JP2007017698A - 反射光学系組立ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】 自由曲面形状の反射面を有する光学素子を用いる反射光学系組立ユニットにおいて、迷光が生じることを防止できる反射光学系組立ユニットを提供する。
【解決手段】 この反射光学系組立ユニットは、自由曲面形状の反射面52を有する第1プリズム41と、自由曲面形状の2つの反射面62,63を有する第2プリズム42と、絞り開口部43aを有する保持部材43とを備えている。第1プリズム41の射出面53には、迷光防止手段として、主要光線が通る光学有効面53aの周囲と段差部58との間の主要光線が通らない部位に、滑らかに連続する曲面を含む拡張面57が形成されている。第2プリズム42には、入射面61と射出面64とが交わる角部67に、迷光防止手段として、角部67のエッジの一部を除去してなる面取り部68が形成されている。
【選択図】 図7

Description

本発明は、デジタルカメラ、カメラ付携帯電話、携帯端末装置等に使用される撮像装置用の反射光学系組立ユニットに係り、特に、反射面等に自由曲面を用いた反射光学系組立ユニットに関する。
最近のデジタルカメラやカメラ付携帯電話は、小型化、薄型化、高性能化が要求されてきている。これらの機器に共軸系の光学系を使用した撮像装置においては、撮像装置の大きさをコンパクトにしようとすると、レンズの枚数を少なくする必要がある。しかしレンズの枚数を少なくすると光学系で発生する収差を小さく抑えることが困難になり、画質が低下する。また画質を良くしようとすると、レンズの枚数を多くする必要が発生し、この結果、撮像装置が大きくなるという問題が発生する。この問題に対応するための一手段として、偏心光学系を使用した撮像装置が提案されている。例えば、自由曲面等を有するプリズム光学系を使用した撮像光学系を用いる撮像装置が下記の特許文献1〜3に記載されている。
これらの特許文献に記載されている技術の狙いは、プリズムを使用して撮像光学系を形成し、そのプリズムの光入射面や、光射出面、あるいは反射面に自由曲面を使用することによって、コンパクトでかつ画質の良い画像を得ることができる点である。これらの特許文献では、2個プリズム(第1プリズムと第2プリズム)を組合わせ、物体に近い方の第1プリズムの光入射面、反射面、光射出面と、撮像面に近い方の第2プリズムの光入射面、二つの反射面、光射出面等の全てに自由曲面を使用することが記載されている。
このような光学系の特徴としては、
(1)3面ある反射面に光学的パワーを有する自由曲面を使用しているが、これらの反射面は従来の共軸光学系等のレンズを用いる屈折光学系と比較して、大きな光学的パワーを得ることができると同時に、色収差の影響を受けない。
(2)前記(1)に記述した理由で光路長の大きい光学系を複数回折曲げることにより、コンパクトな空間内に多数の光学面を有することができる。したがって、限られた空間内に光学要素を凝縮して設定することができる。
(3)光学性能を高めるには光学系全体の光路長をある程度大きくすることが望まれるが、前記プリズム光学系を採用することにより、従来の共軸光学系と比較して、光路を折曲げることによって光路長を大きくすることができるため、光学性能を高めることができるとともに、全体の大きさをコンパクトにすることができる。
以上の理由から、例えば特許文献1の撮像装置では、コンパクトでありながら、画質を高めることができる。
なお、特開平7−333505号公報に記載されている光学系では、被写体側から順に、反射鏡、レンズによる光学系、反射鏡により構成されているが、このような構成に比べて特許文献2や特許文献3に記載されている光学系は、横幅を小さくすることができるため、よりコンパクトな撮像装置を提供することができる。
特開2005−55755公報 特開2002−196243公報 特開2003−84200公報
