JP2006336875A - 空調制御システム - Google Patents

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正裕 松原
Hiroshi Shojima
博 正嶋
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Abstract

【課題】
空調申告の分析結果としての環境評価と、最新空調申告の温冷感傾向とを一致させる。
【解決手段】
空調制御システムを、空調申告分析手段の構築する環境評価モデルと最新申告との環境評価値を比較し環境評価補正手段に補正内容を指示する補正内容調整手段とを備え、補正内容調整手段が環境評価補正手段に指示する補正内容は、空調申告分析手段の構築する環境評価モデルと最新申告との環境評価値を一致させるものとする。さらに、環境評価モデルと環境計測値とから定量的な環境評価値を計算する環境評価手段と、環境評価値を表示する環境評価表示手段とを備え、環境評価表示手段は、環境評価手段の計算する環境評価値を表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、空調機の制御システムに関する。
空調機の制御方法として、居室内のビル利用者から温熱環境に対する申告(以下、空調申告)、例えば「暑い」「寒い」といった感覚を入力してもらい、それを温熱環境の温冷感や快適性の評価(以下、環境評価)に使用して、空調機の設定を変更しながら運転させるものがある。その一例として、特許3214317号では、空調申告に対し集団の温冷感傾向としてPPD (Predicted Percentage of Dissatisfied) 曲線を当てはめ、最も快適な環境を提供するとしている。また他の例(特許3214317やH5−322258,H6−94292ではこのようなないようの記述はありません。松原の先願では記述しました)では、個人ごとに空調申告及び温冷感傾向を管理して、そこから集団としての温冷感傾向を導くことにより、集団についての快適性評価が少数個人の申告に引きずられないようにしている。このように、空調申告を利用する空調制御は、環境評価をする際に空調申告を如何に利用するかで特徴付けがなされる例もある。
特許3214317号
空調申告を利用する方法では、最新の申告だけではなく、過去の申告もあわせて考慮した上で分析し、環境評価をすることが多い。その理由は、申告後に温熱環境の条件、例えば室温が変化したときにも、ビル利用者の感覚により近い環境評価を行うことを期すためである。しかしここで問題になるのは、空調申告の分析結果としての環境評価と、最新空調申告の環境評価とが、必ずしも合致しないことである。これだと環境評価がビル利用者の感覚を正確に捉えていると言えず、「最も快適な環境実現する」などの空調制御で期待する効果が得られない恐れがある。申告自体に誤差が含まれるため合致しないとの考え方もできるが、申告したビル利用者に対しその人について空調制御装置が推定する温冷感傾向を提示する場合に、申告直後なのに最新の空調申告からのズレがあると、ビル利用者の納得が得られない恐れもある。推定結果と実際の申告とが合致して、しかもビル利用者の真の温冷感傾向を精度よく分析できる空調申告の利用方法が望まれる。
図1に本発明の空調制御装置の実現手段を示す。ビル利用者が空調申告を入力する空調申告入力手段100,室温などの環境状態を数値として計測する環境計測手段110,入力された空調申告と環境計測値から空調申告を分析して環境評価モデルを構築し、その結果から空調機の制御内容を決定する制御内容立案手段120,空調機へ制御指令を送信し制御内容を実行に移す空調機制御実施手段130,環境評価モデルの環境評価値を表示する環境評価表示手段135とからなる。制御内容立案手段120は、過去になされた空調申告とその時の環境計測値とを纏めて分析用データとして蓄積する空調申告記録手段140,空調申告データの内容もしくは環境評価モデルを補正する環境評価補正手段150,空調申告の分析を行い環境評価のための環境評価モデルを構築する空調申告分析手段160,環境評価モデルと最新申告との環境評価値を比較し、環境評価補正手段150に補正の箇所と量とを指示する補正内容調整手段170,環境評価値の目標値と環境評価モデルから制御内容を具体的に決定し制御指令を作成する制御内容決定手段180,環境評価モデルと環境計測値とから環境評価を定量的に行う環境評価手段190とからなる。
