JP2006287331A - 輻輳制御ネットワーク中継装置、および輻輳制御ネットワーク中継方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 受信側装置へ既に渡されたパケットの重複再送を防止できるようにする。
【解決手段】 受信確認パケット5が受信確認パケット検出手段1aで検出されると、受信パケット管理手段1bによって、受信確認情報5aが受信確認情報記憶手段1cに格納される。その後、送信側装置から再送されたデータパケット4d,4eが輻輳制御ネットワーク中継装置1に入力されると、受信済パケット判断手段1dによって、データパケット4dは未受信であり、データパケット4eは受信済みであることが判断される。すると、パケット転送手段1eは、データパケット4dを受信側装置へ転送し、データパケット4eを廃棄する。
【選択図】 図1
【解決手段】 受信確認パケット5が受信確認パケット検出手段1aで検出されると、受信パケット管理手段1bによって、受信確認情報5aが受信確認情報記憶手段1cに格納される。その後、送信側装置から再送されたデータパケット4d,4eが輻輳制御ネットワーク中継装置1に入力されると、受信済パケット判断手段1dによって、データパケット4dは未受信であり、データパケット4eは受信済みであることが判断される。すると、パケット転送手段1eは、データパケット4dを受信側装置へ転送し、データパケット4eを廃棄する。
【選択図】 図1
Description
本発明はネットワークの輻輳を制御するための輻輳制御ネットワーク中継装置、および輻輳制御ネットワーク中継方法に関し、特に輻輳発生時のデータ再送を制御する輻輳制御ネットワーク中継装置、および輻輳制御ネットワーク中継方法に関する。
大規模なネットワークは、広帯域の伝送路と低帯域の伝送路とが混在することがある。例えば、光ファイバによる高速の伝送路と、無線通信による低速の伝送路とを含むネットワークも存在する。
広帯域の伝送路と低帯域の伝送路とが混在する場合、広帯域の伝送路を介して伝送されたデータが低帯域の伝送路を通るとき輻輳が発生する場合がある。輻輳とは、ネットワークのトラフィックが増加して、有効な通信が困難になる状況である。
ここで、通信されるパケットに優劣があれば、輻輳が発生した場合、優先度の高いパケットを優先的に伝送させ、優先度の低いパケットを廃棄する方式(帯域制御方式)を採ることができる。ただし、優先度の高いパケットが、そのパケットに割り当てられた帯域幅よりも多く送信された場合、優先度の高いパケットにおいても輻輳が発生することは避けられない。
図23は、従来の輻輳制御例を示す図である。図23では、伝送されるパケットを、丸形の図形で示している。網掛けの丸が優先的に伝送すべきパケット(以下、優先パケットという)であり、白抜きの丸がその他のパケットである。
第1の状態[ST1]は、輻輳発生状態を示す図である。帯域幅の太い伝送路901から帯域幅の細い伝送路902に大量のパケットが流されて、輻輳が発生している状態を示している。第1の状態では、輻輳制御を行っておらず、パケットの優先度に関わらず、伝送できないパケット(廃棄されるパケット)が発生する。
第2の状態[ST2]は、帯域制御によって輻輳を回避した状態である。帯域制御を行うことで、優先パケットに対して所定の帯域幅を確保することができる。これにより、優先パケットは廃棄されずにすむ。
なお、帯域制御以外にも輻輳を制御する技術は存在する。例えば、受信側のノードの受信バッファに受信する余地が無いことでデータの転送に失敗した場合、受信側のノードが行っている他の通信が完了するのを待ってからデータの再送を行う技術がある(特許文献1参照)。
また、データを中継するルータにおいて、輻輳によってバッファに保持できず廃棄されたパケットがある場合、廃棄されたパケットに続いて受信したパケットを順次廃棄する技術がある(特許文献2参照)。
このように、輻輳が発生した場合、送信側ノードあるいはパケットを中継するノードにおいて、輻輳が発生したノードやネットワークへのデータ送信を停止し、輻輳状態を緩和させることができる。
特開平2−90751号公報
特開2003−23443号公報
しかし、特許文献1,2のように、輻輳状態が解消するまでパケットを廃棄すると、未受信の最初のパケット以降のすべてのパケットの再送処理等、余計なパケットが発生し、ネットワーク経路のリソース有効利用が阻害されてしまう。その結果として輻輳の悪化を促進したり、通信品質が悪化したりすることがある。この問題は、優先度に応じた帯域制御を行った場合にも同様に発生する。
図24は、輻輳発生時の通信状況を示す図である。図24には、帯域制御によって確保された通信帯域よりも多くの優先パケットが伝送された場合を示している。
帯域制御によって優先パケット用に帯域を確保したとしても、確保された帯域幅を超える優先パケットが送られてきた場合には輻輳が発生し、一部の優先パケットが廃棄される。輻輳が発生しデータが廃棄されると、受信側の装置からは、廃棄されたデータの前までのデータの受信確認(ACK)パケットが繰り返し送信される。送信側の装置は、同じ内容のACKパケットを三回受け取ると、廃棄されたデータパケット以降のすべてのパケットを再送する。すると、実際のデータパケットよりも多くのパケットが伝送路901を流れることとなり、データ転送の実効値で見た場合の帯域幅は、輻輳によって狭められてしまう。
帯域制御によって優先パケット用に帯域を確保したとしても、確保された帯域幅を超える優先パケットが送られてきた場合には輻輳が発生し、一部の優先パケットが廃棄される。輻輳が発生しデータが廃棄されると、受信側の装置からは、廃棄されたデータの前までのデータの受信確認(ACK)パケットが繰り返し送信される。送信側の装置は、同じ内容のACKパケットを三回受け取ると、廃棄されたデータパケット以降のすべてのパケットを再送する。すると、実際のデータパケットよりも多くのパケットが伝送路901を流れることとなり、データ転送の実効値で見た場合の帯域幅は、輻輳によって狭められてしまう。
なお、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)通信では、信頼性のある通信を行う為にパケットの受信確認を行っている。受信確認は、受信側が受信したパケットの受信確認パケットを送信側に送り返すことにより実現されている。この受信確認は、通常のACKを用いる方法の他に、S(Selective)ACK(RFC2018)を用いることがある。
ACKは、TCPヘッダフォーマットのフラグに含まれる情報であり、ACKフラグに「1」が立っていればヘッダ中の受信確認番号が有効となる。受信確認番号は、受信側で正しく受信した連続のパケットの最終パケットのシーケンス番号である。
SACKは、TCPのヘッダに追加されたオプションフィールドに設定される情報である。SACKは、ACKで受信確認されたパケットの後で届かない(ロストした)パケットがあり、それ以降のパケットを受信した場合、どのパケットを受信したのかを個別に通知するために利用される。
SACKを用いれば、通信速度などの低下やパケットの無駄な重複再送を伴わずに、失われたパケットの再送が可能である。ただし、輻輳状態が酷くなるとSACKの特徴であるそれらのメリットが有効に機能せず、逆にTCP輻輳回避動作を遅らせて無駄な再送パケットが流れる結果となる。
図25は、SACKを用いたデータ転送例を示す図である。ここで、送信側装置から100番〜102番のパケット910〜912が受信側装置に送られた際に、101番のパケット911が届かなかった(ロストした)ものとする。すると、受信側装置は、100番まで受信したことを示すACKパケット913に、SACKにより102番のパケット912を受信したことを示す情報を付加する。
送信側装置は、高速のデータ通信を前提としている場合、ACKパケット913を待つことなく、後続のパケットを順次送信する。従って、103番と104番のパケット914,915が順次送信される。すると、受信側装置は、101番のパケット911を受信していないため、100番まで受信したことを示すACKパケット916に、SACKにより102〜104番のパケットを受信したことを示す情報を付加する。
その後、同様に、送信側装置から105番と106番のパケット917,918が順次送信されると、受信側装置から、102〜106番のパケットを受信したことを示す情報が付加された、100番まで受信したことを示すACKパケット919が送信される。
送信側装置は、ACKパケット913,916,919を受信することで101番のパケット911が届いていないことを認識すると、101番のパケット920を再送する。その後、送信側装置から107番のパケット921が送られると、受信側装置から107番まで受信したことを示すACKの応答パケット922が返される。以後、送信側装置からは、108番のパケット923、109番のパケット924が順次送信される。
このようにして、パケットのロストが発生しても、ロストしたパケットのみを再送することができ、無駄なパケットの再送を抑制することができる。
しかしながら、SACKは最大4つの情報しか1パケットで送ることはできないため、輻輳が発生し、ロストするパケットが頻発すると、とびとびで受信したすべてのパケットの情報を受信確認パケットに付加することができない。しかも、SACKは、ACKの代わりにはならない(SACKをもって受信確認としてはいけないと定義されている)。そのため、SACKによって受信側装置に届いていることが認識できたパケットであっても、そのパケットのACKパケットを受け取ることができなければ、いずれ再送する必要がある。
しかしながら、SACKは最大4つの情報しか1パケットで送ることはできないため、輻輳が発生し、ロストするパケットが頻発すると、とびとびで受信したすべてのパケットの情報を受信確認パケットに付加することができない。しかも、SACKは、ACKの代わりにはならない(SACKをもって受信確認としてはいけないと定義されている)。そのため、SACKによって受信側装置に届いていることが認識できたパケットであっても、そのパケットのACKパケットを受け取ることができなければ、いずれ再送する必要がある。
このように、データパケットロストが多発する状況では、SACKを用いたとしても、ロストしたパケットのみの再送ではなく、既に渡されたパケットの重複再送が発生してしまう。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、受信側装置へ既に渡されたパケットの重複再送を防止することができる輻輳制御ネットワーク中継装置、および輻輳制御ネットワーク中継方法を提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すような複数の伝送路間のデータを中継する輻輳制御ネットワーク中継装置1が提供される。
