JP2007108562A - 画像形成装置 - Google Patents

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一輝 石塚
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聡 西田
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Abstract

【課題】像担持体上のトナー画像を転写材上に縁なしのトナー画像を転写した後、転写ローラに付着した残留トナーを像担持体に転移させる際に、転写材後端部からはみ出した画像による転写ローラの汚れによって転写材汚れを発生しない画像形成装置を提供する。
【解決手段】像担持体にトナー画像を形成する画像形成部と、トナー画像を転写材に転写する転写ローラとを有し、像担持体に当接する転写ローラに付着した残留トナーを逆バイアス印加により像担持体に転移させてクリーニングする画像形成装置において、像担持体に形成されたトナー画像を転写材上に縁なしのトナー画像を転写した後、転写ローラに付着した残留トナーの後端部が像担持体の画像形成面に転移する時の転写ローラの転写ライン速度を、像担持体の画像形成ライン速度より速くするように制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの機能を併せ持つ電子写真方式を用いた画像形成装置に関わり、特に、感光体等の像担持体の表面に担持されたトナー画像を転写ローラにより転写材に接触転写する画像形成装置、及び中間転写体上に形成した複数のカラートナー画像を重ね合わせて転写材に転写するカラー画像形成装置に関する。
トナー画像担持体等の表面に担持されたトナー画像を転写ローラにより転写材に接触転写する画像形成装置としては、特許文献1、2等に記載のものが知られている。
特許文献1の画像形成装置は、転写ローラに対するクリーニング時に、レジストローラ対が転写材の移動を拘束する事によって、転写ローラのローラ面が転写材に対して摺接して、ローラ面に付着しているトナーを転写材に転移させて、ローラ面からトナーを除去する転写ローラのクリーニング手段である。
特許文献2の画像形成装置は、転写ローラをクリーニングする際には、転写ローラの帯電極性を切り換えてトナーと同極性となし、クリーニング時間を転写材サイズ検知手段による出力によって決定する事によってローラ面からトナーを除去する転写ローラのクリーニング手段である。
特開平7−13446号公報 特開平7−44069号公報
近年、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの機能を合わせ持つ複合機等の画像形成装置においてカラー化が進み、また重合トナー、小粒径トナーの採用により、転写プロセスにおいても高画質化への要求が大きくなってきている。また、画像形成装置の高速化も進んでいる。
これらの画像形成装置に対し、良好な画像を得るためには、感光体や中間転写体等の像担持体に圧接する転写ローラ上に付着した残留トナーを除去するクリーニング手段が用いられている。
従来、転写ローラに転移した残留トナーに逆バイアス電圧を印加し、像担持体に戻してクリーニングする事が知られている。このとき、印加電界の大きさ、印加時間などを調整、複数のクリーニング手段の選択などで、清掃力を上げているが、充分ではなく、残留トナーの付着量が多い場合、完全に清掃しきれない事がおこる。
また、像担持体上のトナー画像を転写材上に縁なし(余白なし)のトナー画像を転写した後、転写ローラに付着した残留トナーを像担持体に転移させる際に、残留トナーの後端部に未転移の残留トナーが転写ローラに面積当たりの残留トナーの付着量が多く付着すると、残留トナーの後端部が像担持体上に転移されず、転写ローラ上に残留して汚れが発生する。
なお、残留トナーの後端部のはみ出しは、縁なしのトナー画像を像担持体上に形成して転写ローラにより接触転写する時に、転写ローラや搬送ローラによる転写タイミングの誤差等によって発生する。
