JP2007046830A - 冷却庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】 除霜能力が高く、かつ、異常通電時にも冷却室内の温度が過度に上昇することが抑制された冷却庫を提供する。
【解決手段】 スターリング冷却庫は、冷却室を有する冷却庫本体と、冷却室内を冷却するための低温側蒸発器11と、低温側蒸発器11の除霜を行なうヒータ11Aとを備える。ヒータ11Aは、低温側蒸発器11と離間して設けられたガラス管ヒータ111Aと、低温側蒸発器11近傍に設けられたPTCヒータ112Aとを有し、PTCヒータ112Aは、該ヒータが所定の温度に達した時に、その出力を抑制する機能(自己温度制御機能)を有する。
【選択図】 図3
【解決手段】 スターリング冷却庫は、冷却室を有する冷却庫本体と、冷却室内を冷却するための低温側蒸発器11と、低温側蒸発器11の除霜を行なうヒータ11Aとを備える。ヒータ11Aは、低温側蒸発器11と離間して設けられたガラス管ヒータ111Aと、低温側蒸発器11近傍に設けられたPTCヒータ112Aとを有し、PTCヒータ112Aは、該ヒータが所定の温度に達した時に、その出力を抑制する機能(自己温度制御機能)を有する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、冷却庫に関し、特に、除霜機能を有する冷却庫に関する。
冷却庫の除霜に用いられる除霜ヒータが従来から知られている。
たとえば、特開2004−340402号公報(特許文献1)においては、ガラス管内部に設置された金属抵抗体からなるヒータ線と、ガラス管を覆う管体とを備えた除霜ヒータが開示されている。該除霜ヒータは、その輻射熱が指向性を有するように形成されている。
特開2004−340402号公報
たとえば、特開2004−340402号公報(特許文献1)においては、ガラス管内部に設置された金属抵抗体からなるヒータ線と、ガラス管を覆う管体とを備えた除霜ヒータが開示されている。該除霜ヒータは、その輻射熱が指向性を有するように形成されている。
除霜ヒータを用いて冷却器の除霜を行なう場合、異常によりヒータが連続通電状態となった場合にも冷却室内の温度が異常に上昇することを抑制する必要がある。このため、ヒータ出力を十分に高く設定することができない場合がある。この結果、除霜処理に比較的長い時間を要し、除霜時に冷却室の温度を十分に低く保てない場合がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、除霜能力が高く、かつ、異常通電時にも冷却室内の温度が過度に上昇することを抑制する冷却庫を提供することにある。
本発明に係る冷却庫は、冷却室を有する冷却庫本体と、冷却室内を冷却するための冷却器と、冷却器の除霜を行なうヒータとを備え、ヒータは、冷却器と離間して設けられた第1ヒータと、冷却器近傍に設けられた第2ヒータとを有し、第2ヒータは自己温度制御機能を有する。
ここで、自己温度制御機能とは、ヒータが所定の温度に達した時に、その出力を抑制する機能を意味する。
上記構成によれば、冷却器と離間した第1ヒータからの輻射熱によって冷却器およびその周辺の部材に付着した霜を融解するとともに、冷却器近傍の第2ヒータから冷却器への熱伝導によって冷却器に付着した霜を効率よく融かすことができる。したがって、高い除霜能力が得られる。そして、除霜時間が短縮され、除霜時に冷却室内の温度を十分に低く保つことができる。一方で、異常によりヒータが連続通電状態となった場合、自己温度制御機能を有する第2ヒータの出力が抑制されるので、冷却庫内の温度が過度に上昇することを抑制することができる。
上記冷却庫は、好ましくは、高温部と低温部とを有するスターリング機関と、スターリング機関の低温部に設けられ、内部の冷媒を凝縮させる凝縮器と、凝縮器において凝縮した冷媒を蒸発させる蒸発器とをさらに備える、そして、上記冷却器としてこの蒸発器が用いられる。
これにより、除霜能力が高く、かつ、異常通電時にも冷却室内の温度が過度に上昇することが抑制されたスターリング冷却庫が得られる。
