JP2006337774A - 画像形成装置 - Google Patents

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信彦 浅野
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Abstract

【課題】 補助電源に蓄積されているエネルギーを放出させる場合に、当該放出するエネルギーを有効利用することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 スイッチ制御部153は、複合機が残電力移替状態のときに、充電制御部22の第1切替スイッチ221,222をリチウムイオン電池23側に接続し、第2切替スイッチ223,224を電気二重層キャパシタ18側に接続することによって、リチウムイオン電池23に蓄積されている電力を第1補助電源に移す。これにより、リチウムイオン電池23を電力が蓄積されていない状態まで放電させることができると共に、放出した電力は電気二重層キャパシタ18に蓄積して、必要な時に利用できるようにする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、熱によりトナーを記録紙に定着させる定着部を有する画像形成装置に関する。
従来から、コピー機等の画像形成装置においては、熱によりトナーを記録紙に定着させる定着部を、短時間で定着可能温度まで上昇させるために、充電可能な蓄電池(キャパシタや二次電池等)を補助電源として備え、画像形成装置の初期立ち上げ時や、省エネルギーモードからプリント可能状態への復帰時に、商用電源(外部電源)と補助電源の両方を用いて大電流を定着ヒータに流すことで立上り時間を短縮する技術が提案されている。そして、下記特許文献1では、メンテナンス作業のために、上記蓄電池を放電させて蓄積電力量を無くすことができる画像形成装置が提案されている。
特開2002−251111号公報
しかし、特許文献1に示される画像形成装置の場合、蓄電池を放電させることで当該蓄電池の蓄積電力量を無くすようにしているため、蓄電池に蓄積されている電力は無駄に廃棄されるだけであり、蓄積電力を有効に利用することができない。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、補助電源に蓄積されているエネルギーを放出させる場合に、当該放出するエネルギーを有効利用することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、キャパシタからなる第1補助電源と、
二次電池からなる第2補助電源と、
トナーを記録紙へ定着させる定着部を前記第1補助電源からの電力で加熱する第1定着ヒータと、
前記第2補助電源からの電力で前記定着部を加熱する第2定着ヒータと、
外部電源からの電力で前記定着部を加熱する第3定着ヒータと、
前記第2補助電源の電力を、前記第2定着ヒータ又は前記第1補助電源のいずれに供給するかを切り替える電力供給先切替手段と、
前記第1補助電源を前記外部電源又は前記第2補助電源のいずれの電力で充電するかを切り替える電力源切替手段と、
操作者から入力される指示に基づいて、前記第2補助電源の電力を前記第1補助電源に供給するように前記電力供給先切替手段を切り替え、前記第1補助電源を前記第2補助電源の電力で充電するように前記電力源切替手段を切り替える切替制御手段と
を備えた画像形成装置である。
この構成では、切替制御手段は、操作者からの指示に基づいて、第2補助電源の電力で第1補助電源が充電されるように電力供給先切替手段及び電力源切替手段を切り替えることによって、第2補助電源に蓄積されている電力を第1補助電源に移すことが可能とされている。これにより、第2補助電源を電力が蓄積されていない状態まで放電させることができると共に、放出した電力は第1補助電源に蓄積しておいて、必要な時に利用することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記第2補助電源の寿命到来を検知する寿命検知手段と、
前記寿命検知手段によって前記第2補助電源の寿命到来が検知されたときに、当該第2補助電源の使用を継続するか否かの選択を促すメッセージを表示する表示手段と、
前記表示手段による前記メッセージの表示時に、前記第2補助電源の使用を継続するか否かの選択を操作者から受け付ける受付手段を更に備え、
前記切替制御手段は、前記受付手段で前記第2補助電源の使用継続が受け付けられた場合に、前記第2補助電源の電力を、前記第2定着ヒータに供給するように前記電力供給先切替手段を切り替え、前記受付手段で前記第2補助電源の使用中止が受け付けられた場合には、前記第2補助電源の電力を前記第1補助電源に供給するように前記電力供給先切替手段を切り替え、前記第1補助電源を前記第2補助電源の電力で充電するように前記電力源切替手段を切り替えるものである。
この構成では、寿命検知手段によって第2補助電源の寿命到来が検知され、表示手段に当該第2補助電源の使用を継続するか否かの選択を促すメッセージが表示されている時において、切替制御手段は、受付手段に操作者から第2補助電源の使用継続が受け付けられると、第2補助電源の電力が第2定着ヒータに供給されるように電力供給先切替手段を切り替え、指示受付手段に第2補助電源の使用中止が受け付けられた場合には、電力供給先切替手段及び電力源切替手段を切り替えて、第2補助電源に蓄積されている電力を第1補助電源に移すようにする。これにより、第2補助電源の寿命が到来した時に、そのまま第2補助電源を使い続けるか、第2補助電源に蓄積されている電力を使い切って当該第2補助電源を交換可能な状態とするかを操作者が選択できるようにしている。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の画像形成装置であって、前記第1補助電源の電力を放電して前記第1定着ヒータに向けて供給するか、前記第1補助電源を前記外部電源又は第2補助電源のいずれかの電力により充電するかを切り替える充放電切替手段と、
前記第1補助電源に蓄積されている電力量を検出する蓄積電力量検出手段とを更に備え、
前記切替制御手段は、前記受付手段で前記第2補助電源の使用中止が受け付けられた場合には、前記第1補助電源の電力を放電して前記第1定着ヒータに向けて供給するように前記充放電切替手段を切り替え、当該第1補助電源の蓄積電力が前記蓄積電力量検出手段によって無くなったと検出された後に、前記第2補助電源の電力を前記第1補助電源に供給するように前記電力供給先切替手段を切り替え、前記第1補助電源を前記第2補助電源の電力で充電するように前記電力源切替手段を切り替えるものである。
