JP2006247193A - 血圧測定システムおよび血圧測定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 無侵襲的に血圧値を連続的に得ることが可能であり、しかも得られる数値が広範なデータとして既に存在するオシロメトリック法によって測定されるであろう数値に相当する血圧の測定装置および測定装置を提供する。
【解決手段】 血流測定装置が血流量に対応して出力する信号の値(以下、「血流出力値」とも呼ぶ)と、オシロメトリック法によって測定される血圧値との間には比例関係:
オシロメトリック法による血圧値(O)=a×血流測定装置の血流出力値(D)
[式中、aは比例定数である。]
があると仮定してその関係を予め求めておき、その後、血流出力値を連続的に測定し、その測定値および予め求めておいた比例関係からオシロメトリック法によって測定されるであろう血圧値を算出する。
【選択図】図1
【解決手段】 血流測定装置が血流量に対応して出力する信号の値(以下、「血流出力値」とも呼ぶ)と、オシロメトリック法によって測定される血圧値との間には比例関係:
オシロメトリック法による血圧値(O)=a×血流測定装置の血流出力値(D)
[式中、aは比例定数である。]
があると仮定してその関係を予め求めておき、その後、血流出力値を連続的に測定し、その測定値および予め求めておいた比例関係からオシロメトリック法によって測定されるであろう血圧値を算出する。
【選択図】図1
Description
本発明は、血圧測定装置および血圧測定方法に関し、より詳しくは、血流測定装置からの血流出力値に基づいて、オシロメトリック法によって測定されるであろう血圧値を実質的に連続的に推定する方法、ひいては血圧測定に関する。
血圧の測定は、一般的にオシロメトリック法によって測定されている。具体的には、上腕にカフを巻き付け、そこに空気を送り込んで上腕の血管を圧迫し、それによって血液の流れを止める;その後、カフに加えた圧力を徐々に下げて圧迫状態を緩和すると、血液の圧力がカフの圧力を上回り、その結果、心臓の鼓動に対応して血液が脈動状態して流れ始める;血液が流れ始める前後のカフ圧の変動を圧脈波として測定する;圧脈波が急激に大きくなったときのカフ圧を「最高血圧値」とし、急激に小さくなったときのカフ圧を「最低血圧値」として測定している。現在、カフを上腕に巻き付けて血液の流れを止めた後に、血流を再開させて脈動が開始する時期および終了する時期の血圧をそれぞれ「最高血圧値」および「最低血圧値」として簡便に測定している方法は、上述のオシロメトリック法を利用するものである。
ところで、種々の医療的処置、例えば透析処置において、上述のオシロメトリック法で測定した場合に測定されるであろう血圧値を知りたい、特に連続的にモニターしたいことがある。実際にオシロメトリック法によって測定しようとしても、測定は間欠的にしか実施できず、また、測定に際しては上述のようにカフを用いて複数の工程を経て実施する必要があるので、オシロメトリック法での測定は非常に面倒である。具体的には、医療的処置の最中において、そのときの被治療者の血圧が、オシロメトリック法により測定される最高血圧値と最低血圧値との間のどの位の数値であるのかを逐次推定し、あるいは被治療者の状態を把握する必要がある。例えば、推定された血圧値によっては治療内容の変更、治療の停止等を検討する必要がある。
被治療者の各部血圧を精密測定する方法としては、圧力測定機能を有するセンサーをカテーテルを介して血管内に配置して血圧を連続的に測定する方法が提案されている(後述の特許文献1参照)。しかしながら、この方法では、カテーテルを血管内に挿入するために外科的処置が必要であり、被治療者に肉体的および精神的な負担を強いることになる。
圧力測定機能を有するセンサーは、血圧を直接測定するものである。従って、測定される血圧から求められる「最高血圧値」および「最低血圧値」が、間接的な測定方法であるオシロメトリック法によって測定される「最高血圧値」および「最低血圧値」と必ずしも一致するとは限らない。過去から継続して治療を受けている被治療者の場合、簡便なオシロメトリック法によって過去に測定したデータが既に多数蓄積されているおり、また、血液に関する医学的情報もオシロメトリック法によって測定される値に言及されていることが多い。従って、被治療者の血圧に関する情報をオシロメトリック法によって測定した場合に得られるであろう血圧値として推定することは、重要であり、また、意義深い。
特開2000−107142号公報
