JP2006320902A - 実験廃液の処理方法 - Google Patents

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【課題】 各種研究機関から排出される実験廃液を一元的に処理する。
【解決手段】 試験研究機関から排出された有害な実験廃液を無害化処理する。実験廃液は、有機系廃液と、無機系廃液とに分別されたものであり、有機系廃液は、一括噴霧燃焼方式により熱分解し、燃焼ガスを洗浄した洗煙水に含まれるダイオキシン類を除去し、さらに洗煙水のフェライト化処理を行う。無機系廃液については、無機系廃液に固有の前処理系処理を施した後、フェライト化処理を行う。フェライト化処理は、前記燃焼ガスを洗浄した洗煙水及び無機系廃液中に含まれる重金属イオンをマグネタイトの沈降結晶格子中に取り組んで、洗煙水及び無機廃液中から除去する処理である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、各種研究機関から排出される実験廃液を無害化処理する方法に関する。
実験廃液とは、化学実験に使用した薬品の原液及び実験器具を一次・二次洗浄した濃厚な液体廃棄物をいう。大学を始め各研究機関での研究活動内容は多方面・多分野にわたっているため、活動内容に伴って扱われる化学物質は多種多様である。各研究機関では、教育・研究活動によって生じた実験廃液による環境汚染を防ぎ、安全に処理するための手順を規定している。
実験廃液は、大きく有機廃液と無機廃液とに分けられ、それぞれについての保管方法、処理方法は異なる。表1に実験廃液の分類を示す。
Figure 2006320902
実験廃液の処理には、処理操作の安全性、効率化、省力化を図るため、廃液の受け入れ基準、分別貯留方法が研究機関ごとに設定されている。たとえば、筑波農林団地研究所の廃液処理基準では、表1に併せて示したように廃液の種類に応じて廃液タンクのポリ容器は、容器に貼り付けるテープの色及び容器の大きさが特定されており、廃液は、種類ごとに分別されてそれぞれの容器に分別貯留される。
実験廃液の処理に関しては、分別貯留された廃液ごとに固有の処理が行われるが、各研究機関から出された実験廃液は必ずしも高精度に分別貯留されているとは限らないため、個々のポリ容器内の実験廃液ごとに、例えば生物的処理法、燃焼法、酸化法、活性炭吸着分離除去法などの処理を含めてそれぞれの廃液に固有の処理が行われれば良いというものではない。
有機廃液および無機廃液を含めて実験廃液が最終的に下水に放流できる程度に浄化することが必要である。化学プラント設備などで発生した無機物質及び有機物質の両方を含む廃水を浄化する方法として、たとえば、特許文献1には、金属もしくは金属化合物及び有機物質を含有する廃水(但し写真処理廃液を除く)を処理する方法において、主として前記廃水を高圧下で処理して前記金属もしくは金属化合物を不溶化または難溶化する第1酸化工程、該第1酸化工程から排出される固形物含有液を解圧後導入して固液分離を行い、該固液分離工程からの固形分除去液を導入して高圧下で触媒の存在下に、主として有機物質を酸化もしくは酸化分解する第2酸化工程を行って廃水を処理する方法が記載されている。
また、特許文献2には、(i)燃焼ガスを液接触により洗浄しながら、該廃液の燃焼を行う燃焼工程と、(ii)該燃焼工程から生じる燃焼ガスの洗浄液中の重金属を凝集、分離する凝集処理工程とを行い、該燃焼工程にアルカリ性化合物を存在させ、かつ該凝集処理工程に凝集剤を用いる廃液処理方法が記載されている。
