JP2007018614A - レンズおよび光ピックアップ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高精度なレンズのコマ収差測定を容易に実行可能とさせる。また、高精度なレンズを備える光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】レンズ光軸に対し略直交する反射輪帯面30/40/60/70を備えるレンズ1に関する。反射輪帯面30/40/60/70の傾きが、レンズ全体のもつコマ収差と等価とされた。反射輪帯面30/40/60/70の傾きを測定することで、レンズ全体のもつコマ収差方向が判別できる。これにより、コマ収差の発生が抑えられた高精度なレンズ1が形成される。前記レンズ1を備える光ピックアップ装置を構成する。これにより、精度の高い光ピックアップ装置を提供できる。
【選択図】図1
【解決手段】レンズ光軸に対し略直交する反射輪帯面30/40/60/70を備えるレンズ1に関する。反射輪帯面30/40/60/70の傾きが、レンズ全体のもつコマ収差と等価とされた。反射輪帯面30/40/60/70の傾きを測定することで、レンズ全体のもつコマ収差方向が判別できる。これにより、コマ収差の発生が抑えられた高精度なレンズ1が形成される。前記レンズ1を備える光ピックアップ装置を構成する。これにより、精度の高い光ピックアップ装置を提供できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば、「HD DVD」(High Definition DVD )などのメディアに記録されたデータを再生させるときや、メディアにデータを記録させるとき等に用いられるレンズと、そのようなレンズを備える光ピックアップ装置とに関するものである。
図5は、従来のレンズの一形態を示す説明図、図6は、正常なスポットを示す説明図、図7は、コマ収差が生じたスポットを示す説明図である。
これまでは、対物レンズ面上の反射輪帯A面130をオートコリメータ(図示せず)で見て、対物レンズ101(OBL:Objective Lens)の姿勢が光ピックアップ装置(図示せず)の軸基準に対して、平行になるようにOBLホルダ(図示せず)の傾きを調整してきた。オートコリメータとは、例えば、定盤や案内面などの対象面に光を当て、真直度、直角度、平行度、平面度などを測定する計器を意味する。
従来のものとして、例えば、光ヘッド装置用対物レンズを対物レンズ駆動機構に取り付ける際の傾角調整作業や、その収差測定時における傾角調整を簡単に行えるように、レンズ形状に工夫を凝らした光ヘッド装置用対物レンズというものがある(例えば、特許文献1参照。)。また、光ヘッド装置用対物レンズの傾角調整方法というものがある(例えば、特許文献1参照。)。
精度よく形成されたOBLを備える光ヘッド装置が用いられて、光記録ディスクにレーザ光が集光された場合、光記録ディスクに集光されて形成されるスポットSa(図6)は、略正円状に形成される。
特開2003−294915号公報(第1,2頁、第1図)
しかしながら、上記従来のレンズ101(図5)にあっては、反射輪帯A面130の傾きが、必ずしもOBL101の持つコマ収差と等価でない為、反射輪帯A面130を使ってOBL101の傾きを調整した場合、結像スポットSbには、図7のようなコマ収差が発生する。図5においては、不具合状態のOBL101が分かり易くされるために、便宜上、レンズ曲面110,120の不具合状態を誇張した状態で示した。
本発明は、上記問題点を解決することにある。本発明は、上記した点に鑑み、高精度なレンズおよびそれを備える光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るレンズは、レンズ光軸に対し略直交する反射輪帯面を備え、該反射輪帯面の傾きが、レンズ全体のもつコマ収差と等価とされたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、精度の高いレンズを形成することができる。反射輪帯面の傾きが、レンズ全体のもつコマ収差と等価とされていれば、コマ収差の発生が抑えられた高精度なレンズを提供することができる。
以下に本発明に係るレンズおよび光ピックアップ装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係るレンズの一実施の形態を示す平面図、図2は、図1のA−A断面図、図3は、図1のB側からレンズを眺めた状態を示す側面図、図4は、レンズを示す説明図である。