ここで、補正量内容調整手段170は、環境評価モデルと最新申告との環境評価値が同じと見なせるまで、環境評価補正手段150に空調申告データもしくは環境評価モデルの補正を掛けさせ、空調申告分析手段160に再度分析させることにより、環境評価モデルと最新申告の環境評価値が一致し、この一致した環境評価値に基づいて制御指令生成手段180,空調機制御実施手段130は空調機を制御することができる。
また環境評価手段190の環境評価値を環境評価表示手段135に表示することにより、ビル利用者は空調制御装置の環境評価を知ることができ、その環境評価が自らの環境評価と一致していることを確認できる。
この空調制御装置により、空調申告を分析した結果を利用する空調制御にて、空調申告分析による環境評価と最新空調申告の環境評価とが一致するため、申告者の感じ方をより正確に捉えることができ、その環境評価に基づいて空調機の制御を行うことが可能となる。またそのことを申告者に知ってもらえるので申告者の納得を得られる。
オフィスビルなどの建物において、ビル利用者の空調申告を空調機の制御・運用に反映するシステムにおける本発明の適用を示す。
図2は本実施例のシステム構成図である。建物290内にて、BA(Building
Automation) ネットワーク200上に中央監視装置210が存在する。中央監視装置210は設備の監視制御を行うほか、監視制御に必要なデータや計測値を記録する設備運用データベース215を持つ。またBAネットワーク200にはフィールドコントローラ220を介して空調コントローラ230が接続されている。建物290の利用区域295内には空調室内機240a〜240kが設置され、屋外の空調室外機250a〜250mから冷媒を供給されている(図中に記載なし)。空調コントローラ230,空調室内機240a〜240k,空調室外機250a〜250mは空調制御線202により制御信号の送受信を行っている。ここで空調機はパッケージエアコンを想定しているが、VAV(Variable Air Volume) などにより個別空調できる中央熱源方式のものでも構わない。利用区域295内にはビル利用者が使用するPC(Personal Computer) 260a〜260nが机上などに設置され、それぞれOAネットワーク(イントラネット)201で結ばれている。BAネットワーク200とOAネットワーク201とは、中央監視装置210をゲートウェイとして結ばれている。
このシステムにて、中央監視装置210はビル利用者からの空調申告をPC260a〜260nから受付け、空調機(空調室内機240a〜240k,空調室外機250a〜
250m)の運用に反映する。具体的に例えば、空調室内機240a〜240kの発停や設定温度、空調室外機250a〜250mの出力を、空調申告を基に決定し、空調コントローラ230に対し制御指令を発する。発停状態や設定温度,消費電力などの空調機の運用結果は、設備運用データベース215に記録され、次回以降の制御内容を考慮する材料となる。
PC260a〜260nには、ビル利用者が空調申告を行うためのソフトウェアがインストールされている。この空調申告ソフトウェアにてユーザは図3の申告画面をOS
(Operation System)のスタートメニュー等から開くことができる。空調申告画面300には、情報表示領域310,申告領域320,ポジション表示領域330が含まれる。情報表示領域310には、ユーザ名,場所選択リスト,ユーザがその日に空調申告した回数,室温・湿度などの環境計測値(環境状態の計測値)が表示されている。場所選択リストの項目は、空調申告ソフトウェアの設定ファイルに場所名称と場所IDの対として記述されており、場所名称が選択リストに表示され、ユーザが選択可能になっている。環境計測値はBAネットワーク200上にて取得される値であり、中央監視装置210から受信する。申告領域320には申告ボタン340a〜340gが配置され、それぞれ「たいへんさむい」「さむい」「すこしさむい」「ちょうどよい」「すこしあつい」「あつい」「たいへんあつい」と、全身温冷感7点尺度−3〜3に対応している。申告ボタン340a〜
