JP2007142987A - 受信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 イヤホンアンテナから受信信号を取り出すときの伝送損失を低減する。
【解決手段】 受信回路32と、イヤホンジャック31と、イヤホン10がステレオ用であるかモノラル用であるかを検出する検出回路35と、イヤホン10が接続されているか否かを検出する検出回路36とを設ける。ジャック31のアンテナ用の端子Aは、カップリングコンデンサC35を通じて受信回路32のアンテナ入力端に接続するとともに、高周波チョークコイルL35を通じて接地に接続する。ジャック31のオーディオ用端子E、Dは、高周波チョークコイルL31、L32を通じて受信回路32のオーディオ出力端にそれぞれ接続する。ジャック31の検出用端子C、Fは、高周波チョークコイルL33、L34を通じて検出回路35、36の入力端にそれぞれ接続する。検出用端子E、DをバイパスコンデンサC33、C34を通じて接地に接続する。接地用端子を接地に接続する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、受信機、特にイヤホンをアンテナとしても機能させるようにした受信機に関する。
携帯型のFM受信機において、イヤホンアンテナと呼ばれ、イヤホン(ヘッドホン)のケーブルをアンテナとして機能させる技術が知られている。このイヤホンアンテナをFM受信機に用意すれば、FM放送をイヤホンにより聴取する場合に、ロッドアンテナ引き延ばす必要がなく、電車の中などでも手軽にFM放送を聴くことができる。
また、地上波デジタルテレビ放送は、ゴーストの影響を受けにくいので、携帯型の受信機を構成することができ、あるいは携帯電話機に地上波デジタルテレビ放送の受信回路を内蔵させることができるが、これらの場合も、受信アンテナをイヤホンアンテナとすることにより、テレビ放送を手軽に視聴することができる。
そして、地上波デジタルテレビ放送の受信回路を内蔵した携帯電話機にイヤホンアンテナを使用する場合、そのイヤホンアンテナは例えば図3に示すように構成される。
すなわち、図3において、符号10はステレオイヤホン、符号20はモノラルイヤホン、符号30は携帯電話機を示す。そして、ステレオイヤホン10は、左および右チャンネルのイヤホンユニット(電気音響変換素子)11L、11Rと、中間ユニット13との間が、ケーブル12L、12Rにより接続され、中間ユニット13とイヤホンプラグ15との間がケーブル14により接続されている。
この場合、ケーブル12L、12Rはそれぞれ2芯ケーブルとされるが、このケーブル12L、12Rが放送受信用のアンテナの実効部分として作用するものである。また、中間ユニット13は、カップリングコンデンサC11、C12と高周波チョークコイルL11、L12とを有する。
さらに、ケーブル14は、同軸ケーブル14Aと、2本のケーブル14L、14Rとを1本にまとめたものであり、イヤホンプラグ15は、10個の端子(接点)A〜Jを有する。なお、後述するように、携帯電話機30には、イヤホンプラグ15に対応するイヤホンジャック31が設けられているが、これらプラグ15およびジャック31の端子A〜Jは、規格化されているものであり、メーカ各社に共通である。
そして、イヤホンユニット11L、11Rの各一端は、ケーブル12L、12Rの各一方を通じて中間ユニット13に至り、ここで共通に接続され、さらに、同軸ケーブル14Aの中心導線を通じてプラグ15の端子Aに接続されている。また、イヤホンユニット11L、11Rの各他端は、ケーブル12L、12Rの各他方を通じて中間ユニット13に至り、さらに、高周波チョークコイルL11、L12およびケーブル14L、14Rを通じてプラグ15の端子D、Eにそれぞれ接続されている。
さらに、コンデンサC11は、ケーブル12Lの一方および他方の間に接続され、コンデンサC12は、ケーブル12Rの一方および他方の間に接続されている。また、プラグ15において、同軸ケーブル14Aのシールド外皮が端子Jに接続され、端子Fと端子Jとが接続されるとともに、イヤホン10がステレオ用なので、端子Cと端子Jとが接続されている。
また、モノラルイヤホン20もステレオイヤホン10の右チャンネルと同様に構成されている。ただし、プラグ15においては、端子Fと端子Jとが接続されるが、イヤホン20はモノラル用なので、端子Cと端子Jとは接続されていない。