特許文献1に記載の装置では、記録紙詰まりを発生したとき、記録紙の搬送を停止させ、転写ローラを1回転以上空転させて、転写ローラのローラ面に付着しているトナーを転写材に転写する事により、転写ローラのローラ面からトナーを除去し、クリーニングが完了したならば、転写ローラからトナーを拭き取った記録紙を排出するものである。この装置では、記録紙詰まりの発生時に転写ローラ上のトナーを記録紙上に転移させるもので、画像形成処理を一時停止させて行われる。
特許文献2に記載の装置では、転写ローラをクリーニングする際には、転写バイアス電源を切り換えて、転写材の幅を検知するサイズ検知手段が検知する転写材の幅に応じて、転写ローラをクリーニングするクリーニング手段の稼働時間を制御する。転写材の通紙幅が大きいときには短く、反対に通紙幅が小さいときには長く制御する。この装置では、転写ローラ上のトナー付着量が多い場合には、完全に清掃しきれない事がある。また、ブレード等のクリーニング手段を転写ローラの周辺にトナー回収手段を配設する等の問題がある。
しかしながら、上記した従来の転写ローラや転写ベルト等の転写体を使用した電子写真方式の画像形成装置において、縁なし画像を形成する場合、以下のような問題点があった。
即ち、転写材は断裁誤差、雰囲気環境差による紙の伸縮、カールがあり、また画像形成装置には転写材搬送速度のばらつきがあるため、縁なし画像を形成する場合に、転写材が無い所に画像を形成してしまい、その画像は転写体上に転写され、転写体を汚してしまう事がある。
転写体が或る程度以上に汚れてしまうと、後続する転写材がその汚れ部上に載り、転写材の裏面を汚してしまう。更に、転写体の汚れが著しくなると、転写体と転写材との静電吸引力が低下し、搬送不良を引き起こし、転写材と像担持体との分離不良による画像不良や紙詰まりの原因となる事があった。
また、転写前の転写材位置をセンサ等で検知し、転写材位置に合わせて画像を形成する方法もあるが、測定誤差等で完全に転写材と画像とを一致させる事は困難である。
転写材の汚れを防止するクリーニングブレード方式は、転写体とブレードとが摺擦するため、転写体が削れたり傷付いたりする事で長寿命化が困難である。また、ブレードで回収した残留トナーを収容する容器や容器まで搬送する手段が必要であり、且つ容器交換操作等の問題がある。
ファーブラシにバイアス電圧を印加して転写体の汚れをクリーニングする方式、ウエブクリーニング方式も同様に、残留トナー収容容器や、残留トナー搬送手段が必要であり、且つ容器交換操作等の問題がある。
また、転写体にトナーと逆極性のバイアス電圧を印加する事で像担持体にトナーを戻し、像担持体の清掃手段で残留トナーを回収する方式は、回収した残留トナーを収容する容器や容器まで搬送する手段が不要であり、特別にクリーニング手段を必要としないので、構造が簡単になる。しかし、画像形成中に転写体をクリーニングする事ができないから、転写材間だけでのクリーニングとなり、クリーニングが不十分な事で汚れが蓄積して、後続する転写材の裏面を汚してしまうことがある。
特に、縁なし画像の通紙時の画像後端部の濃度の高いはみ出し画像等で転写体の汚れ量が多い場合には、像担持体にトナーを戻す時、クリーニングが不十分で転写材の裏面汚れが発生してしまう。
本発明は、像担持体上のトナー画像を転写材上に縁なしのトナー画像を転写した後、転写ローラに付着した残留トナーを像担持体に転移させる際に、転写材後端部からはみ出した画像による転写ローラの汚れによる転写材汚れを発生しない画像形成装置を提供することを目的とする。
また、カラー画像形成時の二次転写において、中間転写体上に形成された多色トナー画像を転写材上に二次転写した後、転写材後端部からはみ出した画像による二次転写ローラの汚れによる転写材汚れを発生しないカラー画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的は、下記に記載する発明により達成される。
