JP2007017285A - 変位測定装置及び変位測定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】測定分解能の低下を伴わずに広範な測定幅をもって試料の変位を測定することが可能な変位測定装置及び変位測定方法を提供すること。
【解決手段】光源10aから出射される光の出射位置をTaに設定し,光源10bから出射される光の出射位置を上記出射位置Taよりもレンズ4側へずらした位置Tbに設定し,上記各光源10a,10bから出射された光が色収差を有するレンズ4によって試料に照射され,そして,上記試料からの反射光を受光し,その受光した反射光に含まれる複数の波長光(波長帯域λ1〜λ2)それぞれの光強度に基づいて上記試料の上記レンズ4の光軸方向の変位を測定する。上記各光源の出射位置がずらされたことにより結像点(結像点の分散領域)の位置が異なることを利用することにより,当該装置の測定レンジを拡大させる。
【選択図】図1
【解決手段】光源10aから出射される光の出射位置をTaに設定し,光源10bから出射される光の出射位置を上記出射位置Taよりもレンズ4側へずらした位置Tbに設定し,上記各光源10a,10bから出射された光が色収差を有するレンズ4によって試料に照射され,そして,上記試料からの反射光を受光し,その受光した反射光に含まれる複数の波長光(波長帯域λ1〜λ2)それぞれの光強度に基づいて上記試料の上記レンズ4の光軸方向の変位を測定する。上記各光源の出射位置がずらされたことにより結像点(結像点の分散領域)の位置が異なることを利用することにより,当該装置の測定レンジを拡大させる。
【選択図】図1
Description
本発明は,試料から反射した反射光の光強度に基づいて試料の変位を測定する技術に関し,特に,色収差を有するレンズ等の光学系を透過した多波長光が各波長毎に異なる位置で結像するという性質を利用して上記試料の変位を測定する変位測定装置及び方法に関するものである。
従来,試料の高さの変位を測定する変位測定法として,三角測量を応用した光学的三角測距方式の変位測定法が公知である。この変位測定法は,可干渉性のある指向性の強い半導体レーザなどのレーザ光を測定対象試料に照射させた場合に,上記試料から拡散反射された光線の一部をCCDやPSDなどの受光素子上でスポットを結ぶように光学系機器を配置させ,上記試料表面の起伏などにより変動する該試料表面までの照射距離に応じて移動する上記受光素子上のスポットの移動量を測定し,その測定された移動量を上記試料の高さの変位量に換算する手法である。
また,共焦点光学系を用いて試料の高さ変位を測定する共焦点方式の変位測定法として,多波長光を色収差のあるレンズ(以下「色収差レンズ」と称す)に透過させた場合に,上記色収差レンズを透過した各波長光が光軸方向に異なる位置で結像するという性質を利用して,試料から反射した反射光を各波長毎に受光し,最も強い受光量の受光位置から特定波長の結像位置を求め,この結像位置を上記試料の高さ位置とする公知の方法がある。このような公知の方法を用いて試料の高さ変位を測定する変位測定装置が特許文献1(試料高さ判別装置)及び特許文献2(Distance measuring confocal microscope(共焦点方式の距離測定顕微鏡))に開示されている。
ここで,図7及び図8を用いて,上記色収差レンズを用いた従来の共焦点方式の変位測定装置の一例である上記特許文献1に記載の試料高さ判別装置Yの動作原理について説明する。ここに,図7は上記試料高さ判別装置Yの概略構成図,図8は高さの異なる試料に光が照射されたときの様子を示す模式図である。
図7に示すように,従来の試料高さ判別装置Yは,Xeランプ等からなる複数の波長成分(例えば3つの波長λ11,λ12,λ13)を含むランプ光(多波長光に相当)を出射する光源101と,ピンホール102,106と,ハーフミラーなどからなるビームスプリッタ103と,色収差を有するレンズ104と,処理部110と,レンズ111,113と,プリズム112と,ラインセンサ114とを備えて概ね構成される。
図7に示すように,従来の試料高さ判別装置Yは,Xeランプ等からなる複数の波長成分(例えば3つの波長λ11,λ12,λ13)を含むランプ光(多波長光に相当)を出射する光源101と,ピンホール102,106と,ハーフミラーなどからなるビームスプリッタ103と,色収差を有するレンズ104と,処理部110と,レンズ111,113と,プリズム112と,ラインセンサ114とを備えて概ね構成される。
このように構成された試料高さ判別装置Yでは,上記レンズ104の光軸上に配置された光源101から発せられたランプ光はピンホール102を通過した後,上記ビームスプリッタ103を透過し,更にレンズ104で収束されて,試料105に照射される。そして,上記試料105で反射した光はレンズ104を透過した後,上記ビームスプリッタ103で反射される。その後,上記ビームスプリッタ103からの反射光に含まれる特定の波長光のみがピンホール106で結像することにより該ピンホール106を通過して,レンズ111により平行光に変換される。上記レンズ111で変換された平行光は,プリズム112によって該平行光に含まれる複数の波長成分に分光(分離)され,その後,レンズ113を介して上記ラインセンサ114上の各波長λ11,λ12,λ13に対応する入射位置Q11,Q12,Q13に導かれる。例えば,波長λ11の光が試料105の頂部で結像して反射した場合は,波長λ11の光が入射位置Q11に最も多く照射される。
いま,上記試料高さ判別装置Yにおいて,上記光源101から3つの波長λ11,λ12,λ13(λ11<λ12<λ13の関係を有する)を有する光が出射されたと仮定する。この場合,色収差を有する上記レンズ104によって,該レンズ104を透過した光は上記波長毎に分散され,上記レンズ104の主点Oから各波長λ11,λ12,λ13に応じた距離Z11,Z12,Z13だけ進んだ地点P11,P12,P13で結像する(共役像を結ぶ)ことになる。即ち,図示するように,上記レンズ104によって分散された波長λ11,λ12,λ13それぞれ光は,光軸上において光軸方向Zに分散された位置P11,P12,P13で結像される。
なお,一般にレンズの焦点距離fは,レンズの肉厚をd,レンズの屈折率をn,レンズの局率半径をr1,r2とすると,以下の近似式(1)で表すことができる。
上式(1)によれば,焦点距離fはレンズの屈折率nに依存していることが分かる。また,この屈折率nは光の波長が短いほど大きくなることが周知である。このような周知事項と上式(1)から,波長が短い光ほどその焦点距離が短かくなることが理解できる。
したがって,図7に示すように,上記色収差を有するレンズ104を通過した光のうち,最も短い波長λ11の光は上記レンズ104に最も近い位置P11で結像し(共役像を結び),最も長い波長λ13を有する光は上記レンズ104から最も遠い位置P13で結像することになる。
なお,一般にレンズの焦点距離fは,レンズの肉厚をd,レンズの屈折率をn,レンズの局率半径をr1,r2とすると,以下の近似式(1)で表すことができる。
したがって,図7に示すように,上記色収差を有するレンズ104を通過した光のうち,最も短い波長λ11の光は上記レンズ104に最も近い位置P11で結像し(共役像を結び),最も長い波長λ13を有する光は上記レンズ104から最も遠い位置P13で結像することになる。
上記結像位置の異なる3つの波長λ11,λ12,λ13を有する光(多波長光)が,例えば,図8(a)に示す試料105aに照射され,図示するように波長λ12の光の結像点P12と一致する上記試料の頂部で反射したとする。この場合,波長λ11及びλ13と較べて波長λ12の光が多く上記レンズ104へ向けて反射されるため,上記ラインセンサ114(図7参照)に上記波長λ12の光が最も多く入射されることになる。上記ラインセンサ114に入射された光は該ラインセンサ114により各波長λ11,λ12,λ13毎の位置Q11,Q12,Q13でそれぞれ波長光の受光量が求められ,その後,上記処理部110によって,最も受光量の多い波長λ12が特定される。この特定された波長λ12の光の結像点P12の位置が試料105aの高さに決定される。
