JP2007155014A - 部品固定構造 - Google Patents

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和弘 菊谷
Hideaki Akimoto
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Abstract

【課題】樹脂成形される樹脂部品に寸法公差がある場合でも、係合部に係合突起を係合したときにガタツキの発生を防止することができる部品固定構造を提供する。
【解決手段】係合爪3の係合孔2に弾性変形自在な一対の突起状の凸部2c,2dを一体に形成するとともに、係合突起5の係合面5aを、中央部が突出してその両側に向けて傾斜するような斜面状に形成し、係合孔2に係合突起5を係合したときに、各凸部2c,2dを係合突起5の傾斜した係合面5aに圧接させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、一方の樹脂部品に形成した板状の係合爪に設けた係合部に、他方の樹脂部品に形成した係合突起の係合面を係合して固定する部品固定構造に関する。
2つの樹脂部品を容易に固定するための部品固定構造として、従来より、一方の樹脂部品に形成した板状の係合爪に設けた係合孔に、他方の樹脂部品に形成した係合突起を係合して固定する固定構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−291265号公報
ところで、前記特許文献1のような固定構造(部品締結構造)では、樹脂成形される樹脂部品の寸法公差等により、係合孔に係合突起を係合したときに隙間が生じて、振動等によってガタツキが発生することがある。
即ち、例えば、図9乃至図11に示すように、係合孔100aを有する係合爪100を上面101aに一体に形成した一方の樹脂部品101と、垂直壁状の係合面102aと傾斜した背面102bを有する係合突起102を上面103aに一体に形成した他方の樹脂部品103とを固定する場合において、係合孔100aに係合突起102の係合面102aを係合したときに、樹脂成形時の寸法公差等によって係合孔100aと係合突起102の係合面102aとの間にわずかな隙間aが生じることによりガタツキが発生する。
そこで、本発明は、樹脂成形される樹脂部品に寸法公差がある場合でも、係合部に係合突起を係合したときにガタツキの発生を防止することができる部品固定構造を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明は、開口した係合部を有する係合爪を一体に形成した一方の樹脂部品と、前記係合部に係合される係合突起を一体に形成した他方の樹脂部品とを有し、前記係合部に前記係合突起の係合面を係合して、前記一方の樹脂部品と前記他方の樹脂部品とを固定する部品固定構造であって、前記係合部に弾性変形自在な一対の突起状の凸部を一体に形成するとともに、前記係合突起の係合面を、中央部が突出してその両側に向けて傾斜するような斜面状に形成し、前記係合部に前記係合突起を係合したときに、前記各凸部を前記係合突起の斜面状の係合面に圧接させることを特徴としている。
本発明によれば、係合部に係合突起を係合したときに、係合部に一体に形成した弾性変形自在な一対の突起状の凸部が係合突起の斜面状の係合面に圧接することにより、樹脂成形される樹脂部品に寸法公差がある場合でも、斜面状の係合面に圧接する突起状の凸部の弾性変形によって樹脂部品の寸法公差を吸収することができるので、ガタツキの発生を防止することができる。
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。
〈実施形態1〉
図1は、本発明の実施形態1に係る部品固定構造によって固定される樹脂部品の要部を示す概略斜視図である。
図1に示すように、一方の樹脂部品1の上面1aには、係合部としての係合孔2を有する板状の係合爪3が一体に形成されており、他方の樹脂部品4の上面4aには、前記係合孔2に係合される係合突起5が一体に形成されている。なお、樹脂部品1の外面には、係合孔2を有する係合爪3が複数箇所に形成されており、樹脂部品4の外面には、前記各係合爪3(係合孔2)の位置に合わせて複数の係合突起5が形成されている。前記した樹脂部品1と樹脂部品4は、例えば、車両のインストルメントパネルなどに組み付けられる各種装置等の筐体である。
