JP2006334155A - 血液成分測定装置及び血液測定用チップ - Google Patents

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Daisuke Nishiuchi
大祐 西内
Yoshiaki Yaguchi
喜明 矢口
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Abstract

【課題】穿刺針によって出血させた血液を測定部まで効率的に導入し、微量の血液で成分測定を行う。
【解決手段】血液成分測定装置10は、ケーシング16の端部に穿刺針22を含む血液測定用チップ24を備え、前記血液測定用チップ24の保持ブロック134には、血液が導入される導入口142を備えた導入ノズル124が回動可能に設けられている。そして、前記穿刺針22によって測定者の皮膚を穿刺し、前記穿刺針22が当接部50より退避した後に、前記導入ノズル124が回動変位して導入口142が前記皮膚の血液と対向した位置となり、前記導入口142より試験紙126へと血液が導かれる。
【選択図】図7

Description

本発明は、血液中のブドウ糖等の成分を測定するための血液成分測定装置及び血液測定用チップに関し、一層詳細には、軸線方向に進退可能な穿刺針を有する血液測定用チップ、及び該血液測定用チップが組み込まれた血液成分測定装置に関する。
近年、糖尿病患者には、血糖値の変動を自分自身で測定することによる日常的な自己管理が推奨されている。この血糖値の測定のために、例えば、血液中のブドウ糖量に応じて呈色する試薬が含浸された試験紙を装着し、該試験紙に血液を供給して呈色させ、その呈色の度合いを光学的に測定し、数値として血糖値を表示する血液成分測定装置が実用化されている。また、電気化学センサを用いた血液成分測定装置も実用化されている。
患者が自分の血液を採取する際には、軸線方向に進退可能な穿刺針を用い、穿刺針に対して弾性体による反発力を与えて瞬間的に突出させて前記穿刺針を皮膚を穿刺することにより微量の血液を出血させる。このような穿刺針チップに試験紙等の測定部材を一体的に設け、血液成分測定装置に装着して測定を行うことにより、穿刺工程と測定工程とを自動的且つ連続的に行っている。
例えば、このような血液成分測定装置では、穿刺針を備えたランセットホルダが本体に対して着脱自在に装着され、前記本体には穿刺針と所定間隔離間して略平行にシャフト状の偏心カムが設けられている。この偏心カムは、モータに連結されて回転駆動し、前記偏心カムの先端部は変形外方向に拡径すると共に下方に向かって徐々に縮径している。前記偏心カムの外周面は、該偏心カムの中心となる回転中心より偏心して形成され、前記外周面に対して直交するようにバイオセンサが配設される。また、モータの回転量を検出するエンコーダを設け、前記モータの回転量を制御している。
このバイオセンサは、一端部が偏心カムの外周面に当接し、他端部が穿刺針側となるように配置され、前記穿刺針側に向かって変位自在に支持されている。
そして、穿刺針によって皮膚が穿刺されて該穿刺針が本体側へと退避した後に、モータの駆動作用下に偏心カムが回転駆動し、前記偏心カムの回転中心より偏心した外周面によってバイオセンサが穿刺針側に向かって押し出される。前記バイオセンサが、皮膚の穿刺箇所から出血した血液に接触することにより前記バイオセンサに接続された測定部で測定が行われる(例えば、特許文献1参照)。
国際公開番号WO 01/41643号公報
ところで、特許文献1に係る従来技術においては、バイオセンサを穿刺箇所に向かって変位させるために偏心カムを駆動させる駆動源と、該駆動源の回転数を検出するエンコーダ等が必要となるため、血液成分測定装置の構造が複雑であり、その維持管理も煩雑である。また、この種の血液成分測定装置は、さほどに低廉ではない。
本発明は、前記課題を考慮してなされたものであり、穿刺により出血した血液を測定部まで効率的に導入することにより、微量の血液で成分測定を行うことが可能であり、しかも構造が簡素で維持管理も容易であり、且つ、製造コストが安価な血液成分測定装置及び血液測定用チップを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、軸線方向に進退可能な穿刺針を備えた血液測定用チップを有する血液成分測定装置において、
ハウジングと、
前記穿刺針が挿通可能な空所を有して皮膚に当接する当接部と、
採取された血液の成分を測定する測定部と、
前記穿刺針の軸線と略平行面に沿って回転可能に設けられ、前記測定部と連通した導入口を有する血液導入部と、
を備え、
前記穿刺針が前記皮膚を穿刺した後、前記血液導入部が回転変位して前記導入口が前記穿刺針の軸線に向かって変位することを特徴とする。
本発明によれば、当接部を皮膚に当接させ、前記当接部の空所を介して穿刺針を挿通させて前記皮膚を穿刺することにより、前記皮膚より血液を出血させる。そして、穿刺が終了した後に、導入口が穿刺針の軸線に向かうように血液導入部を前記軸線と略平行面に沿って回転変位させ、前記導入口を血液が出血している皮膚に向かって接近させる。
従って、穿刺が行われた後で、導入口が血液に対して接近するように血液導入部を回転変位させることにより、前記血液を導入口を通じて効率的に測定部へと導入することができるため、血液成分測定装置においてより微量の血液で測定を行うことが可能となる。
また、血液成分測定装置に、穿刺針の軸線と略直交方向に変位自在に設けられ、血液導入部の回転動作を制御するガイド部材を備えるとよい。これにより、ガイド部材によって穿刺時には血液導入部を穿刺針と接触しない位置に退避させると共に、穿刺が終了した後に、前記血液導入部を導入口が皮膚へと接近するように回転変位させることができる。これにより、血液導入部が穿刺時に誤って回転変位して穿刺針と接触することを阻止できる。
さらに、血液成分測定装置に、穿刺針の軸線と略直交し、血液導入部を回転可能に保持する支軸を備えることにより、前記血液導入部を支軸を支点として円滑且つ確実に回転変位させ、前記血液導入部を皮膚の血液と接近した位置とすることができる。