前記従来の撮像装置を小型、薄型のデジタルカメラ、カメラ付携帯電話、または携帯端末装置等に使用するために、2個のプリズム(第1プリズムと第2プリズム)を組合わせ、物体に近い方の第1プリズムの光入射面、反射面、光射出面と、撮像面に近い方の第2プリズムの光入射面、二つの反射面、光射出面等の全てに自由曲面を使用することが考えられる。
このような光学系において、図20に示すように、第1プリズム100の光射出面において、主要光線が通る光学有効面101とその周囲の領域との間に段差部103が形成されている場合に、主要光線の経路がずれて段差部103のエッジ等に光が当たると輝点が発生し、有害な迷光104を生じて画質が低下する原因となる。同様に、図20に示す第2プリズム110の光入射面において、主要光線が通る光学有効面111とその周囲の領域との間に段差部113が形成されている場合に、主要光線の経路がずれて段差部113のエッジ等に光が当たると輝点が発生し、迷光114が生じる原因となる。
従って本発明の目的は、自由曲面形状の光学素子を有する反射光学系組立ユニットにおいて、有害な迷光の発生を防止できる反射光学系組立ユニットを提供することにある。
本発明は、物体からの光束を入射して結像面に物体像を形成するための自由曲面形状の反射面を有し、物体からの光束を入射するための入射光軸と前記結像面に光束を射出するための射出光軸とが互いに略平行でかつ所定の間隔を有する少なくとも2個の光学素子と、前記結像面に配置され、前記光学素子により形成された物体像を電気信号に変換する撮像素子とを有する反射光学系組立ユニットにおいて、前記光学素子に迷光防止手段を具備したことを特徴とするものである。前記光学素子は、例えば第1プリズムと第2プリズムである。
本発明の好ましい形態では、前記第1プリズムの射出面と前記第2プリズムの入射面との間に、絞り開口部を有する保持部材が設けられ、この保持部材の絞り開口部によって、主要光線を絞るようにしてもよい。
前記迷光防止手段の一つの形態は、前記第1プリズムの射出面において、主要光線が通る領域(光学有効面)を含む光学面とその周囲の領域との間に形成される段差部を、前記主要光線が通る領域から離間してなるものである。この明細書で言う「主要光線が通る領域」は光学有効面と定義され、撮像に関わる有効光線が通る光学機能面である。
さらにこの迷光防止手段は、前記第1プリズムの段差部のエッジまたは前記射出面の光学有効面近傍のエッジを除去してなる面取り部を含んでいてもよい。
前記迷光防止手段の一つの形態は、前記第1プリズムの射出面において、前記主要光線が通る領域の周囲に設けられたマスキング部である。このマスキング部は、例えば非透光性のシートまたは塗膜からなる。
前記迷光防止手段の他の形態は、前記第2プリズムの入射面と該入射面の隣りに形成された射出面とが交わる角部において、該角部のエッジの少なくとも一部を除去してなる面取り部である。
前記迷光防止手段は、前記第2プリズムの入射面において、主要光線が通る領域の周囲に設けられたマスキング部を具備してもよい。
本発明によれば、自由曲面形状の反射面を有し、入射光軸と射出光軸とが互いに略平行でかつ所定の間隔を有する少なくとも2個の光学素子と、これら光学素子により形成された物体像を電気信号に変換する撮像素子とを有する反射光学系組立ユニットにおいて、前記光学素子に前記迷光防止手段を設けたことにより、迷光の発生が抑制され、より優れた画質を得ることができる。
前記光学素子が第1プリズムと第2プリズムの場合に、これら第1プリズムの射出面と第2プリズムの入射面との間に絞り開口部を有する保持部材を設けるようにすれば、画質をさらに良くすることが可能である。
以下に本発明の第1の実施形態について、図1から図10を参照して説明する。
図1は撮像用機器の一例としてのデジタルカメラ1の外観を示している。図2は、このデジタルカメラ1の内部全体を示すブロック図である。図1と図2に示されるように、デジタルカメラ1の外装2に、レリーズボタン3と、暗闇時に使用するフラッシュ4と、撮像光入射用のカバーガラス5等が設けられている。さらに外装2の背面に画像モニタ6が設けられている。
