JP2007154666A - バルブ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 バルブ全閉時におけるエンジン外力に対するバルブの耐チャタリング性の向上を図ることを課題とする。
【解決手段】 負圧作動式アクチュエータ4のケーシング6の内部に収容されるコイルスプリング7に加えて、バルブ全閉時にバルブ締め切り方向にスプリング荷重を与える第1コイルスプリング8を追加している。このため、バルブ閉弁時のバルブ押さえ荷重は、コイルスプリング7の仕様変更を伴うことなく、第1コイルスプリング8のスプリング荷重分だけ増加する。これにより、バルブ全閉時におけるエンジン外力に対するバルブの耐チャタリング性の向上を図ることができる。また、バルブ着座時の衝撃荷重を吸収する第2コイルスプリング9を配設することで、バルブ着座時の衝撃荷重を緩和できるので、ダイヤフラム5の作動耐久性の向上を図ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エンジンの気筒に連通する流路孔の開口周縁部に対して着座、離脱して流路孔を閉鎖、開放するバルブを駆動するアクチュエータを備えたバルブ駆動装置に関するもので、特に負圧作動式アクチュエータのダイヤフラムの変位を利用して切替弁または開閉弁のバルブを駆動するバルブ駆動装置に係わる。
[従来の技術]
従来より、負圧作動式アクチュエータのダイヤフラムの変位を利用して開閉弁のバルブを駆動するバルブ駆動装置として、例えばエンジンより流出した排気ガスの一部(排気再循環ガス:EGRガス)をエンジンの吸気系に再循環させる排気ガス再循環装置に組み込まれる切替弁装置が公知である(例えば、特許文献1参照)。ところが、この切替弁装置においては、開閉弁のバルブとしてバタフライ型バルブを使用しているので、バタフライ型バルブが排気ガス流路を閉鎖する際に弁洩れが発生するという問題があった。また、バタフライ型バルブのバルブ軸が排気ガス流路中に露出しているため、高温EGRガスがバルブ軸に直接当たり、バルブ軸上に配置されるゴムシール等のシール部品が熱劣化し易いという問題があった。
[先行の技術]
そこで、本発明者は、バタフライ型バルブが排気ガス流路を閉鎖する際の弁洩れを防止するという目的で、特願2005−327869(平成17年11月11日出願:比較例1)を出願し、また、シール部品の熱劣化を防止するという目的で、特願2005−328004(平成17年11月11日出願:比較例2)を出願した。これは、図7ないし図9に示したように、UターンフロータイプのEGRクーラの入口部および出口部に結合される切替弁装置のハウジング2の内部に、EGRクーラを経由させてエンジンの吸気系にEGRガスを再循環させるクーラ側連通路、およびEGRクーラを迂回させてエンジンの吸気系にEGRガスを再循環させるバイパス側連通路が形成されている。
そして、クーラ側連通路は、EGRクーラの入口部に連通するクーラ入口側連通路101、およびEGRクーラの出口部に連通するクーラ出口側連通路102を有している。また、バイパス側連通路は、クーラ入口側連通路101とクーラ出口側連通路102とを短絡(ショートカット)して連通するバイパス流路103を有している。そして、切替弁装置は、第1バルブシート31に着座してバイパス流路103を閉鎖するバイパス全閉位置、および第2バルブシート32に着座してクーラ入口側連通路101を閉鎖するクーラ全閉位置を、2位置にて切り替える2位置3方向切替弁を備えている。この2位置3方向切替弁は、クーラ入口側連通路101とバイパス流路103とを選択的に開閉する平板形状のフラップ型バルブ3、ハウジング2の内部に形成されたブロック30によってEGRガスの熱に対して保護されるシャフト51、およびフラップ型バルブ3とシャフト51とを連結するバルブレバー52によって構成されている。
ここで、2位置3方向切替弁の弁体(フラップ型バルブ3)をバイパス全閉位置とクーラ全閉位置との2位置に駆動するバルブ駆動装置は、負圧作動式アクチュエータ104、および負圧作動式アクチュエータ104のロッド105と2位置3方向切替弁のシャフト51との間に介在するリンクプレート106によって構成されている。そして、負圧作動式アクチュエータ104は、内部にダイヤフラム室を形成するケーシング110、およびダイヤフラム室を2つの第1、第2圧力室111、112に気密的に区画するダイヤフラム113を有している。
この負圧作動式アクチュエータ104は、第1圧力室111の内部に大気圧よりも低い負圧が導入されると、大気中に連通する第2圧力室112と第1圧力室111との圧力差を利用して、ダイヤフラム113を変位させることで、ダイヤフラム113に連動するロッド105を軸線方向に移動させ、リンクプレート106を介してシャフト51を駆動するように構成されている。したがって、2位置3方向切替弁は、フラップ型バルブ3が開弁作動方向に駆動されるため、フラップ型バルブ3のバルブシート位置がバイパス全閉位置からクーラ全閉位置に切り替わり、第2バルブシート32に着座する。
そして、切替弁装置は、2位置3方向切替弁のフラップ型バルブ3のバイパス全閉位置を、クーラ入口側連通路101とクーラ出口側連通路102との間に配置することで、フラップ型バルブ3の裏面側のシール面が第1バルブシート31に着座してバイパス流路103を閉鎖している時(バイパス全閉時)に、EGRクーラの内部を通過するEGRガス流の圧力損失によってフラップ型バルブ3の表面に印加される圧力差(クーラ入口側連通路101とクーラ出口側連通路102との差圧)が、フラップ型バルブ3の裏面側のシール面をバルブシート31に押さえ付ける方向に働く。これによって、フラップ型バルブ3のバイパス全閉位置における弁洩れ量を低減し、且つEGRクーラの大型化および搭載性の悪化を防止できる。また、切替弁装置は、ハウジング2の内部に、2位置3方向切替弁のシャフト51に高温EGRガスが直接当たらないようにブロック30を設けることで、高温EGRガスの熱に対して2位置3方向切替弁のシャフト51、およびこのシャフト51に設置されたシール部品を保護できる。
[先行の技術の不具合]
ところが、この比較例1、2のバルブ駆動装置においては、エンジン側から加わる外力(エンジン外力:振動や圧力(脈動))に対して、フラップ型バルブ3が第1バルブシート31に対し微小なリフトで開閉を繰り返すようなチャタリング現象が発生しないように、負圧作動式アクチュエータ104の第1圧力室111の内部にコイルスプリング107が設置されている。特に、エンジンの排気系では、排気圧力の脈動(脈動圧)が大きいため、フラップ型バルブ3のバイパス全閉時にチャタリング現象が発生しないように、すなわち、フラップ型バルブ3の耐チャタリング性を向上させるという目的で、コイルスプリング107のスプリング荷重を大きくする必要がある。
しかし、負圧作動式アクチュエータ104の第1圧力室111の内部のスプリング収納スペースの確保、およびコイルスプリング107のスプリング荷重を受け止めるスプリングガイドプレート109の耐久性の問題から、コイルスプリング107の仕様変更によってスプリング荷重を大きくするには限界があった。これを解決するためには、ダイヤフラム径を径大化する必要があるが、これでは負圧作動式アクチュエータ104の体格が大きくなり、搭載性が悪化するという問題がある。
また、2位置3方向切替弁は、負圧作動式アクチュエータ104への負圧供給を停止(負圧導入カット)すると、第1圧力室111の内部に設置されたコイルスプリング107のスプリング荷重によってダイヤフラム113が押し戻されるため、フラップ型バルブ3のバルブシート位置がクーラ全閉位置からバイパス全閉位置に切り替わり、第1バルブシート31に着座してバイパス流路103を閉鎖するように構成されている。そして、フラップ型バルブ3の裏面側のシール面が第1バルブシート31に着座する際(バルブ着座時)の衝撃荷重がバルブレバー52→シャフト51→リンクプレート106→ロッド105を伝ってダイヤフラム113に直接伝わり、ダイヤフラム113の作動耐久性が低下するという問題がある。
欧州特許第0987427号明細書(第2頁−第8頁、図1)
本発明の目的は、アクチュエータを大型化することなく、バルブ閉弁時におけるエンジン外力に対するバルブの耐チャタリング性の向上を図ることのできるバルブ駆動装置を提供することにある。また、バルブ閉弁作動時にダイヤフラムに伝わる衝撃荷重を緩和することで、アクチュエータのダイヤフラムの作動耐久性の向上を図ることのできるバルブ駆動装置を提供することにある。
請求項1ないし請求項3に記載の発明によれば、エンジンの気筒に連通する流路孔の開口周縁部に対して着座、離脱して流路孔を閉鎖、開放するバルブを駆動するアクチュエータに、ダイヤフラムの変位を利用して、バルブを開弁作動方向に駆動(開弁駆動)する分割ロッドを備えている。この分割ロッドは、ケーシングの内部からケーシングの外部に突出するように軸線方向に延びる2つの第1、第2ロッドに分割されている。そして、第1ロッドは、ダイヤフラム側に配設されて、ダイヤフラムの変位を受けて軸線方向に移動するように構成されている。また、第2ロッドは、バルブ側に配設されて、第1ロッドの変位を受けて軸線方向に移動するように構成されている。
ここで、請求項1に記載のアクチュエータは、ダイヤフラムに対して、バルブを流路孔の開口周縁部に押し付ける方向に荷重を与えるスプリング(ダイヤフラムスプリング)に加えて、第2ロッドに対して、バルブを流路孔の開口周縁部に押し付ける方向に荷重を与える荷重付与手段をアクチュエータのケーシングの外部に配設している。
これによって、バルブを流路孔の開口周縁部に着座させて流路孔を閉鎖している時(バルブ閉弁時)に、スプリングの荷重だけでなく、荷重付与手段の荷重も、バルブを流路孔の開口周縁部に押し付ける方向に加わる。このため、バルブ閉弁時の(流路孔の開口周縁部に対する)バルブ押さえ荷重は、スプリングの仕様変更を伴うことなく、また、ダイヤフラム径を径大化することなく、荷重付与手段の荷重分だけ増加する。
したがって、請求項1に記載のアクチュエータにおいては、アクチュエータのケーシングを大型化することなく、バルブ閉弁時におけるエンジン外力に対するバルブの耐チャタリング性および搭載性の向上を図ることができる。
また、請求項2に記載のアクチュエータは、第2ロッドに対して、バルブを流路孔の開口周縁部に押し付ける方向に荷重を与える第1荷重付与手段をアクチュエータのケーシングの外部に配設している。