この構成では、操作者によって第2補助電源の使用中止が選択され、第2補助電源の電力を第1補助電源に移して蓄積させる場合に、切替制御手段は、当該第1補助電源の電力を使い切った後に、第2補助電源の電力を第1補助電源に蓄積させるようにすることで、第1補助電源に第2補助電源からの電力をより多く蓄積することができるようにしている。
請求項4に係る発明は、請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置であって、前記表示手段は、前記寿命検知手段によって前記第2補助電源の寿命到来が検知されたときに、前記第2補助電源を交換するか否かの選択を促すメッセージを表示するものである。
この構成では、寿命検知手段によって第2補助電源の寿命到来が検知されると、表示手段に第2補助電源の交換するか否かの選択を促すメッセージが表示されるので、操作者は第2補助電源の交換の必要性の認識、及び交換するか否かの選択をすることができる。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置であって、前記第1補助電源は互いに直列接続された複数のキャパシタを備え、
前記第1補助電源をなす複数のキャパシタ間を前記直列接続又は並列接続に切り替える接続切替手段とを更に備え、
前記切替制御手段は、前記第2補助電源の電力を前記第1補助電源に供給するように前記電力供給先切替手段を切り替え、前記第1補助電源を前記第2補助電源の電力で充電するように前記電力源切替手段を切り替える場合には、前記接続切替手段を、前記複数のキャパシタ間の接続が並列接続となるように切り替えるものである。
この構成では、第2補助電源の電力で第1補助電源が充電される場合には、切替制御手段は、複数のキャパシタ間の接続を接続切替手段が並列接続となるように切り替えるので、複数のキャパシタ間が直列接続とされている場合よりも、第1補助電源の合成容量を増大させることができ、第2補助電源からの電力をより多く蓄積することができるようになっている。
請求項1に記載の発明によれば、電力が蓄積されていない状態まで第2補助電源を放電させることが可能になると共に、放出した電力は第1補助電源に蓄積しておき、必要な時に利用することができる。これにより、例えば、第2補助電源を交換する時などにおいて、その時点で第2補助電源に蓄積されている電力を無駄に廃棄することなく、有効に活用することができる。
請求項2に記載の発明によれば、第2補助電源の寿命が到来した時に、そのまま第2補助電源を使い続けるか、第2補助電源に蓄積されている電力を使い切って当該第2補助電源を交換可能な状態とするかを操作者が選択することができる。
請求項3に記載の発明によれば、第2補助電源の電力を第1補助電源に移して蓄積する場合に、第1補助電源の電力を使い切った後に、第2補助電源の電力を第1補助電源に蓄積させるので、第1補助電源に第2補助電源からの電力をより多く蓄積することができる。
請求項4に記載の発明によれば、第2補助電源の寿命到来検知時に表示される、第2補助電源を交換するか否かの選択を促すメッセージにより、操作者は第2補助電源の交換の必要性の認識、及び交換するか否かの選択をすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、第1補助電源をなす複数のキャパシタ間を並列接続として、第2補助電源の電力で第1補助電源を充電するので、当該複数のキャパシタ間を直列接続とした場合よりも第1補助電源の合成容量を増大させることができ、第2補助電源からの電力をより多く蓄積することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態である複合機の内部構成を示すブロック図であり、特に定着ローラを加熱する定着ヒータのオン/オフを制御する定着ヒータ制御機構を中心とした機能構成図である。図2は、複合機1の各状態種別(プラグイン状態、初期立ち上げ状態、プリント状態、レディ状態、スリープ状態、急速立ち上げ状態、及び残電力移替状態)及び、各状態から他の状態に遷移する契機となるイベントの種別とを示す状態遷移情報である。なお、本発明に係る画像形成装置は、例えばプリンタ、複写機、ファクシミリ装置、又はこれらの機能を併せ持つ上記複合機等のいずれでもよい。本実施形態では、本発明に係る画像形成装置を複合機を例にして説明する。なお、複合機1において、定着ローラ(図示省略)とは、感光体ドラムからトナー画像が転写された記録紙を、熱ローラ及び加圧ローラ(図示省略)でニップし、熱及び圧力によりトナー画像を記録紙に定着させるものである。
外部電源2は、例えばいわゆる商用電源で、電力会社によるAC(交流)電源である。電源制御回路9は、複合機1を起動させる主電源スイッチであるメインスイッチ10のオン又はオフに応じて、外部電源2からの電力を装置各部に供給するか否かを制御等するものである。
複合機1は、画像形成部11、指示受付部12、タイマ13、定着ローラ温度センサ14、制御部15、第1定着ヒータ17、電気二重層キャパシタ18、キャパシタ切替スイッチ19、キャパシタ充電制御回路20、第2定着ヒータ21、充電制御部22、リチウムイオン電池23、バッテリ充放電切替スイッチ24、バッテリ充電制御回路25、第3定着ヒータ26、第3定着ヒータ駆動回路27、寿命検知部28、表示部29及び残量検出部31を備える。
画像形成部11は、記録紙にトナー画像を形成する画像形成を行うものであり、複合機1では、例えばコピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ受信機能が実行される際にプリント指示を受けて動作する。指示受付部(受付手段)12は、ユーザ等からの複合機1に対する各種動作実行指示を受け付けるものであり、例えば、コピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ受信機能の実行指示等を受け付けるものである。指示受付部12において、コピー機能実行指示は、当該複合機1の操作パネル(図示省略)からユーザにより当該複合機1に入力される。プリンタ機能実行指示は、ネットワーク等により複合機1に接続された例えばPC(パーソナルコンピュータ)から当該複合機1に送信される。ファクシミリ受信実行指示は、公衆回線等により複合機1に接続されたファクシミリ送信装置から当該複合機1に送信される。
タイマ13は、状態判別部152から指示を受けた時点からの経過時間等を計時するものである。定着ローラ温度センサ14は、定着ローラの温度を計測して、定着ローラ温度制御部151等に出力するものである。