さらにまた、血液測定用チップに当接部を設けることにより、該当接部を血液成分測定装置に対して着脱可能とすることができるため、簡便に交換することが可能となる。
またさらに、血液測定用チップに血液導入部を設けることにより、該血液導入部を血液成分測定装置に対して着脱可能とすることができるため、血液成分の測定が完了した後に前記血液導入部を簡便に交換することが可能となる。
また、血液測定用チップに測定部を設けることにより、該測定部を血液成分測定装置に対して着脱可能とすることができるため、血液成分の測定が完了した後に前記測定部を簡便に交換することが可能となる。
さらに、ハウジングの内部に、軸線方向に沿って変位自在に設けられるスライダと、
前記ハウジングの軸線と略直交方向に変位自在に設けられ、前記スライダの軸線方向に沿った変位を規制するストッパ部と、
軸線方向に沿って変位自在に設けられ、前記ストッパ部を押圧することにより前記スライダを介して前記穿刺針の係止状態を解除する解除部と、
を備えるとよい。これにより、前記解除部を介してストッパ部を押圧し、スライダを軸線方向に沿って変位させることにより穿刺針の係止状態を簡便に解除することができるため、前記穿刺針による穿刺動作を容易に行うことができる。
さらにまた、本発明は、軸線方向に進退可能な穿刺針と、
前記穿刺針が挿通可能な空所を有し、皮膚に当接する当接部と、
採取された血液の成分を測定する測定部と、
前記穿刺針の軸線と略平行面に沿って回転自在に設けられ、前記測定部と連通した導入口を有する血液導入部と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、血液測定用チップにおける当接部を皮膚に当接させ、前記当接部の空所を介して穿刺針を挿通させて皮膚を穿刺することにより、前記皮膚より血液を出血させる。そして、穿刺工程が終了した後に、血液導入部が回転変位し、血液を導入する導入口が穿刺針の軸線に向かって接近することにより、該血液導入部と血液とが接近した位置とすることができる。その結果、前記血液を血液導入部から導入口を介して効率的に測定部へと導入することができる。
またさらに、血液導入部の回転により、導入口を穿刺針の軸線に向かって変位させるとよい。これにより、穿刺が終了した皮膚に対して導入口を接近させることができるため、前記導入口を介して前記皮膚より出血した血液を効率的に測定部へと導入することができる。
また、当接部に、血液導入部を回転自在に支持する支軸を形成し、前記支軸を支点として血液導入部を回転変位させることにより、前記血液導入部を支軸を支点として円滑且つ確実に回転変位させ、前記血液導入部を皮膚の血液と接近した位置とすることができる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、当接部を皮膚における穿刺箇所の周囲に当接させ、前記当接部の空所を介して穿刺針を挿通させて前記皮膚を穿刺した後、血液導入部の導入口を穿刺針の軸線に向かうように前記軸線と略平行面に沿って回転変位させ、前記血液が出血している皮膚に向かって接近させる。これにより、穿刺針によって出血した血液と血液導入部とを接近させることができ、前記血液を導入口から効率的に測定部へと導入し、血液成分測定装置及び血液測定用チップにおいてより微量の血液で測定を行うことができる。
また、血液成分測定装置及び血液測定用チップの構成を簡素化することにより製造コストを低減させることが可能となり、且つ、その維持管理を容易とすることができる。
本発明に係る血液成分測定装置及び血液測定用チップについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る血液成分測定装置を示す。なお、本実施の形態に係る血液成分測定装置10は、血液中のブドウ糖等の成分又はその成分量(以下、血糖値という)を測定するものである。
この血液成分測定装置10は、図1〜図3に示されるように、分離可能な第1及び第2ハウジング12、14からなるケーシング16と、一組の第1及び第2ホルダ18、20を介してケーシング16に保持され、穿刺針22を含む血液測定用チップ24と、前記穿刺針22を軸線方向(図3中、矢印X1、X2方向)に進退動作させる穿刺ユニット26と、前記ケーシング16の内部に変位自在に設けられ、前記穿刺ユニット26の係止状態を解除するスライダ28と、前記スライダ28の係止状態を切り換える切換ボタン(解除部)30(図2及び図3参照)とを有する。
第1ハウジング12と第2ハウジング14とは、それぞれ開口した略直方体状に形成され、互いの開口部が対向するように組み付けられる。そして、前記第1及び第2ハウジング12、14の角部をねじ部材32によって締結することにより、前記第1及び第2ハウジング12、14が一体的に連結される。なお、第1及び第2ハウジング12、14の外観形状は、略同一に形成される。
第1ハウジング12には四方を取り囲むように側壁部34a〜34dが形成され、前記第1ハウジング12の一端部側となる側壁部34aには、半円状に切り欠かれた第1切欠孔36が形成されている。そして、第1ハウジング12に対して第2ハウジング14が組み付けられた際、第1切欠孔36と対向する第2ハウジング14の側壁部35aに第2切欠孔38が形成されている。この第2切欠孔38は、第1切欠孔36と略同一形状となる半円状に形成され、前記第1切欠孔36と第2切欠孔38とが合わされることにより単一の円形状となりボタン孔40として機能する。なお、このボタン孔40には、ケーシング16の内部に配設される切換ボタン30の押圧部42が挿通される。
また、第1ハウジング12の内部には、該第1ハウジング12の軸線と略平行な一組のガイドプレート44が側壁部34b、34cに対して所定間隔離間して形成され、前記ガイドプレート44と前記側壁部34b、34cとの間のクリアランスはそれぞれ略同一となる(図2参照)。前記ガイドプレート44は、第1ハウジング12の軸線方向に沿って所定長だけ延在するように形成される。