340gを押すと、個人ID(例として空調申告ソフトウェアのシリアル番号とユーザ名),全身温冷感7点尺度による申告値(ユーザの環境評価値)、場所IDがセットで空調申告データとして中央監視装置210に送信される。ポジション表示領域330には、ユーザポジション表示軸350,エリアポジション表示軸360,制御目標ポジション表示軸370が表示されている。ユーザポジション表示軸350には、中央監視装置210にて動作している空調制御ソフトウェアが、ユーザの空調申告を受けてユーザの現在の温冷感を推定した値を、中央監視装置210から受信しユーザポジション表示355として示されている。同様にエリアポジション表示軸360には、ユーザが所在する(場所選択リストで選択している)場所に所属し空調申告ソフトウェアを使用している複数のビル利用者(自分と他ユーザ)について、集団としての温冷感が空調申告から推定され、エリアポジション表示365して示されている。制御目標ポジション表示軸370には、空調制御ソフトウェアが計画している制御目標値が制御目標ポジション表示375として示されている。ユーザは3つのポジションの比較参照ができる。ポジションの数値を併記してもよい。各ポジションは新しい空調申告や環境計測値に応じて変動するので、中央監視装置210からの受信と再表示を周期的に行う。空調申告画面300は、クローズボタン390で閉じることができる。
空調申告を受けて、その空調申告から環境評価を行うために、中央監視装置210は図4の分析処理を行う。ステップ410では、空調申告の個人IDから分析対象ユーザを特定し、該ユーザの過去の空調申告を設備運用データベース215から収集し、また該ユーザ周囲の環境計測値(温度,湿度,壁温など)をBAから取得する。BAには異なる場所に環境計測点が複数あるので、空調申告に含まれる場所IDに対応する計測点を設備運用データベース215にあるテーブルから検索する。新しく申告された空調申告データも設備運用データベース215に記録しておく。ステップ420〜ステップ460は規定回数繰り返す。ステップ430では、該ユーザの環境評価モデルを過去の空調申告データ並びに最新の空調申告データから構築する。環境評価モデルとは、環境計測値を入力としてユーザの温冷感や快適性といった環境評価値を定量的に計算する、もしくは逆に環境評価値から環境状態値を算出するものである。本実施例では環境評価の尺度として温冷感7点尺度を用いており、環境評価値として−3〜3の小数値を扱う。なお環境評価値から環境状態値を求める時、環境評価モデルが用いる環境状態値の種類が複数の場合(例えば温度1つではなく、温湿度の2つ)には、求めたい1種類の環境状態値以外は現在の計測値で固定するなどの処理が必要になる。ステップ435では環境評価モデルの構築に成功したかを判定し、成功の場合はステップ440へ、失敗の場合はステップ485へ進む。ステップ440では、ステップ430で構築された環境評価モデルに該ユーザ周囲の環境計測値を与えて得られる環境評価値と、最新空調申告に含まれる環境評価値とが一致しているかを判断し、一致の場合にはステップ470へ、不一致の場合にはステップ450へ進む。ここで2つの値が一致しているかの判断基準は、差の絶対値が規定の閾値以下となることである。ステップ450では、環境評価モデル自体の係数調整などによる補正、もしくは環境評価モデル構築に使用する空調申告データの補正を行う。補正は、ステップ430で比較する2つの値の差が縮小する方向で行われる。ステップ420〜ステップ460を規定回数繰り返してもステップ440で一致しない場合には、ステップ470へ進む。ステップ470では、ステップ450の補正回数が規定の上限回数内であるかどうかを判断する。上限以内である場合には、補正をする必要がないか補正が成功したとしてステップ
