JP2007111132A - 洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗濯槽で使用された後の水を浄化でき、浄化した後の水を再利用して節水が図れ、環境に優しい洗濯機を提供すること。
【解決手段】第1の水洗い工程において使用された後にタンク4内に溜められた水は、浄化工程においてオゾン発生装置40により発生したオゾンにより脱色、脱臭および除菌されるので清潔であり、以降に続く第2の水洗い工程において再利用できるので節水が図れる。第1および第2の水洗い工程において、衣類は、洗剤を使用せず、ドラム3の回転により洗われるので、洗濯機1による洗濯で用いられた水がハウジング2外に排出されても、その水は環境に優しい。
【選択図】図3

Description

この発明は洗濯機に関し、特に、洗濯に使用した後の水を浄化して再利用を図ることのできる、節水機能の向上された洗濯機に関する。
洗濯物を洗濯する洗濯機は、通常、水に洗剤を溶かし、洗剤が溶けた洗浄水により洗濯物を洗い、洗った洗濯物を水ですすいで脱水する。洗いやすすぎに用いられた後の水は、下水等を通じて環境に放出される。
これに対して特許文献1では、水槽の下方部に貯水槽を設け、この貯水槽により水を再利用する洗濯機が提案されている。
特開2005−124626号公報
従来からの、水に洗剤を溶かして洗濯物を洗い、洗った洗濯物を水ですすいで脱水するやり方では、洗剤が溶けた洗浄水が機外に排出された場合における環境に対する影響に懸念があり、また節水を図ることが難しい。
特許文献1に記載の洗濯機においては、環境に対する影響を軽減して節水を図ることが幾分可能になるが、着色された色着き洗濯物の洗濯に使用された水を別の洗濯物の洗いやすすぎに使用した場合に、色着き洗濯物の色が別の洗濯物に移る、いわゆる色移り現象が生じる。この色移り現象とともに、洗濯に使用された水を除菌することができず、この水を再利用した洗濯において、再利用された水に含まれる雑菌が洗濯物に付着するという問題があった。
また、これらの色移り現象や除菌に効果があるものの一つにオゾンが挙げられるが、オゾンを洗濯槽に直接供給して洗濯物をオゾンに晒す場合において、人体に影響を与える程度のオゾンが洗濯槽内に残留するという問題があり、オゾンを使用する場合には安全性の確保が重要である。
このような背景のもとになされたこの発明は、洗濯槽で使用された後の水を、脱色および除菌を施して浄化することができる洗濯機を提供することを主たる目的とする。
この発明は、浄化した後の水を再利用して、節水を図れる洗濯機を提供することを別の目的とする。
この発明は、また、洗濯機から排出する水が環境に優しい洗濯機を提供することをさらに別の目的とする。
さらにこの発明は、洗濯槽で使用された後の水をオゾンにより浄化する場合において、オゾンを安全に制御することのできる洗濯機を提供することを他の目的とする。
請求項1記載の発明は、水および洗濯物を収容するための洗濯槽と、洗濯のための機械力を発生する機械力発生手段と、前記洗濯槽から排出される水を溜めるための貯水槽と、前記貯水槽内に溜められた水を浄化するための浄化手段と、を備えた洗濯機であって、前記洗濯槽内に水を溜めて、洗剤を入れずに前記機械力を用いて洗濯物を洗う第1の水洗い工程実行手段と、前記第1の水洗い工程が終了すると、前記洗濯槽の水を前記貯水槽に排水して、前記貯水槽内の水を浄化する浄化工程実行手段と、前記浄化工程が終了すると、浄化した前記貯水槽内の水を前記洗濯槽に戻して、再び前記機械力を用いて洗濯物を洗う第2の水洗い工程実行手段と、を有することを特徴とする洗濯機である。