また,図8(b)に示すように,照射された光が波長λ13の光の結像点P13と一致する試料台の表面(試料の存在しない位置)で反射した場合は,上記結像点P13で反射した波長λ13の光が上記ラインセンサ114に最も多く入射されるため,上記波長λ13の光の結像点P13の位置が試料の高さに決定される。更にまた,図8(c)に示すように,照射された光が波長λ11の光の結像点P11と一致する上記試料105cの頂部で反射した場合は,この波長λ11の光が上記ラインセンサ114に最も多く入射されるため,上記波長λ11の光の結像点P11の位置が試料105cの高さに決定される。
特開平10−9827号公報
米国特許第5785651号明細書
また,図8(b)に示すように,照射された光が波長λ13の光の結像点P13と一致する試料台の表面(試料の存在しない位置)で反射した場合は,上記結像点P13で反射した波長λ13の光が上記ラインセンサ114に最も多く入射されるため,上記波長λ13の光の結像点P13の位置が試料の高さに決定される。更にまた,図8(c)に示すように,照射された光が波長λ11の光の結像点P11と一致する上記試料105cの頂部で反射した場合は,この波長λ11の光が上記ラインセンサ114に最も多く入射されるため,上記波長λ11の光の結像点P11の位置が試料105cの高さに決定される。
上述した従来公知の試料高さ判別装置Yにおいては,図7に示す各波長光の結像点を含む分散領域P0(破線で囲まれた領域)の光軸方向Zの長さΔZ10(以下「分散長さ」と称す)は,当該試料高さ判別装置Yで測定し得る試料高さの測定幅(測定レンジ)を示すものである。しかしながら,上記分散領域P0の分散長さΔZ10は有限であるため,従来の試料高さ判別装置Yでは,上記分散長さΔZ10を超える試料の変位量を測定することができないという問題点があった。特に,LED(Light Emitting Diode)やSLD(Super Luminescent Diode)などのように,寿命が長く,電力消費量の極めて低いの半導体発光素子を光源として用いた場合は,発光される光の波長帯域が狭いため,必然的に測定幅(測定レンジ)がランプ系の光源と較べて一層狭くなるという問題がある。
一方,上記分散長さΔZ10がレンズの光学特性に応じて異なることは自明である。例えば,図9に示すように,分散率の高い高分散レンズを用いたときの波長帯域λ11〜λ13における分散長さΔZHiは分散率の低い低分散レンズを用いたときの分散長さΔZLowよりも長くなる。なお,図9はレンズの分散率に応じた波長と分散長さとの相関特性を示す相関特性図であり,実線は高分散レンズ,破線は低分散レンズの相関特性を示す。
したがって,上記高分散レンズを用いることにより,装置の測定幅(測定レンジ)を広げることができる。しかしながら,高分散レンズを用いた場合は,測定分解能(測定精度)が著しく低下するという問題を伴う。即ち,図9の相関特性曲線の傾きΔZ/Δλは高分散レンズのほうが大きいため,Δλをラインセンサなどで検出されるピーク波長の誤差或いは揺らぎとして捉えると,高分散レンズを用いた場合はピーク波長の検出誤差(Δλ)が分散長さに与える影響が低分散率の場合に較べて大きくなり,高い測定精度を得ることができない。要するに,広い測定範囲の確保という観点からは高分散レンズは適しているが,その反面,測定誤差の影響を強く受けるため,十分な測定精度を得ることができないという問題がある。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,測定分解能の低下を伴わずに広範な測定幅をもって試料の変位を測定することが可能な変位測定装置及び変位測定方法を提供することにある。
一方,上記分散長さΔZ10がレンズの光学特性に応じて異なることは自明である。例えば,図9に示すように,分散率の高い高分散レンズを用いたときの波長帯域λ11〜λ13における分散長さΔZHiは分散率の低い低分散レンズを用いたときの分散長さΔZLowよりも長くなる。なお,図9はレンズの分散率に応じた波長と分散長さとの相関特性を示す相関特性図であり,実線は高分散レンズ,破線は低分散レンズの相関特性を示す。
したがって,上記高分散レンズを用いることにより,装置の測定幅(測定レンジ)を広げることができる。しかしながら,高分散レンズを用いた場合は,測定分解能(測定精度)が著しく低下するという問題を伴う。即ち,図9の相関特性曲線の傾きΔZ/Δλは高分散レンズのほうが大きいため,Δλをラインセンサなどで検出されるピーク波長の誤差或いは揺らぎとして捉えると,高分散レンズを用いた場合はピーク波長の検出誤差(Δλ)が分散長さに与える影響が低分散率の場合に較べて大きくなり,高い測定精度を得ることができない。要するに,広い測定範囲の確保という観点からは高分散レンズは適しているが,その反面,測定誤差の影響を強く受けるため,十分な測定精度を得ることができないという問題がある。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,測定分解能の低下を伴わずに広範な測定幅をもって試料の変位を測定することが可能な変位測定装置及び変位測定方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は,光源より出射され,色収差を有するレンズなどの第1の光学系によって試料に照射された多波長光の上記試料からの反射光を受光し,その受光した反射光に含まれる複数の波長光それぞれの光強度に基づいて上記試料の上記第1の光学系の光軸方向の変位を測定する変位測定装置に適用され,上記光源により出射される上記多波長光の出射位置が,上記第1の光学系の光軸方向に所定間隔ずらされて複数設定されてなる変位測定装置として構成される。
このように構成されることにより,異なる出射位置それぞれから多波長光を出射させて上記第1の光学系に入射させることで,上記出射位置に応じた位置(領域)に各波長光の結像を出現させることができる。これにより,異なる出射位置から出射されたそれぞれの多波長光に対応する分散された結像を試料の変位測定に用いることで,当該変位測定装置の測定幅(測定レンジ)を広げることが可能となる。このとき,上記第1の光学系の分散率を大きくすることなく測定幅が広げられるため,測定分解能(測定精度)の低下という不具合を招くことはない。
なお,上記複数の出射位置は,上記第1の光学系を透過した光を収束させるため,上記第1の光学系の焦点より該第1の光学系から離れた位置,即ち,上記第1の光学系の焦点よりも後方に設定されたものであることが望ましい。ここに,上記第1の光学系の焦点とは,上記第1の光学系に太陽光などの平行光を照射させたときに像を結ぶ点(焦点)のことをいう。
このように構成されることにより,異なる出射位置それぞれから多波長光を出射させて上記第1の光学系に入射させることで,上記出射位置に応じた位置(領域)に各波長光の結像を出現させることができる。これにより,異なる出射位置から出射されたそれぞれの多波長光に対応する分散された結像を試料の変位測定に用いることで,当該変位測定装置の測定幅(測定レンジ)を広げることが可能となる。このとき,上記第1の光学系の分散率を大きくすることなく測定幅が広げられるため,測定分解能(測定精度)の低下という不具合を招くことはない。
なお,上記複数の出射位置は,上記第1の光学系を透過した光を収束させるため,上記第1の光学系の焦点より該第1の光学系から離れた位置,即ち,上記第1の光学系の焦点よりも後方に設定されたものであることが望ましい。ここに,上記第1の光学系の焦点とは,上記第1の光学系に太陽光などの平行光を照射させたときに像を結ぶ点(焦点)のことをいう。
