JP2006299537A - 2層法面緑化工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 保水性、透水性を備える法面保護層とその上部に植生層を設け、層厚が薄くても法面緑化を可能とする法面緑化工法を提供する。
【解決手段】 本発明の法面緑化工法は、含水率が50から60%で粒径が15mmから20mmのバーク材10aに、バーク材10aに対して5〜15重量%のセメント10bと、該セメント10bに対して2〜7.5重量%のセメント固化材10c及び0.8重量%のセメント接合材10dと60〜100重量%の水を混練し、法面に10mmから20mmの厚さに吹き付け法面保護層10を形成し、その表面に粉砕された木材樹皮などからなるバーク、ピートモス、腐葉土などの有機基材20b、客土などに種子20aを混入させた植生基材を所定厚さに吹き付け植生層20を形成することを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、法面緑化基盤を法面保護層とその上部に設ける植生層の2層として形成する法面緑化工法に関する。
従来、法面緑化工法では、法面に金網又は合成樹脂網或は羽根突きアンカーなどの構造部材を配設して、植生基盤層を吹き付ける方法がとられていた。この方法では、法面の保護と基盤層が構造材で支持されることにより法面保護が確実に行われる利点があるものの、金属或は合成樹脂などが永久に残されてしまう問題があった。
特許文献1には、コンクリート・モルタル吹付け面等の硬質法面に、植物の生育に最適な比較的多孔質で安定保持性を有するサンドベース層と厚層基材表層からなる、植生深床層を効率よく形成できる硬質法面の緑化方法が提案されている。
この発明では、硬質法面に貫通孔を設け、その孔に羽根板付きアンカーを打設して頭部を突出させた状態で、砂86〜92重量%と、水、バインダー、緑化基盤材よりなる基盤砂を吹付けて厚みが6〜30cmのサンドベース層を形成し、その上に有機系活性肥料と腐植酸物質と、高分子凝集材と鉱物焼成軽量材からなる厚層基材に植物種子を加えて吹付けて厚みが8〜38cmの2層構造の植生深床層を形成するものである。
この方法は、法面保護として、予めコンクリート・モルタルなどが吹付けられ、雨水などの透水性が奪われた状態に対して、透水性を有する基盤層を形成するものであり、このため、金属などの羽根板付きアンカーを多数打ち込むこととなる。
自然環境に対する配慮から、杭或は金網などの人工構造物を用いず、また、法面保護にもコンクリート・モルタルなどの透水性のない資材を用いない保護層を形成することが望まれていた。
特開平7−119152号公報(第2頁、第1図)
本発明は、杭或は金網などの人工構造材を用いることなく、保水性、透水性を備える法面保護層とその上部に植生層を設け、層厚が薄くても法面緑化を可能とする法面緑化工法を提供する。
前記課題を解決するため、本発明の法面緑化工法は、含水率が50から60%で粒径が15mmから20mmのバーク材に、バーク材に対して5〜15重量%のセメントと、該セメントに対して2〜7.5重量%のセメント固化材及び0.8重量%のセメント接合材と60〜100重量%の水を混練し、法面に10mmから20mmの厚さに吹き付け法面保護層を形成し、その表面に粉砕された木材樹皮などからなるバーク、ピートモス、腐葉土などの有機基材、客土などに種子を混入させた植生基材を所定厚さに吹き付け植生層を形成することを特徴とする。
また、前記植生層の厚さは、20mmから50mmの間で、植生植物にあわせて任意に設定することを特徴とする。
本発明によれば、法面保護層の主な材料に含水率が高く、保水性に富むバーク材が、セメントにより高い結束力で結合されており、法面保護として機能すると共に、植生された植物の根の進入を許し、水分供給源としても機能する。
また、バーク材は、経年変化により土壌となり、植物の成長に伴いその根が、法面の基礎地盤に到達し植生による法面保護が実現する。
さらに、法面保護層は、廃材或は間伐材から製造されるバーク材を主な構成とすることから、従来のコンクリート・モルタル保護層に対して大幅なコストダウンが図られる。
またさらに、法面保護層には、金網、杭などの人工構造物を用いず、さらにセメントも5〜15重量%の使用に抑えることができるため、環境保護の観点から自然破壊を極力少なくする効果を呈する。
さらにまた、この工法では、セメントに固化剤を混合して吹付けることにより、吹付け後短時間で法面保護層が安定し、植生層の吹付けを連続して行うことができる。このため、工期を短縮することができる。
