JP2006505363A - 心外膜ハートワイヤ、心外膜ハートワイヤと一体の胸郭チューブ、及びその使用方法 - Google Patents

心外膜ハートワイヤ、心外膜ハートワイヤと一体の胸郭チューブ、及びその使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 抜き取る過程で、心筋組織を傷つけたり、抜き取られるワイヤのループが静脈や他の体組織に引っかかるという問題を避ける。
【解決手段】 ハートワイヤ(42)は、基端部と少なくとも一部が心臓刺激に使用できるように導電性である末端部を有するワイヤと、末端部に付随し、末端部を心臓付近に非侵襲的に保持する端部構造(28)とを備える。端部構造は、ハートワイヤを相対位置に保持するよう心臓に固定されたプレジェットなどの手術用材料と係合する不規則又は三次元の非外傷性構造を備えてもよい。端部構造は、ピグテイル、フック、タイン及び縫い糸の少なくとも一つを備えてもよい。第2ワイヤ(44)は双極刺激に用いられてもよい。ハートワイヤは胸郭チューブ(40)と組み合わせてもよく、その位置を心臓に対して相対位置に保持しながらそこから抜取り可能であってもよい。

Description

本願は、心外膜ハートワイヤ(または、テンポラリマイオカーディアルペーシングワイヤ或いは刺激リード線と言われる)、胸郭チューブと心外膜ハートワイヤの組み合わせ、及びその使用方法に関するものである。
本願は、2002年11月7日出願の米国仮特許出願No. 60/424,537に基づき、その優先権を主張する。この出願の記載は参照開示として本願に含まれている。本願はまた、参照開示として本願に含まれている2001年11月13日出願の米国仮出願No. 60/350,710にも基づくものである。
従来、ハートワイヤは心筋に対して心外膜に配置され、縫い付けられるか、心筋トンネルに通される。典型的には、ハートワイヤは、心臓切開手術後1〜7日間、通常は1〜2日、好ましくは7日以内、心筋の中に置かれる。患者が退院する前に、ハートワイヤは心筋から抜き取られる。
しかしこのような技術では、抜き取る過程で、心筋組織が傷つけられたり、または心筋組織に干渉して、再度出血が始まるという問題が時々発生する。また、心外膜ハートワイヤは、通常、皮膚下においてループ形状に配置されるため、抜き取られるワイヤのループが静脈や他の体組織に引っかかり、それが患者にとって致命傷になる可能性がある。この危険は、ワイヤのループが静脈接合の回りでもつれた時に特に問題となる。また、静脈接合は、さらに金属製のクリップをその分岐点に備えている可能性もある。
それ故、前述した問題を避けることができる改良された装置が必要とされている。
本発明のひとつの態様によれば、心筋を通過する必要なく、この心筋に設置することができる単極又は双極のハートワイヤ及びその使用方法が提供される。
心臓切開手術の後、生体適合性綿又はテフロン(登録商標)材で形成された小さなプレジェットが、心臓を修復又は塞ぐために、非常に細いプロレン縫合糸で心臓に縫い付けられる。もちろん他の生体適合性物質が用いられてもよい。これらのプレジェットは永久に心筋に縫いつけられる。本発明のこの態様によれば、ハートワイヤはプレジェットの下、プレジェットと心筋の間に、心臓の一時的なペーシングのために設けられる。ハートワイヤの末端部において、シラスティックコイルやピグテイルのような不規則構造又は三次元構造、或いはシラスティックタイン又は縮合プロレン縫合糸のような他の非外傷性固定機構が、ハートワイヤをプレジェットの下の位置に保持する。もちろん他の材料を用いてもよい。このような構造は、除去の際、心筋を傷つけることなくプレジェットの下から容易に抜き取ることができる。
本発明は、ハートワイヤを固定するのに標準的なプレジェット及び縫合糸を用いる場合、有利である。すなわち、ハートワイヤを固定するこの目的のために付加的な縫合糸を必要とせず、それ故、数日後にハートワイヤが抜き取られる際に、心筋を傷つける危険性がより小さい。さらに、材料費が低減される。