実験廃液に関しては、分別精度は必ずしも保証されないという問題はあるものの、有機廃液と、無機廃液との分別はある程度の精度で大別されていると考えられ、化学プラント設備やメッキ工業設備の廃水の処理とは異なった対応が要求されてはいるが、従来、各種研究機関から排出される実験廃液の有効処理については、未だに十分な検討が加えられていなかったのが実情である。
特許公開平7−24482 特許公開2002−11481 特公昭51−22307号公報 特開2001−79346
解決しようとする問題点は、各種研究機関から排出される多種多様な化学物質を含む実験廃液の処理について一元的に有効な無害化処理を行う手法が確立されていなかった点である。
本発明は、各種研究機関から排出される多種多様な化学物質を含む実験廃液の有効処理について、一元的に無害化処理を可能としたものであり、有機系廃液は、熱分解させ、熱分解によって発生するガス及び該ガスの洗浄水(洗煙水)に含まれるダイオキシン類を除去し、無機系廃液に対しては、前処理系処理のあと、ダイオキシン類を除去した前記ガスの洗浄水とともに最終的にフェライト法によって廃液中の有害金属を除去し、各種研究機関から排出される実験廃液を無害化することを最も主要な特徴とする。本発明において、ダイオキシン類とは、ポリ塩化ダイベンゾパラダイオキシンとその同族体並びにポリ塩化ダイベンゾフランとその同族体などの関連物質を含むものとする。
本発明による実験廃液の処理方法によれば、研究機関から排出される有害な実験廃液は、有機系廃液、無機系廃液が一元的に処理され、一部を除いて無害の固体、液体、気体の形で放流、放散、あるいは外部搬出することができ、有害物のまま排出される危険のある物質についても、固形物の形で排出されるため、後処理は容易である。
研究機関から排出される有害な化学物質を含む実験廃液を一元的に処理するという目的を、有機系廃液に対しては、熱分解処理とダイオキシン類除去処理とフェライト化処理とを行い、無機系廃液に対しては、前処理系処理を経て最終的にフェライト化処理を行うこと、特に前処理系処理後の無機系廃液に、有機系廃液の燃焼後のダイオキシン類除去処理の洗煙水を含めてフェライト化処理を行うことによって実現した。
図1は、本発明による実験廃液の処理プロセスのフローを示す図である。各研究機関から排出される実験廃液は、前記表1に示すように、実験廃液の種類ごとに分別されている。実験廃液は、有機系廃液と、無機系廃液とに区別される。まず、有機系廃液の処理について説明する。
(1)有機系廃液処理の概要
有機系廃液(可燃不溶性廃液、可燃水溶性廃液、難燃性廃液、ハロゲン廃液)について、沈殿物を除去した後、可燃不溶性廃液とハロゲン廃液とを可燃液に、難燃性廃液と可燃水溶性廃液を難燃液に分類し、これら可燃液、難燃液を一括噴霧燃焼方式を用いて熱分解処理する。燃焼によって発生した燃焼ガスは、洗浄水で冷却・洗浄処理を行い、ガス中のダイオキシン類除去処理を行った後、ガスは大気中に放散させ、残存する燃焼灰は含有試験を行った上でその最終処理を処理業者に外部委託する。
一方、ガスの洗浄によって生じた洗浄水(洗煙水)については、液中のダイオキシン類およびフッ素を除去し、無機系廃液とともに後述するフェライト化処理を行う。
(2)無機系廃液処理の概要
無機系廃液については、廃液ごとに固有の前処理系処理を行う。特定の無機系廃液、すなわち、水銀含有廃液、シアン含有廃液、フッ素・リン酸含有廃液に対しては、前処理系処理として沈殿物を除去した後、それぞれの廃液中に含まれる水銀、シアン、フッ素・リン酸を除去し、硝酸含有廃液に対しては、沈殿物を除去した後、廃液中の硝酸を中和する。しかし、重金属含有廃液、アルカリ含有廃液については、前処理として沈殿物を除去した後、後処理系処理としてフェライト化処理を行う。フェライト化処理は、マグネタイトの沈降結晶格子中に無機系廃液中に含まれる重金属イオンを取り組んで、これら重金属を廃水中から除去する処理である。
