JP2006291908A - エンジン冷却システムの電動ファン制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 異常時にエンジン保護性能を高めることができるエンジン冷却システムの電動ファン制御装置を提供すること。
【解決手段】 エンジン冷却システムのラジエータ2へ送風を行う冷却ファン1と、冷却ファン1を駆動する電動モータ3と、入力信号に基づいて電動モータ3を制御するコントロールユニット4と、を備えたエンジン冷却システムの電動ファン制御装置において、コントロールユニット4は、水温センサ7が異常であると判断したときに、エンジン保護を優先したエンジン保護優先制御に遷移するようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】 エンジン冷却システムのラジエータ2へ送風を行う冷却ファン1と、冷却ファン1を駆動する電動モータ3と、入力信号に基づいて電動モータ3を制御するコントロールユニット4と、を備えたエンジン冷却システムの電動ファン制御装置において、コントロールユニット4は、水温センサ7が異常であると判断したときに、エンジン保護を優先したエンジン保護優先制御に遷移するようにした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車両のエンジン冷却システムに用いられる冷却ファンを回転させる電動モータの駆動を制御する制御装置に関するもので、特に、異常発生時の制御に関する。
従来、車両においてエンジン冷却システムに用いられるラジエータを冷却する冷却ファンの回転を、温度センサ・外気温センサ・車速センサ・エアコンスイッチなどからの入力に基づいて制御するエンジン冷却システムの電動ファン制御装置が知られている。
さらに、このようなエンジン冷却システムの電動ファン制御装置において、異常時には電動モータへの通電を停止させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−182244号公報
しかしながら、従来技術にあっては、異常時に電動モータの制御を停止するため、センサ異常などのように、エンジン冷却システムには異常が生じていない場合も、電動モータへの通電を停止し、エンジン冷却性能が低下するという不具合があった。
さらに、従来技術にあっては、異常発生時に、それを車両乗員に知らせる警告を行っておらず、車両乗員が異常発生を知ることができかった。また、この異常発生を知らせるには、それを表示したり警告音を発したりする機器が必要で、部品点数増を招くとともに、これら機器の設置レイアウトを考慮する手間も増える。
そこで、本発明は、異常時に、エンジン保護性能を高めることができるエンジン冷却システムの電動ファン制御装置を提供すること、また、部品点数増を招くことなく異常時に警告を可能とするエンジン冷却システムの電動ファン制御装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、上述事情に鑑みなされたものであって、エンジン冷却システムの熱交換器へ送風を行う冷却ファンと、この冷却ファンを駆動する電動モータと、前記エンジン冷却システムに関係した温度を検出する温度センサを含む入力手段からの入力に基づいて前記電動モータを制御するモータ制御手段と、を備えたエンジン冷却システムの電動ファン制御装置において、前記モータ制御手段は、温度センサが異常であると判断した時には、エンジン保護を優先したエンジン保護優先制御に遷移することを特徴とするエンジン冷却システムの電動ファン制御装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置において、前記エンジン保護優先制御とは、他の制御による前記電動モータに対する制御を無視し、前記電動モータを最大回転数で駆動させる制御であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置において、前記エンジン保護優先制御とは、他の制御による前記電動モータに対する制御を無視し、前記温度センサの検出温度が低温である通常時に対応した制御回転数で前記電動モータを駆動させる制御であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置において、前記モータ制御手段は、前記温度センサの検出温度がエンジン冷却システムとして有り得ない温度を検出したときに温度センサが異常であると判断することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか1項に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置において、前記モータ制御手段は、前記他の制御として、温度センサの検出に基づき検出温度が高温であるときには、冷却を促進させる回転数で前記電動モータを駆動させる過温度保護制御を実行することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置において、前記過温度保護制御は、エンジン冷却水温度が125℃以上で行うことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5または6に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置において、前記モータ制御手段は、前記温度センサの異常判断温度を前記過温度保護制御の実行温度よりも高温に設定し、かつ、前記エンジン保護優先制御を実行後は、前記検出温度が異常判断温度よりも低い温度となってもエンジン保護優先制御を維持するヒステリシスを設定したことを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、エンジン冷却システムの熱交換器へ送風を行う冷却ファンと、この冷却ファンを駆動する電動モータと、入力信号に基づいて前記電動モータをPWM制御するモータ制御手段と、を備えたエンジン冷却システムの電動ファン制御装置において、前記モータ制御手段は、異常時に、前記電動モータに可聴周波数のPWM信号を出力してモータPWM駆動音による警告音を発生させる警告制御を実行することを特徴とするエンジン冷却システムの電動ファン制御装置である。