第1定着ヒータ17、第2定着ヒータ21及び第3定着ヒータ26は、定着ローラを加熱するためのヒータであり、本実施形態では、ハロゲンヒータからなる。第1定着ヒータ17は、例えば1300WのDC(直流)ヒータである。第2定着ヒータ21は、例えば500WのDCヒータである。第3定着ヒータ26は、例えば1200WのAC(交流)ヒータである。第1定着ヒータ17は、大電流を流して急速に加熱するために消費電力の大きいものを用いている。第1定着ヒータ17、第2定着ヒータ21及び第3定着ヒータ26は隣接して設置されている。
電気二重層キャパシタ(第1補助電源)18は、第1定着ヒータ17を駆動するための電源として機能する。電気二重層キャパシタ18は、大電流での充放電が可能である。電気二重層キャパシタ18は、充放電の繰り返し寿命が比較的長いが(例えば数十万回のオーダー)、電荷を放出すると電力(電圧)が急速に低下するという特徴を有する。電気二重層キャパシタ18の充電時間は例えば数十秒である。
キャパシタ切替スイッチ(電力源切替手段、充放電切替手段)19は、(1) 電気二重層キャパシタ18を外部電源2側に接続し、外部電源2を電力供給源として電気二重層キャパシタ18を充電するか、(2)電気二重層キャパシタ18を第1定着ヒータ17側に接続するか、を切り替えるスイッチである。当該キャパシタ切替スイッチ19を外部電源2側に切り替えると電気二重層キャパシタ18が充電され、一方、当該キャパシタ切替スイッチ19を第1定着ヒータ17側に切り替えた場合は、後述する充電制御部(電力供給先切替手段、電力源切替手段)22によるスイッチ制御次第で、(2-1)電気二重層キャパシタ18を電力供給源として第1定着ヒータ17が駆動されるか、(2-2)リチウムイオン電池23を電力供給源として電気二重層キャパシタ18が充電されるか、が切り替わる。
キャパシタ充電制御回路20は、外部電源2からの電力を電気二重層キャパシタ18に供給するか否かを切り替えることにより、電気二重層キャパシタ18を充電するか否かを切り替えるスイッチである。すなわち、キャパシタ切替スイッチ19を電気二重層キャパシタ18を充電する側に接続を切り替え、かつ、キャパシタ充電制御回路20が外部電源2からの電力を電気二重層キャパシタ18に供給することで、電気二重層キャパシタ18が充電される。
リチウムイオン電池(二次電池、第2補助電源)23は、第2定着ヒータ21を駆動するための電源として機能する充電式の電源である。リチウムイオン電池23は、放電末期までの電圧の低下が小さいという特徴を有する。リチウムイオン電池23の充電時間は例えば10分である。
バッテリ充放電切替スイッチ(電力供給先切替手段)24は、(1)リチウムイオン電池23を外部電源2側に接続して、外部電源2を電力供給源としてリチウムイオン電池23を充電するか、 (2) リチウムイオン電池23を第2定着ヒータ21側に接続するか、を切り替えるスイッチである。当該バッテリ充放電切替スイッチ24を外部電源2側に切り替えるとリチウムイオン電池23が充電され、一方、バッテリ充放電切替スイッチ24を第2定着ヒータ21側に切り替えた場合は、後述する充電制御部22によるスイッチ制御次第で、リチウムイオン電池23を電力供給源として(2-1)第2定着ヒータ21が駆動されるか、又は(2-2)電気二重層キャパシタ18が充電されるか、が切り替わる。
バッテリ充電制御回路25は、外部電源2からの電力をリチウムイオン電池23に供給するか否かを切り替えることにより、リチウムイオン電池23を充電するか否かを切り替えるスイッチである。すなわち、バッテリ充放電切替スイッチ24を、リチウムイオン電池23を充電する側に切り替え、かつ、バッテリ充電制御回路25が外部電源2からの電力をリチウムイオン電池23に供給することで、リチウムイオン電池23が充電される。
また、充電制御部(電力供給先切替手段、電力源切替手段、充放電切替手段)22は、(3-1)電気二重層キャパシタ18を電力供給源として第1定着ヒータ17を駆動するか、又は(3-2)リチウムイオン電池23を電力供給源として電気二重層キャパシタ18を充電するかの切替と、(4-1)リチウムイオン電池23を電力供給源として、第2定着ヒータ21を駆動するか、又は(4-2)電気二重層キャパシタ18を充電するかの切り替えとを行うものである。充電制御部22は、電気二重層キャパシタ18と第1定着ヒータ17とが接続される回路に設けられた第1切替スイッチ(詳細は後述)と、リチウムイオン電池23と第2定着ヒータ21とが接続される回路との間に設けられ第2切替スイッチ(詳細は後述)とを備え、これら第1及び第2切替スイッチのオン又はオフを切り替えることで、上記、(3-1) (3-2) (4-1) (4-2)の切替制御を行う。
第3定着ヒータ駆動回路27は、外部電源2を電力供給源として第3定着ヒータ26を駆動するか否か、すなわち、第3定着ヒータ26を加熱させるか否かを切り替えるスイッチとして機能する。当該第3定着ヒータ駆動回路27をオンにすると第3定着ヒータ26が駆動され、当該スイッチをオフにすると第3定着ヒータ26が停止される。
寿命検知部(寿命検知手段)28は、リチウムイオン電池23の寿命到来を検知するものである。寿命検知部28は、例えば、リチウムイオン電池23の充電回数が予め定められた回数に達したことをもって、リチウムイオン電池23に寿命が到来したと判別する(寿命検知方法をこれに限定する趣旨ではない)。表示部(表示手段)29は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等からなり、操作者(ユーザ)に認識させるべき各種のメッセージか表示されるものである。残量検出部(蓄積電力量検出手段)31は、電気二重層キャパシタ18及びリチウムイオン電池23に蓄積されている電力量を検出するものである。
制御部15は、複合機1全体の動作を制御するもので、プログラムを実行するCPU(中央処理装置)、前記プログラムを格納するROM(リードオンリーメモリ)、前記プログラム実行時の一時的な記憶領域として用いられるRAM(ランダムアクセスメモリ)等から構成される。制御部15は、定着ローラ温度制御部151、状態判別部152、スイッチ制御部153及び表示制御部154を備える。
状態判別部152は、当該複合機1の現在の状態が、初期立ち上げ状態、プリント状態、レディ状態、スリープ状態、プラグイン状態、急速立ち上げ状態、及び残電力移替状態のいずれにあるかを判別するものである。状態判別部152は、電源制御回路9から送出されてくるメインスイッチ10のオン又はオフ状態や、指示受付部12からプリント指示が所定時間入力されないこと等に基づいて、複合機1が上記いずれの状態であるかを判別する。
初期立ち上げ状態は、複合機1に電源が投入された時点から(メインスイッチ10がオンとされてから)、定着ローラの温度が定着可能な所定の第1の温度範囲(例えば、180℃)に至るまでの状態である。
プリント状態とは、複合機1がプリント動作を行っている間の状態(印刷(複写等を含む)を受け付けてから完了するまでの間の状態)である。プリント状態においては、定着ローラの温度は上記第1の温度範囲内に保たれる。
