JP2007141833A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents
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Abstract
【課題】プラズマディスプレイパネルを提供する。
【解決手段】第1基板と、第1基板と対向して配置される第2基板と、第1基板と第2基板との間に配置されるものであって、第1基板及び第2基板と共に放電セルを限定する隔壁と、第1基板に配置された第1放電電極と、第1基板に配置され、第1放電電極を覆うように形成される第1誘電体層と、第2基板に配置された第2放電電極と、第2放電電極の少なくとも一部に配置されるEL発光層と、放電セルに配置された放電ガスとを備えるプラズマディスプレイパネルである。
【選択図】図1
【解決手段】第1基板と、第1基板と対向して配置される第2基板と、第1基板と第2基板との間に配置されるものであって、第1基板及び第2基板と共に放電セルを限定する隔壁と、第1基板に配置された第1放電電極と、第1基板に配置され、第1放電電極を覆うように形成される第1誘電体層と、第2基板に配置された第2放電電極と、第2放電電極の少なくとも一部に配置されるEL発光層と、放電セルに配置された放電ガスとを備えるプラズマディスプレイパネルである。
【選択図】図1
Description
本発明は、プラズマディスプレイパネルに係り、さらに詳細には、EL発光層を備えた対向放電型プラズマディスプレイパネルに関する。
最近、従来の陰極線管ディスプレイ装置を代替するものとして注目されているプラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel:PDP)は、複数個の放電電極が形成された二基板の間に放電ガスが封入された後、放電電圧を印加してプラズマガス放電を起こすことによって、所望の画像を得る装置である。
一般的に、PDPにおける輝度及び効率は、ディスプレイパネルの性能を評価する主要変数ある。パネルの効率及び輝度を向上させるために、蛍光体層の表面積を拡大させる方法を考えることができる。しかし、PDPの構造上、蛍光体層の表面積を拡大させるには限界がある。
また、PDPの輝度を向上させるために、放電電極に印加される放電電圧を上昇させることができる。しかし、この場合には、放電電圧が一定以上高い場合と、輝度がそれ以上上昇しないか、または上昇比率が低下し、これによって、PDPの効率が悪くなるという逆効果が現れる。
特に、近年、PDPが高精細になるにつれて、PDPの放電セルのサイズが小さくなり、したがって、放電セル内に塗布された蛍光体層の表面積も小さくなる。その結果、放電セルごとに放出される可視光の量が減少することで、全体的にPDPの輝度が低下し、これは、結果的にPDPの効率を向上させる原因となった。
したがって、PDPの輝度及び効率を増加させることができる新たな構造のPDPを開発が要求される。
本発明の目的は、EL発光層を備えることによって、輝度及び効率を向上させることができる構造を有するPDPを提供することである。
本発明は、第1基板と、前記第1基板と対向して配置される第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置されるものであって、前記第1基板及び前記第2基板と共に放電セルを限定する隔壁と、前記第1基板に配置された第1放電電極と、前記第1基板に配置され、前記第1放電電極を覆うように形成される第1誘電体層と、前記第2基板に配置された第2放電電極と、前記第2放電電極の少なくとも一部に配置されるEL発光層と、前記放電セルに配置された放電ガスとを備えるPDPを提供する。
ここで、前記EL発光層は、無機EL発光体及び量子ドットからなる群から選択される一つを含んでなりうる。
ここで、前記EL発光層が前記無機EL発光体からなる場合、前記EL発光層は、500Å〜5000Åの厚さを有するように形成されることが望ましい。
ここで、前記EL発光層は、前記第1放電電極と前記第2放電電極とに放電電圧が印加される場合に発光することが望ましい。
ここで、前記無機EL発光体は、ZnS:Mn、ZnS:Tb、SrS:Ce、Ca2S4:Ce、SrS:Cu、SrS:Ag、CaS:Pb、及びBaAl2S4:Euからなる群から選択される少なくとも一つを含むことができる。
ここで、前記量子ドットは、CdSeからなるコアと、ZnSからなり、前記コアを取り囲むように配置されたシェルと、酸化トリオクチルホスフィン(Trioctylphosphine Oxide;TOPO)からなり、前記シェルの外郭に配置されたキャップとを備えうる。
ここで、前記EL発光層が前記第2放電電極の全部を埋め込むように配置されていないことで、前記放電セルの放電空間に前記第2放電電極が露出される場合には、前記第2放電電極を埋め込むように追加的に誘電体層が配置されることが望ましい。
ここで、前記第2放電電極と前記EL発光層との間に誘電体層が介在して設置されてもよい。
ここで、前記放電セル内には、蛍光体層がさらに配置されてもよい。