そして、上述のように、プラグ15およびイヤホンジャック31の端子A〜Jは、規格化されているが、その機能・用途は、図4に示すように規定されている。
すなわち、プラグ15およびジャック31の端子A〜Jのうち、端子Aはアンテナ用とされ、端子Cはイヤホンがステレオ用であるかモノラル用であるかを検出するためのものとされている。また、端子DおよびEは、右および左チャンネルのオーディオ信号用とされ、端子Fは、イヤホンジャックにプラグ15が差し込まれているか否かの検出用とされ、端子Jは接地用とされている。そして、残る端子B、G〜Iは無接続とされている。
そして、ジャック31にステレオイヤホン10のプラグ15が差し込まれた場合には、FM放送および地上波デジタルテレビ放送の放送波が、ケーブル12L、12Rにより受信され、この受信された放送波信号が、ケーブル12L、12R(あるいはケーブル12L、12R→コンデンサC11、C12)→同軸ケーブル14Aの中心導線→プラグ15の端子A→ジャック31の端子Aの信号ラインを通じて携帯電話機30に供給される。
なお、この場合、同軸ケーブル14Aのシールド外皮が、プラグ15の端子Jおよびジャック31の端子Jを通じて携帯電話機30の接地に接続される。また、このとき、ケーブル12L、12Rには、高周波チョークコイルL11、L12が接続されているので、ケーブル12L、12Rの受信した放送波信号がプラグ15の端子E、Dにリークすることはない。したがって、FM放送あるいは地上波デジタルテレビ放送を受信することができる。
そして、この放送の受信により得られた左および右チャンネルのオーディオ信号L、Rが、ジャック31の端子E、D→プラグ15の端子E、D→高周波チョークコイルL11、L12→ケーブル12L、12Rのラインを通じてイヤホンユニット11L、11Rに供給される。また、このとき、イヤホンユニット11L、11R→ケーブル12L、12R→同軸ケーブル14Aの中心導線→プラグ15の端子A→ジャック31の端子A→高周波チョークコイルL35→接地のラインが、リターンパスとなる。
また、ジャック31にモノラルイヤホン20のプラグ15が差し込まれた場合にも、ステレオイヤホン10の場合と同様にしてFM放送あるいは地上波デジタルテレビ放送が受信され、その受信された放送をイヤホン20によりにより聴取することができる。
なお、ジャック31にステレオイヤホン10のプラグ15が差し込まれている場合には、ジャック31の端子Cは、プラグ15の端子C、Jを通じて接地されるが、ジャック31にモノラルイヤホン20のプラグ15が差し込まれている場合には、ジャック31の端子Cは開放される。したがって、ジャック31の端子Cの直流電位により、ジャック31に接続されているイヤホンが、ステレオイヤホン10であるかモノラルイヤホン20であるかを検出することができる。
また、ジャック31にイヤホン10あるいは20のプラグ15が差し込まれている場合には、ジャック31の端子Fは、プラグ15の端子F、Jを通じて接地されるが、ジャック31にイヤホン10および20のプラグ15が差し込まれていない場合には、ジャック31の端子Fは開放される。したがって、ジャック31の端子Fの直流電位により、ジャック31にイヤホン10、20が接続されているか否かを検出することができる。
こうして、図3に示すイヤホン10、20によれば、イヤホン10、20をFM放送および地上波デジタルテレビ放送の受信アンテナとしても使用することができる。
なお、先行技術文献として例えば以下のものがある。
特開2003−163529号公報 特開2004−266434号公報 特開2004−274356号公報 特開2005−64742号公報
ところが、イヤホンプラグ15およびイヤホンジャック31が上記のような構成および規格とされているので、携帯電話機30に地上波デジタルテレビ放送の受信回路を内蔵させた場合、アンテナとしての受信感度が低下する傾向にある。
すなわち、図5にも示すように、ジャック31は携帯電話機30のプリント配線基板39に取り付けられているが、このとき、ジャック31の端子A〜Jは、その一部が延長されてリード線31A〜31Jとされ、このリード線31A〜31Jがプリント配線基板39の配線パターン39A〜39Jにそれぞれハンダ付けされている。この場合、端子Jのリード線31Jがハンダ付けされている配線パターン39Jが接地パターンである。