フェライト化反応は、概ね以下のとおりである。すなわち、2価の金属イオンM2+を含む廃液に、2価の鉄イオンを混合し、アルカリを加えると次の反応によって、混合水酸化物の沈殿が生成する。
xM2++(3−x)Fe2++6OH→MxFe(3−x)(OH)・・・(1)
この混合水酸化物を水溶液中で加熱、空気酸化を行うと、再溶解、酸化、晶析を経て最終的に次式の反応によってフェライトが生成され、その過程を経て廃液中の金属イオンもスピネルフェライトを形成する(特許文献3参照)。
Fe3−x(OH)+1/2O → MFe3−x ・・・(2)
フェライト化処理の結果、廃水中に生成したフェライトスラッジのほか、沈降したフッ素、リン酸スラッジの最終処分を処理業者に外部委託する。沈降物を除いた処理水については、水質分析を行い、水質が排水基準内であれば、下水に放流する。
(3)実験廃液の処理システムの構成について
図2は、本発明方法を実現するシステムの構成図である。以下に図2を参照しながら本発明による実験廃液の処理方法を説明する。本発明による実験廃液の処理方法は、前述のとおり有機系廃液処理と、無機系廃液処理とに大別される。
1)有機系廃液の処理システムの構成
有機系廃液処理系は、それぞれの廃液に含まれる沈殿物を除去した後の可燃液及び難燃液に対して熱分解処理と、冷却・洗浄処理と、ダイオキシン類除去処理とを順次に行う処理システムである。
(a)熱分解処理
図2において、熱分解処理は、噴霧燃焼方式を用いて行われる。噴霧燃焼方式とは、ロータリーバーナーにて廃液を噴霧しつつ廃液を熱分解させる処理である。廃液投入装置1から取り出された実験廃液を難燃性(可燃水溶性廃液、難燃性廃液、硝酸)と、可燃性(可燃不溶性廃液、ハロゲン廃液)とに区別し、難燃性廃液受槽2、可燃性廃液受槽3にそれぞれ投入される。各槽内の廃液は、個別に噴霧燃焼炉4内に導入されるようになっている。まず、噴霧燃焼炉4の側面に設置された助燃バーナー及び可燃バーナーに地下タンク5から助燃料(灯油)を供給し、助燃料の燃焼熱で炉内温度を上昇させる。
噴霧燃焼炉4内の温度が廃液処理可能温度(850℃以上)に達したときに、可燃バーナーへの助燃料の供給を止め、燃焼カロリーの高い可燃不溶性廃液を供給して燃焼させる。可燃水溶性廃液及び難燃性廃液は、噴霧燃焼炉4の上部に設置された難燃アトマイザーを通して自動的に噴霧され、炉内の高温に触れて熱分解される。噴霧燃焼炉4内の燃焼ガスは、システムの後段に装備した誘引排風機6で強制吸引しつつ順次燃焼ガスの冷却・洗浄処理、ダイオキシン類除去処理を行う。
(b)冷却・洗浄処理
噴霧燃焼炉4内の燃焼ガスは、熱交換ダクトを通して冷却塔7内に送り込まれ、循環水槽8内で冷却水の給水を受けて冷却され、さらにスクラバー塔9にてアルカリ洗浄された後、冷却器10aにて凝縮し、ついでデミスター10bに送り込まれ、ガス中に含まれる水分が除去される。
(c)ダイオキシン類除去処理
燃焼ガス中のダイオキシン類除去処理は、デミスター10bの後段に接続された燃焼ガス処理用のダイオキシン類除去装置11内に燃焼ガスを導入して行う。使用するダイオキシン類除去装置11の種類は必ずしも限定されるものではないが、この実施例においては、図3に示すようなハニカム状の活性炭12の積層を用いている。