480に進み、該ユーザの新しい環境評価モデルにステップ430で構築したものを適用する。上限超である場合には、補正が失敗したとしてステップ485に進み、期待する環境評価モデルが得られなかった場合の対策を行う。ステップ490では、該ユーザの所属する場所の集団としての環境評価モデルを、該ユーザを含めて同じ場所に所属する複数のユーザの環境評価モデルを基に構築する。各ユーザの所属場所は、各人の最新空調申告に含まれる場所IDで特定する。この場所IDは設備運用データベース215に登録されており、場所IDで検索すれば該当ユーザを検索することができる。
分析が終わると、中央監視装置は空調申告したユーザの空調申告ソフトウェアへ、3つのポジション355,365,375の値を送信し再表示させる。申告回数の表示も更新される。これによりユーザが入力した温冷感と、空調制御ソフトウェアが推測するユーザの温冷感であるユーザポジション表示355の位置・数値が一致する。再表示から一定時間の間は、申告前のポジションを表示して、ポジションの移動量がわかるようにしてもよい。ユーザはユーザポジション表示355の申告前後の移動により、自らの空調申告が考慮されていることを知ることができる。またユーザはユーザポジション表示355とエリアポジション表示365とを比較することにより、自分と集団との感じ方の違いを知ることができる。空調制御はエリアポジションが制御目標ポジションに合致するように行われるので、空調申告したのに暑かったり寒かったりして空調に不満を感じる場合でも、自分と集団の感じ方の違いにその原因を見出すことができる。ユーザポジション表示355と制御目標ポジション表示375とを比較することにより、どの程度不快になりそうか見立てることもできる。またユーザはエリアポジション表示365と制御目標ポジション表示375とを比較することにより、空調制御がうまくいっているかどうかや、これから環境がどの程度変わっていきそうかを推測することができる。
再構築されたユーザとエリアの環境評価モデルは、その後の空調制御に利用される。つまり、環境評価モデルを利用して環境計測値から計算される環境評価値が制御目標値に一致するように空調機の設定温度や発停が制御される。また、運用計画を立て制御目標値を決定する際にも利用できる。
ステップ430の個人に関する環境評価モデルの構築方法(空調申告の分析手法)としては、直線回帰やロジット分析がある。直線回帰では、環境計測値を説明変数,環境評価値を目的変数とし、最小二乗法により環境計測値にかかる係数と切片を求める。説明変数としては、温度など環境計測値から1種類だけ使用してもよいし、温湿度など2種類以上使用してもよいし、室温と壁温の平均値である体感温度のように環境計測値の加工値を用いてもよい。ロジット分析では、環境申告値i(i=−3,−2,−1,0,1,2)以下の申告がなされる確率曲線としてロジスティック累積関数(1)を用意する。空調申告データで環境申告値がi以下のとき目的変数を1、i超のとき目的変数を0とし、環境計測値を説明変数として、ロジット曲線を最尤法により当てはめる。さらに、ある環境計測値の幅(環境計測値として室温を用いている場合、例えば室温10℃から35℃まで1℃ごと)で、環境計測値の期待値を算出してテーブル化する。プロビット分析もロジット分析と同様に実施できる。−3〜3の値を取る関数(2)を回帰で当てはめることもできる。ニューラルネットワークで、環境計測値を説明変数,環境評価値を目的変数とし、バックプロパゲーションにより学習する方法もある。以上の環境評価モデル構築により、個人ごと・集団ごとに環境計測値から環境評価値への変換を行うことができる。各分析で計算不能であるとか、直線回帰にて決定係数が小さい場合などはステップ435でモデル構築失敗と判断する。また初期(例えば空調申告ソフトウェアの使用開始による中央監視装置210への登録手続き時から、最初の空調申告まで)にはどの個人にも標準環境評価モデルを適用する。
Figure 2006336875
Figure 2006336875
ステップ490の集団に関する環境評価モデルの構築方法としては、ある環境計測値の幅にて、複数ユーザの環境評価値の平均値を取りテーブルにする方法がある。加重平均値を取る場合には、ユーザごとの重みを設備運用データベース215に持つ。
ステップ450の補正方法の例として、最新申告に重み付けする方法がある。これは1つのデータを複数個分として扱い入力データとすることに相当し、環境評価モデルの構築手法を問わず適用できる。重みは補正を繰り返すごとに大きくする。