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置において、前記モータ制御手段が、相互通信機能のない単方向通信を行っていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項8または9に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置において、前記モータ制御手段が、前記電動モータへの制御停止時には、前記警告制御を解除することを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項8〜10のいずれか1項に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置において、前記異常時が、前記エンジン冷却システムに関係した温度を検出する温度センサの異常時を含むことを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項8〜11のいずれか1項に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置において、前記警告制御を、車両のイグニッションスイッチがONとなったときから、あらかじめ設定された時間実行するようにしたことを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項8〜11のいずれか1項に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置において、前記警告制御を、異常期間中、実行するようにしたことを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項8〜13のいずれか1項に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置において、前記異常時が、機器を保護するための機器保護制御の実行時を含むことを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置において、前記警告制御を、前記機器保護制御の実行開始からあらかじめ設定した時間実行するようにしたことを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、請求項14に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置において、前記警告制御を、前記機器保護制御の実行期間中実行するようにしたことを特徴とする。
請求項17に記載の発明は、請求項14〜16のいずれか1項に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置において、前記機器保護制御は、エンジンの過温度状態、電動モータの過電圧状態、電動モータの過電流状態の少なくともいずれかの状態で行うことを特徴とする。
請求項18に記載の発明は、請求項8〜17のいずれか1項に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置において、前記モータ制御手段は、前記温度センサの異常時には、前記警告制御と共に、請求項1〜7のいずれかに記載したエンジン保護優先制御を実行することを特徴とする。
請求項1ないし7に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置にあっては、温度センサの異常時には、エンジン保護を優先したエンジン保護優先制御に遷移し、エンジンを保護することができる。
請求項2に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置は、温度センサの異常時には、電動モータに対する他の制御を無視して、電動モータを最大回転数で駆動させ、冷却ファンの冷却能力を最大発揮してエンジン保護を図る。
請求項3に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置は、温度センサの異常時には、電動モータに対する他の制御を無視して、電動モータを通常時の制御回転数で駆動させ、冷却ファンによる冷却を確保してエンジン保護を図る。
請求項4に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置は、温度センサの検出温度がエンジン冷却システムでは有り得ない温度を検出したときには、センサオープンと判断し、正常状態に復帰不可能として、エンジン保護優先制御に遷移し、エンジン保護を確実に達成する。
請求項5ないし6に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置は、温度センサの検出温度が高温となったときには、冷却を促進させる過温度保護制御を実行して、エンジンが高温となるのを抑え、エンジン保護性能を高める。
請求項7に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置は、温度センサの検出温度が過温度保護制御の実行温度よりも高温の設定温度になったときには、温度センサが異常と判断してエンジン保護優先制御を実行する。さらに、エンジン保護優先制御の実行開始後は、ヒステリシスの設定により、異常判断温度よりも低温となっても、所定温度範囲でエンジン保護優先制御を維持する。
したがって、温度センサ異常時には、この異常な温度センサの検出値に基づく過温度保護制御よりもエンジン保護優先制御を優先させ、かつ、ヒステリシスの設定により、エンジン保護優先制御の終了判断に幅を持たせ、これにより、エンジン保護をさらに確実なものとすることができる。
請求項8ないし18に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置によれば、異常時には、モータ制御手段が警告制御を実行し、電動モータにおいて可聴周波数のモータPWM駆動音による警告音を発する。これにより、車両乗員は、ブザー・表示器などそれ専用の手段が無くても、異常を知ることができる。
このように、既存の冷却ファン駆動用の電動モータにより警告音を発せさせるようにしたため、部品点数を増加させること無しに異常発生の警告を行うことが可能となり、コスト的に有利であるとともに、車載レイアウトの上でも有利となる。
さらに、請求項9に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置では、相互通信機能のないモータ制御手段を用いているため、安価な構成により上記効果を得ることができる。すなわち、本発明では、警告音を電動モータにより発生させているため、例えば、インストルメントパネルなど運転席の近傍に設けた警告音の発生手段を作動させる必要が無く、このため、メインのコントロールユニットなどとの通信が不要で、相互通信機能を有しないモータ制御手段により、異常判断および警告制御を行うことが可能となる。
請求項10に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置では、モータ制御手段は、電動モータへの制御を停止する際には、警告制御を解除させる。
請求項11に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置では、車両乗員は、温度センサに異常が生じていることを、ブザー・表示器などそれ専用の手段が無くても知ることができる。