本発明によれば、異常によりヒータが連続通電状態となった場合にも冷却室内の温度が過度に上昇することを抑制しながら、ヒータによる除霜能力を向上させることができる。
以下に、本発明に基づく冷却庫の実施の形態について説明する。なお、同一または相当する部分に同一の参照符号を付し、その説明を繰返さない場合がある。
本願明細書において、「冷却庫」とは、「冷蔵庫」、「冷凍庫」および「冷凍冷蔵庫」の全てを含む概念である。
図1は、本発明の1つの実施の形態に係る冷却庫の一例としてのスターリング冷却庫の配管系統図である。
スターリング冷却庫1は、図1に示すように、高温部2と低温部3とを有するスターリング冷凍機4(スターリング機関)と、高温部2に取付けられた高温側蒸発器5、高温側凝縮器7およびパイプ2A,2Bを含む第1高温側循環回路(第1循環回路)と、高温側蒸発器5、循環ポンプ6、発露防止パイプ9およびパイプ2C〜2Eを含む第2高温側循環回路(第2循環回路)と、低温部3に取付けられた低温側凝縮器10、低温側蒸発器11およびパイプ3A,3Bを含む低温側循環回路とを備える。第1高温側循環回路は、スターリング冷凍機4の高温部2の冷却を行ない、第2高温側循環回路は、発露防止パイプ9に熱を供給する。また、低温側循環回路は、低温側蒸発器11を介して冷却庫内の空気とスターリング冷凍機4の低温部3との熱交換を行なう。
第1と第2高温側循環回路内には水(H2O)などが冷媒として封入されている。高温
側蒸発器5において蒸発した冷媒はパイプ2A(高温側導管)を介して高温側凝縮器7に達する(図1中の破線矢印)。高温側凝縮器7において外気との熱交換が行なわれることで冷媒が凝縮し液化する。この熱交換を促進するために、高温側凝縮器7近傍に気流を生じさせるファン8が設けられている。液化した冷媒は、パイプ2B(高温側戻り管)を介して高温側蒸発器5に戻る。第1高温側循環回路においては、このように、冷媒の蒸発と凝縮とによる自然循環を利用して、高温部2で発生した熱を高温側凝縮器7に伝達することができるように、高温側凝縮器7は高温側蒸発器5より上方に配置されている。また、冷媒の沸点を調整するために、循環回路系内の圧力が調整(大気圧よりも減圧)されている。
側蒸発器5において蒸発した冷媒はパイプ2A(高温側導管)を介して高温側凝縮器7に達する(図1中の破線矢印)。高温側凝縮器7において外気との熱交換が行なわれることで冷媒が凝縮し液化する。この熱交換を促進するために、高温側凝縮器7近傍に気流を生じさせるファン8が設けられている。液化した冷媒は、パイプ2B(高温側戻り管)を介して高温側蒸発器5に戻る。第1高温側循環回路においては、このように、冷媒の蒸発と凝縮とによる自然循環を利用して、高温部2で発生した熱を高温側凝縮器7に伝達することができるように、高温側凝縮器7は高温側蒸発器5より上方に配置されている。また、冷媒の沸点を調整するために、循環回路系内の圧力が調整(大気圧よりも減圧)されている。
一方、高温側蒸発器5の下部には、パイプ2Cが接続されている。高温側蒸発器5からパイプ2Cに液相の冷媒が流入する。パイプ2Cに流入した冷媒は、スターリング冷凍機4よりも下方に位置する循環ポンプ6に達する。循環ポンプ6から吐出された冷媒は、パイプ2Dを介して発露防止パイプ9に送られる。発露防止パイプ9内を流れた冷媒は、パイプ2Eを介して高温側蒸発器5内に戻る。このように、第2高温側循環回路においては、循環ポンプ6による強制循環が行なわれている。
ここで、発露防止パイプ9内を流れる冷媒は、スターリング冷凍機4の高温部2から与えられた熱により比較的高温に保たれている。したがって、発露防止パイプ9を冷却庫の前面開口部に配置することで、ドア部等における発露を抑制することができる。