従って、無侵襲的に血圧値を連続的に得ることが可能であり、しかも得られる数値が広範なデータとして既に存在するオシロメトリック法によって測定されるであろう数値に相当する血圧の測定装置および測定装置を提供することが望まれる。
上記課題について、検討を重ねた結果、発明者らは、血流測定装置が血流量に対応して出力する信号の値(以下、「血流出力値」とも呼ぶ)と、オシロメトリック法によって測定される血圧値との間には比例関係:
オシロメトリック法による血圧値(O)=a×血流測定装置の血流出力値(D)
[式中、aは比例定数である。]
があると仮定してその関係を予め求めておき、その後、血流出力値を連続的に測定し、その測定値および予め求めておいた比例関係からオシロメトリック法によって測定されるであろう血圧値を算出して、これを目安として被治療者の状態を推定して種々の医療的処置を実施する場合、治療を好都合に実施できることを見出した。
オシロメトリック法による血圧値(O)=a×血流測定装置の血流出力値(D)
[式中、aは比例定数である。]
があると仮定してその関係を予め求めておき、その後、血流出力値を連続的に測定し、その測定値および予め求めておいた比例関係からオシロメトリック法によって測定されるであろう血圧値を算出して、これを目安として被治療者の状態を推定して種々の医療的処置を実施する場合、治療を好都合に実施できることを見出した。
上述の比例関係を予め求めるには、比例定数を求める必要がある。この比例定数は、血流測定装置からの血流出力値の最大値(Dmax)、最小値(Dmin)、またはこれらの最大値(Dmax)と最小値(Dmin)との平均値(例えば算術平均値)が、オシロメトリック法によって測定される血圧値の最高値(Omax)、最低値(Omin)、またはこれらの最高値(Omax)と最低値(Omin)との平均値に対応するとして求めるのが実用的には好都合であることが判った。
従って、血流測定装置からの血流出力値の最大値(Dmax)が、オシロメトリック法によって測定される血圧値の最高値(Omax)に対応し、また、血流出力値と血圧値との間には比例関係があると仮定することが好都合であるということに基づいて、第1の要旨に置いて、本発明は、
オシロメトリック法によって測定される血圧値を連続的に推定する方法であって、
(m)血流測定プローブを有する血流測定装置からの血流出力値の最大値(Dmax)およびオシロメトリック法によって測定される血圧値の最高値(Omax)から関係式(1):
血圧値(O)=a×血流出力値(D) (1)
[但し、aは比例定数である。]
の比例定数aを、「オシロメトリック法による血圧値の最高値(Omax)/血流測定装置からの血流出力値の最大値(Dmax)」として予め求めること、
(n)次に、血流測定装置からの血流出力値(D)を得て、この血流出力値を、求めたaを含む関係式(1)に代入して、血流出力値(D)に対応する血圧値(O)を求めること
を特徴とする血圧推定方法
を提供する。
オシロメトリック法によって測定される血圧値を連続的に推定する方法であって、
(m)血流測定プローブを有する血流測定装置からの血流出力値の最大値(Dmax)およびオシロメトリック法によって測定される血圧値の最高値(Omax)から関係式(1):
血圧値(O)=a×血流出力値(D) (1)
[但し、aは比例定数である。]
の比例定数aを、「オシロメトリック法による血圧値の最高値(Omax)/血流測定装置からの血流出力値の最大値(Dmax)」として予め求めること、
(n)次に、血流測定装置からの血流出力値(D)を得て、この血流出力値を、求めたaを含む関係式(1)に代入して、血流出力値(D)に対応する血圧値(O)を求めること
を特徴とする血圧推定方法
を提供する。
上記血圧推定方法において、血流出力値の最大値(Dmax)および血圧値の最高値(Omax)の代わりに、血流出力値の最小値(Dmin)および血圧値の最低値(Omin)を使用しても、あるいは血流出力値の最大値(Dmax)と最小値(Dmin)との平均値および血圧値の最高値(Omax)と最低値(Omin)との平均値を使用しても同様に実施できる。
従って、別の1つの態様では、オシロメトリック法によって測定される血圧値を連続的に推定する方法であって、
(m’)血流測定プローブを有する血流測定装置からの血流出力値の最小値(Dmin)およびオシロメトリック法によって測定される血圧値の最低値(Omin)から関係式(1’):
血圧値(O)=a’×血流出力値(D) (1’)
[但し、a’は比例定数である。]