画像モニタ6は、操作者が撮影対象物を視認するためのファインダ機能と、撮影画像を操作者に表示する機能を有している。レリーズボタン3とフラッシュ4は、図2のブロック図に示されるCPU7に接続され、操作者がレリーズボタン3を操作したときに、このデジタルカメラ1による撮影が行われる。
図2に示すように、デジタルカメラ1の内部に、撮像装置10と、LSIを用いた処理手段としての画像プロセス処理回路11と、下記の「適用された記録媒体」としての記録部12などが収容されている。画像プロセス処理回路11は、撮像装置10に取付けられた撮影基板13に実装されている。
画像プロセス処理回路11は、撮像装置10によって得られる電気信号に所定の電気的プロセス処理(例えば色処理、ホワイトバランス、自動露光、出力信号フォーマット化など)を施すことにより、画像データを得る機能を担っている。記録部12は、画像プロセス処理回路11からの画像データを、適用された記録媒体に記録するための情報記録媒体の一手段として機能する。ここで「適用された記録媒体」とは、このデジタルカメラ1に内蔵されたフラッシュメモリや、外部から挿脱可能なメモリカード等のことである。
図3は撮像装置10の外観を示す斜視図、図4は撮像装置10の内部を示す断面図である。この撮像装置10は、反射光学系組立ユニット20と、前記の画像プロセス処理回路11と、前記の撮影基板13などを含んでいる。反射光学系組立ユニット20は、固定枠21と、遮光カバー22と、撮像素子23と、遮光カバー22の内部に収容された光学素子であるところの下記の2個のプリズム41,42と、下記の絞り開口部43aを有する保持部材43などを含んでいる。
図2および図3に示すように、固定枠21に取付部21a,21bが設けられている。一例として取付部21a,21bに孔30が形成され、これらの孔30に挿入されるねじ部材31(図2に示す)によって、取付部21a,21bを外装2の内面に固定するようになっている。図4に示されるように、固定枠21と遮光カバー22とによって、プリズム41,42と保持部材43を収容するための密閉された防塵空間が構成されている。
2個のプリズム41,42は回転非対称な偏心光学系を構成し、その結像面に、物体像を電気信号に変換するためのセンサとしての前記撮像素子23が配置されている。図4に示すように、遮光カバー22の入射側の開口部である入射窓25に、カバーガラス26が装着されている。
固定枠21の所定位置にプリント基板35が取付けられている。このプリント基板35には、光を通過する開口部36が形成されている。このプリント基板35に、前記撮像素子23と、赤外線カットフィルタまたは防塵用カバーガラス等の光学部材39が接合されている。またこのプリント基板35に、例えば異方性導電ゴムなどの導電部材37を介して前記撮影基板13が固着され、この撮影基板13に前記画像プロセス処理回路11が実装されている。プリント基板35は、図示しない接着剤等によって、固定枠21に固定されている。
反射光学系組立ユニット20は、後に詳細に説明する光学素子としての第1プリズム41および第2プリズム42と、保持部材43などを有している。図5は、第1および第2プリズム41,42を保持部材43に組付けた状態の斜視図である。図6は、第1および第2プリズム41,42の光線図の一例を示している。図7は第1および第2プリズム41,42と保持部材43を分解して示す斜視図である。
保持部材43は樹脂成形などによって製作され、後に詳細に説明するように、第1プリズム41の嵌合ボスである位置決め部53c,53dを、嵌合孔である位置決め保持部43e,43dに嵌合させ、かつ、第2プリズム42の嵌合ボスである位置決め部61c,61dを、嵌合孔である位置決め保持部43f,43gに嵌合させ、接着剤などによって第1および第2プリズム41,42を保持部材43に固定するようになっている。
第2プリズム42の射出側に前記光学部材39が配置されている。第2プリズム42から出た光は結像面45にて結像する。この結像面45に、前記撮像素子23の受光面が配置されている。撮像素子23の受光面は本発明で言う結像面45に対応する。