請求項2記載の発明は、前記洗濯槽が、水を溜めるための外槽と、前記外槽内に配置され、前記外槽に溜められた水が往来自在で、かつ、洗濯物が収容され、横方向に延びる回転軸を中心に回転しうるドラムとを備えており、前記外槽の水を排出した状態で前記ドラムを回転させる排水洗い工程実行手段をさらに有することを特徴とする、請求項1記載の洗濯機である。
請求項3記載の発明は、前記排水洗い工程実行手段が、前記浄化工程実行手段による浄化工程と並行して、排水洗い工程を実行することを特徴とする、請求項2記載の洗濯機である。
請求項4記載の発明は、前記排水洗い工程の後に脱水を行う第1中間脱水実行手段を有することを特徴とする、請求項2または3記載の洗濯機である。
請求項5記載の発明は、前記浄化工程と並行して脱水を行う第2中間脱水実行手段を有することを特徴とする、請求項1記載の洗濯機である。
請求項6記載の発明は、前記第2の水洗い工程実行手段が、工程実行前に前記洗濯槽へ水を追加することを特徴とする、請求項4または5記載の洗濯機である。
請求項7記載の発明は、前記浄化手段が、オゾンを用いて前記貯水槽内の水を浄化することを特徴とする、請求項6記載の洗濯機である。
請求項8記載の発明は、洗濯槽と、前記洗濯槽から排出される水を溜めるための貯水槽と、前記貯水槽内に溜められた水をオゾンにより浄化するための浄化手段と、を備えた洗濯機であって、前記貯水槽内を空にし、空の貯水槽内に浄水を溜め、前記浄化手段によって、前記貯水槽内に溜められた浄水にオゾンを作用させることにより、前記貯水槽の洗浄を行う貯水槽洗浄実行手段を有することを特徴とする洗濯機である。
請求項1記載の発明によれば、浄化工程において、第1の水洗い工程が終了した後の洗濯槽から貯水槽へ排水された水を浄化手段によって浄化することにより、この水を第2の水洗い工程で使用することができる。また、浄化手段によって浄化された水は、脱色および除菌が施されるので清潔である。そして、第1の水洗い工程および第2の水洗い工程において、洗濯物は、洗剤を使用せずに洗濯機の機械力により洗われるので、洗濯機から機外に排出された水は環境に優しい。機械力発生手段は、水および洗濯物を攪拌する手段、洗濯物をたたくように移動させる手段などであり、具体的には、洗濯槽自体を回転させる機構、洗濯槽内に設けられた攪拌翼、パルセータ、バッフルなどの機構を例示できる。
請求項2記載の発明によれば、第1の水洗い工程および第2の水洗い工程に加えて、排水洗い工程が行われるので、洗濯物の洗浄効果が向上する。
請求項3記載の発明では、浄化工程と並行して排水洗い工程が行われるので、洗濯物は、第1の水洗い工程に引き続いて、たたき洗いされ、洗濯物の洗浄効果が向上する。
請求項4記載の発明では、排水洗い工程の後、すなわち洗濯物に含まれる水分が最小限になってから脱水を行うので、第1の洗い工程および排水洗い工程で用いられた水分の大部分が貯水槽に排水されて再利用でき、節水を図ることができる。また、脱水により、洗濯物に含まれた水分とともに、たたき洗いで剥離しやすくなった汚れ成分が、一緒に洗濯物から取り除かれるので、洗濯物の洗浄効果がさらに向上する。
請求項5記載の発明では、浄化工程と並行して、すなわち第1の水洗い工程の後、洗濯物に含まれる水分が最小限になってから脱水を行うので、第1の洗い工程で用いられた水分の大部分が貯水槽に排水されて再利用でき、節水を図ることができる。また、脱水により、洗濯物に含まれた水分とともに、たたき洗いで剥離しやすくなった汚れ成分が、一緒に洗濯物から取り除かれるので、洗濯物の洗浄効果がさらに向上する。
請求項6記載の発明では、脱水などで除去された水を補給し、第1の水洗い工程と同水量にて第2の水洗い工程が行われるので、第2の水洗い工程では第1の水洗い工程と同等の洗濯物の洗浄効果が得られる。
請求項7記載の発明では、オゾンを用いた浄化手段により、貯水槽内の水が確実に浄化される。
