JP2006234363A - スクリュ冷凍装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】騒音の低減、性能の向上を可能としたスクリュ冷凍装置を提供する。
【解決手段】スクリュ圧縮機11、凝縮器12、膨張弁13及び蒸発器14を含む冷媒循環流路L1と、凝縮器12と膨張弁12との間の冷媒循環流路L1の部分にて分岐し、可変絞り手段15を経て、スクリュ圧縮機11内のロータ室に通じるバイパス流路L2とを備えたスクリュ冷凍装置1において、スクリュ圧縮機11から吐出された冷媒ガスの温度を検出し、検出温度を示す温度信号を出力する温度検出器16と、上記冷媒ガスの圧力を検出し、検出圧力を示す圧力信号を出力する圧力検出器17と、予め使用冷媒に関する任意の圧力に対する飽和温度のデータが入力される一方、上記温度信号と上記圧力信号とを受け、上記検出圧力での冷媒ガスの飽和温度を求め、(上記検出温度−飽和温度)を10℃以下にするとともに、+0℃に近付けるように可変絞り手段15の開度を調節するコントローラ18とが設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】スクリュ圧縮機11、凝縮器12、膨張弁13及び蒸発器14を含む冷媒循環流路L1と、凝縮器12と膨張弁12との間の冷媒循環流路L1の部分にて分岐し、可変絞り手段15を経て、スクリュ圧縮機11内のロータ室に通じるバイパス流路L2とを備えたスクリュ冷凍装置1において、スクリュ圧縮機11から吐出された冷媒ガスの温度を検出し、検出温度を示す温度信号を出力する温度検出器16と、上記冷媒ガスの圧力を検出し、検出圧力を示す圧力信号を出力する圧力検出器17と、予め使用冷媒に関する任意の圧力に対する飽和温度のデータが入力される一方、上記温度信号と上記圧力信号とを受け、上記検出圧力での冷媒ガスの飽和温度を求め、(上記検出温度−飽和温度)を10℃以下にするとともに、+0℃に近付けるように可変絞り手段15の開度を調節するコントローラ18とが設けられている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、スクリュ圧縮機を用いたスクリュ冷凍装置に関するものである。
従来、スクリュ圧縮機を用いたスクリュ冷凍装置は公知である(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−205195号公報(段落[0021],[0022]、図4)
特許文献1には、凝縮器と膨張弁との間の冷媒循環流路の部分にて分岐し、可変絞り手段を経て、スクリュ圧縮機内のロータ室に通じるバイパス流路と、上記スクリュ圧縮機と上記凝縮器との間における冷媒温度を検出し、検出温度に基づき上記可変絞り手段の開度を調節する吐出冷媒温度検出器とを設けたスクリュ冷凍装置が開示されている。さらに具体的には、上記開度は上記検出温度が高い場合には増大するように、逆に上記検出温度が低い場合には開度が縮小するように上記吐出冷媒温度検出器により調節される。このスクリュ冷凍装置によれば、油冷式圧縮機に要する油冷のための構造が不要となり、かつ冷凍負荷が変化した場合においても、上記スクリュ圧縮機の吐出温度が所望値に保たれる等の効果が得られる。
一般的に、高速回転部を備えた装置については、常に騒音の低減化が要求され、課題となっており、スクリュ冷凍装置に関しても、その例外ではない。
そのため、本願発明者は、種々の条件下でスクリュ冷凍機、なかでもスクリュ圧縮機の騒音発生について、実機テストを繰り返し、研究を続けてきた。その結果、スクリュ圧縮機から吐出された冷媒ガスの温度、即ち吐出温度が、この冷媒ガスの圧力、即ち吐出圧力での飽和温度よりも所定の温度、特には10℃以上高くなるとスクリュ圧縮機の騒音が異常に高くなることが見出された。換言すれば、上記吐出温度を上記飽和温度に近付けることによりスクリュ圧縮機の騒音が小さくなり、これに伴いスクリュ圧縮機の性能も向上するという知見が得られた。