の比例定数a’を、「オシロメトリック法による血圧値の最低値(Omin)/血流測定装置からの血流出力値の最小値(Dmin)」として予め求めること、
(n)次に、血流測定装置からの血流出力値(D)を得て、この血流出力値を、求めたa’を含む関係式(1’)に代入して、血流出力値(D)に対応する血圧値(O)を求めること
を特徴とする血圧推定方法
を提供する。
(m’)血流測定プローブを有する血流測定装置からの血流出力値の最小値(Dmin)およびオシロメトリック法によって測定される血圧値の最低値(Omin)から関係式(1’):
血圧値(O)=a’×血流出力値(D) (1’)
[但し、a’は比例定数である。]
の比例定数a’を、「オシロメトリック法による血圧値の最低値(Omin)/血流測定装置からの血流出力値の最小値(Dmin)」として予め求めること、
(n)次に、血流測定装置からの血流出力値(D)を得て、この血流出力値を、求めたa’を含む関係式(1’)に代入して、血流出力値(D)に対応する血圧値(O)を求めること
を特徴とする血圧推定方法
を提供する。
更に別の1つの態様では、オシロメトリック法によって測定される血圧値を連続的に推定する方法であって、
(m’’)血流測定プローブを有する血流測定装置からの血流出力値の最大値(Dmax)と最小値(Dmin)の平均値およびオシロメトリック法によって測定される血圧値の最高値(Omax)と最低値(Omin)の平均値から関係式(1’’):
血圧値(O)=a’’×血流出力値(D) (1’’)
[但し、a’’は比例定数である。]
の比例定数a’’を、「オシロメトリック法による血圧値の最高値(Omax)と最低値(Omin)の平均値/血流測定装置からの血流出力値の最大値(Dmax)と最小値(Dmin)の平均値」として予め求めること、
(n’’)次に、血流測定装置からの血流出力値(D)を得て、この血流出力値を、求めたa’’を含む関係式(1’’)に代入して、血流出力値(D)に対応する血圧値(O)を求めること
を特徴とする血圧推定方法
を提供する。
(m’’)血流測定プローブを有する血流測定装置からの血流出力値の最大値(Dmax)と最小値(Dmin)の平均値およびオシロメトリック法によって測定される血圧値の最高値(Omax)と最低値(Omin)の平均値から関係式(1’’):
血圧値(O)=a’’×血流出力値(D) (1’’)
[但し、a’’は比例定数である。]
の比例定数a’’を、「オシロメトリック法による血圧値の最高値(Omax)と最低値(Omin)の平均値/血流測定装置からの血流出力値の最大値(Dmax)と最小値(Dmin)の平均値」として予め求めること、
(n’’)次に、血流測定装置からの血流出力値(D)を得て、この血流出力値を、求めたa’’を含む関係式(1’’)に代入して、血流出力値(D)に対応する血圧値(O)を求めること
を特徴とする血圧推定方法
を提供する。
上述の方法に用いる血流測定装置は、無侵襲で血流量を測定できる市販の血流計を使用できる。例えば、超音波ドップラー血流計、レーザードップラー血流計等を使用できる。このような装置は、超音波、レーザー光等は、流れている血液に当たることによって周波数・強度変調を受けるので、変調された超音波、レーザー光等を解析することによって血流の変化を得ることができることを測定原理としている。
このような血流計は、プローブと呼ばれる照射・受光部および信号処理部を有する。プローブは、測定すべき血管に近接する体表面の所定の箇所に配置し、照射・受光部から超音波、レーザー光等を血管に向かって照射し、また、血液によって反射された超音波、光等を受け取る。信号処理部は、プローブが照射すべき超音波、レーザー光等を制御し、また、プローブが受け取った超音波、レーザー光等を処理して血流量に対応する血流出力値を出力する。
このような血流測定装置としては、例えば、
林電気から市販されている、超音波血流計 ES−1000SP2、ES−1000SPM、
プライムテックから市販されている多機能超音波ドップラ血流計 WAK1、
株式会社プリモから市販されている血流検出センサー S13+2CH センサーアンプ、
オメガウェーブから市販されているレーザー血流計 FLO−N1、FLO−C1、
オー・エイ・エス株式会社から市販されているデジタルレーザー血流計 サイバーメド CDF−2000、Moorから市販されているレーザー・ドップラ血流計 DRT4等を使用できる。
林電気から市販されている、超音波血流計 ES−1000SP2、ES−1000SPM、
プライムテックから市販されている多機能超音波ドップラ血流計 WAK1、