請求項8記載の発明では、貯水槽に、洗濯に使用した水の代わりに、洗濯に使用していない水(浄水)を供給し、この浄水にオゾンを供給する。この場合、浄水にはオゾンによる浄化対象となる色成分および雑菌が存在しないので、供給されたオゾンは高濃度となり、水の代わりに貯水槽内を浄化し、貯水槽内にぬめりおよびカビが繁殖することを防止することができる。
この発明によれば、洗濯に使用した水の再利用が有効に図れ、節水効果が高く、しかも環境に優しい洗濯機を提供することができる。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明をする。
図1は、この発明の一実施形態に係る電気洗濯機の構成の概要を表わす側面縦断面図である。この実施形態に係る洗濯機1は、その外殻がハウジング2によって区画されている。ハウジング2内の中央部にはドラム3が配置されている。
ドラム3は、円筒状をしており、同じく円筒状の外槽5内に同軸状に収容されている。なお、ドラム3と外槽5とが洗濯槽として機能する。また、この実施形態では、ドラム3および外槽5が洗濯槽(処理槽)を構成しており、ドラム3の前方が斜め上方を向くいわゆる斜めドラム配置構造になっている。ドラム3および外槽5の前端面は開放しており、それを塞ぐために、ハウジング2の前面には扉6が備えられている。外槽5の後端面後方にはモータ7が備えられ、ドラム3はモータ7により回転軸8を中心に回転される。
洗濯および脱水について具体的に説明すると、洗濯時には、外槽5に水が溜められる。外槽5は空密的、液密的に構成されているが、ドラム3はその周面に多数の小孔が形成されている。従って、外槽5に水が溜められると、溜められた水はドラム3内にも入り、洗浄用の水がドラム3内にも溜まる。ドラム3の内周面には、適宜の箇所にバッフル9が突設されている。洗濯をする衣類は、扉6が開けられて、ハウジング2の前面からドラム3内に収容される。扉6が閉められた後、ドラム3がモータ7により回転されると、ドラム3内の水を含んだ衣類はバッフル9により持ち上げられ、自然落下されるいわゆる叩き洗いが行われる。
外槽5の最下端部、すなわち後端面下方には、排水口10が形成され、排水口10にはハウジング2外へ延びた排水管11が連通されている。排水管11の途中には排水バルブ12が介挿されている。排水バルブ12が「開」にされると、外槽5内の水がハウジング2外へ排出される。
そして、外槽5内の水が排出された後、モータ7によってドラム3が脱水回転(高速回転)され、衣類に含まれる水分が脱水される。
この実施例に係る洗濯機1は、洗濯および脱水に加えて、乾燥を行うことができる。そのために、外槽5の後端面下方には、乾燥風路15の出口16が連通されている。乾燥風路15は、外槽5の後端面沿いに斜め上方に延び、外槽5の上部沿いに前方側へ回り込み、外槽5の上部周面に沿って前方へと延び、その先端は、外槽5の前方周面に入口17として連通している。この乾燥風路15は、外槽5の後端面沿いに斜め上方へ延びる領域が、除湿パイプ18として機能している。ドラム3内の高温多湿の空気は、出口16から出て除湿パイプ18内を上方へ移動する。その際、除湿パイプ18内では、図示しない水管から水が落下される。この水と高温多湿の空気が熱交換をして、高温多湿の空気の冷却および除湿が行われる。
乾燥風路15内には、空気の流れ方向に見て、除湿パイプ18の下流側にフィルタ19が内挿され、さらにその下流側にはブロア20が設けられている。ブロア20が回転されることによって、ドラム3内の空気が出口16から出て乾燥風路15内を移動され、入口17から再びドラム3内へと供給される。乾燥風路15のブロア20よりも下流側には、ヒータ21が内挿されている。乾燥風路15を通る空気は、除湿パイプ18において除湿され、その後、ヒータ21によって加熱されて、入口17からドラム3へと供給される。