ここで,上記複数の出射位置それぞれから出射されたそれぞれの多波長光が上記第1の光学系によって収束されることにより像を結ぶ各波長毎の結像点を含む分散領域が連続するように上記出射位置が設定されてなることが望ましい。もちろん,上記分散領域が途切れてさえいなければ,一部重複した状態で連続していてもよい。なお,上記分散領域が途切れていた場合は,途切れ区間における試料の変位を測定することができなくなり,測定精度が低下するため好ましくない。
また,上記第1の光学系の光軸方向に隣接して設定された第1の出射位置と第2の出射位置が,上記第1の出射位置から出射された多波長光が上記第1の光学系によって収束されることにより像を結ぶ各波長毎の結像点を含む分散領域の上記第1の光学系の光軸方向の分散長さをΔZとし,上記第1の光学系の横倍率をMとした場合に,上記第1の光学系の光軸方向に次式(2)により導出される間隔Dを隔てて設定されてなることが考えられる。
D≦ΔZ/M2 ……(2)
このように,少なくとも上式(2)により導き出される間隔Dだけずらして上記出射位置を設定すれば,上記分散領域を連続して出現させることが可能となる。
また,上記第1の光学系の光軸方向に隣接して設定された第1の出射位置と第2の出射位置が,上記第1の出射位置から出射された多波長光が上記第1の光学系によって収束されることにより像を結ぶ各波長毎の結像点を含む分散領域の上記第1の光学系の光軸方向の分散長さをΔZとし,上記第1の光学系の横倍率をMとした場合に,上記第1の光学系の光軸方向に次式(2)により導出される間隔Dを隔てて設定されてなることが考えられる。
D≦ΔZ/M2 ……(2)
このように,少なくとも上式(2)により導き出される間隔Dだけずらして上記出射位置を設定すれば,上記分散領域を連続して出現させることが可能となる。
また,上記複数の出射位置から多波長光を出射する手法としては,例えば,上記光源を上記複数の出射位置それぞれに配設することが考えられる。
或いは,少なくとも一つ光源を上記複数の出射位置それぞれの間で移動自在に支持し,上記複数の出射位置を移動しながら上記光源から上記多波長光を出射することも考えられる。
前者の手法は,複数の光源を要するものの光源を移動させる必要がないため,一旦光源が配設されればその出射位置の調整を行う必要がない点で有利であり,また,後者の手法は,上記複数の出射位置全てに光源を設ける必要がないためコストの削減,構成の簡素化という点で有利である。
或いは,少なくとも一つ光源を上記複数の出射位置それぞれの間で移動自在に支持し,上記複数の出射位置を移動しながら上記光源から上記多波長光を出射することも考えられる。
前者の手法は,複数の光源を要するものの光源を移動させる必要がないため,一旦光源が配設されればその出射位置の調整を行う必要がない点で有利であり,また,後者の手法は,上記複数の出射位置全てに光源を設ける必要がないためコストの削減,構成の簡素化という点で有利である。
ここで,上記光源は,上記多波長光を発光する発光器と,該発光器から発光された多波長光を伝播して上記第1の光学系に出射する可撓性ある光ファイバーなどの光伝播ケーブルとを備えたものであることが望ましい。
本来,上記第1の光学系の光軸上に光の出射位置を設定することが好ましいが,本発明では複数の出射位置が上記第1の光学系の光軸方向に所定間隔ずらされて設定されるため,上記光軸上に全ての出射位置を設定することはできず,上記第1の光学系の光軸から焦平面方向(即ち光軸に垂直な方向)へずらされて設定されることになる。上記焦平面方向へのずれは,測定分解能を低下させる要因となるため,最小限に抑えることが好ましい。そのため,光ファイバーなどのように照射径の極小な光伝播ケーブルを用いて上記複数の出射位置を設定すれば,上記複数の出射位置の配置間隔を多くともケーブルの直径程度に抑えることができ,ひいては測定分解能(測定精度)を向上させることができる。
この場合,上記複数の出射位置に対応して複数の上記光伝播ケーブルが設けられてなり,上記発光器が複数の上記光伝播ケーブル間を移動自在に支持されてなる構成を採用した場合は,上記発光器の設置数を減少させて,コスト削減を実現すると共に,装置を簡素化することができる。
本来,上記第1の光学系の光軸上に光の出射位置を設定することが好ましいが,本発明では複数の出射位置が上記第1の光学系の光軸方向に所定間隔ずらされて設定されるため,上記光軸上に全ての出射位置を設定することはできず,上記第1の光学系の光軸から焦平面方向(即ち光軸に垂直な方向)へずらされて設定されることになる。上記焦平面方向へのずれは,測定分解能を低下させる要因となるため,最小限に抑えることが好ましい。そのため,光ファイバーなどのように照射径の極小な光伝播ケーブルを用いて上記複数の出射位置を設定すれば,上記複数の出射位置の配置間隔を多くともケーブルの直径程度に抑えることができ,ひいては測定分解能(測定精度)を向上させることができる。
この場合,上記複数の出射位置に対応して複数の上記光伝播ケーブルが設けられてなり,上記発光器が複数の上記光伝播ケーブル間を移動自在に支持されてなる構成を採用した場合は,上記発光器の設置数を減少させて,コスト削減を実現すると共に,装置を簡素化することができる。
また,上記光源から出射された多波長光を上記複数の出射位置それぞれで結像するように収束する第2の光学系を備えた構成も考えられる。即ち,上記第2の光学系によって収束され像を結んだ結像点が上記出射位置となる。
また,本発明を変位測定方法と捉えることもできる。即ち,色収差を有する光学系の光軸方向に所定間隔ずらされた複数の出射位置から複数の波長光からなる多波長光を上記光学系に対して出射する多波長光出射工程と,上記光学系により収束された多波長光の上記試料からの反射光を受光する受光工程と,上記受光工程で受光された反射光に含まれる複数の波長光それぞれの光強度に基づいて上記試料の上記光学系の光軸方向の変位を測定する測定工程と,を具備してなる変位測定方法として捉えることができる。このような変位測定方法であっても上述の変位測定装置で発揮される効果が奏される。
本発明によれば,光軸方向に異なる複数の出射位置それぞれから多波長光を出射させて上記第1の光学系に入射させることで,上記出射位置に応じた位置(領域)に各波長光の結像を出現させることができる。これにより,異なる出射位置から出射されたそれぞれの多波長光に対応する分散された結像を試料の変位測定に用いることで,上記第1の光学系の分散率を大きくすることなく,当該変位測定装置の測定幅(測定レンジ)を広げることが可能となる。
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態及び実施例について説明し,本発明の理解に供する。なお,以下の実施の形態及び実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係る変位測定装置Xの概略構成図,図2は光源の概略構成を説明する図,図3は分光器で分光された各波長光のスペクトルの挙動を示す図,図4は本発明の第1の実施例に係る変位測定装置X1の概略構成図,図5は本発明の第2の実施例に係る変位測定装置X2の概略構成図,図6は本発明の第3の実施例に係る変位測定装置X3の概略構成図,図7は従来の試料高さ判別装置Yの概略構成図,図8は従来の試料高さ判別装置Yにおいて高さの異なる試料に光が照射されたときの様子を示す模式図,図9はレンズの分散率に応じた波長と分散長さとの相関特性を示す相関特性図である。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係る変位測定装置Xの概略構成図,図2は光源の概略構成を説明する図,図3は分光器で分光された各波長光のスペクトルの挙動を示す図,図4は本発明の第1の実施例に係る変位測定装置X1の概略構成図,図5は本発明の第2の実施例に係る変位測定装置X2の概略構成図,図6は本発明の第3の実施例に係る変位測定装置X3の概略構成図,図7は従来の試料高さ判別装置Yの概略構成図,図8は従来の試料高さ判別装置Yにおいて高さの異なる試料に光が照射されたときの様子を示す模式図,図9はレンズの分散率に応じた波長と分散長さとの相関特性を示す相関特性図である。