これによって、バルブを流路孔の開口周縁部に着座させて流路孔を閉鎖している時(バルブ閉弁時)に、第1荷重付与手段の荷重が、バルブを流路孔の開口周縁部に押し付ける方向に加わる。このため、アクチュエータのケーシングの大型化を伴うことなく、第1荷重付与手段の荷重を請求項1に記載のスプリングよりも増加できるので、請求項1に記載のスプリングを廃止することができる。この場合には、アクチュエータのケーシングの内部にスプリング収納スペースを設ける必要がないので、アクチュエータのケーシングの体格を小型化できる。また、仮にアクチュエータのケーシングの内部にスプリングを収容した場合でも、スプリングの荷重を増加する必要がないので、スプリング収納スペースやスプリングの荷重を受け止めるスプリングガイドプレートの耐久性を考慮しなくても、耐チャタリング性に対する余裕度を向上することができる。
したがって、請求項2に記載のアクチュエータにおいても、請求項1に記載のアクチュエータと同様に、アクチュエータのケーシングを大型化することなく、バルブ閉弁時におけるエンジン外力に対するバルブの耐チャタリング性および搭載性の向上を図ることができる。
また、請求項2に記載のアクチュエータは、上記の第1荷重付与手段に加えて、第1ロッドおよび第2ロッドに対して、第1ロッドと第2ロッドとの間の間隔を拡げる方向に荷重を与える第2荷重付与手段をアクチュエータのケーシングの外部に配設している。
これによって、第1荷重付与手段の荷重によってバルブを流路孔の開口周縁部に着座させる時(バルブ着座時)に、バルブから分割ロッドに伝わる衝撃荷重が、2つの第1、第2ロッドの間隔を縮小化するように加わる。すると、第2荷重付与手段の荷重が2つの第1、第2ロッドの間隔を拡げる方向に作用しているため、バルブから分割ロッドに伝わる衝撃荷重を第2荷重付与手段で吸収または減衰することができる。
したがって、請求項2に記載のアクチュエータにおいては、バルブ着座時に、バルブから分割ロッドを経由してアクチュエータのダイヤフラムに伝わる衝撃荷重を第2荷重付与手段(の弾性変形)によって緩和できるので、アクチュエータのダイヤフラムの作動耐久性の向上を図ることができる。
また、請求項3に記載のアクチュエータは、ダイヤフラムに対して、バルブを流路孔の開口周縁部に押し付ける方向に荷重を与えるスプリング(ダイヤフラムスプリング)に加えて、第2ロッドに対して、バルブを流路孔の開口周縁部に押し付ける方向に荷重を与える第1荷重付与手段をアクチュエータのケーシングの外部に配設している。
これによって、バルブを流路孔の開口周縁部に着座させて流路孔を閉鎖している時(バルブ閉弁時)に、スプリングの荷重だけでなく、第1荷重付与手段の荷重も、バルブを流路孔の開口周縁部に押し付ける方向に加わる。このため、バルブ閉弁時の(流路孔の開口周縁部に対する)バルブ押さえ荷重は、スプリングの仕様変更を伴うことなく、また、ダイヤフラム径を径大化することなく、第1荷重付与手段の荷重分だけ増加する。
したがって、請求項3に記載のアクチュエータにおいても、請求項1に記載のアクチュエータと同様に、アクチュエータのケーシングを大型化することなく、バルブ閉弁時におけるエンジン外力に対するバルブの耐チャタリング性および搭載性の向上を図ることができる。
また、請求項3に記載のアクチュエータは、上記のスプリング(ダイヤフラムスプリング)、および上記の第1荷重付与手段に加えて、第1ロッドおよび第2ロッドに対して、第1ロッドと第2ロッドとの間の間隔を拡げる方向に荷重を与える第2荷重付与手段をアクチュエータのケーシングの外部に配設している。
これによって、第1荷重付与手段の荷重によってバルブを流路孔の開口周縁部に着座させる時(バルブ着座時)に、バルブから分割ロッドに伝わる衝撃荷重が、2つの第1、第2ロッドの間隔を縮小化するように加わる。すると、第2荷重付与手段の荷重が2つの第1、第2ロッドの間隔を拡げる方向に作用しているため、バルブから分割ロッドに伝わる衝撃荷重を第2荷重付与手段で吸収または減衰することができる。
したがって、請求項3に記載のアクチュエータにおいても、請求項2に記載のアクチュエータと同様に、バルブ着座時に、バルブから分割ロッドを経由してアクチュエータのダイヤフラムに伝わる衝撃荷重を第2荷重付与手段(の弾性変形)によって緩和できるので、アクチュエータのダイヤフラムの作動耐久性の向上を図ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、アクチュエータは、第1ロッドの外周に嵌め合わされた第1環状板を有する第1プレート、および第2ロッドの外周に嵌め合わされた第2環状板を有する第2プレートを備えている。そして、2つの第1、第2プレートの各第1、第2環状板は、所定の軸線方向隙間(間隔)を隔てて対向して配設されている。
また、請求項4に記載の第2荷重付与手段は、第1プレートの第1環状板に設けられる座部および第2プレートの第2環状板に設けられる第2座部に対して、第1プレートの第1環状板と第2プレートの第2環状板との間の間隔を拡げる方向に荷重を与えるように構成されている。
したがって、バルブ閉弁作動時にバルブから第2ロッド→第2プレートに伝わる衝撃荷重を、第1プレートの第1環状板と第2プレートの第2環状板との間で吸収または減衰することができる。これにより、第2荷重付与手段を介して、第2ロッドおよび第2プレートから第1プレートおよび第1ロッドに伝わる衝撃荷重を緩和できるので、アクチュエータのダイヤフラムに伝わる衝撃荷重を緩和することができる。
請求項5に記載の発明によれば、2つの第2、第3プレートの各第2、第3環状板は、所定の軸線方向隙間(間隔)を隔てて対向して配設されている。ここで、第2プレートの第2環状板は、第2ロッドの外周に嵌め合わされている。また、第3プレートの第3環状板は、アクチュエータのケーシングに固定されている。
そして、第3プレートの第3環状板に第1荷重付与手段の荷重を受け止める座部を設けることにより、第1荷重付与手段を第2プレートの第2環状板に設けた第1座部と第3プレートの第3環状板に設けた座部との間に配設でき、また、第2荷重付与手段を第1プレートの第1環状板に設けた座部と第2プレートの第2環状板に設けた第2座部との間に配設できる。これによって、2つの第1、第2荷重付与手段をアクチュエータのケーシングの外部に配設することができる。
請求項6に記載の発明によれば、アクチュエータによるバルブ開弁作動時に、第1プレートの係止片に設けられた係止部が第2プレートの第2環状板に引っ掛かるため、2つの第1、第2プレートが連動可能となる。これによって、アクチュエータのダイヤフラムの変位が、第1ロッドに固定された第1プレートから第2プレートに伝わり、また、第2プレートからこの第2プレートに固定された第2ロッドに伝わる。したがって、アクチュエータのダイヤフラムの変位量に応じて、バルブが流路孔の開口周縁部より離脱する方向(バルブ開弁作動方向)に開弁駆動される。
請求項7に記載の発明によれば、エンジンより流出する排気ガスをエンジンの吸気系に再循環させる排気ガス再循環装置の排気ガス還流管の途中に組み込まれるハウジングの内部に、バルブを開閉自在に収容している。また、ハウジングの外部にアクチュエータを取り付けることにより、ハウジングの内部にアクチュエータの収納スペースを設置する必要がなく、ハウジングの体格の大型化を防止することができる。また、請求項8に記載の発明によれば、ハウジングの内部に、排気ガスクーラを経由させてエンジンの吸気系に排気ガスを再循環させるクーラ側連通路、および排気ガスクーラを迂回させてエンジンの吸気系に排気ガスを再循環させるバイパス側連通路を形成している。ここで、上記の流路孔は、バイパス側連通路の一部を成す。
請求項9に記載の発明によれば、2位置切替弁の弁体(バルブ)は、バルブシートに着座して流路孔を全閉する流路孔全閉位置とバルブシートより離脱して流路孔を全開する流路孔全開位置との2位置にて切り替えられる。また、請求項10に記載の発明によれば、第1圧力室自体が負圧源に連通する負圧室を成す。また、第2圧力室自体が大気中に連通する大気圧室を成す。これにより、アクチュエータは、第1圧力室の内部に大気圧よりも低い負圧が導入されると、バルブを開弁作動方向に駆動する負圧作動式アクチュエータを構成する。
本発明を実施するための最良の形態は、アクチュエータのケーシングを大型化することなく、バルブ閉弁時におけるエンジン外力に対するバルブの耐チャタリング性の向上を図るという目的を、アクチュエータのケーシングに内蔵されるスプリングに加えて、第2ロッドに対して、バルブを流路孔の開口周縁部に押し付ける方向に荷重を与える第1荷重付与手段をアクチュエータのケーシングの外部に配設することで実現した。
また、アクチュエータのケーシングを大型化することなく、バルブ閉弁時におけるエンジン外力に対するバルブの耐チャタリング性の向上を図るという目的を、第1荷重付与手段に加えて、第1ロッドおよび第2ロッドに対して、第1ロッドと第2ロッドとの間の間隔を拡げる方向に荷重を与える第2荷重付与手段をアクチュエータのケーシングの外部に配設することで実現した。
さらに、バルブ閉弁作動時にダイヤフラムに伝わる衝撃荷重を緩和することで、アクチュエータのダイヤフラムの作動耐久性の向上を図るという目的を、第1ロッドおよび第2ロッドに対して、第1ロッドと第2ロッドとの間の間隔を拡げる方向に荷重を与える第2荷重付与手段をアクチュエータのケーシングの外部に配設することで実現した。
[実施例1の構成]
図1ないし図6は本発明の実施例1を示したもので、図1は負圧作動式アクチュエータを示した図で、図2は排気ガス再循環装置の全体構成を示した図で、図3ないし図5はバルブ開閉制御装置(切替弁装置)の全体構造を示した図で、図6はバルブ駆動装置の全体構造を示した図である。
本実施例のEGRクーラモジュールは、図2に示したように、排気ガスクーラとしてのEGRクーラ1を利用して排気ガスを冷却する排気ガス冷却装置であって、内燃機関、例えばディーゼルエンジン(以下エンジンと略す)Eの各気筒の燃焼室より流出した排気ガスの一部を吸気系に導いて再循環させる排気ガス再循環装置に組み込まれている。この排気ガス再循環装置は、エンジンEの排気管(以下エンジン排気管と言う)14に接続されて、エンジンEの燃焼室より流出する排気ガスの一部(排気再循環ガス:以下EGRガスと言う)をエンジンEの吸気管(以下エンジン吸気管と言う)15の内部に再循環させるための排気ガス還流管16、17と、これらの排気ガス還流管16、17内に形成される排気ガス還流路を通過するEGRガスの還流量(EGR量)を連続的または段階的に調節する排気ガス還流量制御弁(以下EGR制御弁と言う)19とを備えている。
