JP2007146833A - 燃料ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】 樹脂製のポンプケーシングの強度を高めることができ、かつポンプケーシングに直接的に外力が加えられることを防止することができる燃料ポンプを提供する。
【解決手段】 ポンプケーシング38,40がそれぞれ金属部材50,52を一体樹脂成形することによって形成されている。金属部材50,52の一部分が樹脂から露出しており、金属部材50,52の露出部分がハウジング16の内周面や軸受28の外周面28aと接触し、樹脂部分は直接接触しない。これによって、ポンプケーシング38,40とハウジング16の内周面や軸受28の外周面28aとを強固に固定し、圧入やかしめに対する強度を確保することができる。ポンプケーシング38,40の樹脂部分は直接外力を受けないため、ポンプケーシング38,40の変形や、使用後のクリープの発生を防止することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料をハウジング内に吸入してハウジング外に吐出する燃料ポンプに関し、特にポンプケーシングの変形を防止する技術に関する。
燃料タンク内の燃料を内燃機関(例えば、自動車のエンジン等)に供給する装置として燃料ポンプが知られている。一般的に、この種の燃料ポンプは、円筒状のハウジングと、ハウジングの一端を閉じるポンプケーシングと、ハウジングの他端を閉じる吐出カバーを備えている。ポンプケーシングの下面には燃料吸入口が設けられ、吐出カバーの上面には燃料吐出ポートが突設されている。ハウジング、ポンプケーシング及び吐出カバーによって囲まれるモータ室内(ハウジング内の空間)にはモータが収容される。モータのシャフトの下端はポンプケーシングに回転可能に支持され、その上端は吐出カバーに回転可能に支持される。ポンプケーシング内にはインペラが収容され、インペラはシャフトの下端近傍に固定されている。このため、モータが回転するとインペラが回転し、ポンプケーシング内に燃料が吸入される。ポンプケーシング内で昇圧された燃料はモータ室に流れ、モータ室を通って燃料吐出ポートより吐出される。
近年、インペラを収容するポンプケーシングが樹脂によって形成されることが多くなっている。ポンプケーシング内では燃料が昇圧されるため、その燃料圧力によって樹脂製のポンプケーシングは変形する虞がある。ポンプケーシングが変形すると、ポンプケーシングとインペラとのクリアランスが減少し、インペラの回転が阻害されるため、ポンプ性能が低下する。
上記のような、ポンプケーシングの樹脂化に伴う不具合を解決するべく、特許文献1の燃料ポンプでは、樹脂よりも剛性が高い補強部材をインサート成形したポンプケーシングを採用している。これによって、ポンプ内部の圧力によるケーシングの変形を抑制し、ポンプケーシングとインペラとのクリアランスを適正に保持することができるため、ポンプ性能の低下を抑制することができるとしている。
特開2005−155604号公報
通常、ポンプケーシングは、ハウジング内へ圧入され、ハウジングの一部をかしめて固定される。樹脂製のポンプケーシングでは、組付け時において樹脂表面がハウジングの内周面や周辺部材に接触することが避けられない。このため、樹脂製のポンプケーシングに直接的に外力が加わることとなる。ポンプケーシングに補強部材をインサート成形した特許文献1の技術でも、その樹脂表面に直接的に外力が加えられる。ポンプケーシングの樹脂表面に直接的に外力が加えられると、ポンプケーシングの樹脂部分に応力が発生し、クリープ等によって樹脂部分が変形してしまう。この結果、ポンプケーシングの表面形状が変化し、インペラの回転が阻害される等によってポンプ性能が低下してしまう。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、ハウジングに組付ける際の圧入やかしめによる外力に起因する樹脂製のポンプケーシングの変形を抑制することができ、これによってポンプ性能が低下することを防止することができる燃料ポンプを提供することを目的とする。
本発明の燃料ポンプは、燃料をハウジング内に吸入してハウジング外に吐出するものである。この燃料ポンプは、インペラと、そのインペラを回転可能に収容するポンプケーシングを備えている。ポンプケーシングは、第1補強部材を一体樹脂成形した吸入側ケーシングと、第2補強部材を一体樹脂成形した吐出側ケーシングとを有している。そして、第1補強部材と第2補強部材の少なくとも一方は、一部分が各ケーシングを構成している樹脂中に埋設されており、それ以外の部分が樹脂から露出している。
この燃料ポンプでは、吸入側ケーシングと吐出側ケーシングは、いずれも補強部材を一体樹脂成形しており、その少なくとも一方はその一部分を樹脂から露出させている。補強部材の一部分が樹脂から露出していると、その補強部材の露出箇所を、ハウジングや周辺部材との接触箇所とすることができる。補強部材の露出箇所をハウジングや周辺部材との接触箇所とすると、ハウジングや周辺部材から作用する外力(例えば、ポンプケーシングをハウジングに組付ける際の圧入やかしめ等による外力)を補強部材で受けることができ、ポンプケーシングの樹脂部分に直接的に外力が加えられることを防止することができる。ポンプケーシングの樹脂部分に直接的に外力が加わらなければ、ポンプケーシングの樹脂部分の変形が抑制され、それに起因するポンプ性能の低下を防止することができる。