本発明の第2の態様によれば、胸郭チューブがハートワイヤと組み合わされる。胸郭チューブは、心臓切開手術後、縦隔(胸膜間スペース)から血液を排除するのに用いられる。また、肺や胸膜手術のための開胸術後に、胸腔から血液及び空気を排除するためにも用いられる。胸郭チューブは、手術後のドレナージの量によって、隔膜内に心臓手術後1日〜3日間置かれる。
心臓切開手術の度に、手術後、1または2本の胸郭チューブが、血液の排出、さらにその後の出血の監視のために用いられる。胸郭チューブは、典型的には、心臓のすぐ近くに配置され、皮膚を通して患者の胸から出され、その場所で縫合糸により固定される。縫合糸は胸郭チューブの出口を塞ぐために結ばれる。多くのケースでは、胸郭チューブは手術後2〜3日以内に除去される。心臓の一時的ペーシングのためのワイヤも、多くのケースでは、2〜3日後に除去される。通常用いられているタイプの胸郭チューブは、生体適合性ゴムで形成されたプラスティックチューブであり、このプラスティックチューブは、20〜40センチメートルの長さで、末端に孔を有している。そして、この孔から過剰な血液が胸郭チューブに流入される。また、胸郭チューブ自身は吸引機に連結されている。
本発明のこの態様における胸郭チューブは長尺構造をしていて、側部に1又は2つの溝が形成され、そこに単極または双極のハートワイヤが埋め込まれる。ハートワイヤは胸郭チューブに剥離可能フィルムによって保持されている。胸郭チューブの挿入と同時に、ハートワイヤが挿入される。胸郭チューブの挿入後、ハートワイヤが心筋に到達するのに必要な長さに応じて、ハートワイヤが胸郭チューブからはがすことができる。ハートワイヤは、本発明の第1の態様で述べたものと類似のものが好ましいが、しかし必ずしも類似のものである必要はない。
本発明の他の態様によれば、固定部材が胸郭チューブに取り付けられ、ペーシングワイヤやワイヤが固定部材を通って長さ方向に伸びている。胸郭チューブに溝の形成を必要としないため、本発明のこの形態によって、製造が簡略化される。
これらの器具の有利な点は、胸郭チューブとハートワイヤを除去するとき、それらを一体に抜取ることができることである。他の有利な点は、ペーシングワイヤは心臓への直接路に沿うので、ループが生じないことである。従って、静脈グラフトの分岐点で、ハートワイヤが金属性クリップや他の物に絡まることが減少する。
この点に関し、ハートワイヤは胸郭チューブの末端付近で、胸郭チューブに固定される或いは埋め込まれる必要はない。ハートワイヤを胸郭チューブの末端に取り付けないことは、排出孔をハートワイヤを考慮せずに形成でき;溝又は他のハートワイヤ固定部を短くすることができ;ハートワイヤを胸郭チューブからより簡単に抜取ることができるので、製造が簡略になる。
本発明の他の有利な点は、胸郭チューブがテンポラリハートワイヤにアース極を組み込むことができることである。
さらに、ハートワイヤが胸郭チューブから分離可能なので、ハートワイヤを引き続き使用するために置いたまま、先ず胸郭チューブを除去することが可能になる。事例の90パーセントで、胸郭チューブとペーシングワイヤの両方が使用され、同時に一体に取り除かれる。しかし、胸郭チューブの除去後数日、ペーシングワイヤを残しておく必要がある患者もいる。
本発明のさらに有利な点は下記の通りである。ハートワイヤの長さを短くするように胸郭チューブとハートワイヤを組み合わせて、心臓の表面又はその付近にハートワイヤのループを残す必要がなくなる。ペーシングワイヤを心筋トンネルにおく必要がなく、むしろワイヤを心外膜(心臓の外側皮膜)上に置いて、テフロン(登録商標)又は他の材料のプレジェットを、ペーシングワイヤの上の心筋と縫合結合して、ハートワイヤの移動を防ぐ。すべての心臓外科手術患者がペーシングワイヤを少なくとも1〜2日間つけて、必要があればただちにそれらを稼動させることができる。胸郭チューブが取り除かれると、ペーシングワイヤも胸郭チューブと一体に抜かれる。出血源となる心筋トンネルがないので、ペーシングワイヤが固定された場所からの出血の危険が少なくなる。これによって、現在多くの心臓治療センターが従っている治療プログラムの、ペーシングワイヤ除去後2時間患者の血圧及び脈を監視するということが必要なくなる。さらに、ペーシングがまだ必要な場合、ペーシングワイヤを残した状態で、胸郭チューブを取り除くことができる。