このハニカム状の活性炭12は、Ti、Cr,Mn、Fe,Co,Ni,Cu,V,Mo又はWの中から選ばれた少なくとも1種以上の金属を含む金属化合物を担持させたもので、燃焼ガスに含まれるダイオキシン類を高い除去率で除去することができることが特許文献4に強調されている。製品としては、例えば日本エンバイロケミカルズ株式会社製の活性炭フィルターエレメント(ハニカムカーボ白鷺)がある。デミスターを経由して水分が除去された燃焼ガスは、ダイオキシン類除去装置のハニカム状の活性炭12に接触し、ガス中に含まれるダイオキシン類を活性炭に吸着させ、ダイオキシン類が除去された燃焼ガスをミキシングチャンバー13内に送り込む。
ミキシングチャンバー13は、冷却器10aで冷やされて低温(約40℃)となった燃焼ガスに熱風を混合して加温し、燃焼ガス中の水蒸気の白煙の発生を低減させるものである。ミキシングチャンバー13の熱風は、噴霧燃焼炉4内の高温ガスの温度で熱交換した外気を熱風発生炉14に取り込み、熱風発生炉14でさらに加温することによって発生させるものである。燃焼ガスを約250℃に加熱することによって、白煙の発生をほぼなくすことができる。
ミキシングチャンバー13内の燃焼ガスは誘引排風機6によって強制吸引され、煙突16から外気中に放出されるが、放出に先立って、モニタリング装置17によって、燃焼ガス中の煤塵、HCl、HF,SO,NO、CO、CO、Oの含有量が監視され、含有量の数値に問題があれば、投入廃液の種類、投入量の調整によってこれを制御する。
(d)洗浄水及び燃焼灰の処理
燃焼ガスの冷却・洗浄処理に使用されたアルカリ洗浄水(洗煙水)は、循環水槽8に回収される。回収されたアルカリ洗浄水は、ダイオキシン類含有の虞があるため、数段に渡って洗煙水用ダイオキシン類除去処理装置11a、11b・・を通して洗浄水中のダイオキシン類を吸着処理したあと、洗浄廃水受槽18に受け入れる。洗浄廃水受槽18内に受入れられた洗煙水のフッ素処理として塩化カルシウム及び苛性ソーダを作用させて洗煙水中のフッ素を除去する。洗煙水は、次いで後述する重金属系受槽24内に送り込んで、無機系廃液とともに、フェライト化処理に備える。一方、噴霧燃焼炉4内に発生した燃焼灰は固形廃棄物として処理業者に外部委託する。
2)無機系廃液処理システムの構成
無機系廃液処理系は、これを大別して前処理系処理と、後処理系処理としてフェライト化処理とを順次行う処理システムである。
(a)前処理系処理
前処理系処理は、無機系廃液の種類によって固有の処理を行う。すなわち、水銀含有廃液、シアン含有廃液、フッ素・リン酸含有廃液に対しては、分別された廃液の種類ごとに沈殿物を除去し、水銀処理、シアン処理、フッ素・リン酸処理を個別に行い、硝酸含有廃液に対しては硝酸の中和処理を行う。重金属含有廃液、アルカリ含有廃液に対しては、沈殿物を除去する以外に格別の処理は不要である。
1.水銀処理
水銀処理は、水銀含有廃液中の水銀のみを吸着除去する処理である。処理に際しては、水銀廃液投入槽19内の廃液を廃液受槽20から酸化分解槽21内に順次移し、酸化分解槽21内には、ボイラー15に発生させた蒸気を送り込み、酸化分解槽21内の廃液を70℃に加温して過マンガン酸カリを加え、攪拌しつつ廃液中に含まれる有機物を酸化分解し、吸着塔22内の水銀吸着樹脂に通水することによって廃液中の無機水銀、有機水銀を含めて廃液中から吸着除去する。水銀が除去された廃液は、一旦チェック槽23に貯め、水銀の除去程度をチェックし、水銀含有量が規準以下であることを確認した後、重金属系受槽24に貯めてフェライト化処理に備える。
2.シアン処理