さらに、前記ガイドプレート44と略平行な側壁部34b、34cには、第2ハウジング14と対向する端面に、前記第2ハウジング14側(矢印Z1方向)に突出した一組の凸部46が形成されている。この凸部46は、第1ハウジング12の軸線方向に沿って所定長だけ延在し、前記第1及び第2ハウジング12、14を組み合わせた際に、前記第2ハウジング14の内部に挿入される。すなわち、凸部46が第2ハウジング14の内壁面に当接することにより、前記第1ハウジング12に対して第2ハウジング14が係合されて相対的な位置決めがなされる。
一方、第1ハウジング12の他端部には、第1切欠孔36と対向する側壁部34dの略中央部に第1孔部48が形成され、前記第1孔部48と対向した第2ハウジングの側壁部35dには第2孔部49が形成されている。この第1及び第2孔部48、49は略矩形状に形成され、測定者の皮膚に当接可能な当接部50(後述する)が装着される。
第1ハウジング12の他端部側には、ガイドプレート44と略平行な一方の側壁部34bに第1凹部52が形成されている。この第1凹部52は、第2ハウジング14が装着される側壁部34bの端面より所定深さだけ窪んで形成される。そして、前記第1凹部52には、略長方形状のばねプレート54が装着され、前記ばねプレート54が第1ハウジング12の内部側に向かって所定長だけ突出している。このばねプレート54の端部には、後述するノズルガイドばね56の一端部が係合される。
また、第1ハウジング12の略中央部には、前記第1凹部52と同様に側壁部34b、34cの端面から所定深さだけ窪んだ一組の第2凹部58が形成され、前記第2凹部58の間を跨ぐように第1ホルダ18が装着される。なお、この際、第1ハウジング12の端面と前記第1ホルダ18の表面とが略同一平面となる。
この第1ハウジング12の底壁部60には、軸線方向に沿って開口したガイド孔62が形成され、前記ガイド孔62には第1ハウジング12の内部に配設されるスライダ28の第3突部116が挿入される。これにより、前記スライダ28がガイド孔62によって第1ハウジング12に対して軸線方向に沿ってガイドされる。
さらに、第1ハウジング12の他端部側には、第1孔部48に臨むように断面略コ字状のノズルガイド(ガイド部材)64が装着され、前記ノズルガイド64は、所定間隔離間した一組の二股部64a、64bが第2ハウジング14側(矢印Z1方向)となるように装着される。このノズルガイド64は、図示しないガイド手段によって第1ハウジング12の内部を該第1ハウジング12の軸線と略直交する方向(図8中、矢印Y1、Y2方向)に変位自在に設けられると共に、前記二股部64a、64bの間に血液測定用チップ24の保持ブロック134が配設される。そして、ノズルガイド64には、第1ホルダ18側に突出したフック65と第1ハウジング12のばねプレート54との間にノズルガイドばね56が介装され、前記ノズルガイドばね56の弾発力によって前記ノズルガイド64が常にばねプレート54が装着された側壁部34b側(図8及び図9中、矢印Y2方向)に引張されている。
さらに、ノズルガイド64には、第1ハウジング12の底壁部60側に向かって突出したガイド部66が略中央部に形成され、前記ガイド部66は円柱状に形成されている。
一方、ケーシング16の内部には、第1及び第2ホルダ18、20と切換ボタン30との間となる位置にストッパ(ストッパ部)70が設けられ、前記ストッパ70が前記切換ボタン30による押圧作用下にスライダ28の軸線方向に沿った変位規制状態を解除している。
このストッパ70は、略中央部に貫通孔72を有する略矩形状の本体部74と、第2ハウジング14側(矢印Z1方向)となる前記本体部74の上部に軸線方向に沿って延在する一組の板ばね部76と、前記本体部74の側部にそれぞれ形成され、切換ボタン30のアーム部78と係合する一組の係合部80とからなる。
また、ストッパ70は、ケーシング16の内部において第1ハウジング12のガイドプレート44と第1ホルダ18との間に配設され、前記貫通孔72の内部に穿刺ユニット26、第1及び第2ホルダ18、20の一部が挿通される。これにより、前記ストッパ70は、ガイドプレート44と第1ホルダ18との間に挟持されてケーシング16の軸線方向に沿った変位が規制されると共に、鉛直方向(矢印Z1、Z2方向)に沿って変位自在となる。
板ばね部76は、本体部74を中心としてケーシング16の一端部側及び他端部側に向かってそれぞれ延在するように形成され、前記本体部74との接合部位を支点としてそれぞれ傾動自在に形成されている。そして、ストッパ70がケーシング16の内部に装着された際に、板ばね部76がケーシング16の内壁面に形成された一組の押え部82と対向して当接する。この押え部82は、第1ハウジング12側(矢印Z2方向)に向かって突出している。
すなわち、ストッパ70は、板ばね部76の弾発力によって常に第1ハウジング12側(矢印Z2方向)へと押圧されている状態にある。
係合部80は、本体部74の側部よりケーシング16の側壁部34b、34c側に向かってそれぞれ突出し、前記係合部80における第1ハウジング12の底壁部60側(矢印Z2方向)となる下面が、切換ボタン30側から第1ホルダ18側に向かって徐々に下方へと傾斜している。
第1ホルダ18は略矩形状に形成され、その軸線方向に沿った長手寸法が第1ハウジング12における第2凹部58の長手寸法と略同等に形成されている。この第1ホルダ18の略中央部には、軸線方向に沿って窪んだ第1装着溝84が形成され、前記第1装着溝84には穿刺ユニット26が装着される。なお、前記第1装着溝84は、穿刺ユニット26の外形形状に対応して断面略半円状に窪んで形成される。
また、第1装着溝84の一端部は、第1ハウジング12に装着された際にその第1切欠孔36側(矢印X2方向)となる端面から突出するように延在し、前記第1装着溝84の端部には軸線と略直交した第1係合壁86が形成されている。前記第1装着溝84には、第1係合壁86から所定間隔離間し、且つ、該第1係合壁86と所定間隔離間して略平行な第2係合壁88が形成され、前記第1及び第2係合壁86、88の略中央には、穿刺ユニット26の一部が挿通される挿通溝90がそれぞれ形成されている。