従来のペーシングワイヤでも、開示した心臓の一時的ペーシングのためのワイヤの心外膜固定技術によって、例えば、テフロン(登録商標)プレジェットやシラスティックコイルをペーシングワイヤの端部におくことによって、より安全にすることができる。
本発明のさらに他の態様によれば、術後の局所麻酔液を胸腔、特に肋骨の下にある胸骨の両側に走る肋間部神経に輸送するのに、胸郭チューブは、少なくとも1つのチューブ、好ましくは少なくとも2つのチューブに結合されてもよい(図11参照)。このような麻酔薬送達システムは、外科手術後の痛みを減らし、よく知られた問題がある鎮静剤の使用を回避することができる。ペーシングハートワイヤは、麻酔送達チューブに加えて、他の箇所で説明したように、胸郭チューブと組み合わせることもできる。
本発明の他の特徴及び利点は、図面と併せて言及する下記の本発明の実施態様の詳細な開示から明らかになるであろう。なお、図面は、同様の参照符は同様の要素及び部分を示し、重複した説明は省略されている。
図1(a)と図1(b)は、基端部22及び末端部26を有する本発明の第1実施形態に係る心外膜ハートワイヤ20を示す。生体適合絶縁体24がハートワイヤの大部分を覆っている。ハートワイヤの一方の端は、ワイヤが剥き出しになる電極の末端部26である。例えば、コイル状のシラスティックやシリコン、その他の絶縁材料からなる絶縁ピグテイル28が適切な手段により末端に取り付けられる。なお、他の非外傷性のタインやフック、コイルなどがピグテイル28の代わりに用いられてもよい。
図1(a)と図1(b)とはそれぞれ従来のプレジェット36を示している。このプレジェットは従来の方法、例えばプロレン縫合糸40により、患者38の心筋に、接続される。ハートワイヤ20の末端部26は、プレジェット36の下、プレジェットと心筋の間に、ペーシングのための電気接点設置用に配置される。ピグテイル28はプレジェットの下を通り過ぎるように延び、プレジェットを1つの所に保持する。
ハートワイヤ20は以下に述べるように胸郭チューブに取り付けられてもよいし、或いは単独で使用されてもよい。図1(b)に見られるように、ハートワイヤ20の基端部22は縦隔から出て、鋭い胸郭針30により皮膚を貫通する;この針はブレークポイント32で折れて取れ、ペースメーカに接続するコネクタピン34を露出する。
ハートワイヤと胸郭チューブ40が組合された第一例は図2および図3に示される。この例では、二本のハートワイヤがある。第1ハートワイヤ42は胸郭チューブの末端へと延び、第2ハートワイヤ44は皮膚レベル46を超えて、胸郭内へ延びる。第2ハートワイヤ44はアース用に用いられる。使用にあたり、それは縫合によって固定される必要なしに、皮下組織に接触し皮下組織を貫通する。
第1ハートワイヤ42は胸郭チューブ40の長尺部に固定される。この実施態様では、この長尺構造は、胸郭チューブ40の外側部分に形成され、シラスティック或いは他の薄いフィルム(図示せず)により覆われた溝又はチャネル(図示せず)である。また、ハートワイヤ42および44に対して光学導管45が図示されているが、この光学導管45は、所望であれば包含してもよいが、この実施態様では特に必要というわけではない。
図3に示すように、手術中にフィルムは容易にはがれる。上述したように、第1ハートワイヤ42は胸郭チューブから抜取られ、心筋38の選択された箇所に移され、プレジェット36を介してそこに取り付けられる。