しかし、ジャック31は、全体が偏平で、10mm×5mm程度の大きさであり、したがって、端子A〜Jのリード線31A〜31Jはかなり細いものとなっている。また、同軸ケーブル14Aからの放送波信号は端子Aに供給されるが、この端子Aは接地用端子Jから離れているので、アンテナに対する接地の効果が弱くなる。さらに、地上波デジタルテレビ放送は、UHF帯のうちの周波数470MHz〜770MHzの帯域が割り当てられている。
これらの結果、端子Jおよびリード線31Jが、地上波デジタルテレビ放送の放送波信号に対してインダクタンス性のインピーダンスを示すようになり、このインピーダンス分によりその放送波信号に伝送損失を生じてしまう。すなわち、受信感度が低下してしまう。
この場合、残る端子B、G〜Iも端子Jと同様に、同軸ケーブル14Aの接地に使用すれば、インピーダンスを減らすことができ、伝送損失を低減することができる。しかし、プラグ15およびジャック31は、その規格上、端子B、G〜Iをかってな用途に使用することはできない。
この発明は、このような問題点を解決しようとするものである。
この発明においては、
イヤホンをイヤホンアンテナとして機能させる受信機において、
上記イヤホンのイヤホンケーブルが受信した放送波信号が供給されてオーディオ信号を出力する受信回路と、
イヤホンプラグが差し込まれるイヤホンジャックと、
上記イヤホンがステレオ用であるかモノラル用であるかを検出する第1の検出回路と、
上記イヤホンが接続されているか否かを検出する第2の検出回路と
を有し、
上記イヤホンジャックは、
アンテナ用の端子と、
左および右チャンネルの各オーディオ用端子と、
第1および第2の検出用端子と、
接地用端子と
を有し、
上記アンテナ用の端子は、カップリングコンデンサを通じて上記受信回路のアンテナ入力端に接続され、
上記左および右チャンネルの各オーディオ用端子は、第1および第2の高周波チョークコイルを通じて上記受信回路のオーディオ出力端にそれぞれ接続され、
上記第1および第2の検出用端子は、第3および第4の高周波チョークコイルを通じて上記第1および第2の検出回路の入力端にそれぞれ接続されるとともに、
上記第1および第2の検出用端子の少なくとも一方がバイパスコンデンサを通じて接地に接続され、
上記接地用端子が接地に接続され、
上記イヤホンケーブルが受信した放送波信号が、上記アンテナ用の端子および上記カップリングコンデンサを通じて上記受信回路に供給されるとともに、
上記第1および第2の検出用端子の少なくとも一方が上記バイパスコンデンサを通じて高周波的に接地される
ようにした受信機
とするものである。
この発明によれば、伝送損失が大幅に減少し、受信感度の低下を抑えることができる。また、伝送損失が少ないだけでなく、周波数にかかわらずほぼ一定となって受信感度にむらを生じることがない。さらに、イヤホンプラグおよびイヤホンジャックのよけいな端子を使用する必要もない。
図1は、この発明を、携帯電話機に内蔵した受信回路に適用した場合の一形態を示す。そして、図1においては、ステレオイヤホン10およびモノラルイヤホン20が、図3のものに比べ、簡略化されている場合である。
すなわち、ステレオイヤホン10は、左および右チャンネルのイヤホンユニット11L、11Rと、中間ユニット13との間が、ケーブル12L、12Rにより接続され、中間ユニット13とイヤホンプラグ15との間がケーブル14により接続されている。
この場合、ケーブル12L、12Rはそれぞれ2芯ケーブルとされるが、このケーブル12L、12Rが放送受信用のアンテナの実効部分として作用するものである。また、ケーブル14は、3本の信号導線14C、14L、14Rを有し、これら信号導線14C〜14Rを中心導線とし、シールド外皮14Sが覆うことにより、全体が同軸ケーブルに構成されている。そして、中間ユニット13において、ケーブル12Lの一方と、ケーブル12Rの一方とが共通に接続されるとともに、信号導線14Cの一端に接続され、ケーブル12L、ケーブル12Rの各他方が信号導線14L、14Rの各一端に接続されている。なお、シールド外皮14Sの一端はどこにも接続されない。