受信確認パケット検出手段1aは、複数の伝送路2,3を経由して送受信されるパケットのうち、受信側装置が受信したデータパケット4a,4cの識別番号を送信側装置に対して応答する受信確認パケット5を検出する。受信パケット管理手段1bは、受信確認パケット検出手段1aで検出された受信確認パケット5に基づいて、受信側装置で受信が確認されたデータパケットの識別番号を受信確認情報記憶手段1cに登録する。受信済パケット判断手段1dは、送信側装置から送信されたデータパケットの識別番号と受信確認情報記憶手段1cに格納された識別番号とを比較し、送信側装置から送信されたデータパケット4d,4eが受信側装置で受信済みのデータパケットか否かを判断する。パケット転送手段1eは、受信済パケット判断手段1dで受信済みと判断された場合、送信側装置から送られたデータパケット4eを廃棄し、受信済パケット判断手段1dで未受信と判断された場合、送信側装置から送られたデータパケット4dを受信側装置に転送する。
受信確認パケット検出手段1aは、複数の伝送路2,3を経由して送受信されるパケットのうち、受信側装置が受信したデータパケット4a,4cの識別番号を送信側装置に対して応答する受信確認パケット5を検出する。受信パケット管理手段1bは、受信確認パケット検出手段1aで検出された受信確認パケット5に基づいて、受信側装置で受信が確認されたデータパケットの識別番号を受信確認情報記憶手段1cに登録する。受信済パケット判断手段1dは、送信側装置から送信されたデータパケットの識別番号と受信確認情報記憶手段1cに格納された識別番号とを比較し、送信側装置から送信されたデータパケット4d,4eが受信側装置で受信済みのデータパケットか否かを判断する。パケット転送手段1eは、受信済パケット判断手段1dで受信済みと判断された場合、送信側装置から送られたデータパケット4eを廃棄し、受信済パケット判断手段1dで未受信と判断された場合、送信側装置から送られたデータパケット4dを受信側装置に転送する。
このような輻輳制御ネットワーク中継装置1によれば、受信確認パケット検出手段1aにより、複数の伝送路2,3を経由して送受信されるパケットのうち、受信側装置が受信したデータパケット4a,4cの識別番号を送信側装置に対して応答する受信確認パケット5が検出される。すると、受信パケット管理手段1bにより、受信確認パケット検出手段1aで検出された受信確認パケット5に基づいて、受信側装置で受信が確認されたデータパケットの識別番号が受信確認情報記憶手段1cに登録される。その後、受信済パケット判断手段1dにより、送信側装置から送信されたデータパケット4d,4eの識別番号と受信確認情報記憶手段1cに格納された識別番号とが比較され、送信側装置から送信されたデータパケット4d,4eが受信側装置で受信済みのデータパケットか否かが判断される。そして、パケット転送手段1eにより、受信済パケット判断手段1dで受信済みと判断された場合、送信側装置から送られたデータパケット4eが廃棄され、受信済パケット判断手段1dで未受信と判断された場合、送信側装置から送られたデータパケット4dが受信側装置に転送される。
また、上記課題を解決するために、複数の伝送路間のデータを中継するための輻輳制御ネットワーク中継方法において、受信確認パケット検出手段が、前記複数の伝送路を経由して送受信されるパケットのうち、受信側装置が受信したデータパケットの識別番号を送信側装置に対して応答する受信確認パケットを検出し、受信パケット管理手段が、前記受信確認パケット検出手段で検出された前記受信確認パケットに基づいて、前記受信側装置で受信が確認されたデータパケットの識別番号を受信確認情報記憶手段に登録し、受信済パケット判断手段が、前記送信側装置から送信されたデータパケットの識別番号と前記受信確認情報記憶手段に格納された識別番号とを比較し、前記送信側装置から送信されたデータパケットが前記受信側装置で受信済みのデータパケットか否かを判断し、パケット転送手段が、前記受信済パケット判断手段で受信済みと判断された場合、前記送信側装置から送られたデータパケットを廃棄し、前記受信済パケット判断手段で未受信と判断された場合、前記送信側装置から送られたデータパケットを前記受信側装置に転送する、ことを特徴とする輻輳制御ネットワーク中継方法が提供される。
本発明では、既に受信側装置で受信済のデータパケットが再送された場合、そのデータパケットを廃棄するようにした。これにより、受信側装置との間の伝送路で輻輳が発生した場合に、受信側装置へ既に渡されたパケットが、受信側装置への伝送路に重複再送されることを防止できる。その結果、輻輳が発生した場合の通信効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態の概略を示す図である。輻輳制御ネットワーク中継装置1は、複数の伝送路2,3間のデータを中継する装置である。なお、図1の例では、伝送路3は、伝送路2よりも通信速度が遅いものとする。また、伝送路2を介して送信側装置が接続されており、伝送路3を介して受信側装置が接続されているものとする。この輻輳制御ネットワーク中継装置1は、受信確認パケット検出手段1aと、受信パケット管理手段1b、受信確認情報記憶手段1c、受信済パケット判断手段1d、およびパケット転送手段1eを有している。
図1は、本実施の形態の概略を示す図である。輻輳制御ネットワーク中継装置1は、複数の伝送路2,3間のデータを中継する装置である。なお、図1の例では、伝送路3は、伝送路2よりも通信速度が遅いものとする。また、伝送路2を介して送信側装置が接続されており、伝送路3を介して受信側装置が接続されているものとする。この輻輳制御ネットワーク中継装置1は、受信確認パケット検出手段1aと、受信パケット管理手段1b、受信確認情報記憶手段1c、受信済パケット判断手段1d、およびパケット転送手段1eを有している。
受信確認パケット検出手段1aは、複数の伝送路2,3を経由して送受信されるパケットのうち、受信側装置が受信したデータパケット4a,4bの識別番号を送信側装置に対して応答するための受信確認パケット5を検出する。例えば、図1の例では、送信側装置が送信したデータパケット4a,4b,4cのうち、データパケット4a,4cが受信側装置で受信されている。すると、受信側装置からは、データパケット4aの識別番号(100)までの受信を確認する情報(ACK:100)と、データパケット4cの識別番号(102)が受信されたことを示す情報(SACK:102)とが含まれた受信確認パケット5が送信される。
受信パケット管理手段1bは、受信確認パケット検出手段1aで検出された受信確認パケット5に基づいて、受信側装置で受信が確認されたデータパケットの識別番号を受信確認情報記憶手段1cに登録する。図1の例では、受信パケット管理手段1bは、識別番号(100)までの受信が確認されたことを示す情報(ACK:100)と、識別番号(102)のデータパケット4cが受信されたことを示す情報(SACK:102)とを、受信確認情報5aとして受信確認情報記憶手段1cに格納する。
受信済パケット判断手段1dは、送信側装置から送信されたデータパケットの識別番号と受信確認情報記憶手段1cに格納された識別番号とを比較する。そして、受信済パケット判断手段1dは、送信側装置から送信されたデータパケット4d,4eが受信側装置で受信済みのデータパケットか否かを判断する。図1の例では、データパケット4dの識別番号が101であり、データパケット4eの識別番号は102である。すると、受信済パケット判断手段1cは、データパケット4eに関して受信済みと判断し、データパケット4dに関して、未受信と判断する。
パケット転送手段1eは、受信済パケット判断手段1dで受信済みと判断された場合、送信側装置から送られたデータパケット4eを廃棄する。また、パケット転送手段1eは、受信済パケット判断手段1dで未受信と判断された場合、送信側装置から送られたデータパケット4dを受信側装置に転送する。
このような輻輳制御ネットワーク中継装置1によれば、例えば、送信側装置から送信されたデータパケット4a,4b,4c(再送パケットでは無いものとする)が伝送路2を介して入力されると、パケット転送手段1eにより、それらのデータパケット4a,4b,4cが伝送路3へ転送される。このとき、伝送路3で輻輳が発生し、データパケット4bが失われると、受信側装置からは、データパケット4a,4cの受信を示す受信確認パケット5が送信される。
すると、受信確認パケット5が受信確認パケット検出手段1aで検出され、受信パケット管理手段1bによって、受信確認情報5aが受信確認情報記憶手段1cに格納される。なお、受信確認パケット5は、通常通りパケット転送手段1eによって送信側装置へ転送される。
その後、送信側装置では、データパケット4bのロストを認識し、データパケット4b以降の各データパケット4d,4eを再送する。再送されたデータパケット4d,4eが輻輳制御ネットワーク中継装置1に入力されると、受信済パケット判断手段1dによって、データパケット4dは未受信であり、データパケット4eは受信済みであることが判断される。すると、パケット転送手段1eは、データパケット4dを受信側装置へ転送し、データパケット4eを廃棄する。
これにより、受信側装置との間の伝送路で輻輳が発生した場合に、受信側装置へ既に渡されたパケットが、受信側装置への伝送路に重複再送されることを防止できる。その結果、輻輳が発生した場合の通信効率を向上させることができる。すなわち、輻輳発生や輻輳の度合いを抑制し、輻輳によって発生する品質劣化を抑え、ネットワークリソースの有効利用を促進することができる。
ところで、図1に示した機能は、ネットワークを介して情報通信を行う分野全般に適用可能である。例えば、TCP/IP通信に、図1に示したような機能を適用できる。すなわち、現在のTCP/IP技術は、ブロードバンド環境をはじめとする高速・広帯域ネットワーク環境において、その能力を有効に利用する為に改良されている。しかし、無線経路などの帯域幅の狭い伝送路が存在する場合もある。例えば、有線のネットワークに、無線LAN(Local Area Network)が接続される場合もある。
広帯域向けのチューニングでは、データパケットをできるだけ連続して送信することが主眼となるため、輻輳の発生を送信側が認識したときには、輻輳でロストしたパケット以降のパケットも送信されている場合が多い。すると、輻輳の発生によりパケットの再送が生じると、輻輳状態が悪化し、結果的に帯域幅の狭い伝送路の有効利用が妨げられることとなる。そこで、本実施の形態に示す技術を適用し、大容量高速回線と低速回線の接続場所での輻輳制御を行うことで、輻輳の発生を抑制したり、輻輳状態を抑えたりする働きを行うことができる。
以下、本実施の形態の詳細を説明する。
図2は、本実施の形態のシステム構成例を示す図である。輻輳制御ネットワーク中継装置100は、サーバ21とクライアント22とに対して、伝送路23,24を介して接続されている。サーバ21から送信されるパケット31は伝送路23を介して輻輳制御ネットワーク中継装置100に送られる。そして、パケット31は、輻輳制御ネットワーク中継装置100で中継され、伝送路24を介してクライアント22に送られる。
図2は、本実施の形態のシステム構成例を示す図である。輻輳制御ネットワーク中継装置100は、サーバ21とクライアント22とに対して、伝送路23,24を介して接続されている。サーバ21から送信されるパケット31は伝送路23を介して輻輳制御ネットワーク中継装置100に送られる。そして、パケット31は、輻輳制御ネットワーク中継装置100で中継され、伝送路24を介してクライアント22に送られる。
伝送路24は、伝送路23よりもデータの伝送速度が遅いものとする。例えば、伝送路23が高速のLANであり、伝送路24がLANよりも通信速度が低いWAN(Wide Area Network)である。