まず,図1を用いて,上記変位測定装置Xの概略構成及び概略動作について説明する。なお,当該変位測定装置Xの具体例としては,例えば,半導体材料(ウエハなど)や圧延板などのシート状の試料の高さ或いは厚さを測定する装置,上記試料の表面粗さを測定する装置,上記試料の平坦度を測定する装置などが該当する。
上記変位測定装置Xは,試料から反射した反射光に含まれる複数の波長光それぞれの光強度を示すスペクトルに基づいて上記試料の高さ変位を測定するものであって,大別して,2つの光源10a,10bと,色収差を有し且つ横倍率Mのレンズ4(第1の光学系の一例)と,2つの分光器2a,2b(受光手段の一例)と,解析装置3とを備えて概略構成される。
上記変位測定装置Xは,試料から反射した反射光に含まれる複数の波長光それぞれの光強度を示すスペクトルに基づいて上記試料の高さ変位を測定するものであって,大別して,2つの光源10a,10bと,色収差を有し且つ横倍率Mのレンズ4(第1の光学系の一例)と,2つの分光器2a,2b(受光手段の一例)と,解析装置3とを備えて概略構成される。
上記光源10a,10bは,複数の波長光からなる多波長光を出射するXeランプやハロゲンランプなどの発光器11a,11bを含む点光源である。ここでは説明の便宜上,上記光源10a,10bは波長λ1〜λ2(λ1<λ2)の波長帯域を有する光を多波長光として光軸方向Zへ出射するものとして説明するが,もちろん,これに限られることはなく,上記レンズ4によってその光軸方向Zに異なる位置で共役像を結ぶ2以上の複数の波長光が含まれた光であれば足りる。
なお,この実施の形態では,Xeランプやハロゲンランプなどの発光器11a,11bを含む点光源を例示するが,上記Xeランプやハロゲンランプなどの発光器よりも長寿命,低消費電力のLED,SLDなどの半導体発光素子などの発光器を含む点光源を用いてもかまわない。
なお,この実施の形態では,Xeランプやハロゲンランプなどの発光器11a,11bを含む点光源を例示するが,上記Xeランプやハロゲンランプなどの発光器よりも長寿命,低消費電力のLED,SLDなどの半導体発光素子などの発光器を含む点光源を用いてもかまわない。
上記光源10aとしては,上記多波長光を発光する発光器11aと,該発光器11aが発光することにより出射された多波長光(波長帯域λ1〜λ2)を収束する色収差のない(色収差が補正された)レンズ12aと,上記レンズ12aにより収束された光の結像点において収束された光を一端で受光し,受光した光を出射位置Ta(出射位置に相当)に配置された他端の出射口13a−1まで伝播して,上記出射位置Taにおいて上記出射口13a−1から上記レンズ4に向けて光を出射する光ファイバーケーブル13a(以下「光ファイバー」と略す)と,を備えて構成されたものを用いる。上記光ファイバーケーブル13aは,後述するように,試料の頂部で結像して反射した光を最も多く受光して上記分光器2aに案内する役割をも担う。なお,上記光ファイバーケーブル13aが光伝播ケーブルの一例である。
また,上記光源10bは,上記光源10aとほぼ同様に構成されている。そのため,ここでは上記光源10aの各構成要素を示す符号に付された“a”を“b”に置き換えることで上記光源10bの構成要素の説明を省略するが,上記光源10bの光ファイバーケーブル13bの出射口13b−1から出射される光の出射位置Tbが,上記光ファイバーケーブル13aの出射位置Taから上記レンズ4の光軸方向Zに所定間隔ずらされて設定されている点において上記光源10aとは異なる。言い換えれば,本変位測定装置Xにおいては,上記レンズ4の光軸方向Zに所定間隔ずらされて複数の出射位置Ta,Tbが設定されている。
具体的には,上記光源10bの出射位置Tbは上記光源10aの出射位置Taよりも上記レンズ4に近い位置に設定されている。即ち,上記出射位置Taは上記出射位置Tbよりも上記レンズの光軸に沿って後方に設定されている。そのため,上記出射口13b−1は上記出射口13a−1よりも上記レンズの光軸に沿って上記レンズ4側に配置されている。これは,色収差を有する上記レンズ4に多波長光が入射した場合に,上記レンズ4によって収束された多波長光の結像点の分散領域を上記レンズ4の光軸方向Zにずらして出現させるためである。
なお,この実施の形態では,2つの出射位置Ta,Tbが設定されている例について説明するが,例えば,2以上の複数の出射位置それぞれが光軸方向Zにずらされて設定された場合にも本発明を適用することができることはいうまでもない。
また,上記光ファイバーケーブル13a,13bを用いずに,上記発光器11a,11bが点光源として上記出射位置Ta,Tbに配設された実施例も考えられる。この場合は,前記した試料高さ判別装置Y(図7参照)と同じように,試料の頂部で結像して反射した光を最も多く分光器2a,2bに案内するビームスプリッタやピンホールを要する。
また,上記光源10a,10bに代えて,図2に示すように,屈折率の異なるレンズ7a及び7b(第2の光学系の一例)を用いて,上記発光器11aから出射された多波長光を上記出射位置Taで結像するように上記レンズ7aを配置し,上記発光器11bから出射された多波長光を上記出射位置Tbで結像するように上記レンズ7bを配置した構成の光源を採用してもよい。この場合,上記レンズ7a,7bによって多波長光が像を結ぶ結像点が出射位置Ta,Tbとみなされる。
また,上記光源10bは,上記光源10aとほぼ同様に構成されている。そのため,ここでは上記光源10aの各構成要素を示す符号に付された“a”を“b”に置き換えることで上記光源10bの構成要素の説明を省略するが,上記光源10bの光ファイバーケーブル13bの出射口13b−1から出射される光の出射位置Tbが,上記光ファイバーケーブル13aの出射位置Taから上記レンズ4の光軸方向Zに所定間隔ずらされて設定されている点において上記光源10aとは異なる。言い換えれば,本変位測定装置Xにおいては,上記レンズ4の光軸方向Zに所定間隔ずらされて複数の出射位置Ta,Tbが設定されている。
具体的には,上記光源10bの出射位置Tbは上記光源10aの出射位置Taよりも上記レンズ4に近い位置に設定されている。即ち,上記出射位置Taは上記出射位置Tbよりも上記レンズの光軸に沿って後方に設定されている。そのため,上記出射口13b−1は上記出射口13a−1よりも上記レンズの光軸に沿って上記レンズ4側に配置されている。これは,色収差を有する上記レンズ4に多波長光が入射した場合に,上記レンズ4によって収束された多波長光の結像点の分散領域を上記レンズ4の光軸方向Zにずらして出現させるためである。
なお,この実施の形態では,2つの出射位置Ta,Tbが設定されている例について説明するが,例えば,2以上の複数の出射位置それぞれが光軸方向Zにずらされて設定された場合にも本発明を適用することができることはいうまでもない。
また,上記光ファイバーケーブル13a,13bを用いずに,上記発光器11a,11bが点光源として上記出射位置Ta,Tbに配設された実施例も考えられる。この場合は,前記した試料高さ判別装置Y(図7参照)と同じように,試料の頂部で結像して反射した光を最も多く分光器2a,2bに案内するビームスプリッタやピンホールを要する。
また,上記光源10a,10bに代えて,図2に示すように,屈折率の異なるレンズ7a及び7b(第2の光学系の一例)を用いて,上記発光器11aから出射された多波長光を上記出射位置Taで結像するように上記レンズ7aを配置し,上記発光器11bから出射された多波長光を上記出射位置Tbで結像するように上記レンズ7bを配置した構成の光源を採用してもよい。この場合,上記レンズ7a,7bによって多波長光が像を結ぶ結像点が出射位置Ta,Tbとみなされる。