ここで、エンジン排気管14の内部には、エンジンEの燃焼室より流出した排気ガスが流れる排気通路が形成されている。また、エンジン吸気管15の内部には、エアクリーナ20で濾過されて、エンジンEの燃焼室に吸入される吸入空気が流れる吸気通路が形成されている。また、排気ガス還流管16、17間には、EGRクーラモジュールが直列的に直接結合されている。そして、排気ガス還流管16は、エンジン排気管14のエキゾーストマニホールドに接続されている。また、排気ガス還流管17は、エンジン吸気管15のインテークマニホールドまたはサージタンクに接続されている。また、エンジンEには、EGRクーラモジュールにエンジン冷却水を循環供給するためのエンジン冷却水回路(冷却水循環路)が設けられている。
エンジン冷却水回路は、エンジンEのウォータジャケット(図示せず)からEGRクーラモジュールの冷却水入口管(温水パイプ)21へエンジン冷却水を循環供給するための冷却水配管22と、EGRクーラモジュールの冷却水出口管(温水パイプ)23からラジエータ(図示せず)を経てエンジンEのウォータジャケットにエンジン冷却水を循環供給する(戻す)ための冷却水配管24と、エンジン冷却水回路中にエンジン冷却水の循環流を発生させるウォータポンプ(図示せず)とを備えている。なお、本実施例では、ラジエータでエンジン冷却水と室外空気(外気)とを熱交換させることで、所定の温度範囲(例えば75〜80℃)のエンジン冷却水をエンジンEのウォータジャケットに戻すように構成されている。
本実施例のEGRクーラモジュールは、高温EGRガスをエンジン冷却水と熱交換させてEGRガスを冷却するUターンフロータイプのEGRクーラ1と、内部にクーラ側連通路およびバイパス側連通路が形成されたハウジング2と、バイパス全閉位置とクーラ全閉位置との2位置に駆動される2位置3方向切替弁と、この2位置3方向切替弁の弁体(フラップ型バルブ3)を2位置に駆動する負圧作動式アクチュエータ4とを一体化したもので、排気ガス再循環装置の排気ガス還流管16、17の一部およびエンジン冷却水回路の冷却水配管22、24の一部を構成している。なお、本実施例では、ハウジング2、2位置3方向切替弁および負圧作動式アクチュエータ4によって、EGRクーラ1の入口部および出口部に気密的に結合されるバルブ開閉制御装置(以下切替弁装置と呼ぶ)を構成している。
EGRクーラ1は、切替弁装置のハウジング2から導入される高温EGRガスと冷却水配管22から流入する低温のエンジン冷却水とを熱交換させることで、EGRガスを所望の排気温度以下に冷却する水冷式の排気ガスクーラである。このEGRクーラ1は、複数の熱交換チューブ(図示せず)を内部に収容しており、これらの熱交換チューブの周囲にエンジン冷却水が循環する冷却水流路(図示せず)を有している。そして、EGRクーラ1の内部には、ハウジング2からEGRガスが流入する第1排気ガス流路群とハウジング2にEGRガスを流出する第2排気ガス流路群とを区画する隔壁部25が設けられている。
ここで、冷却水配管22から、切替弁装置のハウジング2に接続された温水パイプ21に流入したエンジン冷却水は、ハウジング2の内部(例えばシャフト51の周囲)に形成された冷却水通路(図示せず)を経由して冷却水通路の出口部に導かれる。そして、エンジン冷却水は、切替弁装置のハウジング2に設けられた温水パイプ23から冷却水配管24に導かれる。また、複数の熱交換チューブの各々は、EGRクーラ1の入口から出口に向けてU字状にEGRガスが流れるように例えばU字管となっている。
ハウジング2は、図2に示したように、EGRクーラ1の入口部(EGRガスの入口側)および出口部(EGRガスの出口側)に結合されている。このハウジング2は、金属材料(例えば鉄系の鋳物(鋳鉄)、アルミニウム鋳物またはアルミニウムダイカスト等)によって所定の形状に一体的に形成されている。また、ハウジング2には、図4ないし図6に示したように、排気ガス還流管16のEGRガスの流れ方向の下流端に設けられるフランジ部(図示せず)にスクリュー等の締結具を用いて締め付け固定されるインレットポート側フランジ部26、および排気ガス還流管17のEGRガスの流れ方向の上流端に設けられるフランジ部(図示せず)にスクリュー等の締結具を用いて締め付け固定されるアウトレットポート側フランジ部27が設けられている。また、ハウジング2には、EGRクーラ1の入口部および出口部に設けられるフランジ部(図示せず)にスクリュー等の締結具を用いて締め付け固定されるEGRクーラ側フランジ部29が設けられている。
ここで、本実施例のハウジング2は、内部に第1、第2連通孔が形成されたブロック30、および2位置3方向切替弁の弁体(フラップ型バルブ3)が着座可能な2つの第1、第2バルブシート31、32を有している。これらの第1、第2バルブシート31、32は、耐熱性および耐腐食性に優れた金属材料(例えばSUS303等のステンレス鋼)によって円筒形状に一体的に形成された第1、第2円筒体(第1、第2筒状体)よりなる。第1、第2バルブシート31、32は、ハウジング2と別体で製造された後に、ブロック30に設けられる第1、第2連通孔の孔壁面に圧入嵌合されている。
そして、第1バルブシート31の軸線方向の一方側(EGRガスの流れ方向の上流側)の環状端面には、フラップ型バルブ3の裏面側の第1シール面が着座可能な円環状の第1弁座部33が設けられている。この第1弁座部33は、本発明の流路孔(第1連通孔)の開口周縁部に相当するもので、フラップ型バルブ3の回転動作範囲を規制する規制部として利用されている。これにより、フラップ型バルブ3の裏面側の第1シール面が第1バルブシート31の第1弁座部33に着座した際にフラップ型バルブ3のそれ以上の回転方向の一方側(第1連通孔を閉鎖する側)への回転動作が規制される。なお、第1バルブシート31の第1弁座部33に、フラップ型バルブ3の裏面側の第1シール面とのシート接触面積を小さくしてフラップ型バルブ3の密着面と第1バルブシート31の密着面とのシール面圧を向上させるための円環状凸部を設けても良い。
また、第2バルブシート32の軸線方向の一方側(EGRガスの流れ方向の上流側)の環状端面には、フラップ型バルブ3の表面側の第2シール面が着座可能な円環状の第2弁座部34が設けられている。この第2弁座部34は、流路孔(第2連通孔)の開口周縁部に相当するもので、フラップ型バルブ3の回転動作範囲を規制する規制部として利用されている。これにより、フラップ型バルブ3の表面側の第2シール面が第2バルブシート32の第2弁座部34に着座した際にフラップ型バルブ3のそれ以上の回転方向の他方側(第2連通孔を閉鎖する側)への回転動作が規制される。
そして、ハウジング2の排気ガスの流れ方向の上流端では、インレットポート(ハウジング2の排気ガス入口、流体入口)35が開口しており、また、ハウジング2の排気ガスの流れ方向の下流端では、アウトレットポート(ハウジング2の排気ガス出口、流体出口)45が開口している。そして、インレットポート35は、排気ガス還流管16の下流側開口端に接続し、また、アウトレットポート45は、排気ガス還流管17の上流側開口端に接続している。
また、ハウジング2の内部には、つまりハウジング2の外壁部とブロック30との間には、1つのインレットポート35に対して2つのクーラ側、バイパス側連通路が形成されている。クーラ側連通路は、EGRクーラ1の入口部に連通するクーラ入口側連通路、およびEGRクーラ1の出口部に連通するクーラ出口側連通路を有し、インレットポート35より内部に流入したEGRガスをEGRクーラ1を経由させてエンジンEの吸気系にEGRガスを再循環させる流体流路(排気ガス流路)である。
クーラ入口側連通路は、インレットポート35からEGRクーラ1の入口部に向けて、バイパス側流路孔42、バイパス流路43の軸線方向に対して直交する方向に真っ直ぐに延びる第1直線状流路であって、排気ガス流路36、クーラ側流路孔37およびクーラ入口側連通口39によって構成されている。また、クーラ出口側連通路は、EGRクーラ1の出口部からアウトレットポート45に向けて途中で略直角(例えば90°)に屈曲したL字状流路であって、クーラ出口側連通口40、排気ガス流路41、44によって構成されている。ここで、クーラ側流路孔37は、第2バルブシート32の内部に形成されて第2流路孔を構成している。また、クーラ入口側連通口39は、EGRクーラ1の複数の熱交換チューブの入口側端部に連通している。また、クーラ出口側連通口40は、EGRクーラ1の複数の熱交換チューブの出口側端部に連通している。
バイパス側連通路は、クーラ入口側連通路とクーラ出口側連通路とを短絡(ショートカット)して連通するバイパス側流路孔42およびバイパス流路43を有し、インレットポート35より内部に流入したEGRガスをEGRクーラ1を迂回(バイパス)させてエンジンEの吸気系にEGRガスを再循環させる流体流路(排気ガス流路)である。そして、バイパス側連通路は、インレットポート35からアウトレットポート45に向けて途中で略直角(例えば90°)に屈曲したL字状流路であって、排気ガス流路36、バイパス側流路孔42、バイパス流路43および排気ガス流路44によって構成されている。また、バイパス側連通路は、排気ガス流路36からアウトレットポート45に向けて、バイパス側流路孔42、バイパス流路43の軸線方向に真っ直ぐに延びる第2直線状流路を構成する。ここで、バイパス側流路孔42は、第1バルブシート31の内部に形成されて第1流路孔を構成し、クーラ入口側連通路(排気ガス流路、流体流路)の途中で分岐する流路孔を形成している。
ここで、ハウジング2の内部には、クーラ入口側連通路とクーラ出口側連通路とを気密的に区画するようにブロック30が一体的に形成されている。このブロック30の内部には、バルブ軸方向(シャフト51の軸線方向)に延びるシャフト収容孔46が設けられており、ブッシング等の軸受け部品(図示せず)を介して、2位置3方向切替弁のシャフト51を回転方向に摺動自在に軸支する円筒状のバルブ軸受け部が設けられている。このため、2位置3方向切替弁のシャフト51は、シャフト収容孔46の内部に設けられているバルブ軸受け部により回転自在に収容される。
なお、ブロック30の軸線方向の一端側に位置するハウジング2の外壁部は、バルブ軸受け部のシャフト収容孔46の軸線方向の一端側が開口している。そして、ハウジング2には、図6に示したように、シャフト収容孔46の開口部を気密的に閉塞するためのプラグ47が気密的に圧入固定されている。また、ハウジング2の冷却水通路の入口部および出口部には、図6に示したように、温水パイプ21、23が液密的に圧入固定されている。また、ハウジング2には、図6に示したように、後述する負圧作動式アクチュエータ4を保持するためのブラケット49がスクリュー50等の締結具を用いて締め付け固定されている。