上記の燃料ポンプでは、ポンプケーシングはハウジングの一端に組み付けられており、第1補強部材の一部が樹脂中に埋設される一方でそれ以外の部分が樹脂から露出しており、その第1補強部材の露出部分がハウジングの内周面と当接していることが好ましい。
このような構成によると、吸入側ケーシングはハウジングの内周面と当接し、この当接部に、ハウジングにポンプケーシングを圧入やかしめ等によって組み付ける際の外力が作用する。したがって、補強部材の露出部分をハウジングの内周面に当接させることによって、吸入側ケーシングの樹脂部分に外力が直接的に作用することを回避することができる。
上記の燃料ポンプでは、第1補強部材のハウジング内周面との当接面は周方向に連続していることが好ましい。
補強部材とハウジング内周面との当接面が周方向に連続していると、ハウジングから補強部材に作用する外力が周方向に分散し、補強部材に均一に外力が作用する。これによって、吸入側ケーシングのねじれを防止することができる。
また、上記の燃料ポンプでは、ポンプケーシングはハウジングの一端に組み付けられており、第1補強部材の一部が樹脂中に埋設される一方でそれ以外の部分が樹脂から露出しており、その第1補強部材の露出部分には、ハウジング内に収容されるモータのシャフトの先端が当接してシャフトからのスラスト荷重を受ける軸受部が形成されていることが好ましい。
このような構成によると、第1補強部材によってシャフトのスラスト荷重を受けるため、シャフトからのスラスト荷重が吸入側ケーシングの樹脂部分に直接的に作用することを防止することができる。また、吸入側ケーシングにスラスト軸受を別途設ける必要がないため、部品点数の削減及び組付け工数の削減を図ることができる。
上記の燃料ポンプでは、ポンプケーシングはハウジングの一端に組み付けられており、第2補強部材の一部が樹脂中に埋設される一方でそれ以外の部分が樹脂から露出しており、その第2補強部材の露出部分は、ハウジング内に収容されるモータのシャフトの一端を回転可能に支持する軸受部の外周面及び/又はハウジングの内周面と当接していることが好ましい。
吐出側ケーシングにおいて、ハウジング内周面との当接部や、あるいは、インペラの回転軸を支持する軸受部(ただし、軸受部は必ずしも形成されているとは限らない)は、ハウジングや他の周辺部材との接触箇所であり、他の部材からの外力が作用する箇所である。これらの箇所において補強部材を露出させ、この露出部分をハウジング内周面や周辺部材と当接させることによって、吐出側ケーシングの樹脂部分に外力が直接的に作用することを回避することができる。
なお、吐出側ケーシングの補強部材は、これらの箇所の少なくとも1箇所以上でハウジングや周辺部材と当接していることが好ましく、当接箇所を多くするほど、吐出側ケーシングの樹脂部分が直接的に外力を受ける箇所を減らすことができる。これによって、同軸精度やシール性を高めることができる。
上記の燃料ポンプでは、第2補強部材の軸受部の外周面及び/又はハウジング内周面との当接面は周方向に連続していることが好ましい。
補強部材と他部材との当接面が周方向に連続すると、補強部材が受ける外力が周方向に均一に加わる。これによって、吐出側ケーシングのねじれを防止することができる。
上記の燃料ポンプでは、ポンプケーシングはハウジングの一端に組み付けられており、第2補強部材の一部が樹脂中に埋設される一方でそれ以外の部分が樹脂から露出しており、その第2補強部材の露出部分には、ハウジング内に収容されるモータのシャフトの一端を回転可能に支持する軸受部が形成されていてもよい。
このような構成によると、第2補強部材によってシャフトの一端が回転可能に支持されるため、シャフトからの外力(ラジアル荷重)が吐出側ケーシングの樹脂部分に直接的に作用することを防止することができる。また、第2補強部材が軸受を兼ねるため、部品点数の削減及び組付け工数の削減を図ることができる。
上記の燃料ポンプでは、第1補強部材と第2補強部材には、それぞれ表裏を貫通する孔及び/又は切欠きが形成されていてもよい。
補強部材に貫通孔及び/又は切欠きが形成されていれば、ポンプケーシングを構成する樹脂中に補強部材がより強固に保持される。これによって、ポンプケーシングの強度をより高めることができる。
本発明の燃料ポンプでは、ポンプケーシングの強度を高めるとともに、ポンプケーシングの樹脂部分と他部材との直接的な接触を回避することができる。このことによって、ポンプケーシングの変形によるポンプ性能の低下を防止することができる。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。
(形態1) 吐出側ケーシングの補強部材には、複数個の貫通孔が形成されている。これらのうちの1個の貫通孔は他の貫通孔に比して大きく形成されている。この大きな貫通孔は、吐出側ケーシングに形成されている吐出口を遮らない位置に形成されている。
(形態2) 吸入側ケーシングの補強部材には、複数個の貫通孔が形成されている。これらのうちの1個の貫通孔は他の貫通孔に比して大きく形成されている。この大きな貫通孔は、吸入側ケーシングに形成されている吸入口を遮らない位置に形成されている。
(形態3) 吐出側ケーシングは、モータのシャフトと同軸の略肉厚円筒形状を有している。吐出側ケーシングの補強部材の露出部分は、吐出側ケーシングの外周面から径方向に突出しており、その外周縁はハウジングの内周面に当接している。吐出側ケーシングはこの当接部において圧入固定されている。