このようなネットワークでは、サーバ21から伝送路23経由で送信されたパケット31が、伝送路24上で輻輳を生じさせる場合がある。このように、輻輳制御ネットワーク中継装置100は、輻輳によるパケットロストが発生する可能性がある伝送路の入り口(パケット送信側)に設置される。
図3は、本実施の形態に用いる輻輳制御ネットワーク中継装置のハードウェア構成例を示す図である。輻輳制御ネットワーク中継装置100は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス106を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、および通信インタフェース104,105が接続されている。
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。HDD103には、OSやアプリケーションプログラムが格納される。
通信インタフェース104は、伝送路23に接続されている。通信インタフェース104は、伝送路23を介して、他のサーバ21との間でデータの送受信を行う。
通信インタフェース105は、伝送路24に接続されている。通信インタフェース105は、伝送路24を介して、他のクライアント22との間でデータの送受信を行う。
通信インタフェース105は、伝送路24に接続されている。通信インタフェース105は、伝送路24を介して、他のクライアント22との間でデータの送受信を行う。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。
図4は、輻輳制御ネットワーク中継装置の機能を示すブロック図である。輻輳制御ネットワーク中継装置100には、管理テーブル記憶部110,パケット解析エンジン120、ACK/SACK生成エンジン130、キャッシュコントロールエンジン140、およびデータキャッシュ150を有している。
図4は、輻輳制御ネットワーク中継装置の機能を示すブロック図である。輻輳制御ネットワーク中継装置100には、管理テーブル記憶部110,パケット解析エンジン120、ACK/SACK生成エンジン130、キャッシュコントロールエンジン140、およびデータキャッシュ150を有している。
管理テーブル記憶部110には、セッション管理テーブル111とデータ管理テーブル112とが格納されている。セッション管理テーブル111には、サーバ21とクライアント22間で確立されるセッションを管理するためのデータが登録される。データ管理テーブル112には、サーバ21とクライアント22間で送受信されるデータを管理するためのデータが登録される。
パケット解析エンジン120は、中継するパケットの内容を解析する。そして、パケット解析エンジン120は、セッション関連のパケット(SYN,FIN,RSETなど)を受信した場合、セッション管理テーブル111への追加・削除・変更を行う。
また、パケット解析エンジン120は、データパケットを受信した場合、セッション管理テーブル111とデータ管理テーブル112とを参照し、以下の処理を行う。パケット解析エンジン120は、データパケットを受信すると、まず、廃棄の可否チェック、キャッシュ要・不要のチェック、セッションテーブルの更新などを行う。その後、パケット解析エンジン120は、チェック結果に応じて、パケットの送出、キャッシュへの収納、キャッシュからデータパケットを出すようにキャッシュコントロールエンジン140への指示などの処理を行う。
さらに、パケット解析エンジン120は、ACK/SACKパケットを受信した場合、管理テーブル記憶部110で確認し、ACK/SACK変換の要否を判断する。変換の必要があれば、パケット解析エンジン120は、ACK/SACK生成エンジン130に依頼を行う。
ACK/SACK生成エンジン130は、ACKからSACKへの変換や、その逆の変換を行う。また、ACK/SACK生成エンジン130は、再送依頼などの処理を行う。
キャッシュコントロールエンジン140は、データパケットのキャッシュ関連処理を行う。具体的には、キャッシュコントロールエンジン140は、データキャッシュ150へのデータの保存、取り出し、ガベージコレクションなどの処理を行う。
キャッシュコントロールエンジン140は、データパケットのキャッシュ関連処理を行う。具体的には、キャッシュコントロールエンジン140は、データキャッシュ150へのデータの保存、取り出し、ガベージコレクションなどの処理を行う。
図5は、セッション管理テーブルのデータ構造例を示す図である。セッション管理テーブル111には、セッション毎のセッション管理情報111a,111b,111c,・・・が登録されている。セッション管理情報111a,111b,111c,・・・は、セッションの識別情報とセッション情報とに大別される。
セッション管理情報111a,111b,111c,・・・には、セッションID(SessID)、送信元アドレス(ScrAddr)、送信元ポート(ScrPort)、宛先アドレス(DstAddr)、宛先ポート(DstPort)が含まれている。
セッションIDは、セッションの管理番号である。送信元アドレスは、セッションを用いてデータを送信する送信元装置(例えばサーバ21)のIPアドレスである。送信元ポートは、送信元装置においてセッションで関連づけられたアプリケーションのポート番号である。宛先元アドレスは、セッションを用いてデータを受信する宛先装置(例えばクライアント22)のIPアドレスである。宛先元ポートは、宛先装置においてセッションで関連づけられたアプリケーションのポート番号である。
セッション情報には、SACK利用フラグ(SACK)、データパケットの最終到着時刻(DataRcvTime)、ACK,SACKパケットの最終到着時刻(AckRcvTime)、シーケンス番号(SqNo)、ACK番号(ACK)、SACK状況(SACK)、現在の状況(Active, CloseWaitなど)(Status)、再送状態、キャッシュ状態、処理内容、セッション作成情報(SessInfo)、および再送管理情報が含まれている。
データパケットの最終到着時刻は、下り方向に流されるデータパケット(例えば、サーバ21からクライアント22へのデータパケット)が最後に到着した時刻である。
ACK,SACKパケットの最終到着時刻は、上り方向に流されるACKパケットやSACKパケットが最後に到着した時刻である。
ACK,SACKパケットの最終到着時刻は、上り方向に流されるACKパケットやSACKパケットが最後に到着した時刻である。
シーケンス番号は、上り方向と下り方向とのそれぞれのパケットのシーケンス番号である。
ACK番号は、上り方向と下り方向とのそれぞれのACK番号(ACKによって確認応答がされたシーケンス番号)である。
ACK番号は、上り方向と下り方向とのそれぞれのACK番号(ACKによって確認応答がされたシーケンス番号)である。
SACK状況は、上り方向と下り方向とのそれぞれの、SACKによって通知されたシーケンス番号である。
現在の状況は、上り方向と下り方向との通信状況を表す状態情報である。状態情報としては、例えば、Active(通信中であることを示す)、CloseWait(通信を終了させる時の通信相手からの応答待ちであることを示す)などの情報が記録される。
現在の状況は、上り方向と下り方向との通信状況を表す状態情報である。状態情報としては、例えば、Active(通信中であることを示す)、CloseWait(通信を終了させる時の通信相手からの応答待ちであることを示す)などの情報が記録される。
再送状態は、上り方向と下り方向との、パケット再送の発生状況を示す情報である。例えば、再送状態として、パケットの再送が行われたか否かに関する情報が格納される。また、再送状態として、単位時間当たりに送信されたデータパケットの総数と、再送されたデータパケット数とを示す情報を格納することもできる。
キャッシュ状態は、上り方向と下り方向とのそれぞれのパケットに関し、キャッシュすべきか否かを示す情報である。
処理内容は、上り方向と下り方向とのそれぞれのパケットに関し、転送するパケットに対して実施する処理の内容が定義されている。例えば、キャッシュの開始条件、キャッシュされたパケットの廃棄条件等が定義されている。
処理内容は、上り方向と下り方向とのそれぞれのパケットに関し、転送するパケットに対して実施する処理の内容が定義されている。例えば、キャッシュの開始条件、キャッシュされたパケットの廃棄条件等が定義されている。
セッション作成情報は、上り方向と下り方向とに関し、セッションを開始時点から管理しているのか、途中から管理しているのかを示す情報である。すなわち、原則的にはセッションの開始時点から輻輳制御ネットワーク中継装置100でセッションが管理されるが、輻輳制御ネットワーク中継装置100の起動時に既に確立されているセッションがある場合、そのセッションの途中の状態からセッション管理が行われる。
再送管理情報は、上り方向と下り方向とのパケットに関して、再送すべきか否かに関する情報である。
図6は、データ管理テーブルのデータ構造例を示す図である。データ管理テーブル112には、中継した個々のデータを管理するためのデータ管理情報112a,112b,112c,・・・が格納されている。具体的には、データ管理112a,112b,112c,・・・には、データ毎に、セッションID(SessID)、キャッシュでの位置情報、前のパケット、次のパケット、保存日時、及び状況の各情報が格納されている。
図6は、データ管理テーブルのデータ構造例を示す図である。データ管理テーブル112には、中継した個々のデータを管理するためのデータ管理情報112a,112b,112c,・・・が格納されている。具体的には、データ管理112a,112b,112c,・・・には、データ毎に、セッションID(SessID)、キャッシュでの位置情報、前のパケット、次のパケット、保存日時、及び状況の各情報が格納されている。
セッションIDは、セッションの管理番号である。キャッシュでの位置情報は、データキャッシュ150に格納された管理対象データの格納場所を特定する情報である。前のパケットは、同一セッションにおいて管理対象データの前に転送されたパケットに関する情報である。次のパケットは、同一セッションにおいて管理対象データの次に転送される予定のパケットに関する情報である。保存日時は、管理対象データがデータキャッシュ150に格納された日時を示す情報である。状況は、データを格納した際の状況に関する情報である。
次に、以上のような構成の輻輳制御ネットワーク中継装置100における輻輳制御処理を具体的に説明する。なお、本実施の形態における輻輳制御処理は、重複再送制御処理、データキャッシュを用いた再送応答処理、部分データキャッシュ処理、および受信確認パケットの再送要求への変換処理からなる。
まず、重複再送制御処理について説明する。
図7は、重複再送制御処理を示す図である。図7の例では、サーバ21から送られるデータパケット41〜47が、輻輳制御ネットワーク中継装置100で中継され、クライアント22に送信される場合を想定している。
図7は、重複再送制御処理を示す図である。図7の例では、サーバ21から送られるデータパケット41〜47が、輻輳制御ネットワーク中継装置100で中継され、クライアント22に送信される場合を想定している。