使用にあたり、第1ハートワイヤ42は通常マイナス極であり、心房のペーシングのために心房の上に配置される。第2ハートワイヤ44はプラスのリード線であり、アース接続される。心室のペーシングには、第1ハートワイヤ42が心室に配置され、ペースメーカのマイナス極に接続される。ペースメーカのプラス極は皮下組織に接しているアースペーシングワイヤに接続される。マイナスのリード線である第1ハートワイヤ42のみ、胸腔に入れる必要がある。適切な事例では、もしアース極が、皮膚を通って縦隔から出てくる地点から2〜3cmはなれた位置で患者の組織とうまく電気接続するよう胸郭チューブに設けられた場合、分かれたアースリード線は必要ですらない。
このように、胸郭チューブ40の第2ハートワイヤ44は、胸郭チューブの基端部近くの皮膚レベル46より遠くへ延びる必要はない。
胸郭チューブの外側に簡単なアース極又はアース端部があってもよく、或いは、同様に、短いリード線が第2ハートワイヤのその箇所に接続していてもよい。胸腔内へと非常に長く伸長する必要はないので、胸郭チューブの壁のチャネルや溝などに配置する必要さえない。
図2及び3には、胸郭チューブ40を吸引チューブ52に接続するコネクタ50が示される。
図4を参照すると、前の実施態様の変形例が示されている。アースリード線を心室へ、さらにマイナスのリード線を心房へ接続することにより、連続的に房室ペーシング(以下AVペーシングと略す)が可能になる。マイナスリード線44aは心房に配置され、プラスの(アース)リード線42aは各プレジェットを介して心室へ再度接続される。AVペーシングは心房と心室のどちらのペーシングに対しても心拍出力を増加させる。それは心臓の通常の収縮に似ている。AVペーシングはまた、図2及び3に示されるものと同様の胸郭チューブ/ハートワイヤの二つの組合せが、それぞれ心房と心室とのペーシングに用いられる図示しない本発明の別の実施態様により行うことができる。この場合、夫々の胸郭チューブの短いアース線は使用されない。
もし二本の心室リード線及び一本の心房リード線が用いられると、明らかに心房―両心室ペーシングでさえ可能になる(三本のリード線、或いは二本の胸郭チューブを含む胸郭チューブの実施態様が、そのようなペーシングには必要とされる)。胸郭チューブはまた、大血管または心室に縫合されるワイヤを含むことができる。このワイヤは、例えば、手術中及び/又は術後に電気インピーダンスを計測することによって、心拍出力を計測する装置、または、心拍出力を計測するその他の物理的手段に接続されることができる(図11参照)。この心拍出力モニタワイヤ、麻酔薬導管、及び他の箇所で述べるペーシングワイヤは独立しても、又はどのような組合せでも胸郭チューブに含むことができる。
図4には、ハートワイヤ42a、44aの何れも胸郭チューブ40の末端部54まで伸長する必要がないこと、或いは伸長していないことが再度示されている。図2及び図3の実施態様としては、ハートワイヤは溝(図示せず)に配置されてもよいし、フィルム(図示せず)によって覆われてもよい。それらのハートワイヤは、代わりに、他の適当な長尺構造又は他の手段により胸郭チューブ40に接着されてもよい。そして、それぞれのプレジェット36及びピグテイル28を介して心筋38に固定される。
図5及び6は本発明の第3の実施態様を示す。胸郭チューブ40はペーシングシステム固定部材58により胸郭チューブ40に固定される第1ワイヤ42b及び第2ワイヤ44bを有する。部材58は、ハートワイヤを抜取らずに胸郭チューブを取除く必要があるときに容易に取除くことができる薄いプラスティックフィルム60、又は他の適切な手段により胸郭チューブに順に固定される。
図5から分かるように、第1ワイヤ42bは上述したように末端部54に固定される必要はない。図6ではフリーになった末端部54が示される。この第1ワイヤ42bは、もし最初に末端部54に固定されていたとしても、使用時には分離され、図6に示すような位置に配置される。
図5及び6の実施態様では、ワイヤ42a、44bは固定部材58に形成された縦方向の中空部を通る。しかし、それらは、他の適切な方法で固定部材58に同様に接着されてもよい。
この実施態様は、短いアース線42b(+)をペースメーカのアース極(+)に接続することにより、例えば心室のペーシングに用いることもできる。長いワイヤ42b(−)は心室38及びペースメーカの(−)極に接続される。