(形態4) 吐出側ケーシングの補強部材の露出部分は、吐出側ケーシングの樹脂部分の内周面と略同一面上にあり、その内周面は軸受の外周面に当接している。
(形態5) 吐出側ケーシングの補強部材の露出部分は、吐出側ケーシングの樹脂部分の内周面から中心方向に突出しており、その内周面は軸受の外周面に当接している。
(形態6) 吸入側ケーシングは、モータのシャフトと同軸の略円柱形状を有している。吸入側ケーシングの補強部材の露出部分は、吸入側ケーシングの樹脂部分の外周面から径方向に突出しており、その外周縁はハウジングの内周面に当接している。吸入側ケーシングはこの当接部においてかしめられている。
(形態7) 吐出側ケーシングの補強部材の露出部分は、吐出側ケーシングの樹脂部分の外周面から径方向に延び、さらにその端部から吐出側ケーシングの樹脂部分の外周面に沿って吸入口側へ延びた形状を有している。補強部材の外周面は、ハウジングの内周面に当接している。
(形態8) 吐出側ケーシングの補強部材の露出部分は、吐出側ケーシングの樹脂部分の内周面から中心方向に延び、さらにその端部から吐出側ケーシングの樹脂部分の内周面に沿って吸入口側へ延びた形状を有している。補強部材の外周面は、軸受の外周面に当接している。
(形態9) 吐出側ケーシングの樹脂部分の外周端と吸入側ケーシングの樹脂部分の外周端とが補強部材によって接続されており、この補強部材の外周面はハウジングの内周面に当接している。
(形態10) 吐出側ケーシングの樹脂部分の外周面から突出した補強部材と吸入側ケーシングの樹脂部分の外周面から突出した補強部材とが別の補強部材によって接続されている。この別の補強部材は、その内周面が吐出側ケーシングの樹脂部分の外周面と吸入側ケーシングの樹脂部分の外周面に当接する一方で、その外周面はハウジングの内周面に当接している。
(形態11) 形態9の「別の補強部材」は、吐出側ケーシングの樹脂部分の外周面から突出した補強部材と一体成型されていてもよいし、吸入側ケーシングの樹脂部分の外周面から突出した補強部材と一体成型されていてもよい。
(実施例1)
本発明を具現化した第1実施例を図1から3を用いて説明する。図1に示すように、燃料ポンプ10は、モータ部12とポンプ部14を有し、モータ部12とポンプ部14はハウジング16内に収容されている。モータ部12は回転子18を有する。回転子18は、シャフト20と、シャフト20に固定されている積層鉄芯22と、積層鉄芯22に巻かれている図示されていないコイルと、そのコイルの端部が接続されている整流子24を有している。シャフト20は、ハウジング16に対して、軸受26,28によって回転可能に支持されている。ハウジング16の内側には、回転子18を取囲むように、永久磁石30が固定されている。ハウジング16の上部に取り付けられたトップカバー32には、図示されない端子が設けられており、モータ部12に電気が供給される。ブラシ34と整流子24を介してコイルに通電すると、回転子18とシャフト20が回転する。
ハウジング16の下部にはポンプ部14が収容されている。ポンプ部14は、略円板状で外周部に昇圧溝群36a,36bが設けられたインペラ36と、インペラ36を収容するポンプケーシングを備えている。ポンプケーシングは吐出側ケーシング38と吸入側ケーシング40とから構成される。インペラ36の上面の外周に沿って設けられた昇圧溝群36aに対向して、吐出側ケーシング38には第1昇圧溝38aが形成されている。インペラ36の下面の外周に沿って設けられた昇圧溝群36bに対向して、吸入側ケーシング40には第2昇圧溝40aが形成されている。第1昇圧溝38aと第2昇圧溝40aは、インペラ36の回転方向に沿って上流端から下流端まで略C字型に形成されている。第2昇圧溝40aの上流端に連通するように吸入口42が形成されている。第1昇圧溝38aの下流端に連通するように図示されていない吐出口が形成されている。インペラ36の上面に設けられた昇圧溝群36aと吐出側ケーシング38に形成された第1昇圧溝38aによって第1昇圧路44が形成され、インペラ36の下面に設けられた昇圧溝群36bと吸入側ケーシング40に形成された第2昇圧溝40aによって第2昇圧路46が形成されている。インペラ36の中心にはシャフト20と相対回転不能に係合する中心開口が設けられており、シャフト20が回転するとインペラ36が回転する。
インペラ36がポンプケーシング38,40内で回転すると、燃料が吸入口42からポンプ部14内に吸引されて昇圧路44,46に導入される。昇圧路を流れるうちに昇圧された燃料は、吐出口からモータ部12側に送り出される。モータ部12に送り出された燃料は、モータ部12を通過し、トップカバー32に形成されているポート48から外部に送り出される。
図3に示すように吐出側ケーシング38は、シャフト20と同軸の略肉厚円筒形状の樹脂部と、その樹脂部と一体成形された金属部材50から形成されている。図2に示すように、金属部材50は円板形状の部材であり、高剛性の金属から形成されている。金属部材50の大部分は樹脂に埋設されており、その一部分が樹脂から露出した状態となっている。金属部材50には、表裏を貫通する複数個の孔部50a,50a,・・・と、孔部50aより大きい大孔部50bが形成されている。大孔部50bは、吐出側ケーシング38に形成されている吐出口(図示されていない)を遮らない位置に形成されている。