ここで、前記蛍光体層は、PL(PhotoLuminescent)蛍光体及び量子ドットからなる群から選択される少なくとも一つを含んでもよい。
ここで、前記放電セル内には、保護層がさらに配置されてもよい。
また、本発明は、第1基板と、前記第1基板と対向して配置される第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置されるものであって、前記第1基板及び前記第2基板と共に放電セルを限定する隔壁と、前記第1基板に配置された第1放電電極と、前記第1放電電極の少なくとも一部に配置される第1EL発光層と、前記第2基板に配置された第2放電電極と、前記第2放電電極の少なくとも一部に配置される第2EL発光層と、前記放電セルに配置された放電ガスとを備えるPDPを提供する。
ここで、前記第1EL発光層は、無機EL発光体及び量子ドットからなる群から選択される一つを含んでなってもよい。
ここで、前記第1EL発光層が前記無機EL発光体からなる場合、前記第1EL発光層は、500Å〜5000Åの厚さを有するように形成されることが望ましい。
ここで、前記第2EL発光層は、無機EL発光体及び量子ドットからなる群から選択される一つを含んでなってもよい。
ここで、前記第2EL発光層が前記無機EL発光体からなる場合、前記第2EL発光層は、500Å〜5000Åの厚さを有するように形成されることが望ましい。
ここで、前記第1EL発光層及び前記第2EL発光層は、前記第1放電電極と前記第2放電電極とに放電電圧が印加される場合に発光することが望ましい。
ここで、前記無機EL発光体は、ZnS:Mn、ZnS:Tb、SrS:Ce、Ca2S4:Ce、SrS:Cu、SrS:Ag、CaS:Pb、及びBaAl2S4:Euからなる群から選択される少なくとも一つを含んでもよい。
ここで、前記量子ドットは、CdSeからなるコアと、ZnSからなり、前記コアを取り囲むように配置されたシェルと、TOPOからなり、前記シェルの外郭に配置されたキャップとを備えうる。
ここで、前記第1EL発光層が前記第1放電電極の全部を埋め込むように配置されていないことで、前記放電セルの放電空間に前記第1放電電極が露出される場合には、前記第1放電電極を埋め込むように追加的に誘電体層が配置されることが望ましい。
ここで、前記第2EL発光層が前記第2放電電極の全部を埋め込むように配置されていないことで、前記放電セルの放電空間に前記第2放電電極が露出される場合には、前記第2放電電極を埋め込むように追加的に誘電体層が配置されることが望ましい。
ここで、前記第1放電電極と前記第1EL発光層との間に誘電体層が介在して設置されてもよい。
ここで、前記第2放電電極と前記第2EL発光層との間に誘電体層が介在して設置されてもよい。
ここで、前記放電セル内には、蛍光体層がさらに配置されてもよい。
ここで、前記蛍光体層は、PL蛍光体及び量子ドットからなる群から選択される少なくとも一つを含んでもよい。
ここで、前記放電セル内には保護層がさらに配置されてもよい。
本発明によるPDPによれば、既存の蛍光体層以外に、前記蛍光体層と同時に発光するEL発光層を備えることによって、PDPの輝度が向上し、したがって、高精細のパネルで優れた輝度を有することができる。
また、前記EL発光層を駆動するための別途の電力が不要であり、既存の維持放電時の放電電圧を第1放電電極及び第2放電電極に印加さえすればよい。それにより、追加的な消費電力が不要になって、PDPの光効率が向上する。
また、前記EL発光層は、放電セルの放電空間でプラズマ放電が起こる場合にのみ作動するので、誤発光の問題点が発生しない。
また、本発明によるPDPは、必要に応じて蛍光体層なしにEL発光層のみを備えて形成されてもよく、その場合には、構造が簡単なのでコストが低減し、かつ隔壁の高さも大幅に小さくすることができるので、超薄型のディスプレイを具現することが可能である。
以下、図面を参照して本発明の第1実施の形態によるPDP100について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施の形態によるPDPを示す概略的な分解斜視図であり、図2は、図1のII−II線による概略的な断面図である。
図1及び図2を参照すれば、本発明の第1実施の形態によるPDP100は、第1基板110、第2基板120、隔壁130、第1放電電極141、第2放電電極142、第1誘電体層151、EL(Electro Luminescent)発光層160、蛍光体層170、及び放電ガスを備える。
第1基板110と第2基板120とは、所定の間隔をおいて離隔されており、互いに対向して配置される。そのうち、第1基板110は、透明なガラスから形成されて可視光線が透過することができる。
本実施の形態では、第1基板110が透明なので、放電により発生する可視光線が第1基板110を透過して行くが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明の第1基板が不透明であり、第2基板が透明に構成されてもよく、第1基板及び第2基板が共に透明に構成されてもよい。また、本発明の第1基板及び第2基板は、半透明の材質から構成され、その表面または内部に色相フィルタを内蔵して構成されてもよい。