レンズ1(図1〜図4)の光軸Z(図2〜図4)は、図1に示すレンズ曲面10の中央から、図1の紙面に対し、垂直に延長された方向に沿った軸とされる。また、第一レンズ曲面10が設けられた側をレンズ1の上側とし、第二レンズ曲面20が設けられた側をレンズ1の下側とする。なお、この明細書における「上」、「下」の定義は、レンズ1を説明するための便宜上のものとされる。
図1,図2,図4の如く、このレンズ1は、レンズ光軸Zが通る略湾曲面状のレンズ曲面10,20と、レンズ光軸Zに対し略直交する略平面状の反射輪帯面30/40/60/70と、略湾曲面状レンズ曲面10,20の外側に設けられた略円環状のレンズ装着部50とを備えるものとして形成されている。略平面状の反射輪帯面30/40/60/70の傾きは、レンズ全体のもつコマ収差と等価とされている。
略平面状の反射輪帯面30/40/60/70の傾きが、レンズ全体のもつコマ収差と等価とされたレンズ1について説明する。そのようなレンズ1は、例えば、第一レンズ曲面10と、第二レンズ曲面20と、各レンズ曲面10,20の外周に設けられた反射輪帯面30,40とが、設計/仕様の通りに精度よく形成されたレンズ1を意味する。また、そのようなレンズ1は、例えば、第一レンズ曲面10と、第二レンズ曲面20と、レンズ装着部50の反射輪帯面60/70とが、設計/仕様の通りに精度よく形成されたレンズ1を意味する。
略平面状に形成された反射輪帯面30/40/60/70の傾きが、レンズ全体のもつコマ収差と等価とされたレンズ1は、精度の高いレンズ1として形成される。上述した如く、収差とは、例えばレンズ1などを通る光線が正しく一点に集められず、不完全な像ができることを意味する。また、コマ収差とは、光軸Zから離された物点から斜めに入った光がレンズ1を通して結像されるときに、点とならずに広がって例えば彗星状に見える現象を意味する(図7)。略平面状の反射輪帯面30/40/60/70(図1,図2,図4)の傾きが、レンズ全体のもつコマ収差と等価とされていれば、コマ収差の発生が抑えられた高精度なレンズ1を、レンズ組立メーカや、光学機器メーカ等に提供することができる。
レンズ1に設けられた略平面状の反射輪帯面30/40/60/70の傾きは、例えばオートコリメータ(図示せず)を備えたレンズ判別手段(図示せず)などによって測定される。そのときに、レンズ全体のもつコマ収差方向が判別される(図7)。
このようなレンズ計測方法が行われることにより、コマ収差測定は容易に行われる。反射輪帯面30/40/60/70(図1,図2,図4)の傾きが、オートコリメータを備えたレンズ判別手段などによって測定されることで、レンズ全体のもつコマ収差方向は、容易に判別される。従って、容易にコマ収差測定が行われたレンズ1を、レンズ組立メーカや、光学機器メーカ等に提供することができる。
レンズ1の開口数もしくは開口率が、例えば略0.45〜0.95、好ましくは略0.45〜0.85、より好ましくは略0.45〜0.67とされたときに、反射輪帯面30
からの反射光でレンズ1の傾きを調整したのち、レンズ1を透過する光の持つ残留コマ収差を、略0〜0.016λrms の範囲内に収めたレンズ1のみが、光ピックアップ装置に使用可能なレンズ1として選別される(例えば、表1参照。)。
からの反射光でレンズ1の傾きを調整したのち、レンズ1を透過する光の持つ残留コマ収差を、略0〜0.016λrms の範囲内に収めたレンズ1のみが、光ピックアップ装置に使用可能なレンズ1として選別される(例えば、表1参照。)。
開口数もしくは開口率とは、光学器械で対物レンズの有効半径(入射ひとみの半径)を物点から見る角の正弦と、入射側の媒質の屈折率との積をいう。開口数/開口率(Numerical Aperture)は、「NA」と省略される。開口数もしくは開口率は、対物レンズの性能を表すときに用いられる。
例えば、CD(Compact Disc)系列のディスク(図示せず)に対応するレンズのNAは、略0.45〜0.51とされている。また、DVD(Digital Versatile Disc)系列のディスクに対応するレンズのNAは、例えば略0.6〜0.67好ましくは略0.6〜0.65とされている。また、Blu-ray Disc系列のディスクに対応するレンズのNAは、略0.85とされている。「Blu-ray 」とは、例えばディスクに高密度記録が可能とされた青紫色のレーザを意味する。また、NAが略0.95とされた光ピックアップ装置用レンズも発表された。