金属部材50は、吐出側ケーシング38の軸方向の中間部にシャフト20に対して垂直に配置されている。金属部材50の外周縁部50cの全周は、吐出側ケーシング38の樹脂部の外周面38cから径方向に突出している。金属部材50の内周面50dの全周は、吐出側ケーシング38の内周面38bと同一面上に位置し、吐出側ケーシング38の表面に露出している。軸受28は吐出側ケーシング38の内周面38bに圧入されている。したがって、金属部材50の内周面50dは、軸受28の外周面28aと接触している。
吐出側ケーシング38が収容されるハウジング16の内周面には段部16aが形成されている。ハウジング16の内径は、段部16aを境として、吐出口側(図2では上側)に比して吸入口側(図2では下側)が若干大径となっている。
吐出側ケーシング38の金属部材50の外周縁部50cがハウジング16の段部16aに圧入固定され、これによって、吐出側ケーシング38がハウジング16に固定されている。このため、吐出側ケーシング38がハウジング16に固定された状態でも、ハウジング16の内周面と接触しているのは金属部材50の外周縁部50cのみであり、吐出側ケーシング38の樹脂部分の外周面38cはハウジング16の内周面に接触していない。
吸入側ケーシング40は、シャフト20と同軸の略円柱形状の樹脂部と、その樹脂部と一体成形された金属部材52から形成されている。金属部材52も円板形状の部材であり、高剛性の金属から形成されている。金属部材52の形状は図2に示した金属部材50の形状と酷似しているため、詳しく図示することは省略する。金属部材52の大部分は樹脂に埋設されており、その一部分が樹脂から露出した状態となっている。金属部材52にも、表裏を貫通する複数個の孔部52a(図1と図3では図示は1個)と、孔部52aより大きい大孔部52bが形成されている。大孔部52bは、吸入側ケーシング40に形成されている吸入口42を遮らない位置に形成されている。金属部材52は、吸入側ケーシング40の軸方向の中間部にシャフト20に対して垂直に配置されている。金属部材52の外周縁部52cの全周は、吸入側ケーシング40の樹脂部分の外周面40bから径方向に突出している。
ハウジング16の端部16bがかしめられることで、吸入側ケーシング40の金属部材52の外周縁部52cがハウジング16に固定され、これによって、吸入側ケーシング40がハウジング16に固定されている。吸入側ケーシング40がハウジング16に固定された状態でも、ハウジング16の内周面と接触しているのは金属部材52の外周縁部52cの外周面のみであり、吸入側ケーシング40の樹脂部分の外周面40bはハウジング16の内周面に接触していない。
本実施例の燃料ポンプ10では、吐出側ケーシング38及び吸入側ケーシング40(以下、ポンプケーシング38,40とする)がそれぞれ金属部材50,52を一体樹脂成形することによって形成されている。金属部材50,52によってポンプケーシング38,40の強度が高められるため、ポンプケーシング38,40内の燃料圧力に対して十分な強度を有することができる。また、金属部材50,52は膨潤や熱膨張を起こし難いため、樹脂の膨潤や熱膨張によるポンプケーシング38,40の変形が抑制される。
また、本実施例の燃料ポンプ10では、金属部材50,52の一部分が樹脂から露出しており、金属部材50,52の露出部分(外周縁部50c,52c、内周面50d)が、ハウジング16の内周面や軸受28の外周面28aと接触する。このことによって、ポンプケーシング38,40とハウジング16の内周面や軸受28の外周面28aとを強固に固定し、圧入やかしめに対する強度を確保することができる。
ここで、吐出側ケーシング38においては、ハウジング16の段部16aとの当接部(圧入固定部)に、ハウジング16に吐出側ケーシング38を圧入することによる外力が作用する。また、吸入側ケーシング40においては、ハウジング16の端部16bとの当接部(かしめ部)に、ハウジング16をかしめることによる外力が作用する。仮に、ポンプケーシング38,40の樹脂部分とハウジング16の内周面とが接触することがあれば、樹脂部分に圧入やかしめによる外力が直接的に加わることとなる。ポンプケーシング38,40の樹脂部分に外力が直接的に加わると、それに対する応力が発生し、その応力によって変形したり、使用後にクリープによる緩みが発生したりする虞がある。また、組付け時において、ハウジング16の内周面とポンプケーシング38,40の樹脂部分が接触すると、その接触によってポンプケーシング38,40の樹脂部分が磨耗し、その磨耗粉によってインペラロック等の不具合が発生する虞がある。
本実施例の燃料ポンプ10では、組付け時においても組付け後においても、ハウジング16の内周面と接触するのは、ポンプケーシング38,40の金属部材50,52のみであり、それぞれの樹脂部分は直接接触しない。このため、ポンプケーシング38,40の樹脂部分は直接外力を受けず、金属部材50,52の変形によって樹脂部分に応力が発生する。金属部材50,52は高剛性の金属材料で形成されることから、金属部材50,52の変形量は小さい。このことから、ポンプケーシング38,40の樹脂部分に発生する応力を低く抑えることができ、ポンプケーシング38,40の変形や、使用後のクリープの発生を防止することができる。また、組付け時において、ポンプケーシング38,40の樹脂部分が磨耗しないため、磨耗粉に起因するインペラロック等の不具合の発生を防止することができる。
また、吐出側ケーシング38の内周面38bには軸受28が圧入されているが、軸受28の外周面28aは金属部材50の内周面50dと当接し、軸受28を圧入することによる外力が金属部材50によって受けられる。このことによっても、吐出側ケーシング38の樹脂部分に発生する応力が低減し、ポンプケーシング38,40の変形や、使用後のクリープの発生を防止することに寄与する。