第1基板110と第2基板120との間には、少なくとも一つの隔壁130が形成される。
隔壁130は、非放電部に配置されて第1基板110及び第2基板120と共に放電セル180を限定し、荷電粒子のクロストークを防止する機能を行う。
第1放電電極141は、第1基板110の下面にストライプ状に配置され、ITO(Indium Tin Oxide)からなる透明な電極から形成される。
本第1実施の形態の第1放電電極141は、ITOからなるが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明の第1放電電極は、不透明素材のAg、Cu、Alなどから構成されてもよい。しかし、その場合には、可視光の透過率を高めるために、第1放電電極を複数の狭いストライプに分け、その間に光が透過するように配置することが望ましい。
本第1実施の形態の第1放電電極141は、ライン抵抗を減らすための補助電極を備えていないが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明の第1放電電極は、ライン抵抗を減らすために、電気伝導度の高いAgなどの素材からなるバス電極を備えることもある。
第1誘電体層151は、第1基板110に配置され、第1放電電極141を覆って埋め込むように形成される。
第1誘電体層151は、維持放電時に荷電粒子が第1放電電極141に直接衝突して損傷させることを防止し、荷電粒子を誘導して壁電荷を蓄積することができるが、このような誘電体としては、PbO、B2O3、SiO2などが使われる。
第1誘電体層151の下面には、保護層190が形成されるが、保護層190は、MgOからなりうる。
保護層190は、プラズマ粒子のスパッタリングによって第1放電電極141と第1誘電体層151とが損傷されることを防止し、2次電子を放出して放電電圧を下げる役割を担う。
第2放電電極142は、第1放電電極141の延長方向と交差するように第2基板120の上面にストライプ状に配置され、Ag、Cu、Alなどからなる。
本第1実施の形態の第2放電電極142は、Ag、Cu、Alなどの不透明素材からなるが、発明は、これに限定されない。すなわち、本発明の第2放電電極は、ITOからなる透明な電極からなってもよい。
EL発光層160は、第2基板120に配置されるが、第2放電電極142を覆って埋め込むように配置される。
EL発光層160は、無機EL発光体からなるが、その素材としてZnS:Mn、ZnS:Tb、SrS:Ce、Ca2S4:Ce、SrS:Cu、SrS:Ag、CaS:Pb、BaAl2S4:Euなどが使われうる。
一般的に、無機EL発光体は、その両側に異なる極性の電圧が印加されれば、電流が流れ、それにより、無機EL発光体内で電子転移現象が発生して発光する性質を有する。ところで、一般的にPDPの放電維持電圧は、150V〜190V程度であるので、本発明に適用される無機EL発光体は、前記PDPの放電維持電圧の範囲内で発光する無機EL発光体を適用することが望ましい。このような観点で、最も望ましくは、4000〜5000cd/m2の輝度を有するZnS:Mn、ZnS:Tb系を使用することが良い。
EL発光層160は、その厚さが500Å〜5000Åを有するように形成されることが望ましいが、これは、その厚さが5000Å以上である場合には、透光性が劣化し、その厚さが500Å以下である場合には、前記無機EL発光体で十分な光が発生しないためである。
本第1実施の形態のEL発光層160は、第2放電電極142を覆って埋め込むように配置されるが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明のEL発光層は、第2放電電極の一部のみを覆うように配置されてもよい。しかし、その場合には、第2放電電極が放電空間に露出されるが、かかる直接的な露出は、放電によって第2放電電極の損傷をもたらして望ましくないので、第2放電電極を埋め込むように誘電体層を追加で配置することが望ましい。
本第1実施の形態のEL発光層160は、無機EL発光体からなるが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明のEL発光層は、量子ドットを含んでなってもよい。
本第1実施の形態の場合には、第2放電電極142とEL発光層160とが密着して配置されているため、それらの間に何らの層も介在して配置されていないが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明の放電電極とEL発光層との間には、必要に応じて誘電体層が配置されることもある。
EL発光層160上には、前述した隔壁130が形成される。隔壁130の形成方法としては、サンドブラスト法、印刷法などが使われ、また、隔壁材料をもってシートの形態に形成した後、そのシートに穴をあけて放電セルを区画する隔壁を形成することもできる。
図1に示すように、本発明の第1実施の形態では、放電セル180の横断面の形状が四角形であるが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明によるそれぞれの放電セルの横断面の形状は、三角形、五角形などの多角形、または円形、楕円形などの多様な形状であってもよく、隔壁がストライプパターンに形成されて、それぞれの放電セルが開放型の形状であってもよい。