パケット解析エンジン120は、通過するトラフィックの受信確認パケット49a(ACKやSACK)の受信確認番号や受信範囲を記憶し、重複再送パケットの廃棄を行う。具体的には、パケット解析エンジン120は、通過するパケット41〜47に対する受信確認パケット49(ACKやSACK)に記述されている受信確認番号や受信済み範囲の情報を読み出し、セッション管理テーブル111に、セッション管理情報として格納する。同時に、パケット解析エンジン120は、クライアント22側から受信した受信確認パケット49をサーバ21側に転送する。
ここで、サーバ21側で輻輳の発生を認識するとパケットの再送が行われる。図7の例では、パケット42の再送パケット42a、パケット43の再送パケット43a、パケット46の再送パケット46aがサーバ21から送信されている。なお、一般に、パケットの再送を行う場合、サーバ21は、単位時間当たりのデータ量を少なくして、再度の輻輳の発生を防止する。
パケット解析エンジン120は、セッション管理テーブル111に格納されたセッション管理情報をもとに、重複送信されるデータパケットを検出する。重複送信されるデータパケットは、パケット解析エンジン120において廃棄される。図7の例では、受信確認パケット49によって、パケット43がクライアント22で受信されていることが判明しているものとする。この場合、パケット解析エンジン120は、パケット43の再送パケット43aを廃棄し、その他の再送パケット42a,46aは、クライアント22側の伝送路24に転送する。
その後、後続のパケット48がサーバ21側から送られると、パケット解析エンジン120は、そのパケット48をクライアント22側の伝送路24に転送する。
以下、重複再送制御のためにパケット解析エンジン120で実行する処理の手順を詳細に説明する。
以下、重複再送制御のためにパケット解析エンジン120で実行する処理の手順を詳細に説明する。
図8は、重複再送制御処理の手順を示すフローチャートである。以下、図8に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS11]パケット解析エンジン120は、サーバ21側の伝送路23を介してデータパケットを受信する。
[ステップS11]パケット解析エンジン120は、サーバ21側の伝送路23を介してデータパケットを受信する。
[ステップS12]パケット解析エンジン120は、クライアント22が受信済みのパケットか否かを判定する。具体的には、パケット解析エンジン120は、セッション管理テーブル111を参照し、受信したデータパケットに対応するセッションのセッション情報から、ACK番号やSACK状況に関する情報を抽出し、既にクライアント22で受信しているパケットのシーケンス番号を判断する。そして、パケット解析エンジン120は、受信したデータパケットのシーケンス番号に相当するパケットが、既にクライアント22で受信されているか否かを判断する。
クライアント22で受信済みのパケットの場合、処理がステップS13に進められる。クライアント22で未受信のパケットの場合、処理がステップS14に進められる。
[ステップS13]パケット解析エンジン120は、受信したデータパケットが、クライアント22で受信済みのパケットの場合、データパケットを廃棄する。その後、処理が終了する。
[ステップS13]パケット解析エンジン120は、受信したデータパケットが、クライアント22で受信済みのパケットの場合、データパケットを廃棄する。その後、処理が終了する。
[ステップS14]パケット解析エンジン120は、受信したデータパケットが、クライアント22で未受信のパケットの場合、そのパケット内のデータをデータキャッシュ150へ格納する。
[ステップS15]パケット解析エンジン120は、クライアント22へデータを送信し、処理を終了する。
このように、パケット解析エンジン120は、クライアント22からの受信応答パケット(ACKやSACK)を受信すると、ACKで示される受信済みパケットのシーケンス番号や、SACKで示されるシーケンス番号の範囲をセッション管理テーブル111に記録するようにした。そして、パケット解析エンジン120は、セッション管理テーブル111を用いてクライアント22で受信したパケットのシーケンス番号を管理することで、既にクライアント22で受信済みのパケット(既に受信応答が返されているパケット)を輻輳制御ネットワーク中継装置100で廃棄することができる。
このように、パケット解析エンジン120は、クライアント22からの受信応答パケット(ACKやSACK)を受信すると、ACKで示される受信済みパケットのシーケンス番号や、SACKで示されるシーケンス番号の範囲をセッション管理テーブル111に記録するようにした。そして、パケット解析エンジン120は、セッション管理テーブル111を用いてクライアント22で受信したパケットのシーケンス番号を管理することで、既にクライアント22で受信済みのパケット(既に受信応答が返されているパケット)を輻輳制御ネットワーク中継装置100で廃棄することができる。
なお、パケット解析エンジン120は、ACK/SACK生成エンジン130に対して、クライアント22の代わりにACKやSACKの受信確認パケットの送信を依頼することができる。例えば、クライアント22からの受信確認パケットをパケット解析エンジン120では受信しているが、その受信確認パケットがサーバ21に到達する前にロストする場合もある。そこで、パケット解析エンジン120は、クライアント22から受信確認パケットで受信が確認されたパケットがサーバ21から再送された場合、そのパケットに応じたACKまたはSACKの送信をACK/SACK生成エンジン130に依頼する。すると、ACK/SACK生成エンジン130がACKまたはSACKの受信確認パケットを生成し、サーバ21に送信する。
なお、ACK/SACK生成エンジン130は、セッション管理テーブル111のセッション情報内のSACKフラグを参照することで、そのセッションでSACKが利用できるか否かを判断することができる。SACKが利用できない場合、ACK/SACK生成エンジン130は、ACKの受信確認パケットを生成する。
また、SACKが利用できる場合、ACK/SACK生成エンジン130は、SACKを利用すべきか否かを判断する。SACKを利用すべき場合とは、ロストしたパケットの後続のパケットがクライアント22で受信されている場合である。ACK/SACK生成エンジン130は、SACKを利用すべき場合は、SACKの情報を含むACKの受信確認パケットを生成する。SACKを利用する必要が無い場合は、ACKの受信確認パケットを生成する。
なお、パケット解析エンジン120は、受信側からのACKやSACKで確認できている以上のACKやSACKの送信を、ACK/SACK生成エンジン130に依頼することはない。
次に、輻輳制御ネットワーク中継装置100によるデータキャッシュ処理について説明する。輻輳制御ネットワーク中継装置100は、通過するパケットをキャッシュすることで、送信元に代わって再送応答を行うことができる。
図9は、データキャッシュを用いた再送応答処理を示す図である。輻輳制御ネットワーク中継装置100内のパケット解析エンジン120は、サーバ21からパケット51〜54を受信すると、そのパケット51〜54をクライアント22側に転送する。このとき、パケット解析エンジン120は、セッション管理テーブル111を参照し、受信済みのパケットか否かを判定する。受信済みのパケットであれば、パケット解析エンジン120は、受信したパケットを廃棄する。未受信のパケットであれば、パケット解析エンジン120は、キャッシュコントロールエンジン140を介して、そのパケット内のデータをデータキャッシュ150に格納し、受信したパケットをクライアント22に送信する。
ここで、パケット52がロストした場合を想定する。この場合、クライアント22からは、パケット51までのACKに、パケット53、54の受信を示すSACKを付加した受信確認パケット55が送信される。
この受信確認パケット55を受信したパケット解析エンジン120は、キャッシュコントロールエンジン140を介して、パケット52のデータをデータキャッシュ150から取得する。そして、パケット解析エンジン120は、取得したデータを有するパケットをクライアント22に再送する。
その後、パケット解析エンジン120は、サーバ21からパケット52の再送があった場合は、その再送パケットを廃棄する。
なお、パケット解析エンジン120は、クライアント22側からのACKやSACKで確認できている以上のACKやSACKは、サーバ21に送信しない。すなわち、パケット解析エンジン120においてクライアント22に再送を行った場合でも、パケット解析エンジン120は、クライアント22からの再送されたパケットに応じた受信確認パケットの受信前に、再送されたパケットの受信確認パケットをサーバ21に出力することはない。
なお、パケット解析エンジン120は、クライアント22側からのACKやSACKで確認できている以上のACKやSACKは、サーバ21に送信しない。すなわち、パケット解析エンジン120においてクライアント22に再送を行った場合でも、パケット解析エンジン120は、クライアント22からの再送されたパケットに応じた受信確認パケットの受信前に、再送されたパケットの受信確認パケットをサーバ21に出力することはない。
なお、輻輳制御ネットワーク中継装置100がサーバ21からデータパケットを受信した際の処理は、図8に示したとおりである。以下、クライアント22からSACKの受信確認パケットを受信したときのパケット解析エンジン120のパケット再送処理の手順を説明する。
図10は、パケット再送処理の手順を示すフローチャートである。以下、図10に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS21]パケット解析エンジン120は、クライアント22からのACKまたはSACKの受信確認パケットを受信する。
[ステップS21]パケット解析エンジン120は、クライアント22からのACKまたはSACKの受信確認パケットを受信する。
[ステップS22]パケット解析エンジン120は、再送対象のパケットがデータキャッシュ150に格納されているか否かを判断する。具体的には、パケット解析エンジン120は、セッション管理テーブル111を参照し、受信確認パケットで未受信としていながら、既にクライアント22に対して送信しているパケットを再送対象とする。そして、パケット解析エンジン120は、再送対象のパケットがデータキャッシュ150に格納されているか否かをキャッシュコントロールエンジン140に問い合わせる。すると、キャッシュコントロールエンジン140は、再送対象のパケットのデータがデータキャッシュ150に格納されている場合、そのデータをパケット解析エンジン120に渡す。また、キャッシュコントロールエンジン140は、再送対象のパケットのデータがデータキャッシュ150に格納されていない場合、その旨をパケット解析エンジン120に通知する。
再送対象がデータキャッシュ150にある場合、処理がステップS23に進められる。再送対象がデータキャッシュ150に無い場合、処理がステップS24に進められる。