ドラム3の下方に設けられた貯水槽としてのタンク4は、外槽5に溜められて使用された後の水を溜めるためのものであり、密閉構造をしたタンクである。外槽5の水をタンク4に導くために、排水管11におけるリントフィルタ13と切替バルブ14との間に位置する排水管11に分岐が作られ、水供給管22の一端が接続されている。水供給管22は、切替バルブ23を介してタンク4の上面と連通されている。外槽5の水は、切替バルブ14が閉じられ、排水バルブ12および切替バルブ23が開かれることにより、タンク4内へ導かれる。
タンク4には、タンク4内に入口24が開口し、サイフォン流路部25を備え、途中に逆止弁26が介在された圧力調整用排水管27が備えられている。圧力調整用排水管27の出口側は排水管11の切替バルブ14よりも下流側に合流されている。
タンク4には、タンク4内に溜められた水を循環させるために、その側方に形成され、出口28および入口29間を連通する循環管30が設けられている。循環管30には循環ポンプ31およびエゼクタ32が、水の循環方向に沿うように介挿されている。
タンク4には、さらに、その最下方部に汲み出し口33が開口され、汲み出し口33には供給ポンプ34を有する汲み出し管35が連通されている。汲み出し管35には、三方バルブである切替バルブ36が設けられ、切替バルブ36の一方出口は供給管37を介してドラム3への給水または除湿パイプ18への熱交換用の水として供給されるようになっている。切替バルブ36の他方出口には、タンク用排水管38がつながっており、タンク用排水管38は排水管11の切替バルブ14の下流側に合流されている。
よって、三方切替バルブ36を切替えることによって、タンク4内の水を供給ポンプ34で汲み出し、ドラム3もしくは除湿パイプ18へ供給するか、または、排水するかを切替えることができる。
ハウジング2内の、外槽5の上部には、浄化手段としてのオゾン発生装置40が設けられている。オゾン発生装置40は、フィルタ41を介して取り込んだ空気に対しコロナ放電を加えてオゾンを発生する装置である。オゾン発生装置40を通過した空気にはオゾンが含まれている。
この実施形態では、オゾン発生装置40から出力されるオゾンを含む空気を、第1供給路42を用いてエゼクタ32へ与える。第1供給路42におけるエゼクタ32との合流位置の手前側には、逆止弁43が備えられている。第1供給路42を通って供給されるオゾンは、エゼクタ32において、循環されているタンク4内の水に混合される。より具体的には、エゼクタ32において、エゼクタ32を水が通過する際に生じている負圧により、第1供給路42から供給されるオゾンを含む空気が水内に細かな泡として混入し、水内に溶け込む。そして、水内に、色素、臭い成分および雑菌が含まれていた場合、これらはオゾンにより酸化され、タンク4内の水は、脱色、脱臭および除菌される。
エゼクタ32を介してタンク4内の水にオゾンが供給され続けると、オゾンの供給に伴いタンク4内の圧力が増加して、供給されるオゾンによりタンク4から水が押し出される。オゾン発生装置40からは、オゾンだけが出力されるのではなく、オゾンを含む空気が出力されるので、このオゾンを含む空気はエゼクタ32において細かな気泡となって水に混ざり込む。水に混ざり込んだ細かな気泡のうち、オゾンは、水中で酸化反応により消滅するが、空気はタンク4内の上方に次第に溜まり、タンク4内の水を加圧する。このため、タンク4内の水は、入口24からサイフォン流路部25へと流れ、圧力調整用排水管27および排水管11を通って、ハウジング2外へ排出される。排出される水の量は、タンク4に供給されるオゾンの量に応じて変化する。
なお、排出される水は、供給されるオゾンにより浄化された水であり、しかも、オゾンは酸化反応により消滅している。よって、排出される水は浄化された無害な水である。
