JP2006330132A - 半導体ミラーデバイスおよびそれを用いたプロジェクタ - Google Patents

半導体ミラーデバイスおよびそれを用いたプロジェクタ Download PDF

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Abstract

【課題】 カラーホイールを用いることなく、反射光の色を容易に選択することができる半導体ミラーデバイスおよびそれを用いたプロジェクタを提供する。
【解決手段】 DMD100は、基板上に複数のミラー102を2次元アレイ状に配列し、各ミラー102は選択的に第1の角度または第2の角度に傾斜可能である。ミラー102の表面には、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の波長の光を反射させる反射部材がコーティングされている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、テレビ信号やDVDなどの映像信号を投影することができる前面投射型または背面投射型のプロジェクタに用いられる光変調デバイスに関する。
空間変調デバイスとして、液晶やDMD(Digital Micro-mirror Device)を用い、カラー画像を表示するプロジェクタが実用化されている。DMDは、2次元的に配列した各ピクセルが微小なミラーから構成され、各ピクセルの直下に配置されたメモリ素子による静電界作用によって微小ミラーの傾きを制御し、反射光の反射角度を変化させることで、オン/オフ状態を作る反射形表示素子である。ピクセルがオフ状態では、ピクセルの微小ミラーによる反射光(以下、オフ光という)が投影レンズに入射せず、ピクセルがオン状態では、ピクセルの微小ミラーによる反射光(以下、オン光という)が投影レンズに入射してスクリーンに画像を形成するように光学系部品が配置されている。なお、各ピクセルの微小ミラーのオン光の傾き角は、DMDの光線の入射面に対して10から12度程度と決められている。
例えば特許文献1には、図7に示すように、梁タイプのDMDが開示され、DMDアレイ400のミラー素子408の表面には、アルミニウム等の金属層が形成され、これがミラー表面を構成し、光を反射するようになっている。
特許文献2には、DMDを用いたDLP方式のプロジェクタが開示されている。例えば、図8に示すように、ランプ10から発せられた光は、集光ミラーである楕円ミラー12で反射され、光学部品であるライトトンネルまたは光インテグレータ14に入射される。ライトトンネル14において均一な光線束とされた光は、カラーホイール16に入射される。カラーホイール16は、円周上にR(赤色)、G(緑色)、B(青色)のカラーフィルタを配列し、モータ16aによって回転される。カラーホイール16に入射された光は、R、G、Bに分離され、R、G、B光は、コンデンサレンズ18、折り返し用の平面ミラー20、第2の折り返し用の球面ミラー22、第2のコンデンサレンズ24を介してDMD26を照明する。DMD26の反射光(オン光)は、投影レンズ28に入射され、そこで拡大されスクリーン状に映像が投影される。
特許文献3は、ダイクロイックミラー等による分光器を用いて白色光を赤色、緑色、青色に分光し、これをマイクロレンズを介してマイクロミラー素子へ出射させる光スイッチングデバイスを開示している。
特開平8−146911号 特開2003−241305号 特開平11−311746号
従来のDLP方式のプロジェクタの場合、図8に示すように光源10からの白色光をカラーホイール16によりR、G、B(またはW)に分離しなければならず、カラーホイール16およびこれを駆動するモータ16aが内部スペースを占有するため、プロジェクタの小型化、軽量化が困難であった。また、カラーホイール16を用いた場合、光源のランプの駆動およびDMDの駆動のタイミングを、必ずカラーホイール16の回転と同期させなければならず、これによって、設計上の自由度が制限されていた。特に、ランプの駆動は、高周波数での交流駆動によりランプ寿命やチラツキを改善することが可能であるが、カラーホイール16の回転と同期させるため、その最適化を図ることが困難であった。さらに、カラーホイール16により時間方向に赤色、青色、緑色に分離するため、カラーブレーキング(カラーフリッカー)が生じるという課題もある。