[ステップS23]パケット解析エンジン120は、キャッシュコントロールエンジン140から受け取ったデータから再送パケットを生成し、その再送パケットをクライアント22に対して送信する。その後、処理が終了する。
[ステップS23]パケット解析エンジン120は、キャッシュコントロールエンジン140から受け取ったデータから再送パケットを生成し、その再送パケットをクライアント22に対して送信する。その後、処理が終了する。
[ステップS24]パケット解析エンジン120は、ステップS21で受信した受信確認パケットを、サーバ21へ送信する。その後、処理が終了する。
このようにして、輻輳制御ネットワーク中継装置100によって、サーバ21に代わって、パケットの再送を行うことができる。
このようにして、輻輳制御ネットワーク中継装置100によって、サーバ21に代わって、パケットの再送を行うことができる。
なお、図9、図10に示した例は、常時データキャッシュを行うものであるが、必要に応じてキャッシュ処理の実施の有無を切り替えることができる。例えば、輻輳制御ネットワーク中継装置100は、SACK状況から、伝送路の品質を判断し、抜けが多くなってきたらデータキャッシュを開始する。
図11は、部分データキャッシュ処理を示す図である。輻輳制御ネットワーク中継装置100内のパケット解析エンジン120は、サーバ21からパケット61〜64を受信すると、そのパケット61〜64をクライアント22側に転送する。
このとき、パケット解析エンジン120は、セッション管理テーブル111のキャッシュ状態を参照し、キャッシュの要否を判断する。クライアント22側の伝送路24で輻輳が発生していなければ、キャッシュ状態においてキャッシュ停止と設定されている。
図11の例では、パケット61〜64を輻輳制御ネットワーク中継装置100が受信した時点では、輻輳が発生していないものとする。この場合、パケット61〜64のキャッシュは行われない。その後、パケット61〜64がクライアント22側の伝送路24を伝送中に輻輳が発生し、例えば、パケット62がロストしたものとする。
この場合、クライアント22からは、パケット61までの受信を確認するACKの受信確認パケット65と、パケット61まで及びパケット63〜65の受信を確認するSACKの受信確認パケット66とが出力される。受信確認パケット65,66は、パケット解析エンジン120によってサーバ21へ転送される。
このときパケット解析エンジン120は、受信確認パケット65,66を解析し、伝送路24での輻輳の発生を認識する。輻輳の発生を認識したパケット解析エンジン120は、セッション管理テーブル111にアクセスし、キャッシュ状態をキャッシュ開始に変更する。
その後、サーバ21から再送パケット62a,63a,64aが送信されると、パケット解析エンジン120は、クライアント22で受信できていないパケット62に対する再送パケット62aを、クライアント22側に再送する。なお、パケット解析エンジン120は、既に受信確認が行われている再送パケット63a,64aは廃棄する。また、パケット解析エンジン120は、キャッシュコントロールエンジン140を介して、再送パケット62a,63a,64aに含まれるデータをデータキャッシュ150に格納する。
このように、輻輳制御ネットワーク中継装置100は、SACK状況から伝送路の品質を判断し、抜けが多くなってきたら、データキャッシュ生成を開始することができる。また、輻輳制御ネットワーク中継装置100は、早めの再送要求をサーバ21に対して行い、キャッシュ構築を早めることもできる。
これにより、通信品質の良い状態(輻輳が発生していない状態)でのキャッシュの必要がなくなる。
図12は、伝送品質判断処理の手順を示すフローチャートである。以下、図12に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
図12は、伝送品質判断処理の手順を示すフローチャートである。以下、図12に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS31]パケット解析エンジン120は、クライアント22からACKまたはSACKの受信確認パケットを受信する。
[ステップS32]パケット解析エンジン120は、クライアント22側の伝送路24の通信品質を判断する。例えば、パケット解析エンジン120は、再送発生頻度が予め設定された閾値を超えているか否かにより通信品質を判断できる。
[ステップS32]パケット解析エンジン120は、クライアント22側の伝送路24の通信品質を判断する。例えば、パケット解析エンジン120は、再送発生頻度が予め設定された閾値を超えているか否かにより通信品質を判断できる。
[ステップS33]パケット解析エンジン120は、通信の品質が悪いと判断された場合、処理をステップS34に進め、通信の品質が良好と判断された場合、処理をステップS36に進める。
[ステップS34]パケット解析エンジン120は、通信品質が悪化している場合、サーバ21からのパケットのキャッシュ処理を実行中か否かを判断する。キャッシュ処理を実行中であれば、処理がステップS38に進められる。キャッシュ処理を実行中でなければ、処理がステップS35に進められる。
[ステップS35]パケット解析エンジン120は、セッション管理テーブル111のキャッシュ状態をキャッシュ開始に設定する。その後、処理がステップS38に進められる。
[ステップS36]パケット解析エンジン120は、通信品質が良好な場合、サーバ21からのパケットのキャッシュ処理を実行中か否かを判断する。キャッシュ処理を実行中であれば、処理がステップS37に進められる。キャッシュ処理を実行中でなければ、処理がステップS38に進められる。
[ステップS37]パケット解析エンジン120は、セッション管理テーブル111のキャッシュ状態をキャッシュ停止に設定する。
[ステップS38]パケット解析エンジン120は、再送対象のパケットがデータキャッシュ150に格納されているか否かを判断する。再送対象がデータキャッシュ150にある場合、処理がステップS39に進められる。再送対象がデータキャッシュ150に無い場合、処理がステップS40に進められる。
[ステップS38]パケット解析エンジン120は、再送対象のパケットがデータキャッシュ150に格納されているか否かを判断する。再送対象がデータキャッシュ150にある場合、処理がステップS39に進められる。再送対象がデータキャッシュ150に無い場合、処理がステップS40に進められる。
[ステップS39]パケット解析エンジン120は、キャッシュコントロールエンジン140から受け取ったデータから再送パケットを生成し、その再送パケットをクライアント22に対して送信する。その後、処理が終了する。
[ステップS40]パケット解析エンジン120は、ステップS31で受信した受信確認パケットを、サーバ21へ送信する。その後、処理が終了する。
このようにして、通信品質に応じて、データキャッシュの有無を切り替えることができる。
このようにして、通信品質に応じて、データキャッシュの有無を切り替えることができる。
図13は、部分データキャッシュの処理手順を示すフローチャートである。以下、図13に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS51]パケット解析エンジン120は、サーバ21側の伝送路23を介してデータパケットを受信する。
[ステップS51]パケット解析エンジン120は、サーバ21側の伝送路23を介してデータパケットを受信する。
[ステップS52]パケット解析エンジン120は、クライアント22が受信済みのパケットか否かを判定する。クライアント22で受信済みのパケットの場合、処理がステップS53に進められる。クライアント22で未受信のパケットの場合、処理がステップS54に進められる。
[ステップS53]パケット解析エンジン120は、受信したデータパケットが、クライアント22で受信済みのパケットの場合、データパケットを廃棄する。その後、処理が終了する。
[ステップS54]パケット解析エンジン120は、セッション管理テーブル111のキャッシュ状態を参照し、キャッシュ開始と設定されているか否かを判定する。キャッシュ開始と設定されていれば、処理がステップS55に進められる。キャッシュ停止と設定されていれば、処理がステップS56に進められる。
[ステップS55]パケット解析エンジン120は、受信したデータパケットが、クライアント22で未受信のパケットの場合、そのパケット内のデータをデータキャッシュ150へ格納する。
[ステップS56]パケット解析エンジン120は、クライアント22へデータを送信し、処理を終了する。
このように、輻輳が発生した場合にのみキャッシュ処理を行うようにすることができる。これにより、無駄なデータのキャッシュを行わずに済み、輻輳制御ネットワーク中継装置100のHDD等の記憶媒体を有効利用できると共に、輻輳制御ネットワーク中継装置100の処理付加を軽減できる。
このように、輻輳が発生した場合にのみキャッシュ処理を行うようにすることができる。これにより、無駄なデータのキャッシュを行わずに済み、輻輳制御ネットワーク中継装置100のHDD等の記憶媒体を有効利用できると共に、輻輳制御ネットワーク中継装置100の処理付加を軽減できる。
次に、クライアント22から送られたSACKの受信確認パケットを再送要求(受信確認パケット×3)に変換する処理について説明する。輻輳制御ネットワーク中継装置100は、SACKを含む受信確認パケットを通常のACKの受信核にパケットに変換し、送信元に対して通常再送を要求することができる。例えば、輻輳制御ネットワーク中継装置100は、経路の通信状態を考慮して、SACKによる部分再送よりも、TCP輻輳制御を伴うACKによる再送が適していると判断した場合、受信側から送信されるSACKパケットを、再送を示すACKパケット(ACK×3)に変換して、サーバ21へ送信する。
図14は、受信確認パケットから再送要求への変換処理を示す図である。輻輳制御ネットワーク中継装置100にサーバ21側からパケット71〜78が送られると、パケット解析エンジン120を介して、そのパケット71〜78がクライアント22側に転送される。このとき、とびとびの複数のパケットがロストすると、クライアント22からは、SACKの情報を含む複数の受信確認パケット79,80が出力される。
パケット解析エンジン120は、受信確認パケット79,80を解析し、クライアント22側の伝送路24での通信状態を判断する。そして、パケット解析エンジン120は、伝送路24でのパケットロストが多量であり、SACKによる部分再送よりも、TCP輻輳制御を伴うACKによる再送が適していると判断した場合、ACK/SACK生成エンジン130に再送要求の送信を依頼する。すると、ACK/SACK生成エンジン130は、サーバ21側に同じ内容の3つの受信確認パケット81,82,83を連続して送信する。
3つの受信確認パケット81,82,83がサーバ21に到達すると、サーバ21は、輻輳の発生を認識し、ACKによって受信が確認されたパケット以降のすべてのパケットを、単位時間当たりのデータ量を減らして再送する。