請求項12に記載の発明では、異常時には、乗員がイグニッションスイッチをONとしてから、あらかじめ設定した時間だけ、警告制御による警告音を発する。
このように、イグニッションスイッチをONとする始動時に警告音を発するため、警告音を、走行騒音などに邪魔されること無く確実に伝えることができる。
請求項13に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置では、異常時には、その間継続して警告音が発せられる。このように、異常時の間継続して警告音が鳴るため、車両乗員に、警告音を確実に伝えることができる。
請求項14ないし17に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置では、例えば、エンジンや電動モータなどの機器を保護する機器保護制御を実行するときに、警告制御を実行して警告音を発する。なお、この機器保護制御時に行う警告は、請求項15に記載の発明では、機器保護制御を開始してからあらかじめ設定した時間行い、請求項16に記載の発明では、機器保護制御を実行している間行う。また、請求項17に記載の発明では、エンジン温度が高すぎる過温度状態、電動モータへの供給電圧が高すぎる過電圧状態、電動モータへの供給電流が高すぎる過電流状態の、少なくともいずれかの状態で機器保護制御を実行する。
したがって、これら請求項14ないし17に記載の発明では、車両乗員は、ブザー・表示器などそれ専用の手段が無くても、エンジンや電動モータなどの機器の保護が必要な状態であること、および、これら機器を保護する機器保護制御を実行していること、を警告音により知ることができる。
請求項18に記載の発明では、温度センサの異常時には、モータ制御手段は、警告制御による警告を行うとともに、エンジン優先保護制御を実行してエンジンの保護を図る。
したがって、温度センサの異常時には、エンジンの保護を確実なものとするとともに、車両乗員は、ブザー・表示器などそれ専用の手段が無くても、この異常を知ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
この実施の形態のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置は、エンジン冷却システムにおける熱交換器(ラジエータ2)へ送風を行う冷却ファン1と、この冷却ファン1を駆動する電動モータ3と、入力信号に基づいて前記電動モータ3を制御するモータ制御手段(コントロールユニット4)と、を備えたエンジン冷却システムの電動ファン制御装置において、前記モータ制御手段(コントロールユニット4)は、温度センサとしての水温センサ7が異常であると判断したときに、エンジン保護を優先したエンジン保護優先制御に遷移するようにした。
図1は、この発明の最良の実施の形態の実施例1のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置Aを示す全体構成図である。
まず、構成から説明すると、実施例1のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置は、冷却ファン1を備えている。この冷却ファン1は、図外のエンジンを冷却する熱交換器であるラジエータ2へ送風を行うもので、電動モータ3により駆動される。
この電動モータ3は、モータ制御手段としてのコントロールユニット4から出力されるPWM信号により駆動を制御される。
このコントロールユニット4は、電源である車載のバッテリ5から電源供給を受けて動作して前記電動モータ3へ出力する電圧をPWM制御により制御するものである。前記コントロールユニット4は、後述する各入力信号Sign,Tsen,Vsen,Isenに基づいて出力電圧に対応した信号を出力するコントローラ41と、内部にスイッチング素子を有して前記コントローラ41からの出力に応じたPWM信号を出力するPWM駆動・出力回路42とを備えている。
また、前記コントローラ41に入力される信号としては、前記イグニッションスイッチ6からのON・OFF信号Signと、前記ラジエータ2の水温を検出する水温センサ7(特許請求の範囲の温度センサ)からの水温信号Tsenと、前記電動モータ3への印可電圧を検出する電圧検出回路43からの電圧信号Vsenと、前記電動モータ3への印可電流を検出する電流検出回路44からの電流信号Isenが含まれている。
そして、前記コントロールユニット4は、各入力信号Tsen,Vsen,Isenに基づいて電動モータ3の駆動を制御するが、本実施例1では、通常時制御と、機器保護制御に含まれる過温度保護制御と、エンジン保護優先制御と、警告制御と、を実行する。
前記通常時制御、過温度保護制御およびエンジン保護優先制御は、前記イグニッションスイッチ6をONとしている間、および必要に応じてイグニッションスイッチ6をONからOFFに切り換えた後の所定時間、前記水温センサ7からの水温信号Tsenが示す検出水温Twに基づいて電動モータ3を駆動させる制御である。すなわち、前記コントローラ41では、図2に示す温度特性に基づいて出力を決定し、前記PWM駆動・出力回路42から、この出力に応じたPWM信号を出力するもので、このPWM信号により、電動モータ3の出力電圧、すなわち電動モータ3ならびに冷却ファン1の回転数を決定する。
この図2に示すように、前記水温センサ7が検出する検出水温Twが0℃以上125℃未満である低温のときには通常時制御を実行し、検出水温Twが125℃以上の高温のときには過温度保護制御を実行し、検出水温Twが300℃以上となる異常時にはエンジン保護優先制御を実行する。
まず、前記通常時制御について説明する。
検出水温Twが0℃〜125℃の低温時に実行する通常時制御では、PWM信号をあらかじめ設定した値とする正常温制御出力に決定する。これにより、前記電動モータ3は、あらかじめ設定した低速回転数の回転、すなわち低速回転を行う。
次に、前記過温度保護制御について説明する。
検出水温Twが125℃以上の高温時に実行する過温度保護制御では、検出水温Twが125℃以上149℃未満の範囲では、PWM信号を、前記正常温制御出力よりも高い低高温制御出力に決定する。これにより、前記電動モータ3は、前記低速回転よりも高い低高速回転数で回転、すなわち低高速回転を行う。
また、検出水温Twが149℃以上150℃未満の範囲では、PWM信号を、あらかじめ設定した前記低高温制御出力よりも高い中高温制御出力に決定する。これにより、前記電動モータ3は、前記低高速回転よりも高い中高速回転数で回転、すなわち中高速回転を行う。
さらに、検出水温Twが150℃以上になると、PWM信号を、あらかじめ設定した前記中高温制御出力よりも高い高高温制御出力に決定する。これにより、前記電動モータ3は、前記中高速回転よりも高い高高速回転数で回転、すなわち高高速回転を行う。