レディ状態は、プリント指示の入力を待機し、プリント指示があれば即座に定着ローラを上記第1の温度範囲まで上昇させることができる状態のことである。このレディ状態では、定着ローラの温度が、上記第1の温度範囲内よりも低い第2の温度範囲(例えば、90℃)とされる。
また、スリープ状態は、省電力化のために第1定着ヒータ17及び第2定着ヒータ26をオフにした状態であり、一定時間プリント指示が入力されない場合に、レディ状態からスリープ状態に移行するようになっている。
プラグイン状態とは、電源プラグが外部電源2のコンセントに差し込まれている状態であるが、メインスイッチ10がオフとなっている状態をいう。
急速立ち上げ状態は、スリープ状態のときにプリント指示を受け付けた場合に、この受付時点から定着ローラの温度が定着可能な上記第1の温度範囲に立ち上がる状態をいう。
残電力移替状態は、操作者から残電力の移し替え指示があった場合に、リチウムイオン電池23から電気二重層キャパシタ18に電荷を移動させる状態をいう。
状態判別部152は、図2に示す状態遷移情報を予め記憶しており、現在の状態(遷移元状態)、及び発生したイベントから次に遷移する状態(遷移先状態)を判別する。状態判別部152は、判別した現在の状態、及び次に遷移する状態を示す情報をスイッチ制御部153に送出する。
定着ローラ温度制御部151は、定着ローラ温度センサ14から定着ローラの温度を取得し、複合機1がプリント状態にある場合には、定着ローラの温度が定着可能な上記第1の温度範囲の上限になるまでバッテリ充放電切替スイッチ24及び充電制御部22を、リチウムイオン電池23の電力が第2定着ヒータ21に供給される側に切り替え、定着ローラの温度が上記第1の温度範囲上限に達した後、定着ローラの温度が当該第1の温度範囲の下限になるまでバッテリ充放電切替スイッチ24を充電側(外部電源2からの電力でリチウムイオン電池23を充電する側)に切り替えることを繰り返し、定着ローラの温度を第1の温度範囲内に維持する。
スイッチ制御部(切替制御手段)153は、状態判別部152によって判別された現在の複合機1の各状態毎に、或いは、定着ローラ温度制御部151からの指示に基づいて、キャパシタ切替スイッチ19、キャパシタ充電制御回路20、バッテリ充放電切替スイッチ24、バッテリ充電制御回路25、充電制御部22及び第3定着ヒータ駆動回路27の切り替えを制御するものである。また、表示制御部154は、表示部29の動作制御を行うものである。
次に、本発明に係る複合機1定着ヒータ制御機構の回路イメージについて説明する。図3及び図4は定着ヒータ制御機構の回路イメージ(概略)を示す回路図であり、図3は電気二重層キャパシタ18を第1定着ヒータ17側に接続して、電気二重層キャパシタ18の電力で第1定着ヒータ17を駆動する状態を示し、図4は電気二重層キャパシタ18をリチウムイオン電池23側に接続して、リチウムイオン電池23の電力で電気二重層キャパシタ18が充電される状態を示す。
外部電源(AC)2は、第3定着ヒータ駆動回路27を介して第3定着ヒータ26に接続される。外部電源2は、AC電流をDC電流に整流するダイオード41を介して第1定着ヒータ17及び第2定着ヒータ21側に接続される。これにより、第1定着ヒータ17及び第2定着ヒータ21にはDC電流が流れ、第3定着ヒータ26にはAC電流が流れる。これら第1定着ヒータ17、第2定着ヒータ21及び第3定着ヒータ26により定着ヒータ30が構成される。
第3定着ヒータ26側の回路は、外部電源2と第3定着ヒータ26を備えるが、これら外部電源2と第2定着ヒータ26との間には、第3定着ヒータ駆動回路27が接続されている。この第2定着ヒータ駆動回路27により、外部電源2からの電力で第3定着ヒータ26を駆動するか否かを制御できるようになっている。
第1定着ヒータ17が接続される回路には、キャパシタ充電制御回路20、キャパシタ切替スイッチ19及び電気二重層キャパシタ18と、充電制御部22の一部をなす第1切替スイッチ221,222とが備えられている。ダイオード41からの電流は、キャパシタ充電制御回路20により電気二重層キャパシタ18に向けて供給するか否かが制御される。キャパシタ切替スイッチ19は、キャパシタ充電制御回路20と電気二重層キャパシタ18との間に備えられており、このキャパシタ切替スイッチ19により、(1) 電気二重層キャパシタ18を外部電源2及びキャパシタ充電制御回路20側に接続して外部電源2からの電力で充電される接続とするか、(2)電気二重層キャパシタ18を第1定着ヒータ17側に接続するかが切り替えられる。
充電制御部22の第1切替スイッチ221,222は、(3)電気二重層キャパシタ18を第1定着ヒータ17側に接続して、電気二重層キャパシタ18の電力で第1定着ヒータ17を駆動するか(図3)、又は(4) 電気二重層キャパシタ18をリチウムイオン電池23側に接続して、リチウムイオン電池23の電力で電気二重層キャパシタ18が充電されるようにするか(図4)を切り替える。
第2定着ヒータ21が接続される回路には、バッテリ充電制御回路25、バッテリ充放電切替スイッチ24、リチウムイオン電池23及び充電制御部22の一部をなす第2切替スイッチ223,224が備えられている。ダイオード41からの電流は、バッテリ充電制御回路25によりリチウムイオン電池23に向けて供給するか否かが制御される。バッテリ充放電切替スイッチ24は、バッテリ充電制御回路25とリチウムイオン電池23との間に備えられており、このバッテリ充放電切替スイッチ24により、(1)リチウムイオン電池23を外部電源2及びバッテリ充電制御回路25側に接続して外部電源2からの電力で充電する接続とするか、また、(2) リチウムイオン電池23を第2定着ヒータ21側に接続するか、が切り替えられる。第2切替スイッチ223,224は、(3)リチウムイオン電池23を第2定着ヒータ21側に接続して、リチウムイオン電池23の電力で第2定着ヒータ21を駆動するか、又は(4)リチウムイオン電池23を電気二重層キャパシタ18側に接続して、リチウムイオン電池23の電力で電気二重層キャパシタ18を充電するかを切り替える。
図5は、上記複合機1の各状態におけるキャパシタ切替スイッチ19、キャパシタ充電制御回路20、バッテリ充放電切替スイッチ24、バッテリ充電制御回路25、充電制御部22及び第3定着ヒータ駆動回路27の状態を示す図である。この複合機1の各状態に対応するキャパシタ切替スイッチ19、キャパシタ充電制御回路20、バッテリ充放電切替スイッチ24、バッテリ充電制御回路25、充電制御部22及び第3定着ヒータ駆動回路27の状態は、スイッチ制御部153が自ら記憶しておいてもよいし、図略の記憶部に記憶させておき、スイッチ制御部153が必要に応じて読み出すものとしてもよい。また、キャパシタ充電制御回路20及びバッテリ充電制御回路25による電力供給制御は、電力を供給する場合をオン、電力を供給しない場合をオフとして示す。