図15は、受信確認パケット変換処理の手順を示すフローチャートである。以下、図15に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS61]パケット解析エンジン120は、SACKを含む受信確認パケットを受信する。
[ステップS61]パケット解析エンジン120は、SACKを含む受信確認パケットを受信する。
[ステップS62]パケット解析エンジン120は、クライアント22側の伝送路24の通信品質を判断する。例えば、パケット解析エンジン120は、再送発生頻度が予め設定された閾値を超えているか否かにより通信品質を判断できる。
[ステップS63]パケット解析エンジン120は、通信の品質が悪いと判断された場合、処理をステップS64に進め、通信の品質が良好と判断された場合、処理をステップS66に進める。
[ステップS64]パケット解析エンジン120は、通信品質が悪い場合、ステップS61で受信した受信確認パケットを廃棄する。
[ステップS65]パケット解析エンジン120は、ACK/SACK生成エンジン130に対して、ACKパケット×3の生成を依頼する。すると、ACK/SACK生成エンジン130は、ACKの受信確認パケットを3つ生成し、サーバ21に対して送信する。その後、処理が終了する。
[ステップS65]パケット解析エンジン120は、ACK/SACK生成エンジン130に対して、ACKパケット×3の生成を依頼する。すると、ACK/SACK生成エンジン130は、ACKの受信確認パケットを3つ生成し、サーバ21に対して送信する。その後、処理が終了する。
[ステップS66]パケット解析エンジン120は、通信品質が良好な場合、ステップS61で受信した受信確認パケットをサーバ21に送信する。その後、処理が終了する。
このようにして、SACKの受信確認パケットを、パケットの再送信を要求するパケット(ACKの受信確認パケット×3)に変換して、転送することができる。その結果、通信品質が劣悪であり、パケットのロストが頻発する場合には、サーバ21に対してパケットの再送信を促すことができる。このようなパケットの再送信を示すパケットを受け取ったサーバ21では、クライアント22までに劣悪な通信品質の伝送路が存在することを認識できる。その場合、サーバ21は、送信するパケットの単位時間当たりのデータ量を減らして、パケットの再送信を行うことができる。単位時間当たりのデータ量を減らすことで、劣悪な通信品質の伝送路でもパケットをロストすることなく、クライアント22に伝送させることができる。
このようにして、SACKの受信確認パケットを、パケットの再送信を要求するパケット(ACKの受信確認パケット×3)に変換して、転送することができる。その結果、通信品質が劣悪であり、パケットのロストが頻発する場合には、サーバ21に対してパケットの再送信を促すことができる。このようなパケットの再送信を示すパケットを受け取ったサーバ21では、クライアント22までに劣悪な通信品質の伝送路が存在することを認識できる。その場合、サーバ21は、送信するパケットの単位時間当たりのデータ量を減らして、パケットの再送信を行うことができる。単位時間当たりのデータ量を減らすことで、劣悪な通信品質の伝送路でもパケットをロストすることなく、クライアント22に伝送させることができる。
なお、受信確認パケットの変換処理は、部分データキャッシュ処理と同時に行うこともできる。その場合、輻輳制御ネットワーク中継装置100は、SACK情報に基づいて、ロストパケットが多くなったと判断すると、それ以降のデータをキャッシュすると共に、報告されたSACK範囲が多くあり、キャッシュに存在しないものも多い場合は、再送要求(ACKパケット×3)を行って輻輳状態を解消させ、データキャッシュを早めに完了させる。
図16は、受信確認パケット変換処理と部分データキャッシュ処理とを組み合わせた例を示す図である。輻輳制御ネットワーク中継装置100にサーバ21側からパケット91〜94が送られると、パケット解析エンジン120を介して、そのパケット91〜94がクライアント22側に転送される。このとき、その中のあるパケットがロストすると、クライアント22からは、SACKの情報を含む複数の受信確認パケット95が出力される。
パケット解析エンジン120は、受信確認パケット95を解析し、クライアント22側の伝送路24での通信状態を判断する。そして、パケット解析エンジン120は、伝送路24でのパケットロストが多量であり、SACKによる部分再送よりも、TCP輻輳制御を伴うACKによる再送が適していると判断した場合、ACK/SACK生成エンジン130に再送要求の送信を依頼する。すると、ACK/SACK生成エンジン130は、サーバ21側に同じ内容の3つの受信確認パケット95a,95b,95cを連続して送信する。
3つの受信確認パケット95a,95b,95cがサーバ21に到達すると、サーバ21は、輻輳の発生を認識する。そして、サーバ21は、ACKによって受信が確認されたパケット以降のすべてのパケットの内容を、単位時間当たりのデータ量を減らした再送パケット92a,93a,94aを送信する。
パケット解析エンジン120は、再送パケット92a,93a,94aを受け取ると、クライアント22で受信できていないパケット92に対する再送パケット92aを、クライアント22側に再送する。なお、パケット解析エンジン120は、既に受信確認が行われている再送パケット93a,94aは廃棄する。また、パケット解析エンジン120は、キャッシュコントロールエンジン140を介して、再送パケット92a,93a,94aに含まれるデータをデータキャッシュ150に格納する。クライアント22で受信が確認されていないパケット92に対する再送パケット92aのみをクライアント22に送信する。
そのとき、パケット解析エンジン120は、ACK/SACK生成エンジン130を介して、受信側からのACKやSACKで確認できているパケットの受信確認パケット96,97をサーバ21に対して送信することもできる。
[輻輳状態に応じた輻輳制御処理の組み合わせ例]
なお、図16に示したような処理の組み合わせ以外にも、以上説明した各処理(輻輳制御処理は、重複再送制御処理、データキャッシュを用いた再送応答処理、部分データキャッシュ処理、および受信確認パケットの変換処理)を組み合わせて実行することができる。例えば、目的(品質重視、速度重視など)輻輳状態や受信側状況、ネットワーク環境を判断して、各処理を組み合わせて輻輳制御を行う。そのような処理を実行するのかは、ユーザが輻輳制御ネットワーク中継装置100に対して予め設定する。
なお、図16に示したような処理の組み合わせ以外にも、以上説明した各処理(輻輳制御処理は、重複再送制御処理、データキャッシュを用いた再送応答処理、部分データキャッシュ処理、および受信確認パケットの変換処理)を組み合わせて実行することができる。例えば、目的(品質重視、速度重視など)輻輳状態や受信側状況、ネットワーク環境を判断して、各処理を組み合わせて輻輳制御を行う。そのような処理を実行するのかは、ユーザが輻輳制御ネットワーク中継装置100に対して予め設定する。
具体的には、輻輳状態に応じて輻輳制御の内容を切り替える場合、初期状態(輻輳が発生していない)では、輻輳制御は行わない。中期(輻輳の発生が確認された後)は、重複再送制御処理を開始する。末期(パケットロストが多発した場合)は、データキャッシュを用いた再送応答処理と、受信確認パケットの変換処理(早めの再送要求)とを組み合わせて実行する。
また、SACK状況に応じて輻輳制御の内容を切り替える場合、SACKを含む受信確認パケットがまばら(単位時間当たりの発生数が閾値未満)の場合、輻輳制御は行わない。SACKを含む受信確認パケットが多発(単位時間当たりの発生数が閾値以上)した場合、データキャッシュを用いた再送応答処理と、受信確認パケットの変換処理(早めの再送要求)とを組み合わせて実行する。
[輻輳状態の判定方式の例]
輻輳状態の判定方式としては、次のような方法が考えられる。例えば、RTT(ラウンドトリップタイム)を用いる方法がある。RTTは、あるデータを送ってから、相手の確認応答が戻ってくるまでにかかる時間である。RTTを用いる方法では、送信したデータパケットに対するACKの応答時間(RTT)の閾値をユーザが予め設定し、パケット解析エンジン120は、RTTが閾値を超えた場合、輻輳状態にあると判断する。
輻輳状態の判定方式としては、次のような方法が考えられる。例えば、RTT(ラウンドトリップタイム)を用いる方法がある。RTTは、あるデータを送ってから、相手の確認応答が戻ってくるまでにかかる時間である。RTTを用いる方法では、送信したデータパケットに対するACKの応答時間(RTT)の閾値をユーザが予め設定し、パケット解析エンジン120は、RTTが閾値を超えた場合、輻輳状態にあると判断する。
また、再送率で輻輳状態を判定することもできる。再送率は、単位時間当たりのデータパケットに対する再送要求数の比率である。再送率の閾値をユーザが予め設定し、パケット解析エンジン120は、再送率が閾値を超えた場合、輻輳状態にあると判断する。
[SACK状況の判定例]
通過パケットに対する抜け(クライアント22で受信確認がされていないパケット)の比率の閾値をユーザが設定する。パケット解析エンジン120は、SACK情報に基づいて、通過パケットに対するロストしたパケットの比率を計算し、予め設定された閾値よりもパケットの抜けが多ければ、パケットのロストが多発していると判定する。
通過パケットに対する抜け(クライアント22で受信確認がされていないパケット)の比率の閾値をユーザが設定する。パケット解析エンジン120は、SACK情報に基づいて、通過パケットに対するロストしたパケットの比率を計算し、予め設定された閾値よりもパケットの抜けが多ければ、パケットのロストが多発していると判定する。
なお、輻輳制御ネットワーク中継装置100は、セッション管理テーブル111のガベージコレクション機能を有している。また、キャッシュコントロールエンジン140は、データキャッシュ150からの再送確認済みのデータの削除機能を有している。
さらに、キャッシュコントロールエンジン140は、データキャッシュ150から、途中で終了したセッションのデータを廃棄する機能も有している。例えば、キャッシュコントロールエンジン140は、データ通信が途絶えてから一定時間経過した場合、セッションが終了したものと判断する。また、キャッシュコントロールエンジン140は、同じクライアントから新たなセッションが開始された場合に、もとのセッションが終了したものと判断してもよい。
[実施の形態の効果]
上記実施の形態に示すように、輻輳が発生した場合に無駄な再送パケットを輻輳制御ネットワーク中継装置100で廃棄することにより、クライアント22側の伝送路24の有効通信率を向上させることができる。ここで、有効通信率とは、送信されたパケットのうちの有効通信パケットの占める割合である。有効通信パケットとは、アプリケーションで有効に利用されたパケットである。再送などによる重複パケットや通信が最後まで完了せずに、やり取りされたにも関わらずアプリケーションで利用されなかったパケットは、無効通信パケットである。