なお、上述の過温度保護制御では、ヒステリシスが与えられていて、いったん低高温制御出力、中高温制御出力、高高温制御出力のいずれかに決定した後は、それぞれ検出水温Twが115℃に低下するまでは、その決定した制御出力に維持する。
また、本実施例1では、検出水温Twが150℃以上では、後述するエンジン保護優先制御が実行されるまでは、過温度保護制御により決定した高高温制御出力を維持する。
次に、前記エンジン保護優先制御について説明する。
このエンジン保護優先制御は、検出水温Twが300℃以上となると、PWM信号を、正常温制御出力に決定する制御である。すなわち、前記ラジエータ2の水温が300℃および後述の175℃になるということは有り得ないもので、この場合、前記水温センサ7が異常と判断する。そして、このような場合には、正常な制御に復帰することが不可能であるとし、図外のエンジンを保護するために、PWM信号を、正常温制御出力として、前記電動モータ3を低速回転に維持するものである。
なお、このエンジン保護優先制御による正常温制御出力は、検出水温Twが、175℃以下になるまで維持するヒステリシスが与えられている。
次に、前記警告制御について説明する。この警告制御は、異常時に、前記電動モータ3を用いて警告音を発生させる制御である。
図3は、実施例1における警告制御のルーチンを示すフローチャートである。この警告制御は、前記イグニッションスイッチ6をOFFの状態からONに切り換えることで開始され、所定の制御周期で繰り返される。
ステップS1では、タイマカウントt0を1加算する。
次のステップS2では、前記水温センサ7の検出水温Twがあらかじめ設定した水温センサ7の異常を示す異常水温Tabを越えたか否か判断し、YESすなわちTw>Tabの場合はステップS3に進み、NOすなわちTw≦Tabの場合は1回の制御の流れを終える。なお、前記異常水温Tabは、ラジエータ2の水温としてあり得ない温度であって、例えば、150℃よりも高い温度であり、本実施例1では、175℃に設定しているものとする。
ステップS3では、前記イグニッションスイッチ6をONにしてから(本警告制御ルーチンを実行してから)積算したタイマカウントt0があらかじめ設定した設定時間tsetを越えたか否か判断し、YESすなわちt0>tsetの場合はステップS6に進み、NOすなわちt0≦tsetの場合、ステップS4に進む。なお、設定時間tsetは、1分〜10分程度の短い時間である。
ステップS4では、警告作動を実行する。この警告作動は、前記電動モータ3に対して可聴周波数のPWM信号を出力してモータPWM駆動音による警告音を発生させる。すなわち、この警告作動の際には、PWM駆動・出力回路42から通常時制御・過温度保護制御・エンジン保護優先制御で使用する周波数とは異なる可聴周波数のPWM信号を出力することにより、前記電動モータ3において、電磁振動を起こして警告音を発する。
ステップS5では、前記電動モータ3に対する制御であるモータ制御の停止処理が成されたか否か判断し、YESすなわちモータ制御の停止判断時にはステップS6に進み、NOすなわちモータ制御の停止判断が成されない場合には、1回の制御流れを終える。
なお、前記モータ制御の停止処理は、前記イグニッションスイッチ6をOFFとした場合、前記コントロールユニット4への入力信号がOFFとなった場合、あらかじめ設定されたリセット信号(このリセット信号は、修理時などに入力される)が入力された場合に成される。
ステップS6では、ステップS4にて開始した警告作動を解除し、タイマカウントt0を0にリセットする。なお、図3のフローチャートでは、図示を省略しているが、前記タイマカウントt0は、前記イグニッションスイッチ6をOFFにすることでも0にリセットするものとする。
また、前記コントロールユニット4には、前記イグニッションスイッチ6を迂回して電源入力する回路も有しているが、この構成は、本願の要旨ではないので、図示ならびに説明は省略する。
次に、実施例1のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置の作用について説明する。
(通常時)
水温センサ7に異常が無く、また、水温センサ7による検出水温Twが125℃未満の低温であるときには、コントロールユニット4は、通常時制御を実行し、図2の温度特性図に示すとおり、正常温制御出力に対応したPWM信号を出力し、電動モータ3を低速回転させる。
(通常時)
水温センサ7に異常が無く、また、水温センサ7による検出水温Twが125℃未満の低温であるときには、コントロールユニット4は、通常時制御を実行し、図2の温度特性図に示すとおり、正常温制御出力に対応したPWM信号を出力し、電動モータ3を低速回転させる。
(過温度時)
水温センサ7による検出水温Twが125℃以上の高温に上昇すると、図2の温度特性図に示す通り、コントロールユニット4は、過温度保護制御を実行する。
水温センサ7による検出水温Twが125℃以上の高温に上昇すると、図2の温度特性図に示す通り、コントロールユニット4は、過温度保護制御を実行する。
この過温度保護制御では、検出水温Twが125℃以上149℃未満の範囲では、低高温制御出力に対応したPWM信号を出力し、電動モータ3を低高速回転させ、エンジン冷却を促進させる。
また、検出水温Twが149℃以上150℃未満の範囲では、中高温制御出力に対応したPWM信号を出力し、前記電動モータ3を中高速回転させ、よりエンジン冷却を促進させる。
さらに、検出水温Twが150℃以上になると、高高温制御出力に対応したPWM信号を出力し、電動モータ3を高高速回転させ、いっそうエンジン冷却を促進させる。
なお、これらの電動モータ3の低高速回転、中高速回転、高高速回転は、それぞれ検出水温Twが115℃に低下するまで維持する。
なお、これらの電動モータ3の低高速回転、中高速回転、高高速回転は、それぞれ検出水温Twが115℃に低下するまで維持する。
このように、ラジエータ2の水温が高温となった場合には、電動モータ3すなわち冷却ファン1の回転数を通常時よりも高くして、エンジン冷却を促進させて、図外のエンジンの保護を図る。
(異常時)
水温センサ7の検出水温Twがあり得ない水温である異常水温Tab(本実施例では175℃)を越える異常時には、コントロールユニット4は、エンジン始動時において、イグニッションスイッチ6をONとしてから設定時間tsetが経過するまでの間、電動モータ3を用いて警告音を発する。
水温センサ7の検出水温Twがあり得ない水温である異常水温Tab(本実施例では175℃)を越える異常時には、コントロールユニット4は、エンジン始動時において、イグニッションスイッチ6をONとしてから設定時間tsetが経過するまでの間、電動モータ3を用いて警告音を発する。
すなわち、イグニッションスイッチ6をONとしたときに、水温センサ7の検出水温Twが異常水温Tabを越えている場合、図3のフローチャートにおいて、ステップS1→S2→S3→S4の流れとなり、警告作動を開始する。