オゾン発生装置40で発生されるオゾンを含んだ空気は、さらに、第2供給路44によって乾燥風路15へ与えられる。与えられる位置は、乾燥風路15におけるフィルタ19の下流側で、ブロア20の上流側(ブロア20の吸い込み側)である。ブロア20が回転すると、その吸い込み側が負圧となり、第2供給路を介してオゾンを含む空気がブロア20へと吸い込まれる。そして乾燥風路15を循環される空気にオゾンが混入されて、オゾンは入口17からドラム3へと供給される。なお、第2供給路44には、オゾンを含んだ空気を通過させるか否かを制御するために、バルブ50が介在されている。乾燥風路15を空気が循環されるのは、ドラム3内の衣類が乾燥される際である。このため、乾燥される衣類に対し、オゾンが供給され、衣類に付着されている臭い成分や、雑菌成分は、供給されるオゾンにより酸化されて、消臭され、あるいは除菌される。
このように、この実施形態に係る洗濯機1では、オゾン発生装置40で発生されるオゾンを、2通りに活用している。1つは、タンク4にドラム3および外槽5で使用した後の水を溜めることにより、溜めた水の脱色、脱臭、除菌および汚れの分解といった浄化に活用している。また、水の浄化とは別に、オゾンを乾燥運転中のドラム3に供給することにより、乾燥される衣類の脱臭や除菌に活用している。
この実施例では、さらに、タンク4の上部と除湿パイプ18の上方部とが空気流路45でつながっている。このため、タンク4内に溜まった空気またはオゾンは、空気流路45を通って除湿パイプ18から乾燥風路15を流れてドラム3へ供給され得る。このような構成にすることにより、エゼクタ32を介してタンク4内にオゾンを含む空気を混入する際に、タンク4内の圧力が増加した際、空気の一部(オゾンを含む空気の一部)は空気流路45を通ってドラム3へと供給されるから、タンク4内に溜められた水が、タンク4内の圧力上昇によりハウジング2外へ排出され過ぎることを防止できる。
また、ドラム3を収容した外槽5は、液密的かつ空密的な構造であり、オゾン発生装置40で発生されるオゾンは、タンク4および外槽5が空気流路45でつながれている構造上、タンク4と外槽5との間を流通はするが、ハウジング2から外部に漏れることはない。よって、オゾン臭等が外部に漂ったりしない、安全でかつ使用上の不都合のない装置とすることができる。
図2は、図1に示す洗濯機における制御回路構成ブロックであり、オゾン供給制御に関する構成要素だけが示されている。
洗濯機1には、たとえばマイクロコンピュータ等で構成された制御部51が備えられており、制御部51によって、オゾン発生装置40、循環ポンプ31、排水バルブ12、切替バルブ14、切替バルブ23およびバルブ50の切り換え制御が行われる。
図3は、図2に示す制御部51による、洗い工程における制御の一例を示すフローチャートである。図3の流れに従って、図1に示す洗濯機1におけるオゾンを利用した浄化制御について説明をする。なお、洗濯運転コースには、洗い工程で、洗剤を使うコースと、以下にて説明する、洗剤を使わないコースとがあり、あまり汚れていない衣類に対しては洗剤を使わないコースを選択する。
図1に示す洗濯機1は、図3に示すように第1の水洗い工程→浄化工程→第2の水洗い工程を経た後に、すすぎ工程→脱水→乾燥工程、の順で洗濯、すすぎおよび乾燥が行われるものとする。
制御部51は、排水バルブ12を閉じ、図示しない水管からの水を外槽5内に一定量供給する。このとき、上述したように、外槽5に溜められた水は、ドラム3の周面に形成された多数の小孔を介して、ドラム3内にも溜まる。(ステップS1)。
次に、制御部51は、モータ7によりドラム3を回転させて衣類を洗う、第1の水洗い工程を行う(ステップS2)。第1の水洗い工程において、衣類は、洗剤を使用せず、ドラム3の回転により洗われるので、第1の水洗い工程にて用いられた水がハウジング2外に排出されても、その水は環境に優しい。