弾性を有する係合爪3の先端側の先端下面3aは、後方側に向けて傾斜している。係合孔2の先端側の両側には、係合爪3の先端側に向けてスリット状の溝部2a,2bがそれぞれ形成されており、各溝部2a,2bの内側には、係合爪3の基端側に向けて突起した凸部2c,2dがそれぞれ一体に形成されている。凸部2c,2dは、樹脂部品1の左右方向に弾性変形自在である。
図1、図2に示すように、係合突起5の垂直壁状の係合面5aは、中央部が前方に突出してその両側が斜面状に形成されている。係合突起5の上面5bは、両側面が短い五角形状に形成され、係合突起5の背面5cは、後方側(上面5bと反対側)に向けて傾斜している。また、係合突起5の係合面5aと上面5bの間には、係合面5a側に下がる傾斜面5d,5eが形成されている。
次に、前記した本実施形態に係る部品固定構造について説明する。
図1に示したように、係合爪3と係合突起5の位置を合わせて、係合突起5の背面5c側から一方の樹脂部品1を他方の樹脂部品4に向けて矢印A方向に移動させることにより、係合爪3の傾斜した先端下面3aが係合突起5の傾斜した背面5c上を摺動しながら移動する。
そして、樹脂部品1を更に矢印A方向に移動させると、図3に示すように、係合爪3の先端下面3aが係合突起5の背面5cを乗り越えて上面5bと傾斜面5d,5e上を摺動しながら移動して、係合爪3に設けた係合孔2が係合突起5に係合する。
即ち、図3、図4に示すように、係合突起5の係合面5aの斜面状の両端側が係合孔2の凸部2c,2dに圧接することにより、係合孔2が係合突起5に係合して、一方の樹脂部品1と他方の樹脂部品4が固定される。この際、係合突起5の係合面5aの斜面状の両端側が、係合孔2の凸部2c,2dの各先端内側に圧接することにより、凸部2c,2dはそれぞれ外側方向(矢印B1,B2方向)に弾性変形する。
これにより、樹脂成形される係合孔2(係合爪3)と係合突起5に寸法公差があっても、係合爪3に設けた係合孔2が係合突起5に係合されたときに、前記凸部2c,2dの弾性変形によって係合孔2(係合爪3)と係合突起5の寸法公差を吸収することができるので、ガタツキの発生を防止することができる。
また、係合突起5の前面5aと上面5bの間に、前面5a側に下がる傾斜面5d,5eを形成しているので、係合爪3に設けた係合孔2(凸部2c,2d)を係合突起5の前端面5aにスムーズに押し込んで係合させることができる。
なお、前記した係合孔2と係合突起5の係合状態を解除する場合は、係合爪3の先端下面3aを上方に持ち上げて係合爪3を上方に弾性変形させることにより、係合孔2と係合突起5の係合状態を解除することができる。
〈実施形態2〉
本発明の実施形態2では、図5に示すように、先端側に凹状に開口した係合部6を有する板状の係合爪7が一体に形成された一方の樹脂部品1を備えている。なお、他方の樹脂部品4の上面に一体に形成された係合突起5の形状は、前記実施形態1と同様である。
係合部6の先端部の両側には、内側に向けて対向するようにして突起した弾性変形自在な凸部6a,6bがそれぞれ形成されている。なお、係合爪7の先端側の先端下面7aは、後方側に向けて傾斜している。
次に、本実施形態に係る部品固定構造について説明する。
図5に示したように、係合爪7と係合突起5の位置を合わせて、係合突起5の背面5c側から一方の樹脂部品1を他方の樹脂部品4に向けて矢印A方向に移動させることにより、係合爪7の傾斜した先端下面7aが係合突起5の傾斜した背面5c上を摺動しながら移動する。
そして、樹脂部品1を更に矢印A方向に移動させると、図6に示すように、係合爪7の先端下面7aが係合突起5の背面5c上を乗り越えて上面5bと傾斜面5d,5e上を摺動しながら移動して、係合爪7に設けた係合部6が係合突起5に係合する。
即ち、図6に示すように、係合突起5の係合面5aの斜面状の両端側が係合部6の凸部6a,6bに圧接することにより、係合部6が係合突起5に係合して、一方の樹脂部品1と他方の樹脂部品4が固定される。この際、係合突起5の係合面5aの斜面状の両端側が、係合部6の凸部6a,6bの各先端内側に圧接することにより、凸部6a,6bはそれぞれ前方方向(矢印C方向)に弾性変形する。
これにより、樹脂成形される係合部6(係合爪7)と係合突起5に寸法公差があっても、係合爪7に設けた係合部6が係合突起5に係合されたときに、前記凸部6a,6bの弾性変形によって係合部6(係合爪7)と係合突起5の寸法公差を吸収することができるので、ガタツキの発生を防止することができる。
〈実施形態3〉