さらに、イヤホンプラグ15は、上述のように10個の端子A〜Jを有するが、カップリングコンデンサC11、C12と、例えばフェライトビーズにより構成された高周波チョークコイルL13とを内蔵している。そして、このプラグ15の内部において、信号導線14C、14R、14Lの各他端が、端子A、D、Eに接続され、シールド外皮14Sの他端が端子Jに接続されている。また、端子Aと端子Dとの間に、コンデンサC12が接続され、端子Dと端子Eとの間に、コンデンサC11が接続され、端子Aと端子Cとの間に、高周波チョークコイルL13が接続されている。さらに、端子Fと端子Jとが接続されるとともに、イヤホン10がステレオ用なので、端子Cと端子Jとが接続されている。
また、モノラルイヤホン20もステレオイヤホン10の右チャンネルと同様に構成されている。ただし、プラグ15においては、端子Fと端子Jとが接続されるが、イヤホン20はモノラル用なので、端子Cと端子Jとは接続されていない。
一方、携帯電話機30は、イヤホンジャック31を有するとともに、さらに、FM放送および地上波デジタルテレビ放送を受信する受信回路32と、マイクロコンピュータにより構成されたシステムコントロール回路33とを有する。この場合、受信回路32は、システムコントロール回路33により制御され、FM放送および地上波デジタルテレビ放送の受信バンドを選択できるとともに、その選択した受信バンドにおける任意の放送(チャンネル)を選局できるものである。そして、受信回路32は、ステレオあるいはモノラルのオーディオ信号L、Rを出力するとともに、テレビ放送の選択時には、その映像をディスプレイ(図示せず)に表示するものである。
このため、受信回路32とシステムコントロール回路33との間で、各種のデータおよびコマンドがやりとりされる。また、システムコントロール回路33には、バンド切り換えスイッチや選局スイッチなど各種の操作スイッチ34が接続されている。
そして、ジャック31のアンテナ用端子Aが、カップリングコンデンサC35を通じて受信回路32のアンテナ入力端に接続されるとともに、その端子Aと接地との間に高周波チョークコイルL35が接続される。また、受信回路32の左および右チャンネルのオーディオ出力端が、高周波チョークコイルL31、L32を通じてジャック31のオーディオ用端子E、Dに接続される。
さらに、検出回路35、36が設けられ、ジャック31の検出用端子C、Fが、高周波チョークコイルL33、L34を通じて検出回路35、36の入力端に接続されるとともに、その検出出力がシステムコントロール回路33に供給される。また、ジャック31の端子C、Fと、接地との間に、バイパスコンデンサC33、C34が接続される。さらに、ジャック31の端子Jが接地に接続される。なお、検出回路35、36の入力端は、図示はしないがプルアップされているものとする。
このような構成によれば、ジャック31にステレオイヤホン10のプラグ15が差し込まれている場合には、ジャック31の端子Cは、プラグ15の端子C、Jを通じて接地されるので、その直流電位は“L”である。しかし、ジャック31にモノラルイヤホン20のプラグ15が差し込まれている場合には、ジャック31の端子Cは開放されるので、その直流電位は“H”である。
そして、このジャック31の端子Cの直流電位が、高周波チョークコイルL33を通じて検出回路35により検出され、その検出出力がシステムコントロール回路33に供給される。したがって、システムコントロール回路33は、ジャック31にステレオイヤホン10が接続されているのかモノラルイヤホン20が接続されているのかを知ることができる。この結果、受信回路32から出力されるオーディオ信号L、Rをステレオあるいはモノラルに切り換えることができる。
そして、ジャック31にステレオイヤホン10のプラグ15が差し込まれている場合には、FM放送および地上波デジタルテレビ放送の放送波が、ケーブル12L、12Rにより受信され、この受信された放送波信号が、ケーブル12L、12R→信号導線14C、14L、14R→(およびコンデンサC11、C12→)プラグ15の端子A→ジャック31の端子A→コンデンサC35の信号ラインを通じて受信回路32に供給される。