第1の水洗い工程終了後、制御部51は、排水バルブ12を開き、切替バルブ14を閉じ、切替バルブ23を開いて、外槽5内の、第1の水洗い工程で使用された後の水を排水し、タンク4に溜める(ステップS3)。
そして、外槽5の水の排水が完了したとき(ステップS4のYES)、タンク4に所定量以上の水が溜まっており、オゾン発生装置40を動作させ、かつ、循環ポンプ31を駆動させることにより浄化工程を実施する(ステップS5)。これと同時にバルブ50を閉じることにより、オゾン発生装置40で発生されるオゾンを含む空気は、第1供給路42を通ってエゼクタ32へ与えられ、エゼクタ32における負圧を利用して、循環ポンプ31で循環されるタンク4内の水に混入される。上述したように、タンク4内の水は、オゾンにより脱色、脱臭および除菌されるので清潔であり、以降に続く第2の水洗い工程において使用することができる。浄化工程完了後、制御部51により、オゾン発生装置40および循環ポンプ31の作動は停止する。
また、この浄化工程と同時に、モータ7によってドラム3が脱水回転(高速回転)され、衣類に含まれる水分が脱水される(ステップS6)。ここで、切替バルブ23が閉じられ、切替バルブ14が開かれ、脱水された水分は、ステップS3にて開かれたままの排水バルブ12と切替バルブ14とを介してハウジング2外へ排出される。このように、浄化工程と並行して、すなわち第1の水洗い工程で使用された水が排水された後、衣類に含まれる水分が最小限になってから脱水を行うので、第1の洗い工程で用いられた水分の大部分がタンク4に排水されて再利用でき、節水を図ることができる。また、脱水により、衣類に含まれた水分とともに、洗い工程で剥離しやすくなった汚れ成分が、一緒に衣類から取り除かれるので、衣類の洗浄効果が向上する。
浄化工程と脱水が終了すると、切替バルブ14および排水バルブ12が閉じられ、供給ポンプ34が駆動されることにより、タンク4内の浄化された水が汲み出され、また、三方切替バルブ36が切替えられるので、汲み出された水は供給管37を介してドラム3へ供給される(ステップS7)。
脱水工程(ステップS6)にてハウジング2外へ排出された水、および、上述した、タンク4内からサイフォン流路部25を流れてハウジング2外へ排出された水など、ハウジング2外へ排出された量に相当する水が、図示しない水管からドラム3内に供給される(ステップS8)。これにより、第1の水洗い工程と同水量にて第2の水洗い工程を行うことができるので、第2の水洗い工程では第1の水洗い工程と同等の衣類の洗浄効果が得られる。
そして、制御部51は、再度モータ7によりドラム3を回転させ、第2の水洗い工程を行う(ステップS9)。第1の水洗い工程と同様に第2の水洗い工程においても、衣類は、洗剤を使用せず、ドラム3の回転により洗われるので、第2の水洗い工程にて用いられた水がハウジング2外に排出されても、その水は環境に優しい。
第2の水洗い工程終了後、すすぎ工程および乾燥工程などの次の工程へ移行する(ステップS10)。なお、すすぎ工程において衣類のすすぎに用いられた水も、タンク4に溜めて浄化することにより、次回の洗濯などにおいて使用することができる。上述した、洗剤を使うコースにおいては、すすぎ工程で用いた水をタンク4に溜めて浄化し、次回の洗濯で用いる。
図3に示した洗い工程における制御の流れに対する変形例として、図4に示す制御の流れが挙げられる。
図3に示す制御の流れと図4に示す制御の流れとの差異は、排水(図3でのステップS3、図4でのステップS103)から、浄化された水をドラム3へ戻す(図3でのステップS7、図4でのステップS107)までの間にある。