そして、この警告作動時には、電動モータ3に対して、通常時制御・過温度保護制御・エンジン保護優先制御で使用する周波数とは異なる、可聴周波数のPWM信号を出力してモータPWM駆動音による警告音を発生させる。
したがって、車両乗員は、エンジン始動時に、耳慣れない電動モータ3の作動音からなる警告音を聴くことにより水温センサ7の異常を知ることができる。
また、この警告作動は、イグニッションスイッチ6をONとしてから積算するタイマカウントt0が設定時間tsetを越えた場合には、ステップS3→S6の流れとなって、警告作動を解除する。あるいは、タイマカウントt0が設定時間tsetに達する前であっても、イグニッションスイッチ6をOFFにするなど、モータ制御停止処理が成された場合、ステップS5→S6の流れとなって、警告作動を解除する。
(エンジン保護優先制御)
上述のように水温センサ7に異常が生じ、その検出水温Twがあり得ない温度である300℃以上となると、コントロールユニット4は、図2に示す通り、正常温制御出力に対応するPWM信号を出力し、電動モータ3を低速回転に維持する。
上述のように水温センサ7に異常が生じ、その検出水温Twがあり得ない温度である300℃以上となると、コントロールユニット4は、図2に示す通り、正常温制御出力に対応するPWM信号を出力し、電動モータ3を低速回転に維持する。
すなわち、水温センサ7が異常である場合には、正常な制御に復帰することが不可能であるから、過温度保護制御を無視して電動モータ3を低速回転に維持し、エンジンを保護する。
なお、このエンジン保護優先制御による電動モータ3の低速回転は、検出水温Twが175℃以下になるまで維持する。
以上説明したように、実施例1のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置にあっては、水温センサ7の検出水温Twがあり得ない温度(300℃)となったときには、他の制御である過温度保護制御を無視してエンジン保護優先制御を実行し、電動モータ3を停止させることなく低速回転させ、エンジン冷却性能を確保してエンジン保護を確実なものとする。
さらに、実施例1のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置にあっては、水温センサ7の異常時には、コントロールユニット4が警告制御を実行し、電動モータ3において可聴周波数のモータPWM駆動音による警告音を発して、ブザー・表示器などそれ専用の手段が無くても車両乗員に異常を知らせるようにした。
このように、実施例1では、相互通信機能のない単方向通信のコントロールユニット4を用いた安価な構成で、かつ、部品点数を増加させることなく既存の冷却ファン駆動用の電動モータ3により警告音を発せさせるようにしたため、コスト的に有利であるとともに、車載レイアウトの上でも有利となる。なお、本実施例1では、上述のように水温センサ7の検出水温Twに基づいて異常を判断し、電動モータ7の駆動により警告音を発するようにしているため、この判断および警告の制御を、全て電動モータ7の駆動制御を行うコントロールユニット4において行うことができる。よって、図外のインストルメントパネルに設けた表示装置や音を発する装置などを作動させる場合のように、図外のメインのコントロールユニットと相互通信を行う必要が無く単方向通信のコントロールユニット4により上記の制御を行うことが可能となる。
さらに、実施例1のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置にあっては、電動モータ3による警告は、イグニッションスイッチ6をONとしてから設定時間tsetが経過するまで行うようにしたため、車両乗員は、警告音を走行騒音のない始動時に聴くことができ、警告を確実に伝達することができる。
また、上記警告は、設定時間tsetが経過前でもモータ制御が停止された場合には解除するようにしたため、エンジン停止後や修理などによりリセットしたりした後は、電動モータ3が警告作動されることが無く、作動の適正化を図ることができる。
しかも、実施例1のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置にあっては、水温センサ7による検出水温Twが125℃以上の高温に上昇したときには、検出水温Twの高さに応じ、電動モータ7(冷却ファン1)を、低高速回転、中高速回転、高高速回転と、高温になるほど高速で回転させる過温度保護制御を実行するようにしたため、エンジンが高温になるのを防止できる。加えて、この過温度保護制御時には、ヒステリシスを与えて、検出水温Twが115℃に低下するまで高速回転を維持するようにしたため、エンジン保護をより確実なものとすることができる。
次に、この発明の実施の形態の実施例2のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置について説明する。なお、前記実施例1と同一ないし均等な部分については、同一符号を付して説明を省略し、相違する部分を中心として説明する。
この実施例2のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置は、警告制御において、異常期間中警告を発するようにしていることを特徴としている。
図4は、実施例2のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置のコントロールユニット4の警告制御における制御ルーチンを示しており、この制御ルーチンは、実施例1と同様に、前記イグニッションスイッチ6をONとしたときから、所定の制御周期で繰り返すものである。
ステップS21では、前記ステップS2と同様に、検出水温Twが異常水温Tabを越えたか否か判断し、Tw>Tabの異常判断時には、ステップS22に進んで、警告作動を行う。この警告作動は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
そして、この警告作動は、ステップS23においてモータ制御停止と判断されるまで維持されるもので、すなわち、モータ制御停止と判断された場合、ステップS24に進んで、警告制御を解除する。
このように実施例2のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置では、水温センサ7が異常である期間中、継続して電動モータ3による警告音を発するため、ブザー・表示器などそれ専用の手段が無くても、警告音を車両乗員に確実に伝えることができる。
他の構成および作用効果については、前記実施例1のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置と同一ないし均等であるので、説明を省略する。
次に、この発明の実施の形態の実施例3のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置について説明する。なお、前記実施例1と同一ないし均等な部分については、同一符号を付して説明を省略し、相違する部分を中心として説明する。