株式会社プリモから市販されている血流検出センサー S13+2CH センサーアンプ、
オメガウェーブから市販されているレーザー血流計 FLO−N1、FLO−C1、
オー・エイ・エス株式会社から市販されているデジタルレーザー血流計 サイバーメド CDF−2000、Moorから市販されているレーザー・ドップラ血流計 DRT4等を使用できる。
上述の血流測定装置からは、経時的に血流出力値が出力される。この出力から、最大値、最小値および/またはこれらの平均値を求める処理を実施する。このような処理は、いずれの適当な処理法で実施してもよい。例えば、血流測定装置のプローブが受光する超音波、光等出力をF/V変換し、それをA/D変換した後、必要な場合には演算を実施して、上述の値を求めることができる。実際血液が脈動状態で流れるため、このような最大値および最小値は、ある時点における脈動の1周期における最大値および最小値である。血圧値をモニタするに際して、モニタを開始する直前の1周期における最大値および/または最小値を使用できる。別の態様では、モニタを開始する直前の複数周期における最大値および/または最小値の平均値を使用してもよい。
他方、オシロメトリック法による血圧値の最高値(Omax)および最低値(Omin)は、カフによって加圧するタイプの市販の血圧測定装置を用いて測定でき、これらの平均値も容易に算出できる。いずれの適当な装置を用いて測定してもよい。尚、このオシロメトリック法による測定は、血圧値を連続的にモニタしたい、特定の被測定者に対して血圧測定装置を用いて実施する。血圧値をモニタするに際して、モニタを開始する直前にオシロメトリック法により血圧値を測定して、その最高値および/または最低値を求める。別の態様では、モニタを開始する直前に最大値および/または最小値を複数回測定し、その平均値を使用してもよい。
比例定数の算出は、血流測定装置から得られる最大値、最小値またはこれらの平均値、血圧測定装置によって血圧値の最高値(Omax)、最低値(Omin)またはこれらの平均値を除することによって、容易に算出できる。算出した比例定数を式(1)、(1’)または(1’’)(以下、式(1)等)に代入することによって、特定の被測定者に関して血流測定装置から得られる血流出力値とオシロメトリック法によって測定される血圧値と間の比例関係(即ち、式(1)等)が予め求められる。求めた比例関係を用いて、血流測定装置から出力される血流出力値(D)に対応する血圧値(O)が算出される。この算出は、いずれの適当な方法で実施してよく、例えば、求めた比例関係を予めコンピュータに入力しておき、血流測定装置からの血流出力値のデータがそのコンピュータに入力されると、自動的に血圧値を算出するようにコンピュータのハードウエアおよびソフトウエアを構成すればよい。
次に、被測定者の所定箇所に血流測定装置のプローブを配置して、血流出力値を経時的に採取し、それをコンピュータに入力すると、血流出力値に対応する血圧値が式(1)等に基づいて算出され、その結果、血圧値を経時的に得ることができる。
また、モニタを開始した後であっても、所定時間を経過した後に血圧値を再度測定して新たな最高値および/または最低値を求め、更に、該所定時間を経過する頃の血流測定装置からの血流出力値の新たな最大値および最小値を求め、これらの新たな値に基づいて新たな比例定数を求め、所定時間経過後は、この新しい比例定数を用いて血圧値を求めるように構成してもよい。
上述のオシロメトリック法による血圧値の推定方法は、
(A)血流測定プローブを有し、所定箇所における血流量に対応する、血流測定プローブからの血流出力値(D)を出力する血流測定装置、
(B)経時的に出力された血流出力値からその最大値(Dmax)を求める手段、
(C)オシロメトリック法によって測定した血圧値(O)の最高値(Omax)ならびに血流出力値の最大値(Dmax)に基づいて、関係式(1):
血圧値(O)=a×血流出力値(D) (1)
[但し、aは比例定数である。]
の比例定数aを、血圧値の最高値(Omax)/血流出力値の最大値(Dmax)として求める手段、ならびに
(D)求めた比例定数aを含む関係式(1)によって、血流測定装置の血流測定プローブにより得られる血流出力値(D)に対応する血圧値(O)を求める手段
を有して成る血圧測定システムを用いて実施できる。
(A)血流測定プローブを有し、所定箇所における血流量に対応する、血流測定プローブからの血流出力値(D)を出力する血流測定装置、
(B)経時的に出力された血流出力値からその最大値(Dmax)を求める手段、