一方、隔壁130が限定する放電セル180の内部には、蛍光体層170が配置される。
蛍光体層170は、隔壁130の側面とEL発光層160の上面とに形成されるが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明のPDPが蛍光体層を備える場合、蛍光体層は、放電セル内のどこにでも形成されうる。
蛍光体層170は、紫外線を受けて可視光を発生する発光(photoluminescent)蛍光体の成分を有するが、放出する可視光の色相別にそれぞれ赤色の蛍光体層、緑色の蛍光体層、青色の蛍光体層からなる。
ここで、赤色の蛍光体層は、Y(V,P)O4:Euなどの素材の蛍光体が塗布されて形成され、緑色の蛍光体層は、Zn2SiO4:Mnなどの蛍光体が塗布されて形成され、青色の蛍光体層は、BaMgAl10O17:Euなどの素材の蛍光体が塗布されて形成されうる。
本第1実施の形態の蛍光体層170は、PL蛍光体から形成されるが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明の蛍光体層は、量子ドットを含んで形成されてもよい。
本第1実施の形態では、放電セル180内に蛍光体層170が形成されるが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明のPDPは、放電セル内に蛍光体層を備えなくてもよい。その場合には、EL発光体のみ発光し、プラズマガス放電は、EL発光体の発光を補助する機能を行う。
前記のように、第1基板110と第2基板120との間に隔壁130、第1放電電極141、第2放電電極142、第1誘電体層151、EL発光層160、蛍光体層170などが形成された後には、第1基板110と第2基板120とをフリットなどを使用して封着する。
第1基板110と第2基板120とを封着した後には、組立てられたPDP100の内部空間が空気で充填されているので、前記組立てられたPDP100内の空気を完全に排気して、放電の効率を高めることができる適宜の放電ガスで空気を代替する。
放電ガスとしては、Xeを含むNe−Xe、He−Ne−Xeのような混合ガスが使われるが、前記放電ガスは、Xeだけでなく、N2、D2、CO2、H2、CO、Ne、He、Ar、大気圧の空気、Krなどを含んでなりうる。
前記のように構成された本発明の第1実施の形態によるPDP100の一つの例示的な放電過程を説明すれば、次の通りである。
まず、外部の電源から放電が起こる放電セルの第1放電電極141と第2放電電極142とに放電電圧が印加されれば、対向して配置されている第1誘電体層151とEL発光層160とに壁電荷が蓄積される。蓄積された壁電荷は、交流放電電圧によって移動することで対向プラズマ放電を起こすが、このようなプラズマ放電時に励起された放電ガスのエネルギー準位が低くなることにより、紫外線が放出される。
放出された紫外線は、放電セル180内に配置されている蛍光体層170の蛍光体を励起させるが、該励起された蛍光体のエネルギー準位が低くなることにより、赤色、緑色、青色の可視光が放出される。
一方、EL発光層160は、前記プラズマ放電経路上に配置されるが、放電中にEL発光層160には電流が流れる。これは、第1放電電極141及び第2放電電極142に印加される放電電圧は、繰り返して極性が変化する交流電圧であるので、誘電体の役割を果たすEL発光層160の両端には繰り返して電圧がかかり、それによって電流が流れるためである。このように、EL発光層160に電流が流れると、電子転移現象、またはトンネル現象などによって可視光が発生する。
前記のように、蛍光体層170及びEL発光層160から発生した可視光は、組み合わせられて第1基板110を介して外部に放射されることによって、PDP100は画像を具現する。
このように、本第1実施の形態のPDP100は、無機EL発光体を備えることによって、その無機EL発光体から発生した可視光と蛍光体層170から発生した可視光とが組み合わせられて出射されるので、従来のPDPより輝度に優れるという長所がある。
また、本第1実施の形態のPDP100は、EL発光層160を駆動するために別途の電力が不要であり、既存の放電電圧を第1放電電極141及び第2放電電極142に印加さえすればよいので、消費電力が追加的に上昇せず、効率が高いという長所がある。
以下では、図3を参照して、本発明の第1実施の形態の一変形例によるPDP200について説明するが、前記第1実施の形態と異なる事項を中心として説明する。
図3は、本発明の第1実施の形態の一変形例によるPDPを示す概略的な断面図である。
図3を参照すれば、本発明の第1実施の形態の一変形例によるPDP200は、第1基板210、第2基板220、隔壁230、第1放電電極241、第2放電電極242、第1誘電体層251、無機EL発光体からなるEL発光層260、保護層290、及び放電ガスを備える。