この実施例3のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置は、警告制御を実行する異常時として前記過温度保護制御の実行時を含むようにしたことを特徴とする。
図5は、実施例3のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置のコントロールユニット4の警告制御における制御ルーチンを示している。なお、この制御ルーチンは、実施例1と同様に前記イグニッションスイッチ6をONとしてから所定の制御周期で繰り返し実行する。
ステップS31は、過温度保護制御の実行時であるか否かの判断であり、検出水温Twが過温度保護制御を実行する温度範囲である125℃≦Tw≦150℃であるか否か判断し、YESすなわち、125℃≦Tw≦150℃の場合、ステップS32に進み、NOすなわち125℃≦Tw≦150℃以外では、1回の流れを終える。
ステップS32は、前述のステップS3と同様に、タイマカウントt0が設定時間tset3を越えたか判断し、YESでステップS35に進み、NOでステップS33に進む。
ステップS33は、前述のステップS4と同様の警告作動を行い、さらにここで、タイマカウントt0を積算する。
ステップS34では、前述のステップS5と同様のモータ制御停止判断を行い、YESでステップS35に進み、NOで1回の流れを終える。
ステップS35では、前述のステップS6と同様の警告作動解除処理を実行するとともに、タイマカウントt0を0にリセットする。
次に、実施例3のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置の作用を説明する。
この実施例3では、実施例1と同様に、検出水温Twが125℃以上で、かつエンジン保護優先制御を実行するまでは、検出水温Twに応じて、電動モータ3を低高速回転、中高速回転、高高速回転させる過温度保護制御を実行する(図2参照のこと)。
この実施例3では、実施例1と同様に、検出水温Twが125℃以上で、かつエンジン保護優先制御を実行するまでは、検出水温Twに応じて、電動モータ3を低高速回転、中高速回転、高高速回転させる過温度保護制御を実行する(図2参照のこと)。
そして、この過温度保護制御を実行する温度条件では、図5の制御ルーチンにおいて、ステップS31→S32→S33の流れとなって、警告作動を行い、電動モータ3による警告音を発する。また、この警告作動は、ステップS32の判断に基づいて、警告作動の開始から設定時間tset3が経過するまで維持される。
また、実施例1と同様に、警告作動開始から設定時間tset3が経過するか、あるいはモータ制御停止の場合、ステップS32→S35の流れ、あるいはステップS34→S35の流れとなって、警告作動を解除するとともに、タイマカウントt0を0にリセットする。
以上のように、この実施例3のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置では、車両乗員は、ブザー・表示器などそれ専用の手段が無くても、ラジエータ2の水温が高くなって過温度保護制御を実行していることを電動モータ3による警告音により知ることができる。
加えて、この警告音を発する時間は、設定時間tset3が経過するか、あるいは、この設定時間tset3の経過前にモータ制御が停止されるかであり、警告制御実行時間の適正化を図ることができる。
他の構成および作用効果については、前記実施例1のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置と同一ないし均等であるので、説明を省略する。
次に、この発明の実施の形態の実施例4のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置について説明する。なお、前記実施例1と同一ないし均等な部分については、同一符号を付して説明を省略し、相違する部分を中心として説明する。
この実施例4のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置は、実施例3の変形例であり、過温度保護制御の実行中は、警告制御を継続して実行するようにした例である。
図6は、実施例4のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置のコントロールユニット4の警告制御における制御ルーチンを示している。
すなわち、ステップS41では、上述のS31と同様の過温度保護制御実行時であるか否かの判断であり、125℃≦Tw≦150℃で過温度保護制御実行中と判断しステップS42に進んで警告作動を行う。この警告作動は、実施例1と同様である。
そして、この警告作動は、ステップS43においてモータ制御停止と判断されるまで維持され、モータ制御停止と判断された場合、ステップS44に進んで、警告制御を解除する。
この実施例4のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置では、過温度保護制御を実行している判断する異常期間中、電動モータ3による警告音が維持されるため、車両乗員は、ブザー・表示器などそれ専用の手段が無くても、過温度保護制御が実行される異常状態であることを知ることができる。
他の構成および作用効果については、前記実施例1のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置と同一ないし均等であるので、説明を省略する。
次に、この発明の実施の形態の実施例5のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置について説明する。なお、前記実施例1と同一ないし均等な部分については、同一符号を付して説明を省略し、相違する部分を中心として説明する。
この実施例5のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置のコントロールユニット4にあっては、エンジン保護優先制御における電動モータ3の回転数が実施例1とは異なっている。
すなわち、実施例5のコントロールユニット4における温度特性を示す図7に示すように、前記コントロールユニット4は、水温センサ7の検出水温Twが175℃≦Tw≦300℃の範囲内であり、水温センサ7が異常であると判断してエンジン保護優先制御を実行するときには、前記電動モータ3に対して、前記高高温制御出力よりも高い全開制御出力のPWM信号を出力し、前記電動モータ3を全開運転させる。
したがって、この実施例5では、水温センサTwが異常な温度を検出している間、電動モータ3が全開運転を行い、エンジン保護を確実なものとする。
他の構成および作用効果については、前記実施例1のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置と同一ないし均等であるので、説明を省略する。