上記出射口13a−1(即ち出射位置Ta)及び上記出射口13b−1(即ち出射位置Tb)は,上記レンズ4に入射した光が該レンズ4を透過した後に結像せずに発散することを回避するべく,いずれも上記レンズ4の焦点(不図示)よりも該レンズ4から離れた位置,即ち,上記レンズ4の焦点の後方位置に配置されている。
更にまた,上記出射口13a−1及び13b−1それぞれは,上記レンズ4の光軸を中心にして上記レンズ4の焦平面方向(即ちレンズ4の光軸に垂直な方向)に近接するように配置されている。これにより,上記出射口13a−1及び13b−1は上記レンズ4の光軸上に概ね配置される。なお,図1では,説明の便宜上,上記出射口13a−1及び13b−1の焦平面方向の配置間隔を大きく表している。
更にまた,上記出射口13a−1及び13b−1それぞれは,上記レンズ4の光軸を中心にして上記レンズ4の焦平面方向(即ちレンズ4の光軸に垂直な方向)に近接するように配置されている。これにより,上記出射口13a−1及び13b−1は上記レンズ4の光軸上に概ね配置される。なお,図1では,説明の便宜上,上記出射口13a−1及び13b−1の焦平面方向の配置間隔を大きく表している。
上記レンズ4は,上記光源10a,10bから出射された波長帯域λ1〜λ2の光(多波長光)を収束する色収差を有するレンズである。本実施の形態では,横倍率がMのレンズを用いる。上記光源10a及び10bから上記レンズ4に向けて光が出射されると,その光に含まれる波長帯域λ1〜λ2の光は,上記レンズ4を透過することにより,該レンズ4によって上記波長帯域λ1〜λ2に含まれる各波長に応じて光軸方向に分散された結像点で共役像を結ぶように収束される。
具体的には,図1に示すように,上記光源10aから出射された最も短い波長λ1の光は,上記レンズ4によって,該波長λ1応じた結像点P1aで結像するように収束され,最も長い波長λ2の光は該波長λ2応じた結像点P2aで結像するように収束される。また,上記光源10bから出射された最も短い波長λ1の光は,上記レンズ4によって,該波長λ1応じた結像点P1bで結像するように収束され,最も長い波長λ2の光は該波長λ2応じた結像点P2bで結像するように収束される。もちろん,上記波長λ1〜λ2に含まれるその他の波長の光は,上記結像点P1a〜P2a間,或いは上記結像点P1b〜P2b間において該当する波長に応じた結像点で結像するように収束される。
なお,上記結像点P1aは上記レンズ4の主平面Z0から距離Z1だけ進んだ地点であり,上記結像点P2a及びP1bは上記主平面Z0から距離Z2だけ進んだ地点であり,更に,上記結像点P2bは上記主平面Z0から距離Z3だけ進んだ地点とする。
以下,上記光源10aから出射されて上記レンズ4によって共役像を結ぶ結像点P1a〜P2aの集合を分散領域P0a(図1)とし,同様に結像点P1b〜P2bの集合を分散領域P0b(図1)とする。
具体的には,図1に示すように,上記光源10aから出射された最も短い波長λ1の光は,上記レンズ4によって,該波長λ1応じた結像点P1aで結像するように収束され,最も長い波長λ2の光は該波長λ2応じた結像点P2aで結像するように収束される。また,上記光源10bから出射された最も短い波長λ1の光は,上記レンズ4によって,該波長λ1応じた結像点P1bで結像するように収束され,最も長い波長λ2の光は該波長λ2応じた結像点P2bで結像するように収束される。もちろん,上記波長λ1〜λ2に含まれるその他の波長の光は,上記結像点P1a〜P2a間,或いは上記結像点P1b〜P2b間において該当する波長に応じた結像点で結像するように収束される。
なお,上記結像点P1aは上記レンズ4の主平面Z0から距離Z1だけ進んだ地点であり,上記結像点P2a及びP1bは上記主平面Z0から距離Z2だけ進んだ地点であり,更に,上記結像点P2bは上記主平面Z0から距離Z3だけ進んだ地点とする。
以下,上記光源10aから出射されて上記レンズ4によって共役像を結ぶ結像点P1a〜P2aの集合を分散領域P0a(図1)とし,同様に結像点P1b〜P2bの集合を分散領域P0b(図1)とする。
上記分散領域P0a及びP0bは,図1に示すように,それぞれの分散領域P0a,P0bが光軸方向Zに沿って連続して出現している。このように分散領域P0a,P0bが連続して出現するように,上記出射口13b−1(即ち出射位置Tb)は上記出射口13a−1(即ち出射位置Ta)よりも所定間隔Dだけ上記レンズ4側へ離れた位置に配置されている。即ち,上記出射口13a−1と上記出射口13b−1とは上記レンズ4の光軸方向Zに所定間隔Dだけずらされて配置されている。
ここで,上記所定間隔Dは,以下のようにして導くことができる。
即ち,上記所定間隔Dを上記レンズ4の光軸上の光源側に配置された共役点(以下「物点」と称す)が上記レンズ4の光軸に沿って上記レンズ4に近づく方向へ移動した距離とみなし,この移動により上記レンズ4による上記移動する前の上記物点の共役像側の共役点(以下「像点」と称す)がΔXだけ移動したとすると,上記レンズ4の縦倍率αは,上記各移動距離D及びΔXを用いて下記式(3)のように表すことできる。なお,一般に縦倍率とは,レンズの光軸上の物点が光軸上に沿って所定量だけ移動した場合の,上記像点の移動量と上記物点の移動量との比のことをいう。
α=ΔX/D ……(3)
また,上記縦倍率αは上記レンズ4の横倍率Mを用いて次式(4)のように表される。
α=M2 ……(4)
上式(3)及び(4)から,次式(5)を導くことができる。
D=ΔX/M2 ……(5)
ここで,上記像点の移動量を示すΔXを,上記光源10aの出射口13a−1が出射位置TaからTbに移動した場合に上記出射口13a−1から出射された波長λ1の光の結像点P1a(上記分散領域P0aの始点Z1)が移動した移動量とすると,上記ΔXが上記分散領域P0aの光軸方向Zの分散長さΔZa(=Z2−Z1)のときに,上記分散領域P0aの終端地点Z2(結像点P2aのある地点)から移動後の光源10aによる別なる分散領域が出現することになる。このとき,移動後の光源10aを上記光源10bとすると,上記所定間隔Dは,上式(5)のΔXをΔZaに置き換えることにより,下記式(6)のように表すことができる。
D=ΔZa/M2 ……(6)
上記(6)式により導き出された所定間隔Dだけ隔てて上記出射口13a−1及び13b−1を配置することにより,上記分散領域P0a及びP0bとを連続して光軸方向Zに出現させることができる。なお,上記分散領域P0a及びP0bが必ずしも完全に連続している必要はない。少なくとも,上記分散領域P0a及びP0bが途切れない状態で連続していれば足りる。例えば,一部重なった状態で連続していてもよい。そのためには,少なくとも,上記所定間隔Dは下記式(7)を満足すればよい。
D≦ΔZa/M2 ……(7)
即ち,上記所定間隔Dを上記レンズ4の光軸上の光源側に配置された共役点(以下「物点」と称す)が上記レンズ4の光軸に沿って上記レンズ4に近づく方向へ移動した距離とみなし,この移動により上記レンズ4による上記移動する前の上記物点の共役像側の共役点(以下「像点」と称す)がΔXだけ移動したとすると,上記レンズ4の縦倍率αは,上記各移動距離D及びΔXを用いて下記式(3)のように表すことできる。なお,一般に縦倍率とは,レンズの光軸上の物点が光軸上に沿って所定量だけ移動した場合の,上記像点の移動量と上記物点の移動量との比のことをいう。
α=ΔX/D ……(3)
また,上記縦倍率αは上記レンズ4の横倍率Mを用いて次式(4)のように表される。
α=M2 ……(4)
上式(3)及び(4)から,次式(5)を導くことができる。
D=ΔX/M2 ……(5)