また、ブロック30のシャフト収容孔46の内周と2位置3方向切替弁のシャフト51の外周との間には、ブッシング等の軸受け部品の他にガスシール等のシール部品(図示せず)が装着されている。また、ガスシールは、ゴム系弾性体によって円筒状に一体的に形成されており、ブロック30のシャフト収容孔46の内部に設けられているバルブ軸受け部とシャフト51との隙間にEGRガス中の異物が侵入するのを防止するゴムシール等のシール部品である。
そして、ブロック30は、2位置3方向切替弁のシャフト51に高温EGRガスおよび低温EGRガスが直接当たらないようにするために、2位置3方向切替弁のシャフト51の周囲を周方向に取り囲むように配設されている。これにより、ブロック30は、2位置3方向切替弁のシャフト51、このシャフト51を軸支するバルブ軸受け部、およびシャフト51上に設置されるガスシールを高温EGRガスの熱に対して保護する機能と、2位置3方向切替弁のシャフト51、およびバルブ軸受け部を低温EGRガス中に含まれる粘着性物質(例えば粘性カーボン等)に対して保護する機能とを兼ね備えている。
切替弁装置の2位置3方向切替弁は、ハウジング2の内部(排気ガス流路36)に開閉自在(回転自在)に収容されて、クーラ側流路孔37およびバイパス側流路孔42を選択的に開閉する平板形状のフラップ型バルブ3と、ハウジング2のブロック30のバルブ軸受け部に回転自在に軸支(支持)された円柱状のシャフト(バルブ軸)51と、フラップ型バルブ3とシャフト51とを連結する断面V字状のバルブレバー52とによって構成されている。
本実施例の2位置3方向切替弁のフラップ型バルブ3は、耐熱性および耐腐食性に優れた金属材料(例えばSUS304等のステンレス鋼)によっ平板形状(円板形状)に形成されている。そして、フラップ型バルブ3の板厚方向の一端面には、ハウジング2の第1バルブシート31に対して着座、離脱してバイパス側流路孔42を閉鎖、開放する第1シール面が設けられている。この第1シール面は、フラップ型バルブ3の表面に対して逆側の裏面側に設けられている。また、フラップ型バルブ3の板厚方向の他端面には、ハウジング2の第2バルブシート32に対して着座、離脱してクーラ側流路孔37を閉鎖、開放する第2シール面が設けられている。なお、フラップ型バルブ3の第1、第2シール面は、円形状の平坦面となっている。
フラップ型バルブ3は、バイパス全閉位置(デフォルト位置、作動角θ=0°:図4参照)とクーラ全閉位置(フルリフト位置、作動角θ=40〜50°:図5参照)との2位置に駆動されるように構成されている。バイパス全閉位置とは、バイパス全閉時に、フラップ型バルブ3の裏面側の第1シール面が、第1バルブシート31に着座(密着)してクーラ側流路孔37を開放(全開)し、且つバイパス側流路孔42を閉鎖(全閉)するフラップ型バルブ3のバルブシート位置である。また、クーラ全閉位置とは、クーラ全閉時に、フラップ型バルブ3の表面側の第2シール面が、第2バルブシート32に着座(密着)してクーラ側流路孔37を閉鎖(全閉)し、且つバイパス側流路孔42を開放(全開)するフラップ型バルブ3のバルブシート位置である。
本実施例の2位置3方向切替弁のシャフト51は、耐熱性および耐腐食性に優れた金属材料(例えばSUS304等のステンレス鋼)によって一体的に形成されている。このシャフト51は、軸受け部品およびシール部品を介して、ブロック30のシャフト収容孔46の内周に回転方向に摺動自在に支持されている。そして、シャフト51の外周には、バルブレバー52の固定端を保持固定する円筒状のレバー固定部53が固定されている。また、シャフト51の軸線方向の一端部は、図6に示したように、プラグ47よりハウジング2の外部に突出している。
バルブレバー52は、耐熱性および耐腐食性に優れた金属材料(例えばSUS304等のステンレス鋼)によって所定の形状(例えばV字状)に一体的に形成されている。このバルブレバー52は、一端にシャフト51のレバー固定部53の外周に例えば溶接等の固定手段を用いて固定される固定端を有し、且つ他端側にフラップ型バルブ3の裏面側の第1シール面(図示下端面)を固定する自由端を有している。バルブレバー52の固定端は、シャフト51のバルブ保持部の円柱形状に対応して円弧形状(または円筒形状)に形成されて、シャフト51のバルブ保持部の外周面の周方向の一部に例えば溶接等の固定手段を用いて保持固定されている。また、バルブレバー52の自由端は、フラップ型バルブ3の中央部にある孔形状に対応した形状に形成されて、フラップ型バルブ3の裏面側の第1シール面の中央部を例えば溶接等の固定手段を用いて保持固定している。したがって、フラップ型バルブ3は、バルブレバー52の固定端側を起点とした回転動作によってバルブレバー52の自由端側でクーラ側流路孔37およびバイパス側流路孔42を選択的に開閉する1個の弁体を構成している。
ここで、負圧作動式アクチュエータ4のダイヤフラム5の変位を利用して2位置3方向切替弁の弁体(フラップ型バルブ3)をバイパス全閉位置とクーラ全閉位置との2位置に駆動するバルブ駆動装置は、図1および図6に示したように、電動モータの駆動力(モータトルク)によって回転駆動される電動バキュームポンプ(図示せず)と、この電動バキュームポンプのエア吸入口に連通する空気流路管の途中に配設された電磁式または電動式の負圧制御弁(図示せず)と、この負圧制御弁を介して、電動バキュームポンプから大気圧よりも低い負圧が導入されると軸線方向の作動軸力を発生する負圧作動式アクチュエータ4とを備えている。
本実施例の負圧作動式アクチュエータ4は、薄膜状のダイヤフラム5と、内部にダイヤフラム室が形成されたケーシング6と、このケーシング6の内部(ダイヤフラム室の内部)に弾性変形自在に収容されたコイルスプリング(ダイヤフラムスプリング)7と、ケーシング6の外部に弾性変形自在に配設された2つの第1、第2コイルスプリング8、9と、ダイヤフラム5の変位を利用して、フラップ型バルブ3を開弁作動方向に駆動する分割ロッドとによって構成されている。
ダイヤフラム5は、ケーシング6の内部に弾性変形自在に収容されて、ダイヤフラム室を2つの第1、第2圧力室11、12に気密的に区画するゴム系弾性体である。このダイヤフラム5の外周端縁部は、ケーシング6のフランジ部とカバー13のフランジ部との間に挟み込んだ状態で、ケーシング6の外周縁部をU字状に折り返すことで、ダイヤフラム5の外周端縁部がケーシング6のフランジ部とカバー13のフランジ部との間に保持固定されている。また、ダイヤフラム5の中央部には、分割ロッドの軸線方向の図示上端部に設けられた嵌合部が嵌合する嵌合穴が形成されている。なお、ダイヤフラム5は、ダイヤフラム5の嵌合穴より図示上方に突出した嵌合部(後述する第1ロッド61の軸線方向の図示上端部(他端部))をかしめることで、第1ロッド61の鍔部とかしめ部との間に固定されている。
ケーシング6は、内部にダイヤフラム室が形成されたケース本体を構成し、ダイヤフラム5の図示上方側を覆うカバー13を有している。このケーシング6の天井壁(カバー13)には、このカバー13で開口した開口部を気密的に閉塞し、ダイヤフラム5のストロークを拘束するためのプラグ(ストッパ)54が嵌め込まれている。また、カバー13には、負圧制御弁を介して、電動バキュームポンプから第1圧力室11の内部に負圧を導入するための負圧導入管55が接続されている。そして、ケーシング6の底壁には、分割ロッドの外周との間に必要最小限のクリアランス56が形成されたロッドガイド57が組み付けられている。また、ケーシング6の底壁の外壁面には、第3プレート73が固定されている。また、ロッドガイド57の図示上端部には、ダイヤフラム座部59が配設されている。なお、第1圧力室11は、負圧制御弁を介して、負圧源である電動バキュームポンプのエア吸入口に連通する負圧室を構成する。また、第2圧力室12は、クリアランス56を介して、大気中に連通する大気圧室を構成する。
ここで、プラグ54の軸線方向の図示下端部は、電動バキュームポンプから負圧作動式アクチュエータ4への負圧供給時に、コイルスプリング7のスプリング荷重(付勢力)に抗して、2つの第1、第2圧力室11、12の圧力差に応じてダイヤフラム5が図示上方に変位した際にダイヤフラム5の変位量(フルリフト位置、フルリフト量)を規制する規制部(ストッパ)として利用されている。これにより、ダイヤフラム5の表面側がプラグ54に当接した際にダイヤフラム5のそれ以上の変位が規制される。つまり、ダイヤフラム5の位置がフルリフト位置となる。
また、ダイヤフラム座部59の図示上端部は、電動バキュームポンプから負圧作動式アクチュエータ4への負圧供給の停止(負圧導入カット)時に、コイルスプリング7のスプリング荷重(付勢力)によってダイヤフラム5が図示下方に変位した際にダイヤフラム5の変位量(デフォルト位置)を規制する規制部(ストッパ)として利用されている。これにより、ダイヤフラム5の裏面側がダイヤフラム座部59に当接した際にダイヤフラム5のそれ以上の変位が規制される。つまり、ダイヤフラム5の位置がデフォルト位置となる。
分割ロッドは、ケーシング6の内部からケーシング6の外部に突出するように軸線方向に延びる2つの第1、第2ロッド61、62に2分割されている。第1ロッド61は、ダイヤフラム5の変位を受けて軸線方向に移動(変位)するようにダイヤフラム側に配設されて、ロッドガイド57に対して相対移動可能となっている。この第1ロッド61の軸線方向の中央部は、ロッドガイド57の貫通孔(クリアランス56)に嵌め合わされている。そして、第1ロッド61の軸線方向のダイヤフラム側端部(図1において図示上端部)は、ダイヤフラム5を間に挟むように配設された2つのプレート63、64およびワッシャ65を介してダイヤフラム5に結合されている。また、第1ロッド61の軸線方向のバルブ側端部(図1において図示下端部)の外周には、第1プレート71が嵌め合わされている。
第2ロッド62は、第1ロッド61との間に所定の軸線方向隙間(間隔)を隔てて対向して配置され、且つ第1ロッド61の軸線方向の変位を受けて軸線方向に移動するようにバルブ側に配設されている。この第2ロッド62の軸線方向のダイヤフラム側端部(図1において図示上端部)の外周には、第2プレート72が嵌め合わされている。また、第2ロッド62の軸線方向のバルブ側(図6参照)は、L字状に屈曲しており、このL字状部67の先端がリンクプレート69の入力側の嵌合穴に係合している。ここで、リンクプレート69は、第2ロッド62の軸線方向の直線運動をシャフト51の回転運動に変換する運動方向変換機構を構成すると共に、シャフト51および第2ロッド62と一緒にリンク機構を構成している。また、リンクプレート69の出力側の嵌合穴には、プラグ47より外部に突出したシャフト51の軸線方向の先端部が固定されている。