上記実施の形態に示すように、輻輳が発生した場合に無駄な再送パケットを輻輳制御ネットワーク中継装置100で廃棄することにより、クライアント22側の伝送路24の有効通信率を向上させることができる。ここで、有効通信率とは、送信されたパケットのうちの有効通信パケットの占める割合である。有効通信パケットとは、アプリケーションで有効に利用されたパケットである。再送などによる重複パケットや通信が最後まで完了せずに、やり取りされたにも関わらずアプリケーションで利用されなかったパケットは、無効通信パケットである。
例えば、1セッションに10パケットのデータをやり取りする通信の場合、10パケットのみで通信が完了した場合には、有効利用率=100%=10(アプリで利用したパケット)/10(全パケット)となる。
5パケットの再送が発生し、合計15パケットやり取りした場合には、有効利用率=66.7%=10(アプリで利用したパケット)/15(全パケット)となる。
5パケット目でエラーなどにより通信が終了した場合には、有効利用率=0%=0(アプリで利用したパケット)/5(全パケット)となる。
5パケット目でエラーなどにより通信が終了した場合には、有効利用率=0%=0(アプリで利用したパケット)/5(全パケット)となる。
図17は、過負荷状態におけるリンクの有効利用率を示すグラフである。このグラフは、帯域幅100Mbpsの伝送路にその帯域幅を上回るパケットを印加した時に、その伝送路を流れるパケットの全通信パケット中の有効通信パケットの比率をグラフ化したものである。このグラフでは、横軸に印可付加(Mbps)を取り、縦軸に有効通信率(%)を取っている。
このグラフには、本実施の形態による輻輳制御をおこなった場合と、輻輳制御を行わなかった場合とについて、単位時間あたりの総パケット数と、成功セッション数×1セッションでやり取りされるパケット数から計算をして作成している。グラフ中、丸印で示されているのが輻輳制御を行った場合の計算値であり、ばつ印で示されているのが輻輳制御を行わなかった場合の計算値である。
なお、本実施の形態を適用した場合のシミュレーションは、輻輳制御ネットワーク中継装置100において廃棄されるパケットを求め、有効通信比率を計算したものである。
このように、図17のグラフで示されるように、本実施の形態によれば重複パケットの通過を防ぐことができることにより、伝送路の有効利用が可能となる。しかも、伝送路が有効に利用されることで、輻輳発生頻度及び輻輳の度合いも低下する。
このように、図17のグラフで示されるように、本実施の形態によれば重複パケットの通過を防ぐことができることにより、伝送路の有効利用が可能となる。しかも、伝送路が有効に利用されることで、輻輳発生頻度及び輻輳の度合いも低下する。
[輻輳制御ネットワーク中継装置を利用したネットワークシステム例]
以下、本実施の形態に係る輻輳制御ネットワーク中継装置を適用したネットワークシステムの構成例を説明する。なお、輻輳制御ネットワーク中継装置は基本的に、通信を行うサーバとクライアント間であればどこにでも設置できる。ただし、効果的な輻輳制御を行う場合は、輻輳によるパケットロストが発生する伝送路の入り口側に、輻輳制御ネットワーク中継装置を設置するのが望ましい。
以下、本実施の形態に係る輻輳制御ネットワーク中継装置を適用したネットワークシステムの構成例を説明する。なお、輻輳制御ネットワーク中継装置は基本的に、通信を行うサーバとクライアント間であればどこにでも設置できる。ただし、効果的な輻輳制御を行う場合は、輻輳によるパケットロストが発生する伝送路の入り口側に、輻輳制御ネットワーク中継装置を設置するのが望ましい。
図18は、輻輳制御ネットワーク中継装置の第1の設置例を示す図である。この例では、パケットの伝送方向毎に個別の伝送路が設けられ、復路(=クライアントからのACKが帰る経路)に輻輳制御ネットワーク中継装置100aが設置されている。
サーバ21aからクライアント22aへ伝送させるデータパケット201は、伝送路23a,24aを介して送られる。ここで、伝送路24aは、伝送路23aよりも通信速度が遅い伝送路である。
クライアント22aからサーバ21aへ伝送させる受信確認パケット202は、伝送路24b,23bを介してサーバ21aに送られる。伝送路24bと伝送路23bとの間には、輻輳制御ネットワーク中継装置100aが配置されている。輻輳制御ネットワーク中継装置100aは、通常のパケット中継機能に加え、少なくとも、受信確認パケットの変換処理(早めの再送要求)の実施機能を備えている。
このようなネットワークシステムでは、サーバ21aから送信されたデータパケット201は、伝送路23aに出力され、伝送路24aに送られる。ここで、サーバ21aから送信したデータパケット201の量が過大であれば、伝送路24aで輻輳が発生する。
クライアント22aから受信確認パケット202が送信されると、その受信確認パケット202は、伝送路24bを介して輻輳制御ネットワーク中継装置100aに送られる。輻輳制御ネットワーク中継装置100aは、受信確認パケット202にも基づいて、伝送路24aでの通信品質を判断する。そして、輻輳制御ネットワーク中継装置100aは、伝送路24aの通信品質が所定値より悪ければ、サーバ21aに対して再送要求(ACK×3)を送信する。
このようにして、サーバとクライアント間の通信において、往路と復路の経路が異なる場合、復路に輻輳制御ネットワーク中継装置100aを設置することで、早めの再送要求を行うことができる。
図19は、輻輳制御ネットワーク中継装置の第2の設置例を示す図である。この例では、パケットの伝送方向毎に個別の伝送路が設けられ、それぞれの伝送路に輻輳制御ネットワーク中継装置100b,100cが設置されている。
サーバ21bからクライアント22bへ伝送させるデータパケット203は、伝送路23c,24cを介して送られる。伝送路23cと伝送路24cとの間には、輻輳制御ネットワーク中継装置100bが配置されている。ここで、伝送路24cは、伝送路23cよりも通信速度が遅い伝送路である。輻輳制御ネットワーク中継装置100bは、通常のパケット中継機能に加え、重複再送制御処理、データキャッシュを用いた再送応答処理(データキャッシュ処理部分)、および部分データキャッシュ処理(データキャッシュ処理部分)の各機能を有している。
クライアント22bからサーバ21bへ伝送させる受信確認パケット204は、伝送路24d,23dを介してサーバ21bに送られる。伝送路24dと伝送路23dとの間には、輻輳制御ネットワーク中継装置100cが配置されている。また、輻輳制御ネットワーク中継装置100cは、輻輳制御ネットワーク中継装置100bに対して管理用ネットワークで接続されている。
輻輳制御ネットワーク中継装置100cは、通常のパケット中継機能に加え、データキャッシュを用いた再送応答処理(受信確認パケットに応じた再送処理部分)、部分データキャッシュ処理(通信品質判定部分)、および受信確認パケットの変換処理(早めの再送要求)の各機能を有している。
このようなネットワークシステムでは、輻輳制御ネットワーク中継装置100b,100c間で情報交換し連携して動作することで、各種輻輳制御が行われる。これにより、サーバ21bとクライアント22bとの間の通信で往路と復路の経路が異なる場合にも、任意の輻輳制御を実施することが可能となる。
図20は、輻輳制御ネットワーク中継装置の第3の設置例を示す図である。この例では、輻輳制御ネットワーク中継装置100fには、LANのような高速の伝送路23gを介してクライアント22dが接続されている。同様に、輻輳制御ネットワーク中継装置100eには、LANのような高速の伝送路23fを介してサーバ21dが接続されている。そして、2つの輻輳制御ネットワーク中継装置100f,100e間は、伝送路23g,23fよりも通信速度が遅い伝送路24f(例えばWAN)で接続されている。
このように、通信経路上に伝送速度が遅い伝送路24fがある場合、その伝送路24fの両端に輻輳制御ネットワーク中継装置100f,100eを配置することで、両方向のデータ通信を効率よく行うことができる。
図21は、輻輳制御ネットワーク中継装置の第4の設置例を示す図である。この例では、サーバ21eと輻輳制御ネットワーク中継装置100gとの間が、高速の伝送路23hで接続されている。また、輻輳制御ネットワーク中継装置100gと複数のクライアント22e〜22hの間が、伝送路23hより低速の伝送路24g〜24jで接続されている。なお、輻輳制御ネットワーク中継装置100gには、伝送路23h,24g〜24jの数に応じた通信インタフェースを備えている。
このようなネットワークであれば、複数のクライアント22e〜22hとサーバ21eとの間の通信を効率よく行うことができる。
図22は、輻輳制御ネットワーク中継装置の第5の設置例を示す図である。この例では、3つの輻輳制御ネットワーク中継装置100h,100i,100jが互いに高速の伝送路23i,23j,23kで接続されている。また、輻輳制御ネットワーク中継装置100h,100i,100jには、それぞれ伝送路23i,23j,23kより低速でデータ通信が行われるネットワーク24k,24l,24mが接続されている。
図22は、輻輳制御ネットワーク中継装置の第5の設置例を示す図である。この例では、3つの輻輳制御ネットワーク中継装置100h,100i,100jが互いに高速の伝送路23i,23j,23kで接続されている。また、輻輳制御ネットワーク中継装置100h,100i,100jには、それぞれ伝送路23i,23j,23kより低速でデータ通信が行われるネットワーク24k,24l,24mが接続されている。
このように、ネットワーク24k,24l,24mと高速の伝送路23i,23j,23kとの接続部分に輻輳制御ネットワーク中継装置100h,100i,100jを設置することで、多種多様なネットワーク24k,24l,24m間の通信を、効率よく行うことができる。
[プログラムによる機能の実現]
上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、輻輳制御ネットワーク中継装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、輻輳制御ネットワーク中継装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
なお、本発明は、上述の実施の形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。
[実施の形態における技術的特徴のまとめ]
以上説明した実施の形態の主な技術的特徴は、以下の付記の通りである。
[実施の形態における技術的特徴のまとめ]
以上説明した実施の形態の主な技術的特徴は、以下の付記の通りである。
(付記1) 複数の伝送路間のデータを中継する輻輳制御ネットワーク中継装置において、
前記複数の伝送路を経由して送受信されるパケットのうち、受信側装置が受信したデータパケットの識別番号を送信側装置に対して応答する受信確認パケットを検出する受信確認パケット検出手段と、
前記受信確認パケット検出手段で検出された前記受信確認パケットに基づいて、前記受信側装置で受信が確認されたデータパケットの識別番号を受信確認情報記憶手段に登録する受信パケット管理手段と、
前記送信側装置から送信されたデータパケットの識別番号と前記受信確認情報記憶手段に格納された識別番号とを比較し、前記送信側装置から送信されたデータパケットが前記受信側装置で受信済みのデータパケットか否かを判断する受信済パケット判断手段と、