ここで,上記像点の移動量を示すΔXを,上記光源10aの出射口13a−1が出射位置TaからTbに移動した場合に上記出射口13a−1から出射された波長λ1の光の結像点P1a(上記分散領域P0aの始点Z1)が移動した移動量とすると,上記ΔXが上記分散領域P0aの光軸方向Zの分散長さΔZa(=Z2−Z1)のときに,上記分散領域P0aの終端地点Z2(結像点P2aのある地点)から移動後の光源10aによる別なる分散領域が出現することになる。このとき,移動後の光源10aを上記光源10bとすると,上記所定間隔Dは,上式(5)のΔXをΔZaに置き換えることにより,下記式(6)のように表すことができる。
D=ΔZa/M2 ……(6)
上記(6)式により導き出された所定間隔Dだけ隔てて上記出射口13a−1及び13b−1を配置することにより,上記分散領域P0a及びP0bとを連続して光軸方向Zに出現させることができる。なお,上記分散領域P0a及びP0bが必ずしも完全に連続している必要はない。少なくとも,上記分散領域P0a及びP0bが途切れない状態で連続していれば足りる。例えば,一部重なった状態で連続していてもよい。そのためには,少なくとも,上記所定間隔Dは下記式(7)を満足すればよい。
D≦ΔZa/M2 ……(7)
上記分光器2a,2bは,試料から反射され上記レンズ4により収束されて再び上記光ファイバーケーブル13a,13bの各出射口13a−1,13b−1に入射され,上記光ファイバーケーブル13a,13bの途中経路に設けられた図示しない分岐器により分岐された反射光を受光して,その受光した光をプリズムなどにより該光に含まれる波長光毎に分光し,分光された各波長光の光強度(例えば光子量や輝度)を測定して電気的な信号(デジタルデータや電流或いは電圧信号など)に変換するものである。例えば,分光された各波長光の画像をラインCCDや二次元CCDなどの撮像手段で撮像して,該撮像された画像データから求められた各波長光の輝度をデジタルデータに変換する装置や,フォトダイオードなどの受光素子を備え,分光された各波長光の輝度に応じた電流又は電圧を生成する装置などが該当する。また,分光された各波長光の入射位置を検出して該入射位置に入射した光量を求めて電子データに変換する一次元或いは二次元のPSD(位置検出素子)などを用いたものであってよい。
なお,上記分光器2aは上記光源10aにより出射された光の試料からの反射光を分光するものであり,上記分光器2bは上記光源10bにより出射された光の試料からの反射光を分光するものである。
なお,上記分光器2aは上記光源10aにより出射された光の試料からの反射光を分光するものであり,上記分光器2bは上記光源10bにより出射された光の試料からの反射光を分光するものである。
上記各分光器2a,2bで生成された各波長光分光の光強度を示す電気信号は解析装置3に伝送される。そして,該解析装置3において所定の解析処理に供される。
上記解析装置3は,上記分光器2a,2bから伝送された各波長光に対応する電気信号に基づいて所定の解析処理に必要な種々の演算処理を実行するCPU,RAM,ROMなどを備えた電子計算機や,解析結果を表示する液晶表示装置などを含んで構成される。
この解析装置3に上記電気信号が入力されると,該解析装置3によって,入力された電気信号から各波長毎の光強度を示すスペクトル(光強度の分布状態)が求められる。なお,このスペクトルは,上記各分光器2a,2b毎に求められる。上記解析装置3で求められたスペクトルの一例を図3に示す。
例えば,上記レンズ4の光軸方向Zの位置Z1に試料の表面がある場合は,上記位置Z1で結像して反射した波長光λ1が最も多く上記分光器2aへ入射され,上記解析装置3によって,上記各分光器2aからの電気信号に基づいて図3(a)左側のスペクトルが求められ,上記各分光器2bからの電気信号に基づいて図3(a)右側のスペクトルが求められる。この場合,図3(a)左側のスペクトル図から上記結像点P1aで反射した波長λ1の光強度が最も強く現れていることから,上記結像点P1aの位置Z1が試料表面の高さ位置と判定される。
また,上記レンズ4の光軸方向Zの位置Z2に試料の表面がある場合は,同様にして,上記各分光器2aからの電気信号に基づいて図3(b)左側のスペクトルが求められ,上記各分光器2bからの電気信号に基づいて図3(b)右側のスペクトルが求められる。この場合,図3(b)左側のスペクトル図から上記結像点P2aで反射した波長λ2の光強度が最も強く現れていること,そして,図3(b)右側のスペクトル図から上記結像点P1bで反射した波長λ1の光強度が最も強く現れていることから,上記結像点P2a及びP1bの位置Z2が試料表面の高さ位置と判定される。
更にまた,上記レンズ4の光軸方向Zの位置Z3に試料の表面がある場合は,上記各分光器2aからの電気信号に基づいて図3(c)左側のスペクトルが求められ,上記各分光器2bからの電気信号に基づいて図3(c)右側のスペクトルが求められ,図3(b)右側のスペクトル図から上記結像点P2bで反射した波長λ2の光強度が最も強く現れていることから,上記結像点P2bの位置Z3が試料表面の高さ位置と判定される。
このように,一つの光源を用いた従来の装置に較べて,本変位測定装置Xでは二つの光源10a,10bを設け,更に,各光源から出射される多波長光の出射位置Ta,Tbを上記所定間隔Dだけ光軸方向Zにずらして配置しているため,出射位置Taから出射されて光軸方向に結像が分散した分散領域P0aと,該分散領域P0aの終端地点Z2から始まり,出射位置Tbから出射されて光軸方向に結像が分散した分散領域P0bとを試料の変位測定に用いることができるため,高分散レンズを用いることなく当該変位測定装置Xの測定レンジを広くすることが可能となる。
上記解析装置3は,上記分光器2a,2bから伝送された各波長光に対応する電気信号に基づいて所定の解析処理に必要な種々の演算処理を実行するCPU,RAM,ROMなどを備えた電子計算機や,解析結果を表示する液晶表示装置などを含んで構成される。
この解析装置3に上記電気信号が入力されると,該解析装置3によって,入力された電気信号から各波長毎の光強度を示すスペクトル(光強度の分布状態)が求められる。なお,このスペクトルは,上記各分光器2a,2b毎に求められる。上記解析装置3で求められたスペクトルの一例を図3に示す。
例えば,上記レンズ4の光軸方向Zの位置Z1に試料の表面がある場合は,上記位置Z1で結像して反射した波長光λ1が最も多く上記分光器2aへ入射され,上記解析装置3によって,上記各分光器2aからの電気信号に基づいて図3(a)左側のスペクトルが求められ,上記各分光器2bからの電気信号に基づいて図3(a)右側のスペクトルが求められる。この場合,図3(a)左側のスペクトル図から上記結像点P1aで反射した波長λ1の光強度が最も強く現れていることから,上記結像点P1aの位置Z1が試料表面の高さ位置と判定される。
また,上記レンズ4の光軸方向Zの位置Z2に試料の表面がある場合は,同様にして,上記各分光器2aからの電気信号に基づいて図3(b)左側のスペクトルが求められ,上記各分光器2bからの電気信号に基づいて図3(b)右側のスペクトルが求められる。この場合,図3(b)左側のスペクトル図から上記結像点P2aで反射した波長λ2の光強度が最も強く現れていること,そして,図3(b)右側のスペクトル図から上記結像点P1bで反射した波長λ1の光強度が最も強く現れていることから,上記結像点P2a及びP1bの位置Z2が試料表面の高さ位置と判定される。
更にまた,上記レンズ4の光軸方向Zの位置Z3に試料の表面がある場合は,上記各分光器2aからの電気信号に基づいて図3(c)左側のスペクトルが求められ,上記各分光器2bからの電気信号に基づいて図3(c)右側のスペクトルが求められ,図3(b)右側のスペクトル図から上記結像点P2bで反射した波長λ2の光強度が最も強く現れていることから,上記結像点P2bの位置Z3が試料表面の高さ位置と判定される。