ステップ485の対策例をいくつか示す。環境評価モデルの構築に失敗した場合への対処にもなる方法として、環境評価モデルの変更がある。例えば、最新空調申告の環境計測値と環境評価値との対応点を必ず通る直線・曲線に、過去の申告データも用いて回帰した式や、最新空調申告だけから選択するパターン(直線・曲線)を環境評価モデルとして適用できる。またステップ450の補正回数が上限を超えた場合では、環境評価モデルにはステップ430で生成したものを使用し、ビル利用者の空調申告画面へ「温冷感の推定にずれが生じています」などの、環境評価モデルと最新の空調申告の環境評価値にずれがあることを知らせる表示を行うことが考えられる。
以上で求められた環境評価モデルにより、ビル利用者の温冷感を把握した上で、環境評価値に制御目標値を定め、環境評価モデルから環境評価値の制御目標に対応する環境状態値を実現するように空調制御を行うことができる。1つの制御目標値でも、同等となる環境状態値は集団(場所)ごとに異なる。なお制御対象となる空調機と場所(集団)の対応は、設備運用データベース215にテーブルとして持ち、この対応から空調機ごとに用いる環境評価モデルを選択する。制御目標値の決め方は自由だが、ビル管理者が中央監視装置210にて入力したり、一定期間のエネルギーコストをビル管理者が指定した値以下に収まるよう空調制御ソフトウェアが調節したりすることが考えられる。
以下には本実施例の補足を記す。空調申告ソフトウェアから中央監視装置210にPCが利用中であることを通知する信号を送信することで在室状態を取っている場合には、空調コントローラ230に制御指令を発する際に、在室しているユーザの環境評価モデルのみを用いて集団の環境評価モデルを再構築してもよい。1つの場所に1人しかユーザがいない場合には、個人の推定ポジションと集団の推定ポジションとが一致することになる。
環境評価モデルの構築に使用する空調申告データには、時系列にしたがって、すなわち新しい申告ほど重み付けしてもよい。古くなる程重みが小さくなるが、重みの初期値をステップ450の補正で付けた重みとしてもよい。
空調申告が同一ユーザから短時間に連続してなされた場合には、前回の空調申告を最新申告で置き換えてもよい。これにより、温冷感を間違えて申告してしまい再入力したときに、前回の空調申告を考慮することによる環境評価モデルの歪を除去することができる。同じレベルの温冷感で連続して申告された場合には、申告値を1つ上のレベルに上げて
(例えば「あつい」から「たいへんあつい」に)空調申告の置換えを行ってもよい。
快適性の評価指標としては、PMV(Predicted Mean Vote),SET* (Standard
Effective Temperature)などが一般的によく用いられるが、本発明ではどの尺度を用いるかは発明の本質ではなく、いずれを用いてもよい。例えば快適性指標としてPMVを用い、空調申告からPMV算出式の補正係数を求める場合には、PMV申告値を環境評価モデルの構築時の目的変数とし、環境評価モデルは環境計測値からPMVを計算値する。
システム構成、並びに空調制御内容は実施例1とほぼ同じである。相違点は、空調申告画面が図5になり、温冷感を−3から3までの(整数値ではなく)連続値で申告できること、それに合わせて環境評価モデル構築でも連続値の環境評価値を扱うことである。連続値といっても、コンピュータでの計算は有限値となるので、例えば0.1 刻みとする。環境評価モデルの構築手法は実施例1と基本的に変わらない。
以下に空調申告画面の構成を説明する。図5の空調申告画面500にて空調申告画面
300との違いは、ユーザが温冷感を入力する部分が申告領域520となっている点である。ユーザは申告軸530上で、申告バー540をクリック&ドラッグなどにより移動し、申告実行ボタン550を押すことにより、連続値の環境評価値による空調申告を、中央監視装置210に対して行う。この空調申告画面では、ユーザは実施例1より細かい感じ方の違いを申告に含めることができ、空調制御ソフトウェアもその違いを把握してきめの細かい空調制御を行うことができる。