本発明の第1実施の形態の一変形例によるPDP200が、前述した第1実施の形態によるPDP100と異なる主な特徴の一つは、蛍光体層を備えていないという点である。
すなわち、本発明の第1実施の形態の一変形例によるPDP200は、各放電セル280に蛍光体層を備えていないので、EL発光層260のみが可視光を放出する構造を有している。
したがって、プラズマ放電は、EL発光層260の発光を制御するスイッチとして機能を主に行うので、放電ガスが位置する領域の間隔、すなわち、保護層290とEL発光層260との間隔dは、30μm以下が望ましい。これは、保護層290とEL発光層260との間隔dが小さいほど、それだけプラズマ放電経路が短くなるので、EL発光層260に流れる電流の制御作用を迅速に行うことが可能になり、その結果、EL発光層260の発光の制御作用も容易に行うことができるためである。
前記のように構成された本発明の第1実施の形態の一変形例によるPDP200の作用の特徴は、次の通りである。
外部の電源から第1放電電極241と第2放電電極242とに放電電圧が印加されてプラズマ放電が起こると、EL発光層260に電流が流れ、可視光が放出される。一方、プラズマ放電が起こらない場合には、EL発光層260に電流が流れないため、可視光が放出されない。
ここで、プラズマ放電は、EL発光層260に電流を供給することで、EL発光層260の発光を制御するためのものであって、プラズマ放電時に発生する紫外線は、可視光に変換されない。したがって、本発明の第1実施の形態の一変形例によれば、プラズマ放電時に発生する紫外線が使われないので、放電ガスとしてNeのみを使用しても駆動が可能である。
ここで、プラズマ放電は、EL発光層260に電流を供給することで、EL発光層260の発光を制御するためのものであって、プラズマ放電時に発生する紫外線は、可視光に変換されない。したがって、本発明の第1実施の形態の一変形例によれば、プラズマ放電時に発生する紫外線が使われないので、放電ガスとしてNeのみを使用しても駆動が可能である。
このように構成された本第1実施の形態の一変形例によるPDP200は、蛍光体を必要とせず、その構造が簡単なので、コストが低減する。また、隔壁の高さも大幅に狭めることができるので、超薄型のディスプレイを具現することができるという長所がある。
また、本第1実施の形態の一変形例によるPDP200は、発光源として無機EL発光体を利用することによって、無機ELディスプレイの長所を持ちながらも、従来のPDPのメモリ特性や階調具現などの駆動方法をそのまま利用できるという長所がある。
以上で説明した構成、作用及び効果以外の本発明の第1実施の形態の一変形例によるPDP200の構成、作用及び効果は、前記本発明の第1実施の形態によるPDP100の構成、作用及び効果と同一なので、本説明では省略する。
以下、図4〜図6を参照して、本発明の第2実施の形態によるPDP300について説明する。
図4は、本発明の第2実施の形態によるPDPを示す概略的な分解斜視図であり、図5は、図4のV−V線による概略的な断面図であり、図6は、本発明の第2実施の形態によるPDPが備えた量子ドットの構造を示す断面図である。
図4及び図5を参照すれば、本発明の第2実施の形態によるPDP300は、第1基板310、第2基板320、隔壁330、第1放電電極341、第2放電電極342、第1EL発光層351、第2EL発光層352、蛍光体層360、誘電体層390、及び放電ガスを備える。
第1基板310と第2基板320とは、所定の間隔をおいて離隔されており、互いに対向するように配置される。そのうち、第1基板310は、透明なガラスからなり、可視光線を透過させることができるように形成される。
第1基板310と第2基板320との間には、少なくとも一つの隔壁330が形成されるが、隔壁330は、非放電部に配置されて第1基板310及び第2基板320と共に放電セル370を限定する。
第1放電電極341は、第1基板310の下面にストライプ状に配置され、ITOからなる透明な電極から形成される。
第1EL発光層351は、第1基板310に配置されるが、第1放電電極341を覆って埋め込むように配置される。
第1EL発光層351は、量子ドットからなるが、前記量子ドットは、量子効率が100%まで可能であり、低い電圧でも励起が可能なので、効率を向上させることができ、印刷工程が可能なので、大型ディスプレイにも適用可能であるという長所がある。
前記量子ドットは、図6に示すように、CdSeからなるコア351aと、ZnSからなり、コア351aを取り囲むように配置されたシェル351bと、TOPO(酸化トリオクチルホスフィン(Trioctylphosphine Oxide))からなり、シェル351bの外郭に配置されたキャップ351cとを備えうる。
一方、前記量子ドットの第1EL発光層351は、単層から形成されてもよく、複層から形成されてもよい。この場合、一般的に単層の場合が効率が良好であるので、さらに有利である。
第1EL発光層351の下面には保護層380が形成されるが、保護層380は、MgOからなりうる。
保護層380は、プラズマ粒子のスパッタリングによって第1放電電極341と第1EL発光層351とが損傷されることを防止し、2次電子を放出して放電電圧を下げる役割を担う。