図4に示すように、ステップS103において、第1の水洗い工程で使用された後の水がタンク4に供給され始めると、ステップS5と同様の浄化工程が開始される(ステップS104)。
浄化工程と同時に、制御部51は、モータ7によりドラム3を回転させて洗い運転を実行する(ステップS105)。この洗い運転は、第1の水洗い運転(ステップS102)とは異なり、衣類が洗われている最中、ドラム3内の水がタンク4に排水されているので、以降、この洗い運転のことを排水洗い工程と呼ぶ。上述したように、排水洗い工程が、浄化工程と並行して行われるので、衣類は、第1の水洗い工程から引き続いてたたき洗いされており、衣類の洗浄効果が向上する。
排水洗い工程の後、ステップS6と同様の脱水が行われる(ステップS106)。ここで、排水洗い工程の後、すなわち衣類に含まれる水分が最小限になってから脱水を行うので、第1の水洗い工程および排水洗い工程で用いられた水分の大部分がタンク4に排水されて再利用でき、節水を図ることができる。また、脱水により、衣類に含まれた水分とともに、洗い工程で剥離しやすくなった汚れ成分が、一緒に衣類から取り除かれるので、衣類の洗浄効果がさらに向上する。
そして、タンク4で浄化された水がドラム3に戻され(ステップS107)、以降、図3と同様のステップが実行される。
上述のようにして、タンク4に溜められた水がオゾンにより浄化される動作と加えて、すすぎ工程の後、脱水が行われて、ドラム3内の衣類を乾燥するための乾燥工程に入る。なお、図3および図4の第2の水洗い工程で用いられた水は、タンク4に溜めて浄化させてもよく、またはハウジング2外に排出しても構わないが、乾燥工程を説明するに当たって、第2の水洗い工程で用いられた水は、タンク4に溜めて浄化されているものとする。
図5は、乾燥工程における制御の流れを示したフローチャートである。
上述したように、乾燥工程開始前より、タンク4において、オゾン発生装置40および循環ポンプ31が作動されて、第2の水洗い工程で用いられた水が浄化されている。乾燥工程が開始されると、制御部51は、ドラム3を回転させ、ヒータ21をONしてブロア20を回転させることにより発生した熱風をドラム3内の衣類に浴びせ、衣類に含まれた水分を熱風に吸収させ、衣類を乾燥させる。
そして、制御部51では、乾燥工程が後半になったか否か、すなわち乾燥工程開始後、所定の時間が経過したか否か、あるいはドラム3内の衣類の温度が所定温度に達したか否かにより、乾燥工程が後半になったか否かの判別をする(ステップS201)。
そして、乾燥工程が後半になったときに、タンク4内に溜められた水は、循環ポンプ31で循環され、その間に、エゼクタ32によってオゾンが混入されて、タンク4内の水はほぼ浄化が完了しているので、循環ポンプ31を停止させ(ステップS202)。一方、第2供給路44に設けられているバルブ50を開く(ステップS203)。第2供給路44は、上述したように、乾燥風路15につながっており、乾燥風路15ではブロア20が駆動されている。それゆえ、バルブ50が開かれると、オゾン発生装置40で発生されるオゾンは第2供給路44を通ってブロア20の吸い込み側に吸い込まれ、出口17からドラム3内の乾燥工程後半に入った衣類へ供給される。これにより、衣類の脱臭および除菌が行われる。
この後、制御部51は、オゾン発生装置40の作動を停止させてオゾンのドラム3内への供給を停止し、ヒータ21の動作ならびにドラム3およびブロア20の回転を停止させ、乾燥工程が完了する。なお、オゾン供給が開始されてから、乾燥工程終了後に一定時間が経過するまで、扉6はロックされており、一定時間が経過するまでの間に、ハウジング2内のオゾンが酸化反応して消滅する。そのため、一定時間終了後に扉6を開けても安全である。