また、同軸ケーブル14のシールド外皮14Sが、プラグ15の端子J→ジャック31の端子Jのラインを通じて接地されるとともに、プラグ15の端子C、F→ジャック31の端子C、F→コンデンサC33、C34のラインを通じて接地される。なお、このとき、ジャック31の端子E、Dには、高周波チョークコイルL31、L32が接続されているので、ケーブル12L、12Rの受信した放送波信号がジャック31の端子E、Dから受信回路32にリークすることはない。
この結果、操作スイッチ34を操作すると、FM放送あるいは地上波デジタルテレビ放送が選択されるとともに、チャンネルが選局され、受信回路32からは目的とする放送のオーディオ信号L、Rが出力される。
そして、このオーディオ信号L、Rが、高周波チョークコイルL31、L32→ジャック31の端子E、D→プラグ15の端子E、D→信号導線14L、14R→ケーブル12L、12Rのラインを通じてイヤホンユニット11L、11Rに供給される。
このとき、イヤホンユニット11L、11R→ケーブル12L、12R→信号導線14C→高周波チョークコイルL13→プラグ15の端子J→ジャック31の端子J→接地のラインが、リターンパスとなる。さらに、イヤホンユニット11L、11R→ケーブル12L、12R→信号導線14C→プラグ15の端子A→ジャック31の端子A→高周波チョークコイルL35→接地のラインもリターンパスとなる。
したがって、イヤホン10により放送をステレオで聴取することができる。また、このとき、地上波デジタルテレビ放送を受信しているのであれば、その映像が受信回路32のディスプレイに表示される。
一方、ジャック31にモノラルイヤホン20のプラグ15が差し込まれた場合には、FM放送および地上波デジタルテレビ放送の放送波がケーブル12Rにより受信され、この受信された放送波信号が、ケーブル12R→信号導線14C→プラグ15の端子A→ジャック31の端子A→コンデンサC35の信号ラインを通じて受信回路32に供給される。したがって、受信回路32からは目的とする放送のモノラルオーディオ信号が出力される。
そして、このオーディオ信号が、高周波チョークコイルL32→ジャック31の端子D→プラグ15の端子D→信号導線14R→ケーブル12Rのラインを通じてイヤホンユニット11Rに供給される。
このとき、イヤホンユニット11R→ケーブル12R→信号導線14C→高周波チョークコイルL13→プラグ15の端子J→ジャック31の端子J→接地のラインが、リターンパスとなる。さらに、イヤホンユニット11R→ケーブル12R→信号導線14C→プラグ15の端子A→ジャック31の端子A→高周波チョークコイルL35→接地のラインもリターンパスとなる。
したがって、イヤホン20により放送をモノラルで聴取することができる。また、このとき、地上波デジタルテレビ放送を受信しているのであれば、その映像が受信回路32のディスプレイに表示される。
なお、ジャック31にイヤホン10、20のプラグ15が差し込まれていない場合には、ジャック31の端子Fは開放されているので、その直流電位は“H”である。しかし、ジャック31にプラグ15が差し込まれている場合には、ジャック31の端子Fは、プラグ15の端子F、Jを通じて接地されるので、その直流電位は“L”である。
そして、このジャック31の端子Fの直流電位が、高周波チョークコイルL34を通じて検出回路36により検出され、その検出出力がシステムコントロール回路33に供給される。したがって、システムコントロール回路33は、ジャック31にプラグ15が差し込まれているか否かを知ることができる。
こうして、上述のイヤホン10、20および携帯電話機30によれば、イヤホン10、20を受信アンテナとして使用してFM放送および地上波デジタルテレビ放送を視聴することができる。
そして、その場合、同軸ケーブル14のシールド外皮14Sは、プラグ15の端子J→ジャック31の端子Jのラインを通じて接地されるだけでなく、プラグ15の端子C、F→ジャック31の端子C、F→コンデンサC33、C34のラインも通じて高周波的に接地される。また、同軸ケーブル14から放送波信号が供給される端子Aに近接した端子Cが接地されている。これらの結果、同軸ケーブル14のシールド外皮14Sと、接地との間のインピーダンスが小さくなり、放送波信号に対する伝送損失が小さくなる。また、これにより受信感度の低下を抑えることができる。
さらに、図3に示すイヤホン10、20であっても、イヤホンアンテナとして使用することができる。