1.像担持体にトナー画像を形成する画像形成部と、前記トナー画像を転写材に転写する転写ローラとを有し、前記像担持体に当接する前記転写ローラに付着した残留トナーを逆バイアス印加により前記像担持体に転移させてクリーニングする画像形成装置において、前記像担持体に形成されたトナー画像を前記転写材に縁なしのトナー画像を転写した後、前記転写ローラに付着した残留トナーの後端部が前記像担持体の画像形成面に転移する時の前記転写ローラの転写ライン速度を、前記像担持体の画像形成ライン速度より速くするように制御することを特徴とする画像形成装置。
2.像担持体にトナー画像を形成する画像形成部と、前記トナー画像を転写材に転写する転写ローラとを有し、前記像担持体に当接する前記転写ローラに付着した残留トナーを逆バイアス印加により前記像担持体に転移させてクリーニングする画像形成装置において、前記像担持体に形成されたトナー画像を前記転写材に縁なしのトナー画像を転写した後、前記転写ローラに付着した残留トナーの後端部が前記像担持体の画像形成面に転移する時の前記転写ローラの転写ライン速度を、前記像担持体の画像形成ライン速度より遅くするように制御することを特徴とする画像形成装置。
3.像担持体にトナー画像を形成する画像形成部と、前記トナー画像を転写材に転写する転写ローラとを有し、前記像担持体に当接する前記転写ローラに付着した残留トナーを逆バイアス印加により前記像担持体に転移させてクリーニングする画像形成装置において、前記像担持体に形成されたトナー画像を前記転写材に縁なしのトナー画像を転写した後、前記転写ローラに付着した残留トナーの後端部が前記像担持体の画像形成面に転移する時の前記転写ローラの転写ライン速度を、前記像担持体の画像形成ライン速度より速くする第1制御部と、前記転写ローラの転写ライン速度を、前記像担持体の画像形成ライン速度より遅くする第2制御部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
4.前記像担持体は、静電潜像及びトナー画像を担持する感光体であり、前記感光体に担持されたトナー画像は前記転写ローラにより前記転写材に転写され、前記転写ローラに付着した残留トナーは前記逆バイアス印加により前記感光体に転移されることを特徴とする前記1乃至前記3の何れか1項に記載の画像形成装置。
5.前記像担持体は、前記画像形成部により形成されたトナー画像を一次転写して担持する中間転写体であり、前記中間転写体に担持されたトナー画像は前記転写ローラにより前記転写材に転写され、前記転写ローラに付着した残留トナーは前記逆バイアス印加により前記中間転写体に転移されることを特徴とする前記1乃至前記4の何れか1項に記載の画像形成装置。
6.前記転写ローラは、前記転写材のサイズに対応して回転回数が制御されることを特徴とする前記1乃至前記3の何れか1項に記載の画像形成装置。
請求項1乃至3に記載の発明によれば、転写材後端部からはみ出して像担持体上のトナー画像を転写材に転写することが可能であり、転写ローラのクリーニング時に逆バイアスを印加してクリーニングを行う画像形成装置において、転写ローラ線速と像担持体の線速に相対速度差をつける事によって、逆バイアスを印加して行う転写ローラのクリーニング効果を補助し、単位面積当たりのトナー付着量を減少させる事によって、転写ローラの汚れの発生防止による転写材の裏面汚れを解消して、高品質の画像を得る画像形成装置が提供される。
以下に本発明を、実施の形態を用いて説明するが、本発明は以下に説明する実施の形態に限られるものではない。
[カラー画像形成装置]
図1は本発明の実施の形態に係るカラー画像形成装置Aの全体構成を示す断面図である。図2は該カラー画像形成装置Aの要部を示す断面図である。
このカラー画像形成装置Aは、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成部10Y,10M,10C,10Kと、ベルト状の中間転写体7、一次転写手段5Y,5M,5C,5K、二次転写手段8から成る中間転写ユニットと、定着装置11、及び給紙装置20を有する。