シアン処理は、シアン含有廃液中のシアンを分解する処理である。シアンの分解方法としては、アルカリ塩素法を用いた例を示している。処理に際しては、シアン廃液投入槽25内の廃液をシアン分解槽26中に移し、シアン分解槽26内で次亜塩素酸ナトリウムを加えてシアンを分解(一次分解、二次分解)し、残存シアンをシアン吸着塔27内のシアン吸着樹脂に吸着させ、シアンが除去された廃液は、チェック槽28に貯め、シアンの除去程度をチェックし、シアン含有量が規準以下であることを確認した後、重金属系受槽24に貯めて後のフェライト化処理に備える。
3.フッ素・リン酸処理
フッ素・リン酸処理は、フッ素・リン酸含有廃液中のフッ素・リン酸を除去する処理である。処理に際しては、フッ素・リン酸廃液投入槽29内の廃液をフッ素・リン酸処理槽30中に移し、処理槽30内に塩化カルシウムを加え、さらに苛性ソーダを加えて廃液を中性又はアルカリ性に調整することにより、水に不溶性のフッ化カルシウム、リン酸カルシウムの水酸化物を生成させ、ついで、脱水機31にかけて生成物と、廃液とを固液分離する。固体成分が除かれた廃液はろ過水槽32でろ過し、フッ素吸着塔33を通して残存するフッ素を吸着除去し、チェック槽34に貯め、フッ素とリン酸との除去程度をチェックし、重金属系受槽24に貯めて後のフェライト化処理に備える。
4.硝酸中和処理
硝酸の除去に際しては、2001年に硝酸性窒素などの排水基準が追加されたため、以下の硝酸中和処理が必要になった。硝酸中和処理は、処理槽内で廃液中に苛性ソーダを加え、廃液のpHを強酸から中性に調整する。中和調整された硝酸含有廃液は、難燃性廃液の希釈液として使用し、噴霧焼却炉内に噴霧し、燃焼分解させる。
3)フェライト化処理
フェライト化処理は、前記前処理系処理で処理された水銀廃液、シアン廃液、フッ素・リン酸廃液および洗煙水ダイオキシン類除去処理において処理された廃液中に含まれる重金属をフェライトの結晶構造中に取り込んで無害化する処理である。フェライト化処理は(a)有機物の分解処理〜(f)固液分離処理の手順によって行い、後処理として(g)中和処理、(h)高度排水処理を行う。
(a)有機物の分解処理
前記前処理系処理で処理された水銀廃液、シアン廃液、フッ素・リン酸廃液および重金属含有廃液、アルカリ含有廃液と、有機系廃液の処理における洗煙水ダイオキシン類除去処理において処理された廃液とを重金属系受槽24に集め、ついで、溶解調整槽35に移して廃液を攪拌混合しつつ、その混合液に対し、まず、混合液のpHを酸性領域に調整し、ついで過マンガン酸カリウムを加え、廃液中に含まれ、フェライト化反応の妨害物質となる有機物を分解する。
(b)第一鉄塩投入並びに攪拌処理
廃液中に含まれる有機物を分解後、引き続いて廃液中に硫酸第一鉄を添加してこれを溶解させる。その添加量は、廃液500l(リットル)に対してFeSO・7HO25kgである。
(c)pH調整処理
第一鉄塩を溶解させた廃液を次に反応塔36内に移し、反応塔36内で、廃液中に苛性ソーダを加えて廃液のpHを9〜10に調整する。
(d)昇温処理
pHを9〜10に調整した廃液に、ボイラー15に発生させた蒸気を吹き込み、廃液の液温を65℃まで昇温する。
(e)酸化反応処理
昇温された廃液にブロア37から空気を吹き込み、廃液を酸化反応を進行させる。
(f)固液分離処理
空気の吹込みによって、廃液の酸化反応が進み、フェライトが生成し、これが液中に沈降する。液中に沈殿したフェライトを含む廃液を次に脱水機38に移して固液分離し、廃液中からスラッジを除去する。
(g)中和処理
スラッジを除去した上澄み液は、活性炭塔39を経由して中和槽40内に導入する。上澄み液は、アルカリ領域のため、排水基準の範囲内のレベルに中和する。
(h)高度排水処理