次に、この発明の実施の形態の実施例6のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置について説明する。なお、前記実施例1と同一ないし均等な部分については、同一符号を付して説明を省略し、相違する部分を中心として説明する。
この実施例6のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置は、機器保護制御として、電圧検出回路43から入力される電圧信号Vsenがあらかじめ設定した設定電圧Vsetを超えると、電動モータ3の駆動を制限する過電圧保護制御を実行するようになっている。
そして、この実施例6のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置は、過電圧保護制御時に、あらかじめ設定した時間tset6の間、警告制御を実行するようにした例であって、実施例3の変形例である。
図8は、実施例6のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置のコントロールユニット4の警告制御における制御ルーチンを示している。
ステップS61では、電圧検出回路43から入力される電圧信号Vsenが、あらかじめ設定した過電圧保護制御を実行する電圧に相当する設定値Vsetを超えたか否か判断し、設定値Vsetを超えた場合、ステップS62に進む。
ステップS62は、前述のステップS3と同様に、タイマカウントt0が設定時間tset6を越えたか判断し、YESでステップS65に進み、NOでステップS63に進む。 なお、これ以降の処理であるステップS63〜S65の処理は、実施例3のステップS33〜S35と同一であるので、説明を省略する。
次に、実施例6のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置の作用を説明する。
この実施例6では、電圧信号Vsenに基づいて、過電圧保護制御を実行する電圧となると、過電圧保護を実行する。
この実施例6では、電圧信号Vsenに基づいて、過電圧保護制御を実行する電圧となると、過電圧保護を実行する。
そして、この過電圧保護を実行する電圧条件では、図8の制御ルーチンにおいて、ステップS61→S62→S63の流れとなって、警告作動を行い、電動モータ3による警告音を発する。また、この警告作動は、ステップS62の判断に基づいて、警告作動の開始から設定時間tset6が経過するまで維持される。
また、実施例1と同様に、警告作動開始から設定時間tset6が経過するか、あるいはモータ制御停止の場合、ステップS62→S65の流れ、あるいはステップS64→S65の流れとなって、警告作動を解除するとともに、タイマカウントt0を0にリセットする。
以上のように、この実施例6のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置では、車両乗員は、ブザー・表示器などそれ専用の手段が無くても、電圧が高くなって過電圧保護制御を実行していることを、電動モータ3による警告音により知ることができる。
加えて、この警告音を発する時間は、設定時間tset6が経過するか、あるいは、この設定時間tset6の経過前にモータ制御が停止されるかであり、警告制御実行時間の適正化を図ることができる。
他の構成および作用効果については、前記実施例1のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置と同一ないし均等であるので、説明を省略する。
次に、この発明の実施の形態の実施例7のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置について説明する。なお、前記実施例1と同一ないし均等な部分については、同一符号を付して説明を省略し、相違する部分を中心として説明する。
この実施例7のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置は、機器保護制御として、電流検出回路44から入力される電流信号Isenがあらかじめ設定した設定電流Isetを超えると、電動モータ3の駆動を制限する過電流保護制御を実行するようになっている。
そして、この実施例7のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置は、過電流保護制御時に、あらかじめ設定時間tset7の間、警告制御を実行するようにした例であって、実施例3の変形例である。
図9は、実施例7のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置のコントロールユニット4の警告制御における制御ルーチンを示している。
ステップS71では、電流検出回路44から入力される電流信号Isenが、あらかじめ設定した過電流保護制御を実行する電流に相当する設定値Isetを超えたか否か判断し、設定値Isetを超えた場合、ステップS72に進む。
ステップS72は、前述のステップS3と同様に、タイマカウントt0が設定時間tset7を越えたか判断し、YESでステップS75に進み、NOでステップS73に進む。 なお、これ以降の処理であるステップS73〜S75の処理は、実施例3のステップS33〜S35と同一であるので、説明を省略する。
以上のように、この実施例7のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置では、車両乗員は、冷却ファン1に異物が挟まってロックした場合などのように、電動モータ3へ流れる電流が高くなって過電圧保護制御を実行した場合、ブザー・表示器などそれ専用の手段が無くても、電動モータ3による警告音が発せられることで、これを知ることができる。
加えて、この警告音を発する時間は、設定時間tset7が経過するか、あるいは、この設定時間tset7の経過前にモータ制御が停止されるかであり、警告制御実行時間の適正化を図ることができる。
他の構成および作用効果については、前記実施例1のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置と同一ないし均等であるので、説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態および各実施例1ないし7を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態および各実施例1ないし7に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
すなわち、実施例1で示した水温センサ7の異常時に警告音を発する警告制御と、実施例3で示した過温度保護制御時に警告音を発する警告制御とは、並行して実施するようにしてもよい。
