JP2007100667A - 真空ポンプ - Google Patents

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JP2007100667A
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Eiji Harada
英二 原田
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Abstract

【課題】ブレードの摺動部分の潤滑状態を向上させることにより、ブレードの過大な摩耗の発生を防止することができる真空ポンプを提供すること。
【解決手段】円筒状のシリンダを有するポンプハウジング1と、シリンダ内に偏心して回転自在に設けられて径方向にロータ溝部7が形成されたロータ2と、ロータ溝部7に摺動自在に取り付けられてロータ2の回転時に先端がシリンダの内周部に摺接するブレード3とを備え、ロータ溝部7の側面部にオイル溝8が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、主にトラックや乗用車に搭載され、大気圧よりも低圧力の真空を発生させる真空ポンプに関する。
従来からディーゼル車両に搭載されたバキュームブレーキブースタの負圧発生源としての車両用サーボブレーキ装置の真空ポンプが知られている。この種の真空ポンプとしては、偏心型真空ポンプが汎用されている(例えば、特許文献1参照。)。このような偏心型真空ポンプは、ポンプハウジングに形成された円筒状のシリンダ内に、偏心したロータが回転自在に設けられており、このロータの外周に放射状に形成された案内溝の中をブレードが自由に出入りするようになっている。
特開2002−106486号公報(第3−5頁、図1−10)
ところで、上述した従来の真空ポンプでは、ロータ内の案内溝をブレードが出入りするときに、ブレードとシリンダの摺動抵抗やポンプ作用による内圧等により発生する荷重をブレード側面部に受ける。通常は、真空ポンプ内に供給しているエンジンオイルにより、ブレード側面とロータの案内溝間に油膜が発生し、摺動面の摩耗を低減するようになっているが、ブレーキの使用時およびその他真空ポンプの負圧を使用している機器の作動時に、真空ポンプ内に滞留し油膜を発生しているエンジンオイルが、吸入したエアーとともに排出されるため、摺動面の潤滑状態を悪化させて、ブレードの摩耗が促進されるという問題があった。また、潤滑用のエンジンオイルの供給量を増やすと、ポンプ内圧の増加、真空ポンプの騒音増加等につながるため、潤滑用のエンジンオイルを増加させるのが難しいという問題もあった。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、ブレードの摺動部分の潤滑状態を向上させることにより、ブレードの過大な摩耗の発生を防止することができる真空ポンプを提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の真空ポンプは、円筒状のシリンダを有するポンプハウジングと、シリンダ内に偏心して回転自在に設けられて、径方向に案内溝が形成されたロータと、案内溝に摺動自在に取り付けられて、ロータの回転時に先端がシリンダの内周部に摺接するブレードとを備え、案内溝の側面部にオイル溝を有している。ロータの案内溝の側面部にオイル溝を設けることにより、ブレードとロータの案内溝との摺動部の荷重が最も大きくなる位置であるポンプ室圧縮時に、ブレード背面にあるエンジンオイルを、ポンプ作用によって強制的にブレードとロータの案内溝の摺動部へ供給することができ、摺動面の潤滑状態を向上させ、ブレード側面部の摩耗を低減することができる。
また、上述したオイル溝は、一つの側面部に複数本が形成されていることが望ましい。これにより、ロータの案内溝の摺動部へ効率よくエンジンオイルを供給することが可能になる。
また、上述したオイル溝は、案内溝の反回転方向側の側面部に設けられていることが望ましい。これにより、ブレード背面側の摺動部に確実にエンジンオイルを供給することが可能になる。
また、上述した複数本のオイル溝は、ロータの回転軸に沿って均等に配置されていることが望ましい。あるいは、上述した複数本のオイル溝は、ロータの回転軸に沿った中心位置に対して対象位置に配置されていることが望ましい。これにより、ロータの案内溝の摺動部の全体に均一にエンジンオイルを供給することが可能になる。また、ブレードとロータの案内溝側面の摺動状態が安定し、面圧を低減することができる。
以下、本発明を適用した一実施形態の真空ポンプについて、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、一実施形態の真空ポンプの軸方向断面図である。また、図2は、一実施形態の真空ポンプの径方向断面図である。図3は図2のIII−III線断面図である。図4は、図3のIV−IV線断面図である。
これらの図に示すように、本実施形態の真空ポンプは、ポンプハウジング1、ロータ2、ブレード3、フレーム5を含んで構成されている。ポンプハウジング1は、ポンプ室を形成するためのものであり、円筒状のシリンダを有している。ポンプハウジング1の一方の軸方向端面は開口しており、この開口部がフレーム5によって閉塞される。また、他方の軸方向端面にはベアリング9が配置されており、このベアリング9にシャフト6が支持されている。シャフト6には、スプライン等の嵌合方式によりロータ2が嵌合され、回転とともにロータ2の案内溝としてのロータ溝部7内を摺動するブレード3が配置されている。
フレーム5は、一部に吸入口50が形成されており、この吸入口50を介してポンプハウジング1と反対側に逆止弁52が取り付けられている。この逆止弁52は、ポンプハウジング1のシリンダ内の空気を排出するとともに、その逆方向の空気の流れを遮るためのものである。
ロータ2は、ポンプハウジング1に設けられたベアリング9に支持されているシャフト6に嵌合しており、このシャフト6とともに一体になって回転する。このロータ2は、径方向に形成された複数の案内溝としてのロータ溝部7を有しており、各ロータ溝部7にブレード3が設けられている。複数のブレード3は、ロータ溝部7のそれぞれに摺動自在に挿入されており、ロータ2が回転すると、遠心力の作用によってロータ溝部7内を径方向外側に飛び出し、先端(外周端)がシリンダ内周部4に摺接しながらロータ溝部7内を往復移動する。また、ロータ溝部7の反回転方向の側面部には、1本あるいは複数本のオイル溝8が設けられている。それぞれのブレード3の先端がシリンダ内周部4に摺接した状態で、シリンダ内周部4、ロータ2の外周部および周方向に隣接する2つのブレード3、およびフレーム5によって区画された空間がポンプ室10となる。
また、上述したベアリング9は、ポンプハウジング1の軸方向端面においてシリンダの中心位置から偏心した位置に配置されており、このベアリング9と同心状にフレーム5に取り付けられたメタルベアリング11とによって2点支持されたロータ2が、シャフト6の先端のギヤ12を介してエンジン(図示せず)の駆動力を受けて回転する。このようにしてロータ2が回転すると、シリンダ内周部4、隣接する2つのブレード3、フレーム5によって区画されたポンプ室10の体積が変化し、体積が最も小さくなって圧縮された内部空気を吐出口54から吐出することにより、真空ポンプとして動作する。
このように、本実施形態の真空ポンプでは、回転中にロータ溝部7を径方向に摺動するブレード3の摺動面方向(反回転方向)にオイル溝8が設けられており、ロータ溝部7とブレード3の摺動時、特にブレード3に荷重が加わり、摺動条件の悪くなるポンプ室10の圧縮時に、ブレード3とロータ溝部7で囲まれた部屋も圧縮され、ロータ溝部7の側面に設けられたオイル溝8から潤滑用のエンジンオイルを摺動部位に強制的に供給することができるため、摺動部の摩耗を低減することができる。
特に、オイル溝8の本数を図3に示すように複数本とすることにより、ロータ溝部7の側面の摺動部へ効率よくエンジンオイルを供給することが可能になる。また、オイル溝8をロータ溝部7の反回転方向側の側面部に設けることにより、ブレード背面側の摺動部に確実にエンジンオイルを供給することが可能になる。さらに、図3に示すように、複数本(3本)のオイル溝8を、ロータ2のシャフト(回転軸)6に沿って均等に配置するとともに、シャフト6に沿った中心位置に対して対象位置に配置することにより(図3では、シャフト6に沿った中心位置に対応して中央のオイル溝8が形成されており、上側のオイル溝8と下側のオイル溝8が互いにこの中心位置から等距離の対象位置に形成されている)、ロータ溝部7の摺動部の全体に均一にエンジンオイルを供給することが可能になる。また、ブレード3とロータ溝部7側面の摺動状態が安定し、面圧を低減することができる。
また、ロータ溝部7とブレード3の摺動部へ直接エンジンオイルを供給することにより、真空ポンプ全体のエンジンオイル量も低減することができ、低騒音化およびエンジンオイルを排出するためのトルクを低減することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、図4に示すようにロータ溝部7の反回転側に半月状のオイル溝8を設けたが、特に半月状ではなく、長溝、丸形状等の形状でもよい。また、図3に示すように、本実施形態では、オイル溝8をシャフト6とほぼ垂直な向きに形成したが、垂直な向きに対して所定の角度をなすように形成してもよい。
一実施形態の真空ポンプの軸方向断面図である。 一実施形態の真空ポンプの径方向断面図である。 図2のIII−III線断面図である。 図3のIV−IV線断面図である。
符号の説明
1 ポンプハウジング
2 ロータ
3 ブレード
4 シリンダ内周部
5 フレーム
6 シャフト
7 ロータ溝部
8 オイル溝
9 ベアリング
10 ポンプ室
11 メタルベアリング
12 ギヤ
50 吸入口
52 逆止弁
54 吐出口