本発明の実施の形態を図を用いて詳細に説明する。
図1は、2層法面緑化方法による施工の形態を示す図で、(a)は、全体を2層とした施工例の断面図,(b)は、傾斜法面のみを2層とした施工例を示す断面図である。
図1(a)において、Aは法面を示し、Cは路面などの法面Aの下部を示す。
本発明の法面緑化工法は、先ず法面保護層10の主要資材であるバーク材10aを準備する。このバーク材10aは、15mmから20mmのおおきさの粒径のものを用いる。また、含水率を50から60%に調整しておく。
次に、バーク材10aに対して5〜15重量%のセメント10bと、該セメント10bに対して2〜7.5重量%のセメント固化材10c及び0.8重量%のセメント接合材10dと60〜100重量%の水を混練し、開削された法面Aに吹き付け法面保護層10を形成する。
通常、セメントのみであれば、吹きつけから固化するまでに時間がかかるため、バーク材のみが露出し、バインダーの役割をするべきセメントと水の混和物が法面A或は法面Aの下部に流れ、法面Aの表層を覆うのみとなるが、本発明では、セメント固化材を混入させることにより、粒径の大きなバーク材10aにセメントが絡み、バーク材10aがセメントによるバインダーで、間隙を有する層を形成する。
また、固化したセメントにより、法面の表面は保護された状態となる。法面保護層10の厚さは、10〜20mmの厚さで、十分に法面保護の効果を呈する。
次に、粉砕された木材樹皮などからなるバーク、ピートモス、腐葉土などの有機基材20b、客土などに種子20aを混入させた植生基材を所定厚さに吹き付け植生層20を形成する。
この植生層20は、植生の種類に対応して20〜50mmの範囲で、任意に設定する。
図1(b)は、法面Aから法面上肩部Bまで法面保護層10を吹き付け、植生層20は法面Aのみに吹き付けた実施の形態を示し、この施工例では、盛土Dに対して直接雨水が浸透するのを防ぎ、盤膨れによる法面崩壊を防止することができる。
図2は、本発明の法面緑化の各層の拡大断面図である。
法面Aの地盤に吹き付けられた法面保護層10は、バーク材10aがセメント10bに加えられた固化材10cと混練されて、バーク材10a同士が結合され、その間隙が透水性を有する層が形成される。
また、バーク材10aそのものは、保水性に優れているため、浸み込んだ雨水を吸収して保水する。このため、法面保護層10の上部に吹き付けられた植生層20から、植物の根が法面保護層10内に伸びて、バーク材10aに蓄えられた水分を吸い上げて成長することができる。
植生層20は、バーク、ピートモス、腐葉土などの有機基材20bに、種子20aを混入して吹きつけて形成されている。
植生する植物に対応して、植生層20には所定量の客土を混入する。
この工法では、植生が繁茂して、法面保護層10内が、植生の根で充満するころには、バーク材10aが分解され、少しずつ土壌に変化する。このため、従来工法のような金属或は石油化学製の躯体などの工作物が残ることはない。
なお、本発明の工法に用いるセメント固化材10cは、アルカリ性成分が少ないセメント急結材を用いることが望ましい。
又、この工法によれば、法面に凹凸があるような荒れた面であっても、表面に沿って、保水性のある保護層を、低コストで形成することができる。
本発明の2層法面緑化方法による施工の形態を示す図で、(a)は、全体を2層とした施工例の断面図,(b)は、傾斜法面のみを2層とした施工例を示す断面図である。 本発明の法面緑化の各層の拡大断面図である。
符号の説明
10 法面保護層
10a バーク材
10b セメント
10c 固化材
10d 接合材
20 植生層
20a 種子
20b 有機基材
A 法面
B 法面上肩部
C 路面
D 盛土

Claims (2)

  1. 含水率が50から60%で粒径が15mmから20mmのバーク材に、バーク材に対して5〜15重量%のセメントと、該セメントに対して2〜7.5重量%のセメント固化材及び0.8重量%のセメント接合材と60〜100重量%の水を混練し、法面に10mmから20mmの厚さに吹き付け法面保護層を形成し、その表面に粉砕された木材樹皮などからなるバーク、ピートモス、腐葉土などの有機基材、客土などに種子を混入させた植生基材を所定厚さに吹き付け植生層を形成することを特徴とする2層法面緑化工法。
  2. 前記植生層の厚さは、20mm〜50mmの間で、植生植物にあわせて任意に設定することを特徴とする請求項1記載の2層法面緑化工法。
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