JP2007166732A - グロメット - Google Patents

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準弥 鵜飼
Toshio Iwahara
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Abstract

【課題】シール性を有し、且つ取り付け及び取り外しにおいて作業性の良いグロメットを提供することである。
【解決手段】本体10の基板11とリング部材20とは、略同一平面状に配置してあり、基板11の外周縁11aとリング部材20の内周縁20aとは伸縮自在に第1カバー部材30によって一様に覆われている。そして、本体10の側壁12には、その下端部から外方に向けて縦断面略U字形状に折り曲げられ延設された複数の係止片13が形成してある。また、係止片13の先端部は、第1カバー部材30から突出している。また、係止片30の外方の側面には、係止爪13aが形成してある。また、係止片13の内方の側面と対向する本体10の側壁によって形成される内周面は第2カバー部材40によって一様に覆われている。また、リング部材20の下面周縁には、リップ形状のシール部21が一様に形成してある。
【選択図】 図1

Description

本発明は、グロメットに関し、具体的にはパネル部材に開設された孔を塞ぐためのグロメットに関するものである。
この種のグロメットとして、例えば特許文献1に記載の技術が既に知られている。この技術では、フランジを有する筒状の本体の周縁に可撓性を有する複数の係止爪を放射状に形成してパネル部材に開設の孔壁と係合させている。またパネル部材と当接する側のフランジ面にはシール部が形成してある。そのため、係止爪を孔壁に係合させてグロメットをパネル部材に取り付けると、シール部がパネル部材の孔の周縁に押圧される。このように、パネル部材の孔に対してシール性を有し且つ簡便に取付可能なグロメットが開示されている。
特開平9−322361号公報
しかしながら、上述したグロメットをパネル部材に取り付ける場合、パネル部材の一方の面(例えば、表面)から他方の面(例えば、裏面)に向けてパネル部材に開設の孔に係止爪を挿入しその孔壁に係止爪を係合させることで、グロメットをパネル部材に取り付けている。逆に、グロメットをパネル部材から取り外す場合、まず、その係合を解除してから取り外すことになる。そのため、この係合を解除するには、パネル部材の他方の面(例えば、裏面)から係止爪を撓ませなければならなかった。このように、係合は表面から実施することになるが、その解除は裏面からの実施となるため作業性が悪かった。特に、車両のパネル部材に適用する場合には、パネルの裏面に作業者の手が届かない、または届き難いことがあり作業性が悪かった。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、シール性を有し、且つ取り付け及び取り外しにおいて作業性の良いグロメットを提供することを課題とする。
上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載のグロメットは、パネル部材に開設された孔を塞ぐためのグロメットである。そして、このグロメットは、板状の基板と該基板の周縁から垂下して形成された筒状の側壁とからなる本体と、該基板の外周側に形成されたリング部材とから構成されており、前記本体の基板と前記リング部材とは、略同一平面状に配置してあり、該基板の外周縁と該リング部材の内周縁とは伸縮自在に第1カバー部材によって一様に覆われている。また、前記本体の側壁には、その下端部から外方に向けて縦断面略U字形状に折り曲げられ延設された複数の係止片が形成してあり、前記係止片の先端部は、前記第1カバー部材から突出しており、前記係止片の外方の側面には、該先端部を内方へ押圧することで前記パネル部材の孔壁に対する係合が解除され、且つ該押圧を解除することで前記パネル部材の孔壁と係合する係止爪が形成してある。そして、前記係止片の内方の側面と対向する前記本体の側壁によって形成される内周面は第2カバー部材によって一様に覆われている。また、前記リング部材の下面周縁には、リップ形状のシール部が一様に形成してある。
この構成によれば、グロメットをパネル部材に開設の孔に嵌め込んでいくと、係止片に形成の係止爪は孔径に対して突出しているため、その張り出した湾曲面が孔壁によって弾性変形により内方へ押圧され押し込まれていく。やがて、係止爪の湾曲面がパネル部材の孔を通過すると、係止片は復元力によってパネル部材の孔壁と係合する。このように係合させてグロメットをパネル部材に取り付けることができる。
また、逆にグロメットをパネル部材から取り外す場合には、係止片の先端部を内方へ撓ませる。すると、係止爪の湾曲面が孔の孔径より内方へ押し込まれるため係合が解除される。このように係合を解除させてグロメットをパネル部材から取り外すことができる。そして、このグロメットをパネル部材に取り付ける作業および取り外し作業は、パネル部材に対して同一方向(例えば、パネル部材に対して上側の面)から作業できる。そのため、作業性がよい。
また、このグロメットは、第1シール部材、第2シール部材およびシール部によって覆われている。そのため、シール性(防水性、防塵性)がよい。
請求項2に記載のグロメットは、請求項1に記載のグロメットであって、前記本体及び前記リング部材は、それぞれ剛性のある合成樹脂で成形するとともに、前記第1カバー部材、前記第2カバー部材及び前記シール部は、それぞれ軟性のある合成樹脂で成形する構成である。
この構成によれば、本体及びリング部材は、それぞれ剛性のある合成樹脂で成形してある。そのため、グロメットをパネル部材に係合させると節度感が得られるとともに、パネル部材に対するグロメットの保持力が充分に確保される。また、本体はシール部の支持架台を兼ねるため、シール部に軟性のある合成樹脂を使用しても、シール部が周縁状に均等にパネル部材へ押圧されるようにすることができる。
また、この構成によれば、第1カバー部材、第2カバー部材及びシール部は、それぞれ軟性のある合成樹脂で成形してある。そのため、形状の変化に対応可能である(押し潰されたり、引っ張られたりしても、カバー及びシールの作用を維持できる)ため、請求項1に記載のグロメットよりシール性がよい。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図1〜2を用いて説明する。
図1は、グロメット1の斜視図である。図2は、グロメット1の使用状態を示す断面図であり、(A)はパネル部材50に取付前の状態、(B)はパネル部材50に取付中の状態、(C)はパネル部材50に取付後の状態である。