Claims (5)

  1. 円筒状のシリンダを有するポンプハウジングと、
    前記シリンダ内に偏心して回転自在に設けられて、径方向に案内溝が形成されたロータと、
    前記案内溝に摺動自在に取り付けられて、前記ロータの回転時に先端が前記シリンダの内周部に摺接するブレードと、
    を備え、前記案内溝の側面部にオイル溝を有することを特徴とする真空ポンプ。
  2. 請求項1において、
    前記オイル溝は、一つの前記側面部に複数本が形成されていることを特徴とする真空ポンプ。
  3. 請求項1または2において、
    前記オイル溝は、前記案内溝の反回転方向側の側面部に設けられていることを特徴とする真空ポンプ。
  4. 請求項2において、
    前記複数本のオイル溝は、前記ロータの回転軸に沿って均等に配置されていることを特徴とする真空ポンプ。
  5. 請求項2において、
    前記複数本のオイル溝は、前記ロータの回転軸に沿った中心位置に対して対象位置に配置されていることを特徴とする真空ポンプ。
JP2005294693A 2005-10-07 2005-10-07 真空ポンプ Pending JP2007100667A (ja)

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DE102008050512A1 (de) 2007-10-09 2009-04-16 Denso Corp., Kariya-shi Vakuumpumpe für Kraftfahrzeuge
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