実施例2と同様、空調申告画面が実施例1と異なる。また環境評価値が2軸になるため、環境評価モデルは各軸ごと、合わせて2つ用意される。その2つの環境評価モデルの出力する環境評価値を用いて、別の環境評価値を計算してもよい。申告される環境評価値は、実施例2と同様、連続値である。この空調申告画面により、ユーザは異なる2つの側面から環境評価を行い空調申告できるため、空調制御ソフトウェアもユーザの感覚を多角的に捉えることができ、それを空調制御に利用することができる。
以下に空調申告画面の構成を説明する。図6の空調申告画面600にて、情報表示領域310とクローズボタン390は、空調申告画面300と同じである。相違点は、申告領域320とポジション表示領域330に相当する部分が、申告領域620に纏められている点である。また環境評価が、温度に関する温度申告軸640と湿度に関する湿度申告軸650との2軸になっている点である。また申告入力兼表示領域625には、温度からの環境評価値と湿度からの環境評価値とから求められる別の環境評価値に関する等高線が、等快適線690として表示されており、ユーザの環境認知の一助となっている。ユーザポジション表示660,エリアポジション表示670,制御目標ポジション表示680の意味はユーザポジション表示355,エリアポジション表示365,制御目標ポジション表示375と同じである。ユーザポジション入力表示665はユーザが自らの感じ方を指定する部分であり、空調申告画面を開いたときや申告直後は、ユーザポジション表示660と重なっている。これをユーザはクリック&ドラッグするか、申告入力兼表示領域625の1点をクリックするなどにより、申告入力兼表示領域625内で移動させ、その後に申告実行ボタン630を押すと空調申告がなされる。温度申告軸640上の温度申告バー
645と、湿度申告軸650上の湿度申告バー655の位置は、ユーザポジション入力表示665の位置と連動しており、温度申告バー645と湿度申告バー655を移動させることでユーザポジション入力表示665を移動させることもできる。
以上の実施例で示された空調申告画面は、PC上で動作するソフトウェアとしてだけではなく、リモコンのようなハードウェアで実現してもよい。
実施例2と同様、空調申告画面が実施例1と異なる。実施例1とは、ユーザポジション・エリアポジション・制御目標ポジションの表示方法が異なる。ユーザポジションとエリアポジションの表示が、現在の温冷感1点のみではなく、室温に対する温冷感傾向を連続的に示している。
以下に空調申告画面の構成を説明する。図6の空調申告画面700にて、情報表示領域310,申告領域320,クローズボタン390は、空調申告画面300と同じである。ポジション表示領域730には、ユーザポジション表示軸750とエリアポジション表示軸760がある。これらの表示軸は、実施例1のように現在の室温に対する温冷感の値1つだけを表示するのではなく、室温に対する温冷感傾向を連続的に示すものであり、目盛りは温冷感ではなく室温となっている。ユーザポジション表示軸750上には、ユーザポジション表示755が示されている。ユーザポジション表示755は、全身温冷感7点尺度に対応する帯状の表示となっており、左端が「大変寒い」、右端が「大変暑い」、中央が「ちょうど良い」に対応しており、環境評価手段190が空調申告から推定した結果に基づき、室温と対応させている。室温マーカ780は現在の室温であり、この位置にあるユーザポジション表示755は、最新の空調申告の内容と合致する。
エリアポジション表示軸760上にも、ユーザポジション表示軸750と同様、エリアポジション表示765と室温マーカ785が示されている。エリアポジション表示765上には、制御目標ポジション775が示されており、空調制御ソフトウェアは室温がこの制御目標ポジションと合致するように、各エリアの空調機の設定温度を調節する。すなわち、制御目標ポジションに対応する室温を設定温度とする。図7は空調申告画面の別の例である。
空調機を制御するコントローラ,ビル管理システムなどに組み入れることができる。
本空調制御装置の実現手段。 システム構成図。 実施例1の空調申告画面。 空調申告分析処理フロー。 実施例2の空調申告画面。 実施例3の空調申告画面。 空調申告画面の別の例。