例えば、CD系列のディスクや、DVD系列のディスクなどのメディアに対し、情報/データの読み書きが可能な光ピックアップ装置(図示せず)に、開口数略0.6の一つのレンズ1が装備されている場合、開口制限付広帯域1/4波長板(図示せず)が光ピックアップ装置内の光路中に装備されることにより、レンズ1は、実質的に開口数略0.45〜0.65として機能する。
残留コマ収差が略0〜0.016λrms の範囲内に収められたレンズ1のみが、光ピックアップ装置に使用可能なレンズ1として選別されることにより、精度よくコマ収差判別が行われたレンズ1(図1〜図4)を、レンズ組立メーカや、光学機器メーカ等に提供することができる。開口数NAが、例えば略0.45〜0.95、好ましくは略0.45〜0.85、より好ましくは略0.45〜0.67の範囲内のレンズ1が製造されるときに、残留コマ収差が0〜0.016λrms の範囲内に収められたレンズ1が形成されていれば、レーザ光がレンズ1を通して焦点を結ぶときに、レーザ光は略点状態となる(図6)。従って、レーザ光がレンズ1を通して焦点を結ぶときに、レーザ光の焦点が点とならずに広がって例えば彗星状となる(図7)ことは回避され、レーザ光の焦点は、精度のよい略点状態として結ばれる(図6)。
例えば、残留コマ収差が略0λrms とされたレンズ1(図1〜図4)が用いられ、このレンズ1にレーザ光が透過されてレーザ光の焦点が結ばれた場合、レーザ光の焦点は、例えば図6の如く、極めて理想的な点状態となる。また、例えば、残留コマ収差が略0.005λrms とされたレンズ1(図1〜図4)が用いられ、このレンズ1にレーザ光が透過
されてレーザ光の焦点が結ばれた場合、このレーザ光の焦点は、極めて精度の高い焦点となる。また、例えば、残留コマ収差が略0.01λrms とされたレンズ1が用いられ、このレンズ1にレーザ光が透過されてレーザ光の焦点が結ばれた場合、このレーザ光の焦点は、非常に精度の高い焦点となる。また、残留コマ収差が略0.015λrms とされたレンズ1が用いられ、このレンズ1にレーザ光が透過されてレーザ光の焦点が結ばれた場合、このレーザ光の焦点は、精度の高い焦点となる。また、残留コマ収差が略0.016λrms とされたレンズ1が用いられ、このレンズ1にレーザ光が透過されてレーザ光の焦点が結ばれた場合、このレーザ光の焦点は、精度の高い焦点となる。
されてレーザ光の焦点が結ばれた場合、このレーザ光の焦点は、極めて精度の高い焦点となる。また、例えば、残留コマ収差が略0.01λrms とされたレンズ1が用いられ、このレンズ1にレーザ光が透過されてレーザ光の焦点が結ばれた場合、このレーザ光の焦点は、非常に精度の高い焦点となる。また、残留コマ収差が略0.015λrms とされたレンズ1が用いられ、このレンズ1にレーザ光が透過されてレーザ光の焦点が結ばれた場合、このレーザ光の焦点は、精度の高い焦点となる。また、残留コマ収差が略0.016λrms とされたレンズ1が用いられ、このレンズ1にレーザ光が透過されてレーザ光の焦点が結ばれた場合、このレーザ光の焦点は、精度の高い焦点となる。
しかしながら、残留コマ収差が略0.016λrms を超えるレンズ(1)が用いられた場合、このレンズ(1)にレーザ光が透過されてレーザ光の焦点が結ばれたときに、レーザ光の焦点にコマ収差が発生することが懸念される(図7)。
残留コマ収差が0〜0.016λrms の範囲内に収められたレンズ1(図1〜図4)、好ましくは、残留コマ収差が0〜0.015λrms の範囲内に収められたレンズ1が用いられていれば、レンズ1にレーザ光が透過されてレーザ光の焦点が結ばれるときに、精度の高い焦点が形成される。レンズ1が射出成形法に基づいて形成されるときの成形精度を考慮すると、例えば、残留コマ収差が0.005〜0.016λrms の範囲内に収められたレンズ1が、実質的に成形可能なレンズ1とされる。さらに、レンズ1が射出成形法に基づいて形成されるときの成形精度と、レンズ1が製造されるときの歩留りとを考慮すると、例えば、残留コマ収差が0.01〜0.016λrms の範囲内に収められたレンズ1が、生産性よく成形可能なレンズ1とされる。
図1,図2,図4の如く、このレンズ1は、光を屈折させる複数の略湾曲面状レンズ曲面10,20を備えるものとして形成されている。略湾曲面状のレンズ曲面10,20の周りに、略平面状かつ略円環状の第一反射輪帯面30,40が設けられている。
レンズ1のコマ収差測定が行われるときに、レンズ1に設けられた略平面状かつ略円環状の第一反射輪帯面30または40が用いられることにより、レンズ1のコマ収差測定は容易に行われる。光を屈折させる略湾曲面状レンズ曲面10,20の周りに位置する略平面円環状の第一反射輪帯面30または40が用いられて、レンズ全体のコマ収差測定が行われる。