一方、特許文献3は、カラーホイールを用いる代わりに、ダイクロイックミラー等の分光器およびマイクロレンズアレイを必要とし、このような構造は、マイクロレンズの位置合わせが難しく、製造が複雑化するという欠点がある。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、カラーホイールを用いることなく、反射光の色を容易に選択することができる半導体ミラーデバイスおよびそれを用いたプロジェクタを提供することを目的とする。
本発明に係る半導体ミラーデバイスは、基板上に複数のミラーを2次元アレイ状に配列し、各ミラーが少なくとも選択的に第1の角度または第2の角度に傾斜可能であり、複数のミラーの表面に、異なる色の光を選択的に反射させるための反射膜が形成されている。
好ましくは、赤色、緑色、青色の波長の光を反射させる反射膜が各ミラー表面に形成され、それらの反射膜は規則的に配列される。例えば、ある行の反射膜が、R、G、B、・・・R、G、Bの順序であるとき、次の行の反射膜が、G、B、R、・・・G、B、Rの順序とすることができる。さらに、反射膜は、黄色を反射する反射膜を含むものであってもよい。また、複数のミラーは、白色を反射するミラーを含むものであっても良い。白色を反射させる場合、ミラー表面がアルミニウム等の金属層であれば、ミラー表面に反射膜を設ける必要はない。
好ましくは反射膜は、半導体多層膜からなり、各層の厚さは波長のλ/4とすることができる。各層は、屈折率の高い層と屈折率の低い層を組み合わせる。これにより、R、G、Bの波長を反射させることができる。反射膜は、誘電体多層膜からなり、各層の厚さは波長のλ/4であってもよい。
本発明に係るプロジェクタは、上記した半導体ミラーデバイスと、半導体ミラーデバイスを照射する照射手段と、半導体ミラーデバイスの各ミラーの角度を駆動する駆動手段と、半導体ミラーデバイスからの反射光を投射する投射手段とを有する。駆動手段は、R、G、Bに対応するミラーの駆動時間を制御する。例えば、PWMにより駆動制御することができる。プロジェクタは、背面投射型または前面投射型のいずれであってもよい。
本発明に係る半導体ミラーデバイスによれば、ミラー表面に所定の光を反射させる反射膜を形成することで、異なる色の光を選択的に反射させることができる。好ましくは、R、G、Bの反射膜を設けることで、一つの基板上において、R、G、Bの光の分離および変調を同時に行うことができる。従って、本発明の半導体ミラーデバイスをプロジェクタに適用した場合、従来のように、白色光をR、G、B(またはW)に分離するカラーホイールを用いる必要がなくなり、部品点数を削減し、プロジェクタの低コスト化、小型化、軽量化を図ることができる。また、カラーホイールの回転と同期させる必要がなくなるため、ランプ周波数の最適化も図ることができ、カラーブレーキングの発生も抑制することができる。さらに、半導体ミラーデバイスの駆動周波数の制限内で駆動できる画素数を増加させることができるため、より大きく明るいミラー数をもつ半導体ミラーデバイスを使用することができる。これにより、有効な画素数を複数の色に分割したことに伴う解像度の低下を補うことができる。
以下、本発明に係るプロジェクタの好ましくは構成を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係るDMDの平面図である。DMD100は、シリコン基板上に複数のミラー102を2次元アレイ状に配列している。例えば、XGA、SVGA等の解像度に応じた数のミラー102が配列されている。各ミラー102は、例えばヒンジによって回動可能に支持され、1つ1つが±12度(オン・オフ)で傾斜される。ミラー102は、選択された波長の光を反射する鏡として機能する。各ミラー102は、デジタル信号で制御され、1秒間に数千回というハイスピードで高速にオン・オフに切り替えられる。
本実施例のDMD100は、1つのミラー102の表面に、所定の色の光を反射するための反射膜がコーティングされている。例えば、図1(b)に示すように、DMDアレイの第N行の各ミラー表面には、R、G、Bの順序で反射膜がコーディングされ、第N+1行の各ミラー表面には、G、B、Rの順序で反射膜がコーティングされ、第N+2行の各ミラー表面には、B、R、Gの順序で反射膜がコーティングされ、これらのパターンがアレイの列方向において繰り返されている。すなわち、アレイの列方向において、R、G、Bが1ミラー分だけオフセットされるように配列されている。これにより、図1(b)に示すように、隣接する列において、R、G、Bの3つのミラー素子領域104(斜線の領域)により1画素が形成され、これと隣接する行方向にR、G、Bのミラー素子領域106により1画素が形成される。