中和された上澄み液は、キレート樹脂塔41内に通水して水中に残存する有害物質を吸着除去し、処理水をモニタリング槽42内で水質分析を行い、その水質が排水規準値以下であることを確認し、処理水貯槽43から下水道へ放流する。
なお、無機系廃液及び有機系廃液に生じた沈殿物については、図1に示すように水銀含有廃液から発生した沈殿物を除き、他の無機系廃液及び有機系廃液から発生した沈殿物は、有機系廃液の処理として行う可燃液と難燃液とともに噴射燃焼炉4に投入して熱分解処理する。熱分解処理によって生成された燃焼灰及び水銀含有廃液から生じた沈殿物は、各処理によって生成された前記スラッジとともに処理業者に外部委託する。
本発明は、各種試験研究機関から排出される有害な実験廃液のうち、有機系廃液に対しては、一括噴霧燃焼方式を用いて熱分解処理を行い、無機系廃液に対しては前処理系処理を行うものの、後処理系処理として、有機系廃液を燃焼させた後のガスの洗煙水を含めて前処理系処理後の無機系廃液と一緒にフェライト化処理を行うものであり、これによって、各種試験研究機関から排出される多様な実験廃液を一元的に無害化処理を行うことができる。
自然科学の研究・開発および医療の検査等に使用される化学物質には人の健康や生活環境に被害を生じる恐れのあるものが多く、保管管理の徹底や研究課程で発生した実験廃棄物の回収・無害化処理は環境保全上から、すべての研究機関が積極的に取り組まなければならない課題である。その対応に関しては、自らが発した廃棄物は自らが処理をすることがもっとも望ましい。本発明によれば、研究機関の施設に本発明のシステムを構築することによって、実験廃液を一括処理し、無害化し、環境保全の責務を果たすことができる。
本発明方法の概念図である。 本発明方法を適用したシステムの構成図である。 ダイオキシン類の除去に用いるハニカム状活性炭を示す図である。
符号の説明
1 廃液投入装置
2 難燃性廃液受槽
3 可燃性廃液受槽
4 噴霧燃焼炉
5 地下タンク
6 誘引排風機
7 冷却塔
8 循環水槽
9 スクラバー塔
10a 冷却器
10b デミスター
11 ダイオキシン類除去装置
11a,11b 洗煙水用ダイオキシン類除去処理装置
12 ハニカム状の活性炭
13 ミキシングチャンバー
14 熱風発生炉
15 ボイラー
16 煙突
17 モニタリング装置
18 洗浄廃水受槽
19 水銀廃液投入槽
20 廃液受槽
21 酸化分解槽
22 吸着塔
23 チェック槽
24 重金属系受槽
25 シアン廃液投入槽
26 シアン分解槽
27 シアン吸着塔
28 チェック槽
29 フッ素・リン酸廃液投入槽
30 フッ素・リン酸処理槽
31 脱水機
32 ろ過水槽
33 フッ素吸着塔
34 チェック槽
35 溶解調整槽
36 反応塔
37 ブロア
38 脱水機
39 活性炭塔
40 中和槽
41 キレート樹脂塔
42 モニタリング槽
43 処理水貯槽

Claims (6)

  1. 試験研究機関から排出された有害な実験廃液を無害化処理する実験廃液の処理方法であって、
    実験廃液は、有機系廃液と、無機系廃液とに分別されたものであり、
    有機系廃液として分別された実験廃液に対しては、一括噴霧燃焼方式により熱分解し、燃焼ガスを洗浄した洗煙水に含まれるダイオキシン類およびフッ素を除去し、さらに洗煙水のフェライト化処理を行い、
    無機系廃液として分別された特定の実験廃液に対しては、前処理系処理として無機物を廃液中から除去、或いは中和し、次いでフェライト化処理を行い、
    フェライト化処理は、前記燃焼ガスを洗浄した洗煙水及び無機系廃液中に含まれる重金属イオンをマグネタイトの沈降結晶格子中に取り組んで、洗煙水及び廃液中から除去する処理であることを特徴とする実験廃液の処理方法。