図4から図6に示すように、第1プリズム41は、回転非対称な偏心光学系の入射面51と、回転非対称な反射面52と、回転非対称な偏心光学系の射出面53とを有する回転非対称な偏心光学系プリズムである。第1プリズム41の入射面51は、遮光カバー22の入射窓25に対向している。反射面52には、例えばアルミニウム蒸着等によるコーティング層54(図4に示す)が形成されている。
図8に示されるように、第1プリズム41の射出面53は、金型構造上および光線高さの設計上、一部に切欠き部55を有している。この第1プリズム41は、撮影対象物から集光した光線を、回転非対称な偏心光学面である射出面53より射出する。この第1プリズム41は、絞り開口部43aを有する保持部材43の絞り位置に光学瞳位置を有し、後述する第2プリズム42の回転非対称な偏心光学系の入射面61に光線を導く。第1プリズム41の光学有効面53aを含む円形の光学面56の周囲の外側領域に、平面部53bが形成されている。
図8に示されるように、第1プリズム41の射出面53の光学有効面(主要光線部)53aは、第1プリズム41を成形する金型構造上の理由により、射出面53に形成された凹面によって構成されている。この射出面53には、光学有効面53aを含む前記光学面56と、迷光防止手段として機能する拡張面57と、段差部58とが形成されている。
第1プリズム41に設ける迷光防止手段は、光学有効面53aと平面部53bとの間の前記段差部58を、主要光線が通る領域である光学有効面53aから拡張面57の分だけ離間した位置に形成することにより、射出面53に形成される光学面56を実質的に拡大し、段差部58による輝点の発生を防ぐようにしている。図10に示されるように、拡張面57は、光学有効面53aから段差部58に向かって、曲面から平面へときわめて滑らかに変化する形状であり、光学有効面53aから段差部58に至る間に段差等の不連続面が生じないようにしている。
図8に示すように第1プリズム41の平面部53bは、円柱状に形成された2つの光学軸方向に直交する面にある位置決め部53c,53dと、射出光学軸方向の位置決めのための半球面状に形成された3つの突起部53e,53f,53gなどを有している。位置決め部53c,53dは、光学有効面53aの外側位置に設けられている。図8では、位置決め部53c,53dは、光学有効面53aを中心として設けることで、第1プリズム41の取付け位置バランスが左右等しくなるように、射出光軸中心に関して対称に設けられている。
突起部53e,53gは、光学有効面53aを中心として位置決め部53c,53dの外側位置に設けられている。よって、光学有効面53aの中心位置からの距離で比べると、光軸方向と平行に位置決め部53c,53dまでの距離に比べて、突起部53e,53gまでの距離の方が長い。突起部53fは、光学有効面53aの外側であって、位置決め部53c,53dの内側位置に設けられている。このように、3つの突起部のうち、少なくとも2つの突起部は、光学有効面53aの中心位置からの距離で比べると、面の取付け精度を高めるために位置決め部までの距離に比べて長い(遠い)位置に設けられ光軸方向に直交する。
図4に示すように第2プリズム42は、回転非対称な偏心光学系の入射面61と、反射面62と、反射面63と、射出面64とを有する偏心プリズムで構成されている。反射面62と反射面63のうち少なくとも一つは回転非対称な面であることにより、光学的に非常に高い性能(周辺性能、収差性能)を得ることができる。これら反射面62,63に、例えばアルミニウム蒸着等によるコーティング層65,66(図4に示す)が形成されている。
第2プリズム42の回転非対称な偏心光学系の入射面61は、図9に示すように、主要光線が通る光学有効面61aと、光学有効面61aの外側領域に平面に形成された平面部61bを有している。光学有効面61aの一例はシリンドリカル(cylindrical)な自由曲面からなる。図7に示すように射出面64は、角部67を介して入射面61と隣り合っている。