また、本実施例の燃料ポンプ10では、金属部材50,52とハウジング16の内周面との当接面が周方向に連続し、金属部材50,52とハウジング16はその全周で当接している。このため、金属部材50,52のそれぞれの当接面がハウジング16から受ける外力は金属部材50,52の全周に均一に加わる。これによって、金属部材50,52の変形が周方向に均等となるため、ポンプケーシング38,40のねじれを防止することができる。
さらに、本実施例の燃料ポンプ10では、金属部材50,52に表裏を貫通する孔部50a,52aが形成されている。このため、ポンプケーシング38,40をそれぞれ構成する樹脂中にそれぞれ金属部材50,52がより強固に保持される。これによって、ポンプケーシング38,40の強度をより高めることができる。
上述したことから明らかなように、本実施例の燃料ポンプ10によれば、ポンプケーシング38,40の変形を抑制することができるため、ポンプケーシング38,40の変形に起因するポンプ性能の低下を回避することができる。
(実施例2)
本発明を具現化した第2実施例を図4を用いて説明する。本実施例の燃料ポンプ100と第1実施例の燃料ポンプ10とに共通の部材については、同一符号を用いることとする。本実施例の燃料ポンプ100は、第1実施例の燃料ポンプ10と略同一構成を有し、シャフト20の吸入口側の一端が軸受によって支持されていないという点において、第1実施例の燃料ポンプ10の構成と相違している。
図4に示す燃料ポンプ100では、シャフト20が吐出側ケーシング58の樹脂部分に直接支持される。このため、シャフト20が回転すると、シャフト20と吐出側ケーシング58が摺動する。しかしながら、軸受荷重(シャフト20と吐出側ケーシング58との間に作用する荷重)が小さければ、シャフト20と吐出側ケーシング58との摺動抵抗も小さく、特に軸受を設ける必要はない。吐出側ケーシング58に軸受を設けないことで、吐出側ケーシング58を簡易に構成することができる。なお、吐出側ケーシング58に一体樹脂成形されている金属部材60の内周面60dは、樹脂から露出しておらず、シャフト20に接触することはない。
(実施例3)
本発明を具現化した第3実施例を図5を用いて説明する。本実施例の燃料ポンプ200と第1実施例の燃料ポンプ10とに共通の部材については、同一符号を用いることとする。本実施例の燃料ポンプ200の構成は、吐出側ケーシング78に一体樹脂成形されている金属部材80の形状と、シャフト20の吸入口側の一端を支持する軸受68の支持方法が第1実施例の燃料ポンプ10と相違している。この相違点について以下に説明する。
吐出側ケーシング78は、シャフト20と同軸の略肉厚円筒形状の樹脂部と、樹脂部に一体成形された金属部材80から形成されている。金属部材80は高剛性の金属材料からなる円板形状の部材である。金属部材80の大部分は樹脂に埋設されており、その一部分が樹脂から露出した状態となっている。金属部材80は、吐出側ケーシング78の軸方向の中間部にシャフト20に対して垂直に配置されている。金属部材80の外周縁部80cは、その全周において、吐出側ケーシング78の樹脂部分の外周面78cから径方向に突出し、さらにその先端部80eが樹脂部分の外周面78cに沿って吸入口側(図5では下側)へ延びている。
吐出側ケーシング78をハウジング16に固定するために、金属部材80の外周縁部80cがハウジング16の段部16aにおいて圧入固定される。ハウジング16の内周面と接触しているのは金属部材80の外周縁部80cのみであり、吐出側ケーシング78の樹脂部分の外周面78cは、ハウジング16の内周面に接触していない。
金属部材80の内周縁部80fは、その全周において、吐出側ケーシング78の内周面78bから中心方向に突出している。軸受68は、吐出側ケーシング78の金属部材80の内周縁部80fに圧入されている。したがって、金属部材80の内周面80dは、軸受68の外周面68aに接触している。吐出側ケーシング78の内周面78bは、軸受68の外周面68aに接触していない。
本実施例の燃料ポンプ200では、金属部材80の一部分が樹脂から露出しており、金属部材80の露出部分が、ハウジング16の内周面や軸受68の外周面68aと接触する。しかも、吐出側ケーシング78の樹脂部分の外周面78cから露出する部分(金属部材80の外周縁部80c)と、ハウジング16の内周面との接触面積が大きく採られているため、シール性を向上させることができる。また、吐出側ケーシング78の樹脂部分の内周面78bは、軸受68の外周面68aと直接接触しておらず、金属部材80の内周縁部80c(吐出側ケーシング78の樹脂部分の内周面78bから露出する部分)のみが接触している。このため、吐出側ケーシング78の樹脂部分の内周面78bと軸受68の外周面68aとの間にクリアランスが設けられ、このクリアランスによって、膨潤や熱膨張による樹脂部分の変形を吸収することができる。また、軸受68を金属部材80の内周縁部80cに直接圧入することで、同軸精度を向上させることができる。
なお、上述した実施例では、吐出側ケーシング78にインサートした金属部材80とシャフト20を回転可能に支持する軸受68を別体で構成したが、本発明はこのような形態に限られない。例えば、図15に示すように、吐出側ケーシング78にインサートした金属部材850とシャフト20を支持する軸受850fを一体に製作するようにしてもよい。両者を一体化することで、部品点数が削減され、また、吐出側ケーシング78の組付け作業を容易化することができる。