第2放電電極342は、第1放電電極341の延長方向と交差するように配置されるが、第2基板320の上面にストライプ状に配置される。
第2放電電極342は、第1放電電極341と同様にITOからなる透明な電極から形成される。
第2EL発光層352は、第1EL発光層351に使われる量子ドットからなり、第2放電電極342の一部を覆うように配置される。
すなわち、第2EL発光層352は、第2放電電極342の全部を覆って埋め込むように構成されない。すなわち、第2EL発光層352の幅S2は、第2放電電極342の幅S1より狭く形成される。
したがって、第2放電電極342が放電空間に露出されることで、放電によって損傷を受ける危険があるので、第2放電電極342を埋め込むように誘電体層390を第2基板320に追加で配置する。
誘電体層390は、PbO、B2O3、SiO2などが使われるが、第2放電電極342を覆うだけでなく、第2EL発光層352まで覆うように構成される。
本第2実施の形態では、誘電体層390が第2放電電極342を覆うだけでなく、第2EL発光層352まで覆うように構成されるが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明の誘電体層の形成は、第2放電電極が放電セルの放電空間に露出されないようにすることが目的であるので、誘電体層の形成により第2放電電極が放電空間に露出されない構造を有するならば、必ずしも第2EL発光層まで誘電体層で覆う必要はない。
本第2実施の形態の第1EL発光層351及び第2EL発光層352は、量子ドットからなるが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明による第1EL発光層351及び第2EL発光層352は、無機EL発光体からなってもよい。
本第2実施の形態の場合には、第1放電電極341と第1EL発光層351とが密着して配置されており、第2放電電極342と第2EL発光層352とが密着して配置されているため、それらの間に何らの層も介在して配置されていないが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明の第1放電電極と第1EL発光層との間と、第2放電電極と第2EL発光層との間には、必要に応じて追加的な誘電体層が配置されることもある。
誘電体層390上には、前述した隔壁330が形成され、隔壁330が形成する放電セル370の内部には、蛍光体層360が配置される。
蛍光体層360は、隔壁330の側面に形成されてプラズマ放電による劣化を防止することができるように構成する。
蛍光体層360は、紫外線を受けて可視光を発生するPL蛍光体の成分を有するが、放出する可視光の色相別にそれぞれ赤色の蛍光体層、緑色の蛍光体層、青色の蛍光体層Eからなる。
本第2実施の形態の蛍光体層360をなす蛍光体は、前述した本第1実施の形態の蛍光体層をなす蛍光体と同じ蛍光体を使用するので、その説明は省略する。
本第2実施の形態では、放電セル370内に蛍光体層360が形成されるが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明のPDPは、前述した第1実施の形態の一変形例の場合と同様に、放電セル内に蛍光体層を備えなくてもよい。その場合には、EL発光体のみ発光し、プラズマガス放電は、EL発光体の発光を補助する機能を行う。
前記のように、第1基板310と第2基板320との間に隔壁330、第1放電電極341、第2放電電極342、第1EL発光層351、第2EL発光層352、蛍光体層360などが形成された後には、第1基板310と第2基板320とをフリットなどを使用して封着する。
第1基板310と第2基板320とを封着した後には、組立てられたPDP300の内部空間が空気で充填されているので、前記組立てられたPDP300内の空気を完全に排気して、放電の効率を高めることができる適宜の放電ガスで空気を代替する。
放電ガスとしては、Xeを含むNe−Xe、He−Ne−Xeのような混合ガスが使われるが、前記放電ガスは、Xeだけでなく、N2、D2、CO2、H2、CO、Ne、He、Ar、大気圧の空気、Krなどを含んでなりうる。
前記のように構成された本発明の第2実施の形態によるPDP300の一つの例示的な放電過程を説明すれば、次の通りである。
まず、外部の電源から放電が起こる放電セルの第1放電電極341と第2放電電極342とに放電電圧が印加されれば、対向して配置されている第1EL発光層351と誘電体層390とに壁電荷が蓄積される。蓄積された壁電荷は、交流放電電圧により移動しつつ対向プラズマ放電を起こすが、このようなプラズマ放電時に励起された放電ガスのエネルギー準位が低くなることにより、紫外線が放出される。
放出された紫外線は、放電セル370内に配置されている蛍光体層360の蛍光体を励起させるが、該励起された蛍光体のエネルギー準位が低くなりつつ、赤色、緑色、青色の可視光が放出される。