(C)オシロメトリック法によって測定した血圧値(O)の最高値(Omax)ならびに血流出力値の最大値(Dmax)に基づいて、関係式(1):
血圧値(O)=a×血流出力値(D) (1)
[但し、aは比例定数である。]
の比例定数aを、血圧値の最高値(Omax)/血流出力値の最大値(Dmax)として求める手段、ならびに
(D)求めた比例定数aを含む関係式(1)によって、血流測定装置の血流測定プローブにより得られる血流出力値(D)に対応する血圧値(O)を求める手段
を有して成る血圧測定システムを用いて実施できる。
容易に理解できるように、上述の血圧システムにおいて、血流出力値の最大値(Dmax)および血圧値の最高値(Omax)の代わりに、血流出力値の最小値(Dmin)および血圧値の最低値(Omin)を使用しても、あるいは血流出力値の最大値(Dmax)と最小値(Dmin)との平均値および血圧値の最高値(Omax)と最低値(Omin)との平均値を使用するように、変更することによって、上述の他の血圧値の推定方法も同様に実施できる。
プローブからの信号に基づいて血流測定装置が出力する血流出力値から最大値、最小値またはこれらの平均値を求める手段は、いずれの適当なものであってよい。例えば、そのような手段として、電圧、光量、超音波出力、音量、電流等の形態で得られる出力値から、BIOPAC System社 MP150システム+パーソナルコンピュータ/Moor社 MoorSOFTのような装置を使用して、最大値、最小値またはこれらの平均値を得ることができる。
比例定数を求める手段は、上述のようにして得られる最大値、最小値またはこれらの平均値およびオシロメトリック法によって測定された最高値、最低値またはこれらの平均値を用いて除算を実施できれば、いずれの適当なものであってもよい。例えば、そのような手段として、キッセイコムテック Vital Tracerを使用できる。
比例定数を用いて、式(1)等により血圧値を求める手段は、いずれの適当なものであってよい。例えば、そのような手段として、日本光電製 ドプラ心機能モニタ EDM−1000、プルシオンメディカルシステム社 連続心拍出量測定装置 Piccoを使用できる。
上述の手段は、いずれも既知であり、適切なソフトウエア、コンピュータおよびその周辺機器(例えば入力装置、メモリー装置、ディスプレイ装置等)を組み合わせてこれらの手段を有する装置を容易に構成できる。
従って、本発明は、別の要旨において、連続血圧測定装置を提供し、この装置は、
(A)血流測定プローブを有し、所定箇所における血流量に対応する、血流測定プローブからの血流出力値(D)を出力する血流測定装置、
(B)経時的に出力された血流出力値からその最大値(Dmax)を求める手段、
(C)オシロメトリック法によって測定した血圧値(O)の最高値(Omax)ならびに血流出力値の最大値(Dmax)に基づいて、関係式(1):
血圧値(O)=a×血流出力値(D) (1)
[但し、aは比例定数である。]
の比例定数aを、血圧値の最高値(Omax)/血流出力値の最大値(Dmax)として求める手段、ならびに
(D)求めた比例定数aを含む関係式(1)によって、血流測定装置の血流測定プローブにより得られる血流出力値(D)に対応する血圧値(O)を求める手段
を有して成る。
(A)血流測定プローブを有し、所定箇所における血流量に対応する、血流測定プローブからの血流出力値(D)を出力する血流測定装置、
(B)経時的に出力された血流出力値からその最大値(Dmax)を求める手段、
(C)オシロメトリック法によって測定した血圧値(O)の最高値(Omax)ならびに血流出力値の最大値(Dmax)に基づいて、関係式(1):
血圧値(O)=a×血流出力値(D) (1)
[但し、aは比例定数である。]
の比例定数aを、血圧値の最高値(Omax)/血流出力値の最大値(Dmax)として求める手段、ならびに
(D)求めた比例定数aを含む関係式(1)によって、血流測定装置の血流測定プローブにより得られる血流出力値(D)に対応する血圧値(O)を求める手段
を有して成る。
容易に理解できるように、上述の連続血圧測定装置は、血流出力値の最大値(Dmax)および血圧値の最高値(Omax)の代わりに、血流出力値の最小値(Dmin)および血圧値の最低値(Omin)を使用しても、あるいは血流出力値の最大値(Dmax)と最小値(Dmin)との平均値および血圧値の最高値(Omax)と最低値(Omin)との平均値を使用する構成に変更することによって、修正することができる。尚、手段(B)において、血流出力値の測定は、連続的に実施してその出力値の最高値および/または最低値が測定できる程度の時間以上の間、経時的に(例えば、連続的または断続的)実施する。