カラー画像形成装置Aの上部には、画像読取装置Bが設置されている。原稿台上に載置された原稿は画像読取装置Bの原稿画像走査露光装置の光学系により画像が走査露光され、ラインイメージセンサに読み込まれる。ラインイメージセンサにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、露光手段3Y,3M,3C,3Kに入力される。
イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成部10Yは、像担持体1Yの周囲に配置された帯電手段2Y、露光手段3Y、現像手段4Y及びクリーニング手段6Yを有する。
マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成部10Mは、像担持体1M、帯電手段2M、露光手段3M、現像手段4M及びクリーニング手段6Mを有する。
シアン(C)色の画像を形成する画像形成部10Cは、像担持体1C、帯電手段2C、露光手段3C、現像手段4C及びクリーニング手段6Cを有する。
黒(K)色の画像を形成する画像形成部10Kは、像担持体1K、帯電手段2K、露光手段3K、現像手段4K及びクリーニング手段6Kを有する。
帯電手段2Yと露光手段3Y、帯電手段2Mと露光手段3M、帯電手段2Cと露光手段3C及び帯電手段2Kと露光手段3Kとは、潜像形成手段を構成する。
像担持体1Y,1M,1C,1Kとしては、OPC感光体やaSi感光体等の周知のものが用いられるが、OPC感光体が好ましく、特に、負帯電性のOPC感光体が好ましく本実施の形態では、負帯電性のOPCが用いられる。
帯電手段2Y,2M,2C,2Kとしては、スコロトロン、コロトロン等のコロナ放電手段が用いられるが、スコロトロン放電手段が好ましく用いられる。
露光手段3Y,3M,3C,3Kとしては、レーザ、LEDアレイ等、画像データに従って発光する発光素子が用いられる。
ベルト状の中間転写体7は、半導電性であり、複数の支持ローラ71,72,73,74、及びバックアップローラ75により巻回され、循環移動可能に支持される。本実施の形態では、中間転写体7は、支持ローラ73,74の間が平面状に支持されている。
画像形成部10Y,10M,10C,10Kより形成された各色の画像は、回動する中間転写体7上に一次転写手段5Y,5M,5C,5Kにより逐次転写されて(一次転写)、合成されたカラー画像が形成される。
給紙装置20の給紙カセット21内に収容された転写材Pは、給紙手段(第1給紙部)22により給紙され、給紙ローラ23,24,25、レジストローラ(第2給紙部)26等を経て、二次転写手段8に搬送され、転写材P上にカラー画像が転写される(二次転写)。
カラー画像が転写された転写材Pは、定着装置11により熱と圧力とを加えられ、転写材P上のカラートナー画像(或いは単色トナー画像)が定着されて転写材P上に固定され、排紙ローラ27から排出され、機外の排紙トレイ28上に載置される。
一方、二次転写手段8により転写材Pにカラー画像を転写した後、転写材Pを曲率分離した中間転写体7は、クリーニング手段6Aにより残留トナーが除去される。
[一次転写手段]
イエロー色の画像を転写する一次転写手段5Yは、一次転写ローラ5YAと、一次転写ローラ5YAに電圧を印加する直流電源5YEとから構成されている。一次転写ローラ5YAは、中間転写体7を介して像担持体1Yに対向し、中間転写体7の内面に摺接する。直流電源5YEは接地されている。
マゼンタ色の画像を転写する一次転写手段5Mは、一次転写ローラ5MAと、一次転写ローラ5MAに電圧を印加する直流電源5MEとから構成されている。一次転写ローラ5MAは、中間転写体7を介して像担持体1Mに対向し、中間転写体7の内面に摺接する。直流電源5MEは接地されている。
シアン色の画像を転写する一次転写手段5Cは、一次転写ローラ5CAと、一次転写ローラ5CAに電圧を印加する直流電源5CEとから構成されている。一次転写ローラ5CAは、中間転写体7を介して像担持体1Cに対向し、中間転写体7の内面に摺接する。直流電源5CEは接地されている。