図7は、胸郭チューブ40除去後の、前述の実施態様を示す。固定部材58は、固定部材58の延長タブ62に形成された孔64を通る縫い糸63により皮膚レベル46で患者に縫合される。縫い糸63は手術の時に胸郭チューブの出口を閉じるときに用いられたものと同じ縫い糸である。胸郭チューブが除去され、縫い糸が切られたら、その縫い糸を縛って傷口を閉じ、切る前に縫い糸の一節を固定部材の孔に通し、他の一節と結んでペーシングワイヤを皮膚に固定する。
図8は、図5及び6の変形例を示し、ワイヤ42bと44bの基端部が使用前にプラスティックフィルム60で胸郭チューブ40に固定されていることを示す。
前出の実施態様はすべて単極のハートワイヤを含んでいる。図9に概略的に示されるように、双極のハートワイヤはまた、本発明の様々な実施態様に使用可能である。双極のペーシングワイヤが図10により詳細に示される。このワイヤの二つの極が70で概略的に示されるように、互いに密接に接着され、末端部でのみ分かれる。長いほうのワイヤはマイナス極26で、コイル28と共に心外膜38にプレジェット36で固定される。短いほうのワイヤはプラス極44で、自身のコイル28とプレジェット36を有し、例えばマイナス極26から約1.5センチのところで心外膜に固定される。
本発明は特定の実施態様に関連して説明されたが、多くの変形例や改善例、その他使用例などが当業者にとって自明である。それゆえ、本発明はこの特定の開示により限定されるものではない。
図1(a)と図1(b)は本発明の第1実施形態による心外膜ハートワイヤを示す。 図2は本発明の第2実施形態によるハートワイヤと胸郭チューブの組合せを示す。 図3は本発明の第2実施形態によるハートワイヤと胸郭チューブの組合せを示すもう一つの説明図である。 図4は図2及び図3の実施形態の変形例を示す。 図5は本発明の第3実施形態によるハートワイヤと胸郭チューブの組合せを示す。 図6は本発明の第3実施形態によるハートワイヤと胸郭チューブの組合せを示すもう一つの説明図である。 図7は胸郭チューブ除去後の図5及び図6の実施形態を示す。 図8は図5及び図6の実施態様の改善例を示す。 図9は胸郭チューブと組み合わせた双極ハートワイヤの概略図である。 図10は双極ハートワイヤのより詳細な図である。 図11は麻酔用チューブ及び/または心拍出力モニタワイヤを含む、本発明の他の実施態様を示す。

Claims (32)

  1. 基端部と、少なくとも一部が心臓刺激に使用できるように導電性を有している末端部とを有するワイヤと、
    前記末端部に付随し、前記末端部を心臓付近で非侵襲的に保持する端部構造とを備えることを特徴とするハートワイヤ。
  2. 前記端部構造は、心臓に固定された手術用材料に係合し、ハートワイヤを手術用材料に対して相対位置で保持する不規則又は三次元の非外傷性構造を備えることを特徴とする請求項1に記載のハートワイヤ。
  3. 前記手術用材料はプレジェットで、前記端部構造は、前記ハートワイヤを前記位置に保持するよう前記プレジェットと係合する大きさと形状のピグテイル、フック、タイン及び縫い糸の少なくとも一つを備えることを特徴とする請求項2に記載のハートワイヤ。
  4. 前記プレジェットは、綿或いはテフロン(登録商標)製であることを特徴とする請求項3に記載のハートワイヤ。
  5. 付随する基端部及び末端部を有する第2ワイヤと、
    第2ワイヤの末端部に付随し、前記末端部を心臓付近で非侵襲的に保持する第2端部構造とを備えることを特徴とする請求項1に記載のハートワイヤ。
  6. 前記第2端部構造は、心臓に固定された手術用材料に係合し、前記ハートワイヤを前記手術用材料に対して相対位置に保持する不規則又は三次元の非外傷性構造を備えることを特徴とする請求項5に記載のハートワイヤ。
  7. 前記第1及び第2のワイヤが双極のハートワイヤで構成されていることを特徴とする請求項5に記載のハートワイヤ。
  8. 心臓を刺激するアレンジメントであって、