本発明では、血流測定装置からの出力値を用いてオシロメトリック法によって測定される血圧値を連続的に推定できるので、被測定者の状態の経時的変化をオンラインで把握することができる。
図1に本発明の方法の工程を概略的に示す。この工程は、そのような工程を実施する手段または装置に置き換えることもでき、その場合は、図1は本発明の装置の構成を概略的に示す。
図1に示した本発明の装置は、血流測定装置(A)、血流出力値の最大値を求める手段(B)、関係式(1)を求める手段(C)および血圧値を求める手段(D)を有して成る。必要に応じて、図示するように、求めた血圧値を出力する手段を更に有してよい。
血流測定装置(A)によって、血流測定プローブを用いて被験者から血流量に対応する血流出力値を求める。この血流出力値からその最大値(Dmax)を手段(B)によって求める。他方、オシロメトリック法によって血圧値の最高値(Omax)を被験者から求めておく。そして、手段(C)によって、求めた最大値(Dmax)および最高値(Omax)から比例定数aを求める、即ち、関係式(1)を求める。
その後、被験者の新たな血流出力値(D)を得、この出力値および求めた関係式(1)からその血流出力値(D)に対応する血圧値を求める。この血圧値が、血流出力値(D)を求めた時のオシロメトリック法の血圧値(O)の推定値となる。その後、連続的または断続的に被験者から血流出力値(D)を求め、そして、それに対応する血圧値を関係式(1)から求める。
このように、関係式(1)を一旦求めた後は、被験者に対して血流測定を連続的または断続的に実施し、関係式(1)を用いて被験者から得られる血流出力値に基づいて、血圧値を推定することができるので、被験者のオシロメトリック法によって測定される血圧値を連続的または断続的に推定することができる。尚、図1において、手段(C)にて実施している工程が、本発明の血圧推定方法の工程(m)に対応し、手段(D)にて実施している工程が、本発明の血圧推定方法の工程(n)に対応する。
容易に理解できるように、最大値(Dmax)および最高値(Omax)の代わりに、最小値(Dmin)および最低値(Omin)を、あるいはこれらの平均値を使用する場合についても、上述の説明が同様に当て嵌まる。
図1に示した装置を用いて、透析患者の人工透析時の血圧値をカフで測定すると共に、本発明に基づいて透析時のオシロメトリック法によって測定される血圧値を推定した。
透析開始前に患者の腕に血流測定プローブ(株式会社プリモ製、製品名:S13)を配置し、血流を連続的に測定した。この患者の血流測定を1分間実施したところ、血流出力最大値(Dmax)は、68mm/Sであり、血流出力最小値(Dmin)は、34mm/Sであった。また、患者の血圧をカフによって予め測定しておいた。最高値(Omax)は、120mmHgであり、最低値(Omin)は、60mmHgであった。従って、関係式(1)の比例定数aは、1.76となり、比例定数a’は1.76となった。また、比例定数a’’は1.76となった。
この患者に対して透析を実施し、その間、得られた関係式(1)および(1’)を用いてオシロメトリック法による血圧値を推定した結果を、カフによる実測値と併せて図2に示す。
図2は、連続的に血流測定を実施し、血流出力値が増加から減少に転ずる時の血流出力値(即ち、最大値)に対応する血圧値(従って、最高血圧値に対応)を関係式(1)によって推定した結果(上側の曲線)、および血流出力値が減少から増加に転ずる時の血流出力値(即ち、最小値)に対応する血圧値(従って、最低血圧値に対応)を関係式(1’)によって推定した結果(下側の曲線)を示している。そして、比較のために、カフを用いて測定した結果(■および▲)も併せて図示している。
本発明によれば、血流測定によって被験者のオシロメトリック法によって測定される血圧値を連続的に測定でき、例えば、この測定をオンライン的に利用すると、オシロメトリック法では間欠的にしか測定できなかった血圧値が連続的に変化する様子を推定することができ、被験者の血圧状態の変化を簡単に把握できる。例えば、透析患者の透析中の血圧の変化を連続的に見ることができ、それに基づいて透析時の患者の状態を推定できる。
Claims (4)
- (A)血流測定プローブを有し、所定箇所における血流量に対応する、血流測定プローブからの血流出力値(D)を出力する血流測定装置、
(B)経時的に出力された血流出力値からその最大値(Dmax)を求める手段、