この第2プリズム42には、迷光防止手段として、前記角部67のエッジの一部を除去してなる面取り部68が形成されている。この面取り部68は、反射フレア防止等のために形成された斜面(いわゆるC面)であって、光学有効面61aの周囲の主要光線外の領域69と射出面64とに連続するように形成されている。面取り部68の一例は、図7に示すように、主要光線外の領域69から射出面64に向かって斜めに形成された平面である。この面取り部68の他の形態として、主要光線外の領域69から射出面64に向かって、エッジ等の不連続面が生じないように滑らかに連続する曲面であってもよい。
光学有効面61aから離れた平面部61bは、円柱状に形成された2つの位置決め部61c,61dと、半球面状に形成された3つの突起部61e,61f,61gを有している。位置決め部61c,61dは、入射光軸を中心とした光学有効面61aの外周の外側位置に設けられて精度を高めている。突起部61e,61gは、光学有効面61aを挟む位置決め部61c,61dの外側位置に設けられている。突起部61fは、光学有効面61aの外側であって位置決め部61c,61dの内側位置に設けられている。また、突起部61e,61f,61gは、入射面61上において非対称に配置され、組立平面精度を高めている。
図7に示すように、絞り開口部43aを有する保持部材43の絞り部は光学瞳位置にあり、その絞り部の表面と裏面には、それぞれ、第1プリズム41の射出面53の光学有効面53aの突出部分と第2プリズム42の入射面61の光学有効面61aの突出部分を逃げるための円形の凹部が形成されている。さらにこの保持部材43には、光軸方向の正面から見て円形の絞り開口部43aが形成されている。図4と図6に示すように、絞り開口部43aの断面(光軸と直角な方向の断面)は、先が尖ったテーパ状をなしている。
保持部材43は、遮光カバー22に固定される取付部70を有している。この取付部70を、例えば遮光カバー22に形成された孔に挿入し、熱かしめ、あるいは接着剤などの固定手段によって、保持部材43を遮光カバー22の所定位置に固定するようになっている。この保持部材43は、第2プリズム42の射出面64から出て撮像素子23に向かう撮影対象物の物体像が、撮像素子23の結像面45に正しく結像するように、第1および第2プリズム41,42を遮光カバー22の所定位置に保持する機能を担っている。
図7に示すように保持部材43は、第1プリズム41の射出面53の光学有効面53aの光学中心と、第2プリズム42の入射面61の光学有効面61aの光学中心と、保持部材43の絞り部にある円形の絞り開口部43aとの光学中心に要求される組合わせ精度(例えば10μm台)を満足するための構造を備えている。そのために保持部材43は、絞り開口部43aの外側に、平面状に形成された平面部43b,43cを両面に有している。
平面部43b,43cには、第1および第2プリズム41,42の保持部材43への取付け平行度が例えば10μm〜20μmの範囲に収まるようにするために、位置決め保持部43d,43e,43f,43gが形成されている。これらの位置決め保持部43d〜43gは、第1プリズム41の位置決め部53c,53dおよび第2プリズム42の位置決め部61c,61dに対応する位置に形成され、これら位置決め部53c,53d,61c,61dの形状に合わせて、嵌合可能な貫通孔として形成されている。
図7に示すように位置決め保持部43e,43fは小判形の長孔に形成されているため、位置決め部53c,53d間の距離と位置決め部43c,43d間の距離に僅かなずれがあっても、高い精度で第1および第2プリズム41,42を保持部材43に組付けることができる。こうすることにより、第1プリズム41の射出面53の光学有効面53aの光学中心と、第2プリズム42の入射面61の光学有効面61aの光学中心と、保持部材43の絞り部にある円形の絞り開口部43aとの光学中心に要求される組合わせ精度(10μm〜20μm)を満足することができる。