さらに、第1装着溝84の他端部側には、前記第2係合壁88より所定間隔離間し、プランジャ92が装着されるプランジャ孔94が形成されている。前記プランジャ孔94は、第1装着溝84の軸線と略直交方向(矢印Y1、Y2方向)に所定幅で形成されると共に、前記第1装着溝84を中心として略対称となるように形成される。
このプランジャ孔94には、断面略コ字状のプランジャ92がその開口部位を第2ホルダ20側とするように挿入される。前記プランジャ92の略中央部には、開口方向と反対方向(矢印Z2方向)に突出した突起部96が形成され、前記突起部96がプランジャ孔94を通じて第1ホルダ18から第1ハウジング12の底壁部60側へと突出している。すなわち、プランジャ92は、プランジャ孔94に沿って第1ホルダ18の軸線と略直交する鉛直方向(矢印Z1、Z2方向)に変位自在に設けられている。
一方、第1ホルダ18には、第1ハウジング12の底壁部60と対向し、前記第1ホルダ18の軸線より所定間隔離間した一組のシャフト受部98が形成される。そして、前記シャフト受部98と第1孔部48が形成された第1ハウジング12の側壁部34dとの間にスライダ28を介して一組のガイドシャフト100が装着される。
第2ホルダ20は、第1ホルダ18と同様に略矩形状に形成され、第2ハウジング14の内部に図示しないボルトを介して装着される。この第2ホルダ20の略中央部には、穿刺ユニット26の外形形状に対応して断面略半円状に窪んだ第2装着溝102が形成され、前記第2装着溝102には穿刺ユニット26が装着される。
そして、第2ホルダ20は、第2装着溝102が第1装着溝84と対向するように第1ホルダ18に組み付けられ、前記第1及び第2装着溝84、102によって穿刺ユニット26の外周面が保持される。この際、前記第1装着溝84には、プランジャ孔94に対してプランジャ92が挿入された後に、穿刺ユニット26が装着される。
また、第2ホルダ20には、第2装着溝102において第1ホルダ18の第1及び第2係合壁86、88と対向した位置に、同様に第1及び第2係合壁がそれぞれ形成されている。
スライダ28は略T字状に形成され、第1ハウジング12の内部で第1ホルダ18と底壁部60との間に軸線方向に沿って変位自在に配設される。このスライダ28は、図2に示されるように、軸線方向に沿って延在する延在部104と、前記延在部104の一端部に形成され、前記延在部104と略直交したシャフト保持部106と、前記シャフト保持部106より突出して形成され、第1傾斜面108を有する傾斜部110とを含む。
延在部104には、シャフト保持部106側に形成され、第1ホルダ18側に向かって突出した第1突部112と、他端部側に形成され、ストッパ70に係合される第2突部114と、第1ハウジング12の底壁部60側に向かって突出し、ガイド孔62に挿入される第3突部116とが形成される。前記第1突部112は、延在部104の上側面から離間する方向に向かって徐々に接近するように傾斜した一組の傾斜面を有する断面略三角形状に形成されている。
シャフト保持部106は、前記延在部104を中心として略対称となるように略直交方向(矢印Y1、Y2方向)に延在し、その両端部には延在部104と略平行なシャフト孔118がそれぞれ形成されている。そして、シャフト孔118には、第1ハウジング12と第1ホルダ18との間に配設された一組のガイドシャフト100が挿通されている。すなわち、スライダ28は、ガイドシャフト100によるガイド作用下に第1ハウジング12の軸線方向に沿って変位自在に設けられる。
また、シャフト保持部106と第1ホルダ18のシャフト受部98との間には、一組のスライダばね120がガイドシャフト100を介して介装されている。これにより、スライダ28は、スライダばね120の弾発力によって常に当接部50側(矢印X1方向)に向かって付勢している。
傾斜部110は、シャフト保持部106の側面から延在部104と離間する方向(矢印X1方向)に断面略三角形状に突出し、前記シャフト保持部106の一端部側となる側面が、該シャフト保持部106に対して略直角に形成されると共に、他端部側となる側面には、該シャフト保持部106に対して所定角度傾斜した第1傾斜面108が形成されている(図9参照)。この第1傾斜面108は、シャフト保持部106の側面に対して、例えば、約45°で傾斜している。
そして、スライダ28がノズルガイド64側(矢印X1方向)に向かって変位した際に、第1傾斜面108を介して傾斜部110が前記ノズルガイド64のガイド部66と当接し、該ガイド部66の外周面と第1傾斜面108との当接部位を基点として前記ガイド部66が第1傾斜面108に沿って変位する。これにより、ノズルガイド64がノズルガイドばね56の弾発力に抗してケーシング16の軸線と略直交する方向(矢印Y1方向)に変位する(図11参照)。
すなわち、スライダ28の軸線方向(矢印X1方向)に沿った変位力が、第1傾斜面108とガイド部66とのスライド作用下に前記軸線と略直交する方向(矢印Y1方向)への変位力へと変換される。
血液測定用チップ24は、図2及び図3に示されるように、穿刺針22と、該穿刺針22を保持するハブ122と、前記ハブ122を軸線方向に沿って変位自在に保持し、且つ、測定者の皮膚に当接可能な当接部50と、前記測定者の血液を導入する導入ノズル124に装着される試験紙(測定部)126とを含む。なお、この穿刺針22は予め滅菌処理されており、使用時までこの滅菌処理された状態が維持される。
ハブ122は円柱状に形成され、その一端部側に穿刺針22が突出しており、他端部側に形成された縮径部128が穿刺ユニット26のハブ把持部130(後述する)へと挿入される。これにより、前記ハブ122は、穿刺ユニット26に保持される。
当接部50は、測定者の皮膚における穿刺箇所の周囲に当接する環状の当接部材132と、前記血液測定用チップ24をケーシング16に対して保持する保持ブロック134と、前記保持ブロック134に対して回動するように設けられ、前記測定者から出血した血液を導入する導入ノズル(血液導入部)124とを有する。