黒色画像を転写する一次転写手段5Kは、一次転写ローラ5KAと、一次転写ローラ5KAに電圧を印加する直流電源5KEとから構成されている。一次転写ローラ5KAは、中間転写体7を介して像担持体1Kに対向し、中間転写体7の内面に摺接する。直流電源5KEは接地されている。
一次転写手段5Y,5M,5C,5Kの各直流電源5YE,5ME,5CE,5KEには、電流値40μA、電圧値+1.5kVが印加される。
また、一次転写手段5Y,5M,5C,5Kは、一次転写時以外の場合には、図示しない駆動手段により移動され、中間転写体7の内面から離間して退避する。
[二次転写手段]
二次転写手段8は、バックアップローラ75、二次転写ローラ8A、直流電源8E等から構成されている。導電性材料から成るバックアップローラ75は、中間転写体7を介して二次転写ローラ8Aに対向し、中間転写体7の内面に摺接する。
バックアップローラ75は直流電圧を印加する直流電源8Eに接続されている。二次転写手段8の直流電源8Eには、電流値50μA、電圧値+3kVが印加される。直流電源8Eは中間転写体7に当接する二次転写ローラ8Aに付着した残留トナーを逆バイアス印加により中間転写体7に転移させてクリーニングする。
二次転写ローラ8Aのバックアップローラ75は、一次転写ローラ5YA,5MA,5CA,5KAとほぼ同じ構成をなし、中間転写体7の内面側に圧接する。導電性のバックアップローラ75は、ローラ本体と、ローラ本体の表面に形成された弾性層とにより形成されている。
中間転写体7は、ポリアミドあるいはポリイミド等を材料とする単層又は多層ベルトで、体積抵抗率107〜1012Ωcmのものが用いられている。
中間転写体7は、二次転写手段8により転写材Pに二次転写した後、クリーニング手段6Aを通過してクリーニングされる。
二次転写ローラ8Aは、二次転写時以外の場合には、図示しない駆動手段により移動され、中間転写体7の表面から離間して退避する。
[画像形成装置]
図3は画像形成装置の画像形成部10を示す断面図であり、図3(a)は、画像形成部10の正面断面図、図3(b)は、像担持体1と転写手段9の側断面図である。
像担持体1の周囲には、画像形成プロセス順に、帯電手段2、露光手段3、現像手段4、転写手段9、クリーニング手段6が配設されている。
転写手段9は、転写ローラ9A、直流電源9E等から構成されている。導電性の転写ローラ9Aは、回転軸と、回転軸の表面に形成された弾性層とにより形成されている。回転軸の両端は、軸受9Bより回転可能に支持されている。直流電源9Eは、像担持体1に当接する転写ローラ9Aに付着した残留トナーを逆バイアス印加により像担持体1に転移させてクリーニングする。
[縁なし転写画像]
図4は、中間転写体7と、縁なし画像が形成された転写材Pの斜視図である。
図1及び図2に示す画像形成部10Y,10M,10C,10Kにおいて形成されて、中間転写体7上に一次転写されたトナー画像は、直流電源8Eに接続された二次転写ローラ8Aにより中間転写体7から転写材Pに二次転写される。二次転写により縁なしトナー画像が形成された転写材Pは定着装置11に搬送される。
一方、二次転写後に中間転写体7上に残留された残留トナー画像Taと、転写材後端部からはみ出して二次転写ローラ8Aに付着したのち中間転写体7上に転写された後端トナー画像Tbとは、中間転写体7上に付着されてクリーニング手段6Aによって除去される。
二次転写ローラ8Aは駆動手段8Bによって駆動回転される。駆動手段8Bは制御手段8Cによって駆動が制御される。
制御手段8Cの第1制御部は、転写材P上に縁なしのトナー画像を転写したのちに、二次転写ローラ8Aに付着した残留トナー画像Taの後端トナー画像Tbを中間転写体7に転移させる時の二次転写ローラ8Aのライン速度V1を、中間転写体7のライン速度V2より早くするように制御する(V1>V2)。
或いは、二次転写ローラ8Aのライン速度V1を、中間転写体7のライン速度V2より遅くするように制御する(V1>V2)。