保持部材43の肉厚Hの一例は、H=1.12mm、第1および第2プリズム41,42の位置決め部の長さtの一例は、それぞれt=0.55mmで設計されている。本実施形態の場合、t/H=0.49である。
このように構成された反射光学系組立ユニット20は、第1プリズム41を、保持部材43の平面部43b側から、位置決め部53cを位置決め保持部43dに嵌合させ、位置決め部53dを位置決め保持部43eに嵌合させる。これにより、第1プリズム41の射出光学面の射出光軸中心の位置精度を10μm以下にすることができる。
このとき、第1プリズム41の突起部53e,53f,53gが保持部材43の平面部43bに当接することで、第1プリズム41の保持部材43に対する取付け精度を10μm以下にすることができる。同様に、第2プリズム42を、保持部材43の平面部43c側から、位置決め部61cを位置決め保持部43fに嵌合させ、かつ、位置決め部61dを位置決め保持部43gに嵌合させる。これにより、第2プリズム42の光軸中心の位置精度が10μm以下となる。このとき、第2プリズム42の突起部61e,61f,61gが保持部材43の平面部43cに当接することで、第2プリズム42の保持部材43に対する取付け精度が10μm以下となる。なお、図5に示す斜視図において、各プリズム41,42の両側部の斜面71,72は、金型構造上とフレア等の不要反射を防ぐために形成されている。
前記したように、第1プリズム41と第2プリズム42は、図4と図5に示すように保持部材43の両側に保持される。なお図4と図10に示すように、第1プリズム41の重心G1を通る直線L1(図4に示す)と、第2プリズム42の重心G2を通る直線L2(図4に示す)とが保持部材43上で同一直線上にこないように、一方の位置決め保持部43d,43e(図7に示す)と他方の位置決め保持部43f,43gとは、互いに異なる位置に設けられている。こうすることにより、反射光学系組立ユニット20が落下等で重力加速度を与えられたときに、プリズム41,42の取付けボスである位置決め部53c,53d,61c,61dと位置決め保持部43d,43e,43f,43gとの嵌合部分に力が集中して破壊する可能性を最小にするように設計されている。
図7の状態において、第1および第2プリズム41,42の保持部材43に対する傾きの調整が必要な場合には、傾き方向および傾きの度合いに応じて、図8に示される第1プリズム41の突起部53e,53f,53gと、第2プリズム42の突起部61e,61f,61gとを成形するための金型の一部を所定量削ることで、プリズム41,42の傾きを簡単に調整することができ、平行度を10μm台にすることが可能である。
以上説明したように本実施形態の反射光学系組立ユニット20は、物体からの光束を入射して結像面45に物体像を形成するためのものであって、少なくとも2面の自由曲面形状の反射面52,62,63を有している。しかも、物体からの光束を入射するための入射光学作用面の光軸(図4に示す入射光軸λ1)と、反射光学系組立ユニット20から結像面45に光束を射出するための射出光軸λ2とが略平行であり、かつ所定の間隔を有するプリズム光学系によって構成されている。射出光軸λ2は、撮像素子23の受光面(結像面45)に対して垂直である。第1プリズム41の反射面52と第2プリズム42の反射面62,63は、反射光学系を構成している。
以下に、上記第1の実施形態の撮像装置10の作用について説明する。
図4に示すように入射光軸λ1に沿って入射窓25から第1プリズム41に入射した光束は、第1プリズム41の反射面52で反射し、射出面53から第2プリズム42の入射面61に向かう。この第1プリズム41には、射出面53の光学有効面53aの周囲に、迷光防止手段として機能する拡張面57が形成されているため、第1プリズム41を通る光の一部が光学有効面53aを外れて段差部58(図7に示す)の近傍に向かっても、段差部58が輝点となることが回避され、有害な迷光の発生を防止できる。