コイルスプリング7は、ケーシング6の内部(ダイヤフラム室の内部)、特に第1圧力室11の内部に軸線方向に弾性変形自在に収容されている。このコイルスプリング7は、プレート63およびスプリングガイドプレート70を介してダイヤフラム5に対して、フラップ型バルブ3を第1バルブシート31の第1弁座部33に押し当てる方向(閉弁方向、バイパス側流路孔42を閉じる側)にスプリング荷重(付勢力)を与える荷重付与手段を構成している。そして、コイルスプリング7の軸線方向の一端は、ダイヤフラム側に位置するスプリングガイドプレート70の座部に保持され、また、コイルスプリング7の軸線方向の他端は、ダイヤフラム側に対して逆側に位置するケーシング6の天井壁(カバー13)の座部に保持されている。
第1コイルスプリング8は、ケーシング6の外部、特に第2プレート72と第3プレート73との間に軸線方向に弾性変形自在に配設されている。また、第1コイルスプリング8は、第2コイルスプリング9のコイル径方向の外径側に設置されるアウタースプリングを構成している。この第1コイルスプリング8は、第2プレート72を介して第2ロッド62に対して、フラップ型バルブ3を第1バルブシート31の第1弁座部33に押し当てる方向(閉弁方向、バイパス側流路孔42を閉じる側)にスプリング荷重(付勢力)を与える第1荷重付与手段を構成している。そして、第1コイルスプリング8の軸線方向の一端は、ダイヤフラム側に対して逆側(バルブ側)に位置する第2プレート72の第1座部に保持され、また、第1コイルスプリング8の軸線方向の他端は、ダイヤフラム側に位置する第3プレート73の座部に保持されている。
なお、第1コイルスプリング8のスプリング荷重(フラップ型バルブ3の開弁作動方向に対して負荷(SPG負荷)となるバネ荷重)は、コイルスプリング7のスプリング荷重(フラップ型バルブ3の開弁作動方向に対して負荷(SPG負荷)となるバネ荷重)と同一としても、また、コイルスプリング7のスプリング荷重よりも大きくなるように設計しても良く、小さくなるように設計しても良い。
第2コイルスプリング9は、ケーシング6の外部、特に第1プレート71と第2プレート72との間に軸線方向に弾性変形自在に配設されている。また、第2コイルスプリング9は、第1コイルスプリング8のコイル径方向の内径側に設置されるインナースプリングを構成している。この第2コイルスプリング9は、2つの第1、第2プレート71、72を介して2つの第1、第2ロッド61、62に対して、2つの第1、第2ロッド61、62の間の間隔を拡げる方向にスプリング荷重(付勢力)を与える第2荷重付与手段を構成している。そして、第2コイルスプリング9の軸線方向の一端は、ダイヤフラム側に対して逆側(バルブ側)に位置する第2プレート72の第2座部に保持され、また、第2コイルスプリング9の軸線方向の他端は、ダイヤフラム側に位置する第1プレート71の座部に保持されている。
なお、第2コイルスプリング9のスプリング荷重は、コイルスプリング7のスプリング荷重(SPG負荷)または第1コイルスプリング8のスプリング荷重(SPG負荷)のいずれよりも小さくなるように設計する。ここで、第2コイルスプリング9は、第1、第2ロッド61、62および第1、第2プレート71、72と共に、フラップ型バルブ3をクーラ全閉位置(バルブ開弁状態)からバイパス全閉位置に切り替えた際に、すなわち、電動バキュームポンプから負圧作動式アクチュエータ4への負圧供給を停止(負圧導入カット)した際に、バルブ着座時の衝撃荷重を緩和するバルブ駆動装置の衝撃荷重吸収装置を構成する。
第1プレート71は、金属材料(金属板)をプレス成形(曲げ加工)する等して所定の底付き筒形状に一体的に形成されている。この第1プレート71は、第1ロッド61の外周にかしめ固定された円環状の第1環状板74を有している。この第1環状板74の中央部には、第1ロッド61の外周に嵌合する第1嵌合孔が形成されている。なお、第1環状板74は、第1ロッド61の軸線方向の図示下端部(一端部)に設けられた嵌合部、つまり第1嵌合孔より図示下方に突出した嵌合部をかしめることで、第1ロッド61の一端部に、すなわち、第1ロッド61の鍔部(図1では省略されている)とかしめ部との間に固定されている。
また、第1環状板74の外周端縁側には、第2コイルスプリング9の荷重を受け止める座部が設けられている。そして、第1環状板74の外周端縁は、第2コイルスプリング9のコイル外径側を覆うように略直角に折り曲げられている。また、第1プレート71の折曲げ部の一部からは、軸線方向の第2ロッド側(第2プレート側)に延びる複数(少なくとも2つ)の係止片77が突出している。これらの係止片77の先端側は、略直角に折り曲げられて、第2プレート72を係止する係止部78として機能する。
第2プレート72は、金属材料(金属板)をプレス成形(曲げ加工)する等して所定の底付き筒形状に一体的に形成されている。この第2プレート72は、第2ロッド62の外周にかしめ固定されて、第1プレート71の第1環状板74の外径よりも大きい円環状の第2環状板75を有している。この第2環状板75は、第1プレート71の第1環状板74との間に所定の軸線方向隙間(間隔)を隔てて対向して配設されている。そして、第2環状板75の中央部には、第2ロッド62の外周に嵌合する第2嵌合孔が形成されている。なお、第2環状板75は、第2ロッド62の軸線方向の図示上端部(他端部)に設けられた嵌合部、つまり第2嵌合孔より図示上方に突出した嵌合部をかしめることで、第2ロッド62の他端部に、すなわち、第2ロッド62の鍔部(図1では省略されている)とかしめ部との間に固定されている。
また、第2環状板75の第2嵌合孔の周囲には、複数の係止片77が貫通する複数の貫通孔79が形成されている。そして、第2環状板75の貫通孔79の外周側には、複数の係止片77の係止部78に係止される被係止部が設けられている。また、第2環状板75の外周端縁側には、第1コイルスプリング8の荷重を受け止める第1座部が設けられている。また、第2環状板75の貫通孔近傍には、第2コイルスプリング9の荷重を受け止める第2座部が設けられている。そして、第2環状板75の外周端縁は、第1コイルスプリング8のコイル外径側を覆うように略直角に折り曲げられている。
第3プレート73は、金属材料(金属板)をプレス成形(曲げ加工)する等して所定の底付き筒形状に一体的に形成されている。この第3プレート73は、ロッドガイド57の外周を案内としケーシング6に保持固定されて、第2プレート72の第2環状板75の外径よりも大きい円環状の第3環状板76を有している。この第3環状板76は、第2プレート72の第2環状板75との間に所定の軸線方向隙間(間隔)を隔てて対向して配設されている。そして、第3環状板76の中央部には、ロッドガイド57の外周に嵌合する第3嵌合孔が形成されている。また、第3環状板76には、第1コイルスプリング8の荷重を受け止める座部が設けられている。そして、第3環状板76の外周端縁は、第1コイルスプリング8のコイル外径側を覆うように略直角に折り曲げられている。
負圧作動式アクチュエータ4は、フラップ型バルブ3の開弁作動時に、コイルスプリング7のスプリング荷重(SPG負荷)と第1コイルスプリング8のスプリング荷重(SPG負荷)とエンジンEから受ける外力(エンジン外力:振動、圧力)との合力に打ち勝ち、フラップ型バルブ3を開弁作動方向に駆動(開弁駆動)できる設計となっている。すなわち、ダイヤフラム5を使用する負圧作動式アクチュエータ4の作動軸力は、「ダイヤフラム径×印加負圧」で決まり、この「ダイヤフラム径×印加負圧」が、「エンジン外力(振動、圧力)+コイルスプリング荷重(SPG負荷)+第1コイルスプリング荷重(SPG負荷)」よりも上回るように設計されている。
ここで、電動バキュームポンプおよび負圧制御弁は、エンジン制御ユニット(以下ECUと呼ぶ)10によって通電制御されるように構成されている。なお、負圧制御弁は、第1圧力室11の内部への負圧供給量を切り替えるように構成されている。ここで、ECU10には、制御処理、演算処理を行うCPU、各種プログラムおよびデータを保存する記憶装置(ROMやRAM等のメモリ)、入力回路、出力回路等の機能を含んで構成される周知の構造のマイクロコンピュータが設けられている。また、ECU10は、図示しないイグニッションスイッチをオン(IG・ON)すると、メモリ内に格納された制御プログラムやマップ90に基づいて、フラップ型バルブ3の弁開度を電子制御するように構成されている。なお、ECU10は、イグニッションスイッチがオフ(IG・OFF)されると、メモリ内に格納された制御プログラムに基づく上記の制御が強制的に終了されるように構成されている。
そして、各種センサからのセンサ信号は、A/D変換器でA/D変換された後に、ECU10に内蔵されたマイクロコンピュータに入力されるように構成されている。そして、マイクロコンピュータには、クランク角度センサ、アクセル開度センサ、冷却水温度センサ、排気ガス還流管16、17の内部を流れるEGR量を間接的に検出するエアフロメータ、エンジンEの燃焼室内に吸入される吸入空気の温度(吸気温)を検出するための吸気温度センサ(吸気温度検出手段)91、およびEGRクーラモジュールより流出してエンジン吸気管15に再循環されるEGRガスの温度を検出するための排気温度センサ(排気温度検出手段)92等が接続されている。
[実施例1の作用]
次に、本実施例の排気ガス再循環装置の作用を図1ないし図6に基づいて簡単に説明する。
例えばディーゼルエンジン等のエンジンEが始動することにより、エンジンEのシリンダヘッドに形成された吸気ポートの吸気バルブが開かれると、エアクリーナ20で濾過された吸入空気が、エンジン吸気管15、スロットルボディ、サージタンクを通って各気筒のインテークマニホールドに分配され、エンジンEの各気筒の燃焼室内に吸入される。そして、エンジンEでは、燃料が燃える温度よりも高い温度になるまで空気を圧縮し、そこにインジェクタから高圧燃料を噴霧して燃焼が成される。そして、エンジンEの各気筒の燃焼室内で燃えた燃焼ガスは、エンジンEのシリンダヘッドに形成された排気ポートから排出され、エキゾーストマニホールド、エンジン排気管14を経て排出される。