(実施例4)
本発明を具現化した第4実施例を図6を用いて説明する。本実施例の燃料ポンプ300の構成は、第3実施例の燃料ポンプ200と略同様であるが、以下に説明する点において相違している。なお、本実施例の燃料ポンプ300と第3実施例の燃料ポンプ200とに共通の部材については、同一符号を用いることとする。
本実施例の燃料ポンプ300の吐出側ケーシング88の樹脂部分の形状は、上述した第3実施例の燃料ポンプ200の吐出側ケーシング78の樹脂部分の形状と同様である。また、吐出側ケーシング88に一体樹脂成形されている金属部材90の外周縁部90cと先端部90eの形状も、上述した金属部材80の外周縁部80cと先端部80eの形状と同様である。金属部材90の内周縁部90fの形状のみが、上述した金属部材80の内周縁部80fの形状と相違している。具体的には、金属部材90の内周縁部90fは、その全周において、吐出側ケーシング88の樹脂部分の内周面88bから中心方向に突出し、さらにその先端部90gは樹脂部分の内周面88bに沿って吸入口側(図6では下側)へ延びている。軸受68は吐出側ケーシング88の金属部材90の内周縁部90fに圧入されている。金属部材90の内周面90dは、軸受68の外周面68aに接触している。吐出側ケーシング88の内周面88bは、軸受68の外周面68aに接触していない。
本実施例の燃料ポンプ300では、金属部材90の一部分が樹脂から露出しており、金属部材90の露出部分が、ハウジング16の内周面や軸受68の外周面68aと接触する。第3実施例の燃料ポンプ200と同様に、金属部材90の外周縁部90c(吐出側ケーシング88の樹脂部分の外周面88cから露出する部分)とハウジング16の内周面との接触面積は大きいため、シール性を向上させることができる。これに加え、本実施例の燃料ポンプ300では、金属部材90の内周縁部90f(吐出側ケーシング88の樹脂部分の内周面88bから露出する部分)と軸受68の外周面68aとの接触面積も大きいため、吐出側ケーシング88と軸受68とがさらに強固に固定され、同軸精度をさらに向上させることができる。
(実施例5)
本発明を具現化した第5実施例を図7を用いて説明する。本実施例の燃料ポンプ400は、第1実施例の燃料ポンプ10とポンプケーシングの構成が相違している。この相違点について以下に説明する。なお、本実施例の燃料ポンプ400と第1実施例の燃料ポンプ10とに共通の部材については、同一符号を用いることとする。
本実施例の燃料ポンプ400の吸入側ケーシングの形状は、第1実施例の吸入側ケーシング40と同様であるが、吐出側ケーシング98の形状が第1実施例の吐出側ケーシング38の形状と相違している。第1実施例の燃料ポンプ10(図3参照)では、吐出側ケーシング38の樹脂部分がインペラ36に対向する面の外周縁からインペラ36側に延びており、その端面と吸入側ケーシング40のインペラ36に対向する面とが当接している。吐出側ケーシング38のインペラ36に対向する面と、吸入側ケーシング40のインペラ36に対向する面と、吐出側ケーシング38の外周縁からインペラ36側に延びている部分によって形成される空間内に、インペラ36が収容されている。
一方、本実施例の燃料ポンプ400では、吐出側ケーシング98の樹脂部分がインペラ36に対向する面の外周縁からインペラ36側に延びておらず、吐出側ケーシング98のインペラ36に対向する面と吸入側ケーシング40のインペラ36に対向する面とは直接接触していない。これらの面は、スペーサ110を介して接続されている。スペーサ110は、シャフト20と同軸の円筒形状に形成されており、金属部材50,52と同一の素材によって形成されている。吐出側ケーシング98のインペラ36に対向する面と、吸入側ケーシング40のインペラ36に対向する面と、スペーサ110の内周面によって形成される空間内に、インペラ36が収容されている。スペーサ110の外周面はハウジング16の内周面と接触している。吐出側ケーシング98の樹脂部分の外周面98cと吸入側ケーシング40の樹脂部分の外周面40bは、いずれもハウジング16の内周面と直接接触していない。
本実施例の燃料ポンプ400では、第1実施例の燃料ポンプ10に比して、スペーサ110の分だけ、ポンプケーシング98,40の樹脂部分の軸方向の長さを小さくすることができる。これにより、樹脂部分の膨潤や熱膨張によるポンプケーシング98,40の変形を低減することができる。また、スペーサ110は金属材料で形成され、スペーサ110の加工精度が向上するため、インペラ36の周囲(径方向及び軸方向)のクリアランスをより小さくすることができ、ポンプ性能を向上させることができる。
(実施例6)
本発明を具現化した第6実施例を図8を用いて説明する。本実施例の燃料ポンプ500は、第5実施例の燃料ポンプ400とポンプケーシングの構成が相違している。この相違点について以下に説明する。本実施例の燃料ポンプ500と第5実施例の燃料ポンプ40とに共通の部材については、同一符号を用いることとする。
本実施例の燃料ポンプ500の吐出側ケーシングの形状と吸入側ケーシングの形状は、第5実施例の燃料ポンプ400の吐出側ケーシング98の形状と吸入側ケーシング40の形状と同様である。ただし、本実施例の燃料ポンプ500では、吐出側ケーシング98と吸入側ケーシング40を接続するスペーサ120の構成が第5実施例の燃料ポンプ400のスペーサ110と相違している。