第2プリズム42の入射面61に入射した光は、反射面62,63にて反射し、射出光軸λ2に沿って射出面64から出て、光学部材39を通り、撮像素子23の受光面(結像面45)にて結像する。この第2プリズム42には、入射面61の光学有効面61aと射出面64とが交わる部分である角部67(図7に示す)に、迷光防止手段として機能する面取り部68が形成されているため、第2プリズム42を通る光の一部が角部67に当たることによって迷光が生じることを回避でき、撮像素子23に迷光が入射することによる画像不良の発生を防止できる。
図11と図12は本発明の第2の実施形態に係る第1プリズム41を示している。この第2の実施形態の第1プリズム41は、射出面53の段差部58(主要光線外の領域)のエッジを除去することにより、面取り部80が形成されている。それ以外は第1の実施形態の反射光学系組立ユニット20と同様に構成されている。このような面取り部80を第1プリズム41の射出面53に形成したことにより、迷光の発生をより効果的に防止できることがある。
図13と図14は本発明の第3の実施形態に係る第1プリズム41を示している。この第3の実施形態の第1プリズム41は、射出面53の前記切欠き部55において、光学有効面53aの近傍のエッジを除去することにより、面取り部81が形成されている。それ以外は第1の実施形態の反射光学系組立ユニット20と同様に構成されている。このような面取り部81を第1プリズム41の射出面53に形成したことにより、迷光の発生をより効果的に防止できることがある。
図15と図16は本発明の第4の実施形態に係る第1プリズム41を示している。この第4の実施形態の第1プリズム41は、射出面53の光学有効面53aを含む光学面56において、主要光線外の領域である拡張面57に、マスキング部85が設けられている。図16に示すようにマスキング部85は、拡張面57を覆う領域Sに形成されている。それ以外は第1の実施形態の反射光学系組立ユニット20と同様に構成されている。マスキング部85は、例えば黒色系シート等の非透光性の部材、あるいは黒色系塗料を塗布してなる塗膜からなる。このようなマスキング部85を第1プリズム41の射出面53の拡張面57に形成したことにより、不要輻射光の発生を防止することができ、迷光の発生をより効果的に防止できることがある。
図17は本発明の第5の実施形態に係る第2プリズム42を示している。この第2プリズム42は、入射面61の光学有効面61aの周囲の主要光線外の領域69に、マスキング部90が設けられている。それ以外は第1の実施形態の反射光学系組立ユニット20と同様に構成されている。マスキング部90は、例えば黒色系シート等の非透光性の部材、あるいは黒色系塗料を塗布してなる塗膜からなる。このようなマスキング部90を第2プリズム42の入射面61の光学有効面61aの周囲の主要光線外の領域69に設けたことにより、不要輻射光の発生を防止することができ、迷光の発生をより効果的に防止できることがある。
図18は本発明の第6の実施形態に係る第2プリズム42を示している。この第6の実施形態の第2プリズム42は、入射面61の光学有効面61aの周囲の主要光線外の領域69と、この領域69の側面の全周に、第5の実施形態と同様のマスキング部90,91を設けている。それ以外は第1の実施形態の反射光学系組立ユニット20と同様に構成されている。このようなマスキング部90,91を第2プリズム42の入射面61に設けたことにより、迷光の発生をより効果的に防止できることがある。
図19は本発明の第7の実施形態に係る第2プリズム42を示している。この第7の実施形態の第2プリズム42は、入射光軸に沿う方向から見て矩形のシリンドリカルな自由曲面形状の光学有効面61aを有している。この矩形の入射面61の周囲の主要光線外の領域の角部67に、前記第1の実施形態と同様の迷光防止手段として機能する面取り部68を形成することにより、迷光の発生を防止している。
以上説明した各実施形態をはじめとして、この発明を実施するに当たり、光学素子や撮像素子、迷光防止手段等の発明の構成要素をこの発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変更して実施できることは言うまでもない。