ここで、負圧作動式アクチュエータ4の作動軸力を利用したバルブ開弁作動を説明する。ECU10は、電動バキュームポンプおよび負圧制御弁に電力を供給する。すると、電動バキュームポンプのエア吐出口に正圧が発生し、エア吸入口に負圧が発生するため、空気流路管および第1圧力室11内のエアを吸引するので、負圧作動式アクチュエータ4の第1圧力室11の内部は負圧状態となり、大気中に連通する第2圧力室12と第1圧力室11との間に圧力差が生じる。
これにより、コイルスプリング7のスプリング荷重(SPG負荷)に抗して、2つの第1、第2圧力室11、12の圧力差に応じてダイヤフラム5が図示上方に変位するため、第1ロッド61が軸線方向の図示上方に移動する。これにより、第1ロッド61に固定された第1プレート71が第1ロッド61と一緒に軸線方向の図示上方に移動するため、第1プレート71の複数の係止片77の係止部78が第2プレート72に係合し、第1コイルスプリング8のスプリング荷重(SPG負荷)に抗して、第2プレート72を軸線方向の図示上方に持ち上げる。すると、第2プレート72に固定される第2ロッド62も軸線方向の図示上方に移動する。
そして、第2ロッド62の軸線方向の直線運動に伴ってリンクプレート69がシャフト51の軸心を中心にして回転し、リンクプレート69の回転に伴ってリンクプレート69に固定されたシャフト51が回転中心軸線を中心にして回転する。これによって、フラップ型バルブ3がシャフト51の軸心を中心にして所定の回転角度(作動角θ:例えば40〜50°)だけ回転するため、第1バルブシート31の第1弁座部33より離脱して、第2バルブシート32の第2弁座部34に着座する。したがって、フラップ型バルブ3のバルブシート位置は、クーラ側流路孔37を閉鎖(全閉)し、且つバイパス側流路孔42およびバイパス流路43を開放(全開)するクーラ全閉位置となる。すなわち、フラップ型バルブ3は、負圧作動式アクチュエータ4の作動軸力によって開弁作動方向に駆動されるため、バイパス全閉位置からクーラ全閉位置に切り替わる。
したがって、排気ガス還流管16からインレットポート35を経由して、ハウジング2の排気ガス流路36に流入した高温EGRガスは、図5に示したように、排気ガス流路36を直線状流路の軸線方向に真っ直ぐに流れて、第2バルブシート32の第2弁座部34に着座しているフラップ型バルブ3の裏面側の第1シール面に衝突する。このとき、フラップ型バルブ3の裏面側の第1シール面が直線状流路の軸線方向に対して所定の傾斜角度(例えば40〜50°程度)で傾斜しているため、フラップ型バルブ3の裏面側の第1シール面に衝突した高温EGRガスの流れ方向が、バイパス側流路孔42およびバイパス流路43の軸線方向に変更される。そして、バイパス側流路孔42およびバイパス流路43を通過した高温EGRガスは、バイパス側流路孔42およびバイパス流路43の軸線方向に真っ直ぐに流れて、ハウジング2の排気ガス流路44に流入し、アウトレットポート45よりハウジング2の外部に流出する。そして、ハウジング2の外部に流出した高温EGRガスは、排気ガス還流管17を経由してエンジン吸気管15に再循環(還流)される。
また、例えば寒冷時に、フラップ型バルブ3のバルブシート位置を、フラップ型バルブ3の表面側の第2シール面が第2バルブシート32の第2弁座部34に着座してクーラ側流路孔37を閉鎖(全閉)するクーラ全閉位置に設定し、排気ガス還流管16からEGRクーラモジュールの内部に導入されるEGRガスの全流量を、図5に示したように、バイパス側流路孔42およびバイパス流路43を通過させてエンジン吸気管15に再循環(還流)させるようにすると、EGRガスの温度が比較的に高い状態で再循環されることになる。これによって、吸入空気への十分な暖気効果を得ることができ、エンジンEでの燃焼性が向上し、エンジンEより排出される排気ガス中の汚染物質(HC等のエミッション)や白煙の発生を防止することができる。
また、EGRガスを冷却することによって吸入空気の温度を低下させると、エンジンEより排出される排気ガス中の汚染物質(NOx等のエミッション)の排出量が減少する傾向にあるが、比較的にエンジンEの低回転、低負荷の運転条件においては、EGRガスを冷却することによってHCの排出量が増加する。このため、エンジンEの運転状態に応じてフラップ型バルブ3を適度な弁開度(回転角度、作動角θ)に制御することで、EGRガスの温度が最適な温度となるように変化させて、NOxの排出量およびHCの排出量を同時に低減させるようにすることもできる。
ここで、コイルスプリング7のスプリング荷重(SPG負荷)および第1コイルスプリング8のスプリング荷重(SPG負荷)を利用したバルブ閉弁作動を説明する。ECU10は、電動バキュームポンプおよび負圧制御弁への電力の供給を停止する。すると、電動バキュームポンプから負圧作動式アクチュエータ4の第1圧力室11の内部への負圧供給が停止(負圧導入カット)され、2つの第1、第2圧力室11、12の圧力差が小さくなる(またはなくなる)。これにより、コイルスプリング7のスプリング荷重(SPG負荷)によってダイヤフラム5がダイヤフラム座部59に押し戻されるので、第1ロッド61が軸線方向の図示下方に移動し、第1プレート71の複数の係止片77の係止部78と第2プレート72との係合状態が外れる。
これにより、第2ロッド62は、第1コイルスプリング8のスプリング荷重(SPG負荷)によって軸線方向の図示下方に押し戻されて、第1コイルスプリング8のスプリング荷重と第2コイルスプリング9のスプリング荷重とがバランスする位置まで軸線方向の図示下方に移動する。このとき、第2コイルスプリング9のスプリング荷重によって、対向配置される2つの第1、第2ロッド61、62(のかしめ部)間の間隔、すなわち、第1プレート71の第1環状板74と第2プレート72の第2環状板75との間の間隔が所定値以上となるように維持される(図1参照)。
これにより、第2ロッド62の軸線方向の直線運動に伴ってリンクプレート69がシャフト51の軸心を中心にして回転し、リンクプレート69の回転に伴ってリンクプレート69に固定されたシャフト51が回転中心軸線を中心にして回転する。これによって、フラップ型バルブ3がシャフト51の軸心を中心にして所定の回転角度(作動角θ:例えば40〜50°)だけ回転するため、第2バルブシート32の第2弁座部34より離脱して、第1バルブシート31の第1弁座部33に着座する。したがって、フラップ型バルブ3のバルブシート位置は、クーラ側流路孔37を開放(全開)し、且つバイパス側流路孔42を閉鎖(全閉)するバイパス全閉位置となる。すなわち、フラップ型バルブ3は、コイルスプリング7のスプリング荷重(SPG負荷)および第1コイルスプリング8のスプリング荷重(SPG負荷)によって閉弁作動方向に付勢(駆動)されるため、クーラ全閉位置からバイパス全閉位置に切り替わる。
したがって、排気ガス還流管16からインレットポート35を経由して、ハウジング2の内部(排気ガス流路36)に流入した高温EGRガス(例えば450〜600℃の排気温度)は、図4に示したように、クーラ側流路孔37およびクーラ入口側連通口39を真っ直ぐに流れ、クーラ入口側連通口39からEGRクーラ1の内部に流入する。そして、EGRクーラ1の内部に流入した高温EGRガスは、複数の熱交換チューブを通過する際にエンジン冷却水(例えば80〜90℃程度の冷却水温)と熱交換して冷やされて低温EGRガス(例えば100℃程度の排気温度)となる。そして、低温EGRガスは、クーラ出口側連通口40からハウジング2の内部(排気ガス流路41)に再度流入し、排気ガス流路44にて流れ方向が約90°屈曲した後に、アウトレットポート45よりハウジング2の外部に流出する。そして、ハウジング2の外部に流出した低温EGRガスは、排気ガス還流管17を経由してエンジン吸気管15に再循環(還流)される。
ここで、例えば定常時に、フラップ型バルブ3のバルブシート位置を、フラップ型バルブ3の裏面側の第1シール面が第1バルブシート31の第1弁座部33に着座してバイパス側流路孔42を閉鎖(全閉)するバイパス全閉位置に設定し、排気ガス還流管16からEGRクーラモジュールの内部に導入されるEGRガスの全流量を、図4に示したように、EGRクーラ1の内部を通過させてエンジン吸気管15に再循環(還流)させるようにすると、高温EGRガスが、EGRクーラ1の内部で十分に冷却される。これによって、温度が低く、密度の小さい低温EGRガスが、エンジン吸気管15の吸気通路内で吸入空気と混入することになるので、エンジンEの出力を低下させることなく、エンジンEの各気筒の燃焼室内での燃料の燃焼温度が低下して、エンジンEより排出される排気ガス中の汚染物質(NOx等のエミッション)の発生を効果的に低減させることができる。
[実施例1の効果]
以上のように、本実施例のバルブ駆動装置においては、負圧作動式アクチュエータ4のダイヤフラム5に連動する分割ロッドを第1、第2ロッド61、62に2分割し、負圧作動式アクチュエータ4のケーシング6の内部(ダイヤフラム室の内部)に配設されるコイルスプリング7に加えて、このコイルスプリング7と同一の付勢方向(バルブ締め切り方向)にスプリング荷重を与える第1コイルスプリング8を負圧作動式アクチュエータ4のケーシング6の外部に、しかもコイルスプリング7に対して直列的に配設している。
これによって、フラップ型バルブ3を第1バルブシート31の第1弁座部33に着座させてバイパス側流路孔42を閉鎖(全閉)している時(バイパス全閉時)に、コイルスプリング7のスプリング荷重だけでなく、第1コイルスプリング8のスプリング荷重も、フラップ型バルブ3を第1バルブシート31の第1弁座部33に押し付ける方向に加わる。このため、バルブ閉弁時の(第1バルブシート31の第1弁座部33に対する)バルブ押さえ荷重は、コイルスプリング7の仕様変更を伴うことなく、また、ダイヤフラム径を径大化することなく、第1コイルスプリング8のスプリング荷重分だけ増加する。なお、コイルスプリング7の仕様変更を伴うことなく、バルブ押さえ荷重をアップできるので、スプリングガイドプレート70の耐久面(例えば板厚アップや剛性の大きいものに変更する等)を考慮する必要もない。