二次転写ローラ8Aのライン速度V1と、中間転写体7のライン速度V2との相対速度が変化するような速度差を設定する事により、中間転写体7の外周面と二次転写ローラ8Aの外周面との圧接位置において周速差による摩擦を生じさせ、二次転写ローラ8Aに形成された後端トナー画像Tbを押し広げて、単位面積当たりのトナー付着量を減少させ、中間転写体7に後端トナー画像Tbを転移させる事によって、二次転写ローラ8Aの汚れの発生防止による転写材Pの裏面汚れを解消して、高品質の画像を得る画像形成装置が提供される。
また、図3に示す像担持体1上のトナー画像を転写材P上に縁なしのトナー画像を転写した後、転写ローラ9Aに付着した残留トナーの後端部を像担持体1に転移させる時の転写ローラ9Aのライン速度V1を、像担持体1のライン速度V2より早くするように制御する(V1>V2)。或いは、制御手段8Cの第2制御部は、転写ローラ9Aのライン速度V1を、像担持体1のライン速度V2より遅くするように制御する(V1>V2)。
転写ローラ9Aのライン速度V1と、像担持体1のライン速度V2との相対速度が変化するような速度差を設定する事により、像担持体1の外周面と転写ローラ9Aの外周面との圧接位置において周速差による摩擦を生じさせ、転写ローラ9Aに形成された後端トナー画像Tbを押し広げて、単位面積当たりのトナー付着量を減少させ、像担持体1に後端トナー画像Tbを転移させる事によって、転写ローラ9Aの汚れの発生防止による転写材Pの裏面汚れを解消して、高品質の画像を得る画像形成装置が提供される。
[二次転写ローラの制御]
図5は本発明に係る二次転写手段8の制御手段の構成を示すブロック図である。図6は本実施の形態における残留トナーのクリーニング過程を示すフローチャートである。
ステップ1:カラー画像形成装置Aの図示しない操作部において、転写材Pのサイズを設定する。
ステップ2:二次転写ローラ8Aに負電圧の転写バイアスを印加する。
ステップ3:カラー画像形成装置Aの図示しない操作部において、縁なし画像形成モードを設定する。
ステップ4:レジストローラ26の近傍に配置された転写材先端検知センサPSが転写材Pの先端通過を検知する。
ステップ5:制御手段8Cは、転写材Pの搬送方向長さL(図4参照)を中間転写体7の搬送速度で除して転写材Pの先端通過から後端通過までのタイミングを予測する。例えば、転写材PがA6判サイズの場合には、転写材Pが通過する時間t1は477msである。
ステップ6:駆動手段8Bは、二次転写ローラ8Aをライン速度V1(440mm/sec)で時間t2(10ms)だけ回転させる。
ステップ7:時間t3(550ms)経過後、直流電源8Eにより二次転写ローラ8Aに正電圧の転写バイアスを印加するとともに、駆動手段8Bは二次転写ローラ8Aをライン速度V2(73mm/sec)の低速で時間t4(60ms)だけ回転させる。
ステップ8:後続の転写材Pに対しても同様の制御を行う。
以下、実施例をあげて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。本実施例では、図2に示した一次転写手段5Y,5M,5C,5K、及び二次転写手段8を配設したカラー画像形成装置Aで画像を形成した。
[画像形成条件]
画像形成装置:タンデム型フルカラー複写機(コニカミノルタ8050(登録商標)改造機、図2参照)、連続複写速度:フルカラーモード、A4判用紙で毎分51枚出力
像担持体1Y,1M,1C,1K:外径φ60mm
転写材Pの搬送ライン速度:220mm/sec
現像剤:キャリアの平均粒径20〜60μm、重合トナーの平均粒径3〜7μm
帯電手段2Y,2M,2C,2K:帯電電圧V0は−700V(可変:左記は標準値)
露光手段3Y,3M,3C,3K:半導体レーザ(波長780nm)、露光時の像形成体表面電位Viは−50V
現像手段4Y,4M,4C,4K:現像スリーブの電位Vdcは−500V(可変:左記は標準値)、現像バイアス電圧交流成分Vacは1kVp−pの矩形波(周波数5kHz)