図1〜図4の如く、このレンズ1は、レンズ曲面10,20および第一反射輪帯面30,40の外側に設けられて、レンズホルタ(図示せず)などの相手側レンズ保持部(図示せず)に取り付けられる略円環状のレンズ装着部50を備えるものとして形成されている。略円環状のレンズ装着部50に、略平面状かつ略円環状の第二反射輪帯面60,70が設けられている。
略円環状のレンズ装着部50に、略平面状かつ略円環状の第二反射輪帯面60,70が設けられていれば、レンズ1のコマ収差の測定は容易に行われる。レンズホルタなどの相手側レンズ保持部に取り付けられるレンズ装着部50の略平面円環状の第二反射輪帯面60または70が用いられて、レンズ全体のコマ収差測定が行われる。
レンズ良否判定は、例えばオートコリメータを備えたレンズ判別手段が用いられ、オートコリメータを備えたレンズ判別手段から発せられる光がレンズ光軸Zに合わせられ、レンズ光軸Zに合わせられた光がレンズ1の反射輪帯面30/40/60/70に当てられ、その反射光が、オートコリメータを備えたレンズ判別手段にて測定されることで行われる。
略平面状に形成された上側の第一反射輪帯面30の平坦度が劣化して、レンズ1の上側の第一反射輪帯面30に平坦度劣化部3(図1)が形成されている。この平坦度劣化部3は、略楕円状に示された反射防止処理領域2内において、略平面状かつ略円環状に形成された上側の第一反射輪帯面30上に形成されている。また、略平面状に形成された上側の第二反射輪帯面60の平坦度が劣化して、レンズ1の上側の第二反射輪帯面60に平坦度劣化部6(図1)が形成されている。この平坦度劣化部6は、略楕円状に示された反射防止処理領域2内において、略平面状かつ略円環状に形成された上側の第二反射輪帯面60上に形成されている。レンズ1に形成された平坦度劣化部3,6が低い光の反射率とされた反射防止処理領域2が、レンズ1に形成されている。
このような平坦度劣化部3,6がレンズ1の反射防止処理領域2内に形成されていれば、例えばオートコリメータを備えたレンズ判別手段が用いられてレンズ良否判定が行われるときに、レンズ判別手段によるレンズ良否判定は、精度よく確実に行われる。レンズ1の上側における反射輪帯面30,60の平坦度が劣化して、光の反射率が低い平坦度劣化部3,6が形成されて、各平坦度劣化部3,6を含む反射防止処理領域2がレンズ1に形成されていれば、オートコリメータを備えたレンズ判別手段から発せられた光が、レンズ1の反射防止処理領域2内の平坦度劣化部3または6に当てられても、この光は殆ど反射されない。従って、例えばオートコリメータを備えたレンズ判別手段に、レンズ1の反射防止処理領域2の平坦度劣化部3または6から反射された光が入射され、オートコリメータを備えたレンズ判別手段が、使用可能なレンズ1をコマ収差が発生する不良品と判定することは回避される。これにより、レンズ製造過程におけるレンズ1のコマ収差判別が確実に行われると共に、レンズ製造工程におけるレンズ1の歩留りが向上する。
レンズ1の反射防止処理領域2は、CCD撮像素子(図示せず)や、オートコリメータ(図示せず)等を備えたレンズ判別手段(図示せず)によるレンズ良否判定が行われるときに、レンズ判別手段にコマ収差が発生することを抑制させるために、レンズ1に設けられている。
CCD系撮像素子や、オートコリメータ等を備えたレンズ判別手段が用いられることにより、レンズ良否判定は確実に行われる。CCD(Charge Coupled Device )とは、光情報を電気信号に変換させる半導体素子を意味する。また、上述した如く、オートコリメータとは、例えば、定盤や案内面などの対象面に光を当て、真直度、直角度、平行度、平面度などを測定する計器を意味する。
レンズ1が射出成形されるときに、射出ゲート跡部80の近くに成形時の歪が発生し、射出ゲート跡部80近傍の光学的な平坦度が劣化する。レンズ1の射出ゲート跡部80の近傍に、反射防止処理領域2が位置する。
レンズ1の反射防止処理領域2内の平坦度劣化部3,6は、光の反射を抑える粗面部3,6として形成されている。この粗面部3,6は、例えば、「しぼ」仕上げが行われて、梨子地状に形成されている。「しぼ」とは、表面に表れた例えば凹凸を意味する。また、「梨子地」とは、例えば梨の果実の肌に似た模様を意味する。