洗濯開始前または完了後において、排水バルブ12および切替バルブ14を開き、タンク4に溜められた、洗いまたはすすぎなどで使用された水をハウジング2外に排出してタンク4内を空にし、排水バルブ12および切替バルブ14を閉じた後に、排出した水の代わりに、洗濯に使用していない浄水をタンク4に供給する。この浄水にはオゾンによる浄化対象となる色成分および雑菌が存在しないので、浄化工程と同様に、この水にオゾンを供給すれば、供給されたオゾンは高濃度となり、水の代わりにタンク4内を浄化し、タンク4内に、ぬめりおよびカビが繁殖することを防止することができる。
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。たとえば、この実施形態では、斜めドラム配置構造の洗濯機について説明したが、この発明は、ドラムが水平配置または垂直配置されたものについても適用可能である。
この発明の一実施形態に係る電気洗濯機の構成の概要を表わす側面縦断面図である。 図1に示す電気洗濯機の、この発明に関連ある制御部分の構成を示すブロック図である。 図2に示す制御部による、洗い工程における制御の一例を示すフローチャートである。 図3に示す洗い工程における制御の変形例を示すフローチャートである。 乾燥工程における制御の流れを示したフローチャートである。
符号の説明
1 洗濯機
3 ドラム
4 タンク
5 外槽
8 回転軸
40 オゾン発生装置
51 制御部

Claims (8)

  1. 水および洗濯物を収容するための洗濯槽と、
    洗濯のための機械力を発生する機械力発生手段と、
    前記洗濯槽から排出される水を溜めるための貯水槽と、
    前記貯水槽内に溜められた水を浄化するための浄化手段と、
    を備えた洗濯機であって、
    前記洗濯槽内に水を溜めて、洗剤を入れずに前記機械力を用いて洗濯物を洗う第1の水洗い工程実行手段と、
    前記第1の水洗い工程が終了すると、前記洗濯槽の水を前記貯水槽に排水して、前記貯水槽内の水を浄化する浄化工程実行手段と、
    前記浄化工程が終了すると、浄化した前記貯水槽内の水を前記洗濯槽に戻して、再び前記機械力を用いて洗濯物を洗う第2の水洗い工程実行手段と、
    を有することを特徴とする洗濯機。
  2. 前記洗濯槽は、水を溜めるための外槽と、前記外槽内に配置され、前記外槽に溜められた水が往来自在で、かつ、洗濯物が収容され、横方向に延びる回転軸を中心に回転しうるドラムとを備えており、前記外槽の水を排出した状態で前記ドラムを回転させる排水洗い工程実行手段をさらに有することを特徴とする、請求項1記載の洗濯機。
  3. 前記排水洗い工程実行手段は、前記浄化工程実行手段による浄化工程と並行して、排水洗い工程を実行することを特徴とする、請求項2記載の洗濯機。
  4. 前記排水洗い工程の後に脱水を行う第1中間脱水実行手段を有することを特徴とする、請求項2または3記載の洗濯機。
  5. 前記浄化工程と並行して脱水を行う第2中間脱水実行手段を有することを特徴とする、請求項1記載の洗濯機。
  6. 前記第2の水洗い工程実行手段は、工程実行前に前記洗濯槽へ水を追加することを特徴とする、請求項4または5記載の洗濯機。
  7. 前記浄化手段は、オゾンを用いて前記貯水槽内の水を浄化することを特徴とする、請求項6記載の洗濯機。
  8. 洗濯槽と、
    前記洗濯槽から排出される水を溜めるための貯水槽と、
    前記貯水槽内に溜められた水をオゾンにより浄化するための浄化手段と、
    を備えた洗濯機であって、
    前記貯水槽内を空にし、空の貯水槽内に浄水を溜め、前記浄化手段によって、前記貯水槽内に溜められた浄水にオゾンを作用させることにより、前記貯水槽の洗浄を行う貯水槽洗浄実行手段を有することを特徴とする洗濯機。
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