スペーサ120は、シャフト20と同軸の円筒形状に形成されており、金属部材50,52と同一の素材によって形成されている。第5実施例の燃料ポンプ400(図7参照)では、スペーサ110は、吐出側ケーシング98のインペラ36に対向する面と吸入側ケーシング40のインペラ36に対向する面とを接続している。一方、本実施例の燃料ポンプ500では、スペーサ120は、吐出側ケーシング98の金属部材50と吸入側ケーシング40の金属部材52とを接続している。スペーサ120の内周面は、吐出側ケーシング98の樹脂部分の外周面98cと吸入側ケーシング40の樹脂部分の外周面40bに接触しており、スペーサ120の外周面は、ハウジング16の内周面に接触している。従って、吐出側ケーシング98の樹脂部分の外周面98cと吸入側ケーシング40の樹脂部分の外周面40bは、いずれもハウジング16の内周面と直接接触していない。
本実施例の燃料ポンプ500のスペーサ120は、第5実施例の燃料ポンプ400のスペーサ110に比して、軸方向の長さが長い。従って、スペーサ120の外周面とハウジング16の内周面との接触面積がより大きくなる。また、スペーサ120の内周面は、吐出側ケーシング98の樹脂部分の外周面98cと吸入側ケーシング40の樹脂部分の外周面40bに接触しているため、ポンプケーシング98,40の樹脂部分の膨潤や熱膨張による変形を低減させる効果がより高い。
なお、スペーサ120は、吐出側ケーシング98の金属部材50又は吸入側ケーシング40の金属部材52と一体とされていてもよく、一体とされている場合でも同様の効果が得られる。
(実施例7)
本発明を具現化した第7実施例について図9を用いて説明する。本実施例の燃料ポンプ600は、第1実施例の燃料ポンプ10と略同様に構成されており、吸入側ケーシングにスラスト軸受が設けられている点においてのみ相違する。本実施例の説明においても、本実施例の燃料ポンプ600と第1実施例の燃料ポンプ10とに共通の部材については、同一の符号を用いることとする。
本実施例の燃料ポンプ600では、吸入側ケーシング40にスラスト軸受610が設けられている。スラスト軸受610は、シャフト20の先端に当接し、シャフト20から作用するスラスト荷重を受ける。このため、吸入側ケーシング40の樹脂部分にシャフト20のスラスト荷重が直接的に作用することが防止される。また、シャフト20の先端はスラスト軸受610に当接しながら回転し、シャフト20の先端が吸入側ケーシング40の樹脂部分に直接接触することはない。このため、吸入側ケーシング40の樹脂部分が磨耗してしまうことが防止される。
なお、第2実施例〜第6実施例の燃料ポンプにおいても、吸入側ケーシングにスラスト軸受が設けられていなかったが、本実施例と同様に、これらの実施例においても吸入側ケーシングにスラスト軸受を設けるようにしてもよい。
(実施例8)
本発明を具現化した第8実施例について図10及び11を用いて説明する。本実施例の燃料ポンプ700は、第1実施例の燃料ポンプ10と略同様に構成されており、吸入側ケーシングにインサートされる金属部材の構成が異なる点で相違している。本実施例の説明においても、本実施例の燃料ポンプ700と第1実施例の燃料ポンプ10とに共通の部材については、同一の符号を用いることとする。
図10,11に示すように、吸入側ケーシング40にインサート成形される金属部材752の中心には軸受部752eが形成されている。軸受部752eと外周部752gは連結部752fで連結されている。吸入側ケーシング40の樹脂部分に金属部材752が埋設された状態では、金属部材752の軸受部752eの上面が樹脂部分より露出する。この吸入側ケーシング40がハウジング16に取付けられると、金属部材752の軸受部752eにシャフト20の先端が当接し、軸受部752eはシャフト20のスラスト荷重を受ける。したがって、金属部材752の軸受部752eがシャフト20のスラスト軸受として機能する。
本実施の燃料ポンプ700では、金属部材752によってシャフト20のスラスト荷重を受ける。このため、シャフト20のスラスト荷重が吸入側ケーシング40の樹脂部分に直接的に伝わることが防止される。特に、金属部材752の外周面がハウジング16の内周面に当接しているため、シャフト20のスラスト荷重を金属部材752を介してハウジング16に逃すことができる。これによって、吸入側ケーシング40の樹脂部分に作用する外力の影響を効果的に低減することができる。
また、シャフト20の先端が吸入側ケーシング40の樹脂部分に直接接触しないため、吸入側ケーシングの磨耗を防止することができる。さらに、第7実施例で用いられたスラスト軸受が不要となるため、部品点数が削減され、また、組付け工数を削減することができる。これによって、燃料ポンプの製造コストを抑えることができる。
なお、上述した第8実施例では、金属部材752の軸受部752eと外周部752gを連結部752fで連結するようにしたが、本実施例はこのような形態に限られない。例えば、図12に示される金属部材762を吸入側ケーシング40にインサートするようにしてもよい。金属部材762は、軸受部762eの周囲に形成された4つの貫通孔と、これら4つの貫通孔の外側に形成された6個の貫通孔を備えている。各貫通孔は、丸孔又は矩形孔であり、プレス成形により容易に加工することができる。このため、吸入側ケーシング40にインサートする金属部材を低コストで精度よく製造することができる。