図2は、この発明を適用した場合と、適用しない場合とにおける伝送損失(受信感度)の測定結果を示す。ここで、特性Aは、この発明を適用した場合であり、コンデンサC33、C34の容量をそれぞれ10pFとした場合である。また、特性Bは、この発明を適用しない場合であり、コンデンサC33、C34を接続しない場合である。なお、第13チャンネルの下端(周波数470MHz)および第62チャンネルの上端(周波数770MHz)における損失は、図中に示すとおりである。
この測定結果からも明らかなように、この発明によれば、伝送損失が大幅に減少しているので、受信感度の低下を抑えることができる。また、伝送損失が少ないだけでなく周波数にかかわらずほぼ一定となっているので、受信感度にむらを生じることがなく、例えばAGCを有効にかけることができる。さらに、端子B、G〜Iを使用する必要もない。また、コンデンサC33、C34を接続するだけでよく、部品点数を少なくできるとともに、実装面積を小さくすることができる。
なお、特性Aには、周波数fr(≒334MHz)にディップを生じているが、これは、同軸ケーブル14と携帯電話機30の接地との間のインダクタンス分と、コンデンサC33、C34との共振により生じたものである。したがって、コンデンサC33、C34の値を変更すれば、この共振周波数(ディップ周波数)frを変更することができる。
ただし、その場合、コンデンサC33、C34の値を小さくすると、その共振周波数frが地上波デジタルテレビ放送の周波数帯域(第13チャンネル〜第62チャンネル)に近づいてその低域側における感度の低下を招いてしまう。しかし、大きくすると、共振周波数frがFM放送の周波数帯域(76MHz〜90MHz)に近づいてその高域側における感度の低下を招いてしまう。また、同軸ケーブル14と携帯電話機30の接地との間のインダクタンス分は、イヤホンジャック31のリード線31C、31F、31Jの形状(長さや幅)やプリント配線基板39への実装方法によっても異なった値となる。
以上を考慮すると、FM放送および地上波デジタルテレビ放送を受信する場合、コンデンサC33、C34の値は、それぞれ5pF〜30pFが適切である。
こうして、上述の回路によれば、イヤホンアンテナの受信した放送波信号に対する伝送損失を、大幅に減少させることができ、受信感度の低下を抑えることができる。また、伝送損失が少ないだけでなく周波数にかかわらずほぼ一定とすることができ、受信感度にむらを生じることがない。さらに、端子B、G〜Iを使用する必要もない。
なお、上述においては、携帯電話機にFM放送および地上波デジタルテレビ放送の受信回路を内蔵させた場合であるが、UHF帯の放送、特に地上波デジタルテレビ放送の受信する場合であれば、専用の受信機にもこの発明を適用することができ、その場合、イヤホンアンテナを、図1に示したものをそのまま使用することができる。また、上述において、高周波チョークコイルL13、L35をどちらか一方だけとすることもでき、コンデンサC33、C34もどちらか一方だけとすることもできる。
〔略語の一覧〕
AGC:Automatic Gain Control
FM :Frequency Modulation
UHF:Ultra High Frequency
この発明の一形態を示す接続図である。 測定結果を示す特性図である。 イヤホンアンテナを説明するための接続図である。 イヤホンプラグおよびイヤホンジャックに仕様を示す図である。 イヤホンプラグおよびイヤホンジャックを示す拡大図である。
符号の説明
10…ステレオイヤホン、11Lおよび11R…イヤホンユニット、12Lおよび12R…ケーブル、13…中間ユニット、14…同軸ケーブル、15…イヤホンプラグ、20…モノラルイヤホン、30…携帯電話機、31…イヤホンジャック、32…受信回路、33…システムコントロール回路、35および36…検出回路

Claims (5)

  1. イヤホンをイヤホンアンテナとして機能させる受信機において、
    上記イヤホンのイヤホンケーブルが受信した放送波信号が供給されてオーディオ信号を出力する受信回路と、
    イヤホンプラグが差し込まれるイヤホンジャックと、
    上記イヤホンがステレオ用であるかモノラル用であるかを検出する第1の検出回路と、