前記受信済パケット判断手段で受信済みと判断された場合、前記送信側装置から送られたデータパケットを廃棄し、前記受信済パケット判断手段で未受信と判断された場合、前記送信側装置から送られたデータパケットを前記受信側装置に転送するパケット転送手段と、
を有することを特徴とする輻輳制御ネットワーク中継装置。
前記複数の伝送路を経由して送受信されるパケットのうち、受信側装置が受信したデータパケットの識別番号を送信側装置に対して応答する受信確認パケットを検出する受信確認パケット検出手段と、
前記受信確認パケット検出手段で検出された前記受信確認パケットに基づいて、前記受信側装置で受信が確認されたデータパケットの識別番号を受信確認情報記憶手段に登録する受信パケット管理手段と、
前記送信側装置から送信されたデータパケットの識別番号と前記受信確認情報記憶手段に格納された識別番号とを比較し、前記送信側装置から送信されたデータパケットが前記受信側装置で受信済みのデータパケットか否かを判断する受信済パケット判断手段と、
前記受信済パケット判断手段で受信済みと判断された場合、前記送信側装置から送られたデータパケットを廃棄し、前記受信済パケット判断手段で未受信と判断された場合、前記送信側装置から送られたデータパケットを前記受信側装置に転送するパケット転送手段と、
を有することを特徴とする輻輳制御ネットワーク中継装置。
(付記2) 前記送信側装置から送られたデータパケット内のデータをデータキャッシュにキャッシュするキャッシュ手段と、
前記受信確認パケット検出手段で前記受信確認パケットが検出されると、前記受信確認パケットに基づいて前記受信側装置に到達していないパケットを前記データキャッシュから取得し、前記受信側装置に対して送信する代理再送手段と、
をさらに有することを特徴とする付記1記載の輻輳制御ネットワーク中継装置。
前記受信確認パケット検出手段で前記受信確認パケットが検出されると、前記受信確認パケットに基づいて前記受信側装置に到達していないパケットを前記データキャッシュから取得し、前記受信側装置に対して送信する代理再送手段と、
をさらに有することを特徴とする付記1記載の輻輳制御ネットワーク中継装置。
(付記3) 前記キャッシュ手段は、前記受信確認パケット検出手段で検出された前記受信確認パケットに基づいて前記受信側装置までの伝送路の品質を判定し、品質が所定値以下を判断した場合に前記データパケット内のデータのキャッシュを開始することを特徴とする付記2記載の輻輳制御ネットワーク中継装置。
(付記4) 前記受信確認パケット検出手段で検出された前記受信確認パケットに基づいて前記受信側装置までの伝送路の品質を判定し、品質が所定値以下を判断した場合、前記送信側装置に対して再送要求を送信する再送要求手段をさらに有することを特徴とする付記1記載の輻輳制御ネットワーク中継装置。
(付記5) 複数の伝送路間のデータを中継するための輻輳制御ネットワーク中継プログラムにおいて、
コンピュータを、
前記複数の伝送路を経由して送受信されるパケットのうち、受信側装置が受信したデータパケットの識別番号を送信側装置に対して応答する受信確認パケットを検出する受信確認パケット検出手段、
前記受信確認パケット検出手段で検出された前記受信確認パケットに基づいて、前記受信側装置で受信が確認されたデータパケットの識別番号を受信確認情報記憶手段に登録する受信パケット管理手段、
前記送信側装置から送信されたデータパケットの識別番号と前記受信確認情報記憶手段に格納された識別番号とを比較し、前記送信側装置から送信されたデータパケットが前記受信側装置で受信済みのデータパケットか否かを判断する受信済パケット判断手段、
前記受信済パケット判断手段で受信済みと判断された場合、前記送信側装置から送られたデータパケットを廃棄し、前記受信済パケット判断手段で未受信と判断された場合、前記送信側装置から送られたデータパケットを前記受信側装置に転送するパケット転送手段、
として機能させることを特徴とする輻輳制御ネットワーク中継プログラム。
コンピュータを、
前記複数の伝送路を経由して送受信されるパケットのうち、受信側装置が受信したデータパケットの識別番号を送信側装置に対して応答する受信確認パケットを検出する受信確認パケット検出手段、
前記受信確認パケット検出手段で検出された前記受信確認パケットに基づいて、前記受信側装置で受信が確認されたデータパケットの識別番号を受信確認情報記憶手段に登録する受信パケット管理手段、
前記送信側装置から送信されたデータパケットの識別番号と前記受信確認情報記憶手段に格納された識別番号とを比較し、前記送信側装置から送信されたデータパケットが前記受信側装置で受信済みのデータパケットか否かを判断する受信済パケット判断手段、
前記受信済パケット判断手段で受信済みと判断された場合、前記送信側装置から送られたデータパケットを廃棄し、前記受信済パケット判断手段で未受信と判断された場合、前記送信側装置から送られたデータパケットを前記受信側装置に転送するパケット転送手段、
として機能させることを特徴とする輻輳制御ネットワーク中継プログラム。
(付記6) 複数の伝送路間のデータを中継するための輻輳制御ネットワーク中継方法において、
受信確認パケット検出手段が、前記複数の伝送路を経由して送受信されるパケットのうち、受信側装置が受信したデータパケットの識別番号を送信側装置に対して応答する受信確認パケットを検出し、
受信パケット管理手段が、前記受信確認パケット検出手段で検出された前記受信確認パケットに基づいて、前記受信側装置で受信が確認されたデータパケットの識別番号を受信確認情報記憶手段に登録し、
受信済パケット判断手段が、前記送信側装置から送信されたデータパケットの識別番号と前記受信確認情報記憶手段に格納された識別番号とを比較し、前記送信側装置から送信されたデータパケットが前記受信側装置で受信済みのデータパケットか否かを判断し、
パケット転送手段が、前記受信済パケット判断手段で受信済みと判断された場合、前記送信側装置から送られたデータパケットを廃棄し、前記受信済パケット判断手段で未受信と判断された場合、前記送信側装置から送られたデータパケットを前記受信側装置に転送する、
ことを特徴とする輻輳制御ネットワーク中継方法。
受信確認パケット検出手段が、前記複数の伝送路を経由して送受信されるパケットのうち、受信側装置が受信したデータパケットの識別番号を送信側装置に対して応答する受信確認パケットを検出し、
受信パケット管理手段が、前記受信確認パケット検出手段で検出された前記受信確認パケットに基づいて、前記受信側装置で受信が確認されたデータパケットの識別番号を受信確認情報記憶手段に登録し、
受信済パケット判断手段が、前記送信側装置から送信されたデータパケットの識別番号と前記受信確認情報記憶手段に格納された識別番号とを比較し、前記送信側装置から送信されたデータパケットが前記受信側装置で受信済みのデータパケットか否かを判断し、
パケット転送手段が、前記受信済パケット判断手段で受信済みと判断された場合、前記送信側装置から送られたデータパケットを廃棄し、前記受信済パケット判断手段で未受信と判断された場合、前記送信側装置から送られたデータパケットを前記受信側装置に転送する、
ことを特徴とする輻輳制御ネットワーク中継方法。
1 輻輳制御ネットワーク中継装置
1a 受信確認パケット検出手段
1b 受信パケット管理手段
1c 受信確認情報記憶手段
1d 受信済パケット判断手段
1e パケット転送手段
2,3 伝送路
4a〜4e データパケット
5 受信確認パケット
5a 受信確認情報
1a 受信確認パケット検出手段
1b 受信パケット管理手段
1c 受信確認情報記憶手段
1d 受信済パケット判断手段
1e パケット転送手段
2,3 伝送路
4a〜4e データパケット
5 受信確認パケット
5a 受信確認情報
Claims (5)
- 複数の伝送路間のデータを中継する輻輳制御ネットワーク中継装置において、
前記複数の伝送路を経由して送受信されるパケットのうち、受信側装置が受信したデータパケットの識別番号を送信側装置に対して応答する受信確認パケットを検出する受信確認パケット検出手段と、
前記受信確認パケット検出手段で検出された前記受信確認パケットに基づいて、前記受信側装置で受信が確認されたデータパケットの識別番号を受信確認情報記憶手段に登録する受信パケット管理手段と、
前記送信側装置から送信されたデータパケットの識別番号と前記受信確認情報記憶手段に格納された識別番号とを比較し、前記送信側装置から送信されたデータパケットが前記受信側装置で受信済みのデータパケットか否かを判断する受信済パケット判断手段と、
前記受信済パケット判断手段で受信済みと判断された場合、前記送信側装置から送られたデータパケットを廃棄し、前記受信済パケット判断手段で未受信と判断された場合、前記送信側装置から送られたデータパケットを前記受信側装置に転送するパケット転送手段と、
を有することを特徴とする輻輳制御ネットワーク中継装置。 - 前記送信側装置から送られたデータパケット内のデータをデータキャッシュにキャッシュするキャッシュ手段と、
前記受信確認パケット検出手段で前記受信確認パケットが検出されると、前記受信確認パケットに基づいて前記受信側装置に到達していないパケットを前記データキャッシュから取得し、前記受信側装置に対して送信する代理再送手段と、
をさらに有することを特徴とする請求項1記載の輻輳制御ネットワーク中継装置。 - 前記キャッシュ手段は、前記受信確認パケット検出手段で検出された前記受信確認パケットに基づいて前記受信側装置までの伝送路の品質を判定し、品質が所定値以下を判断した場合に前記データパケット内のデータのキャッシュを開始することを特徴とする請求項2記載の輻輳制御ネットワーク中継装置。
- 前記受信確認パケット検出手段で検出された前記受信確認パケットに基づいて前記受信側装置までの伝送路の品質を判定し、品質が所定値以下を判断した場合、前記送信側装置に対して再送要求を送信する再送要求手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の輻輳制御ネットワーク中継装置。
- 複数の伝送路間のデータを中継するための輻輳制御ネットワーク中継方法において、
受信確認パケット検出手段が、前記複数の伝送路を経由して送受信されるパケットのうち、受信側装置が受信したデータパケットの識別番号を送信側装置に対して応答する受信確認パケットを検出し、
受信パケット管理手段が、前記受信確認パケット検出手段で検出された前記受信確認パケットに基づいて、前記受信側装置で受信が確認されたデータパケットの識別番号を受信確認情報記憶手段に登録し、
受信済パケット判断手段が、前記送信側装置から送信されたデータパケットの識別番号と前記受信確認情報記憶手段に格納された識別番号とを比較し、前記送信側装置から送信されたデータパケットが前記受信側装置で受信済みのデータパケットか否かを判断し、
パケット転送手段が、前記受信済パケット判断手段で受信済みと判断された場合、前記送信側装置から送られたデータパケットを廃棄し、前記受信済パケット判断手段で未受信と判断された場合、前記送信側装置から送られたデータパケットを前記受信側装置に転送する、
ことを特徴とする輻輳制御ネットワーク中継方法。
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