R、G、Bの反射膜は、例えばミラーの表面に半導体多層反射膜を積層することにより構成することができる。すなわち、屈折率の大きい半導体層と屈折率の小さい半導体層を積層し、各層の厚さを、反射する光の波長のλ/4にすることで、特定の波長を反射させることができる。同様に、屈折率の異なる誘電体膜を積層するようにしてもよい。この場合にも、各層の厚さを、反射する光の波長のλ/4にする。これにより、R、G、Bの波長の光を選択的に反射させることが可能となる。
図2は、本実施例のDMDを用いたプロジェクタの光学系を示す図である。本実施例のDMDを用いた場合には、従来必要としたカラーホイールを必要としない。ランプ10から発せられた光は、集光ミラーである楕円ミラー12で反射され、光学部品であるライトトンネルまたは光インテグレータ14に入射される。ライトトンネル14において均一な光線束とされた光は、コンデンサレンズ18、折り返し用の平面ミラー20、第2の折り返し用の球面ミラー22、および第2のコンデンサレンズ24を介してDMD100を照明する。DMD100で選択的に反射されたR、G、B光(オン光)は、投影レンズ28に入射され、そこで拡大されスクリーン状に映像が投影される。
図3は、プロジェクタの電気的構成を示すブロック図である。プロジェクタ200は、画像信号Dinを入力し、DMD100の画素に対応するフォーマットプレーンを有するデジタル画像データを生成する前処理部210、前処理部210からのデジタル画像データに基づきDMD100の駆動などを制御する制御部220、ランプ240を駆動するランプ駆動回路230、異なる色を反射するDMD100、ランプ240からの光をDMD100に照射する光学系250(図2のライトトンネル14、コンデンサレンズ18、ミラー20、22)、DMD100からの反射光を拡大しスクリーン上に表示させる投影光学系(図2の投影レンズ28)260、ユーザからの指示を入力する入力部270を有している。
ランプ240から発せられた白色光は、DMD100を照明し、この白色光は、DMD100のミラー102によってオン光またはオフ光に変調される。同時に、各ミラー102によってR、G、Bに分離される。
図4は、DMDの画素の駆動波形例を示す図である。例えば、図1(b)に示したように、R、G、Bの3つのミラー(素子領域104)が1画素を形成するとき、R、G、Bに対応する各ミラーは、前処理部210によって形成されたディジタル画像データに応じて、例えばPWMにより同時に駆動される。DMDの駆動周期Tsにおいて、例えば、Rに対応するミラーの駆動信号Dのデューティ比が一番大きく、すなわち、Rのミラーがオンする時間(濃度)が長く、他方、Gに対応するミラーの駆動信号Dのデューティ比が一番小さく、すなわち、Gのミラーがオンする時間(濃度)が短くなっている。これらのR、G、Bの時間(濃淡)が合成されたものが、1画素の色となって表示される。駆動信号D、D、Dのデューティ比は、画素の色に応じて可変される。
従来の駆動方式であれば、カラーホイールから生成されたR、G、Bの光をシーケンシャルにDMDに照明しカラー画像を表示していたが、本実施例では、カラーホイールを用いることなく、DMDのミラー表面に形成された反射膜によりR、G、Bの分光および変調を同時に行いカラー画像を表示する。これにより、カラーホイールおよびこれを駆動するモータが不要となるため、部品点数および内部スペースが削減され、プロジェクタを小型化、軽量化することができる。また、カラーホイールを用いないため、カラーブレーキングノイズの発生を抑制し、高品位なカラー画像を表示することができる。さらにランプ駆動回路は、カラーホイールに形成されたカラーフィルターの境界に同期してランプを交流駆動させていたが、この制約がなくなるので、ランプを高周波数で駆動させることが可能となる。
一方、3つのミラーにより1画素を構成するため、解像度が1/3に低下することになる。しかし、DMDの駆動周波数の制限範囲内で駆動できる画素数は3倍以上にすることができるため、画素数の多い、大きく、明るいDMDを使用することが可能となり、これにより、解像度の低下を補償することができる。