図7は、本発明の実施形態3に係る部品固定構造によって固定される樹脂部品の要部を示す概略斜視図である。
図7に示すように、一方の樹脂部品1の上面1aには、係合孔10を有する板状の係合爪11とこの係合爪11の両側に弾性変形自在な突起片12a,12bが一体に形成されており、他方の樹脂部品4の上面4aには、前記係合孔10に係合される係合突起13と前記突起片12a,12bが圧接される突起部14a,14bが一体に形成されている。なお、係合爪11と突起片12a,12bは、それらの厚みに対応して一体に形成された段部11aを介して樹脂部品1の上面1aから突出している。
なお、樹脂部品1の外面には、係合孔10を有する係合爪11、および突起片12a,12bが複数箇所に形成されており、また、樹脂部品4の外面には、前記各係合爪11(係合孔10)の位置に合わせて複数の係合突起13が形成され、更に、各突起片12a,12bの位置に合わせて複数の突起部14a,14bが形成されている。
弾性を有する係合爪11の先端側の先端下面11bは、後方側に向けて傾斜している。突起片12a,12bの外側は内側に向けて少し湾曲しており、一方の樹脂部品1を他方の樹脂部品4側に移動させたときに、突起片12a,12bの外側が突起部14a,14bの内側に入るようにして圧接する。係合突起13の係合面13aは垂直壁状に形成されており、係合突起13の背面13bは後方に向けて傾斜している。
次に、前記した本実施形態に係る部品固定構造について説明する。
図7に示したように、係合爪11と係合突起13の位置を合わせて、係合突起13の背面13b側から一方の樹脂部品1を他方の樹脂部品4に向けて矢印A方向に移動させることにより、係合爪11の傾斜した先端下面11baが係合突起13の傾斜した背面13b上を摺動しながら移動する。
そして、樹脂部品1を更に矢印A方向に移動させると、図8に示すように、係合突起13の上面13c上を摺動しながら移動して、係合爪11に設けた係合孔10が係合突起13の係合面13aに係合して、一方の樹脂部品1と他方の樹脂部品4が固定される。この際、突起片12a,12bの外側が突起部14a,14bの角部に圧接するすることにより、突起片12a,12bはそれぞれ内側方向(矢印C1,C2方向)に弾性変形する。
これにより、樹脂成形される係合孔10(係合爪11)と係合突起13に寸法公差があっても、係合爪11に設けた係合孔10が係合突起13の係合面13aに係合されたときに、突起部14a,14bの角部に圧接する突起片12a,12bの弾性変形によって係合孔10(係合爪11)と係合突起13の寸法公差を吸収することができるので、ガタツキの発生を防止することができる。
本発明の実施形態1に係る部品固定構造によって固定される樹脂部品の要部を示す概略斜視図。 本発明の実施形態1における他方の樹脂部品の上面に設けた係合突起を示す平面図。 本発明の実施形態1に係る部品固定構造を示す平面図。 図3のI−I線断面図。 本発明の実施形態2に係る部品固定構造によって固定される樹脂部品の要部を示す概略斜視図。 本発明の実施形態2に係る部品固定構造を示す平面図。 本発明の実施形態3に係る部品固定構造によって固定される樹脂部品の要部を示す概略斜視図。 本発明の実施形態3に係る部品固定構造を示す平面図。 従来例における部品固定構造によって固定される樹脂部品の要部を示す概略斜視図。 従来例における部品固定構造を示す平面図。 図10のII−II線断面図。
符号の説明
1 一方の樹脂部品
2、10 係合孔(係合部)
2c,2d、6a,6b 凸部
3、7、11 係合爪
4 他方の樹脂部品
5、13 係合突起
5a 係合面
6 係合部
12a,12b 突起片
14a,14b 突起部

Claims (1)

  1. 開口した係合部を有する係合爪を一体に形成した一方の樹脂部品と、前記係合部に係合される係合突起を一体に形成した他方の樹脂部品とを有し、前記係合部に前記係合突起の係合面を係合して、前記一方の樹脂部品と前記他方の樹脂部品とを固定する部品固定構造であって、
    前記係合部に弾性変形自在な一対の突起状の凸部を一体に形成するとともに、前記係合突起の係合面を、中央部が突出してその両側に向けて傾斜するような斜面状に形成し、前記係合部に前記係合突起を係合したときに、前記各凸部を前記係合突起の斜面状の係合面に圧接させる、
    ことを特徴とする部品固定構造。

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