて具体的に説明する。ECU24は、ROMなどのメモリに記憶されているプログラムに従って、切り替えバルブ制御処理を行う。
次に、第1実施形態および第2実施形態に係る切り替えバルブ制御処理の詳細について図9および図10を用いて具体的に説明する。ECU24は、ROMなどのメモリに記憶されているプログラムに従って、切り替えバルブ制御処理を行う。
図9は、第1実施形態に係る切り替えバルブ制御処理のフローチャートである。第1実施形態に係る切り替えバルブの制御処理は、内燃機関1の運転状態がアイドル状態もしくは車両減速状態となるときに発生するナノ粒子を凝集させることにより、PMと同程度の大きさの微粒子に大径化する。
ECU24は、アクセルセンサ31、ブレーキセンサ32、回転速度センサ33のそれぞれより供給される検知信号S1、S2、S3を基に、アクセルの状態、エンジン回転変化量、ブレーキの状態を検知する。(ステップS101)。ECU24は、これらの状態が、アクセルオフの状態、エンジン回転変化量が負となる状態、ブレーキオンの状態のうち、いずれかの状態であると検知したときに、内燃機関1の運転状態が、アイドル状態もしくは車両減速状態にあるとして判定する(ステップS102)。ECU24は、内燃機関1の運転状態が、アイドル状態もしくは車両減速状態であると判定したならば(ステップS102:Yes)、ナノ粒子凝集装置21の切り替えバルブ41に制御信号S4を供給することによって、切り替えバルブ41を開き、排気ガスを迂回通路42へ流入させ、ナノ粒子の凝集を行う(ステップS103)。さらに、ECU24は、内燃機関1の運転状態が、アイドル状態もしくは車両減速状態のどちらでもないと判定したならば(ステップS102:No)、切り替えバルブ41に制御信号S4を供給することにより、切り替えバルブ41を閉じる制御を行う(ステップS104)。
図10は、第2実施形態に係る切り替えバルブ制御処理のフローチャートである。第2実施形態に係る切り替えバルブの制御処理は、PMセンサによって検知されたナノ粒子を凝集させることで、PMと同程度の大きさの微粒子に大径化する。
ECU24は、PMセンサ61から供給される検知信号S6に基づいて、排気通路4におけるナノ粒子の数量を検知する(ステップS201)。ECU24は、検知されたナノ粒子の数量と、予めECU24のRAMなどのメモリに記憶されている所定の数量との比較を行う(ステップS202)。ECU24は、検知されたナノ粒子の数量が、所定の数量以上であると判定すれば(ステップS202:Yes)、ナノ粒子凝集装置21の切り替えバルブ41に制御信号S4を供給することで、切り替えバルブ41を開き、排気ガスの一部を迂回通路42へ流入させ、ナノ粒子の凝集を行う(ステップS203)。さらに、ECU24は、検知されたナノ粒子の数量が、所定の数量よりも少ないと判定すれば(ステップS202:No)、切り替えバルブ41に制御信号S4を供給することにより、切り替えバルブ41を閉じる制御を行う(ステップS204)。
以上のように、本発明によれば、排気ガス中のナノ粒子は、迂回通路に流入することにより、長い時間、滞留することができるので、凝集して、PMと同程度の大きさの微粒子に大径化することができる。これにより、ナノ粒子を、下流側にあるフィルタで効率良く捕集することが可能となる。
1 内燃機関
4 排気通路
20 排気浄化装置
21 ナノ粒子凝集装置
22 フィルタ
23 酸化触媒
41 切り替えバルブ
42 迂回通路
24 ECU
4 排気通路
20 排気浄化装置
21 ナノ粒子凝集装置
22 フィルタ
23 酸化触媒
41 切り替えバルブ
42 迂回通路
24 ECU
Claims (4)
- 内燃機関から排出される排気ガスを導く排気通路と、
前記排気通路の一部を迂回する迂回通路と、
前記迂回通路へ流入する排気ガスの流量を調節する流量調節手段と、
前記内燃機関の運転状態を検知する運転状態検知手段と、を有し、
前記迂回通路の長さは、迂回される前記排気通路の一部の長さよりも長く設定され、
前記運転状態検知手段が所定の運転状態を検知すると、前記流量調節手段は、排気ガスの全部又は一部を迂回通路へ流入させることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。 - 前記運転状態検知手段は、アクセルオフの状態、エンジン回転変化量が負となる状態、ブレーキオンの状態のうち、少なくとも一つの状態を所定の運転状態として検知することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
- 内燃機関から排出される排気ガスを導く排気通路と、
前記排気通路の一部を迂回する迂回通路と、
前記迂回通路へ流入する排気ガスの流量を調節する流量調節手段と、
前記排気通路にもうけられ、ナノ粒子を検知するナノ粒子検知手段と、を有し、
前記迂回通路の長さは、迂回される前記排気通路の一部の長さよりも長く設定され、
前記ナノ粒子検知手段が所定の数量以上のナノ粒子を検知すると、前記流量調節手段は、排気ガスの全部又は一部を迂回通路へ流入させることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。 - 前記迂回通路は、迂回される前記排気通路の一部を、らせん状に囲む形状となることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2005041185A JP2006226191A (ja) | 2005-02-17 | 2005-02-17 | 内燃機関の排気浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2005041185A JP2006226191A (ja) | 2005-02-17 | 2005-02-17 | 内燃機関の排気浄化装置 |
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Family
ID=36987767
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
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| JP (1) | JP2006226191A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011121411A1 (en) | 2010-03-29 | 2011-10-06 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Exhaust gas control apparatus and method for internal combustion engine |
| JP2020143660A (ja) * | 2019-03-08 | 2020-09-10 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
-
2005
- 2005-02-17 JP JP2005041185A patent/JP2006226191A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011121411A1 (en) | 2010-03-29 | 2011-10-06 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Exhaust gas control apparatus and method for internal combustion engine |
| JP2011208542A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気浄化装置 |
| JP2020143660A (ja) * | 2019-03-08 | 2020-09-10 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
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