また、低温側循環回路内には二酸化炭素や炭化水素などが冷媒として封入されている。低温側凝縮器10において液化した冷媒はパイプ3A(低温側導管)を介して低温側蒸発器11に達する。低温側蒸発器11において冷媒が蒸発することで熱交換が行なわれる。この熱交換を促進するために、低温側蒸発器11近傍に気流を生じさせるファン12が設けられている。熱交換の後、気化された冷媒は、パイプ3B(低温側戻り管)を介して低温側凝縮器10に戻る。低温側循環回路においては、このように、冷媒の蒸発と凝縮とによる自然循環を利用して、低温部3で発生した冷熱を低温側蒸発器11に伝達することができるように、低温側蒸発器11は低温側凝縮器10より下方に配置されている。また、冷媒の沸点を調整するために、循環回路系内の圧力が調整されている。
スターリング冷凍機4を作動させると、該冷凍機4の高温部2で発生した熱は、高温側凝縮器7を介して外気と熱交換される。一方、スターリング冷凍機4の低温部3で発生した冷熱は、低温側蒸発器11を介して冷却庫内の空気と熱交換される。冷却庫内からの暖かくなった気流は、再び低温側蒸発器11近傍に送られ、繰り返し冷却される。
上述した冷却サイクルの実施に伴い、低温側蒸発器11に着霜が生じる。スターリング冷却庫1においては、除霜用のヒータ11Aが設けられている。ヒータ11Aの構成および動作については後述する。
低温側蒸発器11の除霜を実施することで、除霜水が発生する。除霜水は、ドレンパイプ12Aを介して、冷却庫本体底面の下部に設置されたドレンパン12B(蒸発皿)に導かれる。ドレンパン12Bの上部には、ファン12Cが設けられており、ファン12Cによってドレンパン12B内に溜まった除霜水表面近傍に気流が形成され、比較的乾いた空気が除霜水上に供給されことにより、除霜水の蒸発が促進される。
次に、図2を用いて、スターリング冷凍機4の構造の一例およびその動作について説明する。
図2に示すように、本実施の形態のスターリング冷凍機4は、フリーピストン型のスターリング機関であって、ケーシング30と、該ケーシング30に組付けられたシリンダ13と、シリンダ13内で往復動するピストン14およびディスプレーサ15と、再生器16と、圧縮空間17Aと膨張空間17Bとを含む作動空間17と、高温部2と、低温部3と、ピストン駆動手段としてのリニアモータ23と、ピストンスプリング24と、ディスプレーサスプリング25と、ディスプレーサロッド26と、背圧空間27とを備える。
図2の例では、スターリング冷凍機4の外殻体(外壁)は、単一の容器で構成されず、背圧空間27側に位置するケーシング30(ベッセル部分)と、作動空間17側に位置する高温部2、チューブ18Aおよび低温部3とで主に構成される。ケーシング30は、背圧空間27を規定する。ケーシング30には、シリンダ13、リニアモータ23、ピストンスプリング24およびディスプレーサスプリング25をはじめとする種々の部品が組付けられる。上記外殻体の内部には、ヘリウムガスや水素ガス、窒素ガスなどの作動媒体が充填される。
シリンダ13は、略円筒状の形状を有し、内部にピストン14とフリーピストンとしてのディスプレーサ15とを往復動可能に受け入れる。シリンダ13内において、ピストン14とディスプレーサ15とは同軸上に間隔をあけて配置され、このピストン14およびディスプレーサ15によってシリンダ13内の作動空間17が圧縮空間17Aと膨張空間17Bとに区画される。より詳しくは、作動空間17は、ピストン14におけるディスプレーサ15側の端面よりもディスプレーサ15側に位置する空間であり、ピストン14とディスプレーサ15との間に圧縮空間17Aが形成され、ディスプレーサ15と低温部3との間に膨張空間17Bが形成される。圧縮空間17Aは主に高温部2によって囲まれ、膨張空間17Bは主に低温部3によって囲まれている。
圧縮空間17Aと膨張空間17Bとの間には、シリンダ13の外周面上に所定の隙間を有しながらフィルムが巻回されてなる再生器16が配設されており、この再生器16を介して圧縮空間17Aと膨張空間17Bとが連通する。それにより、スターリング冷凍機4内に閉回路が構成される。この閉回路内に封入された作動媒体が、ピストン14およびディスプレーサ15の動作に合わせて流動することにより、後述する逆スターリングサイクルが実現される。