そのため、本願発明者は、種々の条件下でスクリュ冷凍機、なかでもスクリュ圧縮機の騒音発生について、実機テストを繰り返し、研究を続けてきた。その結果、スクリュ圧縮機から吐出された冷媒ガスの温度、即ち吐出温度が、この冷媒ガスの圧力、即ち吐出圧力での飽和温度よりも所定の温度、特には10℃以上高くなるとスクリュ圧縮機の騒音が異常に高くなることが見出された。換言すれば、上記吐出温度を上記飽和温度に近付けることによりスクリュ圧縮機の騒音が小さくなり、これに伴いスクリュ圧縮機の性能も向上するという知見が得られた。
本発明は、上述した知見を実機に反映するという課題に基づきなされたもので、騒音の低減、性能の向上を可能としたスクリュ冷凍装置を提供しようとするものである。
上記課題を解決するために、第1発明は、スクリュ圧縮機、凝縮器、膨張弁及び蒸発器を含む冷媒循環流路と、上記凝縮器と上記膨張弁との間の上記冷媒循環流路の部分にて分岐し、可変絞り手段を経て、上記スクリュ圧縮機内のロータ室に通じるバイパス流路とを備えたスクリュ冷凍装置において、上記スクリュ圧縮機から吐出され、上記凝縮器に向かう冷媒ガスの温度を検出し、検出温度を示す温度信号を出力する温度検出器と、上記冷媒ガスの圧力を検出し、検出圧力を示す圧力信号を出力する圧力検出器と、予め使用冷媒に関する任意の圧力に対する飽和温度データが入力される一方、上記温度信号と上記圧力信号とを受け、上記検出圧力での冷媒ガスの飽和温度を求め、(上記検出温度−飽和温度)を所定の温度以下にするように上記可変絞り手段の開度を調節するコントローラとを設けた構成とした。
第2発明は、第1発明の構成に加えて、上記所定の温度が、10℃である構成とした。
第3発明は、第1または第2発明の構成に加えて、上記コントローラが、(上記検出温度−飽和温度)を+0℃に近付けるように上記可変絞り手段の開度を調節するものであるである構成とした。
本発明に係るスクリュ冷凍装置によれば、騒音の低減、所要動力の低減による性能の向上が可能になるという効果を奏する。
次に、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1は本発明に係るスクリュ冷凍装置1を示し、このスクリュ冷凍装置1には、スクリュ圧縮機11、凝縮器12、膨張弁13及び蒸発器14を含む冷媒循環流路L1と、凝縮器12と膨張弁13との間の冷媒循環流路L1の部分から分岐し、可変絞り手段15を経て、上記ロータ室に通じるバイパス流路L2とが設けられている。さらに、このスクリュ冷凍装置1には、温度検出器16と圧力検出器17とコントローラ18とが設けられている。
図1は本発明に係るスクリュ冷凍装置1を示し、このスクリュ冷凍装置1には、スクリュ圧縮機11、凝縮器12、膨張弁13及び蒸発器14を含む冷媒循環流路L1と、凝縮器12と膨張弁13との間の冷媒循環流路L1の部分から分岐し、可変絞り手段15を経て、上記ロータ室に通じるバイパス流路L2とが設けられている。さらに、このスクリュ冷凍装置1には、温度検出器16と圧力検出器17とコントローラ18とが設けられている。
スクリュ圧縮機11は、図示しないロータ室内に回転可能に収容された互いに噛合う雌雄一対のスクリュロータを有している。
温度検出器16は、スクリュ圧縮機11の吐出側で、スクリュ圧縮機11と凝縮器12との間の冷媒循環流路L1の部分に設けられている。そして、温度検出器16によりスクリュ圧縮機11から吐出され、凝縮器12に向かう冷媒ガスの温度、即ち吐出温度が検出され、検出温度を示す温度信号が出力される。
圧力検出器17は、スクリュ圧縮機11の吐出側で、スクリュ圧縮機11と凝縮器12との間の冷媒循環流路L1の部分に設けられている。そして、圧力検出器17によりスクリュ圧縮機11から吐出され、凝縮器12に向かう冷媒ガスの圧力、即ち吐出圧力が検出され、検出圧力を示す圧力信号が出力される。
コントローラ18は、温度検出器16、圧力検出器17のそれぞれと可変絞り手段15との間に介設され、温度検出器16からの温度信号と圧力検出器17からの圧力信号とを受けている。また、コントローラ18には、予め使用冷媒に関する任意の圧力に対する飽和温度のデータが入力され、以下に述べるようにコントローラ18により可変絞り弁15の制御が行われる。
次に、上記構成からなるスクリュ冷凍装置1の作動状況について説明する。