まず、図1を参照して、本発明のグロメット1を説明する。このグロメット1は、円板状の基板11と該基板11の周縁から垂下して形成された筒状の側壁12とからなる本体10と、該基板11の外径より大きく形成された内径を有するリング部材20とから構成されている。以下に、本体10とリング部材20とに分けて説明する。
[本体10について]
本体10は、配線および配管などを通すための貫通孔(図示しない)が形成されている円板状の基板11と該基板11の周縁から垂下して形成された筒状の側壁12とからなっている。この側壁12には、その下端部から外方に向けて縦断面略U字形状に折り曲げられ延設された複数(図1において、3つ)の係止片13が形成してある。これら係止片13の先端部は、後述するカバー部材30から突出するように設定されている。また、係止片13の外方の側面には、該先端部を内方向へ押圧することで後述するパネル部材50の孔壁52に対する係合が解除され、且つ該押圧を解除することでパネル部材50の孔壁52と係合する係止爪13aが形成してある。
また、係止片13の内方の側面と対向する本体10の側壁12によって形成される撓み空間14の内周面は第2カバー部材40によって一様に覆われている。この一様に覆われているとは、撓み空間14の内面および底面が第2カバー部材40によって一帯に覆われていることであり、撓み空間14の上方のみが開放してある状態である。
[リング部材20について]
リング部材20は、基板11の外周側に形成された円環状の部材である。そして、図2からも明らかなように、このリング部材20と基板11とは、略同一平面状に配置してある。なお、上述した本体10及びリング部材20は、それぞれ剛性のある合成樹脂でそれぞれ成形してある。また、基板11の外周縁11aとリング部材20の内周縁20aとは伸縮自在に第1カバー部材30によって一様に(全周に亘って)覆われている。なお、この第1カバー部材30には、図2(B)に示すように、上面及び下面に一様に(全周に亘って)切欠溝30a、30aが形成してある。
これら両切欠溝30aによって、係止片13の先端部を内方へ撓ませても、第1カバー部材30は基板11の外周縁11aとリング部材20の内周縁20aとを覆うことができる(図2(B)参照)。すなわち、上述した伸縮自在な構成である。またリング部材20の下面周縁には、リップ形状(縦断面ハ字形状)のシール部21が一様に(全周に亘って)形成してある。なお、上述した第1カバー部材30、第2カバー部材40及びシール部21は、それぞれ軟質のある合成樹脂(例えば、「エラストマ」)で成形してある。また、シール部21と第1カバー部材30とは、図2(A)に示すように、一体成形してある。
以下に、上述したグロメットの作用を図2(A)〜図2(C)を参照して説明する。図2(A)に示すように、グロメット1の側壁12をパネル部材50に開設の孔51へ嵌め込んでいく。すると、係止片13に形成の係止爪13aは、孔51の孔径に対して突出しているため、図2(B)に示すように、張り出した湾曲面が孔壁52によって弾性変形により内方(中心方向)へ押圧され押し込まれていく。
やがて、図2(C)に示すように、係止爪13aの湾曲面がパネル部材の孔51を通過すると、係止片13は復元力によってパネル部材50の孔壁52と係合する。また、この係合状態では、シール部21はパネル部材50に押圧されハ字形状に広がっていくとともに、吸盤作用によってパネル部材50と密着する。そのため、リング部材20とパネル部材50とは、防水性および防塵性を有する密着した状態となる。また、この係合状態では、既に説明したように、撓み空間14は第2カバー部材40によって覆われているため、例えばパネル部材50の上方から撓み空間14へ液体が入り込んでもパネル部材50の下方まで流れ込むことはない。そのため、シール部21と同様に、第2カバー部材40によって防水性および防塵性を有する密着した状態となる。
また、図2(C)の係合状態を解除するには、係止片13の先端部を内方へ撓ませる。すると、係止爪13aの湾曲面が孔51の孔径より内方へ押し込まれるため係合が解除される。なお、この実施例では3本の係止片13によって、パネル部材50の孔壁52と係合している。そのため、係合の解除は3本の指で同時に行うのが好ましい。そして、同時に係合を解除させ(内方へ撓ませ)3本の係止片13を把持した状態で、図2(C)において上方へ引き抜くと、グロメット1をパネル部材50から取り外すことができる。このように、グロメット1をパネル部材50への取り付け作業及びパネル部材50からの取り外し作業は、パネル部材50に対して同一方向(図2において、パネル部材50に対して上方向)から実施できる。そのため、既に説明した従来技術(グロメットの取り付け及び取り外し作業は、逆方向から実施する技術)と比較して作業性がよい。
また、各係止片13は個々に独立して撓み易いことから、グロメット1の側壁12をパネル部材50の孔51に軽い力で挿入することができる。また、各係止片13は、既に述べたように剛性のある合成樹脂であるため、上述したように係合させると節度感が得られるとともに、パネル部材50に対するグロメット1の保持力が充分に確保される。また、シール部21は柔軟であるためパネル部材50に対して密着性がよい。またシール部21はリップ形状であるため、双方向(図2において、パネル部材50の上方向および下方向)からの防水性および防塵性を図ることができる。
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
実施例では、係止片13が3本である例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、複数本(例えば、2本、4本または5本)であればよい。
実施例では、基板11が円板状である例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、基板11は楕円状または多角形状であっても構わない。
実施例では、シール部21と第1カバー部材30とは、一体成形である例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、別体成形でも構わない。
実施例では、第1カバー部材30の伸縮自在な構成を、両切欠溝30aによって実施する例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、第1カバー部材30そのものを伸縮させる構成でも構わない。その場合には、第1カバー部材30の材質は、例えば「ゴム部材」などである。
図1は、グロメット1の斜視図である。 図2は、グロメット1の使用状態を示す断面図であり、(A)はパネル部材50に取付前の状態、(B)はパネル部材50に取付中の状態、(C)はパネル部材50に取付後の状態である。
符号の説明
1 グロメット
10 本体
11 基板
11a 外周縁
12 側壁
13 係止片
13a 係止爪
20 リング部材
20a 内周縁
21 シール部
30 第1カバー部材
30a 切欠溝
40 第2カバー部材