次に本発明の第2の実施例について説明する。図5は、第2の実施例に係るDMDの平面図を示している。第2の実施例では、さらにミラー102がW(白色)を反射するようにされている。Wを反射させる場合には、ミラー素子の表面に反射膜をコーティングせず、例えばアルミニウム等の金属層により白色光を反射するようにする。
第2の実施例では、第N行と第N+2行のミラー表面を、R、G、B、Wの順序に配列し、第N+1行と第N+3行を、B、W、R、Gの順序に配列にしている。つまり、奇数行と偶数行の配列パターンは同じである。この場合、隣接する行において、R、G、B、Wの4つの素子領域104a、106a(斜線領域)が1画素を構成する。第2の実施例では、1画素内に、Wのミラーが含まれているため、より明るいカラー画像の投射表示をすることができる。
次に本発明の第3の実施例について説明する。図6は、第3の実施例に係るDMDの平面図を示している。第3の実施例では、DMDのミラーが列方向に1/2ピッチずれている。これにより、1画素を構成するR、G、Bのミラー領域104b、106bの見かけ上のピッチを小さくすることができる。勿論、第2の実施例のときのようにWの反射領域を加えることも可能である。
本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
上記実施例では、単一のDMD100を用いたいわゆる単板式の光学系を示したが、複数のDMDを用いた光学系であってもよい。さらに、ランプの光源は、放電ランプや、それ以外にも、ダイオードやレーザを用いたものであっても良い。
本発明に係るプロジェクタは、テレビやDVDなどの映像を表示するための表示装置として利用することができる。
本発明の実施例に係るDMDの平面図である。 本発明の実施例に係るプロジェクタの光学系を示す図である。 本発明の実施例に係るプロジェクタの電気的構成を示すブロック図である。 DMDの画素の駆動波形例を示す図である。 本発明の第2の実施例に係るDMDの平面図である。 本発明の第3の実施例に係るDMDの平面図である。 従来のDMDの構成例を示す図である。 従来のDLP方式のプロジェクタの光学系を示す図である。
符号の説明
10:ランプ
12:リフレクタ
14:ライトトンネル
100:DMD
102:ミラー
104、106:1画素のミラー素子領域
200:プロジェクタ
210:前処理部
220:制御部
230:ランプ駆動回路
240:ランプ

Claims (9)

  1. 基板上に複数のミラーを2次元アレイ状に配列し、各ミラーが少なくとも選択的に第1の角度または第2の角度に傾斜可能な半導体ミラーデバイスであって、
    複数のミラーの表面に、異なる色の光を選択的に反射させるための反射膜が形成されている、半導体ミラーデバイス。
  2. 前記異なる色は、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)である、請求項1に記載の半導体ミラーデバイス。
  3. 前記異なる色は、赤色、緑色、青色、および白色(W)である、請求項1または2に記載の半導体ミラーデバイス。
  4. 前記異なる色は、赤色、緑色、青色、黄色、および白色である、請求項1に記載の半導体ミラーデバイス。
  5. 異なる色を反射させるための反射膜が規則的に配列されている、請求項1ないし4いずれか1つに記載の半導体ミラーデバイス。
  6. 反射膜は、半導体多層膜からなり、各層の厚さは波長のλ/4である、請求項1ないし5いずれか1つに記載の半導体ミラーデバイス。
  7. 反射膜は、誘電体多層膜からなり、各層の厚さは波長のλ/4である、請求項1ないし5いずれか1つに記載の半導体ミラーデバイス。
  8. 請求項1ないし7いずれか1つに記載の半導体ミラーデバイスと、半導体ミラーデバイスを照射する照射手段と、半導体ミラーデバイスの各ミラーを駆動する駆動手段と、半導体ミラーデバイスからの反射光を投射する投射手段とを有するプロジェクタ。
  9. 駆動手段は、半導体ミラーデバイスの各ミラーが第1の角度または第2の角度に傾斜される時間を制御する、請求項8に記載のプロジェクタ。
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