レンズ1の反射防止処理領域2内の平坦度劣化部3,6が、光の反射を抑える粗面部3,6として形成されることにより、例えばオートコリメータを備えたレンズ判別手段が用いられてレンズ良否判定が行われるときに、レンズ判別手段によるレンズ良否判定は確実に行われる。レンズ1の反射防止処理領域2内の平坦度劣化部3,6は、光の反射を抑える粗面部3,6として形成されているので、レンズ良否判定が行われるときに、例えば、レンズ1の反射防止処理領域2内の平坦度劣化部3または6から反射した光が、オートコリメータを備えたレンズ判別手段に入射し、その結果、オートコリメータを備えたレンズ
判別手段が、使用可能なレンズ1をコマ収差が発生する不良品と判定することは回避される。従って、オートコリメータを備えたレンズ判別手段によるコマ収差判定は、精度よく確実に行われる。
判別手段が、使用可能なレンズ1をコマ収差が発生する不良品と判定することは回避される。従って、オートコリメータを備えたレンズ判別手段によるコマ収差判定は、精度よく確実に行われる。
また、レンズ1の反射防止処理領域2に反射防止被膜が形成されることなく、レンズ1に反射防止コーティング処理が行われる。
反射防止被膜が形成されていない部分における反射輪帯面30,60の光反射率Rは、例えば、約4%とされている。また、レンズ1の反射防止処理領域2内の平坦度劣化部3,6における光の反射率は、反射防止被膜が形成されていない部分における反射輪帯面30,60の光反射率R(例:約4%)の約0〜10%(例)とされる。具体的には、レンズ1の反射防止処理領域2内の平坦度劣化部3,6における光の反射率は、例えば、0〜0.1%とされる。
レンズ1の反射防止処理領域2内の平坦度劣化部3,6における光の反射率が0〜0.1%とされていれば、例えばオートコリメータを備えたレンズ判別手段が用いられてレンズ良否判定が行われるときに、レンズ判別手段によるレンズ良否判定は確実に行われる。レンズ1の反射防止処理領域2内の平坦度劣化部3,6における光の反射率は、0〜0.1%という低い反射率とされているので、レンズ良否判定が行われるときに、レンズ1の反射防止処理領域2内の平坦度劣化部3または6から反射した多くの光が、オートコリメータを備えたレンズ判別手段に入射され、その結果、オートコリメータを備えたレンズ判別手段が、使用可能なレンズ1をコマ収差が発生する不良品と判定することは回避される。
レンズ1の反射防止処理領域2内の平坦度劣化部3,6における光の反射率が0%とされていれば、光の反射が無くされる。従って、オートコリメータを備えたレンズ判別手段に、レンズ1の反射防止処理領域2内の平坦度劣化部3または6から反射した光が入射されるということがない。また、レンズ1の反射防止処理領域2内の平坦度劣化部3,6における光の反射率が、例えば略0.05%とされていれば、光の反射が僅かなため、オートコリメータを備えたレンズ判別手段に、レンズ1の反射防止処理領域2内の平坦度劣化部3または6から反射した光が多量に入射されるということは回避される。また、レンズ1の反射防止処理領域2内の平坦度劣化部3,6における光の反射率が0.1%とされていれば、光の反射が少ないので、オートコリメータを備えたレンズ判別手段に、レンズ1の反射防止処理領域2内の平坦度劣化部3または6から反射した光が大量に入射されるということは回避される。
レンズ1の反射防止処理領域2内の平坦度劣化部3,6における光の反射率が0.1%を超える場合、オートコリメータを備えたレンズ判別手段に、レンズ1の反射防止処理領域2内の平坦度劣化部3または6から反射した光が一定量を超えて入射されることが懸念される。この場合、レンズ1の反射防止処理領域2内の平坦度劣化部3または6から反射した光の影響により、オートコリメータを備えたレンズ判別手段が、使用可能なレンズ1をコマ収差が発生する不良品と判定することが懸念される。しかしながら、レンズ1の反射防止処理領域2内の平坦度劣化部3,6における光の反射率が、0〜0.1%の低い反射率に設定されることにより、レンズ判別手段による判定誤りは回避される。従って、レンズ判別手段によるコマ収差判定は、精度よく確実に行われる。
レンズ1の反射防止処理領域2は、射出成形法によってレンズ1の成形が行われたときに形成される射出ゲート跡部80の近傍に設けられている。レンズ1の射出ゲート跡部80は、例えば略円環状レンズ装着部50の外周部55から略円環状レンズ装着部50の外側に向けて突出した状態で残されている。