    上記イヤホンが接続されているか否かを検出する第2の検出回路と
    を有し、
    上記イヤホンジャックは、
    アンテナ用の端子と、
    左および右チャンネルの各オーディオ用端子と、
    第1および第2の検出用端子と、
    接地用端子と
    を有し、
    上記アンテナ用の端子は、カップリングコンデンサを通じて上記受信回路のアンテナ入力端に接続され、
    上記左および右チャンネルの各オーディオ用端子は、第1および第2の高周波チョークコイルを通じて上記受信回路のオーディオ出力端にそれぞれ接続され、
    上記第1および第2の検出用端子は、第3および第4の高周波チョークコイルを通じて上記第1および第2の検出回路の入力端にそれぞれ接続されるとともに、
    上記第1および第2の検出用端子の少なくとも一方がバイパスコンデンサを通じて接地に接続され、
    上記接地用端子が接地に接続され、
    上記イヤホンケーブルが受信した放送波信号が、上記アンテナ用の端子および上記カップリングコンデンサを通じて上記受信回路に供給されるとともに、
    上記第1および第2の検出用端子の少なくとも一方が上記バイパスコンデンサを通じて高周波的に接地される
    ようにした受信機。
  2. 請求項1に記載の受信機において、
    上記アンテナ用の端子が第5の高周波チョークコイルを通じて接地に接続されている
    ようにした受信機。
  3. 請求項1に記載の受信機において、
    上記放送波信号が、FM放送および地上波デジタルテレビ放送の受信信号である
    ようにした受信機。
  4. 請求項3に記載の受信機において、
    受信感度のディップが、上記FM放送の周波数帯および上記地上波デジタルテレビ放送の周波数帯の間に位置するように、上記バイパスコンデンサの値が選択されている
    ようにした受信機。
  5. イヤホンプラグが、
    アンテナ用の端子と、
    左および右チャンネルの各オーディオ用端子と、
    イヤホンがステレオ用であるかモノラル用であるかを検出するための第1の検出用端子と、
    上記イヤホンが接続されているか否かを検出するための第2の検出用端子と、
    接地用端子と
    を有し、
    上記イヤホンがステレオイヤホンのときには、上記第1の検出用端子と、上記第2の検出用端子と、上記接地用端子とが接続され、
    上記イヤホンがモノラルイヤホンのときには、上記第2の検出用端子と、上記接地用端子とが接続されている場合に、
    上記イヤホンをイヤホンアンテナとして機能させる受信機において、
    上記イヤホンのイヤホンケーブルが受信した放送波信号が供給されてオーディオ信号を出力する受信回路と、
    上記イヤホンプラグが差し込まれるイヤホンジャックと、
    第1および第2の検出回路と
    を有し、
    上記イヤホンジャックは、上記イヤホンプラグの各端子に対応して、
    アンテナ用の端子と、
    左および右チャンネルの各オーディオ用端子と、
    第1および第2の検出用端子と、
    接地用端子と
    を有し、
    上記イヤホンジャックの端子のうち、
    上記アンテナ用の端子は、カップリングコンデンサを通じて上記受信回路のアンテナ入力端に接続され、
    上記左および右チャンネルの各オーディオ用端子は、第1および第2の高周波チョークコイルを通じて上記受信回路のオーディオ出力端にそれぞれ接続され、
    上記第1および第2の検出用端子は、第3および第4の高周波チョークコイルを通じて上記第1および第2の検出回路の入力端にそれぞれ接続されるとともに、
    上記第1および第2の検出用端子の少なくとも一方がバイパスコンデンサを通じて接地に接続され、
    上記接地用端子が接地に接続され、
    上記イヤホンケーブルが受信した放送波信号が、上記アンテナ用の端子および上記カップリングコンデンサを通じて上記受信回路に供給されるとともに、
    上記第1および第2の検出用端子の少なくとも一方が上記バイパスコンデンサを通じて高周波的に接地される
    ようにした受信機。
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