一次転写ローラ5YA,5MA,5CA,5KA:導電性ローラ使用、ローラ押圧50N(ニュートン)、転写電流40μA、転写電圧+1.5kVを印加
本実施例では、図1及び図2に示した二次転写手段8を配設したカラー画像形成装置Aで画像を形成した。
二次転写手段8:中間転写体7をバックアップローラ75と二次転写ローラ8Aとで挟み込んだ構成。電気抵抗値はともに1×107Ω、温湿度とカウンターとでマトリックスを組んだ電流値テーブルから所定の電流値を選択して印加する。
押圧力F:50N(ニュートン)、転写材搬送方向ニップ幅:3mm
二次転写ローラ8Aの弾性層:半導電性NBRソリッドゴム(アクリロニトリル・ブタジエンゴム)、体積抵抗値4×107Ω、外径φ40mm、
二次転写ローラ8Aの弾性層の軸方向長さ:LA=150mm、LB=250mm、LC=330mm、
中間転写体7:ポリイミド樹脂、シームレス半導電性ベルト(体積抵抗率109Ωcm)、張架テンション50N、線速220mm/sec、
像担持体1K通過後、二次転写手段8に至るまでの中間転写体7上のトナーの付着量:10g/M2
像担持体1K通過後、二次転写手段8に至るまでの中間転写体7上のトナーの高さ:30μm
二次転写ローラ8Aに対する逆バイアス印加クリーニング制御:連続プリント時、転写材Pの後端部からトナー画像が二次転写ローラ8Aに転写された場合、転写材Pの転写時間中に1秒間(転写材Pの通常の搬送ライン速度V1を220mm/secとした場合(V1=V2)、外径40mmの二次転写ローラ8Aが2回転する時間)、+極性の電荷を印加する事で二次転写ローラ8Aのクリーニングを行う。
[実施例1]
上記の構成の画像形成装置において、二次転写ローラ8Aから転写材Pへ二次転写が行われるとき、二次転写ローラ8Aのライン速度V1を440mm/sec(外径40mmの二次転写ローラ8Aの4回転に相当する)とした場合、二次転写ローラ8A上のトナーの高さは約10μmとなった。このトナーの高さは約10μmは、二次転写ローラ8Aが通常のライン速度220mm/sec(V1=V2)の場合に、二次転写ローラ8A上のトナーの高さが約20μmであったから、後端トナー画像Tbの高さが約半分となり、後端トナー画像Tbの長さが2倍に引き延ばされた事になる。
この構成で、二次転写ローラ8Aに逆バイアスを印加してクリーニングを行い、1000枚のA6サイズ(147.5mm×105mm)転写材Pに縁なし画像を形成した結果、二次転写ローラ8Aの汚れによる転写材Pの裏面汚れ等の不具合は発生しなかった。
[実施例2]
前記の構成の画像形成装置において、二次転写ローラ8Aから中間転写体7上に残留トナーが転移してクリーニングされる時、即ち、二次転写のニップ部を後端トナー画像Tbが通過する時のみ二次転写ローラ8Aのライン速度V1を220mm/sec(V2)から73mm/sec(V1<V2)に切り換えて、二次転写ローラ8Aから転写材Pへ二次転写を行う。この構成で、二次転写ローラ8Aに逆バイアスを印加してクリーニングを行い、1000枚のA6サイズの転写材Pに縁なし画像を形成した結果、二次転写ローラ8Aの汚れによる転写材Pの裏面汚れ等の不具合は発生しなかった。
[実施例3]
前記の構成の画像形成装置において、中間転写体7から転写材Pにトナー画像が転写される時、二次転写ローラ8Aのライン速度を220mm/secから440mm/secに切り換え、二次転写ローラ8Aから転写材Pへ二次転写を行う時には、二次転写ローラ8Aのライン速度を73mm/sec(V2)に切り換え(V1>V2)、二次転写ローラ8Aから転写材Pへ二次転写を行う。この構成で、二次転写ローラ8Aに逆バイアスを印加してクリーニングを行い、1000枚のA6サイズの転写材Pに縁なし画像を形成した結果、二次転写ローラ8Aの汚れによる転写材Pの裏面汚れ等の不具合は発生しなかった。
なお、本実施の形態では、中間転写体7として中間転写ベルトを用いた例について説明したが、本発明は、他の形状の中間転写体を用いるもの(例えば、中間転写ドラム)にも適用する事が出来る。また、中間転写体7の電気特性、厚さ、層構成、材料等は、作像条件などにより選択して採用する事が出来る。