初期立ち上げ状態及び急速立ち上げ状態においては、(1)キャパシタ切替スイッチ19が第1定着ヒータ17側に切り替えられ、キャパシタ充電制御回路20はオフとされる。(2)また、バッテリ充放電切替スイッチ24はリチウムイオン電池23を放電させて第2定着ヒータ21に電力を供給する側に接続が切り替えられ、バッテリ充電制御回路25はオフとされる。(3)そして、充電制御部22は、第1切替スイッチ221,222が電気二重層キャパシタ18の電力で第1定着ヒータ17を駆動する接続とされ、第2切替スイッチ223,224がリチウムイオン電池23の電力で第2定着ヒータ21を駆動する接続とされる。(4)さらに第3定着ヒータ駆動回路27がオンとされて第3定着ヒータ26が駆動される。
また、レディ状態においては、(1)キャパシタ切替スイッチ19が電気二重層キャパシタ18を外部電源2からの電力で充電させる側に切り替えられ、キャパシタ充電制御回路20はオンとされる。(2)また、バッテリ充放電切替スイッチ24はリチウムイオン電池23を外部電源2からの電力で充電させる側に切り替えられ、バッテリ充電制御回路25はオンとされる。(3)さらに第3定着ヒータ駆動回路27がオンとされ、第3定着ヒータ26は駆動された状態が維持される。(4)なお、充電制御部22は、第1切替スイッチ221,222が電気二重層キャパシタ18の電力で第1定着ヒータ17を駆動する接続とされ、第2切替スイッチ223,224がリチウムイオン電池23の電力で第2定着ヒータ21を駆動する接続とされる。
スリープ状態及びプラグイン状態では、(1)キャパシタ切替スイッチ19は電気二重層キャパシタ18を外部電源2からの電力で充電させる側とされ、キャパシタ充電制御回路20はオンとされる。(2)また、バッテリ充放電切替スイッチ24はリチウムイオン電池23を外部電源2からの電力で充電させる側とされ、バッテリ充電制御回路25はオンとされる。(3)第3定着ヒータ駆動回路27はオフとされ、第3定着ヒータ26は停止した状態とされる。(4)なお、充電制御部22の第1切替スイッチ221,222は、電気二重層キャパシタ18の電力で第1定着ヒータ17を駆動する接続とし、第2切替スイッチ223,224は、リチウムイオン電池23の電力で第2定着ヒータ21を駆動する接続とする。
プリント状態においては、(1)充電制御部22は、第1切替スイッチ221,222により、電気二重層キャパシタ18の電力で第1定着ヒータ17を駆動する接続とし、第2切替スイッチ223,224により、リチウムイオン電池23の電力で第2定着ヒータ21を駆動する接続とされる。(2)さらに第3定着ヒータ駆動回路27がオンとされて第3定着ヒータ26が駆動される。(3)また、定着ローラの温度を定着可能な上記第1の温度範囲内に保つために、バッテリ充放電切替スイッチ24は、第2定着ヒータ21又は外部電源2側への切り替えが、定着ローラ温度センサ14から得られる定着ローラ温度に応じて適時行われる。バッテリ充電制御回路25はオフとされる。(4)キャパシタ切替スイッチ19は電気二重層キャパシタ18を外部電源2からの電力で充電させる側とされ、キャパシタ充電制御回路20はオンとされる。
残電力移替状態においては、(1)キャパシタ切替スイッチ19が第1定着ヒータ17側に切り替えられ、キャパシタ充電制御回路20はオフとされる。(2)また、バッテリ充放電切替スイッチ24は第2定着ヒータ21側に接続が切り替えられ、バッテリ充電制御回路25はオフとされる。(3)そして、充電制御部22は、第1切替スイッチ221,222及び第2切替スイッチ223,224が電気二重層キャパシタ18がリチウムイオン電池23の電力で充電される接続とされる。(4)第3定着ヒータ駆動回路27はオフとされ、第3定着ヒータ26は停止した状態とされる。
次に、電気二重層キャパシタ18をなす複数のキャパシタ間の接続について説明する。図6(a)は電気二重層キャパシタ18をなす複数のキャパシタ同士を直列接続とした状態を示す図、(b)は電気二重層キャパシタ18をなす複数のキャパシタ同士を並列接続とした状態を示す図である。なお、電気二重層キャパシタ18を構成するキャパシタの数は特に限定されず、図6(a)(b)には、電気二重層キャパシタ18が3つのキャパシタを有する例を示している。
図6(a)(b)に示すように、電気二重層キャパシタ18は、各キャパシタ181,182,183が直列接続及び並列接続のいずれによっても接続できるように構成されている。各キャパシタ181,182,183を直列に接続する場合は、図6(a)に示すように、直列スイッチ(接続切替手段)18a,18bをオン状態として当該部分の回路を接続し、並列スイッチ(接続切替手段)18c,18d,18e,18fをオフ状態として当該部分の回路を非接続状態とする。また、各キャパシタ181,182,183を並列に接続する場合は、図6(b)に示すように、直列スイッチ18a,18bをオフ状態として当該部分の回路を非接続状態とし、並列スイッチ18c,18d,18e,18fをオン状態として当該部分の回路を接続する。
電気二重層キャパシタ18から第1定着ヒータ17に電力を供給する場合は、第1定着ヒータ17に大電流を流すために、各キャパシタ181,182,183を直列に接続し、電気二重層キャパシタ18としての電圧を高くする。但し、リチウムイオン電池23からの電力で電気二重層キャパシタ18を充電する場合は、各キャパシタ181,182,183を並列に接続し、電気二重層キャパシタ18としての合成容量を、各キャパシタ181,182,183を直列に接続した場合よりも大きくする。
上記直列接続時及び並列接続時の電気二重層キャパシタ18の合成容量について説明する。各キャパシタ181,182,183の容量をそれぞれC1,C2,C3とし、各キャパシタ181,182,183を直列接続とした場合の合成容量をCs、各キャパシタ181,182,183を並列接続とした場合の合成容量をCpとすると、直列接続時の電気二重層キャパシタ18の合成容量Csは、Cs=(1/C1+1/C2+1/C3)-1となり、並列接続時の電気二重層キャパシタ18の合成容量Cpは、Cp=C1+C2+C3となる。電気二重層キャパシタ18に充電される電荷は、Q:電荷〔C〕、C:静電容量〔F〕、V:端子電圧〔V〕のとき、Q=CVであるので、リチウムイオン電池23から充電できる電荷量は、上記並列接続時の方が増大する。このようにして、リチウムイオン電池23から電気二重層キャパシタ18に移替できる電荷量を増大させる。これにより、リチウムイオン電池23に蓄積されている電力をより多く電気二重層キャパシタ18に蓄積できる。