反射防止処理領域2がレンズ1の射出ゲート跡部80の近傍に設けられることにより、レンズ判別時のコマ収差の発生は抑制される。射出成形法による成形が行われてレンズ1が形成されるときに、射出ゲート跡部80の近傍に「ヒケ」が生じることがある。上述した如く、「ヒケ」とは、例えば、成形品表面に生じる陥没現象を意味する。また、射出成形法とは、例えば加熱された材料を金型の空隙に注入し、これを冷却固化させて成形品を形成する方法を意味する。
光の反射率が低い平坦度劣化部3,6を含んだ反射防止処理領域2が、レンズ1の射出ゲート跡部80の近傍に設けられていれば、例えば、オートコリメータを備えたレンズ判別手段が用いられてレンズ良否判定が行われるときに、オートコリメータを備えたレンズ判別手段から光が発せられて、「ヒケ」が生じた部分に光が当てられると共に、この光が反射してオートコリメータを備えたレンズ判別手段に入射し、その結果、オートコリメータを備えたレンズ判別手段が、使用可能なレンズ1をコマ収差が発生する不良品と判定することは回避される。従って、オートコリメータを備えたレンズ判別手段によるレンズ1のコマ収差判定は、確実に行われる。
図1〜図4に示すレンズ1は、各種データが入れられるメディア(図示せず)に対向して位置する対物レンズ1として用いられる。メディアは、各種データの読み書きが可能なものとされている。上述した如く、対物レンズ(Objective Lens)は、「OBL」と略称される。OBL1の第一レンズ曲面10が、データの読み書きが行われるメディアに対向する面とされる。図2,図4の如く、OBL1の第一レンズ曲面10と、OBL1の第二レンズ曲面20とが比較されたときに、第二レンズ曲面20よりも、第一レンズ曲面10のほうが、緩やかな平曲面状に形成されている。
メディアとして、例えば光ディスク(図示せず)などが挙げられる。光ディスクとして、例えば、「CD−ROM」,「DVD−ROM」などのデータ読出し専用の光ディスクや、「CD−R」,「DVD−R」,「DVD+R」などのデータ追記型の光ディスクや、「CD−RW」,「DVD−RW」,「DVD+RW」,「DVD−RAM」,「HD
DVD」,「Blu-ray Disc」などのデータ書込み/消去やデータ書換え可能なタイプの光ディスクなどが挙げられる。
DVD」,「Blu-ray Disc」などのデータ書込み/消去やデータ書換え可能なタイプの光ディスクなどが挙げられる。
また、光ディスクとして、例えばディスク両面に信号面が設けられ、データ書込み/消去やデータ書換えが可能とされた光ディスク(図示せず)等も挙げられる。また、ディスクとして、例えば二層の信号面が設けられ、データ書込み/消去やデータ書換えが可能とされた光ディスク(図示せず)等も挙げられる。また、例えば三層の信号面が設けられ、データ書込み/消去やデータ書換えが可能とされた「HD DVD」用光ディスク(図示せず)等も挙げられる。また、例えば四層の信号面が設けられ、データ書込み/消去やデータ書換えが可能とされた「Blu-ray Disc」用光ディスク(図示せず)等も挙げられる。
「CD−ROM」もしくは「DVD−ROM」の「ROM」は、「Read Only Memory」の略称である。「CD−ROM」もしくは「DVD−ROM」は、データ/情報読出し専用のものである。また、「CD−R」または「DVD−R」もしくは「DVD+R」の「R」は、「Recordable」の略称である。「CD−R」または「DVD−R」もしくは「DVD+R」は、データ/情報の書込みが可能なものである。また、「CD−RW」または「DVD−RW」もしくは「DVD+RW」の「RW」は、「ReWritable」の略称である。「CD−RW」または「DVD−RW」もしくは「DVD+RW」は、データ/情報の書換えが可能なものである。また、「DVD−RAM」は、「Digital Versatile Disc Random Access Memory 」の略称である。「DVD−RAM」は、データ/情報の読み書き/消去が可能なものである。
また、「HD DVD」は、「High Definition DVD 」の略称である。「HD DVD」は、従来のDVD系列のものと互換性をもたせ、且つ、従来のDVD系列のディスクよりも記憶容量の大きいものである。従来のCDには、赤色/近赤外レーザが用いられていた。また、従来のDVDには、赤色レーザが用いられていた。しかしながら、「HD DVD」の光ディスク200に記録されたデータ/情報が読み出されるときには、青紫色レーザが用いられる。また、「Blu-ray 」とは、従来の信号の読み書きに用いられていた赤色のレーザに対し、高密度記録が実現されるために採用された青紫色のレーザを意味する。