当接部材132は、その略中央部に形成されて穿刺針22が挿通する中心孔136と、測定者における指先188(図4参照)の形状に対応して円弧状に窪んだ窪み部138とを有する。なお、当接部材132は、分割可能に構成され、一組のボルト140を介して一体的に組み付けられる。そして、当接部材132は、測定者に当接する端面から中心孔136に向かって徐々に縮径するテーパ面を有しているため、指先188を当接させた際にどの表面も適度に押圧することができ、穿刺時に血液の出血を促進させることが可能となる。
この中心孔136は、穿刺針22及び導入ノズル124の導入口142(後述する)が挿通可能な直径で形成される。
窪み部138は、当接部材132の軸線と略直交する方向(矢印Y1、Y2方向)に沿って略同一断面形状となるように凹状に窪んでいる。これにより、測定者が指先188を当接させた際に、当接部材132に対して前記指先188を好適に密着させることが可能となる。
保持ブロック134は略直方体状に形成され、ケーシング16の第1及び第2孔部48、49に挿入されて保持される。この保持ブロック134の一端部側には、当接部材132が連結されると共に、他端部側には、円筒状の装着部144が突出して形成され、前記装着部144が、第1及び第2ホルダ18、20の第1及び第2装着溝84、102に挿入されて保持される。これにより、保持ブロック134は、第1及び第2ホルダ18、20を介してケーシング16の内部に保持される。
また、保持ブロック134には、その内部に軸線方向に沿って貫通した保持孔146が形成され、前記保持孔146の内部に穿刺針22を有するハブ122が変位可能に保持される。
さらに、保持ブロック134の上部には、当接部材132側となる一端部側が保持孔146側(矢印Z2方向)に所定深さだけ窪んだ段部148が形成され、前記段部148には支軸150を介して回動可能に導入ノズル124が設けられている。なお、前記支軸150は、段部148において保持ブロック134の軸線上となる。また、段部148は、保持ブロック134及び該保持ブロック134に保持される穿刺針22の軸線と略平行となるように形成される。換言すると、導入ノズル124は、穿刺針22の軸線と略平行面となる段部148上に沿って回動可能に設けられている。
この導入ノズル124は、互いに離間するように所定角度で三方に延在した断面略三股状に形成され、測定者から出血した血液が導入される導入口142が突出して形成されている。そして、前記導入ノズル124は、導入口142が当接部材132側となるように配設され、段部148の平面上で支軸150を中心として所定角度だけ略水平方向に回動可能に設けられる。また、前記導入ノズル124の上面には、前記導入口142と通路143(図14参照)を介して連通した装着穴152(図2参照)が形成されている。
この装着穴152は、導入ノズル124の上面より所定深さだけ窪んで形成されると共に、支軸150に軸支される回動中心上に設けられ、前記装着穴152には所定の試薬が含有された試験紙126が装着されている。この試験紙126は測定部として機能し、その材質としては、例えば、ポリエーテルスルホンが挙げられる。試薬としては、例えば、グルコースオキシターゼ(GOD)、ペルオキシターゼ(POD)、4−アミノアンチピリン、N−エチルN−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)等の発色剤が挙げられる。また、測定部としては、電気化学センサ等、他の測定システムを用いることもできる。
そして、導入口142を介して導入された血液が、通路143を通じて装着穴152へと流通した後に、試薬が含浸された試験紙126に供給される。
一方、第2ハウジング14には、導入ノズル124に装着された試験紙126と対向する部位に、発光素子(例えば、LED−Light Emitting Diode)及び測光素子(例えば、PD−Photo Detector)からなる光学測定部154が設けられている。そして、この光学測定部154を介して読み取られた光学的変化量が、図示しない制御部で演算され表示部を通じて測定結果として表示される。この際、試験紙126は、導入ノズル124の回動中心となる部位に装着されているため、前記導入ノズル124が回動した場合においても、常に前記試験紙126が光学測定部154と対向した位置となる。
また、導入ノズル124には、導入口142が形成される反対側の側面に、略中央部を基点として鈍角状に折曲した一組の折曲面156が形成され、前記折曲面156を保持ブロック134のストッパ部158に当接させながら導入ノズル124が回動変位する(図8参照)。
穿刺ユニット26は、図3に示されるように、軸線方向に沿って長尺に形成されるボディ部160と、前記ボディ部160の一端部に形成され、血液測定用チップ24のハブ122を保持するハブ把持部130と、第1及び第2ホルダ18、20の第1係合壁86と前記ボディ部160との間に介装され、前記ボディ部160を切換ボタン30側(矢印X2方向)に付勢するリターンスプリング162と、前記ボディ部160を前記切換ボタン30から離間する方向(矢印X1方向)へと付勢する穿刺スプリング164とを有する。
ボディ部160の一端部には、複数のスリットを有するハブ把持部130が半径方向に拡径可能に形成され、前記ハブ把持部130に対して穿刺針22を備えたハブ122の縮径部128が挿入されて保持される。前記ハブ把持部130は、保持ブロック134における装着部144の内部に変位自在に保持される。
また、ボディ部160の一端部側には、その外周面に接合部位を支点として半径方向に傾動自在な弾発部168が設けられ、前記弾発部168は常に前記外周面から離間するように半径外方向に付勢している。そして、前記弾発部168を半径内方向に押圧することによりボディ部160側(矢印Z1方向)へと傾動変位する。