スクリュ圧縮機11により吸込まれたガス状態の冷媒は、圧縮され、スクリュ圧縮機11から凝縮器12に吐出され、ここで低温熱源に熱を奪われ、冷却されて凝縮し、液状態で膨張弁13に向かう。この液状態の冷媒の一部はバイパス流路L2に分流し、残りの冷媒が膨張弁13に導かれ、膨張弁13を通過する過程で断熱膨張により一部を残して気化し、気液混合状態で蒸発器14に至る。さらに、この冷媒は蒸発器14を通過する過程で高温熱源から熱を奪い、これにより液状態の冷媒も蒸発し、ガス状態になった冷媒が蒸発器14からスクリュ圧縮機11に送り出され、吸込まれる。
スクリュ圧縮機11により吸込まれたガス状態の冷媒は、圧縮され、スクリュ圧縮機11から凝縮器12に吐出され、ここで低温熱源に熱を奪われ、冷却されて凝縮し、液状態で膨張弁13に向かう。この液状態の冷媒の一部はバイパス流路L2に分流し、残りの冷媒が膨張弁13に導かれ、膨張弁13を通過する過程で断熱膨張により一部を残して気化し、気液混合状態で蒸発器14に至る。さらに、この冷媒は蒸発器14を通過する過程で高温熱源から熱を奪い、これにより液状態の冷媒も蒸発し、ガス状態になった冷媒が蒸発器14からスクリュ圧縮機11に送り出され、吸込まれる。
一方、バイパス流路L2に分流した液状態の冷媒は、凝縮器12にて熱を奪われ、冷却されており、可変絞り手段15を通過する過程で、部分的に気化し、気液混合状態、例えば液状態の冷媒が60WT%、ガス状態の冷媒が40WT%の状態となって、スクリュ圧縮機11内のロータ室に導かれる。そして、この液状態の冷媒により、スクリュロータ間、スクリュロータとロータ室の内壁面との間のシール及び潤滑を行うとともに、液状態及びガス状態の冷媒により、特に液状態の冷媒が気化する際に周囲から気化熱を奪う作用によりロータ室内での圧縮作用に伴う昇温部を冷却する。やがて、バイパス流路L2からの冷媒はロータ室内にて完全にガス状態になり、蒸発器14からスクリュ圧縮機11に吸込まれた冷媒とともに圧縮されて凝縮器12に送り出され、このガス状態の冷媒は再度凝縮器12を経て液状態になった後、膨張弁13側と可変絞り手段15側に分流し、以後、上記同様にして繰返し循環する。
ところで、このスクリュ冷凍装置1には、温度検出器16、圧力検出器17及びコントローラ18が設けられており、このコントローラ18により、圧力検出器17による検出圧力での冷媒ガスの飽和温度が求められ、(上記検出温度−飽和温度)の温度差を10℃以下にするとともに、+0℃に近付けるように可変絞り手段15に対してその開度を調節する制御信号が出力される。
ここでいう「+0℃に近付ける」とは、後述するように、検出温度から飽和温度を減じた値を+側から0℃に近付けることを意味する。また、冷媒が気相の状態を保つためには、検出温度と飽和温度が等しくならず、検出温度は飽和温度より高いことが必要となる。従って、検出温度が飽和温度より僅か(例えば、約0.5℃)だけ高い温度を目標温度と設定して、検出温度から上記目標温度を減じた値が大きいほど可変絞り手段15の開度を大きくし、その値が小さいほど可変絞り手段15の開度を小さくする制御を、いわゆるPID制御等に基づいて行うこと等が、可変絞り手段15の開度の具体的な調節方法として挙げられる。
さらに、冷媒の状態変化について、図2を参照しつつ、説明する。
図2(横軸:エンタルピ、縦軸:圧力)は使用冷媒に関するモリエル線図を示し、臨界点Kを境として、これより低エンタルピ側が飽和液線Aで、高エンタルピ側が飽和蒸気線Bになっており、図中、四角形abcdは冷凍サイクルであって、冷媒循環流路L1で繰り返される冷媒の状態変化を示している。即ち、四角形abcdにおいて、点a→点bはスクリュ圧縮機11での圧縮過程における状態変化、点b→点cは凝縮器12での凝縮過程における状態変化、点c→点dは膨張弁13での絞り膨張過程における状態変化、点d→点a過程は蒸発器14での蒸発過程における状態変化のそれぞれを示している。ちなみに、図中二点鎖線は、使用冷媒は同一とした場合において、バイパス流路L2を備えていない従来のスクリュ冷凍装置における圧縮過程から凝縮過程に移行してゆく部分の冷媒の状態変化を例示したもので、この場合、圧縮過程での冷媒の状態変化は点a→点b'となり、凝縮過程での冷媒の状態変化は点b'→点cとなる。