(C)オシロメトリック法によって測定した血圧値(O)の最高値(Omax)ならびに血流出力値の最大値(Dmax)に基づいて、関係式(1):
血圧値(O)=a×血流出力値(D) (1)
[但し、aは比例定数である。]
の比例定数aを、血圧値の最高値(Omax)/血流出力値の最大値(Dmax)として求める手段、ならびに
(D)求めた比例定数aを含む関係式(1)によって、血流測定装置の血流測定プローブにより得られる血流出力値(D)に対応する血圧値(O)を求める手段
を有して成る血圧測定システム。 - (A)血流測定プローブを有し、所定箇所における血流量に対応する、血流測定プローブからの血流出力値(D)を出力する血流測定装置、
(B’)経時的に出力された血流出力値からその最小値(Dmin)を求める手段、
(C)オシロメトリック法によって測定した血圧値(O)の最低値(Omin)ならびに血流出力値の最大値(Dmin)に基づいて、関係式(1’):
血圧値(O)=a’×血流出力値(D) (1’)
[但し、a’は比例定数である。]
の比例定数a’を、血圧値の最高値(Omin)/血流出力値の最大値(Dmin)として求める手段、ならびに
(D)求めた比例定数aを含む関係式(1’)によって、血流測定装置の血流測定プローブにより得られる血流出力値(D)に対応する血圧値(O)を求める手段
を有して成る血圧測定システム。 - (A)血流測定プローブを有し、所定箇所における血流量に対応する、血流測定プローブからの血流出力値(D)を出力する血流測定装置、
(B’)経時的に出力された血流出力値からその最大値(Dmax)および最小値(Dmin)の平均値を求める手段、
(C)オシロメトリック法によって測定した血圧値(O)の最高値(Omax)および最低値(Omin)の平均値ならびに血流出力値の最大値(Dmax)および最小値(Dmin)の平均値に基づいて、関係式(1’’):
血圧値(O)=a’’×血流出力値(D) (1’’)
[但し、a’’は比例定数である。]
の比例定数a’’を、血圧値の最高値(Omax)および最低値(Omin)の平均値/血流出力値の最大値(Dmax)および最小値(Dmin)の平均値として求める手段、ならびに
(D)求めた比例定数aを含む関係式(1’’)によって、血流測定装置の血流測定プローブにより得られる血流出力値(D)に対応する血圧値(O)を求める手段
を有して成る血圧測定システム。 - オシロメトリック法によって測定される血圧値を連続的に推定する方法であって、
(m)(血流測定装置からの血流出力値の最大値(Dmax)が、オシロメトリック法によって測定される血圧値の最高値(Omax)に対応し、また、血流出力値と血圧値との間には比例関係があるとして、)血流測定プローブを有する血流測定装置からの血流出力値の最大値(Dmax)およびオシロメトリック法によって測定される血圧値の最高値(Omax)から関係式(1):
血圧値(O)=a×血流出力値(D) (1)
[但し、aは比例定数である。]
の比例定数aを、血圧値の最高値(Omax)/血流出力値の最大値(Dmax)として予め求めること、
(n)次に、血流測定装置からの血流出力値(D)を得て、この血流出力値を該式(1)に代入して、血流出力値(D)に対応する血圧値(O)を求めること
を特徴とする血圧推定方法。
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|---|---|---|---|
| JP2005069424A JP2006247193A (ja) | 2005-03-11 | 2005-03-11 | 血圧測定システムおよび血圧測定方法 |
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| JP2005069424A JP2006247193A (ja) | 2005-03-11 | 2005-03-11 | 血圧測定システムおよび血圧測定方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2016039924A (ja) * | 2015-10-28 | 2016-03-24 | パイオニア株式会社 | 血圧推定装置及び方法 |
-
2005
- 2005-03-11 JP JP2005069424A patent/JP2006247193A/ja active Pending
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