さらには、図13,14に示すような形態で実施することもできる。図13,14に示す実施例では、図12に示す金属部材762から内側の4つの貫通孔をなくした金属部材852が用いられている。金属部材852を用いることによっても、シャフト20のスラスト荷重を金属部材852で受けることができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
第1実施例の燃料ポンプの縦断面図。 同燃料ポンプの吐出側ケーシングに配設される金属部材の平面図。 図1の要部拡大図。 第2実施例の燃料ポンプの要部縦断面図。 第3実施例の燃料ポンプの要部縦断面図。 第4実施例の燃料ポンプの要部縦断面図。 第5実施例の燃料ポンプの要部縦断面図。 第6実施例の燃料ポンプの要部縦断面図。 第7実施例の燃料ポンプの要部縦断面図。 第8実施例の燃料ポンプの要部縦断面図。 第8実施例の燃料ポンプの吸入側ケーシングに配設される金属部材の平面図。 第8実施例の燃料ポンプの吸入側ケーシングに配設される金属部材の他の例を示す平面図。 第8実施例の変形例に係る燃料ポンプの要部縦断面図。 図13に示す燃料ポンプの吸入側ケーシングに配設される金属部材の平面図。 第3実施例を変形した燃料ポンプの要部縦断面図。
符号の説明
(第1実施例)
10:燃料ポンプ
12:モータ部
14:ポンプ部
16:ハウジング、16a:段部、16b:端部
18:回転子
20:シャフト
22:積層鉄芯
24:整流子
26:軸受
28:軸受、28a:外周面
30:永久磁石
32:トップカバー
34:ブラシ
36:インペラ、36a,36b:昇圧溝群
38:吐出側ケーシング、38a:第1昇圧溝、38b:内周面、38c:外周面
40:吸入側ケーシング、40a:第2昇圧溝、40b:外周面
42:吸入口
44:第1昇圧路
46:第2昇圧路
48:ポート
50:金属部材、50a:孔部、50b:大孔部、50c:外周縁部、50d:内周面
52:金属部材、52a:孔部、52b:大孔部、52c:外周縁部
(第2実施例)
100:燃料ポンプ
58:吐出側ケーシング
60:金属部材、60d:内周面
(第3実施例)
200:燃料ポンプ
68:軸受、68a:外周面
78:吐出側ケーシング、78b:内周面、78c:外周面
80:金属部材、80c:外周縁部、80d:内周面、80e:先端部、80f:内周縁部
(第4実施例)
300:燃料ポンプ
88:吐出側ケーシング、88b:内周面、88c:外周面
90:金属部材、90c:外周縁部、90d:内周面、90e:先端部、90f:内周縁部、90g:先端部
(第5実施例)
400:燃料ポンプ
98:吐出側ケーシング、98c:外周面
110:スペーサ
(第6実施例)
500:燃料ポンプ
120:スペーサ

Claims (8)

  1. 燃料をハウジング内に吸入してハウジング外に吐出する燃料ポンプであり、
    インペラと、
    そのインペラを回転可能に収容するポンプケーシングと、を備えており、
    そのポンプケーシングは、第1補強部材を一体樹脂成形した吸入側ケーシングと、第2補強部材を一体樹脂成形した吐出側ケーシングと、を有しており、
    第1補強部材と第2補強部材の少なくとも一方は、一部分が各ケーシングを構成している樹脂中に埋設されており、それ以外の部分が樹脂から露出していることを特徴とする燃料ポンプ。
  2. ポンプケーシングはハウジングの一端に組み付けられており、第1補強部材の一部が樹脂中に埋設される一方でそれ以外の部分が樹脂から露出しており、その第1補強部材の露出部分がハウジングの内周面と当接していることを特徴とする請求項1の燃料ポンプ。
  3. 第1補強部材のハウジング内周面との当接面は周方向に連続していることを特徴とする請求項2の燃料ポンプ。
  4. ポンプケーシングはハウジングの一端に組み付けられており、第1補強部材の一部が樹脂中に埋設される一方でそれ以外の部分が樹脂から露出しており、その第1補強部材の露出部分には、ハウジング内に収容されるモータのシャフトの先端が当接してシャフトからのスラスト荷重を受ける軸受部が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかの燃料ポンプ。
  5. ポンプケーシングはハウジングの一端に組み付けられており、第2補強部材の一部が樹脂中に埋設される一方でそれ以外の部分が樹脂から露出しており、その第2補強部材の露出部分は、ハウジング内に収容されるモータのシャフトの一端を回転可能に支持する軸受部の外周面及び/又はハウジングの内周面と当接していることを特徴とする請求項1から4のいずれかの燃料ポンプ。
  6. 第2補強部材の軸受部の外周面及び/又はハウジング内周面との当接面は周方向に連続していることを特徴とする請求項5の燃料ポンプ。
  7. ポンプケーシングはハウジングの一端に組み付けられており、第2補強部材の一部が樹脂中に埋設される一方でそれ以外の部分が樹脂から露出しており、その第2補強部材の露出部分には、ハウジング内に収容されるモータのシャフトの一端を回転可能に支持する軸受部が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかの燃料ポンプ。
  8. 第1補強部材と第2補強部材には、それぞれ表裏を貫通する孔及び/又は切欠きが形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかの燃料ポンプ。
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