図2(横軸:エンタルピ、縦軸:圧力)は使用冷媒に関するモリエル線図を示し、臨界点Kを境として、これより低エンタルピ側が飽和液線Aで、高エンタルピ側が飽和蒸気線Bになっており、図中、四角形abcdは冷凍サイクルであって、冷媒循環流路L1で繰り返される冷媒の状態変化を示している。即ち、四角形abcdにおいて、点a→点bはスクリュ圧縮機11での圧縮過程における状態変化、点b→点cは凝縮器12での凝縮過程における状態変化、点c→点dは膨張弁13での絞り膨張過程における状態変化、点d→点a過程は蒸発器14での蒸発過程における状態変化のそれぞれを示している。ちなみに、図中二点鎖線は、使用冷媒は同一とした場合において、バイパス流路L2を備えていない従来のスクリュ冷凍装置における圧縮過程から凝縮過程に移行してゆく部分の冷媒の状態変化を例示したもので、この場合、圧縮過程での冷媒の状態変化は点a→点b'となり、凝縮過程での冷媒の状態変化は点b'→点cとなる。
例えば、冷媒が圧縮された後の吐出圧力が1.53MPaの場合を考えると、点bから点cに至る線分と飽和液線A、飽和蒸気線Bのそれぞれと交わる点での温度は40℃、点b’での温度は80℃〜100℃となる。そして、点a→点bの移行のための所要動力は両矢印Iの長さに比例する値となり、点a→点b'の移行のための所要動力は両矢印IIの長さに比例する値となる。
本発明の場合、図2において点bが飽和蒸気線の近接位置に示されているように、(温度検出器16による検出温度−検出された吐出圧力での冷媒ガスの飽和温度)の温度差が10℃以下になるようにコントローラ18により可変絞り手段15の開度が調節されるとともに、この温度差が+側から0℃に近づくように可変絞り手段15の開度が調節されている。このため、本願発明者が行ってきた種々の実機テストから明らかなように、騒音が低減される。また、図2において、点、a→点b'における圧縮は断熱圧縮であるのに対して、
本発明の場合、点、a→点bにおける圧縮は等温圧縮に近くなるため、両矢印IIに比して短い両矢印Iにより示されるように、従来よりも所要動力も少なくなる。
本発明の場合、点、a→点bにおける圧縮は等温圧縮に近くなるため、両矢印IIに比して短い両矢印Iにより示されるように、従来よりも所要動力も少なくなる。
1 スクリュ冷凍装置
11 スクリュ圧縮機
12 凝縮器
13 膨張弁
14 蒸発器
15 可変絞り手段
16 温度検出器
17 圧力検出器
18 コントローラ
A 飽和液線
B 飽和蒸気線
K 臨界点
L1 冷媒循環流路
L2 バイパス流路
11 スクリュ圧縮機
12 凝縮器
13 膨張弁
14 蒸発器
15 可変絞り手段
16 温度検出器
17 圧力検出器
18 コントローラ
A 飽和液線
B 飽和蒸気線
K 臨界点
L1 冷媒循環流路
L2 バイパス流路
Claims (3)
- スクリュ圧縮機、凝縮器、膨張弁及び蒸発器を含む冷媒循環流路と、上記凝縮器と上記膨張弁との間の上記冷媒循環流路の部分にて分岐し、可変絞り手段を経て、上記スクリュ圧縮機内のロータ室に通じるバイパス流路とを備えたスクリュ冷凍装置において、
上記スクリュ圧縮機から吐出され、上記凝縮器に向かう冷媒ガスの温度を検出し、検出温度を示す温度信号を出力する温度検出器と、
上記冷媒ガスの圧力を検出し、検出圧力を示す圧力信号を出力する圧力検出器と、
予め使用冷媒に関する任意の圧力に対する飽和温度データが入力される一方、上記温度信号と上記圧力信号とを受け、上記検出圧力での冷媒ガスの飽和温度を求め、(上記検出温度−飽和温度)を所定の温度以下にするように上記可変絞り手段の開度を調節するコントローラとを設けたことを特徴とするスクリュ冷凍装置。 - 上記所定の温度が、10℃であることを特徴とする請求項1に記載のスクリュ冷凍装置。
- 上記コントローラが、(上記検出温度−飽和温度)を+0℃に近付けるように上記可変絞り手段の開度を調節するものであることを特徴とする請求項1または2に記載のスクリュ冷凍装置。
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2005
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