  2. 無機系廃液のうち、水銀含有廃液、シアン含有廃液、フッ素・リン酸含有廃液、に対しては、前処理系処理として沈殿物を除去した後、それぞれの廃液に含まれる水銀、シアン、フッ素・リン酸を除去し、硝酸含有廃液に対しては前処理系処理として沈殿物を除去した後、硝酸を中和し、重金属含有廃液、アルカリ含有廃液に対しては、沈殿物を除去した後、フェライト化処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の実験廃液の処理方法。
  3. 無機系廃液の後処理系処理として行うフェライト化処理は、前処理系処理後の無機系廃液に、有機系廃液の燃焼後、ダイオキシン類及びフッ素が除去された洗煙水を含めて行う処理であることを特徴とする請求項1に記載の実験廃液の処理方法。
  4. 有機系廃液の燃焼ガスに給水して冷却し、アルカリ洗浄した後、凝縮し、ガス中に含まれる水分を除去し、
    次いで燃焼ガス中に含まれるダイオキシン類と、燃焼ガスの冷却・洗浄に使用された洗煙水中に含まれるダイオキシン類及びフッ素をそれぞれ除去し、
    ダイオキシン類の除去後の洗煙水を、無機系廃液と共にフェライト化処理することを特徴とする請求項1に記載の実験廃液の処理方法。
  5. 有機系廃液の燃焼後、ダイオキシン類及びフッ素が除去された洗煙水は、無機系廃水処理の前処理系処理にて個別に処理された廃液を受け入れる重金属系受槽に貯め、無機系廃液とともにフェライト化処理されるものであることを特徴とする請求項2に記載の実験廃液の処理方法。
  6. 有機系廃水処理と、無機系廃水処理とを行う実験廃液の処理方法であって、
    有機系廃水処理は、熱分解処理と、冷却・洗浄処理と、ダイオキシン類除去処理とを順次に行う処理であり、
    熱分解処理は、噴霧燃焼方式によって、廃液中の有機物を熱分解させる処理であり、
    冷却・洗浄処理は、熱分解処理によって発生した燃焼ガスを冷却、洗浄して凝縮し、さらに、ガス中に含まれる水分を除去する処理であり、
    ダイオキシン類除去処理は、冷却・洗浄処理された燃焼ガス中のダイオキシン類を吸着、除去する処理と、燃焼ガスの冷却・洗浄処理に使用された洗浄水中のダイオキシン類を吸着除去する処理とを含み、
    無機系廃水処理は、前処理系処理と、フェライト化処理とを順次行う処理であり、
    前処理系処理は、無機系廃液の沈殿物を除去した後、水銀含有廃液、シアン含有廃液、フッ素・リン酸含有廃液、硝酸含有廃液のそれぞれに対して水銀処理、シアン処理、フッ素・リン酸処理、又は硝酸中和処理を個別に行う処理であり、
    水銀処理は、水銀含有廃液中の水銀のみを吸着除去する処理であり、
    シアン処理は、シアン含有廃液中のシアンを分解する処理であり、
    フッ素・リン酸処理は、フッ素・リン酸含有廃液中のフッ素・リン酸を除去する処理であり、
    硝酸中和処理は、硝酸を中和する処理であり、
    フェライト化処理は、 前記前処理系処理で処理された廃液および前記有機系廃液について、ダイオキシン類を除去し、さらにフッ素を除去した後の燃焼ガスを洗浄した洗煙水中に含まれる重金属をフェライトの結晶構造中に取り込んで無害化する処理であることを特徴とする実験廃液の処理方法。
JP2006168503A 2006-06-19 2006-06-19 実験廃液の処理方法 Active JP4591708B2 (ja)

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