シリンダ13の外側に位置する背圧空間27にはリニアモータ23が配設される。リニアモータ23は、インナーヨーク20と、可動マグネット部21と、アウターヨーク22およびコイルとを有し、このリニアモータ23によって、シリンダ13の軸方向にピストン14が駆動される。
ピストン14の一端は、板バネなどで構成されるピストンスプリング24と接続される。該ピストンスプリング24は、ピストン14に弾性力を付与する弾性力付与手段として機能する。該ピストンスプリング24による弾性力を付加することにより、シリンダ13内でピストン14をより安定して周期的に往復動させることが可能となる。ディスプレーサ15の一端は、ディスプレーサロッド26を介してディスプレーサスプリング25と接続される。ディスプレーサロッド26はピストン14を貫通して配設され、ディスプレーサスプリング25は板バネなどで構成される。該ディスプレーサスプリング25の周縁部と、ピストンスプリング24の周縁部は、リニアモータ23からピストン14の背圧空間27側(以下、後方と称する場合がある。)に延びる支持部材により支持される。
ピストン14に対しディスプレーサ15と反対側には、ケーシング30によって囲まれた背圧空間27が配設されている。背圧空間27は、ケーシング30内でピストン14の周囲に位置する外周領域と、ケーシング30内でピストン14よりもピストンスプリング
24側(後方側)に位置する後方領域とを含む。この背圧空間27内にも、作動媒体が存在する。
24側(後方側)に位置する後方領域とを含む。この背圧空間27内にも、作動媒体が存在する。
高温部2は、ベース部材30Aを介してケーシング30に取付けられる。高温部2と低温部3とは、チューブ18Aを介して接続される。高温部2、低温部3の内周面上には、それぞれ内部熱交換器18と内部熱交換器19とが設けられる。内部熱交換器18,19は、それぞれ、圧縮空間17A,膨張空間17Bと高温部2,低温部3との間の熱交換を行なう。
ケーシング30の後方側には、板バネ28を介してバランスマス29が取付けられている。バランスマス29は、ピストン14やディスプレーサ15が振動することによって生じるケーシング30の振動を吸収する質量部材である。具体的には、ピストン14やディスプレーサ15が振動することによってケーシング30に振動が生じた場合に、このケーシング30の振動に対して追従するようにバランスマス29が振動することにより、スターリング冷凍機4の振動が低減される。
次に、このスターリング冷凍機4の動作について説明する。
まず、リニアモータ23を作動させてピストン14を駆動する。リニアモータ23によって駆動されたピストン14は、ディスプレーサ15に接近し、圧縮空間17A内の作動媒体(作動ガス)を圧縮する。
まず、リニアモータ23を作動させてピストン14を駆動する。リニアモータ23によって駆動されたピストン14は、ディスプレーサ15に接近し、圧縮空間17A内の作動媒体(作動ガス)を圧縮する。
ピストン14がディスプレーサ15に接近することにより、圧縮空間17A内の作動媒体の温度は上昇するが、高温部2によってこの圧縮空間17A内に発生した熱が外部へと放出される。そのため、圧縮空間17A内の作動媒体の温度はほぼ等温に維持される。すなわち、本過程は、逆スターリングサイクルにおける等温圧縮過程に相当する。
ピストン14がディスプレーサ15に接近した後にディスプレーサ15は低温部3側に移動する。他方、ピストン14によって圧縮空間17A内において圧縮された作動媒体は再生器16内に流入し、さらに膨張空間17Bへと流れ込む。その際、作動媒体の持つ熱が再生器16に蓄熱される。すなわち、本過程は、逆スターリングサイクルの等容冷却過程に相当する。
膨張空間17B内に流入した高圧の作動媒体は、ディスプレーサ15がピストン14側(後方側)へ移動することにより膨張する。このようにディスプレーサ15が後方側へ移動するのに伴い、ディスプレーサスプリング25の中央部も後方側に突出するように変形する。
上記のように膨張空間17B内で作動媒体が膨張することにより、膨張空間17B内の作動媒体の温度は下降するが、低温部3によって外部の熱が膨張空間17B内へと伝達されるため、膨張空間17B内はほぼ等温に保たれる。すなわち、本過程は、逆スターリングサイクルの等温膨張過程に相当する。