次に、複合機1における定着ヒータ駆動制御時の処理を説明する。図7及び図8は、複合機1における定着ヒータ駆動制御時の処理を示すフローチャートである。
複合機1の電源プラグがコンセントに装着され、電源制御回路9から状態判別部152に対して当該状態を示す信号が送出されると、状態判別部152は、複合機1の状態がプラグイン状態になったと判別する。このように判別されると、スイッチ制御部153は、 (1)キャパシタ切替スイッチ19を、電気二重層キャパシタ18が外部電源2からの電力で充電される側に切り替え、キャパシタ充電制御回路20はオンにし、(2)バッテリ充放電切替スイッチ24をリチウムイオン電池23が外部電源2からの電力で充電される側に切り替え、バッテリ充電制御回路25はオンにし、(3)第3定着ヒータ駆動回路27をオフとし、第3定着ヒータ26を停止された状態とする(S1)。これにより、外部電源2からの電力で、電気二重層キャパシタ18及びリチウムイオン電池23の充電が開始される。なお、充電制御部22の第1切替スイッチ221,222は、第1定着ヒータ17側に接続し、第2切替スイッチ223,224は第2定着ヒータ21側に接続する。
そして、複合機1のメインスイッチ(電源スイッチ)10が、オンとされたことを電源制御回路9が検知すると(S2でYES)、電源制御回路9はメインスイッチ10がオン状態となったことを示す信号を状態判別部152に送出する。表示制御部154は、寿命検知部28によってリチウムイオン電池23の寿命到来が検知されていれば(S3でYES)、表示部29にリチウムイオン電池を交換するか否かの選択を促すメッセージを表示させる(S4)。ここで、操作者から、リチウムイオン電池23を交換する(リチウムイオン電池23を使用継続しない)旨の指示が指示受付部12に受け付けられると(S5でNO)、残電力移替処理に移行する(S20)。
また、リチウムイオン電池を使い続ける旨の指示が指示受付部12に受け付けられた場合(S5でYES)、又はS3でリチウムイオン電池23の寿命が到来していない場合は(S3でNO)、状態判別部152は、複合機1の状態が立ち上げ状態であると判別し、この状態を示す信号をスイッチ制御部153に送出する。スイッチ制御部153は、(1)キャパシタ切替スイッチ19を、電気二重層キャパシタ18を放電させる側(第1定着ヒータ17に電力を供給する側)に切り替え、キャパシタ充電制御回路20はオフとし、(2)バッテリ充放電切替スイッチ24を、リチウムイオン電池23を放電させる側(第2定着ヒータ21に電力を供給する側)に切り替え、バッテリ充電制御回路25はオフとし、(3)第3定着ヒータ駆動回路27はオンとして、第3定着ヒータ26を駆動させると共に、(4) 充電制御部22の第1切替スイッチ221,222は、電気二重層キャパシタ18の電力で第1定着ヒータ17を駆動する接続とし、第2切替スイッチ223,224は、リチウムイオン電池23の電力で第2定着ヒータ21を駆動する接続とする(S6)。このように切替制御を行った場合、電気二重層キャパシタ18及びリチウムイオン電池23が充電されていれば、第3定着ヒータ26に加えて、第1定着ヒータ17及び第2定着ヒータ21も駆動される。この状態は、定着ローラ温度制御部151及びスイッチ制御部153により、定着ローラ温度センサ14から得られる定着ローラの温度が、上述の第1の温度範囲に達したと検出されるまで継続される(S7でNO)。
定着ローラの温度が第1の温度範囲に達すると(S7でYES)、状態判別部152は、指示受付部12からプリント指示を受け付けたことを示す信号が入力されたかを判断する(S8)。指示受付部12からプリント指示を受け付けたことを示す信号が入力された場合(S8でYES)、状態判別部152は、複合機1の状態がプリント状態であると判断し、この装置状態を示す信号をスイッチ制御部153に送出する。スイッチ制御部153は、(1) 充電制御部22の第1切替スイッチ221,222を、電気二重層キャパシタ18の電力で第1定着ヒータ17を駆動する接続とし、第2切替スイッチ223,224を、リチウムイオン電池23の電力で第2定着ヒータ21を駆動する接続とし、(2)第3定着ヒータ駆動回路27をオンとして第3定着ヒータ26を駆動させた状態を維持し、(3) キャパシタ切替スイッチ19を、電気二重層キャパシタ18が外部電源2からの電力で充電される側に切り替え、キャパシタ充電制御回路20はオンにし、(4)バッテリ充放電切替スイッチ24は、定着ローラの温度が上記第1の温度範囲を保つように、定着ローラ温度センサ14に応じて適時に充電側/放電側への接続を切り替え、バッテリ充電制御回路25はオフとする(S9)。プリント時には、定着ローラへの通紙状況により、第3定着ヒータ26による加熱だけでは、定着ローラの熱が記録紙に奪われて定着ローラの温度が低下することがあるので、かかる温度低下を回避して、定着ローラの温度を一定に保つためである。また、第2定着ヒータ21が、過電流の流れるそれまでの状態から定格電流値に落ち着いた時点からは、リチウムイオン電池23からの電力が第2定着ヒータ21に供給されるのが好ましい。
プリントが終了すると(S10でYES)、状態判別部152は、複合機1の状態がレディ状態になったと判別して、この状態を示す信号をスイッチ制御部153に送出する。スイッチ制御部153は、(1)充電制御部22の第1切替スイッチ221,222を、電気二重層キャパシタ18の電力で第1定着ヒータ17を駆動する接続とし、第2切替スイッチ223,224を、リチウムイオン電池23の電力で第2定着ヒータ21を駆動する接続とし、(2)キャパシタ切替スイッチ19を、電気二重層キャパシタ18を充電する側に切り替え、キャパシタ充電制御回路20はオンとし、(3)バッテリ充放電切替スイッチ24を、リチウムイオン電池23を充電する側に切り替え、バッテリ充電制御回路25はオンとし、(4)第3定着ヒータ駆動回路27はオンとして、第3定着ヒータ26を駆動した状態を維持する(S11)。
なお、上記S8で指示受付部12からプリント指示を受け付けたことを示す信号が状態判別部152に受け付けられない場合も(S8でNO)、状態判別部152は、複合機1の状態がレディ状態になったと判別して、この装置状態をスイッチ制御部153に送出し、S11の処理を行わせる。
状態判別部152は、複合機1の状態を上記レディ状態と判別した場合、上記S11の処理を行うと共に、複合機1の状態をレディ状態を判別した時点からの時間経過の計測をタイマ13に開始させる(S12)。このタイマ13による経過時間計測中に、指示受付部12から、プリント指示を受け付けたことを示す信号が状態判別部152に入力された場合は(S13でYES)、状態判別部152は、複合機1の状態をプリント状態と判別として、S9の処理を再び行わせる。