前記各種光ディスクに対応可能とされると共に、確実にコマ収差判別が行われた高精度なOBL1(図1〜図4)が、レンズ組立メーカや、光学機器メーカ等に提供される。光ディスクに対向して位置するOBL1には、高精度のものが要求される。この要求に対応したOBL1の市場提供が可能となる。
レンズ光軸Zに対し略直交する少なくとも一面以上の略平面状反射輪帯面30/40/60/70の傾きが、レンズ全体のもつコマ収差と等価とされ、このようなOBL1が形成されていれば、例えば、オートコリメータを備えたレンズ判別手段によるレンズ良否判定は確実に行われる。従って、コマ収差判別が行われた高精度なOBL1を、レンズ組立メーカや、光学機器メーカ等に提供することができる。
OBL1の反射防止処理領域2は、OBL1において、データの読み書きが行われるメディアに対向する面側に設けられている。即ち、OBL1の反射防止処理領域2は、OBL1において、データの読み書きが行われるメディアに対向する上側の第一レンズ曲面10側に設けられている。なお、レンズ1の設計/仕様などにより、例えばOBL(1)の下側の第二レンズ曲面(20)側に、光の反射率が低い平坦度劣化部(3,6)を含んだ反射防止処理領域2が設けられたものも使用可能とされる。
レーザ光が透過可能とされたレンズ1の具体的な良否判定方法について説明する。
レンズ1の開口数をNAと定め、残留コマ収差をCA(λrms )と定め、係数をCと定め、係数Cが0.0334〜0.0336の範囲内の数値とされたときに、例えば下記(1)式に基づいて、レンズ良否判定が行われる。
CA≦C×(NA)2 ・・・(1)式
CA≦C×(NA)2 ・・・(1)式
(1)式の如く、残留コマ収差CAは、レンズの開口数NAの二乗に比例する。例えば、係数Cが、0.0334もしくは0.0335と定められることにより、表1の如く、レンズの開口数NAと、残留コマ収差CAとの関係が導き出される。
(1)式が用いられることにより、レンズ1のコマ収差判別は、精度よく確実に行われる。(1)式に基づいて残留コマ収差を数値化させ、数値化された残留コマ収差に基づいてレンズ良否判定が行われるので、曖昧なレンズ良否判定が行われるということは回避される。従って、コマ収差判別が精度よく確実に行われたレンズ1を、レンズ組立メーカや、光学機器メーカ等に提供することができる。
このように、レンズ1のコマ収差判別は、上記(1)式に基づいて精度よく確実に行われる。(1)式が用いられることにより、レンズ1の残留コマ収差CAは、数値化される。(1)式に基づいて算出された残留コマ収差CAの値に基づき、レンズ1のコマ収差判別は、精度よく確実に行われることとなる。
上記レンズ1は、光ピックアップ装置(図示せず)に装備される。上記OBL1は、光ピックアップ装置のレンズホルダ(図示せず)に装着される。レンズホルダに装着されたOBL1が、OBL1付ハウジングなどの各種部品を収容可能なハウジング(図示せず)に装備されることで、OBL1を備える不図示の光ピックアップ装置が構成される。
これにより、精度の高い光ピックアップ装置が構成される。光ピックアップ装置に装備されるレンズ1は、コマ収差判別が行われたレンズ1とされているので、光ピックアップ装置が作動しているときに、レンズ1の焦点にコマ収差が発生して光ピックアップ装置に誤作動が生じるということは回避される。従って、光ディスクなどのメディアに対してレーザ光が焦点を結び、メディアに対するデータの読み書きが行われるときに、レンズ1のコマ収差の発生が抑制された光ピックアップ装置を、ディスク装置の組立メーカや、光学機器メーカ等に提供することができる。
この光ピックアップ装置は、例えば、「CD−ROM」,「DVD−ROM」などの読出し専用の光ディスクや、「CD−R」,「DVD−R」,「DVD+R」などの追記型の光ディスクや、「CD−RW」,「DVD−RW」,「DVD+RW」,「DVD−RAM」,「HD−DVD」,「Blu ray Disc」などの書込み/消去や書換え可能なタイプの光ディスクに対応したものとされる。
また、前記光ピックアップ装置(図1)を備える不図示の光ディスク装置は、例えば、各種パーソナルコンピュータ( Personal Computer:PC)などのコンピュータや、CDプレーヤなどの音響機器や、DVDプレーヤなどの音響/映像機器などに装備可能とされる(何れも図示せず)。コンピュータとして、例えば、ノート型PCや、ラップトップ型PCや、デスクトップ型PCなどが挙げられる。