このように,一つの光源を用いた従来の装置に較べて,本変位測定装置Xでは二つの光源10a,10bを設け,更に,各光源から出射される多波長光の出射位置Ta,Tbを上記所定間隔Dだけ光軸方向Zにずらして配置しているため,出射位置Taから出射されて光軸方向に結像が分散した分散領域P0aと,該分散領域P0aの終端地点Z2から始まり,出射位置Tbから出射されて光軸方向に結像が分散した分散領域P0bとを試料の変位測定に用いることができるため,高分散レンズを用いることなく当該変位測定装置Xの測定レンジを広くすることが可能となる。
なお,上述した実施の形態では,色収差を有する第1の光学系の一例として上記レンズ4を例示して説明してきたが,少なくとも色収差があり,入射された光を収束するものであれば,凸レンズ,球面レンズ,フレネルレンズ(PFレンズ)などの如何なるレンズでも用いることが可能である。ただし,上記レンズ4に代えてフレネルレンズを用いる場合は,このフレネルレンズは波長の短い光ほどレンズから結像点までの距離が長くなり,波長の長い光ほどレンズから結像点までの距離が短くなる通常のレンズとは反対の性質を有するため,この点を考慮して解析処理を行う必要がある。
上述の実施の形態では,2つの分光器2a,2bを含んで構成された変位測定装置X(図1参照)を例示して説明してきた。ここでは,上記変位測定装置Xの構成とは若干異なる構成の変位測定装置X1について図4をもちいて説明する。ここに,図4は上記変位測定装置X1の概略構成図である。なお,以下の説明において,上記実施の形態に係る変位測定装置Xと共通する構成要素については,上記変位測定装置Xの構成要素に付された符号と同じ符号を付すことによりその説明を省略する。
図4に示すように,上記変位測定装置X1は,一つの分光器2が設けられている点において二つの分光器2a,2bを備える上記変位測定装置Xとはその構成が異なる。また,光ファイバーケーブル13a,13bから分岐された反射光の光強度(光量)に応じた信号(電流又は電圧などの電気信号)を出力するフォトダイオード5a,5b(光検出手段の一例)が新たに配設されている点も相違する。
この変位測定装置X1は,装置の構成を簡素化するために分光器を共有する実施例であるが,分光器を共有にした場合は,光源10aから出射された光の反射光と光源10bから出射された光の反射光との区別ができなくなるため,上記光ファイバーケーブル13a,13b毎にフォトダイオード5a,5bを設けている。
上記フォトダイオード5a,5bから出力された出力信号は前記した解析装置3に伝送され,この解析装置3において,該解析装置3側で予め設定された閾値以上の出力があるかどうかを判定する判定処理に供される。なお,上記解析装置3は上記判定処理を実行可能なようにプログラムされている。
このように構成された変位測定装置X1では,一つの分光器2から得られた信号に基づいてスペクトルが求められることになるが,例えば,求められたスペクトルに強い光強度を示すものがある場合は,上記フォトダイオード5a,5bのいずれかの出力信号が上記閾値以上となるため,その強い光強度を示すスペクトルがいずれの光源から出射された光の反射光に含まれたものであるかどうかを判別することができる。
図4に示すように,上記変位測定装置X1は,一つの分光器2が設けられている点において二つの分光器2a,2bを備える上記変位測定装置Xとはその構成が異なる。また,光ファイバーケーブル13a,13bから分岐された反射光の光強度(光量)に応じた信号(電流又は電圧などの電気信号)を出力するフォトダイオード5a,5b(光検出手段の一例)が新たに配設されている点も相違する。
この変位測定装置X1は,装置の構成を簡素化するために分光器を共有する実施例であるが,分光器を共有にした場合は,光源10aから出射された光の反射光と光源10bから出射された光の反射光との区別ができなくなるため,上記光ファイバーケーブル13a,13b毎にフォトダイオード5a,5bを設けている。
上記フォトダイオード5a,5bから出力された出力信号は前記した解析装置3に伝送され,この解析装置3において,該解析装置3側で予め設定された閾値以上の出力があるかどうかを判定する判定処理に供される。なお,上記解析装置3は上記判定処理を実行可能なようにプログラムされている。
このように構成された変位測定装置X1では,一つの分光器2から得られた信号に基づいてスペクトルが求められることになるが,例えば,求められたスペクトルに強い光強度を示すものがある場合は,上記フォトダイオード5a,5bのいずれかの出力信号が上記閾値以上となるため,その強い光強度を示すスペクトルがいずれの光源から出射された光の反射光に含まれたものであるかどうかを判別することができる。
また,上述の実施の形態では,2つの光源10a,10bを備えた例について説明したが,例えば,図5に示す第2の実施例に係る変位測定装置X2のように,上述変位測定装置Xと同様に二つ光ファイバーケーブル13a,13bを配設し,上記光ファイバーケーブル13aと13bとの間を前記発光器11aなどを移動自在に支持するようにして,一つの発光器11aを用いて上記二つ光ファイバーケーブル13a,13bそれぞれに交互に光を照射させるようにする実施例が考えられる。
或いは,図示しないが,一つの光源のみを設け,この光源を前記した出射位置Ta,Tb間で移動自在となるように支持して,出射位置Ta及びTbから交互に光を出射する実施例も考えられる。
このように構成すれば,装置を簡素化することができ,且つ,コスト削減に寄与することができる。
或いは,図示しないが,一つの光源のみを設け,この光源を前記した出射位置Ta,Tb間で移動自在となるように支持して,出射位置Ta及びTbから交互に光を出射する実施例も考えられる。
このように構成すれば,装置を簡素化することができ,且つ,コスト削減に寄与することができる。
ここでは,図6を用いて,本発明の第3の実施例に係る変位測定装置X3について説明する。なお,図6は上記変位測定装置X3の概略構成図である。
上記変位測定装置X3は,上述した実施の形態に係る変位測定装置Xの構成に加えて,前記した従来の高さ変位測定装置Y(図7)が具備するビームスプリッタ103と同様のハーフミラーなどからなるビームスプリッタ6を具備して構成されている。
光源10bの出射位置Tbは,上述の変位測定装置Xとは異なり,図6に示すように,上記レンズ4の光軸に直交する方向へ該光軸から距離L2だけ離れた位置に設定されており,該出射位置Tbから出射される多波長光の出射軸が上記レンズ4の光軸と直交するように上記出射口13b−1が配置されている。ここで,上記出射位置Tbから出射される多波長光の出射軸と上記光軸との交点をSとする。
また,光源10aの出射位置Taは,上記レンズ4の光軸上の上記交点Sから距離L1だけ上記レンズ4から遠ざかる方向に離れた位置に設定されており,上記出射位置Taから出射される多波長光の出射軸が上記レンズ4の光軸を通るように上記出射口13a−1が配置されている。
上記ビームスプリッタ6は,上記レンズ4の主平面に対して45°の角度の傾斜角で,上記交点Sにおいて上記光源10bから出射された多波長光を上記レンズ4に向けて反射させる位置に配置されている。
上述した実施の形態では,上記出射位置Ta及びTbの上記レンズ4の焦平面方向(即ちレンズ4の光軸に垂直な方向)へのずれにより測定分解能が低下するというおそれがあったが,本変位測定装置X3が上述の如く構成されることにより,上記出射位置Taから出射される多波長光の出射軸と上記出射位置Tbから出射され上記ビームスプリッタ6で反射された多波長光の出射軸とを一致させることができるため,測定分解能の低下を解消することができる。
上記変位測定装置X3は,上述した実施の形態に係る変位測定装置Xの構成に加えて,前記した従来の高さ変位測定装置Y(図7)が具備するビームスプリッタ103と同様のハーフミラーなどからなるビームスプリッタ6を具備して構成されている。