その後、ディスプレーサ15がピストン14から遠ざかる方向(前方側)に移動し始める。それにより、膨張空間17B内の作動媒体は再生器16を通過して再び圧縮空間17A側へと戻る。その際に再生器16に蓄熱されていた熱が作動媒体に与えられるため、作動媒体は昇温する。すなわち、本過程は、逆スターリングサイクルの等容加熱過程に相当する。
この一連の過程(等温圧縮過程−等容冷却過程−等温膨張過程−等容加熱過程)が繰り返されることにより、逆スターリングサイクルが構成される。この結果、低温部3は徐々に低温になり、極低温(たとえば−50℃程度)を有するに至る。一方で、高温部2は徐々に高温(たとえば60℃程度)になる。上述したように、低温部3における冷熱は、低温側循環回路を介して冷却庫内に供給され、高温部2における熱は、第1と第2高温側循環回路を介して冷却庫外に放出される。
図3は、低温側蒸発器11の除霜機構を説明する図である。図3を参照して、低温側蒸発器11の除霜機構は、ヒータ11Aと「温度センサ」としての除霜サーミスタ11Bとを含んで構成される。ヒータ11Aは、ガラス管ヒータ111AとPTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータ112Aとを有する。
ガラス管ヒータ111Aは、低温側蒸発器11の下方に位置し、低温側蒸発器11と離間して設けられている。そして、ガラス管ヒータ111A上には、ヒータカバー111Bが設けられている。一方、PTCヒータ112Aは、低温側循環回路における2次冷媒用配管に取付けられている。より具体的には、PTCヒータ112Aは、低温側蒸発器11の下部に取付けられている。ただし、PTCヒータ112Aの取付け位置は、図3に示される位置に限定されない。PTCヒータ112Aは、低温側蒸発器11の近傍に設けられている限り、該低温側蒸発器11と若干離間して設けられていてもよい。
図3に示される除霜機構によれば、低温側蒸発器11と離間したガラス管ヒータ111Aからの輻射熱によって低温側蒸発器11およびその周辺の部材に付着した霜を融解するとともに、低温側蒸発器11近傍のPTCヒータ112Aから低温側蒸発器11への熱伝導によって冷却器に付着した霜を効率よく融かすことができる。したがって、高い除霜能力が得られる。そして、除霜時間が短縮され、除霜時に冷却室内の温度を十分に低く保つことができる。
図4は、図3に示される除霜機構の正常時の動作を説明するタイミングチャートである。図4を参照して、ガラス管ヒータ111AおよびPTCヒータ112Aへの通電が開始され、それらがONされる(出力:100W)ことにより、低温側蒸発器11の除霜が開始される。なお、図4の例では、ガラス管ヒータ111AおよびPTCヒータ112Aが同時にONされているが、ガラス管ヒータ111AがONされた後にPTCヒータ112AがONされてもよいし、PTCヒータ112AがONされた後にガラス管ヒータ111AがONされてもよい。また、図4の例では、ガラス管ヒータ111Aおよびガラス管ヒータ112Aの出力は100Wとされているが、該出力は100Wに限定されず、たとえば150Wや170Wであってもよい。また、ガラス管ヒータ111Aの出力とPTCヒータ112Aの出力とが異なっていてもよい。
図4に示すように、ガラス管ヒータ111AおよびPTCヒータ112AがONされた後、除霜サーミスタ11Bにより検知される温度は上昇する。これは、ガラス管ヒータ111AおよびPTCヒータ112Aにより、低温側蒸発器11およびその周囲が加熱され、除霜が行なわれていることを意味する。そして、除霜サーミスタ11Bにより検知される温度が予め設定された所定の温度(図4の例では15℃)に達したときに、ガラス管ヒータ111AおよびPTCヒータ112Aへの通電が中止される。これにより、除霜運転が終了する。その後、除霜サーミスタ11Bにより検知される温度は低下する。以上の除霜運転は、予め設定された所定の時間毎に実施される。