一方、第1EL発光層351及び第2EL発光層352は、前記プラズマ放電経路上に配置されるが、放電中に第1EL発光層351及び第2EL発光層352には電流が流れる。これは、第1放電電極341及び第2放電電極342に印加される放電電圧は、繰り返して極性が変化する交流電圧であるので、誘電体の役割を果たす第1EL発光層351及び第2EL発光層352の両端には繰り返して電圧がかかり、それによって電流が流れるためである。このように、第1EL発光層351及び第2EL発光層352に電流が流れると、電子転移現象、またはトンネル現象なとによって可視光が発生する。
前記のように、蛍光体層360、第1EL発光層351及び第2EL発光層352から発生した可視光は、組合わせられて第1基板310を介して外部に放射されることによって、PDP300は画像を具現する。
このように、本第2実施の形態のPDP300は、量子ドットを備えた第1、第2EL発光層351、352を備えることによって、その量子ドットから発生した可視光と蛍光体層360から発生した可視光とが組合わせられて出射されるので、従来のPDPより輝度に優れるという長所がある。
また、本第2実施の形態のPDP300は、第1、第2EL発光層351、352を駆動するために別途の電力が不要であり、既存の放電電圧を第1放電電極341及び第2放電電極342に印加さえすればよいので、消費電力が追加的に上昇せず、効率が高いという長所がある。
本発明は、図面に示された実施の形態を参考に説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当業者ならば、これより多様な変形及び均等な他の実施の形態が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、本発明の真の技術的な保護範囲は、特許請求の範囲によって決定されなければならない。
本発明は、ディスプレイ関連の技術分野に好適に用いられる。
100、200、300 PDP
110、210、310 第1基板
120、220、320 第2基板
130、230、330 隔壁
141、241、341 第1放電電極
142、242、342 第2放電電極
151、251、351 第1誘電体層
160、260 EL発光層
170、360 蛍光体層
180、280、370 放電セル
190、290、380 保護層
351 第1EL発光層
351a コア
351b シェル
351c キャップ
352 第2EL発光層
390 誘電体層
110、210、310 第1基板
120、220、320 第2基板
130、230、330 隔壁
141、241、341 第1放電電極
142、242、342 第2放電電極
151、251、351 第1誘電体層
160、260 EL発光層
170、360 蛍光体層
180、280、370 放電セル
190、290、380 保護層
351 第1EL発光層
351a コア
351b シェル
351c キャップ
352 第2EL発光層
390 誘電体層
Claims (26)
- 第1基板と、
前記第1基板と対向して配置される第2基板と、
前記第1基板と前記第2基板との間に配置されるものであって、前記第1基板及び前記第2基板と共に放電セルを限定する隔壁と、
前記第1基板に配置された第1放電電極と、
前記第1基板に配置され、前記第1放電電極を覆うように形成される第1誘電体層と、
前記第2基板に配置された第2放電電極と、
前記第2放電電極の少なくとも一部に配置されるEL発光層と、
前記放電セルに配置された放電ガスを備えるプラズマディスプレイパネル。 - 前記EL発光層は、無機EL発光体及び量子ドットからなる群から選択される一つを含んでなる請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記EL発光層が前記無機EL発光体からなる場合、前記EL発光層は、500Å〜5000Åの厚さを有するように形成される請求項2に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記EL発光層は、前記第1放電電極と前記第2放電電極とに放電電圧が印加される場合に発光する請求項2に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記無機EL発光体は、ZnS:Mn、ZnS:Tb、SrS:Ce、Ca2S4:Ce、SrS:Cu、SrS:Ag、CaS:Pb及びBaAl2S4:Euからなる群から選択される少なくとも一つを含む請求項2に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記量子ドットは、CdSeからなるコアと、ZnSからなり、前記コアを取り囲むように配置されたシェルと、TOPOからなり、前記シェルの外郭に配置されたキャップと、を備える請求項2に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記EL発光層が前記第2放電電極の全部を埋め込むように配置されていないことで、前記放電セルの放電空間に前記第2放電電極が露出される場合には、前記第2放電電極を埋め込むように追加的に誘電体層が配置される請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