プリント指示が受け付けられることなく(S13でNO)、タイマ13により所定時間(例えば、1分)が経過したことが計測された場合は(S14でYES)、状態判別部152は、複合機1の状態がスリープ状態になったと判別して、この装置状態を示す信号をスイッチ制御部153に送出する。スイッチ制御部153は、(1) 充電制御部22の第1切替スイッチ221,222は、電気二重層キャパシタ18の電力で第1定着ヒータ17を駆動する接続とし、第2切替スイッチ223,224は、リチウムイオン電池23の電力で第2定着ヒータ21を駆動する接続とし、(2)キャパシタ切替スイッチ19を、電気二重層キャパシタ18を充電する側に切り替え、キャパシタ充電制御回路20はオンとし、(3)バッテリ充放電切替スイッチ24を、リチウムイオン電池23を充電する側に切り替え、バッテリ充電制御回路25はオンとし、(4)さらに、第3定着ヒータ駆動回路27に第3定着ヒータ26をオフとさせる(S15)。このように第1定着ヒータ17、第2定着ヒータ21及び第3定着ヒータ26の全てをオフにして、消費電力を低減した状態で更なるプリント指示に待機する。
上記スリープ状態のときに、状態判別部152に、指示受付部12からプリント指示を受け付けたことを示す信号が入力されると(S16でYES)、状態判別部152は、複合機1の状態が急速立ち上げ状態になったと判断し、この装置状態を示す信号をスイッチ制御部153に送出する。この急速立ち上げ状態の場合、スイッチ制御部153が、(1) 充電制御部22の第1切替スイッチ221,222を、電気二重層キャパシタ18の電力で第1定着ヒータ17を駆動する接続とし、第2切替スイッチ223,224を、リチウムイオン電池23の電力で第2定着ヒータ21を駆動する接続とし、(2)キャパシタ切替スイッチ19を、電気二重層キャパシタ18を放電させる側(第1定着ヒータ17に電力を供給する側)に切り替え、キャパシタ充電制御回路20はオフとし、(3)バッテリ充放電切替スイッチ24を、リチウムイオン電池23を放電させる側(第2定着ヒータ21に電力を供給する側)に切り替え、バッテリ充電制御回路25はオフとし、(4)第3定着ヒータ駆動回路27はオンとして、第3定着ヒータ26を駆動させる(S6)。以降、S6乃至S16の処理を繰り返す。
なお、S3乃至S16の処理のいずれかの時点でメインスイッチ10がオフになったことが検出されると、処理はS1に戻される。
次に、S20の残電力移し替え処理を説明する。図9は残電力移替処理を示すフローチャートである。操作者によりリチウムイオン電池23を交換する旨の指示が指示受付部12に受け付けられた場合は(図7のS5でNO)、図9に示す残電力移替処理(S20)に移行するが、この場合、電気二重層キャパシタ18への充電を禁止した状態で図7及び図8に示したS6乃至S16の処理が行われる(S201)。すなわち、立ち上げ状態、レディ状態、スリープ状態及びプリント状態において、キャパシタ切替スイッチ19は、電気二重層キャパシタ18を第1定着ヒータ17側に接続し、第1定着ヒータ17を駆動させるようにする。なお、キャパシタ充電制御回路20はオフとする。これにより、電気二重層キャパシタ18内に蓄積されている電荷を積極的に消費させる。
そして、電気二重層キャパシタ18に蓄積されている電荷が全て放出されて残電力が無くなったことが、残量検出部31によって検出されれば(S202でYES)、例えば、複合機1の状態がレディ状態のときに、表示制御部154は、リチウムイオン電池23から電気二重層キャパシタ23に電力移替可能の旨のメッセージを表示部29に表示させる(S203)。ここで、操作者から、残電力の移替を実行する旨の指示が指示受付部12に受け付けられると(S204でYES)、状態判別部152は、複合機1の状態が残電力移替状態になったと判断して、当該状態を示す信号をスイッチ制御部153に送る。スイッチ制御部153は、図4に示したように、(1) 充電制御部22の第1切替スイッチ221,222を、リチウムイオン電池23側に接続し、第2切替スイッチ223,224を電気二重層キャパシタ18側に接続して、リチウムイオン電池23の電力で電気二重層キャパシタ18が充電される状態とし、(2)キャパシタ切替スイッチ19を第1定着ヒータ17側に切り替え、キャパシタ充電制御回路20はオフとし、(3)バッテリ充放電切替スイッチ24を、リチウムイオン電池23を放電させる側(第2定着ヒータ21側)に切り替え、バッテリ充電制御回路25はオフとし、(4)第3定着ヒータ駆動回路27はオフとして、第3定着ヒータ26を停止させ、(5)さらに、図6(a)に示したように、電気二重層キャパシタ18を、直列スイッチ18a,18bをオフ状態として当該部分の回路を非接続とし、並列スイッチ18c,18d,18e,18fをオン状態として当該部分の回路を接続して、各キャパシタ181,182,183を並列接続とする(S205)。リチウムイオン電池23の残電力が全て電気二重層キャパシタ18に移し終わったこと(リチウムイオン電池23の残電力が無くなったこと)が残量検出部31によって検出されると(S206でYES)、表示制御部154は、リチウムイオン電池23を交換可能な状態になった旨のメッセージを表示部29に表示させる(S207)。以降、S6乃至S16の処理を繰り返す。
なお、本発明は、上記実施形態のものに限定されるものではなく、更に以下に述べる態様を採用することができる。例えば、上記実施形態では、電気二重層キャパシタ18を外部電源2の電力で充電する際に、充電制御部22の第1切替スイッチ221,222は第1定着ヒータ17側に接続するようにしているが、リチウムイオン電池23側に接続するようにしてもよい。同様に、上記実施形態では、リチウムイオン電池23を外部電源2の電力で充電する際に、充電制御部22の第2切替スイッチ223,224は第2定着ヒータ21側に接続するようにしているが、電気二重層キャパシタ18側に接続するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、リチウムイオン電池23に寿命が到来しているか否かの判断を、メインスイッチ10がオンとなったときに行うようにしているが、当該判断時期はこれに限定されず、複合機1の動作中におけるどの時期に行うことも可能である。また、複合機1の動作中において常時当該判断を行うようにして、リチウムイオン電池23の寿命到来時に、ユーザからリチウムイオン電池23を交換する旨の指示が指示受付部12に受け付けられた場合に、S20の処理を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、プリント状態の場合に、バッテリ充電制御回路25をオフにしているが、このバッテリ充電制御回路25はオンとするようにしてもよい。この場合には、リチウムイオン電池23をこまめに充電することができる。