カラー画像形成装置の全体構成を示す断面図。 カラー画像形成装置の要部を示す断面図。 画像形成装置の画像形成部を示す正面断面図及び側断面図。 中間転写体と、縁なし画像が形成された転写材の斜視図。 二次転写手段の制御手段の構成を示すブロック図。 残留トナーのクリーニング過程を示すフローチャート。
符号の説明
1,1Y,1M,1C,1K 像担持体
7 中間転写体
75 バックアップローラ
8 二次転写手段
8A 二次転写ローラ
8B 駆動手段
8C 制御手段
8E 直流電源
9 転写手段
9A 転写ローラ
10,10Y,10M,10C,10K 画像形成部
A カラー画像形成装置
P 転写材
V1,V2 ライン速度
Ta 残留トナー画像
Tb 後端トナー画像

Claims (6)

  1. 像担持体にトナー画像を形成する画像形成部と、前記トナー画像を転写材に転写する転写ローラとを有し、前記像担持体に当接する前記転写ローラに付着した残留トナーを逆バイアス印加により前記像担持体に転移させてクリーニングする画像形成装置において、
    前記像担持体に形成されたトナー画像を前記転写材に縁なしのトナー画像を転写した後、前記転写ローラに付着した残留トナーの後端部が前記像担持体の画像形成面に転移する時の前記転写ローラの転写ライン速度を、前記像担持体の画像形成ライン速度より速くするように制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 像担持体にトナー画像を形成する画像形成部と、前記トナー画像を転写材に転写する転写ローラとを有し、前記像担持体に当接する前記転写ローラに付着した残留トナーを逆バイアス印加により前記像担持体に転移させてクリーニングする画像形成装置において、
    前記像担持体に形成されたトナー画像を前記転写材に縁なしのトナー画像を転写した後、前記転写ローラに付着した残留トナーの後端部が前記像担持体の画像形成面に転移する時の前記転写ローラの転写ライン速度を、前記像担持体の画像形成ライン速度より遅くするように制御することを特徴とする画像形成装置。
  3. 像担持体にトナー画像を形成する画像形成部と、前記トナー画像を転写材に転写する転写ローラとを有し、前記像担持体に当接する前記転写ローラに付着した残留トナーを逆バイアス印加により前記像担持体に転移させてクリーニングする画像形成装置において、
    前記像担持体に形成されたトナー画像を前記転写材に縁なしのトナー画像を転写した後、前記転写ローラに付着した残留トナーの後端部が前記像担持体の画像形成面に転移する時の前記転写ローラの転写ライン速度を、前記像担持体の画像形成ライン速度より速くする第1制御部と、前記転写ローラの転写ライン速度を、前記像担持体の画像形成ライン速度より遅くする第2制御部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記像担持体は、静電潜像及びトナー画像を担持する感光体であり、前記感光体に担持されたトナー画像は前記転写ローラにより前記転写材に転写され、前記転写ローラに付着した残留トナーは前記逆バイアス印加により前記感光体に転移されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記像担持体は、前記画像形成部により形成されたトナー画像を一次転写して担持する中間転写体であり、前記中間転写体に担持されたトナー画像は前記転写ローラにより前記転写材に転写され、前記転写ローラに付着した残留トナーは前記逆バイアス印加により前記中間転写体に転移されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記転写ローラは、前記転写材のサイズに対応して回転回数が制御されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
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