本発明の第1の実施形態の撮像装置を備えたデジタルカメラの斜視図。 図1中のA−A線に沿うデジタルカメラの断面図。 図1に示されたデジタルカメラの撮像装置の斜視図。 図3中のF4−F4線に沿う撮像装置の断面図。 図3に示された撮像装置に使用される反射光学系組立ユニットの斜視図。 図5に示された反射光学系組立ユニットの光線の経路を示す側面図。 図5に示された反射光学系組立ユニットの分解斜視図。 図5に示された反射光学系組立ユニットの第1プリズムの斜視図。 図5に示された反射光学系組立ユニットの第2プリズムの斜視図。 図5に示された反射光学系組立ユニットの光線の経路を示す第1プリズムと第2プリズムの断面図。 本発明の第2の実施形態に係る第1プリズムの斜視図。 図11に示された第1プリズムの断面図。 本発明の第3の実施形態に係る第1プリズムの斜視図。 図13に示された第1プリズムの断面図。 本発明の第4の実施形態に係る第1プリズムの斜視図。 図15に示された第1プリズムの断面図。 本発明の第5の実施形態に係る第2プリズムの斜視図。 本発明の第6の実施形態に係る第2プリズムの斜視図。 本発明の第7の実施形態に係る第2プリズムの斜視図。 従来の第1プリズムと第2プリズムの光線の経路を示す断面図。
符号の説明
10…撮像装置
20…反射光学系組立ユニット
23…撮像素子
41…第1プリズム
42…第2プリズム
43…保持部材
45…結像面
52…反射面
53…射出面
57…拡張面(迷光防止手段)
58…段差部
61…入射面
62,63…反射面
64…射出面
68…面取り部(迷光防止手段)
80,81…面取り部(迷光防止手段)
85…マスキング部(迷光防止手段)
90…マスキング部(迷光防止手段)
91…マスキング部(迷光防止手段)

Claims (8)

  1. 物体からの光束を入射して結像面に物体像を形成するための自由曲面形状の反射面を有し、物体からの光束を入射するための入射光軸と前記結像面に光束を射出するための射出光軸とが互いに略平行でかつ所定の間隔を有する少なくとも2個の光学素子と、
    前記結像面に配置され、前記光学素子により形成された物体像を電気信号に変換する撮像素子と、
    を有する反射光学系組立ユニットにおいて、
    前記光学素子に迷光防止手段を具備したことを特徴とする反射光学系組立ユニット。
  2. 前記光学素子が第1プリズムと第2プリズムであることを特徴とする請求項1に記載の反射光学系組立ユニット。
  3. 前記第1プリズムの射出面と前記第2プリズムの入射面との間に、絞り開口部を有する保持部材を具備したことを特徴とする請求項2に記載の反射光学系組立ユニット。
  4. 前記迷光防止手段は、前記第1プリズムの射出面において、主要光線が通る領域を含む光学面とその周囲の領域との間に形成される段差部を、前記主要光線が通る領域から離間してなることを特徴とする請求項2または3に記載の反射光学系組立ユニット。
  5. 前記迷光防止手段は、前記第1プリズムの前記段差部のエッジまたは前記射出面の光学有効面近傍のエッジを除去してなる面取り部を含むことを特徴とする請求項4に記載の反射光学系組立ユニット。
  6. 前記迷光防止手段は、前記第1プリズムの前記射出面において、前記主要光線が通る領域の周囲に設けられたマスキング部を具備してなることを特徴とする請求項4に記載の反射光学系組立ユニット。
  7. 前記迷光防止手段は、前記第2プリズムの入射面と該入射面の隣りに形成された射出面とが交わる角部において、該角部のエッジの少なくとも一部を除去してなる面取り部であることを特徴とする請求項2または3に記載の反射光学系組立ユニット。
  8. 前記迷光防止手段は、前記第2プリズムの前記入射面において、主要光線が通る領域の周囲に設けられたマスキング部を具備してなることを特徴とする請求項7に記載の反射光学系組立ユニット。
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