実施例1ないし7では、エンジン冷却システムに関係した温度を検出する温度センサとして水温センサ7を示したが、この温度センサとしては、ラジエータ2の近傍の雰囲気温度や、電動モータ3の近傍の雰囲気温度を検出する温度センサを用いることもでき、これらの温度センサを複数用いることもできる。
また、実施例1ないし7で示したフローチャートでは、警告作動の実行中も、異常判断(ステップS2、S21における検出水温Twの比較判定や、S31,S41における過温度保護制御の実行判断や、S61における電圧判断や、S71における電流判断)を行うようにしたが、これらの判断を他のルーチンで行う場合、その判断結果を示すフラグなどを読み込んで、このフラグ判断を行うようにしてもよい。その場合、モータ制御停止判断時(ステップS5,S23,S34S43,S64,S74)に、フラグをリセットするようにすればよく、こうすることで、異常回復後にも警告音が発せられることはない。
1 冷却ファン
2 ラジエータ(熱交換器)
3 電動モータ
4 コントロールユニット(モータ制御手段)
6 イグニッションスイッチ
7 水温センサ(温度センサ)
2 ラジエータ(熱交換器)
3 電動モータ
4 コントロールユニット(モータ制御手段)
6 イグニッションスイッチ
7 水温センサ(温度センサ)
Claims (18)
- エンジン冷却システムの熱交換器へ送風を行う冷却ファンと、
この冷却ファンを駆動する電動モータと、
前記エンジン冷却システムに関係した温度を検出する温度センサを含む入力手段からの入力に基づいて前記電動モータを制御するモータ制御手段と、
を備えたエンジン冷却システムの電動ファン制御装置において、
前記モータ制御手段は、温度センサが異常であると判断した時には、エンジン保護を優先したエンジン保護優先制御に遷移することを特徴とするエンジン冷却システムの電動ファン制御装置。 - 前記エンジン保護優先制御とは、他の制御による前記電動モータに対する制御を無視し、前記電動モータを最大回転数で駆動させる制御であることを特徴とする請求項1に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置。
- 前記エンジン保護優先制御とは、他の制御による前記電動モータに対する制御を無視し、前記温度センサの検出温度が低温である通常時に対応した制御回転数で前記電動モータを駆動させる制御であることを特徴とする請求項1に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置。
- 前記モータ制御手段は、前記温度センサの検出温度がエンジン冷却システムとして有り得ない温度を検出したときに温度センサが異常であると判断することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置。
- 前記モータ制御手段は、前記他の制御として、温度センサの検出に基づき検出温度が高温であるときには、冷却を促進させる回転数で前記電動モータを駆動させる過温度保護制御を実行することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置。
- 前記過温度保護制御は、エンジン冷却水温度が125℃以上で行うことを特徴とする請求項5に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置。
- 前記モータ制御手段は、前記温度センサの異常判断温度を前記過温度保護制御の実行温度よりも高温に設定し、かつ、前記エンジン保護優先制御を実行後は、前記検出温度が異常判断温度よりも低い温度となってもエンジン保護優先制御を維持するヒステリシスを設定したことを特徴とする請求項5または6に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置。
- エンジン冷却システムの熱交換器へ送風を行う冷却ファンと、
この冷却ファンを駆動する電動モータと、
入力信号に基づいて前記電動モータをPWM制御するモータ制御手段と、
を備えたエンジン冷却システムの電動ファン制御装置において、
前記モータ制御手段は、異常時に、前記電動モータに可聴周波数のPWM信号を出力してモータPWM駆動音による警告音を発生させる警告制御を実行することを特徴とするエンジン冷却システムの電動ファン制御装置。 - 前記モータ制御手段が、相互通信機能のない単方向通信を行っていることを特徴とする請求項8に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置。
- 前記モータ制御手段が、前記電動モータへの制御停止時には、前記警告制御を解除することを特徴とする請求項8または9に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置。
- 前記異常時が、前記エンジン冷却システムに関係した温度を検出する温度センサの異常時を含むことを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置。
- 前記警告制御を、車両のイグニッションスイッチがONとなったときから、あらかじめ設定された時間実行するようにしたことを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置。
- 前記警告制御を、異常期間中、実行するようにしたことを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置。
- 前記異常時が、機器を保護するための機器保護制御の実行時を含むことを特徴とする請求項8〜13のいずれか1項に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置。
- 前記警告制御を、前記機器保護制御の実行開始からあらかじめ設定した時間実行するようにしたことを特徴とする請求項14に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置。
- 前記警告制御を、前記機器保護制御の実行期間中実行するようにしたことを特徴とする請求項14に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置。
- 前記機器保護制御は、エンジンの過温度状態、電動モータの過電圧状態、電動モータの過電流状態の少なくともいずれかの状態で行うことを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置。
- 前記モータ制御手段は、前記温度センサの異常時には、前記警告制御と共に、請求項1〜7のいずれかに記載したエンジン保護優先制御を実行することを特徴とする請求項8〜17のいずれか1項に記載のエンジン冷却システムの電動ファン制御装置。
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