デスクトップコンピュータは、卓上型のコンピュータとされ、机の上で使用可能なコンピュータとされているが、容易に持運びができないタイプのものである。デスクトップ型のPCに対し、ノート型もしくはラップトップ型のPCは、軽量化、軽薄化が要求されることから、スリム型ドライブが装備されたディスク装置を備える構造のものである。ノート型もしくはラップトップ型のPCは、デスクトップ型のPCと異なる構造のものである。ノート型もしくはラップトップ型のPCは、ディスプレイと、PC本体とが、一体構造のものとされ、PC本体に対し、ディスプレイが折りたたまれることで、薄型サイズのものとなる。ノート型のPCは、このものが平面視されたときに略A4判もしくはこれ以下の大きさの汎用PCとされ、ブック型PCとも呼ばれている。ノート型もしくはラップトップ型のPCは、コンパクトなものとされて容易に持運びができるということが重要である。
上記光ピックアップ装置を備える不図示の光ディスク装置は、例えば、デスクトップ型PCの光ディスク装置に装備可能とされる。また、上記光ピックアップ装置を備える不図示の光ディスク装置は、例えば、ノート型PCもしくはラップトップ型PC等の持運びが容易な薄型コンピュータの光ディスク装置に装備可能とされる。上記光ピックアップ装置は、ノート型PCの光ディスク装置に装備可能とされる。
本発明のレンズは、図示されたものに限定されるものではない。また、本発明の光ピックアップ装置は、上記したものに限定されるものではない。例えば、図1〜図4に示す凸レンズ1に代えて、凹レンズ(図示せず)が用いられたものも使用可能とされる。また、図1〜図4に示す凸レンズ1に代えて、不図示の凹レンズに反射防止処理領域が設けられたものも使用可能とされる。本発明のものは、その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能とされる。
1 OBL(レンズ)
2 反射防止処理領域
3,6 粗面部(平坦度劣化部)
10,20 レンズ曲面
11,21 光透過面(表面部)
30,40 第一反射輪帯面(反射輪帯面)
50 レンズ装着部
55 外周部
60,70 第二反射輪帯面(反射輪帯面)
80 射出ゲート跡部(ゲート跡部)
Z レンズ光軸(光軸)
2 反射防止処理領域
3,6 粗面部(平坦度劣化部)
10,20 レンズ曲面
11,21 光透過面(表面部)
30,40 第一反射輪帯面(反射輪帯面)
50 レンズ装着部
55 外周部
60,70 第二反射輪帯面(反射輪帯面)
80 射出ゲート跡部(ゲート跡部)
Z レンズ光軸(光軸)
Claims (8)
- レンズ光軸に対し略直交する反射輪帯面を備え、該反射輪帯面の傾きが、レンズ全体のもつコマ収差と等価とされたことを特徴とするレンズ。
- 前記反射輪帯面の前記傾きを測定することで、前記レンズ全体のもつコマ収差方向が判別できることを特徴とする請求項1に記載のレンズ。
- 輪帯面からの反射光で前記レンズの傾きを調整したのち、該レンズを透過する光の持つ残留コマ収差を、0〜0.016λrms の範囲内に収めたことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ。
- 光を屈折させるレンズ曲面を備え、該レンズ曲面の周りに前記反射輪帯面を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のレンズ。
- 相手側レンズ保持部に取り付けられるレンズ装着部を備え、該レンズ装着部に前記反射輪帯面を設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のレンズ。
- 前記反射輪帯面の平坦度が劣化して低い光の反射率とされた反射防止処理領域を形成させたことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のレンズ。
- データが入れられるメディアに対向して位置する対物レンズとして用いたことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のレンズ。
- 請求項1〜7の何れか1項に記載のレンズを備えることを特徴とする光ピックアップ装置。
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|---|---|---|---|---|
| JP2011227973A (ja) * | 2010-04-22 | 2011-11-10 | Hoya Corp | ピックアップ装置用レンズ及び該レンズの検査方法 |
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