また、上記実施形態においては、第1定着ヒータ17にはDC電流が流れ、第3定着ヒータ26にはAC電流が流れるように構成されているが、本発明は、各定着ヒータに流される電流にACを用いるかDCを用いるかに限定されるものではない。
また、上記各実施形態では、補助電源として電気二重層キャパシタ18を用い、二次電池としてリチウムイオン電池23を用いているが、電気二重層キャパシタ18又はリチウムイオン電池23は、補助電源又は二次電池の一例に過ぎず、補助電源又は二次電池として他のものを用いても構わない。
また、上記図1乃至図9に示した構成及び処理は、本発明の単なる一実施形態に過ぎず、本発明の構成及び処理をこれらに限定するものではない。
本発明に係る画像形成装置の一実施形態である複合機の内部構成を示すブロック図であり、特に定着ローラを加熱する定着ヒータのオン/オフを制御する定着ヒータ制御機構を中心とした機能構成図である。 複合機の各状態種別(初期立ち上げ状態、プリント状態、レディ状態、スリープ状態、プラグイン状態、及び急速立ち上げ状態)及び、各状態から他の状態に遷移する契機となるイベントの種別とを示す状態遷移情報である。 定着ヒータ制御機構の回路イメージ(概略)を示す回路図である。 定着ヒータ制御機構の回路イメージ(概略)を示す回路図である。 複合機の各状態におけるキャパシタ切替スイッチ、キャパシタ充電制御回路、バッテリ充放電切替スイッチ、バッテリ充電制御回路、充電制御部及び第3定着ヒータ駆動回路の状態を示す図である。 (a)は電気二重層キャパシタをなす複数のキャパシタ同士を直列接続とした状態を示す図、(b)は電気二重層キャパシタをなす複数のキャパシタ同士を並列接続とした状態を示す図である。 複合機における定着ヒータ駆動制御時の処理を示すフローチャートである。 複合機における定着ヒータ駆動制御時の処理を示すフローチャートである。 残電力移替処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 複合機
2 外部電源
9 電源制御回路
10 メインスイッチ
15 制御部
153 スイッチ制御部
17 第1定着ヒータ
18 電気二重層キャパシタ
181,182,183 各キャパシタ
18a,18b 直列スイッチ
18c,18d,18e,18f 並列スイッチ
19 キャパシタ切替スイッチ
20 キャパシタ充電制御回路
21 第2定着ヒータ
22 充電制御部
221,222 第1切替スイッチ
223,224 第2切替スイッチ
23 リチウムイオン電池
24 バッテリ充放電切替スイッチ
25 バッテリ充電制御回路
26 第3定着ヒータ
27 第3定着ヒータ駆動回路
30 定着ヒータ
31 残量検出部

Claims (5)

  1. キャパシタからなる第1補助電源と、
    二次電池からなる第2補助電源と、
    トナーを記録紙へ定着させる定着部を前記第1補助電源からの電力で加熱する第1定着ヒータと、
    前記第2補助電源からの電力で前記定着部を加熱する第2定着ヒータと、
    外部電源からの電力で前記定着部を加熱する第3定着ヒータと、
    前記第2補助電源の電力を、前記第2定着ヒータ又は前記第1補助電源のいずれに供給するかを切り替える電力供給先切替手段と、
    前記第1補助電源を前記外部電源又は前記第2補助電源のいずれの電力で充電するかを切り替える電力源切替手段と、
    操作者から入力される指示に基づいて、前記第2補助電源の電力を前記第1補助電源に供給するように前記電力供給先切替手段を切り替え、前記第1補助電源を前記第2補助電源の電力で充電するように前記電力源切替手段を切り替える切替制御手段と
    を備えた画像形成装置。
  2. 前記第2補助電源の寿命到来を検知する寿命検知手段と、
    前記寿命検知手段によって前記第2補助電源の寿命到来が検知されたときに、当該第2補助電源の使用を継続するか否かの選択を促すメッセージを表示する表示手段と、
    前記表示手段による前記メッセージの表示時に、前記第2補助電源の使用を継続するか否かの選択を操作者から受け付ける受付手段を更に備え、
    前記切替制御手段は、前記受付手段で前記第2補助電源の使用継続が受け付けられた場合に、前記第2補助電源の電力を、前記第2定着ヒータに供給するように前記電力供給先切替手段を切り替え、前記受付手段で前記第2補助電源の使用中止が受け付けられた場合には、前記第2補助電源の電力を前記第1補助電源に供給するように前記電力供給先切替手段を切り替え、前記第1補助電源を前記第2補助電源の電力で充電するように前記電力源切替手段を切り替える請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1補助電源の電力を放電して前記第1定着ヒータに向けて供給するか、前記第1補助電源を前記外部電源又は第2補助電源のいずれかの電力により充電するかを切り替える充放電切替手段と、
    前記第1補助電源に蓄積されている電力量を検出する蓄積電力量検出手段とを更に備え、
    前記切替制御手段は、前記受付手段で前記第2補助電源の使用中止が受け付けられた場合には、前記第1補助電源の電力を放電して前記第1定着ヒータに向けて供給するように前記充放電切替手段を切り替え、当該第1補助電源の蓄積電力が前記蓄積電力量検出手段によって無くなったと検出された後に、前記第2補助電源の電力を前記第1補助電源に供給するように前記電力供給先切替手段を切り替え、前記第1補助電源を前記第2補助電源の電力で充電するように前記電力源切替手段を切り替える請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記表示手段は、前記寿命検知手段によって前記第2補助電源の寿命到来が検知されたときに、前記第2補助電源を交換するか否かの選択を促すメッセージを表示する請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1補助電源は互いに直列接続された複数のキャパシタを備え、
    前記第1補助電源をなす複数のキャパシタ間を前記直列接続又は並列接続に切り替える接続切替手段とを更に備え、
    前記切替制御手段は、前記第2補助電源の電力を前記第1補助電源に供給するように前記電力供給先切替手段を切り替え、前記第1補助電源を前記第2補助電源の電力で充電するように前記電力源切替手段を切り替える場合には、前記接続切替手段を、前記複数のキャパシタ間の接続が並列接続となるように切り替える請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
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