この弾発部168の外周面には、半径外方向に突出した第1凸部170が形成され、前記第1凸部170を介して前記弾発部168が半径内方向へと押圧されると共に、前記第1凸部170がプランジャ92の突起部96と軸線方向に沿って略一直線上となるように配設される。
また、弾発部168の先端部には、第1凸部170より所定間隔離間して第2凸部172が形成され、前記第2凸部172が前記第1凸部170と同様に半径外方向に向かって突出している。第2凸部172は、第1ホルダ18の段差部174に係合することにより、穿刺ユニット26の当接部50側(矢印X1方向)への変位が規制される。
一方、ボディ部160の他端部には、半径方向に拡径した第1拡径部176が形成されると共に、前記ボディ部160の軸線方向に沿った略中央部には第2拡径部178が形成されている。
そして、穿刺ユニット26が第1及び第2ホルダ18、20の内部に配設された際に、前記第1拡径部176が第1係合壁86に対して当接部50側とは反対側(矢印X2方向)に配置されると共に、第2拡径部178が第2係合壁88より当接部50側(矢印X1方向)に配置される。
第1拡径部176と第1係合壁86との間には、リターンスプリング162が介装され、前記第1係合壁86を介して穿刺ユニット26を当接部50より離間する方向(矢印X2方向)へと付勢している。また、第2拡径部178と第2係合壁88との間には、穿刺スプリング164が介装され、前記第2係合壁88を介して穿刺ユニット26を当接部50側(矢印X1方向)へと付勢している。
第1拡径部176と第2拡径部178との間には、半径外方向に突出した係止部180が形成され、前記係止部180は、第2拡径部178側(矢印X1方向)の端面が略平面状に形成される。すなわち、ボディ部160が当接部50側(矢印X1方向)に向かって変位した際に、前記係止部180が第2係合壁88に当接することにより、前記ボディ部160の軸線方向に沿った変位が規制される(図6参照)。
切換ボタン30は、円柱状に形成され、ケーシング16のボタン孔40に挿通される押圧部42と、前記押圧部42が形成されるプレート部182と、前記プレート部182の両端部に形成され、第1及び第2ホルダ18、20側に向かって延在する一組のアーム部78とを含む。
前記アーム部78は、第1及び第2ホルダ18、20側に向かって所定長だけ延在し、第1ハウジング12のガイドプレート44と側壁部34b、34cとの間にそれぞれ挿通される。これにより、切換ボタン30は、第1ハウジング12の側壁部34b、34cとガイドプレート44とによるガイド作用下に軸線方向に沿って変位自在に配設される。
また、アーム部78の端部には、第2ハウジング14側から第1ハウジング12側に向かって徐々に傾斜した第2傾斜面184がそれぞれ形成されている(図2及び図3参照)。そして、第2傾斜面184を介してアーム部78が、ストッパ70における係合部80の第3傾斜面186に係合可能となる。すなわち、切換ボタン30がストッパ70側へと変位し、アーム部78の第2傾斜面184がストッパ70の第3傾斜面186に当接することにより、前記ストッパ70がアーム部78との係合作用下にその板ばね部76の弾発力に抗して第2ハウジング14側となる鉛直上方向(矢印Z1方向)へと変位する。
本発明の実施の形態に係る血液成分測定装置10及び血液測定用チップ24は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
先ず、当接部50を介して血液測定用チップ24をケーシング16の第1及び第2孔部48、49に挿入して穿刺ユニット26側(矢印X2方向)へと押し込む。これにより、前記保持ブロック134の装着部144が、第1及び第2ホルダ18、20の第1及び第2装着溝84、102に保持されると共に、前記保持ブロック134に保持されたハブ122の縮径部128がハブ把持部130に挿入され、前記穿刺針22を含むハブ122が穿刺ユニット26に保持される。
この結果、血液成分測定装置による血液測定の準備が完了した状態となる。その際、導入ノズル124の装着穴152に装着された試験紙126と、第2ホルダ20に装着された光学測定部154とが対向した位置となる。
なお、ここでは、図3に示されるように、血液成分測定装置を血液を採取する測定者に当接させず、ストッパ70によってスライダ28の軸線方向に沿った変位が規制された状態を初期状態として説明する。
この図3に示される初期状態から、図示しない測定者がケーシング16を把持し、血液成分測定装置の当接部50を前記測定者の皮膚(例えば、指先188)に押し当てる。
そして、図4に示されるように、当接部50における当接部材132を測定者の指先188に押し当てたままの状態で、前記測定者が切換ボタン30の押圧部42をケーシング16側(矢印X1方向)へと押圧することにより、前記押圧部42がボタン孔40を介してケーシング16の内部へと変位し、前記切換ボタン30のアーム部78がその第2傾斜面184を介してストッパ70における係合部80の第3傾斜面186と当接する。
そのため、ストッパ70が板ばね部76による弾発力に抗してアーム部78との係合作用下に第2ハウジング14側(矢印Z1方向)へと押圧され、前記ストッパ70の本体部74に係合されていたスライダ28の第2突部114の係止状態が解除される。この際、一組の板ばね部76は、それぞれ押え部82に当接し、本体部74を中心として湾曲するように変形している。
これにより、前記スライダ28がスライダばね120の弾発力によって当接部50側(矢印X1方向)へと変位し、前記スライダ28の第1突部112がプランジャ92の突起部96に当接し、前記プランジャ92を第2ハウジング14側(矢印Z1方向)へと押圧する。そのため、前記プランジャ92が、プランジャ孔94に沿って第2ハウジング14側へと鉛直方向に変位し、穿刺ユニット26の第1凸部170を半径内方向へと押圧することによって弾発部168をボディ部160側(矢印Z1方向)へと変位させる(図5参照)。
その結果、第1ホルダ18の段差部174に係合された穿刺ユニット26の第2凸部172の係合状態が解除され、前記穿刺ユニット26が穿刺スプリング164の弾発力によって当接部50側(矢印X1方向)へと変位する(図6参照)。