符号の説明
100…空調申告入力手段、110…環境計測手段、120…制御内容立案手段、130…空調機制御実施手段、135…環境評価表示手段、140…空調申告記録手段、150…環境評価補正手段、160…空調申告分析手段、170…補正量内容調整手段、180…制御指令生成手段、190…環境評価手段、200…BAネットワーク、201…OAネットワーク(イントラネット)、202…空調制御線、210…中央監視装置、215…設備運用データベース、220…フィールドコントローラ、230…空調コントローラ、240a〜240k…空調室内機、250a〜250m…空調室外機、260a〜
260n…パーソナルコンピュータ、290…建物、295…利用区域、300,500,600…空調申告画面、310…情報表示領域、320,520,620…申告領域、330…ポジション表示領域、340a〜340g…申告ボタン、350…ユーザポジション表示軸、355,660…ユーザポジション表示、360…エリアポジション表示軸、365,670…エリアポジション表示、370…制御目標ポジション表示軸、375,680…制御目標ポジション表示、390…クローズボタン、410〜490…空調申告分析処理手順、530…申告軸、540…申告バー、550…申告実行ボタン、625…申告入力兼表示領域、630…申告実行ボタン、640…温度申告軸、645…温度申告バー、650…湿度申告軸、655…湿度申告バー、665…ユーザポジション入力表示、690…等快適線。

Claims (5)

  1. 設備利用者が空調申告を入力する空調申告入力手段と、室温などの環境状態を数値として計測する環境計測手段と、前記空調申告入力手段から入力された空調申告と前記環境計測手段から得た環境計測値とを記録する空調申告記録手段と、前記空調申告記録手段に記録された空調申告と環境計測値とから環境評価モデルを構築する空調申告分析手段と、環境評価モデルを補正する環境評価補正手段と、前記空調申告分析手段の構築する環境評価モデルと最新申告との環境評価値を比較し前記環境評価補正手段に補正内容を指示する補正内容調整手段とを備え、前記補正内容調整手段が前記環境評価補正手段に指示する補正内容は、前記空調申告分析手段の構築する環境評価モデルと最新申告との環境評価値を一致させるものであることを特徴とする空調機制御システム。
  2. 請求項1に記載の空調機制御システムにおいて、空調機に対する制御内容を決定する制御内容決定手段と、前記制御内容決定手段の制御内容を表示する制御内容表示手段とを備え、前記制御内容決定手段は前記環境評価手段の構築する環境評価モデルと制御目標値とから制御内容を決定することを特徴とする空調機制御システム。
  3. 請求項2に記載の空調制御システムにおいて、空調機の監視制御を実行する空調機制御実施手段を備え、前記空調機制御実施手段は前記制御内容立案手段の指示する制御内容を実施することを特徴する空調機制御システム。
  4. 請求項1の空調制御システムにおいて、前記環境評価モデルと前記環境計測値とから定量的な環境評価値を計算する環境評価手段と、環境評価値を表示する環境評価表示手段とを備え、前記環境評価表示手段は、前記環境評価手段の計算する環境評価値を表示することを特徴とする空調機制御システム。
  5. 設備利用者が空調申告を入力する空調申告入力手段と、室温などの環境状態を数値として計測する環境計測手段と、前記空調申告入力手段から入力された空調申告と前記環境計測手段から得た環境計測値とを記録する空調申告記録手段と、前記空調申告記録手段に記録された空調申告と環境計測値とから環境評価モデルを構築する空調申告分析手段と、前記環境評価モデルと前記環境計測値とから定量的な環境評価値を計算する環境評価手段と、環境評価値を表示する環境評価表示手段とを備え、前記環境評価値表示手段は、前記環境評価モデルから計算される個人ごとの環境評価値と、前記環境評価モデルから計算される集団ごとの環境評価値と、空調制御における環境評価値の制御目標値との3つのうち、少なくとも2つを表示することを特徴とする空調制御システム。

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