図5は、図3に示される除霜機構の異常時の動作を説明するタイミングチャートである。ここでは、ヒータ11A(ガラス管ヒータ111AおよびPTCヒータ112A)が異常により連続通電状態となった場合を想定している。図5を参照して、ヒータ11Aが連続通電状態となることにより、除霜サーミスタ11Bにより検知される温度は、予め設定された所定の温度(図5の例では15℃)以上に上昇する。このような状態が続いた場合、冷却室内の温度が異常に上昇することが懸念される。
これに対し、本実施の形態に係るスターリング冷却庫1においては、自己温度制御機能を有するPTCヒータ112Aを用いている。すなわち、PTCヒータ112Aは、キューリー温度(たとえば40℃〜60℃程度、図5の例では60℃)以上になると、急激に抵抗が増大し、出力がほぼゼロになるという性質を有する。したがって、ガラス管ヒータ111AおよびPTCヒータ112Aが連続通電状態となった場合においても、一定の温度以上では、PTCヒータ112Aの出力が抑制され、ガラス管ヒータ111Aのみの出力となり、冷却室内が以上に温度上昇することが抑制される。図5の例では、除霜サーミスタ11Bにより検知される温度は、70℃程度に収束している。
上述した内容について要約すると、以下のようになる。すなわち、本実施の形態に係るスターリング冷却庫1は、冷却室を有する冷却庫本体と、冷却室内を冷却するための「冷却器」としての低温側蒸発器11と、低温側蒸発器11の除霜を行なうヒータ11Aとを備える。ヒータ11Aは、低温側蒸発器11と離間して設けられた「第1ヒータ」としてのガラス管ヒータ111Aと、低温側蒸発器11近傍に設けられた「第2ヒータ」としてのPTCヒータ112Aとを有し、PTCヒータ112Aは、該ヒータが所定の温度に達した時に、その出力を抑制する機能(自己温度制御機能)を有する。
さらに具体的には、スターリング冷却庫1は、高温部2と低温部3とを有する「スターリング機関」としてのスターリング冷凍機4と、スターリング冷凍機4の低温部3に設けられ、内部の冷媒を凝縮させる低温側凝縮器10と、低温側凝縮器10において凝縮した冷媒を蒸発させる低温側蒸発器11とを備えている。そして、低温側蒸発器11が、冷却室内を冷却する「冷却器」として用いられている。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 スターリング冷却庫、2 高温部、2A〜2E パイプ(高温側循環回路)、3 低温部、3A,3B パイプ(低温側循環回路)、4 スターリング冷凍機、5 高温側蒸発器、6 循環ポンプ、7 高温側凝縮器、8 ファン、9 発露防止パイプ、10 低温側凝縮器、11 低温側蒸発器、11A ヒータ、11B 除霜サーミスタ、12 ファン、12A ドレンパイプ、12B ドレンパン、12C ファン、111A ガラス管ヒータ、111B ヒータカバー、112A PTCヒータ。
Claims (2)
- 冷却室を有する冷却庫本体と、
前記冷却室内を冷却するための冷却器と、
前記冷却器の除霜を行なうヒータとを備え、
前記ヒータは、
前記冷却器と離間して設けられた第1ヒータと、
前記冷却器近傍に設けられた第2ヒータとを有し、
前記第2ヒータは自己温度制御機能を有する、冷却庫。 - 高温部と低温部とを有するスターリング機関と、
前記スターリング機関の低温部に設けられ、内部の冷媒を凝縮させる凝縮器と、
前記凝縮器において凝縮した前記冷媒を蒸発させる蒸発器とをさらに備え、
前記冷却器として前記蒸発器が用いられる、請求項1に記載の冷却庫。
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101192100B1 (ko) | 2010-07-13 | 2012-10-17 | 위니아만도 주식회사 | 냉장고 오일 회수 운전 중 저온 보호 방법 |
| JP2019045019A (ja) * | 2017-08-30 | 2019-03-22 | シャープ株式会社 | 除霜装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20081104 |