    心臓に固定される手術用材料と、
    前記端部構造が、前記手術用材料に係合し前記ハートワイヤを前記手術用材料に対して相対位置に保持する不規則又は三次元の非外傷性構造を備えている請求項1に記載のハートワイヤとを組み合わせて備えていることを特徴とするアレンジメント。
  9. 前記手術用材料はプレジェットであり、前記端部構造は、前記ハートワイヤを前記位置に保持するように前記プレジェットと係合する大きさと形状のピグテイル、フック、タイン及び縫い糸の少なくとも一つを備えることを特徴とする請求項8に記載のアレンジメント。
  10. 付随する基端部と末端部を有する第2ワイヤと、
    第2ワイヤの末端部に付随し、前記末端部を心臓付近で非侵襲的に保持する第2端部構造とをさらに備え、
    前記第2端部構造は、手術用材料を心臓に係合し、前記ハートワイヤを前記手術用材料に対して相対位置に保持する不規則又は三次元の非外傷性構造と、
    心臓に固定され第2末端部に係合する第2手術用材料とを備えることを特徴とする請求項8に記載のアレンジメント。
  11. 心臓のペーシングのため、心臓に対して相対位置でハートワイヤを保持する方法であって、以下の工程を備えることを特徴とする:
    手術用材料を心臓に固定し、
    不規則又は三次元の非外傷性端部構造を前記ハートワイヤのペーシング端部に取り付け、
    前記端部構造を前記手術用材料付近に配置し、前記端部構造は、前記手術用材料と係合し、前記ハートワイヤ及び前記心臓を前記手術用材料に対して相対位置に保持する。
  12. 前記手術用材料はプレジェットであり、
    前記端部構造を、前記ハートワイヤを前記位置に保持するように前記プレジェットと係合する大きさと形状のピグテイル、フック、タイン及び縫い糸の少なくとも一つとして形成し、
    前記端部構造を前記プレジェットの下に配置する工程をさらに備える請求項11に記載の方法。
  13. 一対のハートワイヤを心臓のペーシングのために心臓に対して相対位置で保持する方法であって、以下の工程を備えてなる:
    一対の手術用材料を心臓に固定し、
    不規則又は三次元の非外傷性端部構造を前記ハートワイヤのペーシング端部に取り付け、
    前記端部構造を前記手術用材料の夫々の付近に配置し、前記端部構造は、前記手術用材料と係合し、前記ハートワイヤ及び前記心臓を前記手術用材料に対して前記位置に保持する。
  14. 前記手術用材料はプレジェットであり、
    前記ハートワイヤを前記位置に保持するよう前記プレジェットと係合する大きさと形状のピグテイル、フック、タイン及び縫い糸の少なくとも一つとして前記端部構造の各々を形成する工程と、
    前記端部構造を前記プレジェットの下に配置する工程とを備えることを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 前記一対のハートワイヤは双極のハートワイヤからなることを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 胸郭チューブとそれに固定されたハートワイヤのコンビネーションであって、
    前記ハートワイヤは、基端部と少なくとも一部が心臓刺激に使用できるように導電性である末端部とを有するワイヤを備え、
    前記末端部に取り付けられた端部構造は、心臓に固定された手術用材料に係合し前記ハートワイヤを前記手術用材料及び前記心臓に対して相対位置で保持する不規則又は三次元の非外傷性構造を備えることを特徴とするコンビネーション。
  17. 前記手術用材料はプレジェットであり、前記端部構造は、前記ハートワイヤを前記位置に保持するよう前記プレジェットと係合する大きさと形状のピグテイル、フック、タイン及び縫い糸の少なくとも一つを備えることを特徴とする請求項16に記載のコンビネーション。
  18. 前記ハートワイヤは、前記胸郭チューブに取り付けられた長尺構造により固定されていることを特徴とする請求項16に記載のコンビネーション。