Claims (2)

  1. パネル部材に開設された孔を塞ぐためのグロメットであって、
    板状の基板と該基板の周縁から垂下して形成された筒状の側壁とからなる本体と、該基板の外周側に形成されたリング部材とから構成されており、
    前記本体の基板と前記リング部材とは、略同一平面状に配置してあり、該基板の外周縁と該リング部材の内周縁とは伸縮自在に第1カバー部材によって一様に覆われており、
    前記本体の側壁には、その下端部から外方に向けて縦断面略U字形状に折り曲げられ延設された複数の係止片が形成してあり、
    前記係止片の先端部は、前記第1カバー部材から突出しており、
    前記係止片の外方の側面には、該先端部を内方へ押圧することで前記パネル部材の孔壁に対する係合が解除され、且つ該押圧を解除することで前記パネル部材の孔壁と係合する係止爪が形成してあり、
    前記係止片の内方の側面と対向する前記本体の側壁によって形成される内周面は第2カバー部材によって一様に覆われており、
    前記リング部材の下面周縁には、リップ形状のシール部が一様に形成してあるグロメット。
  2. 前記本体及び前記リング部材は、それぞれ剛性のある合成樹脂で成形してあり、
    前記第1カバー部材、前記第2カバー部材及び前記シール部は、それぞれ軟性のある合成樹脂で成形してある請求項1に記載のグロメット。





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