そして、穿刺ユニット26の先端に保持された穿刺針22が、当接部材132の中心孔136を介して該中心孔136よりも外側まで押し出され、測定者の指先188を穿刺し、穿刺針22によって穿刺された指先188の穿刺箇所から血液が出血する。なお、図6に示されるように、穿刺ユニット26は前記係止部180が第2係合壁88に当接することによりその軸線方向に沿った変位が規制されるため、穿刺針22の当接部材132からの突出量が規制される。換言すれば、穿刺針22による指先188への穿刺量が所定量に制御される。
この際、図7及び図8に示されるように、導入ノズル124は、その導入口142が当接部材132の中心孔136の中央より所定角度離間した位置に退避した状態にある。換言すれば、導入ノズル124の導入口142が、穿刺針22の軸線に対して所定角度離間した状態で、ノズルガイド64及び保持ブロック134のストッパ部158によって前記導入ノズル124の回動動作が規制されている。これにより、穿刺針22によって穿刺が行われている際に、導入ノズル124が誤って回動動作して該穿刺針22と導入ノズル124とが接触することを阻止できる。
また、スライダ28の傾斜部110は、図9に示されるように、ノズルガイド64のガイド部66に当接していない状態にある。
一方、穿刺ユニット26のリターンスプリング162が、該穿刺ユニット26の変位作用下に矢印X1方向へと圧縮されているため、前記穿刺ユニット26が指先188を穿刺した後に、前記リターンスプリング162の弾発力によって即座に穿刺ユニット26が指先188から離間する方向(矢印X2方向)へと変位する(図10参照)。その結果、穿刺ユニット26は、穿刺スプリング164とリターンスプリング162の弾発力が釣り合う位置まで戻されて停止する。
次に、図10に示されるように、スライダ28がスライダばね120の弾発力によってさらに当接部50側(矢印X1方向)へと変位することにより、前記スライダ28の傾斜部110がノズルガイド64のガイド部66に当接し(図11参照)、前記ガイド部66が前記傾斜部110の第1傾斜面108に沿って変位する。これにより、ノズルガイド64がスライダ28によって軸線と略直交方向(矢印Y1方向)へと押圧されるため、ノズルガイド64が、第1ハウジング12に設けられた図示しないガイド手段に沿ってノズルガイドばね56の弾発力に抗してばねプレート54が装着された側壁部34bより離間する方向(矢印Y1方向)へと変位する。
そして、図12に示されるように、ノズルガイド64における一方の二股部64aによって保持ブロック134に軸支された導入ノズル124の一方の側部が押圧され、前記導入ノズル124が反時計回り(矢印A方向)に回動変位する。この際、導入ノズル124における一方の折曲面156がストッパ部158に当接することにより、該導入ノズル124のさらなる回動変位が規制される。
その結果、図13及び図14に示されるように、導入ノズル124の導入口142が当接部材132の中心孔136の略中央部に臨み、前記導入口142が測定者の指先188における穿刺箇所と対向した位置となるため、前記穿刺箇所から出血した血液が導入口142に付着して通路から導入される。そして、図11に示されるように、前記導入口142から毛細管現象によって通路143へと吸い上げられた血液が、装着穴152に装着された試験紙126まで導入され、前記血液は、前記試験紙126に含浸された試薬に反応して血液中の糖濃度に応じて呈色する。
最後に、採取された血液によって呈色した試験紙126から光学測定部154によって該試験紙126の変色に基づく受光量の変化を光学的に読み取ることにより血液における血糖値を測定する。そして、当接部50及び穿刺針22からなる使用済みの血液測定用チップ24を所定の方法により廃棄する。
以上のように、本実施の形態では、血液を試験紙126へと導入する導入ノズル124を、当接部50における保持ブロック134に対して略水平方向に回動可能に設けている。そして、測定者を穿刺針22によって穿刺する際に、予め前記導入ノズル124の導入口142を前記穿刺針22と一直線上とならない位置に退避させておき、穿刺が行われて穿刺針22が穿刺ユニット26側(矢印X2方向)へと退避した後に、前記導入ノズル124を回動変位させて導入口142が当接部材132の略中央に位置した状態とする。
これにより、穿刺針22によって出血した測定者の穿刺箇所を、導入ノズル124の回動作用下に導入口142と対向した位置とすることができるため、前記穿刺針22によって血液を出血させた後に、前記穿刺箇所と対向した導入口142を通じて前記血液を効率的に試験紙126へと導入することが可能となる。換言すれば、血液成分測定装置10においてより微量の血液で測定を行うことが可能となる。
また、導入ノズル124を、保持ブロック134の支軸150を支点として回動変位させているため、前記導入ノズル124の先端に設けられた導入口142が、円弧状の回動軌跡を描きながら穿刺箇所における血液に対して徐々に接近していくことになる。その結果、導入ノズル124が回動変位する過程において、皮膚より盛り上がった血液が導入口142に接触することを防止することができる。すなわち、前記導入口142が皮膚より先に血液に接触することにより該血液が穿刺箇所から皮膚の表面に沿って拡散してしまうことを阻止できる。
なお、上述した実施の形態では、血液成分測定装置10の当接部50を測定者の指先188に押し当てて穿刺する場合について説明したが、特にこれに限定されるものではなく、前記測定者の皮膚におけるてのひら、腕等のいずれかの部位に対して穿刺針22を穿刺するようにすればよい。
さらに、血液成分測定装置10を簡素な構成とすることができるため、その製造コストを低減することができると共に、維持管理が容易となる。
また、本実施の形態に係る血液測定用チップ24では、該血液測定用チップ24に測定部として機能する試験紙126と穿刺針22を備える構成としているが、前記試験紙126を血液測定用チップ24以外に別個に設けるようにしてもよいし、当接部50を前記血液測定用チップ24とは別個に設けるようにしてもよい。