  19. 前記長尺構造は、前記胸郭チューブの外壁に形成された溝であることを特徴とする請求項18に記載のコンビネーション。
  20. 前記ハートワイヤは、前記ハートワイヤを前記手術用材料及び前記心臓に対して相対位置に保持しながら、前記溝から抜取り可能であることを特徴とする請求項19に記載のコンビネーション。
  21. 前記長尺構造は、前記胸郭チューブの外壁に取り付けられることを特徴とする請求項18に記載のコンビネーション。
  22. 前記長尺構造は、前記ハートワイヤを前記手術用材料及び前記心臓に対して相対位置に保持しながら、前記胸郭チューブから抜取り可能であることを特徴とする請求項21に記載のコンビネーション。
  23. 前記ハートワイヤは、前記ハートワイヤを前記手術用材料及び前記心臓に対して相対位置に保持しながら前記長尺構造から抜取り可能であることを特徴とする請求項18に記載のコンビネーション。
  24. 前記ハートワイヤは、基端部と少なくとも一部は心臓刺激に使用できるように導電性である末端部とを有する第2ワイヤをさらに備え、
    前記末端部に取り付けられた端部構造は、心臓に固定された第2手術用材料に係合し前記ハートワイヤを前記第2手術用材料及び前記心臓に対して相対位置に保持する不規則又は三次元の非外傷性構造を備えることを特徴とする請求項16に記載のコンビネーション。
  25. 前記第1及び第2のワイヤは双極のハートワイヤで構成されることを特徴とする請求項24に記載のコンビネーション。
  26. 手術方法であって、以下の工程を備えて成る:
    手術用材料を患者の心臓に固定し、
    胸郭チューブとそれに固定されたハートワイヤを患者の胸腔に配置し、
    前記ハートワイヤは、基端部と少なくとも一部が心臓刺激に使用できるように導電性である末端部とを有するワイヤと、前記末端部に付随し不規則又は三次元の非外傷性構造を備える端部構造とを備え、
    前記ハートワイヤを前記手術用材料及び前記心臓に対して相対位置に保持するよう、前記端部構造を心臓に固定された前記手術用材料に係合させる。
  27. 前記ハートワイヤは長尺構造により前記胸郭チューブに固定され、さらに、前記ハートワイヤを前記手術用材料及び前記心臓に対して相対位置に保持しながら前記長尺構造を前記胸郭チューブから抜取る工程を備えることを特徴とする請求項26に記載の方法。
  28. 前記ハートワイヤを前記手術用材料及び前記心臓に対して相対位置に保持しながら前記ハートワイヤを前記胸郭チューブから抜取る工程をさらに備えることを特徴とする請求項26に記載の方法。
  29. 胸郭チューブと、それに付随し術後の患者の胸腔に局所麻酔を注入する少なくとも一本の麻酔デリバリチューブとのコンビネーション。
  30. 前記胸郭チューブに固定されたハートワイヤをさらに備え、
    前記ハートワイヤは基端部と、心臓刺激に使用できるように少なくとも一部が導電性である末端部とを有するワイヤを備え、
    前記末端部に付随する端部構造は、心臓に固定された手術用材料に係合し、前記ハートワイヤを前記手術用材料及び前記心臓に対して相対位置に保持する不規則又は三次元の非外傷性構造を備えることを特徴とする請求項29に記載のコンビネーション。
  31. 胸郭チューブと、それに付随し、心拍出力モニタリング信号を伝えるのに使用可能である少なくとも一本のワイヤとのコンビネーション。
  32. 前記胸郭チューブに固定されたハートワイヤをさらに備え、
    前記ハートワイヤは基端部と少なくとも一部が心臓刺激に使用できるように導電性である末端部とを有するワイヤを備え、
    前記末端部に取り付けられた端部構造は、心臓に固定された手術用材料と係合し、前記ハートワイヤを前記手術用材料及び前記心臓に対して相対位置に保持する不規則又は三次元の非外傷性構造を備えることを特徴とする請求項31に記載のコンビネーション。
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