記第2放電電極と前記EL発光層との間に誘電体層が介在して設置される請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記放電セル内には、蛍光体層がさらに配置される請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記蛍光体層は、PL蛍光体及び量子ドットからなる群から選択される少なくとも一つを含む請求項9に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記放電セル内には、保護層がさらに配置される請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 第1基板と、
前記第1基板と対向して配置される第2基板と、
前記第1基板と前記第2基板との間に配置されるものであって、前記第1基板及び前記第2基板と共に放電セルを限定する隔壁と、
前記第1基板に配置された第1放電電極と、
前記第1放電電極の少なくとも一部に配置される第1EL発光層と、
前記第2基板に配置された第2放電電極と、
前記第2放電電極の少なくとも一部に配置される第2EL発光層と、
前記放電セルに配置された放電ガスと、を備えるプラズマディスプレイパネル。 - 前記第1EL発光層は、無機EL発光体及び量子ドットからなる群から選択される一つを含んでなる請求項12に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記第1EL発光層が前記無機EL発光体からなる場合、前記第1EL発光層は、500Å〜5000Åの厚さを有するように形成される請求項13に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記第2EL発光層は、無機EL発光体及び量子ドットからなる群から選択される一つを含んでなる請求項12に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記第2EL発光層が前記無機EL発光体からなる場合、前記第2EL発光層は、500Å〜5000Åの厚さを有するように形成される請求項15に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記第1EL発光層及び前記第2EL発光層は、前記第1放電電極と前記第2放電電極とに放電電圧が印加される場合に発光する請求項13または請求項15に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記無機EL発光体は、ZnS:Mn、ZnS:Tb、SrS:Ce、Ca2S4:Ce、SrS:Cu、SrS:Ag、CaS:Pb、及びBaAl2S4:Euからなる群から選択される少なくとも一つを含む請求項13または請求項15に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記量子ドットは、CdSeからなるコアと、ZnSからなり、前記コアを取り囲むように配置されたシェルと、TOPOからなり、前記シェルの外郭に配置されたキャップと、を備える請求項13または請求項15に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記第1EL発光層が前記第1放電電極の全部を埋め込むように配置されていないことで、前記放電セルの放電空間に前記第1放電電極が露出される場合には、前記第1放電電極を埋め込むように追加的に誘電体層が配置される請求項12に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記第2EL発光層が前記第2放電電極の全部を埋め込むように配置されていないことで、前記放電セルの放電空間に前記第2放電電極が露出される場合には、前記第2放電電極を埋め込むように追加的に誘電体層が配置される請求項12に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記第1放電電極と前記第1EL発光層との間に誘電体層が介在して設置される請求項12に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記第2放電電極と前記第2EL発光層との間に誘電体層が介在して設置される請求項12に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記放電セル内には、蛍光体層がさらに配置される請求項12に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記蛍光体層は、PL蛍光体及び量子ドットからなる群から選択される少なくとも一つを含む請求項24に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記放電セル内には、保護層がさらに配置される請求項12に記載のプラズマディスプレイパネル。
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