光源10bの出射位置Tbは,上述の変位測定装置Xとは異なり,図6に示すように,上記レンズ4の光軸に直交する方向へ該光軸から距離L2だけ離れた位置に設定されており,該出射位置Tbから出射される多波長光の出射軸が上記レンズ4の光軸と直交するように上記出射口13b−1が配置されている。ここで,上記出射位置Tbから出射される多波長光の出射軸と上記光軸との交点をSとする。
また,光源10aの出射位置Taは,上記レンズ4の光軸上の上記交点Sから距離L1だけ上記レンズ4から遠ざかる方向に離れた位置に設定されており,上記出射位置Taから出射される多波長光の出射軸が上記レンズ4の光軸を通るように上記出射口13a−1が配置されている。
上記ビームスプリッタ6は,上記レンズ4の主平面に対して45°の角度の傾斜角で,上記交点Sにおいて上記光源10bから出射された多波長光を上記レンズ4に向けて反射させる位置に配置されている。
上述した実施の形態では,上記出射位置Ta及びTbの上記レンズ4の焦平面方向(即ちレンズ4の光軸に垂直な方向)へのずれにより測定分解能が低下するというおそれがあったが,本変位測定装置X3が上述の如く構成されることにより,上記出射位置Taから出射される多波長光の出射軸と上記出射位置Tbから出射され上記ビームスプリッタ6で反射された多波長光の出射軸とを一致させることができるため,測定分解能の低下を解消することができる。
なお,上記変位測定装置X3においては,上記光源10aから出射された光は上記ビームスプリッタ6を透過し,更にレンズ4で収束されて,図示しない試料に照射される。そして,上記試料で反射した光は上記レンズ4を透過した後,上記ビームスプリッタ6を透過して再び上記出射口13a−1に入射する。上記出射口13a−1に入射した光は図示しない分岐器などにより分岐され,分光器2aに導かれる。
また,上記光源10bから出射された光は上記ビームスプリッタ6で上記レンズ4の方向へ反射され,その後,レンズ4で収束されて,図示しない試料に照射される。そして,上記試料で反射した光は上記レンズ4を透過した後,上記ビームスプリッタ6で反射され,再び上記出射口13b−1に入射して,図示しない分岐器などにより分岐されて,分光器2bに導かれる。
そして,各分光器2a,2bからの信号に基づいて解析装置3で求められたスペクトルから資料の高さ変位が求められる。
また,上記光源10bから出射された光は上記ビームスプリッタ6で上記レンズ4の方向へ反射され,その後,レンズ4で収束されて,図示しない試料に照射される。そして,上記試料で反射した光は上記レンズ4を透過した後,上記ビームスプリッタ6で反射され,再び上記出射口13b−1に入射して,図示しない分岐器などにより分岐されて,分光器2bに導かれる。
そして,各分光器2a,2bからの信号に基づいて解析装置3で求められたスペクトルから資料の高さ変位が求められる。
本発明は,半導体材料(ウエハ)や圧延板などのシート状の試料の高さ或いは厚さを測定する装置,上記試料の表面粗さを測定する装置,上記試料の平坦度を測定する装置など,試料の高さ変位を測定する変位測定装置全般に利用可能である。
2a,2b…分光器(受光手段の一例)
3…解析装置
4…レンズ(第1の光学系の一例)
5…フォトダイオード(PD)
6…ビームスプリッタ
7a,7b…レンズ(第2の光学系の一例)
10a,10b…光源
11a,11b…発光器
12a,12b…レンズ
13a,13b…光ファイバーケーブル(光伝播ケーブルの一例)
3…解析装置
4…レンズ(第1の光学系の一例)
5…フォトダイオード(PD)
6…ビームスプリッタ
7a,7b…レンズ(第2の光学系の一例)
10a,10b…光源
11a,11b…発光器
12a,12b…レンズ
13a,13b…光ファイバーケーブル(光伝播ケーブルの一例)
Claims (9)
- 複数の波長光からなる多波長光を出射する光源と,
上記光源から出射された上記多波長光を収束すると共に収束された多波長光を試料に向けて照射する色収差を有する第1の光学系と,
上記第1の光学系により収束された多波長光の上記試料からの反射光を受光する受光手段と,を備え,
上記受光手段により受光された反射光に含まれる複数の波長光それぞれの光強度に基づいて上記試料の上記第1の光学系の光軸方向の変位を測定する変位測定装置であって,
上記光源により出射される上記多波長光の出射位置が,上記第1の光学系の光軸方向に所定間隔ずらされて複数設定されてなることを特徴とする変位測定装置。 - 上記複数の出射位置それぞれから出射されたそれぞれの多波長光が上記第1の光学系によって収束されることにより像を結ぶ各波長毎の結像点を含む上記多波長光毎の分散領域が連続するように上記出射位置が設定されてなる請求項1に記載の変位測定装置。
- 上記第1の光学系の光軸方向に隣接して設定された第1の出射位置と第2の出射位置が,上記第1の出射位置から出射された多波長光が上記第1の光学系によって収束されることにより像を結ぶ各波長毎の結像点を含む分散領域の上記第1の光学系の光軸方向の分散長さをΔZとし,上記第1の光学系の横倍率をMとした場合に,上記第1の光学系の光軸方向に次式により導出される間隔Dを隔てて設定されてなる請求項1又は2のいずれかに記載の変位測定装置。
D≦ΔZ/M2 - 上記光源が上記複数の出射位置それぞれに配設されてなる請求項1〜3のいずれかに記載の変位測定装置。
- 上記光源が上記複数の出射位置それぞれの間を移動自在に支持されてなる請求項1〜3のいずれかに記載の変位測定装置。
- 上記光源が,上記多波長光を発光する発光器と,該発光器から発光された多波長光を伝播して上記第1の光学系に出射する可撓性ある光伝播ケーブルとを備えてなる請求項1〜5のいずれかに記載の変位測定装置。
- 上記複数の出射位置に対応して複数の上記光伝播ケーブルが設けられてなり,上記発光器が複数の上記光伝播ケーブル間を移動自在に支持されてなる請求項6に記載の変位測定装置。
- 上記光源から出射された多波長光を上記複数の出射位置それぞれで結像するように収束する第2の光学系を備えてなる請求項1〜3のいずれかに記載の変位測定装置。
- 色収差を有する光学系の光軸方向に所定間隔ずらされた複数の出射位置から複数の波長光からなる多波長光を上記光学系に対して出射する多波長光出射工程と,
上記光学系により収束された多波長光の上記試料からの反射光を受光する受光工程と,
上記受光工程で受光された反射光に含まれる複数の波長光それぞれの光強度に基づいて上記試料の上記光学系の光軸方向の変位を測定する測定工程と,
を具備してなることを特徴とする変位測定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2005199084A JP2007017285A (ja) | 2005-07-07 | 2005-07-07 | 変位測定装置及び変位測定方法 |
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| JP2007017285A true JP2007017285A (ja) | 2007-01-25 |
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|---|---|
| JP (1) | JP2007017285A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021001915A (ja) * | 2015-12-25 | 2021-01-07 | 株式会社キーエンス | 共焦点変位計 |
-
2005
- 2005-07-07 JP JP2005199084A patent/JP2007017285A/ja active Pending
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