したがって、排気ガス再循環装置に組み込まれるEGRクーラモジュールのバルブ駆動装置においては、負圧作動式アクチュエータ4のケーシング6を大型化することなく、フラップ型バルブ3のバイパス全閉時に、エンジンEから受ける外力(エンジン外力:振動、圧力)、特にエンジンEより排出される排気ガスの排気圧の脈動(脈動圧)が大きいものであっても、エンジン外力に対するフラップ型バルブ3の耐チャタリング性の向上を図ることができる。すなわち、例えば排気圧の脈動が排気ガス還流管16、ハウジング3の排気ガス流路36を経由してフラップ型バルブ3に伝わっても、コイルスプリング7のスプリング荷重および第1コイルスプリング8のスプリング荷重によってフラップ型バルブ3が第1バルブシート31の第1弁座部33に押し付けられるので、フラップ型バルブ3が第1バルブシート31の第1弁座部33に対し微小なリフトで開閉を繰り返すようなチャタリング現象の発生を確実に抑えることができる。したがって、フラップ型バルブ3のバイパス全閉位置における弁洩れ量を効果的に低減することができるので、EGRクーラモジュールのバルブ駆動装置の信頼性を向上することができる。
また、本実施例のバルブ駆動装置は、比較例1、2に対してダイヤフラム径を径大化することなく、すなわち、負圧作動式アクチュエータ4のケーシング6の体格を大型化することなく、第1コイルスプリング8のスプリング荷重分だけバルブ押さえ荷重を増加できるので、エンジン外力(振動、圧力)を要因とするフラップ型バルブ3のチャタリング現象に対する余裕度をアップすることができる。そして、負圧作動式アクチュエータ4のケーシング6の体格の大型化を防止できるので、負圧作動式アクチュエータ4を含む装置全体(EGRクーラモジュール)の体格の大型化を防止することができる。この結果、自動車等の車両へのEGRクーラモジュールの搭載スペースを確保することが容易となるので、EGRクーラモジュールの搭載性を向上させることができる。
また、ダイヤフラム5の変位を利用してフラップ型バルブ3を開弁作動方向に駆動する負圧作動式アクチュエータ4は、コイルスプリング7および第1コイルスプリング8に加えて、電動バキュームポンプから負圧作動式アクチュエータ4への負圧供給が停止(負圧導入カット)されて、フラップ型バルブ3のバルブシート位置がクーラ全閉位置(開弁状態)からバイパス全閉位置に切り替えられ、フラップ型バルブ3の裏面側の第1シール面が第1バルブシート31の第1弁座部33に着座する時(バルブ着座時)の衝撃荷重を吸収するダンパー効果を有する第2コイルスプリング9を負圧作動式アクチュエータ4のケーシング6の外部に、しかもコイルスプリング7に対して直列的に、更に第1コイルスプリング8に対して並列的に配設している。
これによって、第1コイルスプリング8のスプリング荷重によってフラップ型バルブ3を第1バルブシート31の第1弁座部33に着座させる時(バルブ着座時)に、フラップ型バルブ3から分割ロッド(2つの第1、第2ロッド61、62)に伝わる衝撃荷重が、第1ロッド61に固定された第1プレート71の第1環状板74と第2ロッド62に固定された第2プレート72の第2環状板75との間の間隔を縮小化するように加わる。しかし、第2コイルスプリング9のスプリング荷重が2つの第1、第2環状板74、75の間隔を拡げる方向に作用しているため、フラップ型バルブ3から2つの第1、第2ロッド61、62に伝わる衝撃荷重を第2コイルスプリング9で吸収または減衰することができる。
したがって、本実施例のバルブ駆動装置においては、バルブ着座時に、フラップ型バルブ3から2つの第1、第2ロッド61、62および2つの第1、第2プレート71、72を経由して負圧作動式アクチュエータ4のダイヤフラム5に伝わる衝撃荷重を第2コイルスプリング9の弾性変形によって緩和できるので、ダイヤフラム5の作動耐久性の向上を図ることができる。また、本実施例のバルブ駆動装置は、比較例1、2に対してダイヤフラム5の作動耐久性を向上させることができるので、ダイヤフラム5の作動限界に対する余裕度をアップすることができる。
[変形例]
本実施例では、アクチュエータとして、第1圧力室11に大気圧よりも低い負圧を導入して、大気中に連通する第2圧力室12と負圧源に連通する第1圧力室11との圧力差を利用してダイヤフラム5を変位させるように構成した負圧作動式アクチュエータ4を採用しているが、アクチュエータとして、第2圧力室12に大気圧よりも高い正圧を導入して、大気中に連通する第1圧力室11とポンプに連通する第2圧力室12との圧力差を利用してダイヤフラム5を変位させるように構成した流体圧式アクチュエータを採用しても良い。この場合のポンプは、エア吸入口より吸入したエアを加圧してエア吐出口より吐出し、第2圧力室12にエア吐出口より吐出されたエアを供給するエアポンプが用いられる。
本実施例では、2位置3方向切替弁の弁体として、シャフト51の軸心を中心にして回転するフラップ型バルブ3を適用した例を説明したが、2位置3方向切替弁の弁体として、プレート型バルブ、ロータリー型バルブ等の他のバルブを用いても良い。また、切替弁装置を、バイパス全閉位置とクーラ全閉位置との間のバルブ作動角度を連続的または段階的に変更して、EGRクーラ1を通過する排気ガス流量(低温EGRガス量)とバイパス側流路孔42およびバイパス流路43を通過する排気ガス流量(高温EGRガス量)との混合比を調整して、エンジンEの吸気系に再循環されるEGRガス温度(排気ガス温度)を制御する排気ガス温度制御弁として用いても良い。また、バルブをバイパス側流路孔42のみを開閉する流路開閉弁の弁体としても良い。
本実施例では、本発明を、クーラ側流路孔37およびバイパス側流路孔42を選択的に開閉する2位置3方向切替弁に適用した例を説明したが、本発明を、EGRクーラ1に冷却性能の異なる複数の排気ガス流路を設け、これらの排気ガス流路にそれぞれ連通する複数のクーラ側連通路を切り替える切替弁に使用しても良い。また、2位置3方向切替弁のバルブ端面(フラップ型バルブ3の裏面側の第1シール面)を、クーラ全閉時にEGRガスが緩やかに流れ方向を変更するように球面状(または円弧状)に湾曲させても良い。
本実施例では、本発明を、内部をU字状にEGRガス(排気ガス)が流れるUターンフロータイプのEGRクーラ(排気ガスクーラ)1を備えた排気ガス冷却装置(EGRクーラモジュール)に適用したが、本発明を、内部をS字状またはI字状にEGRガス(排気ガス)が流れるタイプの排気ガスクーラを備えた排気ガス冷却装置(EGRクーラモジュール)に適用しても良い。この場合には、排気ガスクーラの出口タンク部とハウジング2のクーラ出口側連通口40とを、熱交換機能を持たない排気ガス配管で接続する。
本実施例では、2位置3方向切替弁の弁体(フラップ型バルブ3)の裏面側の第1シール面が着座する第1弁座部33を、ハウジング2のブロック30に圧入嵌合される円筒状の第1バルブシート31の環状端面に設けているが、2位置3方向切替弁の弁体(バルブ)が着座する第1弁座部を、ハウジング2のブロック30に設けられる第1連通孔の開口周端縁に直接設けても良い。この場合には、ハウジング2に第1弁座部が一体的に形成される。また、2位置3方向切替弁の弁体(フラップ型バルブ3)の表面側の第2シール面が着座する第2弁座部34を、ハウジング2の直線状流路に圧入嵌合される円筒状の第2バルブシート32の環状端面に設けているが、2位置3方向切替弁の弁体(バルブ)が着座する第2弁座部を、ハウジング2の直線状流路に設けられる第2連通孔の開口周端縁に直接設けても良い。この場合には、ハウジング2に第2弁座部が一体的に形成される。
本実施例では、ハウジング2の排気ガス流路(流体流路)36内を流れる流体として、エンジンEより流出する排気ガス(EGRガス)を適用しているが、流路孔内を流れる流体として、燃料タンク内で揮発化した蒸発燃料(エバポガス)、エンジンEの気筒内に吸入される吸入空気(新規吸入空気)等の気体を使用しても良い。
本実施例では、内部にクーラ側連通路およびバイパス側連通路が形成されたハウジング2の内部に開閉自在にフラップ型バルブ3を収容しているが、1つのインレットポート(流体入口、排気ガス入口)に対して2つの第1、第2アウトレットポート(流体出口、排気ガス出口)を有するT字状分岐管(ハウジング)の内部に開閉自在にバルブを収容しても良い。この場合には、インレットポートから第1アウトレットポートに向けて真っ直ぐに延びる直線状流路が流体流路を成し、その直線状流路の途中から分岐して第2アウトレットポートに向けて延びる分岐流路が流路孔を成す。また、バルブは、直線状流路の内部に開閉自在に収容される。
また、2つの第1、第2インレットポート(流体入口、排気ガス入口)に対して1つのアウトレットポート(流体出口、排気ガス出口)を有するT字状合流管(ハウジング)の内部に開閉自在にバルブを収容しても良い。この場合には、第1インレットポートからアウトレットポートに向けて真っ直ぐに延びる直線状流路が流体流路を成し、第2インレットポートから流入してその直線状流路の途中に合流する合流流路が流路孔を成す。また、バルブは、直線状流路の内部に開閉自在に収容される。
本実施例では、EGRクーラ(熱交換器)1の入口部に、内部にフラップ型バルブ3を開閉自在に収容したハウジング2を結合し、EGRクーラ1よりも排気ガス(流体)の流れ方向の上流側にフラップ型バルブ3を配設しているが、熱交換器の出口部に、内部にバルブを開閉自在に収容したハウジングを結合し、熱交換器よりも流体の流れ方向の下流側にバルブを配設しても良い。また、ハウジングは、必ずしもEGRクーラ1等の熱交換器の入口部または出口部に結合されていなくても良い。また、EGRクーラ1等の熱交換器を廃止しても良い。
本実施例では、負圧作動式アクチュエータ4のケーシング6の外部に2つの第1、第2コイルスプリング(第1、第2荷重付与手段)8、9を配設しているが、負圧作動式アクチュエータ4のケーシング6の外部に第1コイルスプリング(荷重付与手段)8のみを配設しても良い。また、第1、第2コイルスプリング8、9の代わりに、ゴム系弾性体、樹脂系弾性体、板バネ、エアクッション、不等ピッチコイルバネ、二重コイルバネ、異径コイルバネを用いても良い。また、コイルスプリング7のスプリング荷重(付勢力)を比較例1、2のコイルスプリング107よりも小さくすれば、コイルスプリング7のスプリング荷重(付勢力)をダイヤフラム5をデフォルト位置に戻すだけの小さい付勢力となるようにコイル径や線径を小さくしたり、剛性の弱い材料に変更したりしてコイルスプリング7の仕様を変更しても良い。この場合には、コイルスプリング7のスプリング荷重(付勢力)を減らした荷重分だけ、第1コイルスプリング8のスプリング荷重(付勢力)をアップさせることでフラップ型バルブ3の耐振性を確保することが可能となる。