さらに、本発明に係る血液成分測定装置及び血液測定用チップは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
本発明の実施の形態に係る血液成分測定装置の外観斜視図である。 図1の血液成分測定装置における分解斜視図である。 図1の血液成分測定装置の全体縦断面図である。 図3の血液成分測定装置において切換ボタンを押圧し、ストッパを介してスライダのロック状態が解除された状態を示す縦断面図である。 図4のスライダが、プランジャを介して穿刺ユニットの第1ホルダに対する係止状態を解除した状態を示す縦断面図である。 図5の血液成分測定装置において穿刺ユニットの穿刺針が測定者側に向かって変位し、前記測定者の皮膚を穿刺した状態を示す縦断面図である。 図6の血液成分測定装置を当接部側から見た正面図である。 図6の血液成分測定装置における当接部、導入ノズル及びノズルガイドの位置関係を示す概略拡大平面図である。 図6の血液成分測定装置におけるノズルガイドのガイド部とスライダとの位置関係を示す概略平面図である。 図6の血液成分測定装置において穿刺ユニットの穿刺針が皮膚を穿刺した後に、リターンスプリングの弾発力によって押し戻された状態を示す縦断面図である。 図10の血液成分測定装置においてスライダがさらに変位し、前記スライダの傾斜部がノズルガイドのガイド部に当接して押圧している状態を示す概略平面図である。 図11の血液成分測定装置における当接部、導入ノズル及びノズルガイドの位置関係を示し、前記ノズルガイドが変位して導入ガイドが回動変位した状態を示す概略拡大平面図である。 図7の当接部において導入ノズルが回動し、当接部材の中心に前記導入ノズルの導入口が位置した状態を示す血液成分測定装置の正面図である。 図10の血液成分測定装置において導入ノズルが回動変位し、前記導入ノズルの導入口が測定者の穿刺箇所に対向した状態を示す縦断面図である。
符号の説明
10…血液成分測定装置 12…第1ハウジング
14…第2ハウジング 16…ケーシング
18…第1ホルダ 20…第2ホルダ
22…穿刺針 24…血液測定用チップ
26…穿刺ユニット 28…スライダ
30…切換ボタン 44…ガイドプレート
50…当接部 56…ノズルガイドばね
64…ノズルガイド 66…ガイド部
70…ストッパ 80…係合部
92…プランジャ 100…ガイドシャフト
122…ハブ 124…導入ノズル
126…試験紙 132…当接部材
134…保持ブロック 142…導入口
148…段部 150…支軸
152…装着穴 154…光学測定部
158…ストッパ部

Claims (10)

  1. 軸線方向に進退可能な穿刺針を備えた血液測定用チップを有する血液成分測定装置において、
    ハウジングと、
    前記穿刺針が挿通可能な空所を有して皮膚に当接する当接部と、
    採取された血液の成分を測定する測定部と、
    前記穿刺針の軸線と略平行面に沿って回転可能に設けられ、前記測定部と連通した導入口を有する血液導入部と、
    を備え、
    前記穿刺針が前記皮膚を穿刺した後、前記血液導入部が回転変位して前記導入口が前記穿刺針の軸線に向かって変位することを特徴とする血液成分測定装置。
  2. 請求項1記載の血液成分測定装置において、
    前記血液成分測定装置は、前記穿刺針の軸線と略直交方向に変位自在に設けられ、前記血液導入部の回転動作を制御するガイド部材を備えることを特徴とする血液成分測定装置。
  3. 請求項1又は2記載の血液成分測定装置において、
    前記血液成分測定装置は、前記穿刺針の軸線と略直交し、前記血液導入部を回転可能に保持する支軸を備えることを特徴とする血液成分測定装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の血液成分測定装置において、
    前記血液測定用チップに、前記当接部が設けられることを特徴とする血液成分測定装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の血液成分測定装置において、
    前記血液測定用チップに、前記血液導入部が設けられることを特徴とする血液成分測定装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の血液成分測定装置において、
    前記血液測定用チップに、前記測定部が設けられることを特徴とする血液成分測定装置。
  7. 請求項1記載の血液成分測定装置において、
    前記ハウジングの内部には、軸線方向に沿って変位自在に設けられるスライダと、
    前記ハウジングの軸線と略直交方向に変位自在に設けられ、前記スライダの軸線方向に沿った変位を規制するストッパ部と、
    軸線方向に沿って変位自在に設けられ、前記ストッパ部を押圧することにより前記スライダを介して前記穿刺針の係止状態を解除する解除部と、
    を備えることを特徴とする血液成分測定装置。
  8. 軸線方向に進退可能な穿刺針と、
    前記穿刺針が挿通可能な空所を有し、皮膚に当接する当接部と、
    採取された血液の成分を測定する測定部と、
    前記穿刺針の軸線と略平行面に沿って回転可能に設けられ、前記測定部と連通した導入口を有する血液導入部と、
    を備えることを特徴とする血液測定用チップ。
  9. 請求項8記載の血液測定用チップにおいて、
    前記血液導入部の回転により、前記導入口が前記穿刺針の軸線に向かって変位することを特徴とする血液測定用チップ。
  10. 請求項8又は9記載の血液測定用チップにおいて、
    前記当接部には、前記血液導入部を回転可能に支持する支軸が形成され、前記支軸を支点として前記血液導入部が回転変位することを特徴とする血液測定用チップ。
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