負圧作動式アクチュエータを示した断面図である(実施例1)。 排気ガス再循環装置の全体構成を示した構成図である(実施例1)。 切替弁装置の全体構造を示した断面図である(実施例1)。 フラップ型バルブのバイパス全閉位置を示した説明図である(実施例1)。 フラップ型バルブのクーラ全閉位置を示した説明図である(実施例1)。 バルブ駆動装置の全体構造を示した斜視図である(実施例1)。 切替弁装置の全体構造を示した断面図である(比較例1、2)。 バルブ駆動装置の全体構造を示した斜視図である(比較例1、2)。 負圧作動式アクチュエータを示した断面図である(比較例1、2)。
符号の説明
E エンジン(内燃機関)
1 EGRクーラ(排気ガスクーラ)
2 ハウジング
3 フラップ型バルブ(2位置3方向切替弁の弁体)
4 負圧作動式アクチュエータ
5 ダイヤフラム
6 ケーシング(ケース本体)
7 コイルスプリング
8 第1コイルスプリング(荷重付与手段、第1荷重付与手段)
9 第2コイルスプリング(第2荷重付与手段)
11 負圧作動式アクチュエータの第1圧力室(負圧室、ダイヤフラム室)
12 負圧作動式アクチュエータの第2圧力室(大気圧室、ダイヤフラム室)
13 カバー(ケーシング)
31 第1バルブシート
32 第2バルブシート
33 第1バルブシートの第1弁座部(流路孔の開口周縁部)
34 第2バルブシートの第2弁座部
36 排気ガス流路(クーラ側連通路、バイパス側連通路)
37 クーラ側流路孔(クーラ側連通路)
39 クーラ入口側連通口(クーラ側連通路)
40 クーラ出口側連通口(クーラ側連通路)
41 排気ガス流路(クーラ側連通路)
42 バイパス側流路孔(流路孔、バイパス側連通路)
43 バイパス流路(バイパス側連通路)
44 排気ガス流路(クーラ側連通路、バイパス側連通路)
51 シャフト(バルブ軸、2位置3方向切替弁の弁軸)
61 負圧作動式アクチュエータの第1ロッド(分割ロッド)
62 負圧作動式アクチュエータの第2ロッド(分割ロッド)
69 リンクプレート(運動方向変換機構、リンク機構)
71 第1プレート
72 第2プレート
73 第3プレート
74 第1プレートの第1環状板
75 第2プレートの第2環状板
76 第3プレートの第3環状板
77 第1プレートの係止片
78 第1プレートの係止部
79 第2プレートの貫通孔

Claims (10)

  1. エンジンの気筒に連通する流路孔の開口周縁部に対して着座、離脱して前記流路孔を閉鎖、開放するバルブを駆動するアクチュエータを備えたバルブ駆動装置において、
    前記アクチュエータは、
    (a)内部にダイヤフラム室が形成されたケーシングと、
    (b)前記ダイヤフラム室を2つの第1、第2圧力室に区画すると共に、前記2つの第1、第2圧力室の圧力差に対応して軸線方向に変位するダイヤフラムと、
    (c)このダイヤフラムの変位を利用して、前記バルブを開弁作動方向に駆動する分割ロッドと、
    (d)前記ダイヤフラムに対して、前記バルブを前記流路孔の開口周縁部に押し付ける方向に荷重を与えるスプリングと
    を備え、
    前記分割ロッドは、前記ケーシングの内部から前記ケーシングの外部に突出するように軸線方向に延びる2つの第1、第2ロッドに分割されており、
    前記第1ロッドは、前記ダイヤフラムの変位を受けて軸線方向に移動するように前記ダイヤフラム側に配設されており、
    前記第2ロッドは、前記第1ロッドとの間に所定の間隔を隔てて対向して配置され、且つ前記第1ロッドの変位を受けて軸線方向に移動するように前記バルブ側に配設されており、
    前記アクチュエータは、前記ケーシングの外部に配設されて、前記第2ロッドに対して、前記バルブを前記流路孔の開口周縁部に押し付ける方向に荷重を与える荷重付与手段を備えたことを特徴とするバルブ駆動装置。
  2. エンジンの気筒に連通する流路孔の開口周縁部に対して着座、離脱して前記流路孔を閉鎖、開放するバルブを駆動するアクチュエータを備えたバルブ駆動装置において、
    前記アクチュエータは、
    (a)内部にダイヤフラム室が形成されたケーシングと、
    (b)前記ダイヤフラム室を2つの第1、第2圧力室に区画すると共に、前記2つの第1、第2圧力室の圧力差に対応して軸線方向に変位するダイヤフラムと、
    (c)このダイヤフラムの変位を利用して、前記バルブを開弁作動方向に駆動する分割ロッドと
    を備え、
    前記分割ロッドは、前記ケーシングの内部から前記ケーシングの外部に突出するように軸線方向に延びる2つの第1、第2ロッドに分割されており、
    前記第1ロッドは、前記ダイヤフラムの変位を受けて軸線方向に移動するように前記ダイヤフラム側に配設されており、
    前記第2ロッドは、前記第1ロッドとの間に所定の間隔を隔てて対向して配置され、且つ前記第1ロッドの変位を受けて軸線方向に移動するように前記バルブ側に配設されており、
    前記アクチュエータは、前記ケーシングの外部に配設されて、前記第2ロッドに対して、前記バルブを前記流路孔の開口周縁部に押し付ける方向に荷重を与える第1荷重付与手段と、前記ケーシングの外部に配設されて、前記第1ロッドおよび前記第2ロッドに対して、前記第1ロッドと前記第2ロッドとの間の間隔を拡げる方向に荷重を与える第2荷重付与手段とを備えたことを特徴とするバルブ駆動装置。
  3. エンジンの気筒に連通する流路孔の開口周縁部に対して着座、離脱して前記流路孔を閉鎖、開放するバルブを駆動するアクチュエータを備えたバルブ駆動装置において、
    前記アクチュエータは、
    (a)内部にダイヤフラム室が形成されたケーシングと、
    (b)前記ダイヤフラム室を2つの第1、第2圧力室に区画すると共に、前記2つの第1、第2圧力室の圧力差に対応して軸線方向に変位するダイヤフラムと、
    (c)このダイヤフラムの変位を利用して、前記バルブを開弁作動方向に駆動する分割ロッドと、
    (d)前記ダイヤフラムに対して、前記バルブを前記流路孔の開口周縁部に押し付ける方向に荷重を与えるスプリングと
    を備え、
    前記分割ロッドは、前記ケーシングの内部から前記ケーシングの外部に突出するように軸線方向に延びる2つの第1、第2ロッドに分割されており、
    前記第1ロッドは、前記ダイヤフラムの変位を受けて軸線方向に移動するように前記ダイヤフラム側に配設されており、
    前記第2ロッドは、前記第1ロッドとの間に所定の間隔を隔てて対向して配置され、且つ前記第1ロッドの変位を受けて軸線方向に移動するように前記バルブ側に配設されており、
    前記アクチュエータは、前記ケーシングの外部に配設されて、前記第2ロッドに対して、前記バルブを前記流路孔の開口周縁部に押し付ける方向に荷重を与える第1荷重付与手段と、前記ケーシングの外部に配設されて、前記第1ロッドおよび前記第2ロッドに対して、前記第1ロッドと前記第2ロッドとの間の間隔を拡げる方向に荷重を与える第2荷重付与手段とを備えたことを特徴とするバルブ駆動装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載のバルブ駆動装置において、
    前記アクチュエータは、
    前記第1ロッドの外周に嵌め合わされた第1環状板を有する第1プレートと、
    前記第1環状板との間に所定の軸線方向隙間を隔てて対向して配設されて、前記第2ロッドの外周に嵌め合わされた第2環状板を有する第2プレートと
    を備え、
    前記第1環状板には、前記第2荷重付与手段の荷重を受け止める座部が設けられており、
    前記第2環状板には、前記第1荷重付与手段の荷重を受け止める第1座部、および前記第2荷重付与手段の荷重を受け止める第2座部が設けられていることを特徴とするバルブ駆動装置。
  5. 請求項4に記載のバルブ駆動装置において、
    前記アクチュエータは、前記第2環状板との間に所定の軸線方向隙間を隔てて対向して配設されて、前記ケーシングに固定される第3環状板を有する第3プレートを備え、
    前記第3環状板には、前記第1荷重付与手段の荷重を受け止める座部が設けられていることを特徴とするバルブ駆動装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載のバルブ駆動装置において、
    前記第1プレートは、前記第1環状板の周端縁から前記第2ロッド側に向けて延ばされた係止片を有し、
    前記第2環状板は、前記係止片が貫通する貫通孔を有し、
    前記係止片は、前記アクチュエータによるバルブ開弁作動時に、前記第2環状板を係止する係止部を有していることを特徴とするバルブ駆動装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載のバルブ駆動装置において、
    前記エンジンより流出する排気ガスを前記エンジンの吸気系に再循環させる排気ガス再循環装置の排気ガス還流管の途中に組み込まれるハウジングを備え、
    前記バルブは、前記ハウジングの内部に開閉自在に収容されており、
    前記アクチュエータは、前記ハウジングの外部に取り付けられていることを特徴とするバルブ駆動装置。
  8. 請求項7に記載のバルブ駆動装置において、
    前記排気ガス再循環装置は、排気ガスを冷却する排気ガスクーラを備え、
    前記ハウジングの内部には、前記排気ガスクーラを経由させて前記エンジンの吸気系に排気ガスを再循環させるクーラ側連通路、および前記排気ガスクーラを迂回させて前記エンジンの吸気系に排気ガスを再循環させるバイパス側連通路が形成されており、
    前記流路孔は、前記バイパス側連通路の一部を成すことを特徴とするバルブ駆動装置。
  9. 請求項7または請求項8に記載のバルブ駆動装置において、
    前記ハウジングは、内部に前記流路孔が形成されたバルブシートを有し、
    前記バルブシートは、前記流路孔の開口周縁部を成し、
    前記バルブは、前記バルブシートに着座して前記流路孔を全閉する流路孔全閉位置と前記バルブシートより離脱して前記流路孔を全開する流路孔全開位置とを2位置にて切り替える2位置切替弁の弁体を構成していることを特徴とするバルブ駆動装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のうちのいずれか1つに記載のバルブ駆動装置において、
    前記アクチュエータは、前記第1圧力室自体が負圧源に連通する負圧室を成し、前記第2圧力室自体が大気中に連通する大気圧室を成し、前記第1圧力室の内部に大気圧よりも低い負圧が導入されると、前記バルブを開弁作動方向に駆動する負圧作動式アクチュエータであることを特徴とするバルブ駆動装置。
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